JPH07283678A - チップ型三端子フィルタ - Google Patents

チップ型三端子フィルタ

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JPH07283678A
JPH07283678A JP7348494A JP7348494A JPH07283678A JP H07283678 A JPH07283678 A JP H07283678A JP 7348494 A JP7348494 A JP 7348494A JP 7348494 A JP7348494 A JP 7348494A JP H07283678 A JPH07283678 A JP H07283678A
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JP
Japan
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chip
ferrite
electrode layer
dielectric
terminal filter
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JP7348494A
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Inventor
Yoshiaki Ohashi
良紀 大橋
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Kitagawa Industries Co Ltd
Original Assignee
Kitagawa Industries Co Ltd
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Publication date
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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ない部品点数で構成でき、形状の小型化及
び生産の容易化を実現するチップ型三端子フィルタを提
供すること。 【構成】 フェライトコア11の凹部12にチップフェ
ライト3を、凹部13に誘電体7をそれぞれ嵌合させ、
チップフェライト3の電極層4と誘電体7の電極層8と
を面接触させて、チップフェライト3とフェライトコア
11と誘電体7を接着剤で固定する。このように組み立
てることによって、チップフェライト3の入出力部3
a,3b周辺における電極層の周りにはチップフェライ
ト3とフェライトコア11とによって環状フェライト層
が形成され、誘電体7の一方の電極層8がチップフェラ
イト3の電極層4に接触しているため、全体として
(C)の等価回路図に示すように、2つのインダクタL
の間にキャパシタCが配置される三端子フィルタを構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子装置に面実装し、
信号線における電磁障害ノイズを吸収する部品に係り、
特に、2つのインダクタの間にキャパシタが配置される
チップ型三端子フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、基板上への実装密度を高める
ためと、動作周波数の高い装置においては面実装の方が
よりノイズ吸収特性の向上が期待できるため、回路基板
への面実装が可能で、チップ型構造の部品の需要が高ま
っており、例えば実開平4−69918号公報にチップ
型三端子フィルタが記載されている。このチップ型三端
子フィルタ100の外観斜視図を図5(A)に、その分
解斜視図を図5(B)に示す。このチップ型三端子フィ
ルタ100は、ほぼ直方体に形成された2個の磁性体1
03、チップ型キャパシタ105、L字状に成形された
板状導体107等で構成されている。
【0003】2個の磁性体103でチップ型キャパシタ
105を挟み両者を接着剤等で固定する。磁性体103
の中央には貫通孔104が形成されており、板状導体1
07の長手方向部分をその貫通孔104へ下部より挿通
する。板状導体107が挿通された磁性体103の貫通
孔104の上部には貫通孔104と磁性体103外側を
つなぐ溝109が形成してあり、該溝109にクリーム
半田111を流し込むことによって、板状導体107と
チップ型キャパシタ105の電極106とを電気的に導
通させてある。
【0004】2個の磁性体103と、その貫通孔104
を貫通する板状導体107とによってインダクタが形成
され、チップ型キャパシタ105とによって、このチッ
プ型三端子フィルタ100は等価回路で表すと図5
(C)のように、2つのインダクタLの間にキャパシタ
Cが配置される構成となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のチップ型三端子フィルタ100によると、以下のよ
うな課題があった。まず、2個の磁性体103とチップ
