JPH06268413A - 誘電体共振器及びそれを用いた帯域阻止フィルタ - Google Patents

誘電体共振器及びそれを用いた帯域阻止フィルタ

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JPH06268413A
JPH06268413A JP5682093A JP5682093A JPH06268413A JP H06268413 A JPH06268413 A JP H06268413A JP 5682093 A JP5682093 A JP 5682093A JP 5682093 A JP5682093 A JP 5682093A JP H06268413 A JPH06268413 A JP H06268413A
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JP
Japan
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conductor layer
dielectric resonator
dielectric
conductive layer
substrate
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Pending
Application number
JP5682093A
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English (en)
Inventor
Toshiharu Noguchi
敏春 野口
Kazuhiro Eguchi
和弘 江口
Hiroshi Ono
博司 大野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 小型で結合容量,接地容量としての機能を有
する機能性、汎用性に優れた誘電体共振器と、高機能性
の誘電体共振器を用いた、簡単な構成で部品点数,製造
工数が少なく、小型化することができる生産性,量産性
に優れた帯域阻止フィルタの提供をする。 【構成】 誘電体共振器は、誘電体材料よりなる基体1
と、基体1に形成された貫通孔2と、基体1の外側側面
に形成された外部導体層3と、貫通孔2の側面に形成さ
れた内部導体層4と、基体1の片端面に形成された外部
導体層3と内部導体層4とを連結するための連結導体層
5とを備えた誘電体共振器7であって、基体1の連結導
体層5が形成されていない開放端面6に形成された溝部
17と、溝部17に形成された溝部導体層18とを備え
る。帯域阻止フィルタは、複数の上記の誘電体共振器
と、コイルと入出力端子とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は携帯電話等の通信機器等
に広く使用される誘電体共振器及びそれを用いた帯域阻
止フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話等の小型の通信機器等が
広く普及し、それに使用される誘電体共振器及びそれを
用いた帯域阻止フィルタに対しても、一層の小型化が要
求されるようになった。
【0003】以下に従来の誘電体共振器について説明す
る。図3(a)は従来の誘電体共振器の外観斜視図であ
り、図3(b)は図3(a)のA−A線における断面図
である。1は誘電体材料よりなり外形が四形柱状に形成
された基体、2は基体1の端面の中心部に形成された貫
通孔、3は基体1の外側側面に形成された外部導体層、
4は貫通孔2の側面に形成された内部導体層、5は基体
1の片端面に形成された外部導体層3と内部導体層4と
を連結するための連結導体層、6は連結導体層5が形成
されず基体1が露出している開放端面、7は基体1,貫
通孔2等からなる誘電体共振器である。
【0004】以上のように構成された従来の誘電体共振
器及びそれを用いた従来の帯域阻止フィルタについて以
下に説明する。図4は一般的な帯域阻止フィルタの等価
回路を示す図であり、図5は従来の帯域阻止フィルタの
外観斜視図である。DRはインダクタンスとキャパシタ
ンスの並列回路で表された誘電体共振器等価回路、Cc
は各々の誘電体共振器等価回路DRと接続された結合容
量、Lは隣接する結合容量Cc同士を接続する結合イン
ダクタンス、Ceは各々の結合容量Ccと接続された接
地容量、Tは両端部の結合容量Cc,接地容量Ceと接
続された信号の入出力を行うための入出力端子部であ
る。図5において、8は厚さ0.15mmのリン青銅板に
ハンダメッキを施して形成された誘電体共振器7の内部
導体層4と接合された中心導体、9は誘電体材料で作製
された誘電体板、10は誘電体板9の上面に配設されて
中心導体8と接合された第1の誘電体板電極、11は誘
電体板9の下面に配設されて誘電体板9,第1の誘電体
板電極10とともに図4に示す結合容量Ccとなる第2
の誘電体板電極、12は隣接する第2の誘電体板電極1
1同士を接続して図4に示す結合インダクタンスLとな
る空心コイル、13は厚さ0.15mmのリン青銅板にハ
ンダメッキを施して形成された両端部の第2の誘電体板
電極11と接合されて図4に示す入出力端子部Tとなる
入出力端子、14は誘電体材料で作製された結合基板、
15は結合基板14の上面に形成されて第2の誘電体板
電極11と接合された結合基板電極、16は結合基板1
