JPH07148344A - 自動販売機 - Google Patents

自動販売機

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Publication number
JPH07148344A
JPH07148344A JP5326147A JP32614793A JPH07148344A JP H07148344 A JPH07148344 A JP H07148344A JP 5326147 A JP5326147 A JP 5326147A JP 32614793 A JP32614793 A JP 32614793A JP H07148344 A JPH07148344 A JP H07148344A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
product
storage unit
individual
unit
vending machine
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5326147A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Ota
眞 大田
Yasuo Yamazaki
靖夫 山崎
Takeshi Kira
健 吉良
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOKORO KK
Kokoro Co Ltd
Original Assignee
KOKORO KK
Kokoro Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KOKORO KK, Kokoro Co Ltd filed Critical KOKORO KK
Priority to JP5326147A priority Critical patent/JPH07148344A/ja
Publication of JPH07148344A publication Critical patent/JPH07148344A/ja
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゲーム感覚の要素を採用することによって、
顧客に対して購買意欲を抑揚するとともに商品の補充等
の管理を容易にした。 【構成】 多数個の商品10を積層状態で収納する複数
の個別商品収納部41によって構成され上方部にはそれ
ぞれ商品送出部61が設けられた商品収納部4と、この
商品収納部4に収納された商品群を上方側に押し上げる
商品押上げ機構42と、各個別商品収納部41に同一高
さ位置で配設され商品押上げ機構42によって押し上げ
られた商品群の最上部に位置する商品10によって閉成
動作される複数の商品位置検出スイッチ48と、閉成動
作された商品位置検出スイッチ48Kに対応する個別商
品収納部41Kの最上部に位置して収納された商品10
Kを送出する商品送出機構46とから構成する。商品収
納部4に、押し上げ方向に対しては商品10の通過を許
容し、商品押上げ機構42が下降動作した状態では商品
10を押上げ状態に保持する商品ストッパ機構43を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、収納された複数種の商
品、景品(本明細書においては、商品と総称する。)が
ランダムに選択されて顧客に提供されるゲーム性を有し
た自動販売機或いは景品サービス機(本明細書において
は、自動販売機と総称する。)に関する。
【0002】
【従来の技術】自動販売機は、収納された複数種の商品
のなかから顧客が好みの商品を選択して購買するいわゆ
る無人店舗を構成する装置であって、省力化、省スペー
ス化等を目的として提供されるものであるから、例え
ば、デザインについては、購買意欲の向上、設置環境と
の調和或いは美的外観の向上等から大幅な改善、変遷が
行われてきた。この自動販売機において、最近では、デ
ザイン面ばかりでなく、各種機器において採用されてい
るマン・マシーン・インタフェースの考え方のもとに、
無味乾燥な単なる販売機器の位置付けにとどまらず、ソ
フト面からの種々の見直し、検討が図られている。
【0003】例えば、単に商品を販売するハード機能だ
けではなく、販売員による商品の販売に際して感じるサ
ービスと同等のサービス或いは「やさしさ感」等を感じ
せしめるソフト的付加機能の採用が図られている。例え
ば、音声合成技術の進歩により、「いらっしゃいま
せ。」「ありがとうございました。」等の挨拶や操作方
法等を音声によって行うようにした音声ガイド装置を付
設したり、下方部に設けた商品取出し口に落下された商
品を顧客が屈み込んで取出していた構造をリフトアップ
機構を採用することによって上方部に設けた商品取出し
口まで搬送するといった構造が採用されるようになっ
た。
【0004】また、自動販売機の新たな付加機能とし
て、例えば、ジュース、清涼飲料水等の飲み物類を販売
する自動販売機等においては、複数の発光素子を円周上
に配列して表示部を構成したルーレット装置或いはスロ
ットマシン装置等のゲーム装置を付設し、1個を購入す
る毎にこのルーレット装置が自動的に起動して「当た
り」となるとさらに1個が無料で提供されるようにした
「おまけ」機能付きのものも提供されている。
【0005】一方、自動販売機はすこぶる広範囲の分野
に亘り、硬貨等を投入してその対価としてある「物品・
サービス」を提供する機器を包含するとの考え方から
は、各種のゲーム機も対象となろう。この種の「ゲーム
自動販売機」において、顧客がリフトハンドをレバー操
作によって駆動して商品収納部の内部にバラ置きされた
商品を掴み上げる、いわゆるリフトハンドゲーム機は、
上述した一種の機能ロボットを備えた自動販売機ともい
える。また、ゲーム機能付き自動販売機の一種として
は、例えば子供向けの小玩具、キャラクターカード等を
対象商品として、これらを商品収納部にランダムに収納
し、商品取出し口に対応位置したものから順次払出しす
るようにした販売機も提供されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、ゲーム機
能を搭載した自動販売機は既に提供されてはいるが、ル
ーレット装置付き自動販売機は、顧客に「おまけ」の期
待感を抱かせる点においては、従来の単なる販売のため
の機器から、一歩進んだ付加機能ではあるが、このルー
レット装置はあくまでも「おまけ」機能に過ぎないもの
であり、そのゲーム性によって顧客の購買意欲を高める
といった機能を果たすものでは無い。また、小玩具等を
対象とした上記自動販売機は、もっぱら子供達の射的心
を煽って購買させるに過ぎないものであり、ゲーム装置
との遊び感覚によって、顧客の購買意欲を誘う機能まで
は有していない。
【0007】一方、自動販売機においては、商品の補充
等の販売上のメンテナンスの容易性についても配慮が必
要とされる。特に、ゲーム機能付き自動販売機において
は、一般に目玉商品を含む商品ユニットを自動販売機に
収納するようにしており、目玉商品が払い出しされてし
まった場合には、顧客の購買意欲を引き起こす作用が無
くなって利用されなくなることから、残り商品が在庫に
なってしまうといった問題点があった。
【0008】ゲーム機能付き自動販売機において、搭載
したゲーム装置のゲーム性をより優先させるならば、当
たり商品の払い出しの確率は、ランダムに設定したほう
が好ましい。しかしながら、このように商品の払い出し
がランダムに行われることによって、機器内における商
品の収納状況を常時監視していなければならず、また商
品の仕入れや適正な在庫数の把握が極めて困難となると
いった問題点がある。機器の管理上からは、一定の確率
で商品の払い出しが行われることによって、商品の補
充、売れ残りといった問題も解決されるため、ゲーム装
置のゲーム性との調整が必要となる。
【0009】したがって、本発明は、健全なゲーム感覚
の要素を採用することによって顧客に対して購買意欲の
一層の向上を図るとともに商品の補充等の管理が容易に
行うことができるようにした全く新規な自動販売機を提
供することを目的として提案されたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成した本
発明に係る自動販売機は、多数個の商品をそれぞれ積層
状態で収納する複数種の個別商品収納部を併設して設け
るとともにこれら個別商品収納部の上端部にそれぞれ商
品送出部を設けた商品収納部と、この商品収納部に収納
された商品群を商品送出部が設けられた上方部側へと押
し上げる昇降自在な商品押上げ機構と、各個別商品収納
部の上方部に対応位置してそれぞれ同一高さ位置に配設
され、前記商品押上げ機構によって商品送出部側に押し
上げられた各個別商品収納部に収納された最上部に位置
する商品群のうちの最上部に位置する商品によって選択
された1個が閉成動作される複数の商品位置検出スイッ
チ群を備える商品位置検出機構と、商品位置検出スイッ
チ群の選択された商品位置検出スイッチに対応する個別
商品収納部の最上部に位置して収納された商品を商品送
出部から送り出す商品送出機構とを備えたことを特徴と
する。
【0011】また、本発明に係る自動販売機は、商品収
納部の底板部を構成する商品押上げ機構の商品押上げ部
材に対応して商品収納部に高さ方向の表示窓を設け、こ
の表示窓を介して外部より商品押上げ部材の高さ方向の
位置を視認可能とする商品押上げ位置表示機構を構成し
たことを特徴とする。
【0012】本発明に係る自動販売機は、同時に閉成動
作された複数の商品位置検出スイッチ群のなかから有効
とする1個の商品位置検出スイッチを任意に選択するラ
ンダム制御部を備え、このランダム制御部によって有効
と選択された商品位置検出スイッチに対応する個別商品
収納部の商品を商品送出機構によって商品送出部から送
り出すように構成したことを特徴とする。
【0013】本発明に係る自動販売機は、商品送出機構
を、商品収納部の最上部に位置して収納された商品を商
品送出部へと押し出す個別押出し部材及びこれら個別押
出し部材を商品押出し位置に駆動する個別駆動手段とか
らなる個別商品送出機構を各個別商品収納部に対応する
ようにしてそれぞれ取付け部材に配設するとともに、こ
の取付け部材を商品送出部に対して前後方向に往復動作
させるように構成したことを特徴とする。
【0014】本発明に係る自動販売機は、商品送出機構
を、最上部に位置して収納された商品を商品送出部へと
押し出す商品押出し部材と、この商品押出し部材を商品
押出し位置に駆動する駆動手段と、商品押出し部材及び
駆動手段を組み付けた取付け部材と、この取付け部材を
搬送して商品押出し部材を選択された個別商品収納部に
対応位置させる駆動機構とから構成したことを特徴とす
る。
【0015】本発明に係る自動販売機は、商品送出機構
によって商品収納部から送り出された商品を商品受渡し
部へと搬送する搬送手段を、人体若しくはキャラクタ等
に模した象形ロボットによって構成したことを特徴とす
る。
【0016】本発明に係る自動販売機は、顧客によって
起動操作されるルーレットゲーム、スロットマシン等の
ゲーム装置を備え、このゲーム装置を、商品位置検出ス
イッチ群の選択された商品位置検出スイッチの出力に基
づいてゲーム結果が制御されるように構成したことを特
徴とする。
【0017】本発明に係る自動販売機は、商品収納部の
前面部には、個別商品収納部の商品送出部から送り出さ
れた商品をそれぞれ係止保持して表示する複数の商品表
示部を設け、選択ゲーム装置のゲーム結果に基づいて、
選択された個別商品収納部に対応する商品表示部に係止
保持された商品の払い出しを行なうとともに前記個別商
品収納部に収納された最上部に位置する商品が商品送出
機構によって商品送出部から送り出されて、商品が払い
出された前記商品表示部に補充されるように構成したこ
とを特徴とする。
【0018】本発明に係る自動販売機は、商品収納部の
前面部には、個別商品収納部の商品送出部から送り出さ
れた商品をそれぞれ係止保持して表示する複数の商品表
示部を設け、顧客の起動操作に基づいて、選択された商
品位置検出スイッチに対応する個別商品収納部に対応す
る商品表示部に係止保持された商品の払い出しを行なう
とともに前記個別商品収納部に収納された最上部に位置
する商品が商品送出機構によって商品送出部から送り出
されて、商品が払い出された前記商品表示部に補充され
るように構成したことを特徴とする。
【0019】本発明に係る自動販売機は、商品表示部か
らの商品の払い出しは、商品収納部の前方部に位置して
可動自在に配設され、選択された商品表示部から商品を
取り出して商品受渡し部へと搬送する人体若しくはキャ
ラクタ等に模した象形ロボットからなる配膳ロボットに
よって行うように構成したことを特徴とする。
【0020】また、上述した目的を達成した本発明に係
る自動販売機は、多数個の商品をそれぞれ積層状態で収
納する複数種の個別商品収納部を併設して設けるととも