型キャパシタ105に加えて2つの板状導体107が必
要であり、さらなる部品点数の削減が望まれる。また、
各磁性体103にそれぞれ貫通孔104と溝109を形
成しなくてはならず、特に貫通孔104は長細いため加
工に手間が掛かってしまうため、より容易に生産できる
ことが望まれる。
【0006】そこで、本発明においては、少ない部品点
数で構成でき、形状の小型化及び生産の容易化を実現す
るチップ型三端子フィルタを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべく
完成された本発明のチップ型三端子フィルタは、片面に
電極層が設けられ、該電極層の両端が入力部及び出力部
として構成されたチップフェライトと、両面に電極層が
設けられた誘電体とを備えるチップ型三端子フィルタで
あって、上記誘電体の一方の電極層を、上記チップフェ
ライトの電極層の内で両端部分を除く面に接触させ、さ
らに、上記チップフェライトの上記電極層側に取り付け
られ、上記チップフェライトとの協同により上記チップ
フェライトの入出力部周辺における電極層の周りに環状
フェライト層を形成して、それぞれインダクタを形成す
ると共に、上記誘電体の他方の電極層を、上記チップフ
ェライトの電極層及び該電極層と接続させた上記一方の
電極層から独立した非短絡状態とさせるフェライトコア
を備えたことを特徴とする。
【0008】そのようなチップ型三端子フィルタの一例
として、請求項2に示すように、上記チップフェライト
は直方体に形成され、上記フェライトコアの両端部は断
面コ字状に形成されると共に、その中央部には貫通孔が
形成され、上記直方体のチップフェライトの両端部を上
記フェライトコアのコ字状両端部に嵌合させることによ
って、上記チップフェライトの電極層面の周りに環状フ
ェライト層を形成すると共に、上記フェライトコア中央
部の貫通孔に上記誘電体を嵌合させることで、上記誘電
体の一方の電極層を上記チップフェライトの電極層と接
触させ、かつ上記誘電体の他方の電極層をそれ以外の上
記各電極層と非短絡状態にすることが考えられる。
【0009】なお、チップフェライトの形状は直方体に
限らず、例えば断面台形の柱状に形成し、フェライトコ
アのコ字状両端部もその形状に対応させて、開口側が狭
くなるように形成する等、種々考えられる。
【0010】
【作用】本発明のチップ型三端子フィルタによれば、チ
ップフェライトの電極層の両端が入力部及び出力部とし
て構成されており、その入出力部周辺における電極層の
周りにはチップフェライトとフェライトコアとによって
環状フェライト層が形成され、それぞれインダクタを形
成すると共に、誘電体の一方の電極層がチップフェライ
トの電極層の内で両端部分を除く面に接触しているた
め、全体として、2つのインダクタの間にキャパシタが
配置されるチップ型三端子フィルタを構成する。
【0011】そして、このチップ型三端子フィルタを構
成するのに、チップフェライトと、誘電体とフェライト
コアの3部品だけでよい。上記図5に示す従来のものの
ように2つの板状導体107は不要であり、もちろんそ
の板状導体107を通すための貫通孔104等も不要で
ある。
【0012】このように本発明のチップ型三端子フィル
タは、少ない部品点数で構成でき、形状の小型化及び生
産の容易化を実現することができる。また小型化によ
り、面実装に関してより適したものともなる。また、請
求項2にその一例を挙げたが、請求項2のものでは、直
方体に形成したチップフェライトの両端部をフェライト
コアのコ字状両端部に嵌合させれば出力部周辺に環状フ
ェライト層を形成できる。またフェライトコア中央部の
貫通孔に誘電体を嵌合させることで、誘電体の一方の電
極層をチップフェライトの電極層と接触させ、かつ誘電
体の他方の電極層をそれ以外の各電極層と非短絡状態に
することが容易に実現できる。このような形状による組
立を行えば、位置決めが容易になる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を適用した実施例について、図
面に基づいて説明する。図1(A)は第1実施例として
のチップ型三端子フィルタ1の分解斜視図、(B)はそ
の組立状態を示す斜視図、(C)はその等価回路を示す
説明図である。本実施例のチップ型三端子フィルタ1
は、チップフェライト3と、誘電体7と、フェライトコ
ア11との3部品によって構成されている。
【0014】チップフェライト3は直方体に形成されて
おり、その片側の側面には電極層4が設けられている。
この電極層4は、金・銀・銅のメッキや蒸着あるいは銀
ペーストの焼付け等によって設けることができる。本実
施例では、その片側の側面だけでなく、その側面より長
手方向に続くように両端面にも電極層が設けられてお
り、この両端面が外部電極としての入力部3a及び出力
部3bとされている。なお、本実施例では、該入出力部
3a,3bは外部電極となるため、基板取り付けや耐腐
食性の付与の点を鑑みて、上記金・銀・銅のメッキ等の
層の上にさらにニッケルメッキや半田メッキを施して多
