JP3879292B2 - 自動販売機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばコーヒやジュース、あるいは清涼飲料などの商品の自動販売に用いられる自動販売機に関し、更に詳しくは、例えば景品等の販売商品以外の非販売商品を販売商品の販売と共に適宜の確率で搬出するようにしてなる自動販売機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
飲料メーカでは、消費者の購買意欲が高められるようにして自動販売機での商品拡販を図るために、従来、例えば缶入りジュース等の缶商品の表面に「ポイントカード」を貼り付けたり、機体内に収納される缶商品に「当たりシール」をランダムに貼り付けるなどして、「ポイントカード」の総点数や「当たりシール」に応じた景品を別途にプレゼントしサービスする手法が採られている。
【0003】
また従来、例えばコーヒ等のカップ式自動販売機では、機体内にセットされるカップの間に、「当たりマーク」が付けられたカップをランダムに入れ、販売時に、この「当たりマーク」付きのカップが出ると、購買者は、そのカップのマーク部分を切り取って、応募用葉書に貼り付けたり、封筒に入れて投函し応募したり、あるいは、「当たりカップ」を店に持ちこむことにより、景品が貰えるようにしてなる手法を採っているものもある。
【0004】
さらに従来、このような各手法の他に、購買者が自動販売機で商品を購入した際、適宜の確率で購入金額と同額の金銭を購買者に返却するという、所謂「キャッシュバック」方式と称される手法も提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したような従来の消費者の購買意欲を高める手法、例えば商品に「ポイントカード」や「当たりシール」を貼り付ける手法では、飲料メーカ側にとって非常な手間が掛かり、作業が面倒であるばかりでなく、経費も高付いて採算性に劣る。
【0006】
また、「当たりマーク」付きのカップによる手法では、購買者側にとって応募することによる面倒な手間が掛かるために、高価な景品以外は拒絶反応を示され易く、商品の拡販効果がない。
【0007】
さらに、「キャッシュバック」方式による手法では、返却される金額が少ないために、購買者の興味が殺がれ易く、商品の拡販効果が少ない。
【0008】
そこで、本出願人が先に平成10年10月28日付けで出願した特願平10−307257号に記載の発明のように、販売商品の購入時に、販売商品以外の限定されたオリジナル商品からなる景品(非販売商品)、例えばキャラクタがあしらわれた小人形やワッペン、あるいはバッジ等の購買者が喜びそうな小物類を、容易に開封できる透明または半透明の合成樹脂等からなる箱状外装体にて包装した景品を、予め設定された当たり確率に基づいて販売商品と共に搬出(プレゼント)することにより、商品の拡販効果を高めるようにしてなる景品付きカップ式自動販売機が提案されている。
【0009】
このような先願発明のカップ式自動販売機における景品の搬出制御は、図10のフローチャートで示すように、「#1」の待機状態において、まず、例えば機体のコイン投入口へのコインの投入の有無、すなわち「コイン投入有りか?」が確認される。次いで、セレクションボタン(商品選択ボタン)の操作、すなわち「セレクションボタンONか?」が確認される。セレクションボタンがON、すなわち商品販売操作が行われると、景品のプレゼントの設定が有るか否かの判断、すなわち「景品設定有りか?」の判断がなされる。
【0010】
「景品設定」が有る場合には、景品収納機構に景品がストックされているか否か、すなわち「景品売り切れ信号OFFか?」が確認される。景品の売り切れ信号がOFFで景品収納機構に景品がストックされていると、景品の当たり確率の設定、すなわち「当たり確率計算」が行われる。そして、この当たり確率に基づいて「当たり」か「はずれ」か否かの判断、すなわち「当たりか?」の判断がなされる。
【0011】
ここで、「当たり」と判断されると、その当たり信号がディスプスレープを介して景品搬出機構に出力されて景品の搬出が行われると同時に、販売商品の販売開始が行われる。この販売商品の「販売開始」の状態は、「ベンドスレープ」にて制御されているもので、販売商品の販売が「終了」の判断、すなわち「販売終了か?」が確認されると、初期の「#1」の待機状態に移行するように制御されている。
【0012】
