JPH05193177A - 熱記録における熱制御方法 - Google Patents

熱記録における熱制御方法

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JPH05193177A
JPH05193177A JP1013292A JP1013292A JPH05193177A JP H05193177 A JPH05193177 A JP H05193177A JP 1013292 A JP1013292 A JP 1013292A JP 1013292 A JP1013292 A JP 1013292A JP H05193177 A JPH05193177 A JP H05193177A
Authority
JP
Japan
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printing
dots
adjacent
print
heating
Prior art date
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Pending
Application number
JP1013292A
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English (en)
Inventor
Sadazumi Shiraishi
貞純 白石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱記録における印字ドット形状の歪をなく
し、印字品質を向上させる。 【構成】 連続した複数の発熱ドットが同時に発熱する
場合、該複数の発熱ドットに印加する印字エネルギーを
小さくするとともに、該複数の発熱ドットに隣接する非
発熱ドットには印字に至らない余熱エネルギーを印加す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録、 熱転写記録
などサーマルプリントヘッドを用いて記録を行う熱記録
装置において、印字品質を向上させるために行われる熱
制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一つの印字ライン内の熱制御を行うため
に、従来の制御方法では印字率、即ち一ライン内で発熱
する発熱抵抗体の割合を参照し、この印字率に応じて発
熱抵抗体に印加すべき印字エネルギーを制御する方法が
取られていた。つまり、同時に駆動される一ブロック内
の実際に発熱する発熱抵抗体の割合pを印字データより
算出し、pが大きい場合には印字パルス幅を短くまたは
印加する基本パルス数を小さくする、pが小さい場合に
は印字パルス幅を長くまたは基本パルス数を大きくする
ことにより発熱温度を制御していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱記録
における印字品質をミクロな面から考えると印字ドット
の疎密つまり実際に発熱する発熱抵抗体の分布が問題と
なる。従って、印字率のみを参照する従来の熱制御方法
では印字パターン、即ちある一つの発熱抵抗体の近傍の
発熱抵抗体が発熱するか否かは捉えられず、印字品質の
改良はきわめて不十分にしか行うことができない。この
事情を図面により詳しく説明する。
【0004】図1は印字率50%を与える印字パターン
の例を示したものであり、図1(a)は1ドットごと、
図1(b)は2ドットごとの印字を表している。本発明
者らがサーマルプリントヘッド発熱部の熱伝導解析によ
り近接発熱抵抗体間の熱干渉を研究した結果、第1隣接
ドット、例えば図1(a)のドットについてはドッ
トの影響だけが有意であり、第2隣接ドット以遠の発熱
抵抗体とはほとんど熱干渉しないことが明らかとなっ
た。つまり、図1(a)の場合には発熱ドット間の熱干
渉はほとんどなく、逆に図1(b)の場合には隣接発熱
ドットとの著しい熱干渉を起こすことになる。従って一
律に印字率50%として印字エネルギーを制御した場合
には図1(a)については補正過剰となり、また図1
(b)についても単純な印字エネルギー補正だけでは隣
接ドット間の熱干渉によって引き起こされる印字ドット
形状の歪みを解消することはできない。
【0005】このように従来の熱制御方法では発熱ドッ
トの分布が考慮されていないため本質的な印字品質改良
にはなっていないという問題を有していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では一ライン内の印字率ではなく発熱ドッ
トの分布を印字データより参照し、制御しようとする発
熱抵抗体(制御発熱抵抗体)の一方の側の隣接発熱抵抗
体が発熱し、該制御発熱抵抗体の他方の側の発熱抵抗体
が発熱しない場合に、該制御発熱抵抗体と該一方の側の
発熱抵抗体とに印加する印字エネルギーを小さくすると
ともに、該他方の側の発熱抵抗体に印字に寄与しない余
熱エネルギーを印加することとした。
【0007】
【作用】本発明で用いた手段の印字品質に及ぼす作用を
図2により説明する。図2(a)は単一ドットに基準印
字パルスを印加した場合の発熱ドットの温度分布を示し
ており、このとき発熱温度がT0 以上である領域d0 を
印字に寄与する部分とし、これを基準印字領域とする。
隣接する2ドットE1、E2が上記の基準印字パルスに
よって発熱した場合の発熱温度分布を図2(b)に示
す。このとき隣接ドット間の熱干渉によりドット間の部
分も温度が上昇するため、印字領域はd1 となる。従っ
て印字形状は発熱する隣接ドット方向Aへ伸長した形に
歪む。ここで、第2隣接ドット以遠のドットとの熱干渉
は無視できるため発熱しない隣接ドット方向Bへの歪は
起こらない。
【0008】図2(b)において、印字エネルギーを適
切な値に小さくすると図2(c)のような温度分布を得
ることができる。このときはA方向の印字形状歪はない
がB方向へは印字領域が短縮され、印字領域はd2 とな
る。そこで図2(b)に対してE1、E2の隣接ドット
E3、E4に、E3、E4が発色温度T0 に達しない範
囲の適切な余熱エネルギーを印加することにより発熱ド
ットE1、E2のB方向の温度を上昇させ、発熱ドット
端の温度をT0 にすることができる。即ちこの場合には
印字領域は基準印字領域d1となる。
【0009】以上のように、本発明の方法を用いれば隣
