JPH071181Y2 - 遊技機の玉送り出し装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、玉を媒体とし、遊技に応じて使用数を変化可
能にした遊技機の玉送り出し装置に関し、例えばスロッ
トマシンや、アレンジボール等メダルゲーム機あるいは
パチンコ機等に用いられるものである。

「従来の技術」 従来の遊技機の玉送り出し装置は、扱う玉数が変化しな
いものが一般的であった。

「考案が解決しようとする問題点」 しかしながら、このような従来の遊技機の玉送り出し装
置では、遊技に変化がなく魅力ある遊技機とすることが
できず、製品としての魅力に乏しいという問題点があっ
た。

本考案は、このような従来の問題点に着目してなされた
もので、遊技に応じて扱うことのできる玉数を変化させ
ることができるようにすることにより上記問題点を解決
した遊技機の玉送り出し装置に関する。

「問題点を解決するための手段」 かかる目的を達成するための本考案の要旨とするところ
は、 玉を媒体とし、遊技に応じて使用数を変化可能にした遊
技機の玉送り出し装置であって、 玉送り出し装置は、玉の流出路に連続して細長く形成さ
れた棚状の待機流路と、該待機流路上に設けられ内部に
所定数の玉を保持する複数の送り部材とよりなり、該複
数の送り部材は前記待機流路と平行に設けられた軸によ
り回動可能に構成し、該送り部材を回動させることによ
り、待機流路の方向に対して垂直方向に一括して送り部
材内の玉を払い出すよう構成したことを特徴とする遊技
機の玉送り出し装置に存する。

「作用」 しかして、遊技の要望に応じて適宜数の送り部材を作動
させてそれに応じた玉を待機流路から吐出させ、変化の
ある遊技ができるようにしたものである。

「実施例」 以下、図面に基づき本考案の各種実施例を説明する。な
お、各実施例につき同様の部位には同一符号を付し重複
した説明を省略する。

第１図〜第６図は本考案の第１実施例を示している。

第６図に示すように、本実施例における遊技機10はスロ
ットマシンであり、その前面には、スロットゲーム用窓
11a,11b,11c,ゲーム停止釦12a,12b,12c,ゲーム選択釦13
a,13b,13c,ハンドル14,下皿15,残り玉表示窓16,玉不足
表示ランプ17等が設けられるとともに、百発皿20が設け
られている。

第３図，第６図でわかるように、百発皿20には遊技機10
本体内への玉入口21が開設されるとともに、百発皿20を
臨んで賞玉吐出口22が開設されている。

第１図〜第４図に示すように、百発皿20の玉入口21に接
続する流出路23に続いて玉送り出し装置30が設けられて
いる。

玉送り出し装置30は百発皿20の玉入口21からの流出路23
に連続して細長く形成された棚状の待機流路31と、待機
流路31の上で揺動可能に支持された送り部材35a,35b,35
cと、突き棒39a,39b,39cとにより構成されている。流出
路23の末端には玉センサ24が設置され、待機流路31には
各送り部材35a,35b,35cに対応して玉センサ25a,25b,25c
が設置されている。

百発皿20からの流出路23および待機流路31は待機流路31
の末端に向かい徐々に下がるよう傾斜しており、待機流
路31の末端には常時は閉じている排出扉32が起倒可能に
設けられている。

送り部材35a,35b,35cは３発の玉に対応していていずれ
も下向きの溝形断面をしており、待機流路31の上に被さ
るように並べられている。

送り部材35a,35b,35cは同様の構造をしているので同様
の部位に同一符号を付して説明すれば、上端に被枢支片
36,36が立設され、遊技機10本体に支持された支持軸37
が各送り部材35a,35b,35cの被枢支片36,36…に挿通して
いる。