ところが、このような景品付きカップ式自動販売機にあっては、「景品設定有りか?」、「景品売り切れ信号OFFか?」及び「当たりか?」のそれぞれの段階で「NO」と判断されると、販売商品の「販売開始」の段階に移行するように制御されているために、販売商品の購入時に、機体内にストックされたオリジナル景品の品切れが発生していると、その品切れの間に購入した購買者には、景品の当たる機会がなくなる。
【0013】
しかも、景品補充後も確率が同じで変動がなく、例えばキャンペーン期間中、購買者が景品補充後の高い確率を期待して再購入しても、景品の品切れ時の販売商品の販売数に応じた「当たり」の確率が上がらないために、購買者に「当たりが悪い」という不満を呼び易く、却って、商品のキャンペーン効果をなくすることがある。
【0014】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、景品の品切れによる景品補充後の確率に変動を持たせ、商品拡販を図るための消費者の購買意欲が興味をもって大いに高められるようにした自動販売機を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本願発明の請求項1に記載の発明は、販売商品が販売される機体内に、該販売商品以外の景品等の非販売商品を収納する非販売商品収納機構と、該非販売商品収納機構に収納された前記該非販売商品を1個づつ取出し搬出する非販売商品搬出機構とを組み込み、前記販売商品の購入時に、予め設定された確率で「当たり」と判断して前記該非販売商品収納機構の非販売商品を前記機体の非販売商品取出口に搬出してなる自動販売機において、前記非販売商品の品切れ後の前記販売商品の販売数を計数し、該商品販売数の計数値に基づいて非販売商品補充後の確率を変動させてなることを特徴とする。
【0016】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記非販売商品補充後の変動確率に上限値を設定してなることを特徴とする。
【0017】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記非販売商品補充後の確率を最初の「当たり」が判断されたときに元の設定値に戻すことを特徴とする。
【0018】
請求項4に記載の発明は、請求項1,2または3に記載の発明において、前記非販売商品補充後の確率が上限値に達した状態でも、前記商品収納機構の非販売商品の品切れが続くときに、その品切れ時の前記販売商品の販売数に応じて変動確率での当たり回数を増加することを特徴とする。
【0019】
すなわち、本発明に係る自動販売機によれば、販売商品の購入時に、景品を予め設定された確率で搬出するようにするとともに、景品の品切れによる景品補充後の確率を変動させるようにしてなるために、従前のような購買者の不満を解消させることが可能になり、これによって、消費者の購買意欲が大いに高められ、商品の拡販が図れる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1から図9に示す図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明に係る自動販売機、例えばカップ式自動販売機の全体構成を概略的に示すものであり、符号1は機体、2は機体1の前面に開閉可能に設けた扉である。
【0021】
この扉2の前面2a側上半部には、商品展示室3が設けられていて、この商品展示室3には、複数個の販売商品の見本商品Sが左右に整列状態で上下に複数段に陳列されているとともに、これら各々の見本商品Sに対応する商品展示室3の前面には、商品選択ボタン4がそれぞれ配置されている。
【0022】
また、扉2の前面2a側中間部には、一方の片側にコイン投入口等の金銭投入口5A及び投入金額表示器5Bが配置され、その前面2a側下部には、釣銭返却口6が配置され、その前面2a側略中央部には、販売商品Sの商品取出口7がそれぞれ配置されている。
【0023】
さらに、扉2の前面2a側中間部の他方の片側には、後述する当たり確率に基づいて景品(非販売商品)Wが搬出される景品取出口(非販売商品取出口)8が配置され、この景品取出口8の近傍、例えば、その上部には、景品の「当たり」を点滅表示にて認識可能にするランプ(表示器)9が設けられている。
【0024】
なお、本発明に係る自動販売機の図示の実施形態において、機体1に内蔵される通常の販売商品Sの商品販売機構等は、従前と同様の構成であるために、その説明は省略する。
