JP2004101933A - 現像装置、及び画像形成装置 - Google Patents

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Hideshi Izumi
泉 英志
Yoshie Iwakura
岩倉 良恵
Susumu Murakami
村上 進
Satoshi Kono
河野 智
Minoru Tomii
冨依 稔
Takashi Kubo
久保 隆
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Abstract

【課題】現像剤の劣化を防止し、長期間にわたり画像品位と画像濃度を維持する。
【解決手段】現像剤を収容した現像槽20、進行波電界を発生して現像剤を搬送し、感光体ドラムに現像剤を供給する現像剤搬送部21、現像剤を現像槽20から現像剤搬送部21へと供給する供給ローラ23、及び現像剤搬送部21から現像槽20へと現像剤を回収する回収ローラ25等を備えている。画像の濃度に応じて現像剤の搬送量を増減し、画像品位と画像濃度を共に向上させている。また、白抜きの領域の現像のときには、現像剤の搬送量を0として、白抜き領域のカブリ等を完全に防止して、画像品位をより向上させている。また、現像剤を無駄に搬送しないことから、搬送と回収の繰り返しによる現像剤の劣化を抑えて、長期間にわたり画像品位と画像濃度を維持することができる。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、進行波電界により現像剤を搬送し、この現像剤により静電潜像を現像する現像装置及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知の様に従来の現像装置としては、現像ローラに現像剤を付着させて、一定厚さの現像剤層を現像ローラの周囲に保持し、現像剤を現像ローラを介して像担持体に供給して、像担持体上の静電潜像を現像し、像担持体上に現像剤の像を形成するものがある。しかしながら、現像ローラ周囲の現像剤層を薄く設定すると、細線の再現性等が向上して、画像品位が高くなるものの、画像濃度が不足することがあった。また、逆に現像ローラ周囲の現像層を厚く設定すると、画像濃度を満足することができるものの、かぶり等が発生して、画像品位が低くなった。
【0003】
このため、特許文献1に記載の現像装置では、現像ローラに流れるバイアス電流を検出し、このバイアス電流に応じて、画像濃度が適正に保たれる様に現像条件を制御している。
【0004】
一方、現像剤を像担持体近傍まで搬送し、現像剤を像担持体上の静電潜像へと飛翔させて、この静電潜像を現像するという非接触方式の現像装置が注目されている。この非接触方式には、パウダークラウド方法、ジャンピング方法、電界カーテン(進行波電界)を利用した方法等がある。
【0005】
進行波電界を利用した方法は、例えば特許文献2に記載されている。ここでは、現像剤の搬送路に多数の電極を埋設し、これらの電極に多相の交流電圧を印加して、進行波電界を発生させ、この進行波電界により搬送路上の現像剤を像担持体まで搬送している。現像剤は、像担持体近傍まで搬送されると、搬送路から像担持体の静電潜像へと飛翔し、静電潜像に付着する。これにより、像担持体上の静電潜像が現像される。
【0006】
この様に現像剤を搬送路から像担持体の静電潜像へと飛翔させることにより、画像品位と画像濃度の両立を図っている。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−119520号公報
【特許文献2】
特開2000−112239号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1の装置では、現像ローラに流れるバイアス電流に応じて、画像濃度が適正に保たれる様に現像条件を制御しているものの、環境条件により、バイアス電流と現像剤の搬送量との関係が変化するため、必ずしも満足な結果が得られなかった。
【0009】
また、特許文献2の装置では、画像品位と画像濃度の両立をある程度達成することができても、未だに十分なレベルに達したとは言えず、更なる向上が望まれていた。また、進行波電界を形成する電極や搬送路に劣化した現像剤が固着し易く、これが原因となって、画像品位の低下を招いた。
【0010】