にこれら個別商品収納部の上端部にそれぞれ商品送出部
を設けた商品収納部に収納された商品群を商品送出部側
へと押し上げる昇降自在な商品押上げ機構を備え、商品
収納部には、収納される商品を、商品押上げ機構による
商品送出部側への押上げ方向に対しては通過を許容する
とともに商品押上げ機構が降下動作された状態において
は、収納された商品を押し上げた位置に係止するストッ
パ機構が付設されていることを特徴とする。
【0021】本発明に係る自動販売機は、商品ストッパ
機構を、自由端部が商品収納空間に突出するようにして
下端部が商品収納部を構成する仕切り板の内面部に接合
固定されたバネ板からなるストッパ部材によって構成し
たことを特徴とする。
【0022】本発明に係る自動販売機は、商品ストッパ
機構を構成するストッパ部材の仕切り板の内面部との接
合固定部にプラスチックテープ等を貼着することによっ
て段差を構成しないようにしたことを特徴とする。
【0023】
【作用】本発明に係る自動販売機によれば、各個別商品
収納部に積層状態に収納されたそれぞれ異なる商品は商
品押上げ機構によって上方へと押し上げられ、各個別商
品収納部の最上部に位置して収納された商品の相互の高
さ位置が商品位置検出スイッチ群によって検知される。
同一高さ位置に配設された商品位置検出スイッチ群は、
各個別商品収納部に収納された商品群のなかから、最上
部に位置して収納された商品によって選択された商品位
置検出スイッチの1個が閉成動作される。顧客が硬貨を
投入して起動操作することによって、選択された商品位
置検出スイッチに対応する個別商品収納部に収納された
最上部に位置する商品が、商品送出機構によって商品送
出部から送り出される。したがって、商品は、各個別商
品収納部の最上位に収納された商品の高さ位置に応じて
ランダムに選択されて払い出しが行われる。
【0024】商品を商品送出部へと押し上げる商品押上
げ機構を構成する商品載置部材の高さ位置を表示部を介
して外部から視認可能とした構成によって、商品収納部
全体における商品残量の確認の目安となり、売り切れと
いった事態の発生に対して事前に対応可能となる。
【0025】同一の高さ位置に配設された商品位置検出
スイッチ群は、各個別商品収納部に収納された最上部に
位置する商品群のなかから、高さ方向が最も高い位置に
収納された商品によって1個が選択されて閉成動作され
るが、複数の個別商品収納部の最上部に位置して収納さ
れた商品が同一の高さ位置にあることによって、これら
複数の商品によって複数の商品位置検出スイッチが同時
に閉成動作される場合がある。ランダム制御部は、同時
に閉成動作された複数の商品位置検出スイッチから任意
の1個を選択する。これによって、対応する個別商品収
納部に収納された商品が選択されて払い出しが行われ
る。
【0026】商品送出機構は、選択された1個の商品位
置検出スイッチの出力によって、対応する個別押出し部
材が駆動されて選択された個別商品収納部の最上部に位
置して収納された商品に対応位置し、しかる後、個別押
出し部材を組み付けた取付け部材が前方へと移動動作す
ることによって、商品を商品送出部から押し出す。
【0027】商品送出機構は、選択された1個の商品位
置検出スイッチの出力によって、駆動手段が押出し部材
を対応する個別商品収納部の最上部に位置して収納され
た商品に対応する位置へと移動動作させ、しかる後、こ
の押出し部材が動作されることによって商品を商品送出
部から押し出す。
【0028】ゲーム装置は、顧客が硬貨を投入して起動
操作することによって駆動されるとともに停止操作によ
って停止するが、そのゲーム結果は、各個別商品収納部
に収納された商品群のなかから最上部に位置して収納さ
れた商品によって選択されて閉成動作された1個の商品
位置検出スイッチの出力によって制御される。このよう
に、ゲーム装置のゲーム結果は予め装置内で決定されて
はいるが、商品の当たりの確率はランダムであり、顧客
のゲーム装置を操作することによるゲーム性は何ら損な
われるものでは無い。
【0029】顧客に払い出される商品は、商品収納部の
前面部に設けた商品表示部に予め収納された商品群のな
かから指定された商品が払い出される。したがって、商
品見本と実際商品との整合が図られることによって、商
品違いといった顧客とのトラブルが防止されるととも
に、商品見本が常に新しいものと置換されることによっ
て商品見本の色あせによる装置の意匠的劣化といった不
都合が防止される。
【0030】商品表示部から商品受渡し部との間に、人
体若しくはキャラクタ等に模した象形ロボットによって
構成される配膳ロボットが動作して、商品収納部から選
択された商品を取出すとともにこれを商品受渡し部へと
搬送することによって、商品の販売を行う。
【0031】商品収納部に配設した商品ストッパ機構
は、商品押上げ機構を上昇位置から下降動作させた場合
において、商品送出部側に押し上げられた商品をこの押
し上げ状態に保持する。これによって、個別商品収納部
の押し上げられた商品と商品押上げ機構との間に商品の
補充が可能となる。したがって、各商品収納部に収納し
た商品の先入れ先出しが確保され、例えば賞味期間の管
理等についてさほど煩わされることも無く、適正な在庫
管理も行われる。また、商品の補充は、個別商品収納部
毎に可能となり、個々の商品についての売上或いは在庫
の管理を確実に行うことができる。
【0032】商品ストッパ機構を構成するストツパ部材
は、板バネによって構成され、仕切り板との接合固定部
にプラスチックテープが貼着されることによって、商品
押上げ機構によって押し上げられる商品が引っ掛かるこ
とが防止される。したがって、商品の引っ掛かりによる
押上げモータの焼き付け、或いは商品の外装箱の破損と
いった現象の発生が確実に防止される。
【0033】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例について、図面
を参照しながら詳細に説明する。この実施例自動販売機
1は、図1に示すように、ゲーム操作によって例えば箱
詰めのスナック菓子類等の商品10が販売される自動販
売機であって、全体として宇宙船をイメージした筐体部
2、宇宙船の操作盤をモチーフした操作部3、複数種の
商品10がそれぞれ収納される複数の個別商品収納部4
1(41A乃至41N)によって構成された商品収納部
4、数字ドラム29を有するスロットマシン装置からな
るゲーム装置5、キャラクタを模した配膳ロボット32
を含む配膳ロボット部6及び商品受渡し部7等の各部に
よって機構部を構成している。したがって、この実施例
自動販売機1は、遊園地等に設置されてもっぱら子供向
けの商品を販売する自動販売機として使用して好適な装
置である。
【0034】また、図2に示すように、上記各機構部に
配設した各種スイッチ、センサー等からの入力信号を受
けるとともにこれら各機構部のモータ、ソレノイド等の
駆動手段を駆動する出力信号を送出する制御部8、ある
特定の場合において商品10の送出順序を決定するラン
ダム制御部9等によって制御部を構成している。そし
て、実施例自動販売機1は、全体の意匠とともにゲーム
装置5の操作或いは配膳ロボット部6による商品10の
搬送等によって、商品10の購入に際して顧客により遊
び感覚を与えて購買促進を図るようにした自動販売機で
ある。
【0035】詳細についてはそれぞれ後述するが、この
実施例自動販売機1においては、所定金額の投入に基づ
いて顧客によって起動操作されるゲーム装置5のゲーム
結果を、顧客の停止操作に係わらず商品収納部4に収納
された商品10の収納状態によって予め規定している。
したがって、次の商品10が既に決まっている点につい
ては、例えば全体の当たり確率が予め規定されていて次
の商品が決められている抽選装置と同様であって、付設
されたゲーム装置5は単に商品送出機構を駆動するため
の起動手段としての付属装置に過ぎない。しかしなが
ら、商品10の当たり確率は、後述するように、あくま
でも偶然性に基づいてその都度ランダムに決定されるも
のであって、ゲーム性は充分保持されている。
【0036】筐体部2は、図1に示すように、前方部を
開放した略ボックス型の本体11と、この本体11の前
方開放部に開閉自在に組み付けられた前面パネル部12
とから構成され、この前面パネル部12の一部には透明
板13を嵌め込んだ大きな窓14を設けるとともに本体
11の両側面にも透明板15を嵌め込んだ窓16を設け
ることによって内部が透視可能に構成されている。さら
に、本体11或いは前面パネル部12には、図示を省略
するが種々の電飾17が施こされている。前面パネル部
12は、通常は本体11に対してしっかりと施錠されて
いて、保守作業或いは商品収納部4への商品10の補充
作業等に際して開放操作される。
【0037】操作部3は、筐体部2の前面パネル部12
に配設された操作盤18によって構成され、硬貨投入部
19或いはゲーム装置5を起動、停止する操作スイッチ
20、来客センサー21或いは売切れ表示器22等から
なる。硬貨投入部19は、構成り図示を省略するが、硬
貨投入口に連続してシャッタ機構23、硬貨センサー2
4或いは金庫等を備えている。シャッタ機構23は、停
電、売り切れ或いは販売動作等に際して、制御部8から
の出力信号によって硬貨の投入口を閉鎖するように動作
して顧客が誤って硬貨を投入しないように作用する。硬
貨センサー24は、顧客によって投入された硬貨の真偽
或いは金額を判定して制御部8へと判定出力信号を送出
する。操作スイッチ20は、顧客によって操作されるこ
とによってゲーム装置5を起動、停止させる。
【0038】なお、硬貨投入部19については、例えば
投入金額を表示する表示器或いは表示手段としての複数
個のLEDを設けてもよい。さらに、釣り銭機構、規定
金額を変更するチップスイッチ等、一般の自動販売機に
搭載される各種の機構を付設することができることは勿
論である。また、上述した硬貨を使用する自動販売機以
外にも、例えばトークン、プリペイドカード等を使用或
いは共用するものであってもよく、またサービス機器と
して使用する場合には、硬貨の投入を不要として操作ス
イッチ20の操作によって直接ゲーム装置5の起動が可
能とされるように構成してもよい。
【0039】来客センサー21は、実施例自動販売機1
に顧客が接近した場合に、これを検知して制御部8へと
検知出力を送出する。これによって制御部8から起動出
力が音声ガイド部25へと送出され、配膳ロボット部6
に搭載したスピーカから呼び込み等のアナウンスが行わ
れる。後述する動作説明において、音声ガイド部25か
ら送出される音声ガイドの内容について簡単に例示した
が、この音声ガイドの内容は、適宜変更されることは勿
論である。また、音声ガイド部25からは、音声ガイド
だけではなく、音楽等も適宜送出される。さらに、説明
の便宜上、音声ガイドを出力するスピーカは配膳ロボッ
ト部6に搭載した旨紹介したが、筐体部2の適宜の位置
に配設してもよい。
【0040】売切れ表示器22は、例えば発光ダイオー
ド等によって構成され、商品収納部4に付設した売切れ
センサー52から制御部8へと出力が送出されることに
よってこの制御部8からの出力によって点灯して売り切
れの表示を行う。なお、この売り切れの表示は、例えば
電飾17を点滅等させることによっても表示され、さら
に音声ガイド部25から送出されて配膳ロボット部6の
スピーカから出力される売り切れのアナウンによっても
案内される。
【0041】商品受渡し部7は、筐体部2の前面パネル
部12に開設された商品受渡し窓26或いは商品取出し
センサー27によって構成されている。後述するよう
に、配膳ロボット部6によって商品収納部4から取り出
された商品10は、商品受渡し窓26へと搬送されて払
い出される。商品取出しセンサー27は、商品受渡し窓
26に載置された商品10が顧客によって取り出された
ことを検知して出力信号を制御部8へと送出し、この出
力信号に基づいて配膳ロボット部6を含む自動販売機1
の構成各部、各機構の初期状態への復帰動作が行われ
る。なお、実施例自動販売機1においては、図1に示す
ように、商品受渡し窓26は単に開口窓として図示され
ているが、防塵あるいは悪戯防止等の対策上、例えば、
周知のシャツタ機構を付設して、通常はシャッタによっ
てこの商品受渡し窓26を閉鎖状態とするとともに、配
膳ロボット部6によって商品10が商品受渡し部4まで
搬送されると開放動作するように構成してもよい。
【0042】ゲーム装置5は、図1に示すように、外周
面の一部が商品収納部4に隣接して設けた表示窓28に
臨むようにして装置フレームに回転自在に支持されると
ともに1からNまでの数字(本実施例自動販売機1にお
いては、1から9の数字)がランダムに設けられた数字
ドラム29及びこの数字ドラム29を回転駆動するモー
タ30とを備えたスロットマシン型のゲーム装置として
構成されている。上述したように、顧客が硬貨投入部1
9に所定金額の硬貨を投入して操作スイッチ20を操作
することによってモータ30が回転駆動され、引き続い
て操作スイッチ20が操作されるとモータ30の回転が