【0025】
そして、図2に示すように、扉2の裏面2b側には、箱状外装体にて包装された複数個の景品Wが収納される景品収納機構(非販売商品収納機構)10が設けられている。この景品収納機構10は、図3に示すように、扉2の裏面2b側に配置固定される背面側が開放する横断面コ字状のアウターケース11と、このアウターケース11内に背面側から組付け嵌合状態で装填される景品ストック用ストッカ20とで形成されている。このストッカ20の下端は、軸Oを介してアウターケース11に対して後方Xに傾倒回動可能に軸支されている。
【0026】
ストッカ20は、左右両側壁面を形成する側面板21と、これらの側面板21間の内底面を形成する底板22と、その背面側に設けたガイド部材23と、左右両側面板21間の上端側に架橋させて設けた取手兼用組板24との枠組み構造体にて形成してなる形態を有する。
【0027】
また、ストッカ20の底板22には、スプリング25の下端25aが固定されていて、このスプリング25は、ガイド部材23にて伸縮方向に案内保持されるようになっているもので、例えば図3に示すようなスプリング25の伸長状態、あるいは、図4に示すような景品Wのストック時のスプリング25の縮小状態における挫屈を防止し、これによって、安定した伸縮動作を可能にしている。
【0028】
さらに、ストッカ20内には、ガイド部材23にて昇降自在に案内されるプッシヤ(景品押上げ部材)26が設けられていて、このプッシヤ26は、スプリング25の付勢力によって常に上昇方向Yに付勢されている。プッシヤ26の左右両側部には、ガイドピン27Aが突出させて設けられ、その背面部側には、ノブ27Bがそれぞれ突出させて設けられている。
【0029】
プッシヤ26に突出させたガイドピン27Aは、ストッカ20の側面板21に設けたガイド孔28と、このガイド孔28に対応させてアウターケース11の側板12に設けたスリット13とに係合されている。一方、ノブ27Bは、ストッカ20への景品Wの補充時に、プッシヤ26をスプリング25の付勢力に抗して下降操作させるときに用いられるようになっている。
【0030】
アウターケース11のスリット13は、後述するように、ストッカ20の後方Xへの傾倒回動を抑止する抑止手段を構成してなるもので、垂直辺部14と、この垂直辺部14の上端頂部14aから斜め後方に向けて傾斜する傾斜辺部15との略縦長三角形状の切込み形態を有する。
【0031】
すなわち、スリット13の垂直辺部14は、図4に示す景品Wがストックされたストッカ20のアウターケース11への装填状態で、プッシヤ26のガイドピン27Aをガイド孔28と共に上昇案内してなる一方、図3に2点破線で示すように、景品Wの空状態におけるストッカ20を後方Xに向け傾倒回動させてアウターケース11への装填状態から開放する際、その上端頂部14aに最上昇位置にあるプッシャ26のガイドピン27Aが係止することにより、ストッカ20のそれ以上の後方Xへの傾倒回動を抑止するようになっている。
【0032】
そして、図3に示すストッカ20の空状態で、ノブ27Bをスプリング25の付勢力に抗して押し下げてプッシヤ26を下降させると、プッシヤ26のガイドピン27Aがスリット13の傾斜辺部15に沿って案内され、このプッシヤ26の下降動作に追従してストッカ20が徐々に後方Xに向け傾倒回動可能になっている。
【0033】
また、プッシャ26のガイドピン27Aは、図5に示すように、その最下降位置でスリット13の傾斜辺部15の最下端15aに係止し、これにより、ストッカ20のそれ以上の傾倒回動を抑止すると同時に、スプリング25の付勢力によるプッシャ26の上昇動作を抑止するようになっているもので、このようなストッカ20の傾倒状態で、景品Wがストッカ20に補充されるようになっているものである。
【0034】
さらに、スリット13の傾斜辺部15は、図4に示すように、景品補充後のストッカ20の前方への回動復帰動作でプリング25の付勢力によるプッシャ26の上昇動作を開放し、図示しないロック機構にてアウターケース11にロックされて装填状態が維持されるようになっている。
【0035】
さらにまた、ストッカ20の側面板21の上端には、係止爪29が内側に突出させて設けられていて、この係止爪29は、図4及び図5に示すように、景品ストック状態における最上段の景品Wの飛び出しを防止するようになっているものである。
【0036】
