JP2005120503A - 積層紙の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装飾紙、紙箱などに使用する金属光沢を有する積層紙の製造において、安価で工程が簡単であり、美粧性にすぐれ、金属高光沢を併せて有する積層紙の製造方法を提供する。
【解決手段】 成型基体の表面に、金属粉とバインダーを含有する金属粉塗料を塗工して金属粉塗工層を設け、該塗工層表面を基材紙の表面に接着し、然る後に成型基体と金属粉塗工層を剥離させることを特徴とする、積層紙の製造方法。
成型基体が合成樹脂フィルムを用いるのが良く、金属粉塗工層表面と基材紙との接着がヒートシール性接着剤を金属粉塗工層表面または基材紙の表面に塗工し、金属粉塗工層と基材紙を熱接着させて行なっても良いし、溶融樹脂による押出しラミネートでも良い。
【選択図】 なし

Description

本発明は、装飾紙、包装紙、容器内装紙、紙箱などに使用する紙で、美しい金属光沢を有する積層紙の製造方法に関する。
従来、金属光沢を有する紙(板紙も含む)は装飾用、美粧包装用、容器内装用、紙箱などに用いられて来た。金属光沢を有する紙は、アルミ箔または紙やフィルムに金属を蒸着したシートを紙面に貼り合わせるか、または、金属粉体とバインダーを紙面に塗工することによって製造されている。アルミ箔を貼合したものは、ゴミとして焼却した時にアルミ箔が残渣として残るためその残渣の処理の問題が発生し、一方不燃ゴミとして扱うと、都市ゴミ埋め立て処理場所の不足の問題に対してマイナスであり、また、紙の燃焼エネルギー回収という面でも不利となる。また金属蒸着紙と板紙を貼合したものは、燃焼可能であるが、紙に蒸着することは、水分を吸着している紙を入れたチャンバーを真空にするために多大のエネルギーと時間を必要とし、エネルギー面、コスト面に問題がある。
金属蒸着フィルムを紙に貼合する方法もあるが、蒸着工程はコストと時間がかかるという問題がある。
本出願人は、先に、微細金属粉とバインダーから成る塗料を塗布した金属粉塗工紙を提案した(特許文献1参照)。この方法はコストも安く工程も簡単であるという利点がある。
特許第2775665号公報
しかし、金属粉塗工紙は光沢という点でアルミ箔貼合紙に及ばないという欠点がある。そこで、本発明は、美粧性にすぐれ、金属高光沢を併せて有する積層紙(板紙を含む)を提供することを目的とする。
本発明は上記の課題を解決する手段として、以下の(1)〜(8)の構成を採る。
(1)成型基体の表面に、金属粉とバインダーを含有する金属粉塗料を塗工して金属粉塗工層を設け、該塗工層表面を基材紙の表面に接着し、然る後に成型基体と金属粉塗工層を剥離させることを特徴とする、積層紙の製造方法。
(2)該金属粉が平均粒径20μm以下であることを特徴とする(1)に記載の積層紙の製造方法。
(3)該金属粉は長径3μm以下、厚さ10nm以下である微細鱗片状金属粉を10質量%以上含むことを特徴とする(1)または(2)のいずれかに記載の積層紙の製造方法。
(4)該金属粉は粒径20〜40μm、厚さ0.1〜1.0μmの平板状粒子であることを特徴とする(1)に記載の積層紙の製造方法。
(5)成型基体が合成樹脂フィルムであることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の積層紙の製造方法。
(6)合成樹脂フィルム成型基体の表面に、金属粉及び、バインダーとして紫外線硬化型樹脂を含有する塗料を塗工して金属粉塗工層を設け、該塗工層表面を基材紙の表面に接着し、然る後にフィルム側から紫外線を照射して紫外線硬化型樹脂塗料を硬化させて該塗工層表面を基材紙の表面に接着し、その後にフィルムと金属粉塗工層を剥離させることを特徴とする、(5)に記載の積層紙の製造方法。
(7)金属粉塗工層表面と基材紙との接着がヒートシール性接着剤を金属粉塗工層表面または基材紙の表面に塗工し、金属粉塗工層と基材紙を熱接着させて行なわれることを特徴とする、(5)に記載の積層紙の製造方法。
(8)金属粉塗工層表面と基材紙との接着は、基材紙に溶融樹脂を押出し、その上に金属粉塗工面を接着させることにより行い、かつ、該溶融樹脂の押出幅は金属粉塗工された合成樹脂フィルムの幅よりも広いことを特徴とする、(5)に記載の積層紙の製造方法。
(9)該合成樹脂フィルムの金属粉塗工層側の表面には、透明度80%以上の透明皮膜層が形成されており、剥離後には該透明皮膜層が積層紙上の金属粉塗工層の保護層となることことを特徴とする(5)〜(8)のいずれかに記載の積層紙の製造方法。