停止する。
【0043】この数字ドラム29の停止位置に対応した
商品収納部4の個別商品収納部41の商品10が取り出
されて商品受渡し部7へと搬送されて顧客に提供され
る。後述するように、数字ドラム29は、操作スイッチ
20の停止操作に基づいて制御部8から規定位置での停
止出力がモータ30に供給されることによって所定の位
置で停止される。この停止位置は、商品収納部4に収納
された商品10の収納状態によって予め規定されている
が、顧客にとっては、操作したゲーム装置5の数字ドラ
ム29の停止位置で表示された数字に対応した商品10
が選定されることになる。
【0044】詳細な構成、動作は省略するが、配膳ロボ
ット部6は、筐体部2の前面パネル部12と商品収納部
4との間に構成された適当な空間部31に位置して移動
自在に配設されており、配膳ロボット32と、空間部3
1に平行に設けた搬送路に沿って移動自在とされて配膳
ロボット32を支持する台座部33とから構成されてい
る。配膳ロボット32は、通常前面パネル部12の透明
板13側に対面した姿勢をとっており、モータ34、バ
ルブ35或いはエアーシリンダ36等の駆動手段によっ
て、例えば頭部、目、口、腕部、肘部、手或いは腰部等
の身体各部が可動自在とされ、またセンサー37の出力
によって可動部として構成された前記身体各部の位置出
し、復旧動作等の制御が行われる。
【0045】台座部33は、配膳ロボット32が前面パ
ネル部12側に対面した初期状態から、上述した数字ド
ラム29によって指定された商品10の商品収納部4か
らの取出し動作並びに商品受渡し部7への搬送動作を行
うに際して、配膳ロボット32の全体動作を担当する。
この配膳ロボット32の全体動作を担当するため、台座
部33には、ドライバー38、このドライバー38によ
って制御されるモータ39等からなる駆動手段が組込ま
れるとともにセンサー40を備えている。センサー40
は、台座部33の位置出し、復旧動作等の制御を行うた
めの出力を制御部8へと送出する。
【0046】なお、前記駆動手段は、台座部33自体を
駆動するとともにこの台座部33に対して配膳ロボット
32を回転駆動する駆動手段としても作用する。また、
この台座部33及び搬送路は、操作部3のパネルによっ
て外部から直接見えないようになっている。上述した配
膳ロボット32の外観については、筐体部2の全体意匠
に基づいて種々変更されることは勿論である。さらに、
配膳ロボット32の動作形態は、モータ34、バルブ3
5或いはエアーシリンダー37等の駆動手段の制御方法
を変えることによって種々変更されるが、いずれの動作
形態においても単に動かすのではなく、商品10の販売
に関連したサービス動作形態をとることが好ましい。
【0047】詳細な構成については後述するが、商品収
納部4は、図2に示すように、複数種の商品10(10
a、・・、10n)を各商品毎にそれぞれ積層状態で収
納する高さ方向の複数の個別商品収納部41(41A、
・・、41N)と、これら個別商品収納部41にそれぞ
れ収納された商品10を一括して商品収納部4の上方部
へと押し上げる商品押上げ機構42と、この商品押上げ
機構42が下降動作した状態において押し上げられた商
品10を各個別商品収納部41の途中で保持する商品ス
トッパ機構43と、個別商品収納部41にそれぞれ設け
られて商品押上げ機構42によって押し上げられた商品
10の位置を検出する商品位置検出機構44と、商品押
上げ機構42を構成する商品押上げ部材56の位置を表
示する商品押上げ位置表示機構45と、各個別商品収納
部41から商品10を送出する複数の商品送出ユニット
60及びこれら商品送出ユニット60を支持する取付け
部材57とから構成される商品送出機構46及び個別商
品収納部41から送り出された商品10をそれぞれ係止
保持して表示する商品表示部47(47a、・・、47
n)とから構成されている。
【0048】また、商品収納部4は、各個別商品収納部
41に同一高さ位置にそれぞれ配設されて商品位置検出
機構44を構成する複数個の商品位置検出スイッチ48
(48A、・・、48N)と、商品押上げ機構42の商
品押上げ部材56を上下方向に駆動する押上げモータ5
5と、商品送出機構46を構成する取付け部材57を前
後方向に駆動する前進モータ49と、商品押上げ機構4
2の押上げ部材56が最上部まで上昇した状態を検出す
る上限スイッチ50と、各個別商品収納部41にそれぞ
れ配設されて商品送出機構46の商品送出ユニット60
の一部を構成する複数個のソレノイド51(51A、・
・51N)と、商品収納部4の各個別商品収納部41に
それぞれ配設されて収納された商品10が存在しない場
合或いは商品10が一定個数以下となった場合にそれぞ
れ出力信号を送出する売切れセンサー52(52A、・
・52N)とを備えている。
【0049】詳細な構成については後述するが、商品表
示部47は、商品収納部4の前方部に設けられており、
個別商品収納部41にそれぞれ連通する商品供給路58
(58a、・・、58n)と、これら商品供給路58の
下端部に位置して配設され個別商品表示部を構成する複
数のポケット部59(59a、・・、59n)を有する
ポケット部材76と、各ポケット部59にそれぞれ配設
された売切れセンサー53(53A、・・、53N)と
を備えている。
【0050】次に、全体の概略の構成を以上のように構
成した実施例自動販売機1の主たる動作を、図4乃至図
9に示した動作フローチャートによって以下説明する。
実施例自動販売機1の全体動作は、図4に示すように、
概略、電源の投入によって装置の立ち上げが行われるセ
ッテイング動作Aと、顧客の呼込み等を行う来客応対動
作Bと、顧客の操作によるゲーム装置22のゲーム動作
Cと、商品収納部4から商品表示部47へと当たり商品
10を送り出す商品送出動作Dと、当たり商品の送り出
しに伴って商品収納部に収納された商品群を上方部へと
押し上げて次の当たり商品を選定する商品押上げ動作E
とをメインルーチン動作とし、電源投入中は、商品押上
げ動作Eの終了後、来客応対動作Bの待機状態へと移行
するサイクル動作をとる。
【0051】なお、実施例自動販売機1は、このメイン
ルーチン動作に対して、例えば商品の売切れ状態を検知
して装置を不動作状態へと移行するとともにその旨の表
示を行う売切れ動作、或いは図示しないが、前面パネル
部12が開放状態の場合等においてアラームを発するア
ラーム動作等の付加的動作も行われるが、これらの付加
的動作については特に詳細な説明を省略する。
【0052】「セッテイング動作A」実施例自動販売機
1においては、図5に示すように、先ずセッテイング動
作Aから行われる。セッテイング動作Aは、自動販売機
1に電源を投入するステップA1の動作が行われること
によって、押上げモータ55が駆動されて商品押上げ機
構42が上昇動作するステップA2の動作が行われる。
そして、商品押上げ機構42が所定の位置まで上昇動作
して上限スイッチ50が閉成動作されるか否かを検出す
るステップA3の動作が行われる。この商品押上げ機構
42の上昇動作は、上限スイッチ50が閉成動作するま
で継続される。
【0053】そして、上限スイッチ50が閉成すること
によって、商品押上げ機構42の上昇動作が停止するス
テップA4の動作が行われる。商品押上げ機構42が所
定の位置で停止動作した状態で、商品位置検出機構44
を構成する複数個の商品位置検出スイッチ48(48
A、・・、48N)のいずれか1つが閉成動作している
か否かの検出を行うステップA5の動作が行われる。こ
の場合、商品位置検出スイッチ48のいずれもが閉成動
作されていない場合には、商品10が売切れの状態と判
定されて詳細を省略する売切れ動作が行われる。
【0054】次に商品位置検出スイッチ48が何個閉成
動作しているかの検出がステップA6の動作によって行
われる。この検出動作によって商品位置検出スイッチ4
8のうちの1個が閉成動作されている場合には、当該商
品位置検出スイッチ48に対応する個別商品収納部41
を当たり番号Aとする出力が制御部8へと送出されるス
テップA8の動作が行われる。一方、ステップA6にお
いて、複数個の商品位置検出スイッチ48が同時に閉成
動作されていることが検出された場合には、これら複数
個の商品位置検出スイッチ48からの出力がランダム制
御部9へと送出され、このランダム制御部9において閉
成動作されたN個の商品位置検出スイッチ48から任意
のK番目の商品位置検出スイッチ48Kを当たり番号A
とする出力が制御部8へと送出されるステップA7の動
作が行われる。
【0055】以上のようにして当たり番号Aが決定され
た後、商品収納部4に付設された商品表示部47の個別
商品表示部に商品10がそれぞれ存在しているか否かの
検出動作がステップA9によって行われる。この商品1
0の有無の検出は、例えば商品表示部47の各個別商品
表示部にそれぞれ配設した売切れセンサー53によって
検知される。商品表示部47に商品10が存在していな
い場合には、商品10の補充がステップA10によって
行われる。商品表示部47の各個別商品表示部59に商
品10がそれぞれ収納されてた状態において、操作部3
に設けた売切れ表示器22が消灯するステップA11の
動作が行われ、引き続いて硬貨投入部19に設けたシャ
ッタ機構のシャッタが開放されるステップA12の動作
が行われて、顧客による硬貨の投入を可能とする実施例
自動販売機1のセッティング動作Aが終了する。
【0056】なお、上述した売切れ動作Fとしては、例
えば商品収納部4或いは商品表示部47に設けた売切れ
センサー52、53からの出力が制御部8へと送出され
ることによって、売切れ表示器22の点灯、電飾17、
音声ガイド部25を介しての売り切れのアナウンス或い
は硬貨投入部19のシャッタ機構を動作させて硬貨投入
口を閉鎖する動作等が行われる。この売切れ動作は、セ
ッティング動作Aばかりでなく、例えば後述する商品押
上げ動作Eにおいて、売切れセンサー52、53が商品
10の売り切れの状態を検出することによっても行われ
る。
【0057】「来客応対動作B」次に実施例自動販売機
1の来客応対動作について、図6を参照して説明する。
セッティング動作Aの終了後、来客センサー21のO
N、OFF状態をチェックして来客の有無の検出がステ
ップB1によって行われる。来客センサー21がOFF
状態の場合には、制御部8において一定間隔で音声ガイ
ド部25に対して呼込みガイドの出力が送出されて、例
えば配膳ロボット32等に搭載したスピーカからの呼込
みアナウンスのステップB2の動作が行われる。
【0058】来客センサー21がON状態の場合、すな
わち、顧客が自動販売機1の前に立った場合には、制御
部8から応対ガイドの出力が音声ガイド部25に送出さ
れ、この音声ボード25から例えば「いらっしゃいま
せ。」等の音声出力が配膳ロボット32に搭載したスピ
ーカから送出されるステップB3の動作が行われる。ま
た、制御部8からは、配膳ロボット部6に対して応対動
作駆動出力が送出され、この出力に基づいて配膳ロボッ
ト32は、バルブ35が開閉動作されて例えばおじぎ動
作を行う。
【0059】次に顧客によって硬貨が硬貨投入部19へ
投入されるステップB4の動作が行われると、硬貨セン
サー24によって投入硬貨が正規硬貨か否かが判定され
るステップB5の動作が行われる。この硬貨判定によっ
て、投入された硬貨が正規硬貨では無いと判定された場
合には、硬貨投入部19に設けた返却機構を介して硬貨
を返却するステップB6の動作が行われる。投入硬貨の
正否判定によって正規硬貨と判定された場合には、規定
金額が投入されたか否かが判定されるステップB7の動
作が行われる。
【0060】この場合、タイマーによって規定金額の投
入時間がステップB8によって計時され、一定時間経過
後になお規定金額の硬貨が追加投入されない場合には、
音声ガイド部25から、例えば「料金は100円で
す。」等の催促ガイドを出力するステップB9の動作が
行われる。なお、さらに一定時間経過後に規定金額の硬
貨が追加投入されない場合には、制御部8からタイムア
ップ出力が送出されて、既に投入された硬貨を返却する
ようにしてもよい。例えば、この自動販売機1における
規定金額を100円としかつ100円硬貨専用として構
成した場合には、上述した追加投入の催促動作は省略さ
れる。また、硬貨投入部19には釣り銭機構を付設して
もよいことは勿論である。
【0061】規定金額の硬貨が投入されると、硬貨投入
部19のシャッタ機構が動作して硬貨投入部を閉鎖する
ステップB10の動作が行われ、これによって硬貨の誤
投入が阻止される。また、制御部8からは配膳ロボット
部6に対して待機動作の駆動出力を送出するステップ1
1の動作が行われる。この駆動出力に基づいて配膳ロボ
ット部6は、モータ34、バルブ35或いはエアーシリ
ンダー36が駆動されて配膳ロボット32の腕部、肘部
及び手が動作するとともに、モータ39が動作して台座
部33が回動することによって配膳ロボット32が前面
パネル部12に対面した状態からゲーム装置5の数字ド
ラム29側に向き直る待機形態をとる。以上によって来
