JP5363828B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技盤等の各種遊技機部品を小型でスペースを取らない締付固定具により取着できるようにした遊技機に関するものである。
従来、遊技機の代表的なものとしてパチンコ遊技機が有る。該パチンコ遊技機の遊技機本体には、遊技盤、制御基板ボックス、球払出装置といった遊技機部品が取着される。この内、例えば、遊技盤について説明すると、該遊技盤の固定方法には、遊技機本体の後側から装着するタイプと前側から装着するタイプとが有る。そこで、遊技盤を遊技機本体の前側から装着するタイプのパチンコ遊技機は、特許文献1に示されるように遊技機本体の前面に遊技盤が嵌まり込むように後方へ窪む遊技盤固定領域が形成されている。
該遊技盤固定領域には、その背面の一側に上下に位置して遊技盤を固定するための締付固定具が配置される。これら締付固定具は、遊技盤固定領域の背面すなわち嵌まり込んだ遊技盤の前面と平行な面内で回動するつまみ片や突出片がそれぞれ上下部に軸装されている。そして、上部につまみ片が有る場合は、該つまみ片を回動して遊技盤側に開設した係止孔に係合させ、また、下部に突出片が有る場合は、該突出片を回動して遊技機本体に設けられた係止孔に係合させることにより、いずれも遊技盤を着脱自在に固定している。
遊技盤を遊技機本体の前側から装着する同タイプのパチンコ遊技機として、他に特許文献2に示されるものがある。該パチンコ遊技機は、遊技盤固定領域の背面に締付固定具が配置される。該締付固定具には、遊技盤の前面と平行な面内で回動するハンドルが軸装される。これに対し、遊技盤側には、その前面に前記締付固定具に対応位置して該締付固定具が挿通される係止穴を開設した盤面飾りが固着されている。この場合は、係止穴に対応位置し遊技盤に該係止穴よりも大径であって前記締付固定具が挿通する逃部を設けている。そして、遊技盤を遊技盤固定領域に嵌め込むときに、前記締付固定具を逃部を介して係止穴に挿通し、この状態でハンドルを回動して係止穴の周縁に該ハンドルを係合させることにより、遊技盤を着脱自在に固定している。
特許第3889965号公報(第3−5頁、図4乃至図8) 特許第4031638号公報(第3頁、図1、図2)
ところで、近年、パチンコ遊技機にあっては、経済性及びリサイクルの観点から、遊技を制御する制御基板ボックスと共に遊技盤のみを遊技機本体から自在に着脱できるようにしたパチンコ遊技機が主流になりつつある。
一方、遊技盤にあっては、その中央に配置され遊技内容を変動表示するディスプレーを備えた変動表示装置や演出用可動装置の大型化に伴い、遊技盤面であって内側・外側ガイドレールで囲まれる遊技領域としての遊技部の拡大化が強く望まれている。また、遊技盤面であって内側・外側ガイドレールの外側には、出荷先が厳格に管理できるようにメーカー名や製造番号等の必要事項を付した証紙や遊技の興趣を高めるための電飾部品が各所に装着されている。
しかるに、前記特許文献1、2のパチンコ遊技機では、遊技盤固定領域に嵌った遊技盤を固定する締付固定具のつまみ部やハンドルが本体枠の背面であって遊技盤の前面と平行な面内で回動するので、該締付固定具が遊技盤の前面や本体枠の前面で占める割合が比較的広くなる。ところが、遊技盤前面の周囲であって特にその右側は前記証紙や電飾装置が各所に配置される関係から、設置スペースにほとんど余裕がなく、その設置スペースを確保するに苦慮しているのが現状である。設置スペースという観点からすれば遊技盤面に限られることではなく、遊技機本体の前側や後側も多くの遊技機部品が取着されており、これら遊技機部品の設置スペースを確保するに苦慮している。よって、それら遊技機部品を固定する締付固定具にあっても、小型でスペースを取らないものが好ましい。
そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされたもので、小型で設置スペースが少なくて済む締付固定具により遊技盤等の各種遊技機部品が装着できるようにした遊技機を提供することを目的とするものである。