4の下面に形成されて結合基板14,結合基板電極15
とともに図4に示す接地容量Ceとなる接地電極であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、帯域阻止フィルタを製造する際に、誘電体
共振器と結合インダクタンスの他に、結合容量,接地容
量が外部回路に必要となり、帯域阻止フィルタを小型化
することができないという問題点があった。また、部品
点数が多く原価を上げ生産性に欠けるという問題点があ
った。更に、構造が複雑で製造工数が多く量産性に欠け
るという問題点があった。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、小型で結合容量,接地容量としての機能を有する機
能性,汎用性に優れた誘電体共振器と、高機能性の誘電
体共振器を用いた、簡単な構成で部品点数,製造工数が
少なく、小型化することができる生産性,量産性に優れ
た帯域阻止フィルタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1に記載された誘電体共振器は、誘電
体材料よりなる基体と、前記基体に形成された貫通孔
と、前記基体の外側側面に形成された外部導体層と、前
記貫通孔の側面に形成された内部導体層と、前記基体の
片端面に形成された前記外部導体層と前記内部導体層と
を連結するための連結導体層と、を備えた誘電体共振器
であって、前記基体の前記連結導体層が形成されていな
い開放端面に形成された溝部と、前記溝部に形成された
溝部導体層と、を備えた構成を有しており、請求項2に
記載された帯域阻止フィルタは、複数連設された請求項
1に記載された誘電体共振器と、隣接する前記誘電体共
振器の前記溝部導体層同士を接続するコイルと、前記誘
電体共振器の前記溝部導体層に配設された信号の入出力
部となる少なくとも一対の端子と、を備えた構成を有し
ている。
【0008】ここで、誘電体材料としては、BaO−T
iO2−Nd23系セラミックス等が好適に用いられ
る。また、各導体層を形成する導電性材料としては、A
g,Cu等が好適に用いられる。
【0009】
【作用】この構成によって、誘電体共振器の溝部導体層
のうち、外部導体と対向する部分と、内部導体と対向す
る部分とが、それぞれ容量としての機能を有するため
に、これらを結合容量,接地容量として用いることがで
きる。また、これらの静電容量は、溝部の深さ,位置,
幅を変えることで自由に設定することができる。更に、
この誘電体共振器を用いて帯域阻止フィルタを作製する
ことによって、結合容量,接地容量及び誘電体共振器を
接続するための中心導体を別途配設する必要がなくな
り、部品点数,製造工数を削減できるとともに、小型化
することができる。
【0010】
【実施例】(実施例1)以下本発明の一実施例における
誘電体共振器について、図面を参照しながら説明する。
図1(a)は本発明の一実施例における誘電体共振器の
外観斜視図であり、図1(b)は図1(a)のB−B線
における断面図である。1は基体、2は貫通孔、3は外
部導体層、4は内部導体層、5は連結導体層、6は開放
端面であり、これらは従来例と同様なものなので同一の
符号を付し説明を省略する。17は基体1の開放端面6
に形成された溝部、18は溝部17に形成された溝部導
体層、19は溝部17及び溝部導体を有する誘電体共振
器、Hは溝部17の深さを示す溝部深さ寸法である。
【0011】以上のように構成された本発明の一実施例
における誘電体共振器について、以下その製造方法を説
明する。初めに、BaO−TiO2−NdO3系混合物よ
りなる粉末を焼成して、外形が4.0mm角の四形柱状
で、その端面の中央に0.8mmφの円形の貫通孔2を有
する基体1を製作する。次に、基体1の片端を切削し
て、貫通孔2の中心から1.0mmの位置に、幅0.4mm
の溝部17を形成する。次に、基体1の外部側面及び両
端面,貫通孔2の側面,溝部17の全面に、無電解及び
電解メッキによって導体層を厚さ4μm〜5μmとなる
ように形成する。次に、基体1の溝部17が形成されて
いる方の端面に形成された導体層を除去して、外部導体
層3,内部導体層4,連結導体層5,溝部導体層18を
有する誘電体共振器19を完成させる。
【0012】以上のように製造される誘電体共振器につ
いて、以下その動作を説明する。溝部17の外側側面に
形成された溝部導体層18と外部導体層3,溝部17の
内側側面に形成された溝部導体層18と内部導体層4と
がそれぞれ基体1を介して対向しており、これらの溝部
17の両側面に形成された溝部導体層18が溝部17の
底部に形成された溝部導体層18によって連結されてお
り、これらを図4に示す結合容量Cc,接地容量Ceと
して用いることができる。
【0013】尚、本実施例においては、基体1の外形を
四角柱状にしたが、これは円柱状等他の形状であっても
よい。また、溝部17の開放端面6から見た形状を四角
形状としたが、これは円形等他の形状であってもよい。
【0014】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
おける帯域阻止フィルタについて、図面を参照しながら
説明する。図2は本発明の第2の実施例における帯域阻
止フィルタの外観斜視図である。18は溝部導体層、1
9は誘電体共振器であり、これらは実施例1と同様なも