(10)成型基体の金属粉を塗工する面もしくは透明皮膜層がホログラム加工されていることを特徴とする、(1)〜(9)のいずれかに記載の積層紙の製造方法。
本発明によって、金属ホイルや蒸着装置を使用せずに、低コストで比較的簡単な工程で高度の金属光沢を有する紙あるいは金属光沢ホログラム加工紙が得られる。また、この金属光沢、或いはホログラム高光沢を有する積層紙は、アルミホイル層がないので焼却することができ、ゴミ処理問題に対して有利である。
本発明の成型基体とは、金属粉塗工層に平滑面を転写するための基材で、金属光沢を目的とする場合は極力平滑性が高いものが好ましい。好ましくは表面粗さRa(JIS B−0601)が0.5μm以下であり、より好ましくは0.1μm以下である。
成型基体としては、金属ロール、ガラスロール、金属ベルト、プラスチックフィルムなどであり、基材が金属やガラスで著しく平滑な場合、金属粉塗工層が剥離しにくくなる可能性もあるが、そのような場合、成型基体に剥離剤を塗布したり、あるいは、金属粉とバインダーからなる金属粉塗料に離型剤を混合しても良い。
プラスチックフィルムとしては、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリカーボネートなど各種の合成樹脂フイルムが使用できるが、特に好ましくは、光沢性という観点から、二軸延伸ポリエステルフィルムまたは二軸延伸ポリプロピレンフィルムである。二軸延伸ポリプロピレンは剥離性という点でも優れている。
前記したように、本発明の一つの目的である、高度な金属光沢を得るためには、成型基体の表面は平滑にするが、また一方では、ホログラム加工したフィルムの凹凸面上に金属粉塗工層を形成し、転写して成る金属光沢調のホログラム加工紙も本発明により製造可能である。
本発明に使用する金属粉の形状としては特に限定は無く、略球形、多角形などの粒子状、細長い針状、平板状などいずれの形状でも良い。
本発明に使用する金属粉としては、平均粒径20μm以下のものが好ましい。さらには、平均粒径15μm以下で、粒度分布が小さいものが特に好ましい。粒度分布としては、標準偏差で2μm以下が好ましく特には1μm以下が好ましい。
また、一方で平均粒子径約20〜40μm、平均厚さ約0.1〜1.0μm、アスペクト比(径/厚さ)20〜400、の平板状粒子が使用でき、この場合は一つ一つの粒子表面積が大きく、金属光沢が発現しやすい。この場合、一つ一つの粒子が輝くようにみえ、しかも、転写方式なので、表面は平滑が高く独特の目視光沢感を発現する。
なお、本明細書で言う平均粒子径は、顕微鏡観察により100個の粒子を測定した平均値として得られるものであるが、簡易的にはレーザー回折法により測定した値でも良い。レーザー回折法による粒子径測定は、島津製作所製「レーザー回折式粒度分布測定装置SALD2000J」等により測定できる。
また、更に高度な金属光沢を付与する為には金属粉として、平均長径3μm以下、平均厚さ10nm以下である微細鱗片状金属粉を10質量%以上含む金属粉を使用することが好ましい。より好ましくは50質量%以上、最も好ましくは100%である。上記微細鱗片状金属粉の平均長径、平均厚さは顕微鏡観察により測定する。
本発明に使用する金属粉の種類としては、アルミニウム、亜鉛、銀などが使用できる。また、金属粉塗工層は金属粉、バインダーおよび溶媒と混合した状態で金属粉塗料とし、該塗料を成型基体上に塗布し溶媒を乾燥して形成する。
バインダーとしては、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ニトロセルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂、酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体系樹脂、酢酸ビニル・マレイン酸共重合体系樹脂、紫外線硬化型樹脂など一般にインキバインダーとして使用されているものが使用できる。金属粉:バインダーは質量比で90:10〜5:95の範囲が好ましく、特に好ましくは80:20〜40:60である。バインダーの量が多すぎると金属光沢感が出難く、またバインダーの量が少なすぎると、表面強度が弱くなる。
溶媒としては、一般にインキ溶媒として使用されている酢酸エチル、トルエン、イソプロピルアルコール、あるいはこれらの任意割合の混合物などが使用できる。