かかる目的を達成するため本発明の遊技機は、遊技盤固定領域等の取付面に遊技盤等の遊技機部品を取着するための締付固定具を備えてなる遊技機であって、前記締付固定具は、前記遊技機部品を取着する前記取付面に垂直に立設される本体部材と、前記本体部材の一側面に配置されその側面に沿って前記取付面に対し垂直方向へ摺動するスライド部材と、前記スライド部材における前記本体部材の反対側に配置され一端が該スライド部材に軸着される第一リンク部材と、前記スライド部材における前記本体部材の反対側に配置され一端が前記第一リンク部材の他端に軸着されると共に他端が前記本体部材に軸着される第二リンク部材と、前記本体部材に設けられ前記スライド部材を常に前記取付面とは反対方向へ付勢する弾性手段と、前記本体部材に設けられ前記スライド部材が前記弾性手段の弾性力に抗して前記取付面の方向へ摺動したとき該スライド部材に係合しかつその係合を外部から解くことができる係止部材とからなり、前記スライド部材を前記弾性手段の弾性力に抗して摺動させると、該スライド部材と前記係止部材とが係合して第一・第二リンク部材が前記遊技機部品を押さえるように屈曲し、前記スライド部材と前記係止部材との係合を解くと、前記スライド部材が前記弾性手段により反対側へ摺動し第一・第二リンク部材がスライド部材側へ寄って伸びることを特徴とする。
この際、前記係止部材は、前記本体部材における前記スライド部材の反対側に配置され前記第二リンク部材と同軸上に軸着されると共に軸着部より取付面側が本体部材側に回動するように付勢され、前記スライド部材が前記弾性手段の弾性力に抗して前記取付面の方向へ摺動したとき該スライド部材に係脱自在に係合する係止片を備えるようにすることが好ましい。
また、前記第二リンク部材に、前記第一リンク部材と該第二リンク部材との軸着部を一定の間隔離して囲う弾性圧接部材を固着することが好ましい。
本発明に係る遊技機は、前記締付固定具が遊技盤等の遊技機部品を取着する取付面に垂直に立設される本体部材と、本体部材の一側面に配置されその側面に沿って取付面に対し垂直方向へ摺動するスライド部材と、スライド部材における前記本体部材の反対側に配置され一端が該スライド部材に軸着される第一リンク部材と、スライド部材における前記本体部材の反対側に配置され一端が第一リンク部材の他端に軸着されると共に他端が本体部材に軸着される第二リンク部材と、本体部材に設けられスライド部材を常に取付面とは反対方向へ付勢する弾性手段と、本体部材に設けられスライド部材が弾性手段の弾性力に抗して取付面の方向へ摺動したとき該スライド部材に係合しかつその係合を外部から解くことができる係止部材とからなり、スライド部材を弾性手段の弾性力に抗して摺動させると、該スライド部材と係止部材とが係合して第一・第二リンク部材が遊技機部品を押さえるように屈曲し、スライド部材と係止部材との係合を解くと、スライド部材が弾性手段により反対側へ摺動し第一・第二リンク部材がスライド部材側へ寄って伸びるようにした。
このように本発明は、取付面に配置した遊技機部品を固定しない状態では、弾性手段によりスライド部材が本体部材に沿って摺動すると共にこれに伴い第一・第二リンク部材も伸びてスライド部材の側面に重なるように寄り、三部材が平たく重ね合わさるように配置されるので、取付面上で締付固定具の占める面積割合が極端に少なくなる。よって、締付固定具は小型に形成できるばかりか、設置スペースも少なくて済み、遊技機部品の設置スペースの確保が容易になるという効果がある。
また、前記係止部材は、前記本体部材の他側に配置され第二リンク部材と同軸上に軸着されると共に軸着部より取付面側が本体部材側に回動するように付勢され、スライド部材が弾性手段の弾性力に抗して取付面の方向へ摺動したとき該スライド部材に係脱自在に係合する係止片を備えるようにすれば、締付固定具全体が薄くできるばかりか、動作性も良い。
更に、前記第二リンク部材に、第一リンク部材と該第二リンク部材との軸着部を一定の間隔離して囲う弾性圧接部材を固着するようにすれば、スライド部材を弾性手段の弾性力に抗して摺動させることにより弾性圧接部材が遊技機部品に当接して該遊技機部品をしっかりと固定保持するので、遊技機部品に緩みが無くなりその固定状態が安定する。
