JPH06266221A - 記録装置に用いる現像装置及びイオン発生器 - Google Patents

記録装置に用いる現像装置及びイオン発生器

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JPH06266221A
JPH06266221A JP5052041A JP5204193A JPH06266221A JP H06266221 A JPH06266221 A JP H06266221A JP 5052041 A JP5052041 A JP 5052041A JP 5204193 A JP5204193 A JP 5204193A JP H06266221 A JPH06266221 A JP H06266221A
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toner
developing sleeve
developing
recording
bias voltage
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Inventor
Yasuo Hosaka
靖夫 保坂
Kazushi Nagato
一志 永戸
Hideyuki Nakao
英之 中尾
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録装置に用いられ、現像スリーブと記録ド
ラムとの正確な位置精度が要求されず、環境変動に対す
る画質の変動がなく、気圧の低い高所での放電などによ
る不安定性を除き、静電潜像を安定に現像できる現像装
置を提供すること。 【構成】 記録装置に用いられ、トナー11が現像スリ
ーブ15と記録媒体間を往復運動して記録媒体を現像す
る非接触型の現像装置において、前記現像スリーブ15
上に被覆される前記トナー11の被覆率が1より小さ
く、前記記録媒体の移動速度と前記現像スリーブ15の
周速との比が1より大きくなるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録装置に用いられ、
静電記録装置の記録媒体上の静電潜像を現像する現像装
置並びに誘電体、特に記録装置の感光体、を帯電させる
のに使用される高密度イオンを発生するイオン発生器に
関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真の感光体上の静電潜像や、静電
記録装置の静電記録媒体上の静電潜像を現像する方法に
は、液体現像、磁性トナーを使用した一成分現像、粉体
トナーに電荷を与えるキャリアを混合した二成分現像、
更にキャリアを必要としない非磁性一成分現像がある。
【0003】液体現像は、トナーが微細で高画質のカラ
ー記録に適しており、加えて、200V以下の低い静電
潜像を現像できる。しかし、トナーに電荷を与えるキャ
リアとしてジェット燃料に使用する高絶縁性ケロシンが
必要であり、この高絶縁性ケロシンは危険性と悪臭のた
め特殊用途に使用されており、一般のオフィス用プリン
タや複写機では使用されていない。
【0004】また、磁性一成分現像は、液体現像と同様
の低い静電コントラストを現像でき、加えて、トナー中
の磁性体でトナー搬送ができるので、現像器の構造が簡
単になる。しかし、磁性一成分現像は現像時に静電潜像
により生ずるトナーの分極力を使用するため、レーザプ
リンタのように電荷のない領域を反転現像する方式には
適さない。また、トナー中の磁性体が導電性のため、記
録媒体上に形成されたトナー画像を静電的に普通紙に転
写することができない。更に、磁性体が不透明黒色であ
るので、カラー化に適さない。
【0005】一方、二成分現像方式は、磁性キャリアと
絶縁性トナーを混合し、両者の摩擦帯電でトナーに電荷
を与えることにより、400V以上の高い静電潜像を現
像する粉体現像方式である。この二成分現像方式は安定
した画質が得られ、複写機やレーザプリンタ更にはデジ
タルカラープリンタなどに最も一般的に使用されてい
る。しかし、この方式は、トナーに電荷を与えるキャリ
アを記録枚数ごとに交換する必要があり、更に、キャリ
アとトナーを混合する現像器が大型になる欠点がある。
この欠点を除くために、最近ではキャリアを使用しない
非磁性一成分現像方式が開発・実用化されている。この
非磁性一成分現像方式には、非接触方式と接触方式があ
る。従来の非接触現像方式について、図15及び図16
を用いて説明する。図15は、非接触一成分現像器と記
録ドラムとの配置図である。
【0006】図15によれば、現像器10中のトナー1
1は、帯電ブレード12で摩擦電荷を与えられ、トナー
11の粒径程度に粗らされた現像スリーブ15の金属表
面上に、数層のトナー12の層を形成する。現像スリー
ブ15と記録ドラム20との間の距離Lが画像濃度に影
響するため、通常200μm程度に精度良く保持され
る。
【0007】現像スリーブ15と記録ドラム20は、そ
れぞれ矢印D1及びD2方向に等速で移動し、現像スリ
ーブ15には交流バイアス電圧30と直流バイアス電圧
35が与えられる。トナー11は、交流バイアス電圧に
より現像スリーブ15と記録ドラム20との間を往復運
動し、記録ドラム20上の電荷が消去された画像領域1
12に付着して現像が行われる。直流バイアスは、現像
スリーブ15上のトナー11を剥離し、記録ドラム20
方向にトナー11を飛翔させる役割を担う。
【0008】図16は、交流バイアス電圧を変えた場合
の非磁性一成分現像の特性を示す。横軸は静電コントラ
ストを示し、静電潜像の電位から直流バイアス電圧を除
去した値である。縦軸は画像濃度を示す。曲線C0は、
交流バイアス電圧を印加しない状態の現像特性であり、
現像には600V以上の高い静電コントラストが必要に
なる。また、曲線CGは1.5kVppの交流バイアス電
圧を与えた場合の現像特性で、現像に必要な静電コント
ラストは200V以下で高いガンマ特性を示す。
【0009】ここで、階調特性を表すガンマ特性は、交
流バイアス電圧を変えられることでコントロールが可能
になる。しかし、従来は交流バイアス電圧を変えると現
像の臨界電圧Vc も変動すると考えられており、ガンマ
特性を制御して画像の階調特性を変えることは行われて
いない。また、この現像方式は現像器10と記録ドラム
20との間の位置設定に高い精度が必要であった。更
に、本現像方式は、環境変動で画質が影響される。特
に、高所で気圧が低下する乾燥した環境では、現像スリ
ーブ15上の多層トナー11間の水分が除去されてトナ
ー11層間の物理的保持力が減少するので、トナー11
が飛散して画質が劣化する。加えて、現像スリーブ15
と記録ドラム20との間の電圧で放電が起こる。
【0010】上記の欠点を除くために交流バイアス電圧
を印加しない接触一成分現像方式が開発され、実用化の
段階に入っている。接触一成分現像方式は、帯電ブレー
ドでトナー層を一層以下に現像スリーブ上に塗布し、記
録ドラムの周辺速度より現像スリーブを高速に移動し
