JPH0626980B2

JPH0626980B2 - 空ステイツク回収装置

Info

Publication number: JPH0626980B2
Application number: JP62032701A
Authority: JP
Inventors: 宗明島田
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1987-02-16
Filing date: 1987-02-16
Publication date: 1994-04-13
Anticipated expiration: 2009-04-13
Also published as: JPS63202520A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は電子部品の自動挿入機に適用される空ステイツ
ク回収装置に関する。

〔従来の技術〕

従来のこの種の装置を第７図ないし第９図に基づいて説
明する。第７図は電子部品の自動挿入機における電子部
品の供給部を示す斜視図、第８図及び第９図は供給部の
側面を示す図で、それぞれ空ステイツクを回収する動作
を説明する図である。各図中、(1)は電子部品を収容し
たステイツクで、ステイツク(1)は電子部品（図示せ
ず）を供給するライン(2)とライン(2)に対して対向して
基台(B)に立設された支柱(3)間に傾斜させて複数積層載
架されている。(4)，(4)は支柱(3)上端に並設された１
対の空ステイツクの取外し装置で、最下層の空ステイツ
ク(1a)を電子部品供給ラインから１本ずつ確実に取外
し、空ステイツク(1a)に続く上層のステイツク(1)を次
の供給に備えさすよう構成されている。

空ステイツクの取外し装置(4)を更に詳しく、動作とと
もに示したものが第８図及び第９図である。取外し装置
(4)は、同図からも判るように、間欠的に切換動作をす
るソレノイドバルブ(4a)と、ソレノイドバルブ(4a)の切
換動作によつて交互に箱体(4b)からステイツク側に向け
て進退動する１対の可動ピン(4c)，(4d)が上下に取付け
られている。一方、ステイツク(1)の下流端には取外し
装置(4)と対向してステイツクマガジンを兼ねた取付け
フレーム(5)が配設され積層されたステイツク(1)を傾斜
状態に保持している。従つて電子部品を供給するときに
は下方の可動ピン(4c)が箱体(4b)から進出してステイツ
ク(1)を載架した状態にしているが、ステイツク(1)が空
になるとソレノイドバルブ(4a)が働き下方の下動ピン(4
c)を退動せしめ、上方の可動ピン(4d)を進出せしめて空
ステイツク(1a)を落下させ、引き続きソレノイドバルブ
(4a)が働くと各可動ピン(4c)，(4d)は供給状態に復帰
し、ステイツク(1)を傾斜保持するようになされてい
る。

尚、電子供給部は上述した電子部品供給ラインが必要ラ
インだけ複数並列配置されている（第７図参照）。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上述した従来の空ステイツクの取外外し装置によれば、
空ステイツク(1a)を全てそのまま落下させるために、適
時空ステイツクを回収する作業が必要となる。

本発明は叙上の問題点を解決すべくなされたもので、空
ステイツクを全て１ケ所に回収するとともに、各供給ラ
インに取付けられていた空ステイツクの取外し装置をな
くして省スペース化を図つた空ステイツク回収装置を提
供するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明に係る空ステイツク回収装置は、複数の供給ライ
ン間を適宜移動して、各ラインの空ステイツクを１本ず
つ把持して供給ラインから取外す把持機構と、該把持機
構が移動端において把持機構からの空ステイツクを受け
取り回収箱に落し込む傾斜板とで構成される。

〔作用〕

本発明によれば、把持機構が各供給ラインから空ステイ
ツクを１本ずつ取外して移動端まで移送し、ここで傾斜
板を介して回収箱に空ステイツクを集収する。

〔実施例〕

以下第１図ないし第６図に示す実施例に基づいて本発明
を説明する。第１図は本実施例装置を示す概略斜視図で
ある。本実施例装置では、ステイツク(1)はマガジン(5)
内に複数列隔壁(5a)を介して積層され、マガジン(5)下
面開口から空ステイツク(1a)を１本ずつ取外すように構
成されている。空ステイツク(1a)を取外して回収動作に
供されるのが把持機構(6)である。把持機構(6)は、同図
に示す如く、空ステイツク(1a)を把持して供給ラインか
ら取外外す把持爪(61)，(61)を備えて構成され、取外し
た空ステイツク(1a)を把持した状態で移動端に配設され
た傾斜板(7)，(7)に引き渡し回収箱(8)に集積すべく移
動するように構成されている。移動に際しては、把持機
構(6)の基板(62)下面において１対のガイドレール(9)，
(9)に係合した状態で摺動案内されるようになされてい
る。

把持機構(6)を動作とともに詳細に図示したものが第２
図ないし第６図である。

把持機構(6)はガイドレール(9)，(9)を移動する走行体
(62)（第１図における基板に相当する）と、走行体(62)
の傾斜面(62a)に沿つて摺動する摺動体(63)と、空ステ
イツク(1a)を取外すべく昇降動する上述の把持爪(61)，
(61)とを備えて構成されている。走行体(62)の傾斜面(6
2a)はステイツク(1a)の傾斜角と一致させて形成され、
該傾斜面(62a)に配設されたガイド(62b)に沿つて摺動体
(63)は後述するように摺動する。尚、把持爪(61)，(61)
は摺動体(63)に設けられたガイド(63a)に沿つて摺動す
るよう構成されている。また、摺動動作には図示しない
がシリンダーなど一般的に使用される駆動源を適用する
ことができる。

