JP2623591B2 - 金属蒸着転写シート及びその製造方法 - Google Patents

金属蒸着転写シート及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は金属蒸着転写シートに関するものである。更
に詳しくは光沢、スクラッチ性、折り曲げ性、印刷適性
等に優れた金属蒸着転写シートに関するものであり、包
装紙、折紙等の分野に利用できるものである。
(従来技術) 従来上述のような用途に用いられる金属蒸着シートは
紙、布等にアンカー剤を塗布した後、その上に金属蒸着
を施したダイレクト方式、或いは、基材フィルムに剥離
ニスを塗布し、その上に蒸着にアンカー剤を塗布し、更
にその上に金属蒸着を施した後、上記該層の金属蒸着層
と紙、布等とを有機溶剤溶液型接着剤(アクリル系、ポ
リエーテル系、ポリエステル系、エポキシ系、ゴム系
等)又は、水系接着剤(アクリル系エマルジョン、酢酸
ビニル系エマルジョン等)或いは低密度ポリエチレン
(以上をラミネート用接着剤と記す)でラミネーション
加工させ金属蒸着転写シートとした後、基材フィルムを
剥離し、金属蒸着シートとしていた。
(発明が解決しようとする問題点) 上記ダイレクト方式の場合、アンカーコート剤の層が
3〜5μと薄いため紙、布等の粗面が金属蒸着層に出て
しまい光沢が劣り、またスクラッチ性も劣る。一方、上
述金属蒸着転写シートの場合に於いて、上述ラミネート
用接着剤層が有機溶剤溶液型及び水系接着剤の場合、金
属蒸着の光沢は幾分改善できるがスクラッチ性、折り曲
げ性、印刷適性(特に、オフセット印刷)等が劣り、ま
た水系接着剤の場合は金属蒸着の腐蝕も問題となる。ま
た、上述ラミネート用接着剤層が低密度ポリエチレンの
場合、剥離ニス及びアンカーコート剤の耐熱性がないた
め、310℃位の高温で加工する低密度ポリエチレンは金
属蒸着面に曇り、クラックを発生させる原因となり、そ
のため実用に供しない。
(発明を解決する手段) 本発明者らは上記問題点を解決するため、鋭意検討し
た結果、上述金属蒸着転写シートに於いて、接着剤層を
固型分100%の樹脂で、その樹脂の塗膜が8μ以上の厚
みを有し、加工温度が250℃以下でラミネーション可能
な樹脂(溶融温度250℃以下の樹脂)を使用する事によ
り、上記問題点を解決できる事を見出し、本発明に到っ
た。
以下本発明を図面を用いて、更に詳しく説明する。
第1図のように耐熱性、寸法安定性に優れた基材フィ
ルム1の片面に当該基材フィルム1と剥離容易で、且つ
金属蒸着との密着性に優れた第一の樹脂層(2)を塗布
し、その上に金属蒸着層3を施して金属蒸着積層体を作
製する。次に金属蒸着層3と紙、布等のベース基材5の
双方に優れた接着性を有する固型分100%の樹脂で、上
記金属蒸着積層体と紙、布等の基材5とを、8μ以上の
樹脂厚みで、250℃以下の加工温度でラミネーション加
工した金属蒸着転写シートである。
また、第2図のように基材フィルム1に剥離ニス6を
塗布し、その上に蒸着アンカーコート剤7を施しても良
い。
基材フィルム1としてはキャリアフィルムとして使用
するため耐熱性、寸法安定性に優れた二軸延伸ポリプロ
ピレン、ポリエステルフィルム等が優れており、その他
複合フィルム、共押出フィルム、紙等も使用する事がで
きる。
次に第一の樹脂層(2)としては金属蒸着転写シート
を作製する時は剥がれず、また金属蒸着転写シートを作
製した後は基材フィルム1が容易に剥がれる必要があ
る。なお、その第一の樹脂層(2)は透明でも、着色し
ていても良い。これらの樹脂としてはニトロセルロース
樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、セルロースア
セテートプロピオネート樹脂、セルロースアセテートブ
チレート樹脂等が使用でき、これらを二種以上混合して
剥離性と接着性を改善する事も可能である。また、基材
フィルム1の上にアクリル系樹脂の剥離ニス6を塗布
し、その上に上記2の樹脂を蒸着アンカー剤として施し
ても良い。
次に、金属蒸着層3は通常の真空蒸着機により全面に
蒸着する。金属としてはアルミニウム、錫、銀、ニッケ
ル等を使用し、真空度10-3〜10-6Pa、100〜1000Åの膜
厚で金属蒸着を行ない、金属光沢を有する膜を作る。
次に、上記該層(1〜3)からなる積層体の金属蒸着
層(3)と紙、布等の基材5とを固型分100%の第二の