て、現像に必要なトナー量を補給する。しかし、この現
像方式には、次のような欠点がある。まず、記録ドラム
と現像スリーブとの相対速度の変動で現像濃度が影響を
受ける。更に、相対速度を持って現像スリーブと記録ド
ラムとが摩擦(接触)するため、記録ドラムの駆動系負
荷が大きくなり、送りムラが発生し易くなる。また、記
録ドラムと現像スリーブとの摩擦による表面電位の変動
を、高い直流バイアス電圧で除去するため、2値記録に
なる。
【0011】このような静電画像を形成する記録装置で
は、チャージャによる帯電の際にオゾンが生成される。
オゾンの発生はオフィス環境を劣化させるため、近年プ
リンタなどのオゾン発生量を減少してオフィス環境を向
上させる帯電装置の開発が行われてきている。そのた
め、ローラ帯電や固体化イオン発生器を使用したイオン
デポジション記録の開発が活発に行われている。ローラ
帯電で均一な画像を得るには低い表面電位が有利で、固
体化イオン発生器を使用した画点ごとにイオンを制御し
て静電潜像を形成するイオンデポジション記録ではイオ
ンと静電潜像との干渉を減少させる低い静電コントラス
トが有利となる。このように、200V以下の低い静電
画像を現像できる低電位現像器への要求も生じつつあ
る。
【0012】また、従来画質を決定する静電コントラス
トに対する画像濃度を与えるガンマ特性がトナーで決定
され、積極的に外部からのコントロールでガンマ特性を
変化させる試みは行われていない。そのため、装置で必
要とする画質ごとに異なる種類のトナーが必要となる。
【0013】上記のように、非接触一成分現像は、現像
スリーブを記録媒体に対して精度良く設置する必要があ
り、かつ低い気圧の高所では現像スリーブと記録媒体と
の間で放電が生ずる。一方、接触一成分現像は送りムラ
による画質の劣化が生じ易く、2値記録に限定される。
これらの現像方式は、静電コントラストに対する画像濃
度を与えるガンマ特性を現像剤トナーの特性で決定して
おり、装置ごとに異なる種類のトナーが必要であった。
【0014】ところで、放電を利用したイオン発生器
は、誘電物を帯電させる帯電器として利用されている。
図17は電子写真プロセスで利用されている例であっ
て、帯電器50(以下、「イオン発生器」とも称する)
が感光体20(以下、「記録ドラム」とも称する)を一
様に帯電するために用いられている例を示す。なお、図
17において、10は現像器、81は静電潜像を形成す
るためのレーザ光、82がクリーナである。通常、この
帯電器ではワイヤに高電圧を印加して放電によってイオ
ンを作り、イオンを帯電対象に付着させることで帯電さ
せている。この時問題の一つとして、前述したように、
放電による有害物質であるオゾンの発生がある。
【0015】現在電子写真プロセスを利用した複写機や
プリンタでは、記録装置からの排気孔にオゾンフィルタ
を配置し、装置外に排出されるオゾン濃度をある基準以
下にしている。しかし、オゾンフィルタは一定期間毎に
交換する必要がある。オフィス等で用いられる複写機の
場合は、保守員が定期的に交換を行うので問題はない
が、使用者がメンテナンスを行うプリンタでは交換が怠
りがちになり、基準以上のオゾンが排出されることが多
い。
【0016】また、その他の対策として導電ローラを用
いて感光体とそのローラを接触させるローラ帯電方法が
とられている。しかし、この方法ではローラが感光体上
のトナーや紙片で汚れて、次第に帯電能力が劣化すると
いう問題がある。また、ローラ帯電方式では帯電むらも
生じやすく、高画質な画像出力装置には向いていない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、現像に
必要な電位コントラストを400V以上必要とする二成
分現像は、トナーに電荷を与える磁性キャリアを一定記
録枚数ごとに交換する必要がある。交換すべき磁性キャ
リアを必要としない非磁性一成分現像には非接触方式と
接触方式があり、非接触方式は記録ドラムと現像スリー
ブとを高い精度で設定する必要があり、かつ気圧の低い
高所の乾燥した地域では、現像スリーブと記録媒体との
間に放電が発生し、現像が不安定になる。一方、接触方
式は、現像スリーブが記録ドラムに接触していることか
ら記録ドラムに多大の機械的負荷がかかり、記録ドラム
の送りムラが発生し現像濃度の変動が発生し易い。ま
た、静電コントラストに対する画像濃度を与えるガンマ
特性が現像剤トナーの特性で決まり、装置ごとに異なる
種類のトナーが必要であった。
【0018】ローラ帯電などオゾン発生量の少ない帯電
装置を使用できるように、200V以下の低い静電潜像
を現像する液体現像は、トナーのキャリアにジェット燃
料のケロシンを使用しているが、危険性と悪臭のため現
在では現像剤としてほとんど使用されていない。更に、
この現像器では液体現像剤の搬送系が複雑になる。磁性
一成分現像方式も低い静電コントラストの現像が可能で
あるが、磁性トナーを誘電分極で静電潜像に付着させる
ため、電荷のない領域を現像する反転現像には適さな
い。更に、磁性一成分現像方式は、トナー中の磁性体の
ためにトナーが導電性を示すので普通紙にトナー像を静
電転写できず、更にトナー中の磁性体のためのカラー化
ができない。
【0019】なお、従来の放電を用いた帯電器は装置外
へのオゾンの排気が多く、オゾンの排出濃度を下げるに
はオゾンフィルタが必要である等の問題がある。電圧を
印加したローラを接触させることで帯電させる方法も、
発生するオゾン量は少ないものの、安定性や帯電むらの
問題がある。
【0020】本発明の目的は、記録装置に用いられ、現
像スリーブと記録ドラムとの正確な位置精度が要求され
ず、環境変動に対する画質の変動がなく、気圧の低い高
所での放電などによる不安定性を除き、静電潜像を安定
に現像できる現像装置を提供することである。本発明の
他の目的は、記録装置に用いられ、安定性に優れ、帯電
むらがなく、発生するオゾン量の少ないイオン発生器を
提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために次のような手段を講じた。
【0022】本発明の現像装置は、記録装置に用いら
れ、トナーが現像スリーブと記録媒体との間を往復運動
して記録媒体を現像する非接触型の現像装置であって、
前記現像スリーブ上に被覆される前記トナーの被覆率が
1より小さく、前記記録媒体の移動速度と前記現像スリ
ーブの周速との比が1より大きくするようにした。
【0023】非接触現像は、乾燥した高所で現像が安定
しない欠点を有する。これは、乾燥した高所の温度の減
少と気圧の減少で、現像スリーブ上に存在する多層トナ
ーの水分が除去され、水分によるトナー間の物理的付着
力が減少し、トナー間の静電的反発力がトナー間の付着
力より増加し、トナー飛散が生じて現像劣化が生ずる。
【0024】上記のように、現像スリーブ上のトナーの
被覆率kを1より小さくしたトナー層を一層以下にし、
現像スリーブ上のトナー付着力がトナー電荷による現像