本発明の基材紙としては、一般的な紙、板紙が特に限定なく用いることができる。本発明の用途の一つに紙器箱があるが、この場合、米坪100〜700g/m2程度の白板紙が使用され、特には表面に顔料塗工した白板紙が好ましく使用される。顔料塗工した白板紙は表面が平滑であり、本発明の金属光沢がより効果を発揮しやすい。塗工白板紙の塗料に使用する顔料としては、クレー、カオリン、タルク、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、シリカ、硫酸バリウムなどが使用できる。
また、塗料バインダーとしては、カゼイン、澱粉、ポリビニルアルコールなどの水溶性高分子、または、アクリル酸エステル、酢酸ビニル、スチレン、ブタジエンなどのビニルモノマーを単独重合または共重合した重合体の水分散液が使用できる。
本発明においては、成型基体上に形成された金属粉塗工層の塗工面と基材紙とを接着し、しかる後に成型基体を金属粉塗工層から剥離・除去させるものである。
その際に金属粉塗工層と基材紙の接着は、金属粉塗工層を形成すると同時に行ってもよい。また、金属粉塗工層を形成し乾燥して溶媒を飛ばした後に、加熱により接着しても良い。紫外線硬化型樹脂を使用し、紫外線による硬化で接着させても良い。これらの場合、金属粉塗工層のバインダーが基材紙との接着剤でもある。
より一般的な方法として、金属粉塗工層を乾燥した後に、ラミネート工程を設けて接着する方法が推奨される。この場合ラミネート方式として、押出ラミネーション、ウエットラミネーション、ドライラミネーション、ホットメルト接着のいずれでも良い。
また、金属粉塗工層の上もしくは基材紙の上にヒートシール性樹脂層あるいはホットメルト層を形成し、別途加熱(サーマルラミネーション)により接着しても良い。
ウエットラミネーションでは、スチレン・ブタジエン共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステルなどの水性エマルジョン接着剤が好ましく使用できる。
押出ラミネーションでは、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体塩などが好ましく使用できる。
サーマルラミネーションは押出ラミネーションのように高い温度がかからず、フィルムの熱収縮による問題がないこと、水性エマルジョンによるウエットラミネーションに比べて、水分による紙の寸法変化がないことなどの点で本発明に適した方法である。
サーマルラミネーションに使用する樹脂としては、ASTM−D−1525に規定されるビカット軟化点が50〜100℃のものが好ましく、特に好ましくは55〜80℃である。
樹脂の種類としては、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ブテン共重合体、ポリブタジエン、アタクチックポリプロピレンなどが好ましく使用される。
あるいは、ホットメルト接着剤と同様、これらの樹脂にタッキファイヤー、ワックスを混合しても良い。
次に保護層について説明する。本発明において保護層は金属粉層が基材紙に転写された最終製品において、金属粉層表面を保護するために形成される。特に、微細鱗片状等の金属粉を10質量%以上含む金属粉を使用した際には、表面強度が必要となり、保護層を形成することが好ましい。
保護層は始めに成型基体である合成樹脂フイルム表面に形成し、その上に金属粉塗料を塗布し、上記した各方法により基材紙と接着した後、合成樹脂フィルムと保護層とを剥離することにより形成する。保護層は透明度80%以上の透明皮膜層となるようにする。
保護層を形成する際には、通常、印刷インキ面を保護するために使用されている所謂オーバープリントニス(以下OPニスと略す)を使用することができる。また、保護層を黄色や赤色などに着色し、金属粉層を金色に見えるようにすることができる。
OPニスとしては、水系、溶剤系、UV硬化型のいずれでも良い、水系のOPニスとしては、アクリル酸エステル系、スチレン・アクリル共重合体系のエマルジョンが一般的に良く使用されている。UV硬化型では、アクリル酸エステル系モノマーと他のモノマーまたはオリゴマーの混合物が一般的に多く使用されている。溶剤系では、アクリル系の他、ウレタン系、エポキシ系、セルロース系などが使用可能である。
本発明の一つの形態として、ホログラム加工を成型基体に施しておき、金属粉塗工層にホログラム模様を転写することが可能である。また、上記した保護層を形成する場合には、保護層の成型基体側あるいは金属粉塗工側にホログラム加工を施しておくことにより、金属光沢調のホログラム加工紙を製造することが可能である。