客応対動作Bが終了する。
【0062】「ゲーム動作、商品取出し動作C」次に、
ゲーム装置22のゲーム動作、配膳ロボット32による
商品10の取出し動作について、図7を参照して説明す
る。上述した来客応対動作Bが終了すると、制御部8か
らスタートガイドの出力が音声ガイド部25に送出され
て、例えば「スタートして下さい。」等のスタート催促
の音声ガイドが配膳ロボット32に搭載したスピーカか
ら送出される。そして、規定金額の硬貨を投入した顧客
によってゲーム装置22を駆動する操作スイッチ20を
操作するステップC1の動作が行われる。この場合、タ
イマーによって操作スイッチ20の操作時間がステップ
C2によって計時され、一定時間経過後になお操作スイ
ッチ20の操作が行われない場合には、音声ガイド部2
5からの催促ガイドを出力するステップC3の動作が行
われる。なお、さらに一定時間が経過しても操作スイッ
チ20の操作が行われない場合には、制御部8からタイ
ムアップ出力が送出されて、既に投入された硬貨を返却
するようにしてもよく、これによって自動販売機1の待
ち時間の短縮が図られる。
【0063】操作スイッチ20が操作されることによっ
て、モータ30に電源が投入されてゲーム装置22の数
字ドラム29が回転を開始するステップC4の動作が行
われる。そして、操作スイッチ20の操作して数字ドラ
ム29の回転を停止する操作が行われたか否かを検出す
るステップC5の動作が行われる。この場合、タイマー
によって操作スイッチ20の操作時間がステップC6に
よって計時され、一定時間経過後になお操作スイッチ2
0の操作が行われない場合には、音声ガイド部25から
「ストップ操作して下さい。」等の催促ガイドを出力す
るステップC7の動作が行われる。なお、さらに一定時
間が経過しても操作スイッチ20の操作が行われない場
合には、制御部8からのタイムアップ出力によって停止
ガイドとともに数字ドラム29を駆動するモータ30へ
の電源が強制的に遮断される。
【0064】上述した操作スイッチ20の操作によっ
て、数字ドラム29は、ステップA8で規定された当た
り番号Aが指針に対応位置して停止されるステップC8
の動作が行われる。数字ドラム29は、回転方向の位置
がセンサーによって検知されており、このセンサーから
の出力が制御部8に送出され原点センサーとの位置がカ
ウントされることによって指針に対して当たり番号A位
置で強制的に停止されるように制御される。この場合、
数字ドラム29は、次第に減速して停止するようにし、
あたかも顧客の停止操作によって停止されるように制御
することが好ましい。数字ドラム29の回転の停止状態
が検知されることによって当たり番号の音声ガイドが行
われる。例えば、1等の場合には、1等判定データが制
御部8へと送出されてこの制御部8から1等ガイドの出
力が音声ガイド部25に送出され、「おめでとう大当た
り。」の音声出力或いはファンファーレ等の音楽出力
が、配膳ロボット32に搭載したスピーカから送出され
る。
【0065】次に上述したステップB11によって待機
形態に保持された配膳ロボット32及び台座部33の各
駆動手段に対して、制御部8から駆動出力が送出される
ことによって、配膳ロボット部6が起動されるステップ
C9の動作が行われる。すなわち、モータ34、エアー
シリンダー36等の各駆動手段への電源の投入によっ
て、台座部33は、配膳ロボット32をゲーム装置5側
を向いた状態から商品収納部4側へ向くように回転させ
るとともに、空間部31に設けた搬送路上を移動して当
たり番号Aに対応する商品表示部47の指定されたK番
目の個別商品表示部59Kに対応する位置へと移動させ
る。当該K番目の個別商品表示部59Kまで移動された
配膳ロボット32は、このK番目の個別商品表示部59
Kに収納表示された商品10Kを取り出すステップC1
0の動作を行う。この配膳ロボット32による個別商品
表示部59からの商品10の取り出し動作は、個別商品
表示部59に設けた売り切れセンサー53によって検知
されて出力が制御部8へと送出される。
【0066】配膳ロボット部6の各駆動手段に対して、
制御部8から駆動出力が送出されることによって配膳ロ
ボット部6が商品受渡し部7へと移動するステップC1
1の商品搬送動作が行われる。すなわち、配膳ロボット
部6は、配膳ロボット32が個別商品表示部59から商
品10を把持した状態で、台座部33の動作にしたがっ
て、前方側に向き直った状態で商品受渡し部7に対応す
る位置まで復帰して商品受渡し窓26から商品10を差
し出すように動作する。商品受渡し窓26に載置された
商品10を顧客が取り出した状態は商品取出しセンサー
27によって検知され、この商品取出しセンサー27の
出力が制御部8へと送出される。制御部8からの駆動出
力によって各駆動手段への投入が行われ、配膳ロボット
部6が初期状態へと復帰するステップC12の動作が行
われる。
【0067】なお、配膳ロボット32が商品受渡し部7
へと移動動作すると、硬貨投入部19のシャッタ機構が
動作されて商品受渡し窓26を開放して商品の取り出し
を可能とする。また、この状態は、商品取出しセンサー
27によって検知され、この商品取出しセンサー27の
出力が制御部8へと送出され、この制御部8の取出しガ
イド出力が音声ガイド部25に送出されて、配膳ロボッ
ト32のスピーカから、例えば「商品をおとり下さ
い。」の音声出力が送出される。以上によって、ゲーム
動作及び商品取出し動作Cが終了する。
【0068】ところで、商品受渡し窓26から商品10
を取り出す顧客の動作は、商品取出しセンサー27の出
力の有無によって、タイマーによって計時されている。
規定時間内に商品10が取り出されずに商品取出しセン
サー27の出力が無い場合には、制御部8からのタイム
アップ出力に基づいて音声ガイド部25が動作され、例
えば「商品を早くお取り下さい。」の音声出力が、配膳
ロボット32に搭載したスピーカから送出される。
【0069】また、顧客の商品10の受け取りに伴う商
品取出しセンサー27からの制御部8への出力の送出に
より、この制御部8からの応答ガイド出力に基づいて音
声ガイド部25が動作され、例えば「どうもありがとう
ございました。」の音声出力が、配膳ロボット32に搭
載したスピーカから送出される。さらに、顧客がこの自
動販売機1から離れると、来客センサー21の出力が制
御部8へと送出され、この制御部8を介して音声ガイド
部25が動作され、例えば「また来てくださいね。」の
音声出力が、配膳ロボット32に搭載したスピーカから
送出される。
【0070】「商品送出動作D」上述したゲーム動作及
び商品取出し動作Cによって配膳ロボツト32を介して
商品10が取り出された商品表示部41の個別商品表示
部59には、図8に示した商品送出動作Dに基づいて商
品10の補充が行われる。すなわち、配膳ロボット部6
の動作とともに、商品送出機構46を構成するK番目の
ソレノイド51Kに電源を投入するステップD1の動作
が行われる。しかる後、モータ49の回転動作によって
商品送出ユニット60が組み付けられた取付け部材57
が前方側へと移動するステップD2の動作が行われる。
さらに、この商品送出ユニット60の移動動作を前方位
置検出スイッチ54Aによって検知するステップD3の
動作が行われる。この前方位置検出スイッチ54Aは、
後述するように個別商品収納部41の上方部にそれぞれ
設けられた商品送出部61(61a、・・、61n)か
ら送出部材62によって商品10の送り出しが行われる
位置に対応して設けられており、これが閉成動作される
まで商品送出ユニット60の前進動作は継続して行われ
る。
【0071】したがって、商品送出ユニット60が所定
の位置まで移動動作して前方位置検出スイッチ54Aが
閉成されることによって、商品送出ユニット60の移動
を停止するステップD4の動作が行われる。この状態
で、K番目の個別商品収納部41kの商品送出部61k
からは、送出部材62Kによって商品10を送り出すス
テップD5の動作が行われる。K番目の商品送出部61
kを介して個別商品収納部41kから送り出された商品
10は、商品供給路58を通って商品表示部47のK番
目の個別商品表示部59kへ補充されるステップD6の
動作が行われる。このK番目の個別商品表示部59kへ
の商品10の補充動作は売切れセンサー53Kによって
検知され、この売切れセンサー53Kから制御部8へと
出力が送出される。そして、制御部8からの出力によっ
て、K番目のソレノイド51Kへの通電状態が解除され
るステップD7の動作が行われる。
【0072】一方、売切れセンサー53から制御部8へ
の出力によって、商品送出ユニット60は、初期位置へ
と復帰するステップD8の動作が行われる。そして、商
品送出ユニット60の初期位置への復帰状態は、後方位
置検出スイッチ54Bの動作によって検出するステップ
D9の動作が行われる。商品送出ユニット60の初期位
置への復帰動作は、後方位置検出スイッチ54Bが閉成
動作されるまで継続される。後方位置検出スイッチ54
Bの閉成動作によって、商品送出ユニット60の復帰動
作が停止されるステップD10の動作が行われることに
よって、商品送出動作Dが終了する。
【0073】「商品押上げ動作E」上述した商品送出動
作Dによって商品10が送り出された商品収納部4で
は、商品押上げ機構42が動作して商品10の押上げ動
作が行われる。この商品押上げ動作Eについて、図9を
参照して説明する。上述したステップD7の売切れセン
サー53から制御部8へと商品補充の出力が制御部8へ
と送出されることによって、制御部8からの駆動出力が
押上げモータ55へと印加され、商品押上げ機構42を
構成する押上げ部材56が上昇するステップE1の動作
が行われる。商品押上げ機構42が所定の位置まで上昇
動作して上限スイッチ50が閉成動作されるか否かを検
出するステップE2の動作が行われる。この商品押上げ
機構42の上昇動作は、上限スイッチ50が閉成動作す
るまで継続して行われる。
【0074】そして、上限スイッチ50が閉成すること
によって、商品押上げ機構42の上昇動作が停止するス
テップE3の動作が行われる。商品押上げ機構42が所
定の位置で停止動作した状態で、商品位置検出機構44
を構成する複数個の商品位置検出スイッチ48(48
A、・・、48N)のいずれか1つが閉成動作している
か否かの検出を行うステップE4の動作が行われる。こ
の場合、商品位置検出スイッチ48のいずれもが閉成動
作されていない場合には、商品10が売切れの状態と判
定されて売切れ動作Fが行われる。
【0075】次に商品位置検出スイッチ48が何個閉成
動作しているかの検出がステップE5の動作によって行
われる。この検出動作によって商品位置検出スイッチ4
8のうちの1個が閉成動作されている場合には、当該商
品位置検出スイッチ48に対応する個別商品収納部41
を当たり番号Aとする出力が制御部8へと送出されるス
テップE7の動作が行われる。一方、ステップE5にお
いて、複数個の商品位置検出スイッチ48が閉成動作さ
れていることが検出された場合には、これら複数個の商
品位置検出スイッチ48の出力がランダム制御部9へと
送出され、このランダム制御部9において閉成動作され
たN個の商品位置検出スイッチ48から任意のL番目の
商品位置検出スイッチ48を選択して当たり番号Aとす
る出力が制御部8へと送出されるステップE6の動作が
行われる。
【0076】以上のようにして当たり番号Aが決定され
た後、例えば硬貨投入部19に設けたシャッタ機構のシ
ャッタが開放されるステップE9の動作が行われて、顧
客による硬貨の投入を可能とした状態或いは音声ガイド
部25への定期的な呼び込み出力の送出等が行われるス
テップE9の待機動作を行う。そして、顧客が接近する
と上述した接客応対動作Bに移行する。
【0077】上述した概略の構成並びに各動作を行う実
施例自動販売機1の商品収納部4を中心とした各機構部
の詳細について、以下図1及び図10乃至図19を参照
して詳細に説明する。 〔商品収納部の構成〕商品収納部4は、筐体部2の内部
に設置されており、図10に示すように、相対向する一
対の側板70A、70Bと底板71及び背面板63(図
16参照)とによってシャーシを構成し、このシャーシ
の前面部には後述するように商品表示部47が前面部に
設けられた前扉72がヒンジ機構等を介して開閉自在に
組み付けられている。側板70Aと側板70Bとの対向
間隔は、底板71及び複数の間隔保持部材73によって
保持されている。また、これら側板70A、70Bの内
部には、互いにほぼ等しい間隔で平行に対峙する複数の
仕切り板74が立設されており、これら仕切り板74に
よって構成される複数の高さ方向の空間部が各個別商品
収納部41(41a、・・、41n)として構成されて
いる。
【0078】個別商品収納部41には、後述する商品押
上げ機構42を構成する商品押上げ部材56に設けられ
た商品受け部79がそれぞれ突出しており、これら個別
商品収納部41の底板を構成している。そして、この個
別商品収納部41には、それぞれ種類を異にした箱詰め
のスナック菓子からなる商品10a、・・、10nが積