スリーブの電気的鏡像力で主に決まるようにすると、環
境安定性が得られる。
【0025】また、上記のようにトナー層を一層以下に
したことによるトナー搬送量の減少を、記録ドラム速度
に対する現像スリーブ速度の周速比を1より大きくする
ことで補償している。すなわち、交流バイアス電圧で往
復運動するトナーが現像スリーブ上で多層にならないよ
うに、記録ドラムと現像スリーブとの間を往復運動する
時間Tacを、速度vで現像スリーブ上に現像領域Sを
通過する時間(S/v)より小さくした(Tac<S/
v)。このようにして、現像スリーブ上でトナーを多数
回往復運動させることにより、現像スリーブに戻るトナ
ー量を平均化して多層にならないようにした。
【0026】ここで、交流バイアス電圧Vppとその周波
数f、トナー電荷量Qsで与えられる距離、すなわちL
=(Qs・Vpp)1/2 /(2・f)から、記録媒体と現
像スリーブとの間の距離が上記の距離Lより小さくなる
範囲が現像領域Sとなる。
【0027】また、非接触現像の第2の欠点である記録
ドラムとの位置精度を緩和するために、距離変動に対し
て安定して現像できる記録ドラムと現像スリーブとの間
の距離の条件を検討した。その結果、記録ドラムと現像
スリーブとの間の最近接距離Lmが、交流バイアス電圧
Vppと周波数f、トナー比電荷Qsから与えられる次の
距離より小さい範囲、すなわち、 Lm<(Qs・Vpp)1/2 /(2・f)
【0028】の条件を満足する距離で安定した現像が行
われる。記録ドラムと現像スリーブとの間の距離を上記
の範囲で自由に選定でき、ソフトな現像ローラを使用す
ることにより、接触現像器と同様に記録ドラムと現像ス
リーブを接触して使用することもできる。更に、この条
件が満足されると現像の臨界電圧は直流バイアス電圧で
一義的に決まるので、交流バイアス電圧を変えてガンマ
特性のみを変化させることが可能になる。この時、交流
バイアス電圧が大きくなるとガンマ値は小さくなり、上
式で等号が成り立つ場合にガンマ値が最大となるので、
低い静電コントラストの現像が可能になる。また、交流
バイアス電圧の周期とトナーが臨界距離を飛翔する時間
を同程度にすると、周波数を上昇させることによってト
ナーの移動距離を周波数の周期でコントロールでき、ガ
ンマ特性を変えることができる。
【0029】また、本発明の現像装置は、記録装置に用
いられ、トナーが現像スリーブと記録媒体間を往復運動
して記録媒体を現像する非接触型の現像装置であって、
前記現像スリーブと前記記録媒体間に交流電圧を印加す
る交流電圧源と、気圧を検知する検知手段と、前記検知
手段によって検知された気圧に従って前記交流電圧源の
電圧を制御する手段とを備えた。
【0030】高所での気圧減少による記録媒体と現像ス
リーブとの間の放電を防止するため、現像器に印加する
交流バイアス電圧を放電が発生しない範囲に設定する。
この時、プリンタや複写機が使用される高原都市に標高
3000m近辺を想定し、高度の上限とすると、これら
の都市の気圧は500mmHg程度になる。この値を気
圧の下限に取り、パッシェンの放電曲線の直線領域の近
似から、交流バイアス電圧が次式を満足するように設定
する。 (Vpp/2+Vc)≦4150×d)+325
【0031】更に、現像スリーブの表面に金属や酸化物
などの2次電子放出率の高い材料を露出しないように
し、放電が発生し易い条件を除去する。また、現像臨界
電圧が変動する原因には交流バイアス電圧が不足して起
こる場合と、高いバイアス電圧によりトナーに電荷注入
が生じて起こる場合がある。交流バイアス電圧を変えて
ガンマ特性を変化させるには、この臨界電圧を一定にす
る必要がある。そのため、記録媒体と現像スリーブとの
間をトナーが往復運動できる最小値に交流バイアス電圧
を設定する。この時、現像臨界電圧が変動すること無
く、トナーが現像スリーブと記録媒体間を往復運動でき
る条件は、交流バイアス電圧Vppと周波数f、トナー電
荷量Qs、現像スリーブと記録媒体間距離dを用いて、
次式で与えられる。 L<(Qs・Vpp)/(2・f)
【0032】以上の条件は、トナー電荷が決まると一義
的に決まる値であり、実際のトナーは粒径分布に応じて
比電荷の分布が存在する。そのため、交流バイアス電圧
の大きさ、または周波数粒径分布の異なるトナーに対す
る現像の安定性を得る。
【0033】現像スリーブからの電荷注入は、磁性トナ
ーなどのトナー内部に金属を含む場合に、発生し易い。
そのため、絶縁性の一成分現像剤を使用し、かつ現像ス
リーブ表面を電荷注入が発生し易い金属粒子などの低抵
抗体が露出しないようにする。この様にして安定した現
像と、階調表現をきめるガンマ特性をコントロールす
る。
【0034】本発明のイオン発生器は、記録装置に用い
られ、イオンを発生する放電領域とイオンが帯電対象へ
移動する移動領域とが分離して構成されるイオン発生器
であって、前記放電領域内のイオン発生場所から所定の
距離をもって設けられ、前記放電領域で発生したイオン
が前記放電領域から前記移動領域に移動するための通気
孔と、前記放電領域内を所定の温度で加熱する加熱手段
とを備えた。
【0035】
【作用】上記手段を講じた結果、次のような作用が生じ
る。
【0036】本発明の現像装置は、非磁性の粉体トナー
を使用した非接触の一成分現像装置であって、気圧が低
い高所でも安定した現像が可能なように、気圧を検知し
て、現像スリーブと記録媒体間の放電を防止し、更に現
像スリーブと記録媒体間距離を規定値以内にすれば良い
ので、非接触現像の欠点であった現像スリーブと記録ド
ラム間の正確な位置精度の必要性をなくし、現像器の設
定を容易にした。また、接触現像と同様のソフトな現像
スリーブを用いると軽い接触範囲にまで広げることがで
きる。
【0037】また、交流バイアス電圧或いはその周波数
を変化させることにより、一成分現像で高いガンマ特性
を得ることを可能にし、200V以下の低い静電潜像を
安定に現像できるようにした。その結果、オゾン発生量
の低いローラ帯電や接触帯電を低い表面電位で画像形成
できるようになり、安定したオフィス環境の向上を図っ
た。更に、高速記録が可能で高い画質が期待できるイオ
ンを画点ごとに制御し絶縁性記録媒体上に直接静電潜像
を形成するイオンデポジション記録を、低い静電コント
ラストの潜像を現像できるようにすることで、静電潜像
とイオンビームの干渉を減少し、画質を向上した粉体現
像のプリンタが可能になる。また、現像器に印加する交
流バイアス電圧の周波数と電圧を変えることで現像のガ
ンマ特性を変化させ、外部から画質を変えることを可能
にしている。
【0038】オゾンは放電による生成反応と、窒素など
を参加することによる分解反応の2種の反応によりある
程度に飽和する。更に、オゾンは熱により分解する。本
発明のイオン発生器でも放電領域ではこの飽和濃度のオ
ゾンが存在する。しかし、放電領域を所定の温度に加熱
すると共に、オゾンの発生場所から通気孔までの距離を
オゾンが消滅する距離としたので、放電領域外に漏れる