層構造としている。
【0015】一方、誘電体7も直方体に形成されてお
り、その両面には電極層8,9が設けられている。この
電極層8,9も上記同様金・銀・銅のメッキ等で形成さ
れているが、外部電極となる電極層9については上記入
出力部3a,3bと同様に、基板取り付けや耐腐食性の
付与の点を鑑み、さらにニッケルメッキや半田メッキを
施して多層構造としている。
【0016】次にフェライトコア11であるが、本第1
実施例のものは基本構造としていわゆる井桁状とされて
いる。つまり平行な2本を一組として、この場合は2組
が90゜回転した状態でその端部同士が重ね合わされて
いる状態である。もちろん、この井桁状で焼成した1部
品であり、後から4本を接着したものではない。このよ
うな井桁状であるので、両側に凹部12,13が形成さ
れると共に、その凹部12,13同士は底の部分で連通
しており、すなわち本フェライトコア11には貫通孔1
4が形成されることとなる。
【0017】凹部12,13についてさらに説明する
と、凹部12はその深さや長さがチップフェライト3に
対応した形状とされており、凹部13はその深さや長さ
が誘電体7に対応した形状とされている。従って、凹部
12にはチップフェライト3が丁度嵌合し、一方凹部1
3には誘電体7が丁度嵌合して、チップフェライト3の
電極層4と、誘電体7の電極層8とが貫通孔14におい
て面接触可能とされている。なお、誘電体7の電極層8
は、この貫通孔14を介して面接触する部分だけに設け
てもよい。
【0018】このような各構成を有するチップフェライ
ト3、誘電体7及びフェライトコア11の3部品によっ
て本チップ型三端子フィルタ1は構成されるのである
が、組立は、フェライトコア11の凹部12にチップフ
ェライト3を嵌合させ、凹部13に誘電体7を嵌合さ
せ、チップフェライト3の電極層4と、誘電体7の電極
層8とを面接触させるようにして、チップフェライト3
とフェライトコア11、誘電体7とフェライトコア11
をそれぞれ接着剤で固定する。
【0019】このように組み立てることによって、本チ
ップ型三端子フィルタ1を等価回路にて記載すると、図
1(C)に示すように、2つのインダクタLの間にキャ
パシタCが配置されたいわゆるT型のノイズフィルタ回
路として表すことができる。ここで、図中が入力端
子、が出力端子、がキャパシタCの内部側電極、
が同じくキャパシタCの外部側(グランド側)電極に該
当する。図1(A)及び(B)においても、この〜
に対応する部分に同じ符号(〜)を付して理解を容
易にしてある。
【0020】なお、上記3部品の組立において使用する
接着剤としては導電性のものでも非導電性のものでもよ
いとしたが、図1(C)に示すT型のノイズフィルタ回
路として成立する必要があるので、以下の2点には注意
する必要がある。まずチップフェライト3の電極層4と
誘電体7の電極層8とが電気的に接続されなくてはなら
ないので、この両者の間にも接着剤を用いる場合には導
電性のものでなくてはならない点である。第2には、誘
電体7の外部電極となる電極層9は図1(C)に示す
、つまりキャパシタCのグランド側電極に該当するた
め、他の各電極層4,8等から独立した非短絡状態とさ
せる必要がある点である。そのため、接着剤によって短
絡しないように導電性接着剤の場合はその使用場所を考
慮したり、全体にあるいは該当部分に非導電性の接着剤
を用いる等の考慮が必要である。
【0021】上記構成を有する第1実施例のチップ型三
端子フィルタ1によれば、チップフェライト3両端に設
けられた入出力部3a,3b周辺における電極層の周り
にはチップフェライト3とフェライトコア11とによっ
て環状フェライト層が形成され、それぞれインダクタL
を形成する。また、誘電体7の一方の電極層8がチップ
フェライト3の電極層4に接触しているため、全体とし
て、図1(C)の等価回路図に示すように、2つのイン
ダクタLの間にキャパシタCが配置されるチップ型三端
子フィルタを構成することができる。
【0022】そして、このチップ型三端子フィルタ1を
構成するのに、チップフェライト3と、誘電体7とフェ
ライトコア11の3部品だけでよい。図5に示した従来
のもののように、2つの板状導体107は不要であり、
もちろんその板状導体107を通すための貫通孔104
等も不要である。このように本チップ型三端子フィルタ
1は少ない部品点数で構成でき、形状の小型化ができ面
実装に関してより適したものとなり、生産の容易化も実
現することができる。
【0023】また、本第1実施例の場合は、フェライト
コア11の凹部12にはチップフェライト3が丁度嵌合
し、凹部13には誘電体7が丁度嵌合するようにされて
いるので、部材同士の位置決めが容易になる。次に第2
実施例について説明する。
【0024】図2(A)は第2実施例のチップ型三端子
フィルタ31の分解斜視図、(B)はその組立状態を示
す斜視図である。本第2実施例のチップ型三端子フィル
タ31も、チップフェライト33と、誘電体37と、フ
ェライトコア41との3部品によって構成されている。
チップフェライト33については上記第1実施例のもの
