JPH06270338A - 積層体 - Google Patents

積層体

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JPH06270338A
JPH06270338A JP6660193A JP6660193A JPH06270338A JP H06270338 A JPH06270338 A JP H06270338A JP 6660193 A JP6660193 A JP 6660193A JP 6660193 A JP6660193 A JP 6660193A JP H06270338 A JPH06270338 A JP H06270338A
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JP
Japan
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resin layer
resin
laminate
case
weight
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JP6660193A
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English (en)
Inventor
Kiyoyuki Suzuki
清之 鈴木
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 原紙上に、エチレンとエチレン系不飽和カル
ボン酸からなる共重合樹脂と粘着付与剤とを含有する樹
脂層を設けた積層体。 【効果】 アルカリ水に浸漬することにより原紙と樹脂
層とが剥離し、原紙の再利用が容易。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原紙と、樹脂層とから
構成される積層体に於いて、樹脂層がアルカリ溶液で容
易に原紙と分離し、原紙の再生に有用な用途、例えば、
書籍、ラベル、容器、伝票、ショピングバッグ等の印刷
原紙用途に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、容器等の原紙と、樹脂層とから構
成される積層体では通常低密度ポリエチエンが多く使用
されており、また、ブックカバー、化粧品の箱等の光沢
加工分野では紙とOPPフイルム、PVCフイルム、P
ETフイルム等を接着剤を用いて貼り合わせるか、プレ
コートフイルムを用いて熱によるラミネートを行ってい
る。これらのプラスチックフイルムはアルカリ溶液では
容易に紙と分離しにくいという問題点があり、故紙回収
のネックとなっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、原紙と、樹脂層とから構成される積層体に
於いて、樹脂層がアルカリ溶液で原紙と容易に分離し、
原紙の再利用が容易にでき、しかも、印刷適性、筆記
性、光沢加工ができる積層体を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、このような
現状を鑑み、鋭意検討した結果、原紙上に、エチレンと
エチレン系不飽和カルボン酸からなる共重合樹脂と粘着
付与剤とを含有する樹脂層を設けた積層体が上記の目的
を達成できることを見いだし、本発明を完成させたもの
である。
【0005】即ち、本発明は、アルカリ溶液で原紙が樹
脂層と容易に分離し、原紙の再利用が容易にでき、しか
も、印刷適性、筆記性、光沢加工ができる積層体を提供
することである。
【0006】原紙としては比較的低価な純白ロール紙、
上質紙、中質紙、また、それより高価なアート紙、コー
ト紙、合成紙、板紙等も使用する事が出来る。
【0007】原紙上に設ける樹脂層は、エチレンとエチ
レン系不飽和カルボン酸からなる共重合樹脂と粘着付与
剤とを含有する。
【0008】共重合樹脂のエチレン系不飽和カルボン酸
としてはアクリル酸、メタクリル酸、フマール酸、マレ
イン酸、無水マレイン酸、イタコン酸等があり、なかで
もアクリル酸、メタクリル酸が最も好ましい。エチレン
とエチレン系不飽和カルボン酸からなる共重合樹脂の平
均分子量は好ましくは20000〜700000で、よ
り好ましくは100000〜500000である。20
000以下、700000以上では樹脂層を設ける際に
良好な押し出しラミネート加工適性が得られない。ま
た、共重合樹脂中のエチレン系不飽和カルボン酸の重量
%は好ましくは3〜30重量%で、より好ましくは7〜
12重量%である。3重量%以下ではアルカリ溶液で容
易に原紙と分離しない。30重量%以上では良好な押し
出しラミネート加工適性が得られない。
【0009】樹脂層中の共重合樹脂の重量%は50〜9
9重量%が好ましく、より好ましくは80〜95重量%
である。50重量%以下では良好な押し出しラミネート
加工適性が得られない。また、99重量%以上ではアル
カリ溶液で容易に原紙と分離しない。
【0010】粘着付与剤としては、ロジン、ロジン変性