オゾン量は少なく、装置全体に高濃度のオゾンが広がる
ことはない。このことによって、帯電対象に非接触で帯
電でき、安定で、かつオゾン排出濃度が小さいイオン発
生器が可能となる。
【0039】
【実施例】本発明の装置の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の第1実施例に係る記録装置に用
いる現像装置の動作を説明するための図である。
【0040】図1によれば、現像スリーブ15と記録ド
ラム20とは100μm程度の距離を隔てて配置されて
いる。この現像スリーブ15上にトナー11の被覆率k
が1より小さく、トナー11が一層以下になるように図
示しない一成分現像器中の帯電ブレードで電荷を与えら
れて、現像スリーブ15上にトナー11が塗布される。
ここで、トナー11の被覆率kとは、現像スリーブ15
上の任意の面積中におけるトナー11の総面積をその面
積で除した値をいう。ここで、トナー11の総面積と
は、トナー11の粒の1個の面積とトナー11の個数を
かけたものである。現像スリーブ15と記録ドラム20
とが近接する領域A0では、記録ドラム20上の表面電
位の低い画像領域A1と表面電位の高い非画像領域A2
で、交流バイアス電圧によりトナー11が往復運動す
る。矢印で示すように現像スリーブ15の移動に従っ
て、トナー11の飛翔が順次次のように起こる。トナー
11の飛翔は現像スリーブ15と記録ドラム20が近接
するに従い、次のような順序で起こる。
【0041】現像スリーブ15と記録ドラム20間の距
離が離れたトナー11の飛翔がおこる限界領域A3で
は、交流バイアス電圧と静電コントラスト(静電潜像と
直流バイアス電圧との差)が加算され、現像スリーブ1
5から記録ドラム20方向へトナー11が飛翔する。現
像スリーブ15と記録ドラム20が近接すると記録媒体
上の画像領域のトナー11が、現像スリーブ15上に戻
る。
【0042】更に近接した領域では、記録ドラム20上
の表面電位の高い非画像領域A2のトナー11の飛翔が
起こる。現像スリーブ15と記録ドラム20とが接近す
る状態では非画像領域A2へのトナー11の飛翔がまだ
生じていないため、この現象は発生しない。更に近接す
ると、非画像領域へ現像スリーブ15からトナー11が
飛翔するようになる。最も両者が近づいた領域では、上
記の現象がすべて同時に発生する。すなわち、記録ドラ
ム20上の非画像領域および画像領域でトナー11の往
復飛翔が起こる。
【0043】上記のように、トナー11の飛翔の限界と
なる領域A3では、現像スリーブ15から記録ドラム2
0へのトナー11の飛翔が起こる。トナー11が付着し
た記録媒体から現像スリーブ15に戻る運動が停止する
と、往復運動がなくなることで記録媒体に移動するトナ
ー11量が最大となり、現像特性はこの距離で決まる。
更に距離が増加すると、記録媒体方向D2に移動できる
領域まで、現像スリーブ15上に残留したトナー11の
移動が起こる。現像による画像領域A1のトナー11の
濃度を上昇させるため、すなわち、一方、現像スリーブ
15上のトナー11の被覆率kが1.0より小さいこと
による画像濃度の減少を補償するため、記録ドラム20
の移動方向D2(回転方向)と同方向D1に高速に移動
する現像スリーブ15との速度比(以下、単に「周速
比」と称する)pを1より大きくする。このようにする
と、画像領域A1は現像スリーブ15上の多数のトナー
11で現像される。
【0044】実際には、現像スリーブ15上のトナー1
1の被覆率kを0.68、現像スリーブ15の周速を1
5cm/sec、記録ドラム20の周速を10cm/s
ecとし、周速比pを1.5とした。この時の、トナー
11の電荷量は〜6μC/gである。現像スリーブ15
に周波数2kHz、1.5kVppの交流バイアス電圧
と、−550Vの直流バイアス電圧を重畳する。記録ド
ラム20の表面電位は、−600Vで200Vの静電コ
ントラストを形成して現像する。
【0045】上記のように、現像スリーブ15上のトナ
ー11が一層以下の場合は、トナー11自身の電気的鏡
像力で現像スリーブ15に付着し、多層にした場合のト
ナー11間の電荷反発力がない。従って、トナー11間
の水分などによる物理的付着力の影響が小さく、乾燥し
た高所等においても安定した現像が得られる。
【0046】なお、第1実施例では、トナー11を現像
スリーブ15と記録媒体間で往復運動させる手段として
交流電圧を用いたが、超音波のような他の力を用いても
良い。
【0047】第1実施例の現像装置の現像スリーブ15
に使用するローラ15の構造を、図2を用いて説明す
る。図2(a)は、現像ローラの構造を示す横断面図、
図2(b)は、現像ローラが変形を受ける様子を示す
図、図2(c)は、現像ローラの構造を示す縦断面図で
ある。
【0048】現像スリーブ15は、金属の駆動軸16上
の導電性ゴムローラ17と、この導電性ゴムローラ17
上に被覆された導電樹脂層18と、この導電樹脂層18
上に被覆された抵抗樹脂層19とで構成される。なお、
従来の非接触現像装置の現像スリーブは、アルミなどの
金属から構成されている。
【0049】また、放電は、放電が起こる電極(現像ス
リーブ)表面の仕事関数と2次電子放出量によって決ま
り、仕事関数が小さく2次電子放出量の大きい金属また
は金属酸化物で起こり易い。また、トナーに磁性体のよ
うな金属または金属酸化物が含まれていると、トナーを
通して放電が起こる。そのため、現像スリーブには2次
電子放出率〜4以下で、仕事関数が〜8eV以上の金属
以外の材料が適している。実際には、現像スリーブ表面
に金属や金属酸化物などが存在しないイオン性の導電性
フッ素樹脂を使用し、現像に最適な106 〜108 Ωc
mの体積抵抗を持つ現像スリーブを構成する。また、ト
ナーとしては磁性体の含まれない非磁性トナーを使用す
る。
【0050】上記のような構成にすることにより、金属
電極の場合のパッシェンの放電曲線以上に放電電圧が上
昇するようにして、交流バイアス電圧と静電コントラス
トとの和に対する許容範囲の増加を図ることができる。
【0051】なお、現像スリーブ内の導電性ゴムローラ
は、経年変形の少ない30°〜60°程度の硬度のもの
を使用する。図2(b)に示すように、この硬度は帯電
ブレード12などの圧力で、現像スリーブ15が点線か
ら実線へ矢印方向に変形することを防止する。加えて、
記録媒体や現像スリーブの偏心で、現像スリーブと記録
媒体とが接触する場合にも記録媒体の機械的破損を防止
する。上記のような構成にすることにより、気圧の低い
高所においても放電が発生すること無く安定した非接触
現像を可能にする。
【0052】また、図2(c)に示すように、現像スリ
ーブ15の導電性ゴムローラ17上に被覆する導電層1
8と抵抗層19は、導電層18を抵抗層19より短く
し、かつ抵抗層19を導電性ゴムローラ17の両端部で
折りまげて、導電性ゴムローラ17と記録媒体の接触に
よる放電で記録媒体が破損することを防止するようにし
ても良い。