本発明に係るパチンコ遊技機であって透明板保持枠を開いた状態の斜視図。 同遊技盤を分解して示す斜視図。 パチンコ遊技機の拡大平面断面図。 (イ)は折り畳んだ状態の締付固定具の上から見た斜視図、(ロ)は同下から見た斜視図。 (イ)は開いた状態の締付固定具の上から見た斜視図、(ロ)は同下から見た斜視図。 締付固定具の分解斜視図。 (イ)(ロ)(ハ)は締付固定具の作用を示す側面図。 (イ)(ロ)(ハ)は締付固定具の作用を示す断面図。
以下、本発明に係る遊技機の最良の実施の形態を図面に基づき詳しく説明する。本発明は、パチンコ遊技機、アレンジボール機、雀球機、パチスロ機等の遊技機に適用されるが、この内、本発明はパチンコ遊技機に適用される場合について説明する。図1は本発明に係るパチンコ遊技機であって透明板保持枠を開いた状態の斜視図、図2は同遊技盤を分解して示す斜視図である。
パチンコ遊技機Pは、遊技機本体1と該遊技機本体1の前面に開閉自在に軸着される透明板保持枠2及びこの下方に位置する球受皿3とからなる。遊技機本体1は、縦長長方形状の機枠4を有し、該機枠4の前側に本体枠5が開閉自在に装着される。該遊技機本体1すなわち本体枠5の前面に、遊技盤固定領域6として遊技盤7を前側から嵌め込んで固定する凹窪部が形成される。遊技盤固定領域6は周囲を残して後面が開放しており、遊技盤7の後面に装着され該後面から後方へ突出する盤面部品や制御基板ボックスといった遊技機部品が干渉しないようになっている。遊技盤7の前面には、渦巻き状に敷設された内側・外側ガイドレール8a,8bにより囲われるようにして遊技領域である遊技部7aが形成される。
図示は省略するが、前記遊技部7aには、例えばその中央に文字、数字等の図柄を変動表示する変動表示装置が配設される。また、その下方に遊技部7aに打ち込まれた遊技球が入賞することにより変動表示装置に表示した図柄を変動させる始動入賞口が配置され、更に、その下方に一度に多くの入賞球を発生する大型の入賞装置が配置される。遊技部7aの中央下縁に、遊技部7aに打ち込まれた遊技球であっていずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球をアウト球として遊技盤7の後側へ排出するアウト球口が設けられている。
前記遊技機本体1の本体枠5の一側に、遊技盤7の前面を覆う透明板保持枠2が軸着される。該透明板保持枠2は、額縁状に形成されると共に該透明板保持枠2にガラス板または合成樹脂板からなる透明板2aが装着される。また、透明板保持枠2の下方に打球発射位置(図示せず。)に供給する遊技球を貯留する球受皿3が装着され、その一側に遊技部7aに打ち込まれる遊技球の打球力を調整するための打球力調整ハンドル10が装着されている。
次に、遊技盤固定領域6について説明する。図3に示すように遊技盤固定領域6の凹窪部内の横幅は、嵌合して取り付けられる遊技盤7が前側から見て左右方向にはずれない幅を有し、凹窪部内の下部底面に遊技盤7の下端面7bを載せる水平な載置台6aが設けられる。また、凹窪部内の一側、すなわちパチンコ遊技機Pを正面から見て左側、に上下に位置して遊技盤7の一側を挿入するための挟着片11,11が設けられている。詳しくは、本体枠5の側縁すなわち遊技盤固定領域6における取付面である側縁部の前面6bと挟着片11の後面との間の間隔が挟着部12となり、遊技盤7の厚み寸法とほぼ一致する。一方、反対側すなわち右側の取付面である側縁部の前面6bに、同じく上下に位置して遊技盤6の他側を固定する締付固定具Aが設けられている。
更に、図4乃至6に基づき締止固定具Aについて説明する。該締止固定具Aは、遊技盤固定領域6における取付面である側縁部の前面6aに固着され、上下部にそれぞれ一個ずつ線対称となるように配置される。該締付固定具Aは、本体部材13と、スライド部材14と、一対の第一・第二リンク部材15,16と、係止部材17と、弾性圧接部材18とからなり、これらは金属板を打ち抜き及び曲げ加工により形成される。特に、この場合、本体部材13は磁石が吸着するように磁性体から成形されている。
