JP2016202784A - 遊技台固定装置および遊技台島 - Google Patents

遊技台固定装置および遊技台島 Download PDF

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充 園田
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Abstract

【課題】 より簡単な操作で押圧機構による遊技台の固定・解放を可能とした遊技台固定装置および遊技台島を提供する。
【解決手段】 遊技台を島に取り付ける際に、上枠固定装置10のロック機構14A,14Bによる押圧部材11A,11Bおよび付勢部材のロック状態を解除する操作を行うことにより、射出機構14A,14Bにより射出された押圧部材11A,11Bが枠体31に当接して、付勢部材による押圧により枠体31(遊技台)が島に固定される。遊技台を島から取り外す際には、上枠固定装置10の押し戻し機構13A,13Bの操作により、遊技台に当接した押圧部材11A,11Bが押し戻され、押圧部材11A,11Bおよび付勢部材がロック状態に戻され、枠体31(遊技台)の固定が解除される。
【選択図】 図1

Description

この発明は、より簡単な操作で押圧機構による遊技台の固定・解放を可能とし、装置規模を抑制しつつ遊技台の盤面の傾斜調整を可能とした遊技台固定装置および遊技台島に関する。
遊技場などでは、新製品への入れ替えや、遊技台の配置換えなどで、島に固定されているスロット台やパチンコ台などの遊技台を交換する作業が発生する。遊技台がねじや釘によって島に固定されている場合には、遊技台の着脱に手間がかかることから、島への遊技台の取付を容易にする技術が種々提案されている。
特許文献1では、枠体の上部に設けられたクランプ体のクランプレバーの操作で上下し、枠体の上端部からパチンコ台側に突出してパチンコ台を圧着する圧着突起を設けた圧着固定装置で、位置決めされたパチンコ台を圧着固定する技法が提案されている。また、特許文献2では、島の上板に取り付けられ、上下方向に可動する可動部材の押圧部材で、遊技機が固定される枠体を上方から下方に向かって押圧し、島に固定する技術が開示されている。さらに、特許文献3では、島に固定されたパチンコ台の傾斜を調整するため、パチンコ台より上部の島の幕板を開けて、傾斜調整する技術が提案されている。
特許第3275125号公報 特許第4491383号公報 特開2011−78502号公報
上記従来の開示された遊技台を取付、固定する技術では、島内の狭所でのレバー操作が必要であるなどの問題があり、操作性・作業性の観点で更なる改善が望まれている。また、遊技台の盤面の傾斜を調整する技術では、パチンコ台より上部の島の幕板を開けて作業を可能とするために、装置が大型化してしまい、装置コストが嵩み、作業性が悪いという問題があった。
そこでこの発明は、より簡単な操作で押圧機構による遊技台の固定・解放を可能とした遊技台固定装置および遊技台島を提供することを目的とする。また、この発明の他の目的は、遊技台の盤面の傾斜調整をよりコンパクトな構成で行い、使い勝手を向上させた遊技台固定装置および遊技台島を提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、互いに対向する上板材および下板材を備えた島の該上板材および該下板材に挟まれる空間に遊技台を固定する遊技台固定装置であって、前記上板材または前記下板材に形成された空間を通過して前記遊技台に向かって移動可能な押圧部材と、前記上板材または前記下板材の前記遊技台とは反対側の面に、前記押圧部材を支持するよう配設されるフレームと、前記フレーム内に配設され、前記押圧部材の前記遊技台への移動を付勢する付勢部材と、前記押圧部材の移動方向の先端部と前記遊技台とが一定の距離を保つよう前記押圧部材を係止して、該押圧部材をロック状態とするロック機構と、前記ロック機構による前記押圧部材のロック状態を解除することにより、前記押圧部材を前記遊技台に向かって射出させる射出機構と、を備え、前記射出機構により射出された前記押圧部材は、前記遊技台に当接して、前記付勢部材による押圧により前記遊技台を前記島に固定することを特徴とする。
請求項1に記載の発明では、ロック機構により、押圧部材の移動方向の先端部と遊技台とが一定の距離を保つよう押圧部材を係止して、該押圧部材をロック状態とし、射出機構によりロック状態を解除して押圧部材を射出する。射出された押圧部材が遊技台に当接して、付勢部材による押圧により遊技台が島に固定される。ここで、遊技台にはスロット台またはパチンコ台が含まれる。また、射出は、例えば弾性体(圧縮されたばねなど)が復元する際の力を付勢力として利用して、押圧部材を遊技台に向かって打ち出す態様をいう。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技台固定装置において、前記遊技台に当接した前記押圧部材を押し戻して、前記押圧部材をロック状態にする押し戻し機構を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の遊技台固定装置において、前記押し戻し機構は、第1回転操作部と、前記第1回転操作部の回転トルクを伝達する第1リンク機構と、前記押圧部材に係合して前記第1リンク機構を介して伝達された回転トルクにより回転する係合部材と、を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2または請求項3に記載の遊技台固定装置において、前記ロック機構は、第2付勢部材と、前記押圧部材の側面と係合する摺動部材と、を備え、前記第2付勢部材の付勢により、前記摺動部材の前記第2付勢部材による付勢方向の先端部が前記押圧部材の側面に押し当てられ、前記押し戻し機構により前記押圧部材が押し戻されたときに、前記摺動部材の先端部が前記押圧部材の側面と係合することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の遊技台固定装置において、前記射出機構は、第2回転操作部と、前記第2回転操作部の回転トルクを前記摺動部材に伝達する第2リンク機構と、を備え、前記第2回転操作部の回転操作により、前記摺動部材を前記第2付勢部材の付勢方向とは逆の方向に移動させて、前記ロック機構による前記押圧部材および前記付勢部材のロック状態を解除することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の遊技台固定装置において、前記押圧部材の前記遊技台に当接する先端部の