層状態で収納されている。これら商品10は、それぞれ
外装仕様を異にしており、各個別商品収納部41に同一
個数が収納された場合であっても、積み上げた高さ寸法
はそれぞれ異なっている。
【0079】〔商品表示部の構成〕前扉72は、側板7
0A、70B或いは各仕切り板74に対して高さ寸法が
やや小とされており、これによって、各個別商品収納部
41の上端前方部には、商品送出部61(61a、・
・、61n)を構成する間隙がそれぞれ構成される。勿
論、これら商品送出部61は、商品収納部4に収納され
る商品10を通過させるに足る開口寸法を有している。
また、前扉72の前面部には、図11に示すように、各
個別商品収納部41を構成する仕切り板74に対応して
互いに平行に対峙するようにして通路板75が固設され
おり、これら通路板75によって高さ方向の商品供給路
58(58a、・・、58n)が構成されている。
【0080】そして、これら商品供給路58の下端部に
位置して前扉72には、複数のポケット部59(59
a、・・、59n)を有する樋状のポケット部材76が
水平方向に固設されている。したがって、このポケット
部材76の各ポケット部59によって、各個別商品収納
部41にそれぞれ対応する複数の個別商品表示部が構成
され、またこれら個別商品表示部59a、・・、59n
が全体として商品表示部47を構成している。これによ
って、上述した商品送出動作Dによって商品送出機構4
6を介して商品収納部4の商品送出部61から送り出さ
れた商品10は、商品供給路58中を落下して各個別商
品収納部41にそれぞれ対応する個別商品表示部59に
おいて係止保持される。したがって、実施例自動販売機
1においては、商品表示部47には、実際に販売される
商品10の表示が行なわれる。
【0081】なお、実施例自動販売機1においては、こ
のように、商品収納部4の前面部に実際に販売される商
品10を表示する商品表示部47を設けるとともに、こ
の商品表示部47を配膳ロボット32による商品取り出
し部として作用するように構成したが、例えば商品送出
部61に連通するダクトを設けて商品収納部4から送り
出された商品10を商品取出し部に直接送出して、その
都度配膳ロボット32によって取り出すように構成して
もよい。また、通常の自動販売機のように、配膳ロボッ
ト部6を介在させずに商品10を直接商品受渡し部7へ
と送出するように構成してもよい。
【0082】〔商品ストッパ機構の構成〕各仕切り板7
3の内面には、商品ストッパ機構43が配設されてい
る。この商品ストッパ機構43は、弾性板によって形成
されており、それぞれ下端部を片持ち状態で各仕切り板
73の内面に固定されるようにして配設されている。こ
れらストッパ部材77は、図10に示すように、上端部
側が次第に相対する対向間隔が狭められるようにして固
定されている。したがって、これらストッパ部材74に
よって、各個別商品収納部41は、上方部分が幅狭の空
間部として構成されている。また、これらストッパ部材
77は、高さ方向の寸法が各仕切り板74の高さ寸法よ
りも小寸法に形成されている。このため、仕切り板74
の上端部、換言すれば各個別商品収納部41の上方部に
は仕切り板74の対向間隔によって構成される適当な高
さの幅広の空間部64が構成される。この空間部64
は、後述する商品の補充作業に際して、先に商品収納部
4に収納された商品10Aが位置する商品保持空間部と
して作用する。
【0083】また、上述したストッパ部材77を各仕切
り板73の内面に取り付けたことによって、個別商品収
納部41の両側面部には、このストッパ部材77の板厚
分の段差が形成されてしまう。例えば商品10が箱物で
ある場合には、この商品10は、商品押上げ機構42の
商品押上げ部材56によって個別商品収納部41の上方
部へと押し上げられる際に、側縁が段差と衝合して係止
される虞がある。かかる事態によって、商品10の箱が
潰れてしまうばかりでなく、商品10の押上げ動作を不
能としたり、押上げモータ55の大きな負荷となって焼
き付いてしまうといった不都合が発生する。
【0084】したがって、実施例自動販売機1において
は、図13に示すように、ストッパ部材77の取付け部
分にプラスチックテープ等からなる目隠しテープ78が
貼着されている。この目隠しテープ78によって、個別
商品収納部41は全体として継ぎ目等が無い滑らかな側
面壁として構成され、商品10の引っ掛かり現象が確実
に防止される。勿論、個別商品収納部41の幅寸法は、
収納される商品10の幅寸法よりもやや大とされてい
る。また、ストッパ部材77の相対する間隔は、個別商
品収納部41に収納される商品10の幅寸法よりも小と
されている。
【0085】商品収納部4には、後述する駆動機構を介
して両側板70A、70Bに沿って上下方向に動作され
る押上げ部材56が配設されている。すなわち、この押
上げ部材56は、両側板70A、70Bに上下方向に敷
設した図示しないガイド部材に両端部が支架されてお
り、各個別商品収納部41の底板を構成するようにそれ
ぞれ各個別商品収納部41中に突出する複数の商品受け
部79を有している。勿論、商品受け部79の幅寸法
は、ストッパ部材77の対向間隔よりも小とされてい
る。したがって、商品10は、図13に示すように、押
上げ部材56の各商品受け部79上に積層した状態でそ
れぞれ装填される。
【0086】ところで、自動販売機1においては、先に
収納した商品から順次販売される、いわゆる先入れ先出
し方式が採用されており、特に食料品等では賞味期間内
で販売されなかった商品10は処分されている。しかし
ながら、実施例自動販売機1のように商品10を商品収
納部4中に積層状態で収納しかつ商品送出部61を上部
に設けた構造の場合においては、例えば既に収納された
商品10を上方へと押し上げて保持しながら下方部分に
補充商品を詰め込むといった方法によって商品10の補
充作業を行わなければならない。したがって、補充作業
は、極めて能率が悪くなるとともに1人で作業すること
も困難となる。このため、実施例自動販売機1において
は、上述したストッパ部材77によって構成される商品
ストッパ機構43によって、商品10の先入れ先出し方
式の実現を容易にしている。
【0087】商品収納部4に収納された商品10は、商
品押上げ機構42の商品押上げ部材56によって、上方
側へと押し上げられている。この商品押上げ部材56に
よる商品10の押し上げ動作に際して、ストッパ部材7
7は、押し上げられる商品10によって側面方向へと押
圧されて仕切り板74に密着するように弾性変形するこ
とから、商品10の通過が許容される。商品収納部4へ
の商品10の補充作業は、商品押上げ機構42によって
商品押上げ部材56を下方へと移動動作させて行われ
る。
【0088】商品押上げ機構42を駆動することによっ
て商品押上げ部材56の商品受け部79が下降動作する
と、この商品受け部79上に積層された商品10Aも個
別商品収納部41中を下降する。上述したように商品受
け部79は、幅寸法がストッパ部材77の対向間隔より
も小さく形成されていることによって、このストッパ部
材77を通過して下降するが、この商品受け部79上に
積層状態で先に収納されている商品10Aは、図13に
示すように、ストッパ部材77の上端部によって係止さ
れ、商品保持空間部64中に保持される。
【0089】このように商品10がストッパ部材77に
よって係止された状態で商品押上げ部材56の商品受け
部79を商品収納部4の最下部までさらに下降動作する
ことによって、図13に示すように、積層状態で収納さ
れた商品10と商品受け部79との間には、高さ方向の
商品補充空間部80が構成される。したがって、この商
品補充空間部80に、商品収納部4の前方側から各個別
商品収納部41中に必要個数の商品10Bを積層して補
充が行われる。実施例自動販売機1においては、商品1
0の当たり確率は、商品収納部4における高さ位置に基
づいて商品位置検出機構44によってランダムに設定さ
れるが、各個別商品収納部41に収納する商品10の個
数には制約されない。したがって、任意のときに任意の
個数の商品10Bを任意の個別商品収納部41に補充す
ればよく、商品10の在庫管理を効率的に行うことがで
きる。
【0090】以上のようにして各個別商品収納部41の
商品補充空間部80に商品10Bの補充を行った後、商
品押上げ機構42が再起動されて商品押上げ部材56を
上昇動作させると、商品受け部79上に補充された商品
10Bは、ストッパ部材77を押し拡げながら各個別商
品収納部41中を上昇し、商品保持空間部64中に保持
された先に収納されている商品10Aの下方部に位置し
て積層状態で各個別商品収納部41中に収納される。商
品10の送り出しは、各個別商品収納部41の上部側の
商品から順次行われることから、これによって商品の先
入れ先出し方式が実現される。
【0091】〔商品押上げ機構の構成〕上述した商品受
け部79が一体に形成された商品押上げ部材56を、上
下方向に動作させる商品押上げ機構42は、一方の側板
70Aに配設固定された押上げモータ55と、この押上
げモータ55の回転を伝達する伝達歯車機構81と、左
右側板70A、70B間に回転自在に支架された支軸8
2にそれぞれ固定され伝達歯車機構81を介して押上げ
モータ55からの回転伝達を受ける左右一対のチェーン
車83A、83Bと、底板71の近傍に位置して左右側
板70A、70Bに支架された支軸87に回転自在に支
持された左右一対の従動チェーン車84A、84Bと、
これらチェーン車83A、83B及び従動チェーン車8
4A、84Bとの間にそれぞれ掛け渡されたチェーン8
5とから構成されている。
【0092】そして、商品押上げ部材56は、チェーン
85の一部に固定された取付けブラケット86に両端を
支持されている。したがって、制御部8からの駆動出力
に基づいて押上げモータ55が駆動されると、伝達歯車
機構81−チェーン車83A、83B−従動チェーン車
84A、84B−チェーン85の伝達系を介して商品押
上げ部材56は、両側板70A、70Bに沿って上下方
向に移動動作する。
【0093】〔商品押上げ位置表示機構の構成〕上述し
た商品押上げ機構42の商品押上げ部材56は、商品押
上げ位置表示機構45によってその高さ位置を外部から
視認可能とされている。すなわち、商品収納部4の一部
を構成する前扉72には、図14において2点鎖線で示
すように、商品押上げ部材56を支持する取付けブラケ
ット部材86に対応して高さ方向の表示窓88が穿設さ
れている。一方、取付けブラケット部材86には、商品
押上げ部材56を固定した位置に対応して色塗り等によ
って指標部89が設けられている。
【0094】したがって、指標部89を表示窓88を介
して確認することによって、商品押上げ部材56の高さ
方向の位置が外部から視認することができ、これによっ
て商品収納部4内における商品10の残量目安を知るこ
とができる。勿論、商品収納部4或いは商品表示部47
に配設した売切れセンサー52、53からの商品10の
売切れ情報出力によって検知することもできるが、商品
押上げ位置表示機構45によって商品収納部4内におけ
る商品10の在庫目安量を直接確認することができるた
め、商品10の補充作業を計画的に実施することができ
る。
【0095】なお、実施例自動販売機1においては、表
示窓88を前扉72に設けたが、側板70に設けること
によって、筐体部2の側面側から表示するようにしても
よいことは勿論である。また、表示窓88は、商品送出
部130の位置から下方側に向かって一定の長さで形成
したものであってもよい。
【0096】〔商品位置検出機構の構成〕上述したよう
に、実施例自動販売機1においては、商品収納部4の各
個別商品収納部41に収納された商品10のうちの最上
部に位置して収納された商品10が選択されて顧客に販
売されるが、この選択動作は商品位置検出機構44によ
って行われる。この商品位置検出機構44は、個別商品
収納部41を構成する各仕切り板74に配設された複数
の商品位置検出スイッチ48(48A、・・、48N)
によって構成される。すなわち、マイクロスイッチによ
って構成されたこれら商品位置検出スイッチ48は、各
個別商品収納部41に各1個ずつ、仕切り板74の上端
部に位置して互いに同一の高さに位置して配設されてお
り、アークチュエータが商品10の移動位置に延在して
いる。
【0097】したがって、商品押上げ機構42が駆動さ
れて商品押上げ部材56が上昇動作すると、この商品押
上げ部材56の商品受け部79上に積層状態で収納され
た商品10の最上部に位置して収納された商品によって
アークチュエータが押圧されて商品位置検出スイッチ4
8が閉成動作して制御部8へと出力が送出される。これ
によって、制御部8から停止出力が商品押上げ機構42
へと送出されて押上げモータ55の回転が停止する。こ
のように、複数の商品位置検出スイッチ48のいずれか
1個が閉成動作することによって、商品押上げ機構42
の動作は停止されることから、他の商品位置検出スイッ
チ48は開放状態に保持されることになる。しかる後、