本発明の金属粉塗工紙の美粧性は、前記したように、紙に接触している金属塗工面が熱可塑性延伸フィルムの平滑性とほぼ同じ平滑面なので、乱反射がすくなくなり、光沢が上がることによるものと考えられる。ホログラムフィルム使用時は同様に凹凸面を転写出来る。
この点を明らかにするため、後の実施例の所で詳細は説明するが、JIS−Z8741の鏡面光沢度を測定した。その結果、光沢感が良好なものは、この測定における鏡面光沢度が80%以上、特に好ましくは90%以上であることが解った。ホログラム光沢面は目視観察によった。
以下、本発明を実施例に従って説明する。
(光沢度の測定)
日本電色製光沢計でJIS−Z8741に規定する鏡面光沢度を測定した。光の入射角度は45度とし、受光角度は45度で測定を行った。
<実施例1>
成型基体として厚さ50μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム(A4サイズ)を使用し、その表面粗さRa(JIS B−0601)が0.1μmの面に透明皮膜保護層用として下記OPニス(n−1)を固形分換算で3g/m2となるように塗布し乾燥し保護層を形成した。
その上に金属粉塗料として下記アルミニウムペーストインキ(b−イ)をマイヤーバーにて手塗りにより固形分換算で7g/m2となるように塗布し乾燥し、金属粉塗工層を形成した。
その上に下記サーマルラミネーション用接着剤(s−1)を固形分換算5g/m2となるように塗布し乾燥した。
別に用意した白板紙の顔料塗工層表面に前記フィルムの金属粉塗工層表面を重ね、85℃のロールにより加熱加圧接着(サーマルラミネーション)した。冷却金属ロールにより冷却固化した後、成型基体と保護層の間を剥離し、金属光沢を有する積層紙を得た。
アルミニウムペーストインキ(b−イ):
平均長径0.7μm、平均厚さ7.5nmの微細鱗片状アルミニウ粉45質量%、ポリエステル系バインダー固形分10質量%、酢酸エチル・トルエン・イソプロピルアルコール混合溶媒45質量%のペースト状インキ。
OPニス(n−1):
平均分子量約15万、ガラス転移温度約70℃のスチレン・アクリル共重合体水系エマルジョン(固形分濃度45質量%)を使用。
サーマルラミネーション用(ヒートシール性)接着剤(s−1):
ビカット軟化点が59℃のエチレン・酢酸ビニル共重合体/トルエン・酢酸エチル混合溶液(固形分濃度45質量%)を使用した。
基材紙:
本実施例における基材紙は全て、以下の顔料塗工白板紙である。
<顔料塗工白板紙> 米坪310g/m2の白板紙の表面に下記の白色顔料系塗料を、固形分塗布量20g/m2となるよう塗布した。
白色顔料系塗料:
ウルトラホワイト90(クレー、エンゲルハード社製)65質量部、ブリリアント15(軽質炭酸カルシウム 白石工業社製)35質量部、接着剤として顔料100質量部に対して澱粉1質量部、スチレンブタジエン共重合体ラテッス16質量部、からなる塗料をブレードコーターで塗工した。
<実施例2>
サーマルラミネーション用接着剤(s−1)を金属粉塗工層表面に塗布する替わりに白板紙の表面に塗布したこと以外は、実施例1と同様にして金属光沢を有する積層紙を製造した。
<実施例3>
成型基体として厚さ50μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム(A4サイズ)を使用し、その表面粗さRa(JIS B−0601)が0.1μmの面に下記アルミニウムペーストインキ(b−ロ)をマイヤーバーにて手塗りにより固形分換算で10g/m2となるように塗布し乾燥し、金属粉塗工層を形成した。
別に用意した白板紙の顔料塗工層表面に前記フィルムの金属粉塗工層表面を重ね、95℃のロールにより加熱加圧接着した。冷却金属ロールにより冷却固化した後、成型基体と保護層の間を剥離し、金属光沢を有する積層紙を得た。
アルミニウムペーストインキ(b−ロ):
平均粒径14μm、粒子径標準偏差1μmのアルミニウ粉35質量%、エチレン・酢酸ビニル共重合体20質量%、酢酸エチル・トルエン混合溶媒45質量%のペースト状インキ。
<実施例4>
成型基体として厚さ50μm、幅300mmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム巻き取りを使用し、その表面粗さRa(JIS B−0601)が0.1μmの面に前記アルミニウムペーストインキ(b−イ)をグラビアコーターにより固形分換算で7g/m2となるように塗布し乾燥し、金属粉塗工層を形成し、巻き取った。