樹脂層(4)でラミネート加工する。固型分100%の第
二の樹脂層(4)としてはエチレン−アクリル酸共重合
体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂及びその酸
変性物、エチレン−アクリル酸エステル共重合体樹脂及
びその酸変性物の1種又は2種以上を組み合わせても良
い。また、粘着付与剤(ロジン、ロジン変性樹脂、テル
ペン樹脂、テルペン変性樹脂、脂肪族炭化水素樹脂、芳
香族炭化水素樹脂、ケトン樹脂等)、ワックス(パラフ
ィンワックス、低分子量ポリエチレンワックス、合成ワ
ックス等)、ポリエチレン及びその変性物等を適宜加え
る事ができる。また、助剤として酸化防止剤、スリップ
剤、等を加える事も差しつかえない。
上記第二の樹脂層(4)は、8μ未満の厚みでは紙、
布等のベース基材5の下地を充分かくす事ができず、超
光沢が得られない。また、スクラッチ性、折り曲げ性、
印刷適性が劣る。最適膜厚は10〜30μである。加工温度
が250℃以上になると金属蒸着(3)の上に塗布した第
一の樹脂層(2)、または剥離ニス(6)、蒸着アンカ
ー剤(7)の耐熱性がないため、金属蒸着に曇りやクラ
ックが入り充分な光沢が得られない。従って第二の樹脂
層(4)に使用する樹脂としては溶融温度250℃以下の
樹脂を使用する。
次に、ベース基材(5)としては紙、布、木材等のポ
ーラスな基材、或いはフィルム、シート等のノンポーラ
スな基材でも良く、またこれらを組み合わせても良い。
(実施例) <実施例1> 厚さ20μの未処理二軸延伸ポリプロピレン(東京セロ
ファン紙(株)製)の片側に下記組成の剥離ニス: ニトロセルロース系樹脂 14部 ポリウレタン系樹脂 6〃 酢酸エチル 80〃 を、版深度30μのグラビア版で全面均一に塗布した。
次に、下記組成のアルミ蒸着用アンカー剤: アクリル系樹脂 20部 メチルエチルケトン 40〃 酢酸エチル 40〃 を、版深度30μのグラビア版で剥離ニスの上に塗布し
た。
次に、上記アルミ蒸着用アンカー剤の上に真空蒸着機
を使用し、10-4Paの真空度で400Åのアルミ蒸着層を施
し金属蒸着積層体を作製した。
次に、上記積層体のアルミ蒸着層と85g/m2のサラシク
ラフト紙と下記組成の固型分100%の樹脂: エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂 40部 無水マレイン酸変性エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
40〃 水添ロジンのペンタエリスリトールエステル 10部 低分子量ポリエチレンワックス 10〃 で、押出ラミネーション法を使用し、加工温度190℃、
樹脂の膜厚20μでラミネーション加工を行ない金属蒸着
転写シートを作製した。
その結果は表−1に示す通り、全て良好であった。
<実施例2> 実施例1の剥離ニスとアルミ蒸着用アンカーコート剤
の代りに、下記の剥離機能及びアルミ蒸着アンカー機能
を兼ね備なえた樹脂: ポリウレタン樹脂 10部 セルロースアセテートプロピオネート樹脂 10〃 酢酸エチル 40〃 メチルエチルケトン 40〃 を、版深度30μのグラビア版で全面均一に塗布した以外
は同様に行なった。
その結果は、表−1に示す通り、全て良好であった。
<比較例1> 実施例2の固型分100%の樹脂の代りにポリウレタン
系接着剤を塗膜3μにする以外は同様に行なった。
その結果は、表−1に示す通り光沢、スクラッチ性、
折り曲げ性、印刷適性(特に、オフセット印刷)が劣
り、特に印刷適性が一番劣っていた。
<比較例2> 実施例2の固型分100%の樹脂の代りにアクリル系エ
マルジョンを塗膜4μにする以外は同様に行なった。
その結果は表−1に示す通り光沢、スクラッチ性、折
り曲げ性、腐蝕、印刷適性(特に、オフセット印刷)が
劣っており、特に印刷適性(特にオフセット印刷)が一
番劣っていた。
<比較例3> 実施例2の固型分100%の樹脂の代りにメルトインデ
ックス8(g/10分/190℃)の低密度ポリエチレンを加工
温度310℃、塗膜15μで加工する以外同様に行なった。
その結果は表−1に示す通り光沢、クラック、曇りが
特に劣っていた。
<比較例4> 65g/m2のクレーコート紙(ベース基材)にアルミ蒸着
用アンカーコート剤として、アルキッドメラミン系樹脂
を版深度60μのグラビア版で全面均一に塗布し、150