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、画像品位と画像濃度の更なる向上を図ることができ、現像剤が劣化し難く、長期間にわたり画像品位と画像濃度を維持することが可能な現像装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、多相の交流電圧を搬送路の各電極に印加して、進行波電界を形成し、この進行波電界により現像剤を搬送路上で像担持体へと搬送して、この現像剤を像担持体に供給することにより像担持体上の静電潜像を現像する現像装置において、搬送路上での現像剤の搬送量を調節する制御手段を備えている。
【0012】
この様に搬送路上での現像剤の搬送量を調節すれば、画像品位と画像濃度を更に向上させることができる。例えば、現像剤の搬送量を減少させれば、搬送路から像担持体の静電潜像へと飛翔する現像剤の量を抑えて、かぶり等の発生を防止し、画像品位を向上させることができる。また、現像剤の搬送量を増大させれば、搬送路から像担持体の静電潜像へと飛翔する現像剤の量を多くして、画像濃度を満足させることができる。更に、現像剤を無駄に搬送しないことから、搬送と回収の繰り返しによる現像剤の劣化を抑えて、長期間にわたり画像品位と画像濃度を維持することができる。
【0013】
また、本発明においては、制御手段は、多相の交流電圧の周波数を変更することにより現像剤の搬送量を調節している。あるいは、制御手段は、多相の交流電圧の電圧レベルを変更することにより現像剤の搬送量を調節している。
【0014】
この様に多相の交流電圧の周波数や電圧レベルを変更すれば、現像剤の搬送量を調節することができる。
【0015】
更に、本発明においては、制御手段は、像担持体上の像を示す印字データに基づいて、現像剤の搬送量を調節している。例えば、印字データによって示される像の濃度が高くなる程、現像剤の搬送量を多くしている。
【0016】
これにより、搬送路から像担持体の静電潜像へと飛翔する現像剤の過不足が無くなり、画像品位と画像濃度を両立させることができる。
【0017】
また、本発明においては、印字データによって示される像の濃度が白に対応するときには、現像剤の搬送量を調節するために該現像剤の搬送を停止させている。
【0018】
ここでは、印字データによって示される像の濃度が白に対応するときには、現像剤が不用であるため、現像剤の搬送を停止している。これにより、白の領域でのかぶり等を完全に防止することができる。
【0019】
更に、本発明においては、搬送路付近の環境を検出する環境センサーを備え、制御手段は、環境センサーの検出結果に基づいて、現像剤の搬送量を調節している。例えば、環境センサーは、搬送路付近の温度及び湿度を検出し、制御手段は、環境センサーによって検出された温度及び湿度が高くなる程、現像剤の搬送量を少なくしている。
【0020】
一般に、環境変化により画像濃度が変化する。例えば、温度及び湿度が高くなる程、画像濃度が高くなる。このため、環境センサーによって温度及び湿度を検出し、温度及び湿度が高くなる程、現像剤の搬送量を少なくして、温度及び湿度の変化に伴う画像濃度の変化を抑えている。
【0021】
また、本発明においては、制御手段は、像担持体上の像が転写される記録用紙が厚くなる程、現像剤の搬送量を多くしている。
【0022】
記録用紙が厚くなる程、記録用紙上での画像濃度が低くなる。このため、記録用紙が厚くなる程、現像剤の搬送量を多くして、記録用紙の厚みの変化に伴う画像濃度の変化を抑えている。
【0023】
更に、本発明においては、像担持体上の現像剤の付着量を検出する付着量検出手段を備え、制御手段は、付着量検出手段の検出結果に基づいて、現像剤の搬送量を調節している。例えば、制御手段は、付着量検出手段によって検出された現像剤の付着量を予め設定された閾値と比較し、この比較結果に応じて現像剤の搬送量を調節している。
【0024】
この様に像担持体上の現像剤の付着量を検出し、この検出された現像剤の付着量を閾値と比較し、この比較結果に応じて現像剤の搬送量を調節すれば、使用条件が変化したり現像剤が劣化しても、現像剤の搬送量の過不足を招かずに済み、画像品位を安定化させることができる。
【0025】
また、本発明においては、像担持体は、像を記録用紙へと転写する転写領域、及び非転写領域を有しており、付着量検出手段は、像担持体の非転写領域での現像剤の付着量を検出している。