面に、前記遊技台と点で接する突起部を備え、前記突起部は、前記押圧部材の先端部の面上で中心から外れた位置に配されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の遊技台固定装置において、前記フレームは、前記上板材または前記下板材の前記遊技台とは反対側の面上で、前記遊技台の盤面に対して略垂直な方向に摺動可能な略平板状の可動部材の上に配されており、前記上板材または前記下板材と前記フレーム、前記可動部材および前記押圧部材との間の前記遊技台の盤面に対して略垂直な方向の相対距離を調整して、前記島に固定された前記遊技台の盤面に傾斜角を持たせる傾斜調整機構を備えることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項6または請求項7に記載の遊技台固定装置において、前記押圧部材の前記突起部は、前記押圧部材の先端部の面上で、前記遊技台の盤面に対して平行となるように、少なくとも略直線状に並べて配置されていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項7または請求項8に記載の遊技台固定装置において、前記フレームまたは前記可動部材に設けられ、前記遊技台の背面側位置を規制する位置規制部材を備えることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の遊技台固定装置において、前記上板材または前記下板材の前記遊技台とは反対側の面上に固定され、前記可動部材、前記付勢部材、前記ロック機構、前記射出機構または前記押し戻し機構を載置するベース板を備えることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項7乃至請求項10の何れか1項に記載の遊技台固定装置において、前記フレーム、前記可動部材または前記ベース板は、前記押圧部材をガイドするガイド部を備えることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の遊技台固定装置を備えることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の遊技台島において、前記遊技台の上方で前記上板材に対応する位置または前記遊技台の下方で前記下板材に対応する位置に板状部材を備え、前記板状部材は、前記ロック機構、前記射出機構、前記押し戻し機構または前記傾斜調整機構を操作するための開閉自在な開口部を備えることを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項12または請求項13に記載の遊技台島において、前記上板材または前記下板材に形成された空間は、前記押圧部材が接触しないようにするための逃げ部であることを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の遊技台固定装置において、前記遊技台は、パチンコ機およびパチンコ機の上下左右の周囲に形成される枠体であって、パチンコ機の一側部と枠体の一側部とでヒンジを介して回動開閉可能に接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、射出機構によりロック状態、即ち押圧部材および付勢部材の係止状態を解除して押圧部材を射出し、射出された押圧部材が遊技台または枠体に当接して、付勢部材による押圧により遊技台が島に固定されるので、例えば、射出機構を回転操作部およびリンク機構で構成すれば、回転操作のみによってロック状態を解除して、遊技台の島への固定作業が完了することとなり、より簡単な操作で押圧機構による遊技台の固定を可能とした遊技台固定装置および遊技台島を実現することができる。
また、本発明によれば、押し戻し機構により、遊技台に当接した押圧部材を押し戻して、押圧部材および付勢部材をロック状態にするので、例えば、押し戻し機構を回転操作部およびリンク機構で構成すれば、回転操作のみによってロック状態に戻して、遊技台の島への固定解放作業が完了することとなり、より簡単な操作で押圧機構による遊技台の固定解放を可能とした遊技台固定装置および遊技台島を実現することができる。
また、本発明によれば、押し戻し機構において、第1回転操作部の回転操作のみで、係合部材が回転して押圧部材を押し戻してロック状態に戻し、遊技台の島への固定解放作業が完了するので、より簡単な操作で押圧機構による遊技台の固定解放を可能となる。
また、本発明によれば、ロック機構において、第2付勢部材の付勢により摺動部材の先端部が押圧部材の側面に押し当てられ、押し戻し機構により押圧部材が押し戻されたときには摺動部材の先端部が押圧部材の側面と自動的に係合するので、押し戻し機構のみの操作でロック状態への回帰が可能となり、より簡単な操作で押圧機構による遊技台の固定解放が可能となる。
また、本発明によれば、射出機構において、第2回転操作部の回転操作により、摺動部材を第2付勢部材の付勢方向とは逆の方向に移動させて、ロック機構による押圧部材および付勢部材のロック状態を解除するので、回転操作のみという、より簡単な操作で押圧機構による遊技台の固定が可能となる。
また、本発明によれば、突起部を備えた構造とすることにより、射出機構によって押圧部材が射出されたときに、突起部が遊技台(例えば、パチンコ台の枠体)突き刺さり、付勢部材の付勢力による押圧部材の先端部の当接がより強固なものとなり、より確実な固定が可能となる。また、突起部を押圧部材の先端部の当接面上で中心から外れた位置に配することにより、繰り返し使用によって枠体の表面が局所的に劣化した場合でも、押圧部材または枠体を押圧部材の移動方向を軸として180度回転させることで、遊技台(例えば、パチンコ台の枠体)の表面上で突起部が突き刺さる位置を変えることができ、遊技台(例えば、パチンコ台の枠体)の使用寿命を延ばすことができ、遊技台交換作業等のコストを抑制することが可能となる。
また、本発明によれば、傾斜調整機構により、上板材または下板材とフレーム、可動部材および押圧部材との間の遊技台の盤面に対して略垂直な方向の相対距離を調整して、島に固定された遊技台の盤面に傾斜角を持たせるので、より簡単な構成で遊技台の盤面の傾斜調整を行い得る遊技台固定装置および遊技台島を実現することができる。
また、本発明によれば、押圧部材の突起部を、押圧部材の先端部の面上で、遊技台の盤面に対して平行となる略直線状に並べて配置することにより、傾斜調整機構による遊技台の傾斜調整時に、押圧部材の先端部の突起部が支点となり易くなるため、より正確な傾斜調整が可能となる。