選択された1個の商品位置検出スイッチ48に対応した
個別商品収納部41の最上部位置の商品が、制御部8の
出力によって駆動される商品送出機構46によって商品
送出部61から送り出される。
【0098】ところで、選択された商品位置検出スイッ
チ48が閉成動作して商品押上げ機構42が停止される
までのタイムラグ或いは個別商品収納部41にほぼ同一
高さ位置に複数の商品10が存在する場合には、複数の
商品位置検出スイッチ48が閉成動作される。この場合
には、上述したように複数の商品位置検出スイッチ48
の出力は、ランダム制御部9において任意の1個が選択
され、この選択された1個の商品位置検出スイッチ48
に対応した個別商品収納部41の最上部位置の商品が、
制御部8の出力によって駆動される商品送出機構46に
よって商品送出部61から送り出されることになる。
【0099】上述したように、個別商品収納部41にそ
れぞれ収納された複数種の商品10a、・・、10n
は、それぞれその外装仕様を異にしている。したがっ
て、商品位置検出スイッチ48を閉成動作させるための
個別商品収納部41に収納された最上部に位置する商品
10a、・・、10nの位置は、選択された商品10の
送出の都度変わり、一定では無い。このため、実施例自
動販売機1においては、商品10の選択がランダムに行
われることになる。なお、実施例自動販売機1において
は、商品位置検出スイッチ48は、各仕切り板74の上
方部に同一高さ位置に配設した複数個のマイクロスイッ
チによって構成したが、発光素子と受光素子とからなる
光学センサー等の位置検出手段によってこれを構成して
もよいことは勿論である。
【0100】〔商品送出機構の構成〕選択された商品1
0を商品送出部61から送出する商品送出機構46は、
一方の側板70Bの背面側に配設された前進モータ49
と、側板70間に回転自在に支架された回転軸90と、
この回転軸90に固定された左右一対のチェーン車91
A、91Bと、左右一対の従動チェーン車92A、92
Bと、断面がL字状に形成されるとともにシャーシ側板
70の内側に位置する対向側板93A、93Bには一対
の車94A、94Bがそれぞれ設けられた移動ブラケッ
ト部材93と、シャーシ側板70の内側面にそれぞれ前
後方向に固設されることによって移動ブラケット部材9
4をガイドする一対のガイドレール95及びチェーン車
91A、91Bと従動チェーン車92A、92Bとの間
に掛け合わされたチェーン96等の部材によって駆動機
構を構成している。
【0101】また、商品送出ユニット60は、シャーシ
側板70に前後方向に離間して配設された前方位置検出
スイッチ54A及び後方位置検出スイッチ54Bとの間
で駆動機構によって移動動作される。この商品送出ユニ
ット60は、図16及び図17に示すように、移動ブラ
ケット部材93に両端部を固定された逆コ字状の取付け
部材57と、この取付け部材57に各個別商品収納部4
1にそれぞれ対応して組み付けられた複数個のソレノイ
ド52(52A、・・、52N)と、これらソレノイド
52によってそれぞれ揺動動作される送出部材62(6
2A、・・、62N)とから構成されている。
【0102】従動チェーン車92A、92Bは、商品押
上げ機構42のチェーン車83が軸装された支軸82上
に軸受け部材97A、97Bを介して回転自在に支持さ
れることによって、支軸の共用が図られている。移動ブ
ラケット部材93は、上端部がそれぞれチェーン96の
内周側で固定されている。送出部材62は、取付け部材
57の両側板57A、57Bに支架した支軸98に回動
自在に支持されるとともに、一端部がピン軸62Aによ
ってソレノイド52のプランジャー99に結合されてい
る。また、送出部材62の前方側端部は、下方向に対し
てL字状に折曲されるとともに左右方向に延長形成され
ることによって送出部62Aが一体に形成されている。
【0103】以上のように構成された商品送出機構46
による商品10の送出動作について図16、図17及び
図18乃至図20を参照して以下説明する。送出ユニッ
ト60は、通常図18に示すように、商品送出部材62
が商品収納部4の上方部に位置するようにして待機され
ている。この状態においては、送出部材62は、図17
において実線で示すように、送出部62Aが商品送出部
61から上方側へと逃げるように回動された状態にあ
る。そして、上述した商品送出動作に際して、制御部8
から駆動出力が送出されて前進モータ49が動作する
と、チェーン車91及び従動チェーン車97はチェーン
96を、図16において時計方向へと回動させる。これ
によって、チェーン96に取り付けられた移動ブラケッ
ト部材93、換言すれば送出ユニッチ60は、図19に
示すように、後方側へと移動動作して後方位置検出スイ
ッチ54Bを閉成動作した状態で停止する。
【0104】次にK番目のソレノイド52Kが動作する
ことによって、プランジャー99は同図矢印で示すよう
に上方側へと吸引動作される。したがって、送出部材6
2は、支軸98を支点として図17において時計方向へ
と回動し、送出部62Aが個別商品収納部41kに収納
された商品10K−1の背面側に位置する。なお、この
送出部材62の動作状態は、商品10K−1の送出動作
を完了して送出ユニット60が初期位置へと復帰するま
で保持される。
【0105】次に、前進モータ49が動作すると、チェ
ーン車91及び従動チェーン車97はチェーン96を、
図16において反時計方向へと回動させる。これによっ
て、チェーン96に取り付けられた移動ブラケット部材
93、換言すれば送出ユニッチ60は前方側へと移動動
作する。上述したように、送出部材62は、その送出部
62Aが個別商品収納部41に収納された商品10K−
1の背面側に位置して回動された状態に保持されている
ことから、図20に示すように、商品10K−1を前方
側へと押圧しながら移動する。これによって、商品10
K−1は、商品送出部61から商品供給路58中へと送
り出される。
【0106】送出ユニット60が前方位置検出スイッチ
54Aを閉成動作する位置まで前進すると、制御部8か
ら反転出力が前進モータ49に送出され、チェーン車9
1及び従動チェーン車97はチェーン96を、図16に
おいて時計方向へと復帰回動させる。これによって、チ
ェーン96に取り付けられた送出ユニット60は、後方
側へと復帰し、所定距離を復帰した状態において後方位
置検出スイッチ54Bを閉成動作させる。この後方位置
検出スイッチ54Bの閉成動作によって前進モータ49
の回転は停止されるとともに、ソレノイド52への通電
状態も解除される。したがって、このソレノイド52の
プランジャー99も下方側へと復帰し、送出部材62
は、送出部62Aが商品10の背面部から離れた状態と
なる。
【0107】次に上述した実施例自動販売機1の商品1
0の選択動作について、図21乃至図27を参照してさ
らに詳細に説明する。なお、説明の便宜上、商品収納部
4は第1の個別商品収納部41aから第5の個別商品収
納部41eの5個の個別商品収納部によって構成される
ものとし、また途中での商品10の補充は行わないもの
とする。図21に示すように、第1の個別商品収納部4
1aには、5個の商品A−1乃至A−5が積層状態で収
納されている。以下同様に、第2の個別商品収納部41
bには4個の商品B−1乃至B−4が収納され、第3の
個別商品収納部41cには6個の商品C−1乃至C−6
が収納され、第4の個別商品収納部41dには4個の商
品D−1乃至B−4が収納され、さらに第5の個別商品
収納部41eには7個の商品E−1乃至E−7がそれぞ
れ収納されている。同一の個別商品収納部41にはそれ
ぞれ同一の商品10が収納されており、これらの高さ方
向の寸法はそれぞれ異にしている。
【0108】図21の状態においては、位置検出スイッ
チ48が配設された高さ位置L1に達している商品10
は、第3の個別商品収納部41cの最上部に位置して収
納された商品C−6の1個であり、この第3の個別商品
収納部41cに配設された位置検出スイッチ48Cのみ
が閉成動作される。したがって、顧客の操作スイッチ2
0の操作によって、第3の商品表示部47cに収納表示
された商品の払い出しが行われると、第3の個別商品収
納部41cの最上部に位置して収納された商品C−6が
商品送出機構46によって商品送出部61から商品供給
路58を介して商品表示部47へと送り出される。この
商品C−6の送出し動作が終了すると、商品押上げ機構
42が動作して商品収納部4に収納された商品10の押
し上げ動作が行われる。
【0109】すると、図22に示すように、位置検出ス
イッチ48が配設された高さ位置L2には、第4の個別
商品収納部4dの最上部に収納された商品D−4が対応
位置して、この第4の個別商品収納部4dに配設された
位置検出スイッチ48Dを閉成動作する。これによっ
て、次の顧客の操作スイッチ20の操作によって、商品
D−4の送出動作が行われる。
【0110】この商品D−4の送出し動作が終了して商
品押上げ機構42による商品収納部4に収納された商品
10の押し上げが行われると、図23に示すように、位
置検出スイッチ48が配設された高さ位置L3には、第
1の個別商品収納部4aの最上部に収納された商品A−
5が対応位置して、この第1の個別商品収納部4aに配
設された位置検出スイッチ48Aが閉成動作される。第
4の顧客の操作スイッチ20が操作された場合には、位
置検出スイッチ48が配設された高さ位置L4には、第
5の個別商品収納部4eの最上部に収納された商品E−
7が対応位置して、この第5の個別商品収納部4eに配
設された位置検出スイッチ48Eが閉成動作される。
【0111】そして、第5の顧客の操作スイッチ20が
操作された場合には、図24に示すように、位置検出ス
イッチ48が配設された高さ位置L5には、第2の個別
商品収納部4bの最上部に収納された商品B−4と、第
3の個別商品収納部4cの最上部に収納された商品C−
5とが対応位置して、これら第2及び第3の個別商品収
納部4b、4cに配設された位置検出スイッチ48B、
48Cとが同時に閉成動作される。このように、複数の
位置検出スイッチ48が同時に閉成動作された場合に
は、ランダム制御部9へと2つの出力が送出され、この
ランダム制御部9において、例えば第2の位置検出スイ
ッチ48Bが有効と判断されて商品B−4の送出動作が
行われる。
【0112】引き続いて第6の顧客の操作スイッチ20
が操作された場合には、図25に示すように、ランダム
制御部9によって先に無効とされた第4の位置検出スイ
ッチ48Cのみが閉成動作されているため、商品C−5
の送出動作が行われる。第7の顧客の操作スイッチ20
が操作された場合には、位置検出スイッチ48が配設さ
れた高さ位置L7には、第5の個別商品収納部4eの最
上部に収納された商品E−6が対応位置して、この第5
の個別商品収納部4eに配設された位置検出スイッチ4
8Eが閉成動作される。
【0113】以下この商品10の送出動作が繰り返さ
れ、例えば第20の顧客の操作スイッチ20が操作され
た場合には、図26に示すように、位置検出スイッチ4
8が配設された高さ位置L20には、第4の個別商品収
納部4dの最上部に収納された商品D−1と、第5の個
別商品収納部4eの最上部に収納された商品E−2とが
対応位置して、これら第4及び第5の個別商品収納部4
d、4eに配設された位置検出スイッチ48D、48E
とが同時に閉成動作される。これら位置検出スイッチ4
8D、48Eからランダム制御部9へ出力が送出され、
このランダム制御部9において、例えば第5の位置検出
スイッチ48Eが有効と判断されて商品E−2の送出動
作が行われる。
【0114】図27は、第26の顧客の操作スイッチ2
0が操作された場合の最終の商品E−1が選択される状
態を示している。勿論、例えば、第21の顧客の操作ス
イッチ20の操作によって第4の個別商品収納部41d
に収納された商品D−1が送出されて当該第4の個別商
品収納部41dは売り切れの状態となり、売切れセンサ
ー52Dが動作されて売切れ表示動作が行われることに
なる。例えば、売切れセンサー52を無効とした場合、
第22の顧客の操作スイッチ20の操作では商品B−1
が、以下A−1、C−1の順に商品の送り出しが行われ
て、商品収納部4に収納された商品10を全て販売する
ことができる。
【0115】上記実施例自動販売機1においては、操作
スイッチ20の操作によって回転動作する数字ドラム2
9を備えたスロットマシン型のゲーム装置5を備えたも
のを示したが、本発明はかかるゲーム装置5に限定され
るものでは無い。図28は、本発明の第2の実施例自動
販売機100を示し、この自動販売機100において
は、ゲーム装置を上述した数字ドラム29に代えて顧客
が操作する操作スイッチ20によって回転動作するルー
レット盤101によって構成している。ルーレット盤1
01は、商品収納部4の前面部に設けられており、表面
には個別商品収納部41に対応して複数の数字領域がラ
ンダムに設けられている。また、このルーレット盤10
1の周囲に個別商品表示部59が構成されている。
【0116】したがって、操作スイッチ20による顧客