【0026】
この様に像担持体の非転写領域での現像剤の付着量を検出すれば、何時でも現像剤の付着量を検出することができ、現像剤の搬送量を調節することができる。
【0027】
更に、本発明においては、像担持体は、像を記録用紙へと転写する転写領域を有しており、付着量検出手段は、像担持体の転写領域での現像剤の付着量を検出し、制御手段は、像担持体上の静電潜像の形成が開始されるまでに、現像剤の搬送量の調節を終了している。
【0028】
この様に像担持体の転写領域での現像剤の付着量を検出しても良い。この場合は、非転写領域を格別に設ける必要がないので、像担持体等が大型化せずに済む。ただし、像担持体上の静電潜像の形成が開始されると、像担持体の転写領域の現像剤の付着量が変動してしまうので、像担持体上の静電潜像の形成が開始されるまでに、現像剤の付着量の検出と現像剤の搬送量の調節を終了させる必要がある。
【0029】
また、本発明の画像形成装置は、本発明の現像装置を備えている。
【0030】
この様な本発明の画像形成装置においても、本発明の現像装置と同様の作用及び効果を達成することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0032】
図1は、本発明の現像装置の第1実施形態を適用した画像形成装置を示す側面図である。この画像形成装置は、電子写真方式により画像を形成するものであり、感光体ドラム11の周辺に、現像装置12、転写装置13、クリーニング装置14、除電装置15、帯電装置16、露光装置17等を感光体ドラム11の回転方向の上流側から順に配置している。また、記録用紙Pの搬送方向下流側には、定着装置18を配置している。記録用紙Pは、感光体ドラム11と転写装置13間を通過し、定着装置18へと搬送される。
【0033】
この画像形成装置では、感光体ドラム11を矢印Bの方向に回転させつつ、感光体ドラム11の表面を帯電装置16により均一に帯電させる。そして、画像を示す印字データに従って露光装置17から感光体ドラム11へと出射される光ビームを変調しつつ、この光ビームにより感光体ドラム11の表面を走査し、感光体ドラム11上に静電潜像を形成する。更に、現像剤を現像装置12により静電潜像に付着させて、現像剤像を形成し、この現像剤像を転写装置13により感光体ドラム11からPPC用紙等の記録用紙Pへと転写し、記録用紙P上の現像剤像を定着装置18により加熱及び加圧して定着させる。この後、感光体ドラム11上の残留現像剤をクリーニング装置14により除去して、感光体ドラム11をクリーニングし、感光体ドラム11の表面の残留電荷を除電装置15により除電する。
【0034】
感光体ドラム11は、例えばアルミニウム等の金属ドラムの外周に、アモルファスシリコン(a−Si)、セレン(Se)、有機光半導体(OPC)等からなる薄膜状の光導電層を形成したものである。
【0035】
帯電装置16は、例えばタングステンワイヤ等の帯電線、金属製のシールド板、グリッド板からなるコロナ帯電器、あるいは帯電ローラや帯電ブラシ等を備えている。露光装置17は、光ビームを出射する半導体レーザや発光ダイオード、光ビームの走査機構等を備えている。転写装置13は、コロナ帯電器、あるいは帯電ローラや帯電ブラシ等を備えている。クリーニング装置14は、感光体ドラム11の表面に摺接するクリーニングブレード等である。除電装置15は、除電ランプ等である。
【0036】
尚、感光体ドラム11、及び各装置13〜18として、他の方式のものを適用しても構わない。
【0037】
次に、本実施形態の現像装置12は、図2に示す様に現像剤を収容した現像槽20、進行波電界を発生して現像剤を搬送する現像剤搬送部21、現像剤を現像槽20から現像剤搬送部21へと供給する供給ローラ23、ブレード26、現像槽20内の現像剤を攪拌しつつ供給ローラ23へと移動させるミキシングパドル24、及び現像剤搬送部21から現像槽20へと現像剤を回収する回収ローラ25等を備えている。
【0038】
現像槽20は、感光体ドラム11の側方に対向する開口部20aを有しており、この開口部20aに現像剤搬送部21を設けている。従って、現像槽20の開口部20aが現像剤搬送部21により塞がれており、この内側が現像剤の貯蔵庫となる。
【0039】