【0053】図3は、本発明の第2実施例に係る記録装
置に用いる現像装置の動作を説明するための図であっ
て、トナー11の被覆率kと記録ドラム20に対する現
像スリーブ15の周速比pの積が、1より大きい値を示
す図である。
【0054】図3において、記録ドラム20の周速が1
0cm/sec、現像スリーブ15の周速は30cm/
secで、他の記録条件は第1実施例と同一であり、ト
ナー11の被覆率kと周速比pとの積(k・p)を2と
している。このような構成とすることにより、記録ドラ
ム20上の画像領域A1は、現像スリーブ15上の広い
範囲A11 のトナー11が積算されて現像される。な
お、本実施例ではトナー11が2層に現像されるので、
十分な画像濃度を得ることができる。図4は、本発明の
第3実施例に係る記録装置に用いる現像装置の動作を説
明するための図である。
【0055】第2実施例のようにトナー11の被覆率k
と周速比pの積(k・p)が1以上、すなわちトナー1
1が往復運動する時間が現像スリーブ15が現像領域を
通過する時間より長くなると、往復運動するトナー11
が新しい現像スリーブ15上のトナー11に積算され
る。このようにトナー11が多層になると、現像した画
像濃度の不均一性が生じ、更に乾燥した高所では、静電
潜像を有する記録ドラム20のように強制的にトナー1
1を保持する力がない現像スリーブ15上でトナー11
飛散が生じ、現像の安定性が損なわれる。そのため、現
像スリーブ15がトナー11が往復運動している現像領
域A4(面積S)を速度vで通過する時間S/vを、ト
ナー11の往復する時間Tacよりも長くする。すなわ
ち、 Tac<S/v …(1)
【0056】とする。上記のような条件により現像スリ
ーブ15上の現像領域Sでトナー11を多数回往復運動
をさせると、現像スリーブ15上にトナー11が積算さ
れることがなくなるので、現像濃度の変動や環境変動に
対し安定した現像が可能になる。次に、トナー11を往
復運動させる手段として交流電圧を使用した場合につい
て説明する。
【0057】ピーク間電圧Vppであり、周波数fの交流
バイアス電圧を現像スリーブ15に与えた時に、トナー
電荷量をQsとすると、現像スリーブ15と記録ドラム
20との間でトナー11が飛翔できる距離Lは次式で与
えられる。 L=(Qs・Vpp)1/2 /(2・f) …(2)
【0058】上式で与えられる距離Lより現像スリーブ
15と記録ドラム20との距離が小さい領域Sでトナー
11が往復運動する。そこで、現像スリーブ15がこの
領域Sを速度vで通過する時間(S/v)を、トナー1
1が往復運動する時間Tac(=1/f)より小さくす
る。この領域Sはトナー11の往復移動できる距離Lを
用いて近似的に次式で示すことができる。 S={8・r・(L−Lm)/(1+r/R)}1/2 …(3) 上式において、Lmは現像スリーブ15と記録ドラム2
0の最近接距離、rは現像スリーブ15の半径、Rは記
録ドラム20の半径である。
【0059】なお、実際の計算では、トナー11電荷の
鏡像力による現像スリーブ15との付着力に打ち勝つ電
界を生ずる電圧を、交流バイアス電圧に加算する必要が
ある。この電圧は、他の計算式から、現像スリーブ15
と記録媒体とが100μm離れていると、約1.3kV
ppになる。ここで、交流電圧が2kVppの時には、実際
のトナー11の飛翔に印加されると交流電圧は700V
ppである。交流電圧の周波数2kHz、トナー11の比
電荷6μC/gとすると、トナー11が飛翔できる距離
Lは約670μmになる。
【0060】現像スリーブ15と記録ドラム20との間
の距離が100μmで、記録ドラム20の径が大きく、
現像スリーブ15の半径rが1cmのとき、現像領域S
は約6.7mmになる。そのため、トナー11が現像ス
リーブ15上に積算しない条件Tac<(S/v)から、
現像スリーブ15周速vは〜13m/secより小さく
する必要がある。例えば、トナー11の被覆率kが0.
5、記録ドラム20の周速が10cm/secの時、記
録ドラム20上の現像トナー11を2層以上にするため
の周速比pを4にとると、現像スリーブ15の周速vは
40cm/secとなり、〜13m/secより小さい
ので、前記条件を満足する。
【0061】現像スリーブ15と記録ドラム20との間
の最近接距離Lmが大きくなると、(3)式からも明ら
かにように現像領域Sは減少し、Tac<(S/v)の条
件が満たされなくなる。このような状態になると、現像
の不安定性が生ずる。更に、最近接距離Lmがトナー1
1の飛翔距離Lより大きくなると、トナー11の往復運
動がなくなり静電潜像の電界のみでトナー11を現像ス
リーブ15から記録ドラム20に移動させることにな
り、現像電界が不十分となり十分な現像が行われなくな
る。そのために、記録ドラム20と現像スリーブ15間
の最近接間距離Lmは、トナー11が往復運動する距離
Lより近接している必要がある。上記の例では、現像ス
リーブ15と記録ドラム20との最近接間距離が100
μmであり、トナー11が飛翔できる距離が670μm
のため、この条件を満足している。また、現像スリーブ
15と記録ドラム20の両者は互いに接していても良
い。
【0062】図5を用いて、交流バイアス電圧を変えて
現像特性(階調特性)を変える例を示す。周波数fの交
流バイアス電圧Vppが与えられると、現像スリーブ15
と記録ドラム20との間をトナー11が往復運動できる
距離Lは、次式で与えられる。 L<(Qs・Vpp)1/2 /(2・f) …(4)
【0063】上記の(4)式によれば、交流電圧のVpp
を変化させると、トナー11の飛翔距離を変えることが
できる。このトナー11の飛翔距離が変わると、現像時
に記録ドラム20上にトナー11に作用する静電コント
ラストによる電界が変動するので、現像のガンマ特性を
コントロールできる。この解析結果について以下に説明
する。
【0064】図5(a)は、記録ドラム20上の静電コ
ントラストを横軸に、そのときの現像濃度を縦軸にと
り、交流電圧をパラメータとした現像特性の図である。
図5(b)は、交流電圧を変えた場合のトナー11の飛
翔の軌跡である。この時の現像スリーブ15と記録ドラ
ム20との間距離Lmは100μmとした。
【0065】図5(a)の曲線C0は、交流電圧Vppが
印加されていない場合の現像特性を示す。図5(b)の
トナー11の軌跡M1で示すように、この時現像スリー
ブ15上のトナー11は、静電潜像の電界のみで飛翔
し、高い静電コントラストで初めて現像が行われる。そ
の結果、鏡像力で付着したトナー11を現像スリーブ1
5から飛翔させる現像の臨界電圧VC1は、高い静電潜像
電位となる。交流電圧が印加され、トナー11が最近接
間距離Lmを軌跡M2に示すような往復運動をするよう
になると、静電潜像の電位に対する画像濃度が現像曲線
CG1で示すように上昇して、現像特性を示すガンマ値
が大きくなると共に、現像の臨界電圧VC2も低下する。
この時の交流電圧Vppは〜1.5kVppで計算値(1.