また、本発明によれば、フレームまたは可動部材に設けられた位置規制部材によって、遊技台または枠体の背面側位置を規制するので、遊技台の交換(着脱)作業における位置調整が容易となり、作業性を向上させることができる。
また、本発明によれば、上板材上または下板材上に固定され、可動部材、付勢部材、ロック機構、射出機構または押し戻し機構を載置するベース板を備えた構成としたので、上板材上または下板材上に形成していた各種部材をベース板上に形成することができ、遊技台固定装置のモジュール化を図ることができ、また遊技台固定装置の汎用性も高めることができる。
また、本発明によれば、フレーム、可動部材またはベース板に、押圧部材をガイドするガイド部を備えた構成とすることにより、押圧部材の射出方向の精度をより高めて、より確実に遊技台を固定することができる。また、押圧部材と遊嵌するガイド部とすることにより、押圧部材の側面との接触を回避することができる。
また、本発明によれば、遊技台の上方で上板材に対応する位置または遊技台の下方で下板材に対応する位置に板状部材を備え、板状部材は、ロック機構、射出機構、押し戻し機構または傾斜調整機構を操作するための開閉自在な開口部を備える構成としたので、島内の狭所での操作が不要となり、押圧機構による遊技台の固定・解放操作の操作性を向上させることができる。
また、本発明によれば、上板材または下板材に形成された空間は、押圧部材が接触しないようにするための逃げ部であるので、押圧部材の側面との接触を回避することができ、押圧部材の射出方向の精度をより高めることができる。
本発明の実施の形態に係る遊技台固定装置を右斜め前方から見た斜視図である。 本発明の実施の形態に係る遊技台固定装置を右斜め後方から見た斜視図である。 本発明の実施の形態に係る遊技台島を左斜め前方から見た斜視図である。 図1の上枠固定装置10を右斜め前方から見た斜視図である。 図1の上枠固定装置10を右斜め後方から見た斜視図である。 図1の右側上枠固定装置10Aを示す正面図(a)と背面図(b)である。 図1の右側上枠固定装置10Aを示す平面図(a)と下面図(b)である。 図1の右側上枠固定装置10Aを示す右側面図(a)と左側上枠固定装置10Bを示す左側面図(b)である。 図1の右側上枠固定装置10Aのフレーム内構造を例示するロック状態時の説明図である。 図1の右側上枠固定装置10Aのフレーム内構造を例示するロック解放時の説明図である。 図1の右側上枠固定装置10Aのフレーム内構造を例示するロック状態時の説明図(背面図)である。 図1の右側下枠固定装置20Aを右斜め前方から見た固定解除時の斜視図(a)と右斜め後方から見た固定時の斜視図(b)である。 変形例の右側上枠固定装置10Cを例示する正面図であり、(a)はロック状態時を、(b)はロック解除時をそれぞれ示す。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。なお、遊技台とは、パチンコ台および/またはスロット台である。具体的に、パチンコ台は、盤面、ハンドル、コンピュータ等で構成されるパチンコ機、並びに、パチンコ機の上下左右の周囲に形成される枠体であって、パチンコ機の一側部と枠体の一側部とでヒンジを介して回動開閉可能に接続されたものである。また、スロット台は、遊技者側に開口部を有する筐体、開口部を開閉可能に覆う前扉、回動リール、コンピュータ等を有するものである。本発明の実施の形態では、遊技台がパチンコ台の場合について説明する。
「実施の形態」
「遊技台固定装置の全体構成」
図1は本発明の実施の形態に係る遊技台固定装置10,20を右斜め前方から見た斜視図であり、図2は遊技台固定装置10,20を右斜め後方から見た斜視図である。ここで、遊技台固定装置10,20は上枠固定装置10および下枠固定装置20である。上枠固定装置10は、遊技台島(以下の説明では、単に島と称することもある)に備えられている上板材51に対向配置される枠体31の上辺部を、該上板材53に固定するものであり、下枠固定装置20は、島に備えられている下板材52の上面に載置される枠体31の下辺部を、該下板材52に当接させて固定するものである。なお、島において、上板材51および下板材52は対向配置されており、これら上板材51および下板材52に挟まれる空間に枠体31(遊技台)が固定される。また、下板材52は島下部80の膳板54上に載置されており、図中、二点鎖線で表記する55は下補助材、53は上補助材である。ここで、下補助材55は、枠体31の一部を形成し、パチンコ台の装飾(パチンコ台のスピーカ等が設置される部材)として使用される。また、上補助材53は、上板材51の手前側(遊技者側)に設置され、例えば、ランプ板61や装飾部70などが該当する。なお、上補助材53は、ベース板16の手前側(遊技者側)方向の取り付け基準位置として利用することも可能である。また、枠体31の内側の空間には、遊技台(30)が嵌め込まれて固定されている。この遊技台(30)の枠体31に対する固定は、適当な周知技術を用いて行われる。
図1および図2において、上枠固定装置10は、一対の右側上枠固定装置10Aおよび左側上枠固定装置10Bを備えている。代表的に、右側上枠固定装置10Aの大まかな構成について説明すると、右側上枠固定装置10A(遊技台固定装置)は、上板材51に形成された空間を通過して枠体31(遊技台)に向かって移動可能な押圧部材11Aと、上板材51の枠体31(遊技台)とは反対側の面に、押圧部材11Aを囲むよう配設されるフレーム17Aと、フレーム17A内に配設され、押圧部材11Aの枠体31(遊技台)への移動を付勢する付勢部材(不図示)と、押圧部材11Aの移動方向の先端部(先端部112および突起部112a)と枠体31(遊技台)とが、例えば、島に対して遊技台の着脱に支障のない一定の距離を保つよう押圧部材11Aを係止して、押圧部材11Aをロック状態とするロック機構14Aと、ロック機構14Aによる押圧部材11Aのロック状態を解除することにより、押圧部材11Aを枠体31(遊技台)に向かって射出させる射出機構14Aと、遊技台に当接した押圧部材11Aを押し戻して、押圧部材11Aをロック状態にする押し戻し機構13Aと、を備えている。なお、この実施の形態では、押圧部材の先端部112および突起部112aが上板材51の上板孔51aに入り込み(図9〜図11参照)、手前側(遊技者側)から見た場合、見えない位置で停止している。
また、下枠固定装置20は、一対の右側下枠固定装置20Aおよび左側下枠固定装置20Bを備えている。なお、下枠固定装置20の具体的構成については後述する。