接する発熱抵抗体が同時に発熱する場合でも各ドットの
印字形状を歪のない基準印字形状とすることができ、こ
れによりいかなる印字パターンにおいても印字濃度ムラ
のない良好な印字品質を得ることができる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図面を用いながら以下に説
明する。 基準印字領域d0 の設定 印字エネルギーと印字領域dとの関係を求める。本実施
例では印字エネルギー制御を印字パルス幅を調整するこ
とで行うものとすると、印字パルス幅と印字領域dとの
関係は図3のように描ける。単一ドットにパルス印加し
た場合に得られる本図から、印字領域を必要な印字濃度
を得るための印字領域d0 にするためのパルス幅t0 が
得られる。 連続2ドット同時発熱のときの印字形状歪み 図2において印字形状歪みを表現する量dA ,dB とパ
ルス幅との関係を求める。このためには連続した2ドッ
トに同時にパルスを印加し、それぞれのパルス幅におけ
る印字領域を基準印字領域と比較すればよい。こうして
得られた図は図4のように描くことができる。図4より
dA をゼロにするパルス幅t1 が得られる。このt1 が
連続2ドット同時発熱のときに印加されるべき主パルス
幅を与える。また、パルス幅がt1 のときのdB をdB1
とする。 dB1と余熱パルス幅との関係 連続2ドットに主パルス幅t1 の印字パルスを印加する
と同時に、印字しない隣接ドットに幅t' をもつ余熱パ
ルスを印加したときのdB1を求める。dB1とt' との関
係は図5のようになる。図5から、dB1をゼロにする余
熱パルス幅t'の値をt2 とすると、このt2 が印字領
域を基準値にするために印加すべき余熱パルス幅を与え
る。
【0011】上記のステップによって求めた、幅t1 の
主印字パルスおよび幅t2 の余熱パルスをそれぞれ発熱
ドットおよび隣接非発熱ドットに印加することにより、
印字形状を常に基準形状とするように制御でき、これに
より印字濃度ムラのない良好な印字品質を得ることがで
きる。実際の印字では連続2ドットのみでなく3ドット
以上の連続した多数の複数ドットが発熱する場合があ
る。この場合にも第2隣接ドット以遠のドットとの熱干
渉はわずかであることから、本実施例に述べた内容と同
様の方法で熱制御することができる。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明では、熱制御を印字
率によらず連続した発熱ドットに印加する印字エネルギ
ーを小さくするとともに、連続した発熱ドットに隣接し
た非印字ドットに印字に必要な温度に達しない程度の余
熱エネルギーを同時に印加することとしたため、如何な
る印字パターンにおいても歪のない印字ドット形状を得
ることができ、もって熱記録における印字品質を大きく
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の熱制御方法の欠陥を示す図である。
【図2】本発明の作用を示す図である。
【図3】基準印字領域の設定を示す図である。
【図4】印字ドット形状の歪と印字パルス幅との関係を
示す図である。
【図5】印字ドット形状の歪と余熱パルス幅との関係を
示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一列状に配置された複数の発熱抵抗体を
    有するサーマルプリントヘッドを用いて熱記録を行うに
    際し、前記発熱抵抗体に印加する印字エネルギーを印字
    データに応じて制御する熱制御方法において、制御しよ
    うとする制御発熱抵抗体に隣接する発熱抵抗体が前記制
    御発熱抵抗体と同じタイミングで印字し、かつ前記制御
    発熱抵抗体に関して他の隣接発熱抵抗体が同じタイミン
    グでは印字しないとき、前記制御発熱抵抗体と前記隣接
    する発熱抵抗体とに印加する印字エネルギーを小さくす
    るとともに、他の隣接発熱抵抗体には印字に至らない余
    熱エネルギーを印加することを特徴とする熱記録におけ
    る熱制御方法。
JP1013292A 1992-01-23 1992-01-23 熱記録における熱制御方法 Pending JPH05193177A (ja)

Priority Applications (1)

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JP1013292A JPH05193177A (ja) 1992-01-23 1992-01-23 熱記録における熱制御方法

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JP1013292A JPH05193177A (ja) 1992-01-23 1992-01-23 熱記録における熱制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05193177A true JPH05193177A (ja) 1993-08-03

Family

ID=11741767

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JP1013292A Pending JPH05193177A (ja) 1992-01-23 1992-01-23 熱記録における熱制御方法

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JP (1) JPH05193177A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0781124A (ja) * 1993-09-16 1995-03-28 Nec Corp サーマルヘッドの印字制御方法
JP2022025149A (ja) * 2017-09-27 2022-02-09 ブラザー工業株式会社 印刷処理プログラム

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JPH0781124A (ja) * 1993-09-16 1995-03-28 Nec Corp サーマルヘッドの印字制御方法
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