本体部材13は、長方形状の本体基板131と該本体基板131の長手方向の一端縁に連接され該本体基板131と直角に折れ曲がる座板132とからなる。本体基板131の短手方向の両端縁に座板132と同じ方向へ直角に折れ曲がる支持片133,133が設けられ、該支持片133,133間には座板132と平行な固定軸134が架設される。また、本体基板131の座板132側に、長手方向に沿って長い平行な一対の挿通孔135,135が開設されている。一方、座板132には一対の螺子挿通孔136,136が設けられ、該座板132が遊技盤固定領域6の取付面である側縁部の前面6aに当接して螺子19止めされることにより本体部材13が固着されることになる。
スライド部材14は、前記本体基板131とほぼ同じ長さを有すると共に該本体基板131より幅が狭く該本体基板131の内側面すなわち折れ曲がった座板132と同側面に接するようにして摺動するスライド基板141と、長手方向であって座板132とは反対側の端縁に直角に折れ曲がった操作板142とからなる。スライド基板141には、前記本体基板131の両挿通孔135,135に対応位置させて長手方向に沿って長い係合部としての係合孔143,143が開設されている。また、前記操作板142の先端には、両端部が操作板142の外側に突出する支軸144が固着されている。該支軸144は、前記本体部材13の固定軸134と平行に配置されることになる。各係合孔143は係止部材17の後記する係止片174が係合するものであるが、係合部としては係合孔143でなくてもスライド基板141の短手方向を切り欠いて設けられる切欠凹部であっても良い。
第一リンク部材15は、前記本体基板131と同じ幅を有する方形板状をなし、その一側縁の両端に前記スライド部材14における操作板142先端の支軸144が挿通される短軸筒151,151が設けられ、他側端に両側の同じく短軸筒152,152に挿入して固定軸153が固着される。第一リンク部材15の固定軸153は、操作板142の支軸144と平行に配置されることになる。第二リンク部材16は、第一リンク部材15よりも一回り小さい方形板状をなし、その一側縁に第一リンク部材15における固定軸153が挿通される長軸筒161が設けられ、他側縁の両端に前記本体部材13における本体基板131の固定軸134が挿通される短軸筒162,162が設けられている。これにより、第一リンク部材15と第二リンク部材16とがスライド部材14の外側すなわちスライド基板141における本体部材13の反対側に屈曲自在に連接した状態で配置され、スライド部材14の操作板142に第一リンク部材15が回動自在に連接され、更に、本体部材13の本体基板131に第二リンク部材16が回動自在に連接されることになる。そして、スライド部材14が本体基板131に接するようにして往復摺動することにより、第一・第二リンク部材15,16が自在に屈曲又は伸びるようになっている。前記スライド部材14の摺動距離は、第二リンク部材16の長軸筒161から短軸筒162までの距離とほぼ同じ長さになっており、操作板142の押圧操作により第二リンク部材16は固定軸134を中心として回動しスライド部材14に対し垂直角度をなすような位置で固定される。
係止部材17は、前記本体基板131の外側面すなわち座板132が設けられている側とは反対側の側面に沿って重なるように配置され、その係止基板171のほぼ中央の両側に軸孔172が開設された軸受板173,173が平行に突設されている。両軸受板173,173は、本体基板131の短手方向の両側縁に設けられた透孔137,137に挿通されると共に各軸孔172,172に本体基板131の固定軸134が挿通される。これにより、該固定軸134を中心として係止部材17が、本体基板131と直交する面内で僅かに回動することになる。その直交する面内であって係止基板171の一端側には、その両側に本体基板131の両挿通孔135,135に挿通される係止片174,174が平行に突設される。