遊技台を島に取り付ける際には、(パチンコ機が嵌め込まれた)枠体31を取付部60の上板材51と下板材52に挟まれる空間へ設置し、下枠固定装置20の第2部材203の折り曲げ部203bに枠体31の下辺部を当接させて、枠体31の設置位置を仮決めする(図12(b)参照)。続いて上枠固定装置10のロック機構14A,14Bによる押圧部材11A,11Bおよび付勢部材のロック状態を解除する操作を行うことにより、射出機構14A,14Bにより射出された押圧部材11A,11Bが枠体31(遊技台)に当接して、付勢部材による押圧により枠体31(遊技台)が島に固定される。次に、枠体31からパチンコ機の部分を手前側に開いて、下枠固定装置20による固定を行うことで、島へ枠体31(遊技台)が固定される。また、遊技台を島から取り外す際は、取り付け手順を逆に行う。具体的には、下枠固定装置20による固定を解除すると共に、上枠固定装置10の押し戻し機構13A,13Bの操作により、遊技台に当接した押圧部材11A,11Bが押し戻され、押圧部材11A,11Bおよび付勢部材がロック状態に戻され、枠体31(遊技台)の固定が解除されることになる。なお、下枠固定装置20は必ず使用しなければならないことはなく、下枠固定装置20を使用しなくても良い。
また、右側上枠固定装置10A(遊技台固定装置)は、上板材51とフレーム17Aおよび押圧部材11Aとの間の遊技台の盤面32に対して略垂直な方向の相対距離を調整して、島に固定された遊技台の盤面32に傾斜角を持たせる傾斜調整機構18Aと、フレーム17Aに接合され、枠体31(遊技台)の背面側位置を規制する位置規制部材9Aと、を備えている。すなわち、島に固定された遊技台について、傾斜調整機構18Aの操作により傾斜の調整が可能となる。
「遊技台島の構成」
次に、図3は、本発明の実施の形態に係る遊技台島1を左斜め前方から見た斜視図である。図3では、一の遊技台30について、上枠固定装置10を例示するために、部分的に破断図表記となっており、また、島1の長手方向における端面パネルを取り外して、島1の内部を例示している。なお、図3では、遊技台30としてパチンコ台を例示しているが、スロット台を取り付ける場合には、位置規制部材9A(第1L字状部材185、第2L字状部材186およびねじ187;図8等参照)を取り外すことで上枠固定装置の使用が可能となる。
島1は、骨材に種々の部品を取り付けて構成される。島1は、島下部80、島上部の取付部60、装飾部70をその両面に備えている。なお、島1の長手方向における両端面、並びに島1の上面には、島1の内部を隠すための化粧板が取り付けられるが、これについては図示を省略している。島下部80は、島1を支える土台であり、土台支柱の島1の幅方向に露出する2つの面の双方に、土台板を取り付けることで構成されている。島下部80の上方には、膳板54が取り付けられている。膳板54は、島1の取付部60からテーブル状に張り出しており、例えば、不図示の灰皿等が取り付けられるようになっている。
取付部60には、遊技台30が横並び状態で取り付けられるようになっている。ここで、遊技台30には、スロット台やパチンコ台等が含まれ、何れかの遊技台30が取り付け面に取り付け可能である。なお、図3では、パチンコ台が取り付けられた態様を示している。パチンコ台は、島1の幅方向に露出した両面に設けられた取付部60のそれぞれに、横並びで取り付けられている。
具体的には、島1において、上板材53および下板材52が対向配置されており、これら上板材51および下板材52に挟まれる空間に、(遊技台30が嵌め込まれた)枠体31が固定される。すなわち、遊技台30が取り付けられる該当位置では、上板材51上に一対の右側上枠固定装置10Aおよび左側上枠固定装置10Bが、下板材52上に一対の右側下枠固定装置20Aおよび左側下枠固定装置20Bが、それぞれ設置されており、各固定装置について、所定の操作を行うことにより、遊技台30が固定または固定解除されることになる。
取付部60のランプ板61には呼び出しランプが取り付けられている。このランプ板61は取り外して開口状態とすることが可能な場合がある。つまり、ランプ板61は、遊技台30の上方で上板材51に対応する位置の板状部材に該当し、これを取り外したり、また板状部材を手前側に開けて開口状態とすることにより、その開口部を介して、ロック機構および射出機構14A,14B、押し戻し機構13A,13Bおよびまたは傾斜調整機構18A,18Bの操作を行うことが可能である。一方、このランプ板61を取り外したり、開口状態とすることができない場合には、ランプ板61に孔(操作用窓)を設置して、該孔(操作用窓)を介して、ロック機構および射出機構14A,14B、押し戻し機構13A,13Bまたは傾斜調整機構18A,18Bの各回転部(回転操作部)を島1の外側(手前側)から操作できるようにしても良い。さらに、取付部60にランプ板61が設けられておらず、上板材51の上部に装飾部70が配置される構造の島もある。この場合には、ランプ板61がないため、呼び出しランプは装飾部70に取り付けられることとなり、装飾部70を開口状態としたり、装飾部70に孔(操作用窓)を設けたりして、各回転部(回転操作部)を操作できるようにしても良い。なお、各回転部(回転操作部)の操作は、ドライバーのような専用冶具を用いて行われ、例えば、遊技台島の遊技者側から操作用窓を介して操作可能となる。
「各部の構成」
次に、図4〜図11を参照して、上枠固定装置10におけるベース板16、フレーム17A,17B、押圧部材11A,11B、付勢部材12A,12B、ロック機構および射出機構14A,14B、押し戻し機構13A,13B、傾斜調整機構18A,18B、並びに、位置規制部材9A,9Bの各部の具体的構成について、詳細に説明する。なお、図6〜図11には、代表的に、右側上枠固定装置10Aの具体的構成が例示されており、以下では右側上枠固定装置10Aを中心に説明するが、左側上枠固定装置10Bについても同等である。
「ベース板の構造」
先ず、ベース板16は、島1の上板材51の遊技台30とは反対側の面上に固定されている。また、図4および図5に示すように、ベース板16上には、傾斜調整機構18Aの可動部材176、可動部材176に接合されているフレーム17A、該フレーム17A内に配設されている付勢部材12A、ロック機構および射出機構14A、並びに押し戻し機構13Aが載置されている。
また、ベース板16は、底部16B、前方折り曲げ部16A、後方折り曲げ部16Cを備える。また、傾斜調整機構18Aの第3回転部181および調整棒部材182は、ベース板16を折り曲げ成形して形成された調整棒固定部16Dに取り付けられている。なお、押し戻し機構13Aの第1コイルばね132および第1クランク133、並びにロック機構および射出機構14Aの第2コイルばね142および第2クランク143は、それぞれベース板16を折り曲げ成形して形成された折り曲げ部に取り付けられている。