別に用意した幅340mmの白板紙巻き取りを繰り出しながらその顔料塗工層表面にアイオノマー樹脂(エチレン・アクリル酸塩共重合体)を幅320mmで溶融押出しし、直ちに上記フィルムの金属粉塗工面を溶融樹脂の上に重ね、冷却ロールにより冷却・圧着させて巻き取った。その際に、フィルム幅は溶融樹脂の幅の内側に収まっていた。
その後、二軸延伸ポリプロピレンフィルムと金属粉塗工層間を剥離し、金属光沢を有する積層紙を得た。
<実施例5>
成型基体として厚さ50μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム(A4サイズ)を使用し、その表面粗さRa(JIS B−0601)が0.1μmの面に下記アルミニウムペーストインキ(b−ハ)をマイヤーバーにて手塗りにより固形分換算で7g/m2となるように塗布し乾燥し、金属粉塗工層を形成した。
その上に下記ウエットラミネーション用接着剤(s−2)を固形分換算8g/m2となるように塗布し、直ちにその塗布面に、別に用意した白板紙の顔料塗工層表面を重ね、100℃の熱板により加熱加圧接着しながら、水分を飛ばして乾燥した。冷却板に挟んで冷却固化した後、二軸延伸ポリプロピレンフィルムと金属塗工層間を剥離し、金属光沢を有する積層紙を得た。
アルミニウムペーストインキ(b−ハ):
平均粒径14μm、粒子径標準偏差1μmのアルミニウ粉45質量%、ポリエステル系バインダー固形分10質量%、酢酸エチル・トルエン・イソプロピルアルコール混合溶媒45質量%のペースト状インキ。
ウエットラミネーション用接着剤(s−2):
ポリ酢酸ビニル水性エマルジョン接着剤、固形分50%。
<実施例6>
二軸延伸ポリプロピレンフィルムにOPニスを塗工した後に、OPニスにホログラム加工したこと以外は実施例1と同様にして金属光沢を有するホログラム加工積層紙を製造した。
<実施例7>
厚さ50μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(A4サイズ)を使用し、その片面に紫外線硬化型無溶剤アクリル樹脂を10g/m2となるように塗布し、予め作成されているホログラム成形体に該アクリル樹脂塗布面を圧着した後、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート側から紫外線を照射して硬化させ、ホログラム模様をアクリル樹脂面に転写した。これを本発明の成型基体として使用する。(なお、ホログラム成形体表面には、アクリル樹脂塗布面を圧着する前に、シリコーンオイルを蒸発させて極薄の膜を形成して、離型性を良くした。)
前記成型基体の上に前記アルミニウムペーストインキ(b−ハ)をマイヤーバーにて手塗りにより固形分換算で7g/m2となるように塗布し乾燥し、金属粉塗工層を形成した。
以下は実施例4と同様にして、押出ラミネーションにより紙基材に接着し、成型基体を剥離して、金属光沢を有するホログラム加工積層紙を製造した。
<実施例8>
金属粉塗料として下記アルミニウム粉インキ(b−ホ)をマイヤーバーにて手塗りにより固形分換算で7g/m2となるように塗布し乾燥し、金属粉塗工層を形成する以外は実施例1と同様にして、金属光沢を有する積層紙を得た。
アルミニウムペーストインキ(b−ホ):
平均粒径30μm、粒子径標準偏差1μm、厚さ0.5μmのアルミニウ粉45質量%、ポリエステル系バインダー固形分10質量%、酢酸エチル・トルエン・イソプロピルアルコール混合溶媒45質量%のペースト状インキ。
<実施例9>
成型基体として厚さ50μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム(A4サイズ)を使用し、その表面粗さRa(JIS B−0601)が0.1μmの面に金属粉塗料として下記アルミニウム粉インキ(b−ヘ)、をマイヤーバーにて手塗りにより固形分換算で7g/m2となるように塗布し乾燥し、金属粉塗工層を形成した。
別に用意した白板紙の顔料塗工層表面に前記フィルムの金属粉塗工層表面を重ね、常温ロールにより圧着した後、フィルム側から紫外線を照射し硬化させた後、成型基体と保護層の間を剥離し、金属光沢を有する積層紙を得た。
アルミニウムペーストインキ(b−ヘ):平均長径0.7μm、平均厚さ7.5nmの微細鱗片状アルミニウ粉45質量%、紫外線硬化型バインダー固形分10質量%、酢酸エチル・トルエン・イソプロピルアルコール混合溶媒45質量%のペースト状紫外線硬化インキ。
