JPH0626786U - 空転防止バネ付ボビンケース - Google Patents

空転防止バネ付ボビンケース

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JPH0626786U
JPH0626786U JP6300192U JP6300192U JPH0626786U JP H0626786 U JPH0626786 U JP H0626786U JP 6300192 U JP6300192 U JP 6300192U JP 6300192 U JP6300192 U JP 6300192U JP H0626786 U JPH0626786 U JP H0626786U
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prevention spring
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空転防止バネ付ボビンケースにおいて、縫製
時にボビンが軸方向に往復動することがないようにす
る。 【構成】 ボビン糸16の引出し口20を、ボビンケー
ス10の外輪における空転防止バネ14位置とは反対側
の端部位置からボビン12の軸方向の高さの約1/2の
位置に形成する。この結果、ボビン糸16をボビン12
の空転防止バネ14側から引き出している状態では、ボ
ビン12は中釜28の底に当接され、ボビン糸16をボ
ビン12の空転防止バネ14とは反対側から引き出して
いる状態では、ボビン糸16の張力はボビン12の軸と
ほぼ直交する方向に加わるため、ボビン12は空転防止
バネ14の付勢力に抗して空転防止バネ14側に移動す
ることはない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ボビンが空転するのを防止する空転防止バネを備えた空転防止バネ 付ボビンケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動糸切装置付ミシンにおいては、糸切時に、ボビンが空転してボビン 糸がボビンケース内に巻き込まれたり、高速・低速を繰り返す断・続縫の時に、 ボビンが空転してボビン糸の張力が変動し、加工布に縫むらが生じたりするのを 防止するために、図2に示す如く、ボビン52の側壁52aに当接してボビン5 2に制動力を与える板バネ(空転防止バネ)54を内蔵したボビンケース50が 知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、従来の空転防止バネ付ボビンケース50においては、ボビン糸56 を外部に引き出す引出し口60を、空転防止バネ54を備えていない一般のボビ ンケースと同様に、ボビンケース外輪の中釜68のボビン糸案内に近い位置、つ まり空転防止バネ54に近い位置に形成していた。このため、縫製時に、ボビン ケース50内でボビン52がその軸方向に往復動するといった問題があった。
【0004】 つまり、まず、ボビン52には、ボビン糸56がその軸方向に交互に巻かれる ため、ボビンケース50内に収納されたボビン52からボビン糸56を引き出す 際には、その引出し位置がボビン52の軸方向に移動する。 そして、ボビン糸56をボビン52の空転防止バネ54側から引き出している 状態では、図2(b)に示す如く、ボビン52は空転防止バネ54の付勢力によ り中釜68の底に当接されるが、逆に、ボビン糸56をボビン52の空転防止バ ネ54とは反対側から引き出している状態では、ボビン52にはボビン糸56の 張力により板バネ54側への力が加わるため、図3に示す如く、ボビン52は空 転防止バネ54の付勢力に抗して空転防止バネ54側に移動する。
【0005】 従って、ボビン52からのボビン糸56の引出し位置がボビン52の軸方向に 交互に移動する縫製時には、その引出し位置の移動に応じてボビン52自体が軸 方向に往復動するようになるのである。 こうしたボビン52の軸方向への往復動は、ボビン52が空転防止バネ54か ら受ける制動力の変化となり、この制動力変化によって、ボビン糸56の張力( 下糸張力)は、図4(a)に示す如く変動するようになる。そして、このように ボビン糸56の張力変動が生じると、ミシンの針糸(上糸)の張力とのバランス が崩れて、縫製物に縫いむらが生じ、特に薄い生地を細番手の糸で縫うような場 合に、縫製物の品質が著しく低下してしまう。
【0006】 なお、図2において、58は糸調子バネ、61は針穴61aを有する針板、6 2はミシンの下軸、63は下軸62により一定方向へ回転運動が伝えられる外釜 、65は中釜68を外釜63に装着するための中釜押え、66は中釜を固定する 中釜止めを表している。また、図4(a)は、縫製物を毎分4000回転の速度 で縫製した時に針板61上面に引き出されるボビン糸56一巻分の張力変動を表 している。
【0007】 本考案は、こうした問題に鑑みなされたもので、縫製時にボビンが軸方向に往 復動することのない空転防止バネ付ボビンケースを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためになされた本考案の空転防止バネ付ボビンケースは 、ボビンの側壁に当接してボビンの空転を防止する空転防止バネを備え、ボビン に巻回されたボビン糸を外部に引き出すための引出し口を、当該ボビンケースの 外輪の、上記空転防止バネ位置と相対する端部位置からボビンの軸方向の高さの 少なくとも1/2以内の位置に形成している。
【0009】
【作用】
上記構成を有する本考案の空転防止バネ付ボビンケースにおいては、ボビン糸 の引出し口を、その外輪の、空転防止バネ位置とは反対側の端部位置からボビン の軸方向の高さの少なくとも1/2以内の位置に形成しているため、ボビンから のボビン糸の引出し位置の移動に伴うボビン自体の移動が抑制される。
【0010】 つまり、ボビン糸をボビンの空転防止バネ側から引き出している状態では、従 来と同様、ボビンは中釜の底に当接されるが、ボビン糸をボビンの空転防止バネ とは反対側から引き出している状態では、ボビン糸の張力はボビンの軸と略直交 する方向に加わるため、ボビンは空転防止バネの付勢力に抗して空転防止バネ側 に移動することはない。