また、ベース板16(底部16B)の押圧部材11Aが貫通する位置には、図7(b)に示すように、長孔形状のガイド孔(ガイド部)16Fが形成されている。また、上下方向でガイド孔16Fとほぼ同一の位置で、島1の上板材51の押圧部材11Aが貫通する位置に、上板孔(上板材51に形成された空間、即ち逃げ部)51aが形成されている(図9〜図11参照)。このように、ベース板16のガイド孔16Fは、後述のように、傾斜調整機構18Aによって押圧部材11Aの貫通位置が遊技台30に対して手前側(遊技者側)または奥側(遊技者と反対側)にずれたとしても、ベース板16に押圧部材11Aの側面が接触しないようにするためのものであり、上板材51の上板孔51aは、押圧部材11Aの先端部112および突起部112aの側面が接触しないようにするためのものである。言い換えれば、押圧部材11Aが手前側(遊技者側)または奥側(遊技者と反対側)へ移動可能とする長孔形状のガイド孔16Fが配されている。
なお、上板材51の上板孔51aの形状については、長孔に限定されることなく、角形やU字形状として、上板材51の長手方向に対して側面となる端部から切り欠きが形成されるようにしても良い。つまり、押圧部材11Aおよび押圧部材の先端部112、突起部112aの側面が接触しないように逃げ部が形成されていれば良い。なお、長孔形状のガイド孔16Fはガイド機能も兼ね備えており、遊技台30(枠体31の上辺部)に対して押圧部材11Aをほぼ垂直に射出させることが可能となり、押圧部材11Aの射出方向の精度をより高めて、より確実に遊技台30(枠体31)を固定することができる。
「フレームの構造」
次に、フレーム17Aは、上板材51の遊技台30とは反対側の面上に押圧部材11Aを囲むよう配設されている。具体的には、図7(a)に示すように、フレーム17Aは、遊技台30の盤面32に対して略垂直な方向に摺動可能な略平板状の可動部材176(傾斜調整機構18A)の上に載置されて該可動部材176と接合(ねじ止め)されている。つまり、傾斜調整時には、可動部材176および押圧部材11Aと共に摺動することになる。また、フレーム17Aは、上面171、前面172、右側面173、背面174および左側面を備えている。
フレーム上面171には、押圧部材11Aの上端部111の外周面形状に沿った内周面形状を持つ内空円筒形状の上面ガイド部(ガイド部)171aを備えている。この上面ガイド部171aにより、押圧部材11Aの射出方向の精度をより高めることができる。また、図6(b)に示すように、フレーム右側面173には、右側面ガイド部173aを備えており、該右側面ガイド部173aの面上に、押し戻し機構13Aの係合部材135の回転動作の回転軸となる接合ピン136が配されている。さらに、図6(b)に示すように、フレーム左側面175には、左側面ガイド部175aを備えており、該左側面ガイド部175aの面上に、ロック機構14Aの摺動部材145の摺動動作をガイドする係止ピン175bが配されている。
「押圧部材および付勢部材の構造」
次に、押圧部材11Aは、上板材51に形成された空間、即ち上板孔51a(およびベース板16のガイド孔16F)を通過して遊技台30(枠体31の上辺部)に向かって移動可能である。また、押圧部材11Aの全体形状は棒状(円筒形状)であるが、押圧部材11Aの上端部111は、押圧部材11Aが回転動作(移動方向を軸とした回転)をすることの無いように、移動方向に対して垂直な面の断面形状をD字形状(図7(a)参照)としている。
また、図9〜図11に示すように、押圧部材11Aの移動方向に対して中央付近となる位置には、相対的に径の大きい張り出し部113を備えている。張り出し部113の上面側は、付勢部材12Aの一端を係止する。また、張り出し部113の下面側は、ロック機構14Aの摺動部材145の先端部145aと係合し、押し戻し機構13Aの係合部材135の先端部135aと係合する。また、押圧部材11Aの移動範囲において、傾斜調整機構18Aの調整棒部材182の先端部が当たる範囲には、該先端部分が押圧部材11Aの側面と接触しないようにするために、逃がし114が形成されている。
また、押圧部材11Aは、当該押圧部材11Aが射出機構14Aによって射出されたときに、枠体31(遊技台30)に当接する押圧部材の先端部112を備え、該押圧部材の先端部112の当接面に、枠体31(遊技台30)と点で接する突起部112aを備えている。突起部112aは、図7(b)に示すように、押圧部材の先端部112の当接面上で中心から外れた位置に配されており、遊技台30の盤面32に対して平行となる略直線状に並べて配置されている。なお、押圧部材の先端部112を弾性部材で構成し、該弾性部材に突起部112aが隠れるように覆われた構成としてもよい。これにより、押圧部材の先端部112が枠体31(遊技台30)と当接した場合は、弾性部材が付勢部材12Aの付勢力により押しつぶされて突起部112aが枠体31(遊技台30)と当接する。一方、押圧部材の先端部112が枠体31(遊技台30)と当接していない非当接時には、突起部112aが弾性部材に隠れるように覆われるため、突起部112aが露出せず、安全に取扱いが可能となる。
押圧部材11Aに突起部112aを備えた構造とすることにより、射出機構14Aによって押圧部材11Aが射出されたときに、突起部112aが枠体31(遊技台30)に突き刺さり、付勢部材12Aの付勢力による押圧部材の先端部112の当接がより強固なものとなる。例えば、付勢部材12Aの付勢力のかかる方向に対して垂直となる方向に外力が加わった場合に、該外力が枠体31(遊技台30)に突き刺さっている突起部112aの周囲面で受け止められることとなり、より確実な固定が可能となる。
また、突起部112aを、押圧部材の先端部112の当接面上で中心から外れた位置に配することにより、繰り返し使用によって枠体31の表面が局所的に劣化した場合でも、押圧部材11Aまたは枠体31を押圧部材11Aの移動方向を軸として180度回転させることで、枠体31の表面上で突起部112aが突き刺さる位置を変えることができ、枠体31の使用寿命を延ばすことができ、遊技台30交換作業等のコストを抑制することが可能となる。
また、図7(b)に示すように、押圧部材の先端部112の突起部112aを複数個(例示では4個)備えた構成としても良い。これら複数の突起部112aを、遊技台30の盤面32に対して平行となる略直線状に並べて配置することにより、傾斜調整機構18Aによる遊技台30の傾斜調整時に、押圧部材11Aの先端部112の突起部112aが支点となり易くなるため、より正確な傾斜調整が可能となる。
