JPH0626872Y2 - 振子のロック機構 - Google Patents

振子のロック機構

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JPH0626872Y2
JPH0626872Y2 JP1990082495U JP8249590U JPH0626872Y2 JP H0626872 Y2 JPH0626872 Y2 JP H0626872Y2 JP 1990082495 U JP1990082495 U JP 1990082495U JP 8249590 U JP8249590 U JP 8249590U JP H0626872 Y2 JPH0626872 Y2 JP H0626872Y2
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JP
Japan
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pendulum
support plate
hole
lock bar
decorative
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朗 下村
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Rhythm Watch Co Ltd
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Rhythm Watch Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は飾り振子等の振子を有する時計体に関し、尚詳
しくは振子の固定機構に関するものである。
[従来の技術] 従来から、飾り振子等の振子を有する時計体を移送する
場合には、振子自体を損傷させない為に、又は時計体に
おける振子の周辺部分等を損傷させない様にする為に、
振子を時計体の所要部分に固定するか、又は振子を取り
付けている時計体の支持板等から該振子を取り外して移
送することが行なわれている。
そして振子の取り外しが困難な場合等、振子を時計体の
所要箇所に固定するに際して、多くの場合は振子を通常
の揺動範囲よりも側方に移動させた位置で固定すること
とし、時計体の使用時に固定部材等により振子の揺動を
阻害しない様にしつつ、時計体の移送等の場合にのみ振
子を固定し得る様にしていた(例えば実公昭62-47.106
号)。
[考案が解決しようとする課題] 振子を振子の揺動範囲よりも外側方に固定する為には、
時計体において振子の左右に余裕が必要となるも、飾り
振子として種々の形状のものが時計体に組み込まれる様
になり、振子の左右に余裕を設けることが困難な場合が
生じ、従って固定具を振子の揺動範囲よりも側方等に設
けることが不可能な場合が生じ、ひいては振子の形状や
時計体の形状が制限されることが有った。
[課題を解決するための手段] 支持板に設けた支点軸を飾り振子の透孔に挿入すること
により飾り振子を支持板に対して揺動可能に支持する時
計体において、飾り振子の背面にロックバーを設けると
共に、時計体の支持板には支点軸を曲率中心とする湾曲
透孔を設け、前記振子のロックバーを湾曲透孔に貫通さ
せ、且つ、支持板の背面にはロックバーを固定する挟持
凹部を設けた係止板を支持板と平行にして駆動コイルを
覆うように取り付け、この係止板を支持板と平行に摺動
可能とする。
[作用] 本考案は振子の背面にロックバーを設け、該ロックバー
を支持板に貫通させると共に、支持板の背面にロックバ
ーを固定する係止板を摺動可能に設ける故、該係止板の
位置を移動させることにより挟持凹部をもってロックバ
ーを固定又は移動可能とすることができ、ひいては振子
を揺動範囲内の所定位置で固定し、且つ又振子を揺動可
能とすることができる。
更に、係止板等のロック機構を支持板の背面に設ける
故、ロックバーと挟持凹部との係合を外せば振子は揺動
し、振子の固定位置は振子の揺動範囲に設けることがで
きる。
[実施例] 本考案に係る時計体の振子は、第1図及び第2図に示す
様に、時計体における支持板11の前面から水平に突設し
た棒状の支点軸13を飾り振子30の筒状部31に形成した透
孔33へ挿入貫通させ、以て支点軸13により振子30を水平
方向へ揺動可能に支持し、支点軸13の上方には鋭角の稜
線部14を形成して振子30の揺動を容易とすると共に、振
子30の下方背面に永久磁石39を組み込み、支持板11の背
面にコイル17を設け、該コイル17に通電することにより
永久磁石39との間に吸引力又は反発力を生じさせて振子
30を揺動させるものである。
この様な飾り振子30の背面から細棒状体のロックバー35
を水平に後方へ突出させると共に、該ロックバー35の先