供給ローラ23は、現像剤搬送部21の下端に沿って配置されており、回転自在に支持されて、図示しないモータ等により反時計回りに回転駆動され、現像剤を現像剤搬送部21のベルト34へと供給する。この現像剤の供給に際し、供給ローラ23は、その電位及び現像剤への圧接により現像剤を帯電しつつ、ベルト34に付着する現像剤の層厚を規制する。この供給ローラ23の材質としては、例えばシリコーン、ウレタン、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン−メチレン共重合体)等のソリッドゴムや発泡ゴム等を挙げることができる。また、供給ローラ用バイアス直流電圧を供給ローラ23に印加して、供給ローラ23の電位を設定することから、カーボンブラックやイオン導電剤等を添加して、供給ローラ23に導電性を付与しても良い。
【0040】
ブレード26は、薄板状であって、供給ローラ23に摺接し、ブレード用バイアス直流電圧を印加され、現像剤の電荷量や層厚を規制する。このブレード26の材質は、供給ローラ23と同じであっても、また異なっていても構わない。
【0041】
回収ローラ25は、現像剤搬送部21の上端に沿って配置されており、回転自在に支持されて、図示しないモータ等により反時計回りに回転駆動される。回収ローラ25は、現像剤搬路21のベルト34に摺接して、ベルト34を除電したり、ベルト34上の残留現像剤を掻き取って、ベルト34をクリーニングし、現像剤を現像槽20へと回収する。この回収ローラ25の材質は、特に限定されないが、例えば供給ローラ23と同じで構わない。
【0042】
尚、供給ローラ23及び回収ローラ25を現像剤搬送部21に対して非接触としたり、これらのローラの代わりに、回転しないそれぞれの部材を適用しても構わない。
【0043】
現像剤搬送部21は、現像槽20の開口部20aに固定された支持体31と、現像槽20の内側に設けられた駆動ローラ32及び従動ローラ33と、支持体31、駆動ローラ32、及び従動ローラ33の外周に掛け渡されたベルト34と、感光体ドラム11に対向する支持体31の表面に設けられた搬送体35とを備えている。
【0044】
支持体31は、感光体ドラム11側で、若干傾斜した緩やかな曲面を描いており、この曲面に沿って搬送体35を設け、搬送体35を感光体ドラム11に対向させている。この支持体31のの材質としては、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン:Acrylonitle−Butadiene−Styrene)樹脂等を挙げることができる。
【0045】
尚、感光体ドラム11側の支持体31の面が半円弧状であっても、略平面状であっても構わない。
【0046】
駆動ローラ32は、図示しない駆動機構により所定の周速度で回転駆動され、ベルト34を同速度で回転移動する。このベルト34の速度は、後で述べるベルト34上での現像剤の移動速度の1/100〜1/10程度という様に十分に遅くされる。この駆動ローラ32は、例えばSUSや鉄等の金属ローラ、あるいは金属ローラの周囲をゴム、フィルム、スポンジ等により被ったものである。
【0047】
従動ローラ33は、ベルト34が回転移動するときにのみ、図示しないバネ等により駆動ローラ32に押し付けられて、駆動ローラ32との間にベルト34を挟み込んだ状態で、駆動ローラ32と共に回転し、ベルト34を滑らかに回転移動させる。この従動ローラ33も、駆動ローラ32と同様に、例えばSUSや鉄等の金属ローラ、あるいは金属ローラの周囲をゴム、フィルム、スポンジ等により被ったものである。
【0048】
尚、従動ローラ33の代わりに、もう1つの駆動ローラを設け、2つの駆動ローラを相互に押し付けて、これらの駆動ローラ間にベルト34を挟み込んでも構わない。
【0049】
ベルト34は、搬送体35の帯電を防止したり、現像剤が搬送体35に固着することを防止する。このベルト34の厚みは、後で述べる搬送体35上の各電極間ピッチに応じて5μm乃至200μmに設定され、望ましくは10μm乃至100μmに設定される。このベルト19の材質としては、ポリイミド、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリ4フッ化エチレン、ポリフッ化エチレンプロピレン、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等の有機絶縁材料、シリコン、イソプレン、ブタジエン等のゴム材料等を挙げることができる。