また、付勢部材12Aは、フレーム17A内に配設され、押圧部材11Aの枠体31(遊技台30)への移動を付勢する。この実施の形態では、付勢部材12Aとして弾性体(ばね)を使用し、圧縮されたばねの復元力を付勢力として利用している。付勢部材12Aの一端は、上述したように押圧部材11Aの張り出し部113の上面側で係止されており、付勢部材12Aの他端は、フレーム17Aの上面171の内側面で係止されている。
「ロック機構および射出機構の構成」
次に、ロック機構14Aは、押圧部材11Aの移動方向の先端部112と枠体31(遊技台30)とが一定の距離を保つよう押圧部材11Aを係止して、該押圧部材11Aをロック状態とする。また、射出機構14Aは、ロック機構14Aによる押圧部材11Aのロック状態を解除することにより、押圧部材11Aを枠体31(遊技台30)に向かって射出させる。なお、この実施の形態では、ロック機構14Aにより押圧部材11Aをロック状態とする際、付勢部材12Aも同時にロック状態となる。この場合、より確実にロック状態とすることが可能となる。
具体的に、ロック機構および射出機構14Aは、第2回転部(第2回転操作部)141と、第2コイルばね(第2付勢部材)142と、第2クランク143と、第2回転部141の回転トルクを摺動部材145に伝達する第2リンク棒(第2リンク機構)144と、第2コイルばね142の付勢により摺動部材の先端部145aが押圧部材11Aの側面に押し当てられ、押し戻し機構13Aにより押圧部材11Aが押し戻されたときに、摺動部材の先端部145aが押圧部材11Aの側面と係合する摺動部材145と、を備えている。
ロック機構14Aにおいて、第2コイルばね142の付勢により摺動部材の先端部145aが押圧部材11Aの側面に押し当てられ、押し戻し機構13Aにより押圧部材11Aが押し戻されたときには、摺動部材の先端部145aが押圧部材11Aの側面と自動的に係合するので、押し戻し機構13Aのみの操作でロック状態への回帰が可能となり、より簡単な操作で押圧機構による遊技台30の固定解放が可能となる。
また、射出機構14Aにおいて、第2回転部141の回転操作により、摺動部材145を第2コイルばね142の付勢方向とは逆の方向に摺動させて、ロック機構14Aによる押圧部材11Aのロック状態を解除するので、回転操作のみという、より簡単な操作で押圧機構による遊技台30の固定が可能となる。換言すれば、第2回転部141の回転操作のみによってロック状態を解除して、遊技台30の島1への固定作業が完了することとなり、より簡単な操作で押圧機構による遊技台の固定を可能とした遊技台固定装置および遊技台島を実現することができる。
「押し戻し機構の構成」
次に、押し戻し機構13Aは、枠体31(遊技台30)に当接した押圧部材11Aを押し戻して、押圧部材11Aをロック状態にする。具体的に、押し戻し機構13Aは、第1回転部(第1回転操作部)131と、第1コイルばね132と、第1クランク133と、第1回転部131の回転トルクを係合部材135に伝達する第1リンク棒(第1リンク機構)134と、第1コイルばね132の付勢により先端部が押圧部材11Aの側面に押し当てられ、押圧部材11Aに係合して第1リンク棒134を介して伝達された回転トルクにより回転して押圧部材11Aを押し戻す係合部材135と、を備えている。
押し戻し機構13Aにより、遊技台30に当接した押圧部材11Aを押し戻して、押圧部材11Aをロック状態にする。また、押し戻し機構13Aに第1回転部131およびリンク機構を備えて構成することで、第1回転部131の回転操作のみによってロック状態に戻して、遊技台30の島1への固定解放作業が完了することとなり、より簡単な操作で押圧機構による遊技台30の固定解放を可能とした遊技台固定装置および遊技台島を実現することができる。
「傾斜調整機構および位置規制部材の構成」
次に、傾斜調整機構18Aは、上板材51とフレーム17A、可動部材176および押圧部材11Aとの間の遊技台30の盤面32に対して略垂直な方向の相対距離を調整して、島1に固定された遊技台30の盤面32に傾斜角を持たせる。具体的に、傾斜調整機構18Aは、ベース板16上で遊技台30の盤面32に対して略垂直な方向に摺動可能な略平板状の可動部材176と、第3回転部181と、調整棒部材182とを備えている。ここで、遊技台30の盤面32に対して略垂直な方向への摺動とは、遊技台30に対して手前側(遊技者側)または奥側(遊技者と反対側)の何れかの方向への摺動である。
可動部材176は、図7(a)に示すように、3箇所に、遊技台30の盤面32に対して略垂直な方向に伸びる長孔176a,176b,176cを備えており、それぞれの長孔176a,176b,176c内に、ベース材16と結合した係止ピン(図7(a)では176dのみを示す)が位置しており、長孔と係止ピンとの組で摺動ガイドが形成されている。また、調整棒部材182にはねじ切りが施されており、第3回転部181の回転操作により、ベース板16と可動部材176との相対距離をスクリュー(螺旋回し)で調整可能な構成となっている。
このように、傾斜調整機構18Aにより、上板材51とフレーム17A、可動部材176および押圧部材11Aとの間の遊技台30の盤面32に対して略垂直な方向の相対距離を調整して、島1に固定された遊技台30の盤面32に傾斜角を持たせるので、より簡単な構成で遊技台の盤面32の傾斜調整を行い得る遊技台固定装置および遊技台島を実現することができる。
また、位置規制部材9Aは、フレーム17Aに接合され、枠体31(遊技台30)の背面側位置を規制する。具体的に、位置規制部材9Aは、図7および図8(a)に示すように、第1L字状部材185と、第2L字状部材186と、ねじ187とを備えている。第1L字状部材185は、フレーム17Aの右側面174に接合されており、該第1L字状部材185とねじ187を介して接合される第2L字状部材186の短辺側の面が枠体31の上辺部の端面と当接して(図2または図9〜図11参照)、枠体31の背面側位置が規制されることになる。これにより、遊技台30の交換(着脱)作業における位置調整が容易となり、作業性を向上させることができる。
「ロック機構、射出機構および押し戻し機構の作用」
次に、図9〜図11を参照して、ロック機構および射出機構14A並びに押し戻し機構13Aの作用について説明する。図9〜図11は、右側上枠固定装置10Aのフレーム17A内構造を例示する説明図であり、図9はロック状態時を、図10はロック解除時を、図11はロック状態時(の背面図)を、それぞれ示す。