℃、30秒の条件で加熱硬化(焼付)を行なった。
次に、アルミ蒸着用アンカーコート剤の上に、真空蒸
着機を使用し、10-4Paの真空度で、400Åのアルミ蒸着
層を施し金属蒸着積層体を作製した。
次に、上記積層体のアルミ蒸着層の上にニトロセルロ
ースとブチラール樹脂とを酢酸エチルとアルコールとの
混合溶剤で溶解したOPニスを版深度30μのグラビア版で
塗布し、転写型でない金属蒸着シートを作成した。
その結果は表−1に示す通り光沢、折り曲げ性、印刷
適性(特にオフセット)が劣っており、特に光沢が一番
劣っていた。
〔評価試験方法〕 1) 光 沢 日本電色(株)製反射光沢計(VG−1D型)を用いて入
射角60度、反射角60度にて反射光沢を測定した(JIS K
−5400「塗料一般試験方法」6−7項に依る)。
2) クラッチ 目視による。
3) クモリ 目視による。
4) スクラッチ JIS K−5400「塗料一般試験方法」6−14項に基づ
き、三菱UNI鉛筆Hを用いて試験した。但し荷重は10g±
0.005gとした。
5) 折り曲げ 15cm×15cmの試料を蒸着面を上にして相対する角度を
合せて折り曲げ、折目が180度になるよう指で強く押し
た後元に戻して、該折り目にセロファンテープを貼り合
せ、ゆっくりと90度方向に引き剥がした(谷折り)。又
15cm×15cmの試料を蒸着面を下にして同様に試験をした
(山折り)。そして、セロファンテープにより剥がれた
蒸着面を目視により判定した。
6) 腐 蝕 試料の蒸着面を上にして温度40℃±1℃、湿度80%±
1%に保持した恒温恒湿槽に入れ、96時間後に取り出
し、温度40℃で30分間乾燥し、蒸着金属の腐蝕による欠
落を目視により判定した。
7) 印刷適性 (株)明製作所製R1テスター2型オフセット印刷機を
用いて、ニューダイキュアZ〔大日本インキ化学工業
(株)製紫外線硬化型インキ〕により印刷し、アイガラ
フィックス(株)製UB−06型紫外線照射装置にて、80W/
cm、20m/minの条件で硬化乾燥させ、インキの転移性、
密着性、紙ムケ性を判定した。
8) 耐水性 25℃に保った蒸留水中に2時間浸漬した後室温にて2
時間乾燥し、蒸着面にフクレ、ハガレ、白化、クラック
の有無を目視により判定した。
(発明の効果) 本発明の金属蒸着転写シートは従来の金属蒸着シート
に比べ光沢、スクラッチ性、折り曲げ性、エンボス加工
性、印刷適性等が優れており、更に、ベース基材として
の紙の選択が自由、紙の調湿が不要等の特徴が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の実施例を示す金属蒸着転写
シートの断面図を示す。 1……基材フィルム、2……剥離、蒸着アンカー兼用樹
脂層、3……金属蒸着層、4……固型分100%樹脂によ
る樹脂層、5……基材ベース、6……剥離ニス、7……
蒸着アンカーコート剤。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材フィルム(1)、該基材フィルムと剥
    離容易で且つ金属蒸着適性を有する第一の樹脂層
    (2)、金属蒸着層(3)、第二の樹脂層(4)、ベー
    ス基材(5)が順次積層された金属蒸着転写シートであ
    って、上記第二の樹脂層(4)が8μ以上の層厚を有
    し、該樹脂層は固型分100%の樹脂によって成形され、
    かつ該固型分100%の樹脂の溶融温度が250℃以下である
    ことを特徴とする上記金属蒸着転写シート。
  2. 【請求項2】第一の樹脂層(2)が剥離ニスと金属蒸着
    アンカーコート剤から成ることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項に記載の金属蒸着転写シート。
  3. 【請求項3】基材フィルムの片面に該フィルムと剥離容
    易で金属蒸着適性を有する樹脂を塗布し、次いで該樹脂
    層上に金属蒸着を行ない金属蒸着積層体を作製し、しか
    る後上記金属蒸着積層体の金属蒸着層側とベース基材と
    を溶融温度250℃以下の固型分100%樹脂を8μ以上の厚
    みの樹脂層によってラミネート加工することを特徴とす
    る金属蒸着転写シートの製造方法。
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