【0011】 このため、本考案の空転防止バネ付ボビンケースにおいては、ボビンが空転防 止バネから受ける制動力が安定し、ボビン糸の張力変動が抑制されることとなる 。
【0012】
【実施例】
以下、本考案を具体化した一実施例を図面と共に説明する。 図1は、本実施例の空転防止バネ付ボビンケースをミシンの釜に装着した状態 を表す断面図である。
【0013】 図1に示す如く、本実施例のボビンケース10は、図2に示した従来のボビン ケース50と同じように、その内部に、ボビン12の側壁12aに当接してボビ ン12に制動力を与える板バネ(空転防止バネ)14を備えている。 また、ボビンケース10の外輪には、ボビン糸16を外部に引き出すための引 出し口20が形成されているが、この位置は、空転防止バネ14から離れたボビ ンケース10の開口端部から、ボビン12の高さHの1/2以内(L)の位置に なるように構成されている。
【0014】 更に、ボビンケース10の外輪には、引出し口20を塞ぐように糸調子バネ1 8が設けられているが、この糸調子バネ18は、ボビン糸16を従来のボビンケ ース50と同様の位置から中釜28の糸案内に導くために、図2に示した従来の 糸調子バネ58に比べて幅広に形成されている。
【0015】 このように構成された本実施例のボビンケース10は、ミシンの針板21の下 方で、ミシンの下軸22により一定方向へ回転運動を伝えられる外釜23に中釜 押え25を介して装着され、中釜止め26により静止された、中釜28内に挿入 される。
【0016】 そして、ボビンケース10が中釜28内に挿入されると、ボビン12が空転防 止バネ14の付勢力により常時回転制動を受ける。また、ボビン12に巻かれた ボビン糸16は、引出し口20から引き出され、糸調子バネ18によって適度な 張力が付加され、中釜28の糸案内を経て、針板21の針穴21aを介して針板 21上の縫製物へ至る。
【0017】 ところで、従来のボビンケース50においては、上記のようにボビンケースを 中釜内に装着して縫製を行なう際に、ボビンが軸方向に往復動して、ボビン糸の 張力変動が生じることがあった。 しかし、本実施例のボビンケース10においては、ボビン糸16の引出し口2 0を、ボビンケース外輪の開口端部近傍の位置に形成しているため、こうしたボ ビン12の軸方向への移動を抑制して、ボビン糸16の張力を略一定に保つこと ができる。
【0018】 即ち、まず、既述したように、ボビン12には、ボビン糸16がその軸方向に 交互に巻かれるため、ボビンケース10内に収納されたボビン12からボビン糸 16を引き出す際には、その引出し位置がボビン12の軸方向に移動する。そし て、ボビン糸16をボビン12の空転防止バネ14側から引き出している状態( 図1に示すAの状態)では、従来と同様、ボビン12は中釜28の底に当接され る。
【0019】 一方、ボビン糸16をボビン12の空転防止バネ14とは反対側から引き出し ている状態(図1に示すBの状態)では、ボビン糸16の張力はボビン12の軸 と略直交する方向に加わる。このため、ボビン12は、従来のように、空転防止 バネ14の付勢力に抗して空転防止バネ14側に移動することはなく、中釜28 の底に当接したままの状態となる。
【0020】 このため、本実施例のボビンケース10においては、ボビン12が空転防止バ ネ14から受ける制動力が安定し、図4(b)に示す如く、縫製時にボビン糸1 6の張力変動が発生するのを抑制することができるのである。従って、本実施例 のボビンケース10によれば、ボビン糸の張力変動に伴い縫製物に縫いむらが発 生するのを防止して、高品位な縫目を形成することができるようになる。
【0021】 なお、図4(b)は、図4(a)と同様、縫製物を毎分4000回転の速度で 縫製した時に針板21上面に引き出されるボビン糸16一巻分の張力変動を表し ている。
【0022】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の空転防止バネ付ボビンケースによれば、ボビン の軸方向への往復動、延いてはボビン糸の張力変動を抑制できる。このため、ボ ビン糸の張力変動に伴い縫製物に縫いむらが発生するのを防止して、高品位な縫 目を形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の空転防止バネ付ボビンケースをミシン
の釜に装着した状態を表す断面図である。
【図2】従来の空転防止バネ付ボビンケースをミシンの
釜に装着した状態を表す断面図である。
【図3】従来の空転防止バネ付ボビンケース内でのボビ
ンの移動を説明する説明図である。
【図4】従来のボビン糸の張力変動及び実施例の張力変
動の抑制効果を説明する説明図である。
【符号の説明】
10…空転防止バネ付ボビンケース 12…ボビン
14…空転防止バネ 16…ボビン糸 18…糸調子バネ 20…引出し
口 21…針板 23…外釜 28…中釜

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボビンの側壁に当接してボビンの空転を
    防止する空転防止バネを備えた空転防止バネ付ボビンケ
    ースであって、 上記ボビンに巻回されたボビン糸を外部に引き出すため
    の引出し口を、当該ボビンケースの外輪の、上記空転防
    止バネ位置と相対する端部位置から上記ボビンの軸方向
    の高さの少なくとも1/2以内の位置に形成してなるこ
    とを特徴とする空転防止バネ付ボビンケース。
JP1992063001U 1992-09-08 1992-09-08 空転防止バネ付ボビンケース Expired - Fee Related JP2576541Y2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS645593U (ja) * 1987-06-30 1989-01-12
JPH0238701U (ja) * 1988-09-08 1990-03-15

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS645593U (ja) * 1987-06-30 1989-01-12
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