と同じ構成であり、直方体に形成され、両端面には入出
力部33a,33b、側面には電極層34が設けられて
いる。
【0025】一方、誘電体37も直方体に形成されてお
り、その両面には電極層38,39が設けられている点
では同じであるが、後述するフェライトコア41の形状
変更に伴って、その大きさが第1実施例より小さくされ
ている。次にフェライトコア41であるが、2つの凹部
42,43を有する点では第1実施例と変わらないが、
凹部43の方の形状が多少変更されている。なお、凹部
42については第1実施例と同じなので説明は省略す
る。凹部43は四方が壁に囲まれる形状とされており、
貫通孔44によって凹部42と連通されている。
【0026】組立は、フェライトコア41の凹部42に
チップフェライト33を嵌合させ、凹部43に誘電体3
7を嵌合させ、チップフェライト33の電極層34と、
誘電体37の電極層38とを面接触させるようにして、
チップフェライト33とフェライトコア41、誘電体3
7とフェライトコア41をそれぞれ接着剤で固定する。
【0027】本第2実施例のチップ型三端子フィルタ3
1においても、チップフェライト33の入出力部33
a,33b周辺における電極層の周りにはチップフェラ
イト33とフェライトコア41とによって環状フェライ
ト層が形成され、それぞれインダクタLを形成し、誘電
体37の一方の電極層38がチップフェライト33の電
極層34に接触しているため、全体として、やはり2つ
のインダクタLの間にキャパシタCが配置されるチップ
型三端子フィルタを構成することができる。
【0028】そして、このチップ型三端子フィルタ31
を構成するのに、チップフェライト33と、誘電体37
とフェライトコア41の3部品だけでよいため、少ない
部品点数で構成でき、形状の小型化ができて表面実装に
より適したものとなる等の効果がある。
【0029】次に第3実施例について説明する。図3
(A)は第3実施例のチップ型三端子フィルタ51の分
解斜視図、(B)はその組立状態を示す斜視図である。
本第3実施例のフェライトコア61は全体としてコ字状
であり、第1実施例における凹部12に対応するものは
なく、凹部13に対応するものとして凹部63が設けら
れている。この凹部63に、直方体に形成された誘電体
57を嵌合させると、誘電体57とフェライトコア61
とで直方体を形成する。チップフェライト53は、この
直方体とほぼ同じ形状にされている。
【0030】チップフェライト53の側面には電極層5
4が設けられているのであるが、第1あるいは第2実施
例においては側面全体に電極が設けられていたが、第3
実施例の場合は、図3(A)に示すように、チップフェ
ライト53の側面の上下には設けられておらず、中央に
だけ帯状に電極54が設けられている。これに対応して
誘電体57の内部側となる電極層58もチップフェライ
ト53の電極層54に対応する部分にだけ設けてもよ
い。
【0031】組立は、フェライトコア61の凹部63に
誘電体57を嵌合させ、チップフェライト53をフェラ
イトコア61の側面と密接させることによって、チップ
フェライト53の電極層54と、誘電体57の電極層5
8とが面接触する。このような状態となるようにして、
チップフェライト53とフェライトコア61、誘電体5
7とフェライトコア61をそれぞれ接着剤で固定する。
【0032】本第3実施例のチップ型三端子フィルタ5
1においても、チップフェライト53の入出力部53
a,53b周辺における電極層の周りにはチップフェラ
イト53とフェライトコア61とによって環状フェライ
ト層が形成され、それぞれインダクタLを形成し、誘電
体57の一方の電極層58がチップフェライト53の電
極層54に接触しているため、全体として、やはり2つ
のインダクタLの間にキャパシタCが配置されるチップ
型三端子フィルタを構成することができる。
【0033】そして、この第3実施例のチップ型三端子
フィルタ51においても、構成するのにチップフェライ
ト53と、誘電体57とフェライトコア61の3部品だ
けでよいため、少ない部品点数で構成でき、形状の小型
化ができ面実装に関してより適したものとなる等の効果
がある。
【0034】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明は何等この実施例に限定されるものではなく、そ
の要旨を逸脱しない範囲の種々なる態様にて実施するこ
とができる。例えば図1における第1実施例のチップフ
ェライト3や誘電体7の形状は直方体に形成し、フェラ
イトコアの凹部12,13もその形状に対応する形状に
されていたが、別の形態も考えられる。その別形態の2
例を図4に示す。
【0035】まず図4(A)に示すチップ型三端子フィ
ルタ71のチップフェライト73は断面台形の柱状にさ
れており、台形の下底側の面に電極層74が設けられて
いる。一方、誘電体77も断面台形の柱状にされてお
り、台形の上底側の面にグランド側となる電極層79
が、下底側の面に内部側となる電極層78がそれぞれ設
けられている。
【0036】そして、フェライトコア76の2つの凹部