樹脂、テルペン樹脂、テルペン変性樹脂、芳香族炭化水
素樹脂、脂肪族炭化水素樹脂、ケトン樹脂、環化ゴム等
が挙げられる。なかでもロジン、ロジン変性樹脂が最も
好ましい。樹脂層中の粘着付与剤の重量%は1〜50重
量%が好ましく、より好ましくは5〜20重量%であ
る。1重量%以下ではアルカリ溶液で容易に紙と分離し
ない。また、50重量%以上では良好な押し出しラミネ
ート加工適性が得られない。
【0011】尚、樹脂層中にはこれらの樹脂を2種以上
組み合わせて使用することができ、また、ビニル系重合
体およびその誘導体と併用しても良い。更に、パラフィ
ンワックス、低分子ポリエチレン、合成ワックス等のワ
ックス類、酸化防止剤、スリップ剤、ブロッキング防止
剤等の助剤、顔料、体質顔料等を適宜加える事もでき
る。
【0012】樹脂層の厚さは、5〜50μmの範囲が好
ましい。5μm未満では、製膜時にピンフォール(膜割
れ)が発生し易く、一方、50μm以上ではアルカリ溶
液で原紙と分離しにくい。好ましくは、10〜30μm
の厚みである。樹脂を塗工する方法は通常の押し出しラ
ミネーターで加工する事ができる。
【0013】本発明に係わる積層体は、故紙回収の際ア
ルカリ溶液で容易に原紙と分離することができ、しか
も、必要に応じて筆記性、印刷適性、光沢加工等を施す
ことができる。
【0014】即ち、積層体にポリオレフィン系、アクリ
ル系等の筆記性に優れたコーティング剤を塗布すること
により鉛筆筆記性、水性ペン筆記性、スタンプ性等が付
与できる。
【0015】また、積層体にオフセットインキ、グラビ
アインキ、フレキソインキ等を印刷することができる。
【0016】更に、積層体に直接または印刷後アクリル
系のプレスニスやUVニスを塗工して光沢加工すること
ができる。
【0017】尚、積層体の裏側に同様な加工を施した
り、接着剤を塗布することも可能である。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳しく説明する
が、本発明の技術思想を逸脱しない限り、本発明はこれ
ら実施例に何等限定されるものではない。
【0019】実施例1 次の押し出し機を使用し、40g純白ロール紙にダイレ
クトに次の樹脂組成物を塗工した。
【0020】この様にして得られた試料を、70℃、4
%苛性ソーダ液に浸積し、アルカリ剥離試験及び光沢性
試験を行った。結果を表1に示す。
【0021】押し出し機 口径 40mmφ L/D 28 チルロール セミマットロール スピード 50m/min 膜厚 15μ
【0022】 樹脂組成物 エチレンーアクリル酸共重合体樹脂 80重量% 〔エスコール5100;エクソン化学(株)製〕 マレイン化ロジン 20重量% 〔ベッカサイトJー896;大日本インキ化学工業化学(株)製〕
【0023】実施例2 実施例1のエチレンーアクリル酸共重合樹脂の代わりに
次の樹脂を使用する他は実施例1と同様に積層体を作製
し、試験を行った。結果を表1に示す。
【0024】 エチレンーメタクリル酸共重合体樹脂 80重量% 〔ニュークレルNー1035N;三井・デュポンポリケミカル(株)製〕
【0025】実施例3 実施例1のエチレンーアクリル酸共重合樹脂およびマレ
イン化ロジンの重量%を次の重量%にする他は実施例1
と同様に積層体を作製し、試験を行った。結果を表1に
示す。
【0026】 樹脂組成物 エチレンーアクリル酸共重合体樹脂 95重量% 〔エスコール5100;エクソン化学(株)製〕 マレイン化ロジン 5重量% 〔ベッカサイトJー896;大日本インキ化学工業化学(株)製〕
【0027】実施例4 実施例1のマレイン化ロジンの代わりに次の粘着付与剤
を使用する他は実施例1と同様に積層体を作製し、試験
を行った。結果を表1に示す。
【0028】 重合化ロジン 20重量% 〔ダイマレックス;理化ハーキュレス(株)製〕
【0029】実施例5 実施例1の積層体の上に次のコーティング剤をグラビア
コーターで2g/m2塗工し、アルカリ剥離試験及び筆
記性試験を行う他は実施例1と同様とした。結果を表1
に示す。
【0030】コーティング剤 〔SFー75B ;大日本インキ化学工業化学
(株)製〕
【0031】実施例6 実施例1の積層体の上に次のオフセットインキでオフセ
ット印刷をする他は実施例1と同様とした。結果を表1
に示す。
【0032】オフセットインキ 〔グラフG ;大日本インキ化学工業化学
(株)製〕
【0033】実施例7 実施例1の積層体の上に次のグラビアインキでグラビア
印刷する他は実施例1と同様とした。結果を表1に示
す。
【0034】グラビアインキ 〔ブライトップGS ;大日本インキ化学工業化学
(株)製〕
【0035】実施例8 実施例1の積層体の上に次のフレキソインキでフレキソ
印刷をする他は実施例1と同様とした。結果を表1に示
す。
【0036】フレキソインキ 〔ディックセーフMS ;大日本インキ化学工業化学
(株)製〕
【0037】実施例9 実施例1の積層体の上に次のUVインキでUV印刷をす
る他は実施例1と同様とした。結果を表1に示す。