3kVpp)とほぼ一致する。なお、交流電圧の周波数は
2kHzである。
【0066】上記のような高いガンマ値では低い静電コ
ントラスト潜像を現像でき、そして、記録ドラム20の
表面電位を低くできるので、オゾン発生量の少ないロー
ラ帯電を安定して使用できるようになる。更に、静電潜
像をドットごとのイオンを制御して形成するイオンデポ
ジション記録では、低い静電潜像を使用できるようにな
るので、イオンと静電潜像との干渉が減少して画質向上
を計ることができる。
【0067】一方、この交流電圧を増加するとトナー1
1の飛翔領域A31 が増加するので、現像曲線CG2の
ガンマ値が減少する。この時、静電潜像の大きさで決ま
る現像臨界電圧VC2に変化はない。更に交流電圧を増加
すると、トナー11の飛翔領域A32 が広がり現像曲線
CG3のガンマ値は更に小さくなって、現像に必要な静
電コントラストが600V以上になる。この時の交流電
圧は3kVppである。この場合は、階調記録が容易にな
り、臨界電圧の変化はない。上記のようにして交流バイ
アス電圧を変えると現像特性(階調特性)を制御するこ
とができる。この制御方法を図6を用いて説明する。
【0068】従来のアナログ複写機や、中間調を再現す
るデジタル複写機、更にデジタルカラー記録装置では、
任意に画質をコントロールする要求が最近大きくなって
いる。レーザプリンタなどでは、パルス幅制御などによ
るレーザ光量を制御することにより、静電潜像の画点を
制御し画質のコントロールを行っている。しかし、電子
写真の画質を制御するパラメータには、レーザ光で制御
できる静電潜像のほかに、現像特性など他の構成要素の
特性制御も必要となる。ここでは、現像特性を現像器の
交流バイアス電圧をコントロールして行う例について説
明する。
【0069】プリンタの使用者またはカラーデジタル複
写機などのスキャナ信号を処理して得られた図示しない
CPUからの信号により、1枚ごと又はカラー画像の各
色ごとに画質制御信号発生器40で画質制御用の信号が
生成される。この信号に応じて交流バイアス電圧制御回
路31が交流バイアス電圧30を制御する。この交流バ
イアス電圧30は、直流バイアス電圧35と重畳されて
現像装置10の現像スリーブ15に印加される。この現
像スリーブ15上には被覆率kが1以下のトナー11が
帯電ブレード12によって塗布されている。2値記録に
近い画像に対する制御信号が入力されると、交流バイア
ス電圧は1.5kVppの電圧に制御される。また、ソフ
トな階調記録の場合は、2.5kVppの交流バイアス電
圧が印加される。このように現像特性を決めるガンマ特
性を、外部からコントロールすることで、自由に記録ド
ラム20上の画質を自由に制御することができる。特に
カラー記録の場合はトナー11の特性が各色ごとに異な
り、それぞれのカラー現像器の交流バイアス電圧を最適
値に設定することにより、良質なカラー画像を得ること
ができる。
【0070】上記は交流バイアス電圧の電圧を変えて、
ガンマ特性をコントロールする例を示したが、交流バイ
アス電圧の周波数を変え、現像特性のガンマ値をコント
ロールする例について説明する。
【0071】周波数fのバイアス電圧が与えられている
場合、現像スリーブ15と記録ドラム20との間のトナ
ー11の飛翔距離Lは、(4)式と同様に次式で与えら
れる。 L=(Qs・Vpp)1/2 /(2・f) …(5)
【0072】(5)式において、交流バイアス電圧の周
波数fを大きくするとトナー11の飛翔距離Lは小さく
なり、周波数fを小さくするとトナー11の飛翔距離L
は大きくなる。そのため上記の例と同様に、交流バイア
ス電圧の周波数を変えることにより現像のガンマ特性を
コントロールできる。上記の制御方法を図7を用いて説
明する。
【0073】プリンタの使用者またはカラーデジタル複
写機などのスキャナ信号を処理して得られた図示しない
CPUからの信号により、1枚ごと又はカラー画像の各
色ごとに画質制御信号発生器35から画質制御用の信号
が生成される。この信号に応じて交流バイアス電圧の周
波数制御回路32により交流バイアス電圧30の周波数
が制御される。例えば、2.5kVppの電圧が印加され
た交流バイアス電圧は、2値記録に近い画像に対する制
御信号が入力されると、周波数が1.5kHzの低い値
に制御される。ソフトな階調記録の場合は、3kHzの
周波数に制御される。上記のように現像特性を決めるガ
ンマ値を、交流バイアス電圧の周波数を外部からコント
ロールすることで、自由に制御することができる。
【0074】図8は、本発明の第4実施例に係る記録装
置に用いる現像装置の動作を説明するための図である。
本実施例は、気圧を検出して現像スリーブ15と記録媒
体間の交流バイアス電圧を制御し、放電を防止した非接
触現像器の例を示す。図8(a)は現像器のコントロー
ル・ブロック図であり、図8(b)はパッシェンの放電
曲線を示す。
【0075】図8(a)に示すように、現像器1中の現
像スリーブ15は、記録媒体3と距離dを隔てて設置さ
れる。この現像スリーブ15に電圧Vppの交流バイアス
電圧30と、直流バイアス電圧35を重畳して印加す
る。交流バイアス電圧は、気圧検出器42からの出力信
号で交流バイアス電圧制御回路31によりコントロール
される。高所などの気圧P(mmHg)と距離d(m
m)の積が6.0以上の値の領域(図8(b)中の実線
部)では、パッシェンの放電曲線は直線で近似できる。
【0076】交流バイアス電圧Vpp/2と静電コントラ
ストVcとの和を、(6)式を満足するように交流バイ
アス電圧30の電圧を交流バイアス電圧制御回路31で
制御する。 (Vpp/2+Vc)<8.33×(P×d)+325 …(6)
【0077】(6)式において、例えば、現像スリーブ
15と記録媒体間の距離dが0.1mmのとき、300
0m級の高原都市では気圧が500mmHgと低くな
り、放電臨界電圧V1 は740Vとなる。一方、750
mmHgの低地での放電臨界電圧V2 は950Vにな
る。
【0078】上記のように、交流バイアス電圧を制御す
ることにより、高所における現像スリーブ15と記録媒
体間の放電を防止し、常に安定した非接触現像を達成す
ることができる。次に、第4実施例においてガンマ特性
を変えて階調特性を変化させる例について示す。
【0079】3000m級の高原都市では、気圧が50
0mmHg程度に低下する。この時、(P×d)が6以
上の範囲の金属電極にたいするパッシェンの放電曲線
は、次式の等号で直線近似できる。 (Vpp/2+Vs)≦4150×d+325 …(7)
【0080】第1実施例で示した現像スリーブと非磁性
一成分トナーを使用すると、この放電限界は高い電圧に
移行する。現像スリーブと記録媒体間の距離を100μ
m、静電コントラスト200V、交流バイアス電圧Vpp
を1.5kVppに設定すると、放電が生じない上式の範
囲で、交流バイアス電圧を変えることで任意にガンマ特
性を変えることができる。図9は、本発明の第5実施例
に係る記録装置に用いる現像装置の動作を説明するため
の図である。
【0081】気圧検出器42と画質制御信号発生器40
からの信号がCPU45により入力され、CPU45は
気圧検出器42で検出された気圧に対する最適交流バイ
アス電圧を決定する。更に、画質制御信号37からの信
号によりCPU45は階調特性を最適にする電圧範囲の
交流バイアス電圧を計算して、交流バイアス電圧制御回
路31を通して交流バイアス電圧30の電圧を設定す
る。この時、画像コントラストが最大となり、かつカブ
リの無い画像を形成する直流バイアス電圧35も同時に
設定する。
【0082】本実施例における交流バイアス電圧30の
設定は、電圧は一定として、周波数fを変えることによ
ってコントロールしても良い。また、トナー11の粒径
分布によるトナー11の比電荷の影響を考慮し、この交
流バイアス電圧の大きさ、または周波数をトナー11の
粒径分布に従って変化させて、画質向上を図っても良