図9に示すように、ロック状態では、ロック機構14Aにおいて、摺動部材145の先端部145aの段状切り欠き部が押圧部材11Aの張り出し部113の左下角部と係合して、押圧部材11Aの移動方向の押圧部材の先端部112と枠体31との間で一定距離が保たれ、押圧部材11Aおよび付勢部材12Aが係止された状態である。なお、この時、押し戻し機構13Aの係合部材135は、第1コイルばね132の付勢により図示の回転角となって、係合部材135の先端部135aが押圧部材11Aの側面に押し当てられた状態である。
このロック状態で、射出機構14Aにおいて、第2回転部141を反時計回りに回転操作すると、摺動部材145は第2コイルばね142の付勢方向とは逆の左側方向に摺動して、ロック機構14Aにおいて、摺動部材145の先端部145aの段状切り欠き部と押圧部材11Aの張り出し部113の左下角部との係合が解除され、押圧部材11Aおよび付勢部材12Aのロック状態が解除されることになる。
すなわち、図10に示すように、射出機構14Aの第2回転部141の回転操作により、押圧部材11Aが枠体31に向かって射出され、押圧部材11Aの先端部112の突起部112aが枠体31に突き刺さり、付勢部材12Aの付勢力による押圧部材の先端部112の当接が強固なものとなっている。なお、この時、押し戻し機構13Aの係合部材135は、第1コイルばね132の付勢により図示の回転角となって、係合部材135の先端部135aが押圧部材11Aの側面に押し当てられた状態である。
このロック解除(図10)の状態で、押し戻し機構13Aにおいて、第1回転部131を時計回りに回転操作すると、係合部材135の先端部135aが押圧部材11Aの張り出し部113の下面の右側部分と係合するので、第1回転部131の回転操作に従って押圧部材11Aが上方向に押し戻されていくことになる。そして、ロック機構14Aでは、第2コイルばね142の付勢により摺動部材145の先端部145aが押圧部材11Aの側面に押し当てられている、或いは、摺動部材145の先端部145aの段状切欠き部が押圧部材11Aの張り出し部113の側面に押し当てられているので、押し戻し機構13Aにより押圧部材11Aが押し戻されたときには、図11に示すように、摺動部材145の先端部145aの段状切り欠き部が押圧部材11Aの張り出し部113と自動的に係合することになる。
「下枠固定装置の構成」
次に、図12を参照して、下枠固定装置20の具体的構成について説明する。下枠固定装置20は、一対の右側下枠固定装置20Aおよび左側下枠固定装置20Bを備えるが、ここでは、代表的に右側下枠固定装置20Aについて説明する。図12(a)は右側下枠固定装置20Aを右斜め前方から見た固定解除時の斜視図であり、図12(b)は右斜め後方から見た固定時の斜視図である。
右側下枠固定装置20Aは、第1部材201、延出部202、第2部材203、調整棒部材204、操作部205、アーム部材206および圧接部材207を備えている。図12(b)に示すように、第1部材201の裏側面が下板材52の上面に、折り曲げ部201aの内側面が下板材52の端面にそれぞれ当接し、また、第2部材203の折り曲げ部203bの外側面が枠体31の端面に当接するように設置され、下板材52に固定されている。なお、延出部202の折り曲げ部202aに支持された調整棒部材204は、枠体31の端面から下板材52の端面までの距離に応じて、第1部材201上で第2部材203を遊技台30の盤面32に直交する手前側または奥側へ摺動調整するためのものである。
上板材51および下板材52に挟まれる空間に枠体31が載置されると、調整棒部材204による第2部材203の摺動調整で、第2部材203の折り曲げ部203bの外側面を枠体31の端面に当接させた後に、操作部205を(図に対して)右斜め手前側に押し倒すことで、圧接部材207の圧接面207aが枠体31の上面に当接して、枠体31の下辺部が下板材52に固定される。
「変形例」
次に、図13は実施の形態の上枠固定装置10の変形例を示す図であり、(a)はロック状態時を、(b)はロック解放時をそれぞれ示す。この変形例では、1個の上枠固定装置10Cによって枠体31の上辺部が上板材53に固定される。但し、押圧部材11Cの構造が実施の形態とは異なり、アーム部116を介して2つの先端部(第1先端部117および第2先端部118)を備えている。なお、第1先端部117および第2先端部118には、それぞれ第1突起部117aおよび第2突起部118aが備えられている。
押圧部材11C以外の各機構(押し戻し機構13C、ロック機構および射出機構14C等)の構成および各部材(フレーム17C、ベース板19等)の構造は、上記実施の形態と同等であるので、説明を省略する。
このように、1個の上枠固定装置10Cで、押圧部材11Cに複数個の先端部を備えた構成とすることにより、遊技台の島柄への固定機能を担保しつつ、装置コストの低減を図ることができる。
以上、本発明の実施の形態およびその変形例について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態および変形例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記実施の形態では、図4〜図11を参照して説明した固定装置を上枠固定装置とし、図12を参照して説明した固定装置を下枠固定装置とする構成を例示したが、これらを真逆に設置することも可能である。すなわち、図4〜図11を参照して説明した固定装置を下枠固定装置とし、図12を参照して説明した固定装置を上枠固定装置とする構成である。
1 島(遊技台島)
10,10C 上枠固定装置(遊技台固定装置)
9A,9B 位置規制部材
10A 右側上枠固定装置
10B 左側上枠固定装置
11A,11B,11C 押圧部材
12A,12B 付勢部材
13A,13B,13C 押し戻し機構
14A,14B,14C ロック機構および射出機構
16,19 ベース板
16F ガイド孔(ガイド部)
17A,17B,17C フレーム
18A,18B 傾斜調整機構
20 下枠固定装置(遊技台固定装置)
20A 右側下枠固定装置
20B 左側下枠固定装置
30 遊技台
31 枠体
32 盤面
51 上板材
51a 上板孔(逃げ部)
52 下板材
53 上補助材
54 膳板
55 下補助材
61 ランプ板(板状部材)
112,117,118 先端部(押圧部材)
112a,117a,118a 突起部
113 張り出し部
116 アーム部
131,141 回転部(回転操作部)
132,142 コイルばね
133,143 クランク