そしてまた、景品収納機構10の上部には、景品搬出機構(非販売商品搬出機構)30が配置されていて、この景品搬出機構30は、図6に示すように、プーリ31,32,33間に掛け渡された無端ベルト34を有する。この無端ベルト34上には、複数のプッシャ片35が景品Wの押出し長さに応じ所定の間隔を存して突設されているとともに、駆動モータ36に連動する駆動プーリ37の回転にて無端ベルト34を走行駆動させるようになっている。
【0037】
すなわち、景品搬出機構30は、無端ベルト34の下部水平走行部34aを景品収納機構10にストックされた最上段の景品Wに対向位置させて配置してなるもので、販売商品Sの販売時、景品Wの「当たり」による当たり信号が出力されると、駆動モータ36の駆動にて無端ベルト34を回転走行させることにより、プッシャ片35にて景品収納機構10のストッカ20からスプリング25を介してプッシャ26にて弾性的に押し上げられて来る最上段の景品Wを背後から扉2の景品取出口8に向け1個づつ押し出すように搬出させるようになっているものである。
【0038】
このとき、景品搬出機構30にて押し出された景品Wは、その先端側の一部が後述する景品姿勢安定機構40にて扉2の景品取出口8から突出する状態を箱サイズに応じて一時的に弾性的に挾持することにより安定保持されるようになっている。
【0039】
この景品Wの突出状態は、図示しない検知センサによって検知されて、扉2の景品取出口8の上部に設置したランプ9を点灯または点滅させることにより、購買者に認知し易いようにして注意を喚起し、景品Wの取り忘れを防止するようになっているもので、この扉2の景品取出口8から突出する景品Wの先端側を購買者が掴んで引く抜くことにより、景品Wの取り出しが行われる。
【0040】
景品姿勢安定機構40は、図7に示すように、景品搬出機構30の景品Wの押出し側に設けられている。この景品姿勢安定機構40は、図6に示す景品Wの上面を弾性的に押え込み状態で保持する板バネ41と、景品Wの相対向する左右両側面部の2面を弾性的に挾持するように互いに対峙させて配置してなる左右方向に所定のストロークを有して移動可能な左右一対のガイド板42,42と、これら各々のガイド板42,42を対面方向に左右均等な付勢力にて付勢するスプリング43,43とで構成される景品挾持手段を備えている。
【0041】
また、各々のガイド板42,42は、それらの前辺部42a,42a側を互いに平行に対峙させてなる一方、それらの後辺部42b,42b側を「く」の字状に拡開させてなる形態を有する。
【0042】
すなわち、景品姿勢安定機構40の板バネ41は、景品搬出機構30の駆動にて前方の景品取出し方向Zに押し出されて来る景品Wの上面を弾性的に押え込み状態で保持することによって、景品Wの高さ方向の調整を可能にしている。
【0043】
これにより、景品Wの高さ方向の箱サイズが異なる場合でも、常に、扉2の景品取出口8の間口の下辺部8a側に押し付けられ、景品Wの先端部が扉2の景品取出口8から半分以上突出しても落下することなく抑止するように安定した姿勢を確保するようになっているとともに、景品Wの引き抜きによる景品取出し時のクリック感を持たせている。
【0044】
また、ガイド板42,42は、例えば景品搬出機構30にて左右に位置ずれ状態で景品取出し方向Zに押し出されて来る景品Wの先端が、「く」の字状に拡開させてなる後辺部41b,41b間に突き当たると、この後辺部41b,41b間で景品Wの位置ずれを中心に向け案内し調整するようになっている。
【0045】
そして、景品Wの先端が更に景品取出し方向Zに押し出されると、図8に示すように、ガイド板42,42は、スプリング43,43の付勢力に抗して所定のストロークの範囲で左右に拡開移動しながら互いに平行に対峙させてなる前辺部42a,42aにて景品Wの左右両側面部の2面を弾性的に挾持するようになっている。
【0046】
このとき、景品Wは、ガイド板42,42の前辺部42a,42aにて扉2の景品取出口8の間口に対して直角に保たれ、その幅方向の中心が常に扉2の景品取出口8の間口幅方向の中心に箱サイズに応じて一致するように安定した姿勢が確保される。これにより、異なる箱サイズの景品Wであっても、景品Wの先端側は、その上面及び左右両側面部の3面が板バネ41と共に一時的に弾性的に挾持されて突出するようになっている。
【0047】