【0050】
搬送体35は、例えば図3に示す様にポリイミド等からなる厚み25μm程度の基材34a上に、発生電極体(EPCベルト)を形成し、その上にポリイミド等からなる厚み25μm程度の表面保護層34bを積層した構造を有する。発生電極体(EPCベルト)は、厚み18μm程度の銅箔からなり、複数の進行波発生電極36を形成する。
【0051】
尚、図3においては、搬送体35を簡略化して平板状のものとして示している。
【0052】
搬送体35において、各進行波発生電極36は、例えば約40μm〜250μmの幅を有し、50dpi〜300dpi(約500μm〜約85μm)の間隔を開けて平行に配置され、支持体31の下端から上端にかけて設けられている。また、各進行波発生電極36は、3本又は4本程度を1組として、複数組に分けられている。そして、各組毎に、多相の交流電圧がそれぞれの進行波発生電極36に印加される。例えば、4本の各進行波発生電極36を1組とし、4相の交流電圧を印加する場合は、図4(a)〜(d)に示す様な4相の交流電圧Vac1〜Vac4が多相交流電源37から4本の各進行波発生電極36にそれぞれ印加される。これにより、進行波電界が形成される。
【0053】
各進行波発生電極36を支持体31の下端から上端にかけて設けているので、進行波電界が支持体31の下端から上端にかけて形成される。この進行波電界は、現像剤を支持体31の下端から上端へと矢印Cの方向に搬送する。4相の交流電圧は、各進行波発生電極36間で絶縁破壊が発生しない様に、例えば100V〜3kV程度に設定される。また、その周波数は、100Hz〜5kHz程度に設定される。更に、4相の交流電圧及びその周波数は、各進行波発生電極36の形状、現像剤の搬送速度、現像剤の性質等に応じて適宜に設定される。
【0054】
先に述べた様に供給ローラ23は、現像剤を現像槽20から現像剤搬送部21のベルト34へと供給する。そして、進行波電界は、現像剤をベルト34上で搬送体35の下端から上端へと搬送する。更に、回収ローラ25は、現像剤をベルト34から現像槽20へと回収する。
【0055】
尚、ベルト34上の現像剤の搬送速度は、例えばベルト34上の現像剤を検出する一対の赤外線センサを設け、各赤外線センサによる現像剤のそれぞれの検出時間とそれぞれの検出箇所間の距離に基づいて求めたり、高速度ビデオカメラを用いて計測する方法がある(IS & Ts NIP 15:1999 International Conference on Digital Printing Technologies p.262−265を参照)。
【0056】
一方、多相交流電源37の4相の交流電圧Vac1〜Vac4に対して現像用バイアス直流電源38の現像用バイアス直流電圧を重畳しており、感光体ドラム11と搬送体35が接近した現像領域A(図1に示す)で、現像用バイアス直流電圧による現像電界を形成している。この現像電界により現像剤がベルト34から感光体ドラム11上の静電潜像へと飛翔し、現像剤が静電潜像に付着して、現像剤像が形成される。
【0057】
ところで、本実施形態では、搬送体35による現像剤の搬送量を調節することにより、画像品位と画像濃度の更なる向上を図っている。
【0058】
この現像剤の搬送量の調節は、制御部39により行なわれる。制御部39は、多相交流電源37の4相の交流電圧Vac1〜Vac4の周波数を変更し、これにより搬送体35上での現像剤の搬送量を調節する。例えば、現像剤の搬送量を増大させるときには、図5(a)に示す様に多相交流電源37の4相の交流電圧Vac1〜Vac4の周波数を4kHzに設定し、また現像剤の搬送量を中程度にするときには、図5(b)に示す様に多相交流電源37の4相の交流電圧Vac1〜Vac4の周波数を3kHzに設定し、更に現像剤の搬送量を減少させるときには、図5(c)に示す様に多相交流電源37の4相の交流電圧Vac1〜Vac4の周波数を2kHzに設定する。また、現像剤の搬送量を0にするときには、多相交流電源37の4相の交流電圧Vac1〜Vac4の周波数を0Hzとする。
【0059】