い。以上は記録装置に用いる現像装置について記載した
が、以下、記録装置に用いるイオン発生器について記載
する。図10は本発明の第6実施例に係る記録装置に用
いるイオン発生器の概略構成を示す図である。
【0083】図10によれば、イオン発生器50は、誘
電体51を介して2つの電極52及び電極53が設けら
れていて、その2つの電極間に交流バイアス電圧70を
印加して、電極53に設けられたスリット54の誘電体
51表面で放電を起こさせることによってイオンを発生
させるように構成されている。加えて、図10において
は、イオン発生器50が、ヒータ65と共に、1つのセ
ラミック基板60上に形成されている。なお、誘電体5
1、電極52、電極53及びヒータ65は厚膜印刷技術
により形成される。
【0084】図10において、電極55は、放電領域と
イオンが帯電対象22へ移動する移動領域とを仕切る電
極である。また、電極55にはイオンが通過する通過孔
56が設けられている。なお、電極53と電極55との
間には、放電領域で発生したイオンを通過孔56に導く
ために第2直流電圧72が印加されている。電極53と
電極55との間は絶縁物57で絶縁されている。電極5
5にはイオンを帯電対象22へ移動させるための第1直
流電圧71が印加されている。
【0085】この絶縁物57により、放電領域で生成さ
れたオゾンは通過孔56を除いては外部に漏れることは
ない。更に、イオン発生器50を加熱し放電領域の温度
を上げるために設けられたヒータ65により、後述する
ように、オゾンの分解反応を促進させて飽和濃度を低く
することができる。すなわち、本発明は、放電領域で生
成されたオゾンが通気孔56を除いて外部へ拡散するの
を防止すると共に、放電領域を加熱することによって、
オゾンを分解して外部に拡散するオゾン量を減少させる
ことができる。
【0086】上記のように、ヒータ65を用いて放電領
域を加熱することは、電極55に形成された通過孔56
から漏れるオゾン濃度を低くする効果がある。なお、ヒ
ータ65は電流を流すことにより温度が上昇する発熱抵
抗体で、セラミック基板60を40〜150℃に加熱す
ることで効果が得られる。
【0087】放電領域を加熱することにより、オゾン濃
度を低くすることができる理由を図11を参照して説明
する。図11は、オゾンの生成量とその拡散距離による
オゾン量との関係及びオゾンの生成量と温度によるオゾ
ンの消滅の様子を示す図である。まず、オゾンの生成、
分解反応は次の式で表すことができる。 O2 +e→O+O- ;電界による
イオン生成 O+O2 +M(O2 )→O3 +M(O2 );温度による
オゾン生成 O3 +O→O2 +O2 ;温度による
オゾン分解 上式の化学反応式におけるオゾンの分解・生成反応の化
学反応速度は、反応速度定数をそれぞれKg、Kdとす
れば、以下の式で表される。
【0088】
【数1】 で与えられる。ここで、反応速度定数Kg及びKdは温
度に依存する定数であり、それぞれ、 Kg=2.5×10-35 exp(970/T) (c
3 /sec) Kd=1.5×10-11 exp(−2240/T)(c
3 /sec) で与えられることが知られている。従って、Kg、Kd
は温度に依存する量であることがわかる。
【0089】上記の反応に基づいて、各温度(0℃〜2
00℃)におけるオゾンの生成、分解量の関係を数値解
析により解析して図示したものが図11の曲線A〜Eで
ある。
【0090】図11によれば、温度が高いほどオゾンの
分解速度が速くなることがわかる。すなわち、常温(例
えば、室温)で通気孔の大きさを制限してオゾンの拡散
を防ぐことも効果はある。加えて、イオン発生器50を
所定の温度(例えば、100℃)に加熱することによっ
て、この場合は、拡散距離0.5mmでオゾンが分解さ
れるので、温度が100℃の場合には拡散距離を0.5
mmとすることでオゾンの外部への漏れをなくすことが
できる。
【0091】上記のように構成された本実施例装置にお
いて、まず、通気孔56について考慮する。通常、スリ
ット54の幅は100μm、通過孔56の直径は80μ
mである。また、交流バイアス電圧70として3.0k
Vpp、150kHz、第1直流電圧71として600
V、第2直流電圧72として300Vが印加されてい
る。本実施例では正極性のイオンが移動し、帯電対象2
2は第1直流電圧71と同じ電圧に帯電される。この実
施例のように放電領域を小さくすると、電極55に設け
た通過孔も小さくでき、通過孔から漏れるオゾンを少な
くできる。
【0092】従って、本実施例装置によれば、放電領域
を加熱し、そして、イオンの発生部分から通過孔56ま
での距離を適当に設定することにより、通過孔56から
漏れるオゾン量はほぼ0に抑えることができる。加え
て、通過孔56も小さくしてオゾンの漏れを少なくする
ようにしているので、更に、オゾンの漏れが防止でき
る。
【0093】次に、この通過孔56を設けた電極55の
製造方法を述べる。電極55と絶縁物57は一体化して
作られると、組み立てる際に取扱いが容易になる。例え
ば、銅張りポリイミド・シートを使い、エッチングで放
電領域や通過孔を形成する。なお、通過孔56が細長く
なると製造方法が困難になってくるが、イオンが通過で
きるような形状であれば、特に形状は問わない。
【0094】以上の説明では放電が起こる領域からオゾ
ンが拡散する通過孔56を狭くし、放電領域を加熱する
ような構成としたが、電極の構成を図12のようにして
も良い。図12は、図10において、電極53を片側の
みにした第7実施例を示す。図12において、図10と
同じ部分には同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0095】図12のような構成にすると通過孔56を
通らないイオンが多くなり、帯電効率は悪い。しかし、
電極52と電極53との位置合わせが容易になるので、
製造コストは低くなる。帯電効率を上げるには通過孔5
6を大きくして通過するイオン量を増やせばよいが、こ
の時通過孔56を大きくするとイオン発生器外に漏れる
オゾン量も多くなるので、適正な大きさにすることが必
要である。
【0096】第6実施例で説明したイオン発生器におい
て、オゾンの生成反応を抑制して、飽和濃度を下げるこ
とが出来る例を図13に示す。図13は、本発明の第8
実施例に係る記録装置に用いるイオン発生器の概略構成
を示す図である。図13において、図10と同じ部分に
は同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。なお、本実
施例も図10と同様にヒータ65を備えているが、図示
は省略している。
【0097】通常、電極53と誘電体51の接合部が一
番電界が強く、オゾンの生成に関与している。しかし、
この接合部分で生成されるイオンは電極53に流れ込
み、通過孔56へ向かうイオンは少なく、帯電への寄与
は少ない。この接合部を誘電体で覆い、放電が起こらな
いようにするとオゾン濃度の抑制に効果がある。図13
の第8実施例では、電極53と誘電体51の接合分に誘
電層51aを形成することで、この部分の放電を制御し
ている。このようにすることにより、オゾンの発生量が
抑えられるので、オゾンの外部への漏れを更に有効に防
止することができる。
【0098】図14は、本発明の第9実施例に係る記録
装置に用いるイオン発生器の概略構成を示す図である。
図14において、図10と同じ部分には同じ符号を付
し、詳細な説明は省略する。本実施例は、コロトロンや
スコロトロン等の従来よく使われているイオン発生器に
本発明を応用した実施例である。
【0099】図14において、ワイヤ74には直流高電
圧73が印加されている。電極55は放電領域と移動領
域を仕切る電極である。ワイヤ74を使用したイオン発
生器50は電極55の所でのイオン電流密度が小さいの
で、第7実施例で記載したような小さな通気孔では帯電
効率が劣る。通過孔56を大きくすると帯電効率は上が
るが、漏れるオゾンも増えるので、通過孔は適正な大き