送り部材35a,35b,35cの背壁38には、シャッタ片38aが始
端側に折設され、隣接する送り部材を後方から押す連動
片38bが後端側に折設されている。

次に作用を説明する。

遊技客はゲーム選択釦13a,13b,13cによりゲームを選択
し、それにより使用する玉数が定まる。ハンドル14を操
作すると遊技機10に内装されたドラムが回転し、スロッ
トゲーム用窓11a,11b,11cから見える表示が変化する。
この表示を見ながらゲーム停止釦12a,12b,12cを操作
し、図柄合わせ等をして遊技を進行する。残り玉数は残
り玉表示窓16に表示され、不足した場合は玉不足表示ラ
ンプ17に表示される。

最初の持ち玉は百発皿20に入れられ、賞玉は賞玉吐出口
22から百発皿20内に吐出される。溢れた玉は下皿15に入
る。

ゲーム選択釦13a,13b,13cの選択により玉数が変わる場
合の玉送り出し装置30の動作は次のとおりである。

突き棒39a,39b,39cはゲーム選択釦13a,13b,13cに対応し
ている。玉センサ24,25a,25b,25cが玉のないことを検知
していると突き棒39a,39b,39cは動作しない。

第５図に示すように、突き棒39aが突出して送り部材35a
の背壁38を押すと送り部材35aは支持軸37を中心に揺動
し、その下にあった玉を待機流路31上から掻き出す、送
り部材35aが揺動する際、背壁38のシャッタ片38aが待機
流路31の上に進入して次の玉が流入するのを防止する。

さらに送り部材35aが揺動する際、連動片38bが隣の送り
部材35bの背壁38を係止し、同様に送り部材35bの背壁38
の連動片38bが隣の送り部材35cの背壁38を係止し、結局
送り部材35a,35b,35cは全部揺動し、全部で９発の玉が
掻き出される。

ゲーム選択釦13bを選択して送り部材35bの背壁38を突く
突き棒39bが動作した場合、送り部材35aはとり残される
ので、６発の玉が掻き出され、ゲーム選択釦13cを選択
して送り部材35cを突く突き棒39cが動作した場合は送り
部材35cのみが揺動して３発の玉が掻き出される。いず
れの場合でも背壁38のシャッタ片38aが待機流路31の上
に進入してそれより上流の玉が流入するのを防止する。

送り部材35a,35b,35cが復帰すると、流出路23にあった
玉が待機流路31に流入して待機する。遊技を中止する場
合は排出扉32を倒して装填中の玉を回収する。

第７図は第２実施例を示しており、前記第１実施例との
相違は、送り部材35d,35e,35fを直線動作するものと
し、送り部材35d,35e,35fのそれぞれに直動案内片33を
設け、その一方の側面をシャッタ面33aとするととも
に、連動片33bを設けたものである。

第２実施例では、送り部材35d,35e,35fは直動され、そ
れにより待機流路31上の玉が選択的に掻き出される。

「考案の効果」 本考案に係る遊技機の玉送り出し装置によれば、遊技に
応じて玉の送り数を変えることができるようにしたか
ら、変化のある遊技ができる遊技機とすることができ、
需要を拡大することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第５図は本考案の第１実施例を示しており、第
１図は玉送り出し装置の正面図、第２図は同じく分解斜
視図、第３図は玉送り出し装置近傍の要部平面図、第４
図は第１図IV矢視図、第５図は動作説明図、第６図は遊
技機の斜視図、第７図は第２実施例に係る玉送り出し装
置の要部斜視図である。 10…遊技機、20…百発皿 30,40…玉送り出し装置 31,41…待機流路 35a〜35f,45a〜45c…送り部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】玉を媒体とし、遊技に応じて使用数を変化
   可能にした遊技機の玉送り出し装置であって、 玉送り出し装置は、玉の流出路に連続して細長く形成さ
   れた棚状の待機流路と、該待機流路上に設けられ、内部
   に所定数の玉を保持する複数の送り部材とよりなり、該
   複数の送り部材は前記待機流路と平行に設けられた軸に
   より回動可能に構成し、該送り部材を回動させることに
   より、待機流路の方向に対して垂直方向に一括して送り
   部材内の玉を払い出すよう構成したことを特徴とする遊
   技機の玉送り出し装置。