【0038】UVインキ 〔ダイキュアーZ ;大日本インキ化学工業化学
(株)製〕
【0039】実施例10 実施例6で作製した積層体の上に次のプレスニスをロー
ルコーターで4g/m2塗工する他は実施例1と同様と
した。結果を表1に示す。
【0040】プレスニス 〔ディックセーフPー3142 ;大日本インキ化学工
業化学(株)製〕
【0041】実施例11 実施例6で作製した積層体と15μのOPPフイルムと
を次のプリントラミネート用接着剤を使用してロールコ
ーターで4g/m2塗工してラミネートする他は実施例
1と同様とした。結果を表1に示す。
【0042】プリントラミネート用接着剤 〔Dタイト6900/PLハードナー35=15/1;
大日本インキ化学工業化学(株)製〕
【0043】比較例1 実施例1の樹脂組成物の代わりに次の樹脂を使用する他
は実施例1と同様とした。結果を表1に示す。
【0044】 エチレンーアクリル酸共重合体樹脂 100重量% 〔エスコール5100;エクソン化学(株)製〕
【0045】比較例2 実施例1の樹脂組成物の代わりに次の樹脂組成物を使用
する他は実施例1と同様とした。結果を表1に示す。
【0046】 樹脂組成物 低密度ポリエチレン樹脂 80重量% 〔ペトロセン203;東ソー(株)製〕 マレイン化ロジン 20重量% 〔ベッカサイトJー896;大日本インキ化学工業化学(株)製〕
【0047】比較例3 実施例1の樹脂組成物の代わりに次の樹脂組成物を使用
する他は実施例1と同様とした。結果を表1に示す。
【0048】 樹脂組成物 エチレンー酢酸ビニル共重合樹脂 80重量% 〔ウルトラセンUEー631;東ソー(株)製〕 マレイン化ロジン 20重量% 〔ベッカサイトJー896;大日本インキ化学工業化学(株)製〕
【0049】比較例4 実施例1の樹脂組成物の代わりに次のグラビアインキで
グラビア印刷をする他は実施例1と同様とした。結果を
表1に示す。
【0050】グラビアインキ 〔ブライトップGS ;大日本インキ化学工業
化学(株)製〕
【0051】比較例5 実施例1の樹脂組成物の代わりに次のフレキソインキで
フレキソ印刷をする他は実施例1と同様とした。結果を
表1に示す。
【0052】フレキソインキ 〔ディックセーフMC ;大日本インキ化学工業
化学(株)製〕
【0053】
【表1】
【0054】光沢性:日本電色のグロスメーター(60
0/600の反射)で測定した。
【0055】アルカリ剥離性:試料を70℃、4%、苛
性ソーダ液に浸積し、樹脂層が原紙から剥離する迄の時
間を測定した。(単位:秒)
【0056】筆記性:筆記性に優れたコーティング剤を
塗布した面に鉛筆及び水性ペンによる筆記性及びスタン
プによる適性の確認をした。
【0057】印刷適性:オフセット印刷、グラビア印
刷、フレキソ印刷、UV印刷について印刷適性を確認し
た。
【0058】光沢加工適性:プレスニス及びプリントラ
ミにより光沢加工適性を確認した。
【0059】
【発明の効果】故紙回収の際、アルカリ溶液で原紙と樹
脂層が容易に分離でき、しかも、筆記性、印刷適性、光
沢加工等に優れた印刷原紙を提供することができ、紙の
再利用が容易になった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原紙上に、エチレンとエチレン系不飽和
    カルボン酸からなる共重合樹脂と粘着付与剤とを含有す
    る樹脂層を設けることを特徴とする積層体。
  2. 【請求項2】 請求項1の積層体上に、筆記性を付与し
    た積層体。
  3. 【請求項3】 請求項1の積層体上に、印刷を施した積
    層体。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2または請求項3の積
    層体上に、光沢加工を施した積層体。
JP6660193A 1993-03-25 1993-03-25 積層体 Pending JPH06270338A (ja)

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JP6660193A JPH06270338A (ja) 1993-03-25 1993-03-25 積層体

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JP6660193A JPH06270338A (ja) 1993-03-25 1993-03-25 積層体

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5969180A (en) * 1998-01-30 1999-10-19 General Electric Company Method for making bis-xylenols containing acid moieties

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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