JPH0626981U - 賞品提供機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 賞品の提供とその賞品のディスプレイ機能を
持ち、遊戯機と組み合わせて使用する。 【構成】 ボディ２内に、遊戯機３の入賞数が所定の数
に達したら、収納されている円筒形カプセル７入りの賞
品を出す搬出機構を組み込み、前記ボディ２の前面に、
前記賞品５を見ることができる透視窓４と、その下方に
賞品取り出し口５を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ゲームセンター、デパートやスーパーマーケットのゲームコーナ ー等に設置される遊戯機で所定の成績を達成したプレイヤーに対して賞品を提供 する賞品提供機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ゲームセンターやゲームコーナー等に設置される各種遊戯機は、入賞の数によ りコインや賞品が出るようになっているが、賞品の場合は透明なプラスチックの カプセルに収納された状態で展示、提供されている。そしてそのカプセルを提供 する装置は、各遊戯機内へ一体的に組み入れられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

遊戯機の前面スペースはパチンコ台を始めとする各種のゲーム台で占領され、 賞品を陳列するスペースの余裕などはほとんど残されていない。又遊戯機内の空 間は限られていて、球状の小さなカプセルなら大量に収納しておくことも可能で はあるが、例えばヌイグルミの場合は圧縮されて形態が判別できずに魅力が半減 することや、年々賞品が豪華になり大型化する傾向にあって、カプセルもやがて 大型化されることは容易に予測がつく。カプセルが大型化されてもカプセルの収 容数を減らさないようにするには、遊戯機全体を大きくしなければならず、それ であると運搬や設置スペースの確保において非常に不利になる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、賞品収容カプセルの大型化に伴い、大型の賞品収容カプセルに最適 な賞品提供機を提供するものであって、ボディの内部に、賞品が収容された多数 のカプセルを収納可能なスペースを確保し、そのボディの少なくとも一側面に、 前記スペースに収納されたカプセルをボディの外から見ることのできる透視窓を 設け、遊戯機からの賞品提供信号を受けて前記カプセルを取り出し口へ搬出する 排出機構を組み込み、これを前記遊戯機とは別体の独立機種として位置付けたも のである。

【０００５】

【作用】

遊戯台が付属しない独立機種あるから小型で運搬しやすい。又セッティングは 遊戯台同士の隙間を利用して効果的に配置できる。使用する場合は遊戯機の隣に 設置するが、組み合わせる遊戯機の種類や数は自由に選択できる。

【０００６】

【実施例】

本考案に係る賞品提供機で、円柱形をした透明な賞品収容カプセル（以下円柱 形カプセルという）用として開発された実施例を図面に基いて説明する。 １は賞品提供機であり、ボディ２の外表面はパチンコ遊戯台が組み込まれた遊 戯機３と共通したデザインに仕上げられている。ボディ２の前面には、遊戯機３ のパチンコ遊戯台と同じ高さの部分に縦長の幅広い透視窓４が設けられ、下部に は賞品取り出し口５が開口している。そして内部にはカプセル収納スペースであ るカプセル収納棚６と、その収納棚から１つの円柱形カプセル７を賞品取り出し 口５に搬出する搬出機構８が組み込まれている。

【０００７】 前記カプセル収納棚６は、円柱形カプセル７に合わせた断面長方形の筒体を上 下両端が開放された状態で垂直に固定し、下端を落下口９、上端を投入口１０と し、前記搬出機構８は落下口９に組み付けられている。収納棚６の前面は、両側 に一定幅を残して上から下まで大きく切り欠かれ、円柱形カプセル７が見えるよ うになっている。搬出機構８は、前記落下口９を塞ぐ位置に設けられたバケット １１と、そのバケット１１を正確に一回転させる回転機構１２とで構成される。 前記カプセル収納棚６には円柱形カプセル７が横姿勢で縦一列に収容され、バケ ット１１は落下口９に位置する一番下にあるカプセルの下半分を受け止められる よう、断面が円弧の樋状で、両サイドが前記円弧の中心を軸として回転自在に支 持され、その支持軸は前記回転機構１２に連結されている。回転機構１２はモー タ１２ａと減速機１２ｂとで構成され、バケット１１のカプセル受け止め位置（ 停止角度）は図示しないリミットスイッチで検出される。

【０００８】 前記収容棚６の切り欠き部はボディの透視窓４に合致せられ、透視窓４からカ プセル内の賞品を確認することができる。 このように形成された賞品提供機は遊戯機とセットにして利用される。遊戯機 ３から賞品提供信号を受けると回転機構１２によってバケット１１が一回転せら れ、受け止めている円柱形カプセル７を落下させて次の円柱形カプセル７を受け 止める。落下した円柱形カプセル７はシュートを抜けて賞品取り出し口５に現わ れる。

【０００９】 本実施例の賞品提供機は、収納棚へ縦一列に収容された円柱形カプセルを透視 窓から見られるようになっているので、カプセルが搬出される度に１つづつ下へ ずれ、見える賞品が順に入れ換わるようになっているが、収納棚を回転式にして カプセルを常時循環移動するようにもできる。又透視窓内にカラフルな照明を設 ければ、賞品が照明で浮き上がって人の目を惹く。

【００１０】 遊戯機と賞品提供機とは必ずしも一台づつの組合わせにする必要はなく、複数 の遊戯機に対して一台の賞品提供機を組み合わせたり、逆に一台の遊戯機に対し て二台の賞品提供機を組み合わせ、賞品を選択できるようにするなど、組み合わ せは自由である。これら複数機種との組み合わせを増加し、最終的にはシステム にまで発展できる可能性を含む。組み合わせる遊戯機が従来機種であっても、賞 品提供信号さえ合致させれば接続可能である。尚カプセルが円柱形であると大型 賞品に対応するには有利であるが、従来の球形カプセルであっても差し支えなく 、透視窓の形状や大きさ、収納棚、搬出機構の構造等は採用するカプセルの形状 により適宜変更される。

【００１１】

【考案の効果】

本考案の賞品提供機は、カプセルに収容されている賞品を見ることができるデ ィスプレイ効果を備え、遊戯機と別体の独立した賞品提供専用機種であるから、 小型でも大型賞品に対応させることが可能で、従来の遊戯機でも、賞品提供信号 の外部出力手段を設定すれば利用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る賞品提供装置を示す説明図であ
る。

【図２】搬出機構の説明図である。

【図３】搬出機構の作動説明図である。

【図４】賞品提供装置機を遊戯機の隣に配置した状態を
示す説明図である。

【符号の説明】

１・・賞品提供機、２・・ボディ、３・・遊戯機、４・
・透視窓、５・・賞品取り出し口、６・・カプセル収容
棚、７・・円柱形カプセル、８・・搬出機構、９・・落
下口、１０・・投入口、１１・・バケット、１２・・回
転機構、１２ａ・・モータ、１２ｂ・・減速機。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ボディの内部に、賞品が収容された多数
   のカプセルを収納可能なスペースを確保し、そのボディ
   の少なくとも一側面に、前記スペースに収納されたカプ
   セルをボディの外から見ることのできる透視窓を設け、
   遊戯機からの賞品提供信号を受けて前記カプセルを取り
   出し口へ搬出する排出機構を組み込み、これを前記遊戯
   機とは別体の独立した機種に形成した賞品提供機。