また、多相交流電源37の4相の交流電圧Vac1〜Vac4の電圧レベルを変更し、これにより搬送体35上での現像剤の搬送量を調節することも可能である。例えば、現像剤の搬送量を増大させるときには、図6(a)に示す様に多相交流電源37の4相の交流電圧Vac1〜Vac4の電圧レベルを高く設定し、また現像剤の搬送量を中程度にするときには、図6(b)に示す様に多相交流電源37の4相の交流電圧Vac1〜Vac4の電圧レベルを中程度に設定し、更に現像剤の搬送量を減少させるときには、図6(c)に示す様に多相交流電源37の4相の交流電圧Vac1〜Vac4の電圧レベルを低く設定する。また、現像剤の搬送量を0にするときには、多相交流電源37の4相の電圧レベルを0Vとする。
【0060】
こうして制御部39は、搬送体35上での現像剤の搬送量を調節することができる。そして、制御部39は、感光体ドラム11上に形成される現像剤像を示す印字データ、つまり画像を示す印字データに基づいて、現像剤の搬送量を調節し、画像品位と画像濃度を向上させる。この印字データに基づく現像剤の搬送量の制御過程を図7のフローチャートに従って説明する。
【0061】
まず、制御部39は、画像形成装置に付設のスキャナー(図示せず)により読み取られたり、外部から受信した原稿の画像を示す印字データを入力して、この印字データに基づいて画像の濃度を判定し、この画像の濃度と予め設定された濃度閾値と比較する(ステップS101)。そして、例えば画像の濃度が濃度閾値以上であれば、制御部39は、高濃度印字を行なうものと判定し(ステップS102)、搬送体35上での現像剤の搬送量を増大させることにする(ステップS103)。
【0062】
また、画像の濃度が濃度閾値未満であれば、制御部39は、低濃度印字を行なうものと判定し(ステップS104)、搬送体35上での現像剤の搬送量を減少させることにする(ステップS105)。
【0063】
この後、制御部39は、印字データに基づいて、画像に白抜きの領域が有るか否かを判定する(ステップS106)。そして、画像に白抜きの領域が無く(ステップS106で「No」)、先のステップS103で現像剤の搬送量の増大が決定されていれば、制御部39は、図5(a)に示す様に多相交流電源37の4相の交流電圧Vac1〜Vac4の周波数を4kHzに設定して、搬送体35上での現像剤の搬送量を増大させる(ステップS107)。これにより、ベルト34から感光体ドラム11上の静電潜像へと飛翔する現像剤の量が多くなり、画像濃度を満足することができる。
【0064】
また、画像に白抜きの領域が無く(ステップS106で「No」)、先のステップS105で現像剤の搬送量の減少が決定されていれば、制御部39は、図5(c)に示す様に多相交流電源37の4相の交流電圧Vac1〜Vac4の周波数を2kHzに設定して、搬送体35上での現像剤の搬送量を減少させる(ステップS107)。これにより、ベルト34から感光体ドラム11上の静電潜像へと飛翔する現像剤の量が抑えられ、かぶり等の発生が防止され、画像品位を向上させることができる。
【0065】
一方、画像に白抜きの領域が有り(ステップS106で「Yes」)、先のステップS103で現像剤の搬送量の増大が決定されていれば、制御部39は、図5(a)に示す様に多相交流電源37の4相の交流電圧Vac1〜Vac4の周波数を4kHzに設定して、搬送体35上での現像剤の搬送量を増大させる。更に、制御部39は、現像剤の搬送量を増大させた上で、画像の白抜きの領域に対応する感光体ドラム11上の静電潜像部分が現像領域A(図1に示す)を通過するタイミングで現像領域Aのベルト34上の現像剤が0となる様に、多相交流電源37の4相の交流電圧Vac1〜Vac4の周波数を一時的に0Hzに設定する(ステップS108)。これにより、画像の白抜きの領域を現像するときには、ベルト34から感光体ドラム11上の静電潜像へと飛翔する現像剤が無くなり、この白抜き領域のカブリ等が完全に防止され、画像品位が向上する。
【0066】
また、画像に白抜きの領域が有り(ステップS106で「Yes」)、先のステップS105で現像剤の搬送量の減少が決定されていれば、制御部39は、図5(c)に示す様に多相交流電源37の4相の交流電圧Vac1〜Vac4の周波数を2kHzに設定して、搬送体35上での現像剤の搬送量を減少させる。更に、制御部39は、現像剤の搬送量を減少させた上で、画像の白抜きの領域に対応する静電潜像の部分が現像領域Aを通過するタイミングで現像領域Aのベルト34上の現像剤が0となる様に、多相交流電源37の4相の交流電圧Vac1〜Vac4の周波数を一時的に0Hzに設定する(ステップS108)。これにより、白抜き領域のカブリ等が完全に防止され、画像品位がより向上する。