のであり同一の符号を付し説明を省略する。20は0.
3mmφの銅線等からなり隣接する各々の誘電体共振器1
9の溝部導体層18にハンダ等によって電気的,機械的
に接合された図4に示す結合インダクタンスLとなる空
心コイル、21は両端部の誘電体共振器19の溝部導体
層18にハンダ等によって電気的,機械的に接合された
図4に示す入出力端子部Tとなる入出力端子である。こ
こで、図4に示す結合容量Cc,接地容量Ceは、溝部
17の内側及び外側側面に形成された溝部導体層18
と、基体1を介してこれらに対向する外部導体層3,内
部導体層4とによって実現される。
【0015】以上のように構成された本発明の第2の実
施例における帯域阻止フィルタについて、以下その製造
方法を説明する。初めに、本発明の一実施例における誘
電体共振器19を作製する。次にこの誘電体共振器19
を複数連設し、隣接する誘電体共振器19の外部導体層
3同士を連結する。次に、空心コイル20を隣接する誘
電体共振器19の各々の溝部17へ挿入し、各々の溝部
導体層18へハンダ等を用いて接合する。次に、一対の
入出力端子21を両端部の誘電体共振器19の溝部17
へ挿入し、各々の溝部導体層18へハンダ等を用いて接
合して、本発明の第2の実施例における帯域阻止フィル
タを完成させる。
【0016】尚、本実施例においては、帯域阻止フィル
タを構成する誘電体共振器の数を3としたが、これは2
以上であればいくつであってもよい。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明は、誘電体共振器の
開放端に溝部を設け、ここに溝部導体層を形成したこと
により、この溝部導体層のうち、外部導体と対向する部
分と、内部導体と対向する部分とが、それぞれ容量とし
ての機能を有するために、これらを結合容量,接地容量
として用いることができ、これらの静電容量を溝部の深
さ,位置,幅を変えることで自由に設定することができ
る小型で機能性,汎用性に優れた誘電体共振器と、高機
能性の誘電体共振器を用いた、簡単な構成で部品点数,
製造工数が少なく、小型化することができる生産性,量
産性に優れた帯域阻止フィルタを実現できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例における誘電体共振
器の外観斜視図 (b)は図1(a)のB−B線における断面図
【図2】本発明の第2の実施例における帯域阻止フィル
タの外観斜視図
【図3】(a)は従来の誘電体共振器の外観斜視図 (b)は図3(a)のA−A線における断面図
【図4】一般的な帯域阻止フィルタの等価回路を示す図
【図5】従来の帯域阻止フィルタの外観斜視図
【符号の説明】
1 基体 2 貫通孔 3 外部導体層 4 内部導体層 5 連結導体層 6 開放端面 7,19 誘電体共振器 8 中心導体 9 誘電体板 10 第1の誘電体板電極 11 第2の誘電体板電極 12,20 空心コイル 13,21 入出力端子 14 結合基板 15 結合基板電極 16 接地電極 17 溝部 18 溝部導体層 DR 誘電体共振器等価回路 Cc 結合容量 L 結合インダクタンス Ce 接地容量 T 入出力端子部 H 溝部深さ寸法

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘電体材料よりなる基体と、前記基体に形
    成された貫通孔と、前記基体の外側側面に形成された外
    部導体層と、前記貫通孔の側面に形成された内部導体層
    と、前記基体の片端面に形成された前記外部導体層と前
    記内部導体層とを連結するための連結導体層とを備えた
    誘電体共振器であって、前記基体の前記連結導体層が形
    成されていない開放端面に形成された溝部と、前記溝部
    に形成された溝部導体層とを備えたことを特徴とする誘
    電体共振器。
  2. 【請求項2】複数連設された請求項1に記載された誘電
    体共振器と、隣接する前記誘電体共振器の前記溝部導体
    層同士を接続するコイルと、前記誘電体共振器の前記溝
    部導体層に配設された信号の入出力部となる少なくとも
    一対の端子と、を備えたことを特徴とする帯域阻止フィ
    ルタ。
JP5682093A 1993-03-17 1993-03-17 誘電体共振器及びそれを用いた帯域阻止フィルタ Pending JPH06268413A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6294969B1 (en) 1998-11-06 2001-09-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dielectric filter and RF apparatus employing thereof

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6294969B1 (en) 1998-11-06 2001-09-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dielectric filter and RF apparatus employing thereof

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