各係止片174は、先端縁すなわち座板132側の先端縁が係止基板171に対し直交するようになっており、本体基板131の挿通孔135,135と対向する面は軸受板173側に進むに従い係止基板171へ漸次近づく傾斜面175になっている。また、直交する面内であって係止基板171の他端側は、その先端に進むに従い漸次本体基板131との間の距離が離れるように傾斜した解除板部176が形成される。係止片174,174間であって本体基板131と対向する係止基板171の一側面に、付勢手段として磁石板20が固着されている。これにより、係止部材17は係止片174,174が本体部材13における本体基板131側へ付勢されることになる。
前記第一・第二リンク部材15,16を更に詳しく説明する。まず、前記本体基板131における固定軸134には弾性手段であるねじりバネ21が巻装され、その一端が第二リンク部材16の外側面に当接し、他側が本体基板131の透孔137に係合し、スライド部材14を常に座板132側とは反対側へ付勢している。そこで、常態では、前記ねじりバネ21によって第一・第二リンク部材15,16が伸びるように付勢されると共にスライド部材14も付勢され、該スライド部材14が座板132とは反対側へ摺動している。このとき、第一リンク部材15と第二リンク部材16とは伸びてスライド基板141と共に本体基板131側へ寄って重なっており、スライド部材14は挿通孔135,135から遠ざかっている。また、係止部材17は付勢手段である磁石板20の吸着力により係止片174,174側が本体基板131に吸着し、両係止片174,174が両挿通孔135,135に介入している。
この状態から、スライド部材14の操作板142を座板132側へ押すと、スライド部材14がねじりバネ21の付勢に抗して台座132側へ摺動する。そして、スライド基板141における操作板142の反対側の端縁145が本体基板131の両側に開設された各挿通孔135から座板132側へ突出していた各係止片174の傾斜面175に当接し、各係止片174を座板132とは反対側へ押し退けるようにして摺動する。そして、最終的にスライド部材14におけるスライド基板141の各係合孔143が本体基板131の各挿通孔135に合致する位置で、各係止片174が各係合孔143に係合する。この状態で操作板142から指を離すと、各係合孔143に各係止片174が係合してスライド部材14が停止する。また、このとき、第二リンク部材16は本体基板131に対してほぼ直角になるように位置しており、第一リンク部材15と本体基板131とで丁度側面が直角三角形となるようになっている。
この状態で、係止部材17の解除板部176を本体基板131側へ近づけると、両係止片174,174が両係合孔143,143から退き、両係合孔143,143から外れる。これにより、スライド部材14が自由になって前記ねじりバネ21の付勢により元の位置に摺動して復帰する。
前記第二リンク部材16には、その外側面に弾性圧接部材18が固着される。すなわち、該弾性圧接部材18は、第二リンク部材16の外側面に当接する取付板181を有し、該取付板181の一側縁に中心軸線に対し直交する断面が半円弧状に形成される圧接部182が連接される。そして、取付板181に開設された螺子挿通孔183,183を介して第二リンク部材16に設けられた螺子孔163,163に螺子22を螺締することにより、弾性圧接部材18を第二リンク部材16に固着したとき、前記圧接部182が第一・第二リンク部材15,16の軸着部23を外側から一定の距離を保って囲うようになっている。弾性圧接部材18は、スライド部材14をねじりバネ21の付勢に抗して座板132側へ摺動させ両係合孔143,143に両係止片174,174が係合したとき、後記するように遊技盤7の前面に当接して緩まないように遊技盤7を強く押さえる機能がある。
本発明にあっては、遊技盤7の後面の所定位置、この場合遊技盤7を前から見て右側の後面に電気的な接続部として多数の配線(図示せず。)を接続したコネクター27が設けられる。また、これと対応して遊技盤固定領域6における取付面には、前記コネクター27と対向位置し該コネクター27と接続できるコネクター28が取り付けられている。これら両コネクター27,28は、遊技盤7を遊技盤固定領域6に前側から押し込むことにより自動的に接続され、逆に、遊技盤7を前側へ引き出すとその接続が外れることになる。