把持爪(61)，(61)は、第３図に示す如く、取付けフレー
ム(64)内に取付けられている。取付けフレーム(64)下面
には３本のシリンダ65)が取付けられ、これらのロツド
(65a)が上下方向に駆動してカム(66)を動作させ、カム
フオロア（図示せず）を介して把持爪(61)，(61)を空ス
テイツク(1a)の巾寸法分だけ開閉して、空ステイツク(1
a)を把持するようになされている。尚、カムフオロアは
把持爪の取付板(67)，(67)（第３図参照）に設けられて
いる。

また取付けフレーム(64)からは水平腕(68)が延設され、
水平腕(68)のピン(68a)が把持爪(61)，(61)によつて把
持された空ステイツク(1a)の一方の支持点になつてい
る。

次に把持機構(6)の動作について第４図ないし第６図を
参照して説明する。

把持機構(6)が空ステイツク(1a)を確認すると、その供
給ライン下に移動して停止する。次いで把持爪(61)，(6
1)を第４図に示した如く上昇させるとともにシリンダ(6
5)の作動によつて把持爪(61)，(61)を開き空ステイツク
(1a)を把持する。引き続き摺動体(63)が第４図に示した
一点鎖線位置まで摺動して、空ステイツク(1a)をマガジ
ン(5)の開口において電子部品の上流側へと僅かな寸法
(l₁)分移動させると、一点鎖線に示した如く、空ステイ
ツク(1a)の下流端が開口から外れて、第５図において二
点鎖線で示した如く下流端が下がり、空ステイツク(1a)
はマガジン(5)から外れる。この動作とともに把持爪(6
1)，(61)が同図において上昇寸法(l₂)だけ下降し、更に
摺動体(63)が元の位置に復帰すると空ステイツク(1a)は
把持爪(61)，(61)で把持さるとともに、下流端側が水平
腕のピン(68a)に支承されて第５図の一点鎖線で示した
如く傾斜した状態になる。把持爪(61)，(61)の一連の循
環経路を示したものが第６図である。同図において(I)
は把持爪(61)の始点、(II)は上昇端点、(III)は上昇端
点における摺動体(63)の移動端点、(IV)は移動端点にお
ける把持爪(61)の下降端点を示し、下降端点(IV)から摺
動体(63)が元の位置に復帰して把持爪(62)は始点(I)に
帰る。

尚、第４図において寸法(l₄），(l₅)はそれぞれステイ
ツク(1)の開口に対する引つ掛り代である。従つてｌ_１
＞ｌ_４／ｌ_５の関係にあることは言うまでもない。

把持爪(61)，(61)が空ステイツク(1a)を把持したまま元
の状態に復帰すると、把持機構(6)はガイドレール(9)，
(9)に沿つて傾斜板(7)，(7)へと移動し、傾斜板(7)，
(7)間に停止して把持爪(61)，(61)をシリンダ(65)の作
動によつて開くと、空ステイツク(1a)は傾斜板(7)，(7)
に落下する。傾斜板(7)，(7)は並設された回収箱(8)に
向けて傾斜していることから、傾斜板(7)，(7)上を滑
り、回収箱(8)へと落し込まれ、収集される。この動作
の間把持爪(61)，(61)は閉じて、次の空ステイツクの回
収に備える。

以上説明した如く、本実施例によれば空ステイツクの取
外しから回収まで全て自動的に行われ、人為作業をなく
し得る。しかも、従来の取外し装置の如く、ステイツク
の上流端から側に配設する代わりに、ステイツクの下方
に回収装置を配設するため、デツドスペースを有効利用
することができ経済的である。

〔発明の効果〕

以上本発明によれば、把持機構により空スティックを電
子部品供給ラインから取外して傾斜排出板まで搬送し、
傾斜排出板から落下排出させるようにしたので、空ステ
ィックを全て自動的に一カ所に回収することができ、人
手による回収の手間を大幅に削減することができ、しか
も従来からある電子部品供給ラインの直下のスペースを
有効利用するため、省スペース化に寄与する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る空ステイツク回収装置の一実施例
を示す斜視図、第２図はその側面図、第３図(a)，(b)は
把持爪の構成を示す図、第４図及び第５図は把持機構の
動作説明図、第６図は把持点の移動を説明するための
図、第７図は従来装置を示す第１図相当図、第８図及び
第９図はそれぞれその動作を説明するための側面図であ
る。図において、(1)はステイツク、(1a)は空ステイツク、
(2)はライン、(6)は把持機構、(61)は把持爪、(7)は傾
斜板（排出板）である。尚、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数並設され、それぞれ電子部品を収容し
た複数のスティックを積層して傾斜載架し、最下層のス
ティックからこれに続くラインに上記電子部品を順次供
給する電子部品供給ラインに設けられ、上記電子部品の
供給を終了した空スティックを回収する空スティック回
収装置において、上記電子部品の流れと交叉する方向に
移動自在に上記電子部品供給ラインの直下に配設され、
把持爪を上記空スティックに伸長してこれを把持し、該
空スティックを上記電子部品の流れに平行に移動させて
上記電子部品供給ラインから取外して後元の位置に復帰
させる把持機構と、該把持機構の移動端に配設され、上
記把持機構から上記空スティックを受けて上記移動端外
側に落下排出させる傾斜排出板とを備えたことを特徴と
する空スティック回収装置。