JPS5942374Y2 - 罐入り飲料自動販売機用プレミヤム品 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は罐入り飲料自動販売機用プレミアム品に関す
るものである。

この考案は、自動販売機内に商品と一緒に入れておくだ
けで、自動販売機そのものの仕様は全く変更することな
く自動販売機から当選品として出させることができると
共に、当選者が買入しようとした商品も当選者に買入さ
せることができる自動販売機用プレミアム品を提供する
ことを目的としたものである。

なお、自動販売機としては当選者にもう一つの商品を受
は取らせるようにしたものはあるが、当選品としてプレ
ミアム品を出すようにしたものは全くなく、従って、こ
の考案の自動販売機用プレミアム品に類するものは従来
全くなかった。

すなわち、この考案のものは、内部に罐入り飲料品を多
数列設状態で順に自重落下可能に収納でき且つ所要の硬
貨の投入によって該−個の罐入り飲料品を商品取出し口
に落下させる構成とした罐入り飲料自動販売機内に、上
記罐入り飲料品と一緒にその列中に混入されて該罐入り
飲料品と同様にして前記商品取出し口に落下させられる
プレミャム品であって、前記罐入り飲料品の罐と外形が
略同形同大をなす開閉可能な２分割構造の丸罐状プ２ス
チンク製容器と、この容器内面に一体成型した重り装着
部に装着されてバランスを保って全体重量を上記罐入り
飲料品と等しくする重りと、更に容器内に収容された景
品並びに前記罐入り飲料品の価格に相当する硬貨と、上
記２分割容器の周面に被覆された切断用ミシン目付き表
装フィルムとから構成した罐入り飲料自動販売機用プレ
ミャム品である。

以下、この考案の一実施例を図面に従い説明する。

第１図〜第３図において、図中１は外形が罐入り飲料の
罐と略同形同大の丸罐状プラスチック製容器であり、こ
の容器１は上部容器Ａと下部容器Ｂとを組合わせた開閉
可能なものとされており、この容器１の胴部外周面は、
表装フィルム２で被覆されている。

この表装フィルム２は、透明フィルムの裏面に印刷を施
したもので、その表面は滑面となっており、またこの表
装フィルム２は、前記容器１の胴部外局面に密に巻付け
られて、前記上部容器Ａと下部容器Ｂとをみだりに抜は
外れないように保持している。

３は前記表装フィルム２の中央部全周に設けられた切断
用のミシン目であり、このミシン目３は前記上部容器Ａ
と下部容器Ｂとの合わせ部付近に形成されている。

一方、前記容器１の天板１ａと底板１ｂとの内面には、
それぞれ、前記天板１ａ及び底板１ｂと同心円状の円筒
部４，４が一体に形成されており、この各円筒部４，４
内には、鉛等からなる複数枚の重り５゜５がそれぞれ同
重量分ずつ収納され、さらにこの重り５，５は、前記円
筒部４，４の開放端縁部を加熱して内側にかしめ込むこ
とによって抜は外れないように固定されている。

この重り５，５は、前記容器１の重さを罐入り飲料の重
さと略等しくするために入れられたものである。

そして、前記容器１内には、例えばプラスチック製品や
、釣具のうちの小物などの軽量な景品６と、前記罐入り
飲料の価格に相当する額の硬貨（例えば１００円硬貨）
Ｔが収納されている。

なお、前記景品６はプレミアム品の製作時（上部容器Ａ
と下部容器Ｂとを組合わせる時）に容器１内に入れられ
るが、硬貨７はプレミアム品の出荷時またはプレミアム
品を自動販売機に補充する時に容器１内に入れられる。

図中８は硬貨Ｉを容器１内に入れるために容器１の天板
１ａに設けられた硬貨挿入口であり、この硬貨挿入口８
は容器１内に景品６が入っているかどうかを確認するた
めの覗き窓も兼ねている。

また前記硬貨挿入口８は、その両側の口縁間に、硬貨挿
入によって折られる細桟部９を有しており、この細桟部
９が折れているか否かによって容器１内に硬貨Ｔを入れ
たかどうかを確認できるようにしている。

なお、図面では便宜上細桟部９が折れていない状態を示
している。

しかして、前記プレミアム品は、自動販売機に商品であ
る罐入り飲料（以下商品という）を補充する際に一緒に
補充される。

第４図は自動販売機の内部構造を示したもので、図中１
１はランク、１２はエジェクタ機構、１３は売切スイッ
チ、１４はデリバリシュート、１５は商品取出し口、１
６は加温装置、１７は冷却装置であり、プレミアム品３
０は、商品２０，２０の列中に混入されている。