134,144 リンク棒(リンク機構)
135 係合部材
135a 先端部(係合部材)
145 摺動部材
145a 先端部(摺動部材)
171a 上面ガイド部(ガイド部)
176 可動部材
181 第3回転部
182 調整棒部材
185,186 L字状部材

Claims (15)

  1. 互いに対向する上板材および下板材を備えた島の該上板材および該下板材に挟まれる空間に遊技台を固定する遊技台固定装置であって、
    前記上板材または前記下板材に形成された空間を通過して前記遊技台に向かって移動可能な押圧部材と、
    前記上板材または前記下板材の前記遊技台とは反対側の面に、前記押圧部材を支持するよう配設されるフレームと、
    前記フレーム内に配設され、前記押圧部材の前記遊技台への移動を付勢する付勢部材と、
    前記押圧部材の移動方向の先端部と前記遊技台とが一定の距離を保つよう前記押圧部材を係止して、該押圧部材をロック状態とするロック機構と、
    前記ロック機構による前記押圧部材のロック状態を解除することにより、前記押圧部材を前記遊技台に向かって射出させる射出機構と、を備え、
    前記射出機構により射出された前記押圧部材は、前記遊技台に当接して、前記付勢部材による押圧により前記遊技台を前記島に固定することを特徴とする遊技台固定装置。
  2. 前記遊技台に当接した前記押圧部材を押し戻して、前記押圧部材をロック状態にする押し戻し機構を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技台固定装置。
  3. 前記押し戻し機構は、
    第1回転操作部と、
    前記第1回転操作部の回転トルクを伝達する第1リンク機構と、
    前記押圧部材に係合して前記第1リンク機構を介して伝達された回転トルクにより回転する係合部材と、を備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の遊技台固定装置。
  4. 前記ロック機構は、
    第2付勢部材と、
    前記押圧部材の側面と係合する摺動部材と、を備え、
    前記第2付勢部材の付勢により、前記摺動部材の前記第2付勢部材による付勢方向の先端部が前記押圧部材の側面に押し当てられ、
    前記押し戻し機構により前記押圧部材が押し戻されたときに、前記摺動部材の先端部が前記押圧部材の側面と係合する、
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の遊技台固定装置。
  5. 前記射出機構は、
    第2回転操作部と、
    前記第2回転操作部の回転トルクを前記摺動部材に伝達する第2リンク機構と、を備え、
    前記第2回転操作部の回転操作により、前記摺動部材を前記第2付勢部材の付勢方向とは逆の方向に移動させて、前記ロック機構による前記押圧部材および前記付勢部材のロック状態を解除することを特徴とする請求項4に記載の遊技台固定装置。
  6. 前記押圧部材の前記遊技台に当接する先端部の面に、前記遊技台と点で接する突起部を備え、
    前記突起部は、前記押圧部材の先端部の面上で中心から外れた位置に配されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の遊技台固定装置。
  7. 前記フレームは、前記上板材または前記下板材の前記遊技台とは反対側の面上で、前記遊技台の盤面に対して略垂直な方向に摺動可能な略平板状の可動部材の上に配されており、
    前記上板材または前記下板材と前記フレーム、前記可動部材および前記押圧部材との間の前記遊技台の盤面に対して略垂直な方向の相対距離を調整して、前記島に固定された前記遊技台の盤面に傾斜角を持たせる傾斜調整機構を備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の遊技台固定装置。
  8. 前記押圧部材の前記突起部は、前記押圧部材の先端部の面上で、前記遊技台の盤面に対して平行となるように、少なくとも略直線状に並べて配置されている
    ことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の遊技台固定装置。
  9. 前記フレームまたは前記可動部材に設けられ、前記遊技台の背面側位置を規制する位置規制部材を備える、
    ことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の遊技台固定装置。
  10. 前記上板材または前記下板材の前記遊技台とは反対側の面上に固定され、前記可動部材、前記付勢部材、前記ロック機構、前記射出機構または前記押し戻し機構を載置するベース板を備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の遊技台固定装置。
  11. 前記フレーム、前記可動部材または前記ベース板は、前記押圧部材をガイドするガイド部を備える、
    ことを特徴とする請求項7乃至請求項10の何れか1項に記載の遊技台固定装置。
  12. 請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の遊技台固定装置を備える、
    ことを特徴とする遊技台島。
  13. 前記遊技台の上方で前記上板材に対応する位置または前記遊技台の下方で前記下板材に対応する位置に板状部材を備え、
    前記板状部材は、前記ロック機構、前記射出機構、前記押し戻し機構または前記傾斜調整機構を操作するための開閉自在な開口部を備える、
    ことを特徴とする請求項12に記載の遊技台島。
  14. 前記上板材または前記下板材に形成された空間は、前記押圧部材が接触しないようにするための逃げ部である、
    ことを特徴とする請求項12または請求項13に記載の遊技台島。
  15. 前記遊技台は、パチンコ機およびパチンコ機の上下左右の周囲に形成される枠体であって、パチンコ機の一側部と枠体の一側部とでヒンジを介して回動開閉可能に接続されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の遊技台固定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018029871A (ja) * 2016-08-26 2018-03-01 株式会社オーイズミラボ 遊技機設置ユニット及び該遊技機設置ユニットを備えた遊技機島

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