本発明に係るパチンコ遊技機Pは上記構成からなり、次に遊技盤7を遊技盤固定領域6に取り付けて固定する方法を説明する。この場合、上部の締付固定具Aも同様な動作をなす関係上、下部の締付固定具Aを主として説明する。該締付固定具Aは、遊技盤固定領域6の下部であって側縁部の前面6bに凹設された取付凹部24に座板132を当接させ、各螺子挿通孔136を介して取付凹部24の螺子孔25に螺子19を螺締することにより固着される。このとき、締付固定具Aは、スライド部材14の操作板142が前方を向きかつ第一・第二リンク部材15,16が上方を向いている。
遊技盤固定領域6から遊技盤7が外されている状態では、図7(イ)、図8(イ)に示すように第一・第二リンク部材15,16はいずれも伸びてスライド部材14のスライド基板141側へ寄って重なるようにしている。そこで、この状態で図3鎖線に示すように遊技盤固定領域6の前面に遊技盤7を配置すると共に横方向へずらせて、該遊技盤7の一側縁を遊技盤固定領域6の一側に設けられた挟着部12に差し込む。次に、該遊技盤7の他側縁を遊技盤固定領域6に押し込む。この状態で、操作板142を後方へ押しスライド部材14を本体部材13の本体基板131に沿って摺動させる。これに伴い、図7(ロ)、図8(ロ)に示すようにスライド基板141の端縁が係止部材17における両係止片174,174の傾斜面175,175に当接し、磁石板20の吸着力に抗して両係止片174,174を両挿通孔135,135から下方へ退かす。更に、スライド部材14を後方へ摺動させることにより、両挿通孔135,135とスライド基板141の両係合孔143,143とが合致した位置で、再び両係止片174,174が上方へ突出して図7(ハ)、図8(ハ)に示すように両係合孔143,143に係合する。
この状態では、第一リンク部材15が支軸144を中心として上方へ回動し、また、第二リンク部材16も上方へ回動して、第一・第二リンク部材15,16の軸着部23、正確には弾性圧接部材18の圧接部182が遊技盤7の前面に当接する。上部の締付固定具Aについても同様な操作をする。これにより、遊技盤7が固定される。各締付固定具Aにあっては、遊技盤7の前面に弾性圧接部材18の圧接部182がその弾性力により強く当たるので、常に遊技盤7を後方へ押し続けており緩むようなことはなく、遊技盤7の緩みやガタツキが防止される。
遊技盤固定領域6から遊技盤7を取り外すには、指先で係止部材17の前端部の解除板部176を本体部材13における本体基板131に押し付ける。これにより、磁石板20の吸着力に抗して両係止片174,174が両係合孔143,143から退いて係合が外れ、ねじりバネ21の付勢により第一・第二リンク部材15,16を介してスライド部材14が前方へ摺動する。これに伴い、第一・第二リンク部材15,16が再び伸びてスライド部材14におけるスライド基板141に重なるようになる。そこで、遊技盤7を前方へ引き出しつつ取り外せることになる。
このように本発明は、遊技盤固定領域6から遊技盤7が外されている状態では、ねじりバネ21の付勢により第一・第二リンク部材15,16を介してスライド部材14が本体部材13に沿って摺動すると共にこれに伴い第一・第二リンク部材15,16も伸びてスライド部材14の側面に重なるように寄り、これら三部材が平たく重ね合わさるように配置される。このとき、これを遊技盤固定領域6の前側から見た場合、その前面における締付固定具Aの占める面積割合が極端に少なく、しかも、該締付固定具Aは遊技盤7の前面に対して直交する面で動作するので、その動作範囲もその前面における面積割合が少ない。よって、締付固定具Aは小型に形成できるばかりか、設置スペースも少なくて済み、遊技盤7等の遊技機部品の設置スペースの確保が容易になる。