76a,76bは、それぞれチップフェライト73と誘
電体77の形状に対応させて、開口側が狭くなるように
形成されている。従って、2つの凹部76a,76bに
嵌合させたチップフェライト73と誘電体77は、各々
長手方向にしか移動しないため、位置決めの点等で好ま
しい。
【0037】また図4(B)に示すチップ型三端子フィ
ルタ81のチップフェライト83及び誘電体87は断面
は方形であるが、端面が長手方向に対して斜めに形成さ
れており、側面が見ると平行四辺形とされている。この
場合にも位置決めの点で好ましい。
【0038】なお、上記第2,第3実施例においても同
様に適宜形状変更は可能である。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のチップ型三
端子フィルタによれば、少ない部品点数で構成でき、形
状の小型化及び生産の容易化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は本発明の第1実施例としてのチップ
型三端子フィルタの分解斜視図、(B)はその組立状態
を示す斜視図、(C)はその等価回路を示す説明図であ
る。
【図2】 (A)は第2実施例のチップ型三端子フィル
タの分解斜視図、(B)はその組立状態を示す斜視図で
ある。
【図3】 (A)は第3実施例のチップ型三端子フィル
タの分解斜視図、(B)はその組立状態を示す斜視図で
ある。
【図4】 チップフェライト、誘電体、フェライトコア
の別形態を示す斜視図である。
【図5】 従来のチップ型三端子フィルタの構成を示す
説明図である。
【符号の説明】
1,31,51,61,81…チップ型三端子フィル
タ、 3,33,53,63,73,83…チップフェライ
ト、 3a,33a,53a…入力部、 3b,33b,53b…出力部、 4,34,54,74…電極層、 7,37,57,77,87…誘電体、 8,9,38,39,58,59,79,89…電極
層、 11,41,61,76,91…フェライトコア、 12,13,42,43,62,63,76a,76
b,92,93…凹部、 14,44,64…貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01G 4/40

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面に電極層が設けられ、該電極層の両
    端が入力部及び出力部として構成されたチップフェライ
    トと、両面に電極層が設けられた誘電体とを備えるチッ
    プ型三端子フィルタであって、 上記誘電体の一方の電極層を、上記チップフェライトの
    電極層の内で両端部分を除く面に接触させ、さらに、 上記チップフェライトの上記電極層側に取り付けられ、
    上記チップフェライトとの協同により上記チップフェラ
    イトの入出力部周辺における電極層の周りに環状フェラ
    イト層を形成して、それぞれインダクタを形成すると共
    に、上記誘電体の他方の電極層を、上記チップフェライ
    トの電極層及び該電極層と接続させた上記一方の電極層
    から独立した非短絡状態とさせるフェライトコアを備え
    たことを特徴とするチップ型三端子フィルタ。
  2. 【請求項2】 上記チップフェライトは直方体に形成さ
    れ、 上記フェライトコアの両端部は断面コ字状に形成される
    と共に、その中央部には貫通孔が形成され、 上記直方体のチップフェライトの両端部を上記フェライ
    トコアのコ字状両端部に嵌合させることによって、上記
    チップフェライトの電極層面の周りに環状フェライト層
    を形成すると共に、 上記フェライトコア中央部の貫通孔に上記誘電体を嵌合
    させることで、上記誘電体の一方の電極層を上記チップ
    フェライトの電極層と接触させ、かつ上記誘電体の他方
    の電極層をそれ以外の上記各電極層と非短絡状態にした
    ことを特徴とする請求項1記載のチップ型三端子フィル
    タ。
JP7348494A 1994-04-12 1994-04-12 チップ型三端子フィルタ Pending JPH07283678A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015149465A (ja) * 2014-02-04 2015-08-20 サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. 複合電子部品及びその実装基板

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015149465A (ja) * 2014-02-04 2015-08-20 サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. 複合電子部品及びその実装基板

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