の起動、停止操作によって、ルーレット盤101が停止
して指針102が示した数字が当たり番号となり、配膳
ロボット32によって対応する個別商品表示部59から
商品10が取り出されて商品受渡し部26へと搬送され
て提供される。なお、この第2の実施例自動販売機10
0のその他の構成並びに動作は、上述した第1の実施例
自動販売機1と同様であり、同一部材、同一機構には同
一符号を付すことによって説明は省略する。
【0117】また、上記実施例自動販売機1において
は、商品送出機構46は、各個別商品収納部41にそれ
ぞれ対応して商品10を送出するソレノイド51及び送
出部材62とからなる複数の送出ユニット60によって
構成したが、本発明は、図29乃至図32に示すよう
に、1つの送出ユニット120を備える商品送出機構1
10を採用することもできる。すなわち、この商品送出
機構110は、図29に示すように、商品収納部4の上
方部に位置してシャーシ側板70A、70B間に支架し
た断面L字状のガイド部材105に沿って同図左右方向
に移動する主移動動作と、選択された商品10を収納し
たK番目の個別商品収納部41Kに対応位置した状態に
おいて前後方向に移動する副移動動作とが行われ、この
副移動動作によって商品送出部61から商品10を送り
出す。なお、この商品送出機構110の構成並びに動作
について以下詳細に説明するが、筐体部2、商品収納部
4、商品押上げ機構42等のその他の構成、機構につい
ては上記第1の実施例自動販売機1とほぼ同様であるた
め、対応する部材、機構には同一符号を付すことによっ
て説明を省略する。
【0118】この商品送出機構110は、一方のシャー
シ側板70Bに配設されて主移動動作の駆動源となる駆
動モータ111と、この駆動モータ111の回転が減速
歯車機構112を介して伝達される駆動チェーン車11
3と従動チェーン車114及びこれらチェーン車11
3、114間に掛け渡されたチェーン115とによって
主移動動作の駆動機構が構成されている。駆動チェーン
車113はシャーシ側板70B側に回転自在に取り付け
られるとともに、従動チェーン車114は、他方のシャ
ーシ側板70A側に回転自在に取り付けられている。こ
れらチェーン車113、114間に掛け渡されることに
よって商品収納部4の上方空間部を周回するチェーン1
15は、その両端部を後述する送出ユニット120を構
成する移動ブラケット部材121に固定されている。
【0119】送出ユニット120は、図30に示すよう
に、移動ブラケット部材121の立上り部121Bの背
面側に接合固定されたセンサー取付けブラケット123
に組み付けられたセンサー部122と、立上り部121
Bの前面側に組み付けられた送出部130から構成され
ている。センサー部122は、センサー取付けブラケッ
ト123と、このセンサー取付けブラケット123の上
面部123Aにブラケット124を介して配設されたフ
ォトセンサ125と、一対の上部ガイドローラ126
(126A、126B)と、一対の下部ガイドローラ1
27(127A、127B)とから構成されている。後
述する駆動機構によって送出ユニット120が左右方向
に主移動動作される際に、フォトセンサ125は、各個
別商品収納部41に対応してそれぞれ配設された位置検
出フォトセンサー116に対向してこれら個別商品収納
部41の検出出力を送出する。
【0120】センサー取付けブラケット123は、側面
部123Bが移動ブラケット部材121の立上り部12
1Bに接合固定されるとともに平面形状が略コ字状を呈
する上面部123Aと、側面部123Bの下端両側から
上面部に対向して突出された一対の下方腕部123Cと
からなり、断面が略コ字状に形成されている。また、こ
のセンサー取付けブラケット123は、図31に示すよ
うに、側面部123Bの高さ寸法がガイド部材105の
立上り部の高さ寸法よりもやや大とされかつ上面部12
3Aの幅寸法は、ガイド部材105の水平部の幅寸法と
ほぼ等しく形成されていることによってガイド部材10
5を抱え込むようにして組み合わされている。
【0121】上部ガイドローラ126は、センサー取付
けブラケット123の上面部123Aの両腕部123a
に水平な状態で回転自在に取り付けられており、また下
部ガイドローラ127は、下方腕部123Cに水平な状
態で回転自在に取り付けられている。そして、上部ガイ
ドローラ126は、ガイド部材105の水平部の先端縁
に幅方向に離間して係合され、また下部ガイドローラ1
27は、ガイド部材105の立上り部の内側面に幅方向
に離間して係合している。
【0122】一方、移動ブラケット部材121の立上り
部121Bの前面側の両側部の下端部に形成した腕部1
21bにはそれぞれガイドローラ128(128A、1
28B)が回転自在に取り付けられている。これらガイ
ドローラ128は、センサー取付けブラケット123の
下部ガイドローラ127とによってガイド部材105の
立上り部を挟持するように対向位置している。
【0123】このように、移動ブラケット部材121側
に設けたガイドローラ128は、ガイド部材105の立
上り部の前面側において左右方向に離間してそれぞれ係
合し、またセンサー取付けブラケット123側に設けた
上部ガイドローラ126及び下部ガイドローラ127
は、ガイド部材105の背面側の上下位置において左右
方向に離間してそれぞれ係合する。したがって、これら
各ガイドローラ126、127及び128がガイド部材
105を前後から挟み込むように係合することによっ
て、送出ユニット120は、軽微な駆動力によってガイ
ド部材105に沿って左右方向へと移動動作される。
【0124】移動ブラケット部材121は、上述したよ
うに、センサー取付けブラケット123が接合固定され
た立上り部121Bの前面側の下端部から水平方向に折
曲延長された送出部材取付け部121Aを有しており、
この送出部材取付け部121Aに、後述するように送出
部130を構成する各部材が組み付けられている。ま
た、送出部材取付け部121Aは、自由端が商品収納部
4の前方壁を構成する前扉72の上方部に延在する長さ
寸法に形成されている。なお、送出部材取付け部121
Aの両側面部には、立上り部121Bと連続して補強リ
ブ121Cが形成されることによって、送出部材取付け
部121Aの厚さ方向の撓みの発生が防止されている。
【0125】送出部130は、移動ブラケット部材12
1の送出部材取付け部121Aに取り付けられた副移動
動作の駆動源となる副駆動モータ131と、送出部材取
付け部121Aの底面部にセンサー部122側に位置し
て配設された位置検出スイッチ132と、送出部材取付
け部121Aの底面部に前後方向に移動自在に組み付け
られた商品送出部材133と、この商品送出部材133
の各コーナ部近傍に取り付けられた4個のガイドローラ
134(134A乃至134D)と、後述するようにク
ランク機構を構成する副駆動モータ131と商品送出部
材133とを連結するクランクレバー135及び駆動ロ
ーラ136とから構成されている。
【0126】副駆動モータ131の出力部131Aは、
偏心した位置に設けられており、送出部材取付け部12
1Aを貫通して底面側に突出している。この出力部13
1Aの先端部には、クランクレバー135の一端部が結
合されている。クランクレバー135の他端部には駆動
ローラ136が回転自在に組み付けられている。商品送
出部材133は、送出部材取付け部121Aと対向する
矩形の主面部133Aと、この主面部133Aの長手方
向の両側部にそれぞれ立ち上がり形成されたガイド部1
33B、133Cと、商品収納部4側に突出するように
して直角方向に折曲げて形成された商品送り部133D
とから構成されている。また、商品送出部材133の主
面部133Aは、長手方向の寸法が送出部材取付け部1
21Aの幅寸法よりも大とされるとともに、両縁近傍ま
で開設された幅方向の長孔として構成されるガイド溝1
37が開設されている。
【0127】このガイド溝137には、駆動ローラ13
6が円滑に回転し得るようにして係合している。この駆
動ローラ136がガイド溝137の幅方向の中央部に係
合している状態においては、図30に示すように、クラ
ンクレバー135の両端部が連結された出力部131A
と駆動ローラ136とがガイド溝137と直交する直線
上に位置する。
【0128】商品送出部材133のガイド部133B、
133Cは、対向間隔が送出部材取付け部121Aの幅
寸法よりもやや大とされており、両側部近傍にはそれぞ
れガイドローラ134(134A乃至134D)が水平
状態で回転自在に取り付けられている。これらガイドロ
ーラ134は、前後方向に離間して送出部材取付け部1
21Aの両側縁に係合している。したがって、商品送出
部材133は、ガイドローラ134に支持されて送出部
材取付け部121Aに沿って前後方向に軽微な駆動力に
よって副移動動作される。
【0129】以上のように構成された実施例商品送出機
構110の動作について以下説明する。送出ユニット1
20は、通常、図30に示すように、駆動ローラ136
がガイド溝137の幅方向の中央部に係合しており、商
品送り部133Dは商品収納部4の最上部位置に収納さ
れた商品10の背面部に近接して位置している。なお、
送出ユニット120全体の左右方向の位置は、例えば商
品収納部4の最左側の1番目の個別商品収納部41Aに
対応するホームポジションで待機されているものとす
る。しかしながら、このように送出ユニット120をホ
ームポジション位置で待機させずに、先に送出動作を行
った個別商品収納部41に対応してそのまま待機させる
ように構成してもよい。
【0130】制御部8から駆動出力が送出されると、主
駆動モータ111が回転動作し、駆動チェーン車113
が回転してチェーン115を引っ張ることによって、送
出ユニット120は、ホームポジション位置から商品選
択動作によって選択された個別商品収納部41Kに対応
した位置へと移動動作される。上述したように各個別商
品収納部41には位置検出フォトセンサー116がそれ
ぞれ配設されており、送出ユニット120が各個別商品
収納部41を通過する毎に、センサー部122のフォト
センサー125がこれら位置検出フォトセンサー116
を検知して検知出力を制御部8へと送出する。この検知
出力は制御部8においてカウントされ、選択された個別
商品収納部41Kに対応する位置検出フォトセンサー1
16Kが検知されると主駆動モータ111の回転が停止
する。
【0131】次に、制御部8から駆動出力が送出されて
副駆動モータ131が回転動作することによって、偏心
して設けられた出力部131Aに固定されたクランクレ
バー135は揺動動作する。このクランクレバー135
の揺動動作によって、他端部に設けられた駆動ローラ1
36はガイド溝137の中心部から側面側へと移動す
る。したがって、商品送出部材133は、図31矢印で
示すように、ガイドローラ134に支えられて送出部材
取付け部121Aに沿って前方側へと移動動作する。こ
の商品送出部材133の前方への移動動作に伴って、商
品送り部133Dは個別商品収納部41Kの最上部に位
置して収納された商品10を商品送出部61へと押圧す
る。
【0132】副駆動モータ131は、引き続き回転動作
し、クランクレバー135を介して駆動ローラ136が
ガイド溝137の側方部に位置した状態にあっては、商
品送出部材133の商品送り部133Dが商品送出部6
1まで前進し、この商品送出部61から商品10を送り
出す。そして、副駆動モータ131がなおも回転動作す
るにしたがって、クランクレバー135を介して駆動ロ
ーラ136がガイド溝137の中心方向へと復帰し、こ
れに伴って商品送出部材133は、ガイドローラ134
Aに支えられて送出部材取付け部121Aに沿って後方
側へと復帰動作する。
【0133】商品送出部材133が初期位置まで復帰動
作すると、商品送り部133Dによって位置検出スイッ
チ132が閉成動作され、その出力によって副駆動モー
タ131の回転は停止する。また、位置検出スイッチ1
32の出力は、制御部8へと送出され、この制御部8か
らの出力によって主駆動モータ111が起動され、駆動
チェーン車113が回転してチェーン115を引っ張る
ことによって、送出ユニット120は、ホームポジショ
ン位置へと復帰する。
【0134】以上のように構成した商品送出機構110
によれば、各個別商品収納部41毎の送出手段が不要と
され、全体として商品送出機構を簡易に構成することが
できる。また、移動部には複数のガイドローラが設けら
れていることにより、滑らかな移動動作が行われるとと
もに、駆動力換言すれば低消費電力型の自動販売機が実
現される。さらに、故障も少なく、保守も簡単となる。
【0135】上述した実施例自動販売機においては、箱
状のスナック菓子を販売するようにしたが、その他各種
の商品も販売することができることは勿論である。ま
た、商品は箱状には限定されず、袋物であってもよい。
この場合、各個別商品収納部に対応して配設された商品
位置検出スイッチの閉成動作は不安定となり、商品の選