【0067】
この様に本実施形態では、画像の濃度に応じて現像剤の搬送量を増減し、画像品位と画像濃度を共に向上させている。また、白抜きの領域の現像のときには、現像剤の搬送量を0として、白抜き領域のカブリ等を完全に防止して、画像品位をより向上させている。また、現像剤を無駄に搬送しないことから、搬送と回収の繰り返しによる現像剤の劣化を抑えて、長期間にわたり画像品位と画像濃度を維持することができる。
【0068】
尚、多相交流電源37の4相の交流電圧Vac1〜Vac4の周波数を変更する代わりに、電圧レベルを変更することにより、現像剤の搬送量を調節しても構わない。
【0069】
また、高い濃度閾値と低い濃度閾値を設定し、画像の濃度が高い濃度閾値以上であれば、現像剤の搬送量を増大させて、高濃度印字を行ない、画像の濃度が高い濃度閾値未満でかつ低い濃度閾値以上であれば、現像剤の搬送量を中程度にして、中程度の濃度印字を行ない、画像の濃度が低い濃度閾値未満であれば、現像剤の搬送量を減少させて、低濃度印字を行なうという様に、3段階の濃度設定を行なっても良い。
【0070】
次に、本発明の現像装置の第2実施形態を説明する。本実施形態では、図2の装置に環境センサー(図示せず)を付設し、この環境センサーによって現像装置12周辺の温度及び湿度を検出し、これらの温度及び湿度に応じて現像剤の搬送量を増減し、画像品位と画像濃度を共に向上させている。
【0071】
図8は、本実施形態の現像装置による現像剤の搬送量の制御過程を示すフローチャートである。まず、現像装置の制御部39は、環境センサーによって検出された温度及び湿度を入力し、この検出された温度及び湿度が予め設定された高温高湿の範囲、常温常湿の範囲、及び低温低湿の範囲のいずれに入るかを判定する(ステップS201)。そして、例えば検出された温度及び湿度が低温低湿の範囲に入れば(ステップS202)、制御部39は、搬送体35上での現像剤の搬送量を増大させることにして(ステップS203)、図5(a)に示す様に多相交流電源37の4相の交流電圧Vac1〜Vac4の周波数を4kHzに設定し、搬送体35上での現像剤の搬送量を増大させる(ステップS204)。
【0072】
一般に、低温低湿の環境では、現像及び転写の効率が低くなって、画像濃度が低くなる。このため、低温低湿のときには、搬送体35上での現像剤の搬送量を増大させる。これにより、ベルト34から感光体ドラム11上の静電潜像へと飛翔する現像剤の量が多くなり、画像濃度を満足することができる。
【0073】
また、検出された温度及び湿度が高温高湿の範囲に入れば(ステップS205)、制御部39は、搬送体35上での現像剤の搬送量を減少させることにして(ステップS206)、図5(c)に示す様に多相交流電源37の4相の交流電圧Vac1〜Vac4の周波数を2kHzに設定し、搬送体35上での現像剤の搬送量を減少させる(ステップS204)。
【0074】
一般に、高温高湿の環境では、現像及び転写の効率が高くなって、画像濃度が高くなる。このため、高温高湿のときには、搬送体35上での現像剤の搬送量を減少させる。これにより、ベルト34から感光体ドラム11上の静電潜像へと飛翔する現像剤の量が抑えられ、画像品位を向上させることができる。
【0075】
更に、検出された温度及び湿度が常温常湿の範囲に入れば(ステップS207)、制御部39は、搬送体35上での現像剤の搬送量を中程度に維持することにして(ステップS208)、図5(b)に示す様に多相交流電源37の4相の交流電圧Vac1〜Vac4の周波数を3kHzに設定し、搬送体35上での現像剤の搬送量を中程度に維持する(ステップS204)。
【0076】
これにより、ベルト34から感光体ドラム11上の静電潜像へと適宜の量の現像剤が飛翔し、画像品位と画像濃度を共に向上させることができる。
【0077】
この様に本実施形態では、温度及び湿度に応じて現像剤の搬送量を増減し、画像品位と画像濃度を共に向上させている。また、現像剤の無駄な搬送量を低減させて、搬送と回収の繰り返しによる現像剤の劣化を抑え、長期間にわたり画像品位と画像濃度を維持している。
【0078】
尚、多相交流電源37の4相の交流電圧Vac1〜Vac4の周波数を変更する代わりに、電圧レベルを変更することにより、現像剤の搬送量を調節しても構わない。