次に、本発明に係る自動販売機における景品Wの搬出制御状態を図9に示すフローチャートに基づいて説明する。「#1」の待機状態において、例えば機体1のコイン投入口等の金銭投入口5Aへのコインの投入の有無、すなわち「コイン投入有りか?」が確認され、セレクションボタン(商品選択ボタン)4の操作の有無、すなわち「セレクションボタンONか?」が確認される。
【0048】
次いで、セレクションボタン4が「ON」と確認されると、景品Wの搬出(プレゼント)の設定が有るか否かの判断、すなわち「景品設定有りか?」の判断がなされる。
【0049】
「景品設定有りか?」の段階で「YES」、すなわち「景品設定」が有る場合には、景品収納機構10のストッカ20に景品Wがストックされているか否か、すなわち「景品売り切れ信号OFFか?」が確認される。
【0050】
景品の売り切れ信号が「OFF」でストッカ20に景品Wがストックされていると判断された場合は、景品Wの当たり確率の設定、すなわち「当たり確率計算」が行われる。次いで、この当たり確率に基づいて「当たり」か「はずれ」か否かの判断、すなわち「当たりか?」の判断がなされる。
【0051】
そして、「当たりか?」の段階で「YES」、すなわち「当たり」と判断されると、「当たり確率計算」の段階で予め設定された当たり確率と変動確率が等しいか否か、すなわち「設定確率=変動確率」の判断がなされる。
【0052】
このとき、設定確率と変動確率が等しくない場合には、変動確率を設定確率に戻した後、「当たり信号」が「ディスプスレープ」を介して景品搬出機構30に出力され、景品Wが扉2の景品取出口8に搬出され、同時に、通常の販売商品Sの「販売開始」が行われる。この販売商品Sの「販売開始」の状態は、「ベンドスレープ」にて制御される。
【0053】
次いで、販売商品Sの販売が終了か否かの判断、すなわち「販売終了か?」の判断がなされ、販売商品Sの販売が終了の場合には、初期の「#1」の待機状態に移行するように制御されている。
【0054】
この「当たりか?」の段階で「NO」、すなわち「はずれ」と判断されたときには、そのまま販売商品Sの「販売開始」の段階に移行させることにより、通常の販売商品Sの販売が行われる。
【0055】
また、「設定確率=変動確率」の段階で「YES」、すなわち設定確率と変動確率が等しい場合には、変動確率を設定確率に戻さずに「当たり信号出力」に移行させることにより、「当たり信号」を「ディスプスレープ」を介して景品搬出機構30にそのまま出力し、景品Wの搬出が行われようになっている。
【0056】
さらに、「景品設定有りか?」の段階で「NO」、例えばキャンペーン期間が過ぎて、平常の「景品無し」の販売商品Sを行う際のように、「景品設定」が無い場合には、そのまま販売商品Sの「販売開始」の段階に移行する。
【0057】
「景品売り切れ信号OFFか?」の段階で「ON」、すなわち、景品収納機構10のストッカ20に景品Wがストックされていない場合のような「景品売切れ状態」のときには、予め上限が設定された変動確率と、設定確率から変動させた確率(変動確率)との値の大きさの判断、すなわち、「確率上限>変動確率」の判断がなされる。
【0058】
この「確率上限>変動確率」の段階で「YES」、すなわち変動確率よりも確率上限が高い場合には、そのまま販売商品Sの「販売開始」の段階に移行するようになっている。
【0059】
一方、「確率上限>変動確率」の段階で「NO」、すなわち変動確率よりも確率上限が低い場合には、変動確率を上げる。
【0060】
例えば当たり確率を「1/100」と設定したとき、景品売り切れ時に販売商品Sの販売が有った場合に、確率が販売毎に「1/99」、「1/98」・・・・・のように変動確率の分母の数値を下げる、すなわち「変動確率の分母をデクリメント」することにより、変動確率を上げて行くように制御されている。
【0061】
すなわち、景品売り切れ時に販売商品Sの販売が有った場合には、当たり確率の計算を行うプログラムに信号を出して確率を変動させる。そして、景品Wがストッカ20に補充された後は、その変動させた確率によって「当たり」か「はずれ」かの判断を行い、「当たり」が出た時点において、変動確率を元の設定値に戻すようになっているものである。
【0062】
また、変動確率には上限値、例えば確率「1/80」が設定されているため、景品売り切れ直後に販売商品Sの販売が有っても、景品Wの「当たり」が極端になることを防止するようになっている。この変動確率の上限値は、確率設定と同時に、例えばキーボード等の入力装置にて任意に設定することが可能である。