択はさらにランダムとなり、ゲーム性の向上が図られ
る。また、個別商品収納部には同一種類の商品を収納す
るようにしたが、種類を異にする商品を収納するように
してもよい。
【0136】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る自動販売機によれば、個別商品収納部に対応してそれ
ぞれ商品位置検出スイッチを配設し、これら商品位置検
出スイッチ群を、収納された商品群の最上部に位置して
収納された商品によって選択して閉成動作させて、商品
送出機構を介して販売するように構成したものであり、
商品位置検出スイッチは商品収納部における商品の収納
状態によってランダムに閉成動作されるため、顧客に対
してゲーム感覚を持たせて商品の販売を行うことができ
る。したがって、従来のゲーム装置付き自動販売機のよ
うに、ユニット毎に商品の当たりの確率が予め規定され
ていないため、いわゆる目玉商品が販売されてしまって
客寄せの効果が無くなるといったこともなく、商品収納
部に収納した商品を売り切るまで販売が可能であるとと
もに、商品の追加補充も任意であるため、管理者による
商品の在庫管理が極めて有効に行われる。
【0137】また、本発明に係る自動販売機によれば、
商品収納部に収納される商品は、先入れ先出し方式で販
売されるため、例えば賞味期間が設定される食品類であ
っても、不都合無く販売が可能であり、また商品の補充
作業も単独で簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動販売機の第1の実施例を示す
全体斜視図である。
【図2】同自動販売機の全体構造をブロック化して示し
た説明図である。
【図3】同自動販売機の出力系統をブロック化して示し
た説明図である。
【図4】同自動販売機の基本動作フローチャート図であ
る。
【図5】同自動販売機の動作フローチャート図であり、
セッテイング動作のフローチャート図である。
【図6】同自動販売機の動作フローチャート図であり、
来客応対動作のフローチャート図である。
【図7】同自動販売機の動作フローチャート図であり、
ゲーム動作、商品取出し動作のフローチャート図であ
る。
【図8】同自動販売機の動作フローチャート図であり、
商品送出動作のフローチャート図である。
【図9】同自動販売機の動作フローチャート図であり、
商品押上げ動作のフローチャート図である。
【図10】同自動販売機の商品収納部の全体構造を示す
一部切り欠き正面図である。
【図11】同商品収納部の要部斜視図である。
【図12】同商品収納部の前扉を取り除いて示した要部
斜視図である。
【図13】同商品収納部の前扉を取り除いて示した要部
正面図であり、特に商品ストッパ機構を説明する図であ
る。
【図14】同商品収納部の前扉を取り除いて示した要部
正面図であり、特に商品押上げ機構を説明する図であ
る。
【図15】同商品収納部の要部平面図であり、特に商品
押上げ機構及び商品送出機構を説明する図である。
【図16】同商品収納部の要部側面図であり、特に商品
押上げ機構及び商品送出機構を説明する図である。
【図17】同商品収納部の一部切り欠き側面図であり、
特に商品送出機構を説明する図である。
【図18】同商品収納部から商品の送出動作を説明する
ための要部斜視図であり、初期状態を示す。
【図19】同商品収納部から商品の送出動作を説明する
ための要部斜視図であり、商品送出機構が動作された状
態を示す。
【図20】同商品収納部から商品の送出動作を説明する
ための要部斜視図であり、商品の送り出し状態を示す。
【図21】同商品収納部から商品が送り出される状態を
説明する模式図であり、第1の収納状態を示す。
【図22】同商品収納部から商品が送り出される状態を
説明する模式図であり、第2の収納状態を示す。
【図23】同商品収納部から商品が送り出される状態を
説明する模式図であり、第3及び第4の収納状態を示
す。
【図24】同商品収納部から商品が送り出される状態を
説明する模式図であり、第5の収納状態を示す。
【図25】同商品収納部から商品が送り出される状態を
説明する模式図であり、第6及び第7の収納状態を示
す。
【図26】同商品収納部から商品が送り出される状態を
説明する模式図であり、第20の収納状態を示す。
【図27】同商品収納部から商品が送り出される状態を
説明する模式図であり、第26の収納状態を示す。
【図28】本発明に係る自動販売機の第2の実施例を示
す全体斜視図である。
【図29】本発明に係る自動販売機に備えられる商品送
出機構の他の実施例を説明するための商品収納部の全体
構造を示す一部切り欠き正面図である。
【図30】同商品送出機構の要部平面図である。
【図31】同商品送出機構の一部切り欠き要部側面図で
ある。
【図32】同商品送出機構の要部正面図である。
【符号の説明】
1・・・自動販売機 2・・・筐体部 3・・・操作部 4・・・商品収納部 5・・・ゲーム装置 6・・・配膳ロボット部 8・・・制御部 9・・・ランダム制御部 10・・・商品 41・・・個別商品収納部 42・・・商品押上げ機構 43・・・商品ストッパ機構 44・・・商品位置検出機構 45・・・商品押上げ位置表示機構 46・・・商品送出機構 47・・・商品表示部 48・・・商品位置検出スイッチ 56・・・商品押上げ部材 59・・・ポケット部(商品表示部) 60・・・商品送出ユニット 61・・・商品送出部 62・・・送出部材

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数個の商品をそれぞれ積層状態で収納
    する複数種の個別商品収納部を併設して設けるとともに
    これら個別商品収納部の上端部にそれぞれ商品送出部を
    設けた商品収納部と、 この商品収納部に収納された商品群を商品送出部が設け
    られた上方部側へと押し上げる昇降自在な商品押上げ機
    構と、 各個別商品収納部の上方部に対応位置してそれぞれ同一
    高さ位置に配設され、前記商品押上げ機構によって商品
    送出部側に押し上げられた各個別商品収納部に収納され
    た最上部に位置する商品群のうちの最上部に位置する商
    品によって選択された1個が閉成動作される複数の商品
    位置検出スイッチ群を備える商品位置検出機構と、 商品位置検出スイッチ群の選択された商品位置検出スイ
    ッチに対応する個別商品収納部の最上部に位置して収納
    された商品を商品送出部から送り出す商品送出機構とを
    備えたことを特徴とする自動販売機。
  2. 【請求項2】 商品収納部の底板部を構成する商品押上
    げ機構の商品押上げ部材に対応して商品収納部に高さ方
    向の表示窓を設け、この表示窓を介して外部より商品押
    上げ部材の高さ方向の位置を視認可能とする商品押上げ
    位置表示機構を構成したことを特徴とする請求項1記載
    の自動販売機。
  3. 【請求項3】 同時に閉成動作された複数の商品位置検
    出スイッチ群のなかから有効とする1個の商品位置検出
    スイッチを任意に選択するランダム制御部を備え、この
    ランダム制御部によって有効と選択された商品位置検出
    スイッチに対応する個別商品収納部の商品を商品送出機
    構によって商品送出部から送り出すように構成したこと
    を特徴とする請求項1記載の自動販売機。
  4. 【請求項4】 商品送出機構は、商品収納部の最上部に
    位置して収納された商品を商品送出部へと押し出す個別
    押出し部材及びこれら個別押出し部材を商品押出し位置
    に駆動する個別駆動手段とからなる個別商品送出機構を
    各個別商品収納部に対応するようにしてそれぞれ取付け
    部材に配設し、この取付け部材を商品送出部に対して前
    後方向に往復動作させるように構成したことを特徴とす
    る請求項1記載の自動販売機。
  5. 【請求項5】 商品送出機構は、最上部に位置して収納
    された商品を商品送出部へと押し出す商品送出部材と、
    この商品送出部材を商品押出し位置に駆動する駆動手段
    と、商品送出部材及び駆動手段とを組み付けた移動ブラ
    ケット部材と、この移動ブラケット部材を駆動して商品
    送出部材を選択された個別商品収納部に対応位置させる
    駆動機構とから構成したことを特徴とする請求項1記載
    の自動販売機。
  6. 【請求項6】 商品送出機構によって商品収納部から送
    り出された商品を商品受渡し部へと搬送する搬送手段
    を、人体若しくはキャラクタ等に模した象形ロボットに
    よって構成したことを特徴とする請求項1記載の自動販
    売機。
  7. 【請求項7】 顧客によって起動操作されるルーレット
    ゲーム等のゲーム装置を備え、このゲーム装置は、商品
    位置検出スイッチ群の選択された商品位置検出スイッチ
    の出力に基づいてゲームの結果が制御されるように構成
    したことを特徴とする請求項1記載の自動販売機。
  8. 【請求項8】 商品収納部の前面部には、個別商品収納
    部の商品送出部から送り出された商品をそれぞれ係止保
    持して表示する複数の商品表示部を設け、ゲーム装置の
    ゲーム結果に基づいて、選択された個別商品収納部に対
    応する商品表示部に係止保持された商品の払い出しを行
    なうとともに前記個別商品収納部に収納された最上部に
    位置する商品が商品送出機構によって商品送出部から送
    り出されて、商品が払い出された前記商品表示部に補充
    されるように構成したことを特徴とする請求項7記載の
    自動販売機。
  9. 【請求項9】 商品収納部の前面部には、個別商品収納
    部の商品送出部から送り出された商品をそれぞれ係止保
    持して表示する複数の商品表示部を設け、顧客の起動操
    作に基づいて、選択された商品位置検出スイッチに対応
    する個別商品収納部に対応する商品表示部に係止保持さ
    れた商品の払い出しを行なうとともに前記個別商品収納
    部に収納された最上部に位置する商品が商品送出機構に
    よって商品送出部から送り出されて、商品が払い出され
    た前記商品表示部に補充されるように構成したことを特
    徴とする請求項1記載の自動販売機。
  10. 【請求項10】 商品表示部からの商品の払い出しは、
    商品収納部の前方部に位置して可動自在に配設され、選
    択された商品表示部から商品を取り出して商品受渡し部
    へと搬送する人体若しくはキャラクタ等に模した象形ロ
    ボットからなる配膳ロボットによって行うように構成し
    たことを特徴とする請求項8及び請求項9記載の自動販
    売機。
  11. 【請求項11】 多数個の商品をそれぞれ積層状態で収
    納する複数種の個別商品収納部を併設して設けるととも
    にこれら個別商品収納部の上端部にそれぞれ商品送出部
    を設けた商品収納部に収納された商品群を商品送出部側
    へと押し上げる昇降自在な商品押上げ機構を備え、 商品収納部には、収納される商品を、商品押上げ機構に
    よる商品送出部側への押上げ方向に対しては通過を許容
    するとともに商品押上げ機構が降下動作される際には、
    収納された商品を押し上げた位置に係止する商品ストッ
    パ機構が付設されていることを特徴とする自動販売機。
  12. 【請求項12】 商品ストッパ機構は、自由端部が商品
    収納空間に突出するようにして下端部が商品収納部を構
    成する仕切り板の内面部に接合固定されたバネ板からな
    るストッパ部材によって構成したことを特徴とする請求
    項11記載の自動販売機。
  13. 【請求項13】 商品ストッパ機構を構成するストッパ
    部材の仕切り板の内面部との接合固定部にプラスチック
    テープ等を貼着することによって段差を構成しないよう
    にしたことを特徴とする請求項12記載の自動販売機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7112132B2 (en) 2000-05-29 2006-09-26 Junichi Yamagishi Prize management system of game machine
JP2008125860A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Samii Kk 遊技機
JP2009151694A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Glory Ltd 商品自動販売機
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CN107789827A (zh) * 2017-11-14 2018-03-13 王小林 多米诺积木摆放机

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