しかも、操作板142に指先を当てスライド部材14をワンタッチ式に後方へ押し込むのみで遊技盤7が固定できるので、作業が極めて簡単であるばかりか操作板142が比較的幅広に形成されているので指でも押し易い。また、固定解除状態のときにスライド部材14を前方へ所定長さ突出するようにしておき、透明板保持枠2を閉めた際に該透明板保持枠2がスライド部材14前端の操作板142に当接して閉めれないようにしておけば、その状態で締付固定具Aを操作し忘れていることが解り、至便である。
また、前記係止部材17は、本体部材13の他側面に配置され第二リンク部材16と同軸上に軸着されると共にその軸着部より取付面側が本体基板131側に回動するように付勢され、スライド部材14がねじりバネ21の付勢に抗して側縁部の前面6bの方向へ摺動したとき該スライド部材14に係脱自在に係合する係止片174を備えるようにしているので、締付固定具A全体が薄くできるばかりか、動作性も良い。
更に、前記第二リンク部材16に、第一リンク部材15と該第二リンク部材16との軸着部23を一定の間隔離して囲う弾性圧接部材18を固着するようにしたので、スライド部材14をねじりバネ21の弾性力に抗して摺動させることにより弾性圧接部材18がその弾性力によって遊技盤7に当接し該遊技盤7をしっかりと固定保持する。これにより、緩みが無くなり遊技盤7の固定状態が安定する。
本発明では、遊技盤固定領域6にその前側から遊技盤7を固定する場合を説明したが、逆に遊技盤固定領域6にその後側から遊技盤7を固定する場合も、締付固定具Aを使用して同様に遊技盤7が着脱自在に固定できる。また、弾性手段としてねじりバネ21を使用したが、これに限定されるものではなく引っ張りバネを使用しても良い。同様に、係止部材17を付勢するに磁石板20を使用したが、これに限定されるものではなく、例えば引っ張りバネであっても良い。
6b 取付面(側縁部の前面)
7 遊技盤
13 本体部材
14 スライド部材
15 第一リンク部材
16 第二リンク部材
17 係止部材
174 係止片
18 弾性圧接部材
21 ねじりバネ
23 軸着部
A 締付固定具
P 遊技機(パチンコ遊技機)

Claims (3)

  1. 遊技盤固定領域等の取付面に遊技盤等の遊技機部品を取着するための締付固定具を備えてなる遊技機であって、
    前記締付固定具は、前記遊技機部品を取着する前記取付面に垂直に立設される本体部材と、前記本体部材の一側面に配置されその側面に沿って前記取付面に対し垂直方向へ摺動するスライド部材と、前記スライド部材における前記本体部材の反対側に配置され一端が該スライド部材に軸着される第一リンク部材と、前記スライド部材における前記本体部材の反対側に配置され一端が前記第一リンク部材の他端に軸着されると共に他端が前記本体部材に軸着される第二リンク部材と、前記本体部材に設けられ前記スライド部材を常に前記取付面とは反対方向へ付勢する弾性手段と、前記本体部材に設けられ前記スライド部材が前記弾性手段の弾性力に抗して前記取付面の方向へ摺動したとき該スライド部材に係合しかつその係合を外部から解くことができる係止部材とからなり、
    前記スライド部材を前記弾性手段の弾性力に抗して摺動させると、該スライド部材と前記係止部材とが係合して第一・第二リンク部材が前記遊技機部品を押さえるように屈曲し、前記スライド部材と前記係止部材との係合を解くと、前記スライド部材が前記弾性手段により反対側へ摺動し第一・第二リンク部材がスライド部材側へ寄って伸びることを特徴とする遊技機。
  2. 前記係止部材は、前記本体部材における前記スライド部材の反対側に配置され前記第二リンク部材と同軸上に軸着されると共に軸着部より取付面側が本体部材側に回動するように付勢され、前記スライド部材が前記弾性手段の弾性力に抗して前記取付面の方向へ摺動したとき該スライド部材に係脱自在に係合する係止片を備えている請求項1記載の遊技機。
  3. 前記第二リンク部材に前記第一リンク部材と該第二リンク部材との軸着部を一定の間隔離して囲う弾性圧接部材を固着した請求項1又は2記載の遊技機。
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