そして、商品２０．２０は、硬貨の投入によるエジェク
タ機構１２の動作で列下端のものから落下し、デリバリ
シュート１４上を転がって商品取出し口１５に落下する
ようになっており、この販売動作にともなってランク１
１内の商品２０．２０及びプレミアム品３０は自重によ
りランク１１内を滑りながら下降して行く。

このとき、プレミアム品３０が軽いと、プレミアム品３
０がうまくランク１１内を滑落せずに途中で止まってし
まうし、またプレミアム品３０の重量バランスが悪い場
合もプレミアム品３０が傾いて止まってしまうためにそ
の土の商品２０．２０も下降できずに詰まってしまうが
、前記実施例のプレミアム品３０は、その容器１が重り
５，５によって商品（罐入り飲料）２０と略等しい重さ
とされているし、また前記重り５，５を容器１０両端に
同重量分−ｒつ収納固定しているために重量バランスも
とれている（容器１内の景品６及び硬貨Ｉは軽いから、
これらが容器１内の一端側に片寄ったりしても重量バラ
ンスがくずれることはない）から、前記プレミアム品３
０は途中で止まってしまうことなくラック１１内を下降
して行くことになり、従って詰まりを生じることはない
。

しかして、商品２０．２０が列下端のものから順次販売
されて行（のにともなってプレミアム品３０が商品列の
下端位置にくると、次の硬貨投入によってプレミアム品
３０が当選品として商品２００代りに商品取出し口１５
に落下する。

この場合、当選者は買入しようとした商品は受は取れな
いが、このプレミアム島内には商品の価格に相当する額
の硬貨７が入っているから、この硬貨Ｉを自動販売機に
投入することによって商品も買入することができる。

前記プレミアム島内の景品６及び硬貨Ｉの取り出しは、
まず容器１０両端を逆方向にねじって表装フィルム２を
ミシン目３に沿って切断した後に上部容器Ａと下部容器
Ｂとを上下に引張って容器１を開くことで簡単に行なう
ことができる。

このように、上記実施例のプレミアム品は、自動販売機
内に商品と一緒に入れておくだけで、自動販売機から当
選品として出させることができるものであり、従って自
動販売機そのものの仕様は全く変更する必要はないし、
また商品と一緒に自動販売機に入れておいて商品の詰ま
りを生じさせるおそれはなく、シかも当選者が買入しよ
うとした商品も当選者に買入させることができる。

なお、上記実施例では容器１を商品である罐入り飲料と
略同じ重量とするための重り５，５を容器１０両端部に
設けているが、この重りは容器の中央部に設けてもよい
し、さらにこの重りは容器１の壁内に埋設してもよい。

また、上記実施例では容器１に硬貨挿入口８を設けてい
るが、プレミアム品の製作時に容器１内に硬貨を入れる
場合は前記硬貨挿入口８は不要である。

この考案の自動販売機用プレミアム品は上記のようなも
のであるから、自動販売機内に商品と一緒に入れておく
だけで、自動販売機そのものの仕様は全く変更すること
なく自動販売機から当選品として出させることができる
と共に、商品と一緒に自動販売機内に入れておいても商
品の詰まりを生じさせるおそれはなく、シかも当選者が
買入しようとした商品も当選者に買入させることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はこの考案のプレミアム品の一実施例
を示す平面図及び正面図、第３図は同じく縦断側面図、
第４図は自動販売機の内部構造の一例を示す縦断側面図
である。 １・・・・・・容器、２・・・・・・表装フィルム、５
・・・・・・重り、６・・・・・・景品、Ｉ・・・・・
・硬貨。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部に罐入り飲料品を多数列設状態で順に自重落下可能
   に収納でき且つ所要の硬貨の投入によって該−個の罐入
   り飲料品を商品取出し口に落下させる構成とした罐入り
   飲料自動販売機内に、上記罐入り飲料品と一緒にその列
   中に混入されて該罐入り飲料品と同様にして前記商品取
   出し口に落下させられるプレミャム品であって、前記罐
   入り飲料品の罐と外形が略同形同大をなす開閉可能な２
   分割構造の丸罐状プラスチック製容器と、この容器内面
   に一体成型した重り装着部に装着されてバランスを保っ
   て全体重量を上記罐入り飲料品と等しくする重りと、更
   に容器内に収容された景品並びに前記罐入り飲料品の価
   格に相当する硬貨と、上記２分割容器の局面に被覆され
   た切断用ミシン日付き表装フィルムとから構成したこと
   を特徴とする罐入り飲料自動販売機用プレミャム品。