さにする必要がある。なお、本実施例においても、先の
実施例と同様に図示しないヒータが設けられているの
で、イオン発生器50からオゾンが漏れることを有効に
防止することができる。本発明は、上記実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で種
々変形して実施できるのは勿論である。
【0100】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果が得られ
る。
【0101】本発明の現像装置は、非磁性の粉体トナー
11を使用した非接触の一成分現像装置であって、気圧
が低い高所でも安定した現像が可能なように、気圧を検
知して、現像スリーブ15と記録媒体間の放電を防止
し、更に現像スリーブ15と記録媒体間距離を規定値以
内にすれば良いので、非接触現像の欠点であった現像ス
リーブ15と記録ドラム20間の正確な位置精度の必要
性をなくし、現像器の設定を容易にした。また、接触現
像と同様のソフトな現像スリーブ15を用いると軽い接
触範囲にまで広げることができる。
【0102】また、交流バイアス電圧或いはその周波数
を変化させることにより、一成分現像で高いガンマ特性
を得ることを可能にし、200V以下の低い静電潜像を
安定に現像できるようにした。その結果、オゾン発生量
の低いローラ帯電や接触帯電を低い表面電位で画像形成
できるようになり、安定したオフィス環境の向上を図っ
た。更に、高速記録が可能で高い画質が期待できるイオ
ンを画点ごとに制御し絶縁性記録媒体上に直接静電潜像
を形成するイオンデポジション記録を、低い静電コント
ラストの潜像を現像できるようにすることで、静電潜像
とイオンビームの干渉を減少し、画質を向上した粉体現
像のプリンタが可能になる。また、現像器に印加する交
流バイアス電圧の周波数と電圧を変えることで現像のガ
ンマ特性を変化させ、外部から画質を変えることを可能
にしている。
【0103】オゾンは放電による生成反応と、窒素など
を参加することによる分解反応の2種の反応によりある
程度に飽和する。更に、オゾンは熱により分解する。本
発明のイオン発生器でも放電領域ではこの飽和濃度のオ
ゾンが存在する。しかし、放電領域を所定の温度に加熱
すると共に、オゾンの発生場所から通気孔までの距離を
オゾンが消滅する距離としたので、放電領域外に漏れる
オゾン量は少なく、装置全体に高濃度のオゾンが広がる
ことはない。このことによって、帯電対象に非接触で帯
電でき、安定で、かつオゾン排出濃度が小さいイオン発
生器が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る記録装置に用いる現
像装置の動作を説明するための図。
【図2】第1実施例の現像装置の現像スリーブに使用す
るローラの構造を示す図。
【図3】本発明の第2実施例に係る記録装置に用いる現
像装置の動作を説明するための図。
【図4】本発明の第3実施例に係る記録装置に用いる現
像装置の動作を説明するための図。
【図5】交流バイアス電圧を変えてガンマ特性を変える
例を示す図。
【図6】交流バイアス電圧を変えてガンマ特性を制御す
るブロック図。
【図7】交流バイアス電圧の周波数を変えてガンマ特性
を制御するブロック図。
【図8】本発明の第4実施例に係る記録装置に用いる現
像装置の動作を説明するための図。
【図9】本発明の第5実施例に係る記録装置に用いる現
像装置の動作を説明するための図。
【図10】本発明の第6実施例に係る記録装置に用いる
イオン発生器の概略構成を示す図。
【図11】オゾンの生成量とその拡散距離によるオゾン
量との関係及びオゾンの生成量と温度によるオゾンの消
滅の様子を示す図。
【図12】本発明の第7実施例に係る記録装置に用いる
イオン発生器の概略構成を示す図。
【図13】本発明の第8実施例に係る記録装置に用いる
イオン発生器の概略構成を示す図。
【図14】本発明の第9実施例に係る記録装置に用いる
イオン発生器の概略構成を示す図。
【図15】非接触一成分現像器と記録ドラムとの配置
図。
【図16】交流バイアス電圧を変えた場合の非磁性一成
分現像の特性を示す図。
【図17】従来のイオン発生器が電子写真プロセスで利
用されている例を示す図。
【符号の説明】
10…現像器、11…トナー、12…帯電ブレード、1
5…現像スリーブ、16…駆動軸、17…導電性ゴムロ
ーラ、18…導電層、19…抵抗層、20…記録ドラム
(感光体)、22…帯電対象、30…交流バイアス電
圧、31…交流バイアス電圧制御回路、32…交流バイ
アス電圧の周波数制御回路、35…直流バイアス電圧、
40…画質制御信号発生器、42…気圧検出器、45…
CPU、50…イオン発生器(帯電器)、51…誘電
体、51…誘電層、54…スリット、52…電極、53
…電極、55…電極、56…通過孔、57…絶縁物、6
0…セラミック基板、65…ヒータ、70…交流バイア
ス電圧、71…第1直流電圧、72…第2直流電圧、7
3…直流高電圧、74…ワイヤ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録装置に用いられ、トナーが現像スリ
    ーブと記録媒体との間を往復運動して前記記録媒体を現
    像する非接触型の現像装置において、前記現像スリーブ
    上に被覆される前記トナーの被覆率が1より小さく、前
    記記録媒体の移動速度と前記現像スリーブの周速との比
    が1より大きいことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 記録装置に用いられ、トナーが現像スリ
    ーブと記録媒体との間を往復運動して前記記録媒体を現
    像する非接触型の現像装置において、 前記現像スリーブと前記記録媒体との間に交流電圧を印
    加する交流電圧源と、 気圧を検知する検知手段と、 前記検知手段によって検知された気圧に従って前記交流
    電圧源の電圧を制御する手段と、を具備することを特徴
    とする現像装置。
  3. 【請求項3】 記録装置に用いられ、イオンを発生する
    放電領域とイオンが帯電対象へ移動する移動領域とが分
    離して構成されるイオン発生器において、 前記放電領域内のイオン発生場所から所定の距離をもっ
    て設けられ、前記放電領域で発生したイオンが前記放電
    領域から前記移動領域に移動するための通気孔と、 前記放電領域内を所定の温度で加熱する加熱手段と、を
    具備することを特徴とするイオン発生器。
JP5052041A 1993-03-12 1993-03-12 記録装置に用いる現像装置及びイオン発生器 Pending JPH06266221A (ja)

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US08/473,782 US5708940A (en) 1993-03-12 1995-06-06 Electrostatic recording apparatus providing an electric field adjacent a developer roller

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7024141B2 (en) * 2002-12-13 2006-04-04 Ricoh Company, Ltd. Developing device and process cartridge for an image forming apparatus
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JP2013057937A (ja) * 2011-09-07 2013-03-28 Xerox Corp 能動型オゾンスクラバ

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