<実施例10>
金属粉塗工層として、下記アルミニウムペーストインキ(b−ト)を使用したことと、金属粉塗工層と紙との接着を押出ラミネートに換えて紫外線硬化により行ったこと以外は実施例7と同様にして金属光沢を有する積層紙を得た。
アルミニウムペーストインキ(b−ト):平均粒径30μm、粒子径標準偏差1μm、平均厚さ0.5μmのアルミニウ粉45質量%、紫外線硬化型バインダー固形分10質量%、酢酸エチル・トルエン・イソプロピルアルコール混合溶媒45質量%のペースト状紫外線硬化インキ。
以上の実施例について、構成の概要、光沢度を表1にまとめて記載した。
Figure 2005120503
上記表の記号は以下のとおりである。
転写後の構成:
(a)OPニス/(b)金属粉塗工層/(c)接着剤層/(d)紙
((a)’、(b)’はホログラム面)
本発明の方法は各種装飾紙、包装紙、包装箱用板紙などの製造に利用することができる。

Claims (10)

  1. 成型基体の表面に、金属粉とバインダーを含有する金属粉塗料を塗工して金属粉塗工層を設け、該塗工層表面を基材紙の表面に接着し、然る後に成型基体と金属粉塗工層を剥離させることを特徴とする、積層紙の製造方法。
  2. 該金属粉が平均粒径20μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の積層紙の製造方法。
  3. 該金属粉は長径3μm以下、厚さ10nm以下である微細鱗片状金属粉を10質量%以上含むことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の積層紙の製造方法。
  4. 該金属粉は粒径20〜40μm、厚さ0.1〜1.0μmの平板状粒子であることを特徴とする、請求項1記載の積層紙の製造方法。
  5. 成型基体が合成樹脂フィルムであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の積層紙の製造方法。
  6. 合成樹脂フィルム成型基体の表面に、金属粉及び、バインダーとして紫外線硬化型樹脂を含有する塗料を塗工して金属粉塗工層を設け、該塗工層表面を基材紙の表面に接着し、然る後にフィルム側から紫外線を照射して紫外線硬化型樹脂塗料を硬化させて該塗工層表面を基材紙の表面に接着し、その後にフィルムと金属粉塗工層を剥離させることを特徴とする、請求項5に記載の積層紙の製造方法。
  7. 金属粉塗工層表面と基材紙との接着がヒートシール性接着剤を金属粉塗工層表面または基材紙の表面に塗工し、金属粉塗工層と基材紙を熱接着させて行なわれることを特徴とする、請求項5に記載の積層紙の製造方法。
  8. 金属粉塗工層表面と基材紙との接着は、基材紙に溶融樹脂を押出し、その上に金属粉塗工面を接着させることにより行い、かつ、該溶融樹脂の押出幅は金属粉塗工された合成樹脂フィルムの幅よりも広いことを特徴とする、請求項5に記載の積層紙の製造方法。
  9. 該合成樹脂フィルムの金属粉塗工層側の表面には、透明度80%以上の透明皮膜層が形成されており、剥離後には該透明皮膜層が積層紙上の金属粉塗工層の保護層となることことを特徴とする請求項5〜請求項8のいずれかに記載の積層紙の製造方法。
  10. 成型基体の金属粉を塗工する面もしくは透明皮膜層がホログラム加工されていることを特徴とする、請求項1〜請求項9のいずれかに記載の積層紙の製造方法。

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JP2013103479A (ja) * 2011-11-16 2013-05-30 Hokkai Can Co Ltd 印刷ポリエステルフィルム及び印刷ポリエステルフィルム被覆缶体
JP2016088623A (ja) * 2014-10-30 2016-05-23 大日本印刷株式会社 印刷物、及び該印刷物を用いてなる容器
JP2019005940A (ja) * 2017-06-21 2019-01-17 大日本印刷株式会社 装飾シート及び該装飾シートを用いた容器
JP7497636B2 (ja) 2020-07-10 2024-06-11 Toppanホールディングス株式会社 金属光沢を有する印刷物

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