【0063】
そして、このように設定された変動確率が上限値に達しても、未だ景品Wの売り切れ状態で販売商品Sの販売が続けられると、販売商品Sの販売数に応じた確率変動値での「当たり」の回数を増加して行くようになっている。
【0064】
例えば当たり確率が1/100で、変動確率の上限値が1/80に設定したときに、景品売り切れ状態で販売商品Sの販売数が60杯の販売が有ったと仮定すると、変動確率の上限値は、20杯で1/80であるから、60杯/20杯、すなわち3回の「当たり」が出るまで、変動確率の上限値1/80で「当たり」を判断するようになっているものである。
【0065】
さらに、景品付き販売を行うか否かを「景品設定有りか?」の段階で判断した後、景品売り切れ状態を「景品売り切れ信号OFFか?」の段階で判断するようになっているために、例えばキャンペーン等のイベント期間が終わり、景品付き販売を行っていない間、確率が変動することはない。
【0066】
なお、本発明は、上記した実施形態には限定されず、本発明の要旨を免脱しない範囲で種々変更実施可能なことは云うまでもない。
【0067】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る自動販売機は、販売商品の購入時に、景品を予め設定された確率で搬出するようにするとともに、景品の品切れによる景品補充後の確率を変動させるようにしてなることから、従前のような購買者の不満を解消させることができ、これによって、消費者の購買意欲を大いに高めることができ、商品の拡販効果の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動販売機の一実施の形態を示す正面図。
【図2】同じく機体の扉を側面から見た概略的断面図。
【図3】同じく景品収納機構部及び景品搬出機構部を要部拡大断面にして示す景品の空ストック状態の概略的側面図。
【図4】同じく景品収納機構部及び景品搬出機構部を要部拡大断面にして示す景品の満杯ストック状態の概略的側面図。
【図5】同じく景品収納機構部及び景品搬出機構部を要部拡大断面にして示す景品補充時におけるストッカ開放状態の概略的側面図。
【図6】同じく景品搬出機構部を要部拡大断面にして示す概略的側面図。
【図7】同じく景品取出口における景品姿勢安定機構部を拡大して示す景品取出し前の概略的平面図。
【図8】同じく景品取出口における景品姿勢安定機構部を拡大して示す景品取出し状態の概略的平面図。
【図9】同じく販売商品及び景品の搬出制御状態を示すフローチャート。
【図10】従来の自動販売機における販売商品及び景品の搬出制御状態を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 機体
3 商品展示室
4 商品選択ボタン
5A 金銭投入口
5B 投入金額表示器
7 商品取出口
8 非販売商品取出口(景品)
9 表示器(ランプ)
10 非販売商品収納機構(景品収納機構)
30 非販売商品搬出機構(景品搬出機構)
S 販売商品
W 非販売商品(景品)
Claims (4)
- 販売商品が販売される機体内に、該販売商品以外の景品等の非販売商品を収納する非販売商品収納機構と、該非販売商品収納機構に収納された前記該非販売商品を1個づつ取出し搬出する非販売商品搬出機構とを組み込み、前記販売商品の購入時に、予め設定された確率で「当たり」と判断して前記該非販売商品収納機構の非販売商品を前記機体の非販売商品取出口に搬出してなる自動販売機において、前記非販売商品の品切れ後の前記販売商品の販売数を計数し、該商品販売数の計数値に基づいて非販売商品補充後の確率を変動させてなることを特徴とする自動販売機。
- 前記非販売商品補充後の変動確率に上限値を設定してなることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
- 前記非販売商品補充後の確率を最初の「当たり」が判断されたときに元の設定値に戻すことを特徴とする請求項1または2に記載の自動販売機。
- 前記非販売商品補充後の確率が上限値に達した状態でも、前記商品収納機構の非販売商品の品切れが続くときに、その品切れ時の前記販売商品の販売数に応じて変動確率での当たり回数を増加することを特徴とする請求項1,2または3に記載の自動販売機。
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