端36が支持板11の後方へ貫通する様に支持板11に湾曲透
孔15を設け、該湾曲透孔15は前記支点軸13を曲率中心と
して左右に所要幅を有し、上下方向においてもロックバ
ー35の太さよりも広い間隙として振子30が揺動すること
を阻害しない様にしておき、該湾曲透孔15の直近下方に
おける支持板11の背面には上下方向へ摺動可能に係止板
20を取り付けることとする。
この係止板20は、支持板11の背面に設けたコイル17等の
電子回路を覆う様に配置し、平板状の本体部21の左右に
設けた取付け用ボス19により支持板11と平行に上下方向
に摺動可能として支持し、本体部21の背面には摘み部23
を突出させると共に本体部21の上縁に上方への突起部25
を設け、該突起部25の中央に前記ロックバー35の太さと
略一致する左右幅を有する挟持凹部27を設けておくもの
である。
従って、この係止板20を下方へ摺動させて挟持凹部27と
ロックバー35との係合を外しておけば、コイル17へ通電
することにより飾り振子30を振子として揺動させること
ができ、摘み部23をもって係止板20を上方に摺動させ、
以てロックバー35と挟持凹部27と係合させれば、飾り振
子30は左右への揺動が阻害され、振子30を揺動範囲内の
指定位置に固定することができる。
尚、挟持凹部27の下端によりロックバー35を押し上げ、
以て第3図に示す様に飾り振子30を上方へずらせて透孔
33に挿入した支持板11の下方と透孔33を形成した筒状部
31の下方とを接触させる様にして振子30を固定する場合
は、支点軸13における上方の一部を鋭角として形成した
稜線部14と飾り振子30の透孔33を形成する筒状部31の内
側上方との接触を外し、時計体の移送時に鋭角形状の稜
線部14に不用意な外力が加わって稜線部14を損傷させる
虞れを無くすことができる。
又、本実施例では装飾板37を振子30の前面に取り付けて
飾り振子30による時計体の装飾効果を高めると共に、該
飾り振子30に設けた筒状部31や該筒状部31の透孔33に挿
入される支点軸13を時計体の前面から見えない様にし、
又、支持板11に設けた湾曲透孔15をも装飾板37により前
方から見えない様にしている。
尤も、ロックバー35は飾り振子30の重り部分等、適宜の
横幅を有する部分の背面に設けることにより、ロックレ
バー35を貫通させる為に支持板11に形成する湾曲透孔15
を飾り振子30の重り部分等で隠す様にして時計体の正面
から湾曲透孔15を見えない様にすることもできる。
[考案の効果] 本考案に係る時計体の振子におけるロック機構は、飾り
振子の背面に設けたロックバーの先端が支持板の湾曲透
孔を貫通して支持板の後方に位置する様にし、支持板の
背面に支持板と平行にして支持板と平行な方向に摺動可
能に設けた係止板により振子のロックバーを固定するも
のである故、この係止板を上方に平行移動させるように
摺動させるのみで振子を揺動中心等に位置させて固定す
ることができ、振子の左右に余裕を設けることが困難な
時計体等においても容易に振子を固定することができ、
振子の形状に制限されることなく、種々の形状の飾り振
子を容易に固定することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るロック機構を有する飾り振子の断
面側面図にして、 第2図はロック機構の要部を示す背面図、 第3図はロック状態を示す断面側面図である。 11……支持板、13……支点軸、15……湾曲透孔、17……
コイル、20……係止板、21……係止板本体部、23……摘
み部、27……挟持凹部、30……振子、33……透孔、35…
…ロックバー、37……装飾板、39……磁石。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持板に設けた支点軸を飾り振子の透孔に
    挿入し、以て振子を支持板に対して揺動可能に支持する
    時計体であって、飾り振子の背面から水平に突出するロ
    ックバーを有し、支持板に前記支点軸を曲率中心とする
    湾曲透孔を有し、前記ロックバーの先端が湾曲透孔を貫
    通して支持板の後方に位置し、支持板の背面に設けた駆
    動コイルを覆うように支持板と略平行に設けられ、且
    つ、支持板と略平行な方向に摺動可能とされる係止板を
    有し、該係止板の上辺に前記ロックバーと係合し得る挟
    持凹部が設けられていることを特徴とする振子のロック
    機構。
JP1990082495U 1990-08-03 1990-08-03 振子のロック機構 Expired - Fee Related JPH0626872Y2 (ja)

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