【0079】
次に、本発明の現像装置の第3実施形態を説明する。本実施形態では、記録用紙Pの厚みに応じて現像剤の搬送量を増減し、画像品位と画像濃度を共に向上させている。記録用紙Pの厚みは、ユーザの入力操作により指定された用紙の種類(PPC用紙、はがき等)から求められたり、あるいは格別に設けられたセンサー(図示せず)により直接検出される。
【0080】
図9は、本実施形態の現像装置による現像剤の搬送量の制御過程を示すフローチャートである。まず、現像装置の制御部39は、記録用紙Pの厚みがユーザの入力操作により指定されたり、あるいは記録用紙Pの厚みがセンサーにより検出されると、この記録用紙Pが厚い、普通、及び薄いのいずれであるかを判定する(ステップS301)。そして、例えば記録用紙Pが厚ければ(ステップS302)、制御部39は、搬送体35上での現像剤の搬送量を増大させることにして(ステップS303)、多相交流電源37の4相の交流電圧Vac1〜Vac4の周波数を4kHzに設定し、搬送体35上での現像剤の搬送量を増大させる(ステップS304)。
【0081】
一般に、記録用紙Pが厚い場合は、転写の効率が低くなって、画像濃度が低くなるので、低温低湿のときには、搬送体35上での現像剤の搬送量を増大させている。これにより、ベルト34から感光体ドラム11上の静電潜像へと飛翔する現像剤の量が多くなり、画像濃度を満足することができる。
【0082】
また、記録用紙Pが薄ければ(ステップS305)、制御部39は、搬送体35上での現像剤の搬送量を減少させることにして(ステップS306)、多相交流電源37の4相の交流電圧Vac1〜Vac4の周波数を2kHzに設定し、搬送体35上での現像剤の搬送量を減少させる(ステップS304)。
【0083】
一般に、記録用紙Pが薄い場合は、転写の効率が高くなって、画像濃度が高くなるので、搬送体35上での現像剤の搬送量を減少させている。これにより、ベルト34から感光体ドラム11上の静電潜像へと飛翔する現像剤の量が抑えられ、画像品位を向上させることができる。
【0084】
更に、記録用紙Pが普通の厚みであれば(ステップS307)、制御部39は、搬送体35上での現像剤の搬送量を中程度に維持することにして(ステップS308)、多相交流電源37の4相の交流電圧Vac1〜Vac4の周波数を3kHzに設定し、搬送体35上での現像剤の搬送量を中程度に維持する(ステップS304)。
【0085】
これにより、ベルト34から感光体ドラム11上の静電潜像へと適宜の量の現像剤が飛翔し、画像品位と画像濃度を共に向上させることができる。
【0086】
この様に本実施形態では、記録用紙Pの厚さに応じて現像剤の搬送量を増減し、画像品位と画像濃度を共に向上させている。また、現像剤の無駄な搬送量を低減させて、搬送と回収の繰り返しによる現像剤の劣化を抑え、長期間にわたり画像品位と画像濃度を維持している。
【0087】
尚、多相交流電源37の4相の交流電圧Vac1〜Vac4の周波数を変更する代わりに、電圧レベルを変更することにより、現像剤の搬送量を調節しても構わない。
【0088】
次に、本発明の現像装置の第4実施形態を説明する。本実施形態では、現像剤像を記録用紙Pに転写する転写領域、及び非転写領域を感光体ドラム11に設定し、図10に示す様に感光体ドラム11の非転写領域での現像剤の付着量を検出する付着量センサー41を設けている。そして、ベルト34から感光体ドラム11の非転写領域へと現像剤を飛翔させて、この非転写領域に現像剤を付着させてから、この非転写領域での現像剤の付着量を付着量センサー41により検出し、この付着量検出センサー41により検出された現像剤の付着量に応じて現像剤の搬送量を増減し、画像品位と画像濃度を共に向上させている。
【0089】
図11は、本実施形態の現像装置による現像剤の搬送量の制御過程を示すフローチャートである。まず、現像装置の制御部39は、感光体ドラム11の非転写領域に現像剤が付着されると、付着量検出センサー41によって検出された現像剤の付着量を入力し、この検出された現像剤の付着量を予め設定された高い付着量閾値及び低い付着量閾値と比較する。そして、例えば検出された現像剤の付着量が低い付着量閾値未満であれば、つまり付着量が少なければ(ステップS402)、制御部39は、搬送体35上での現像剤の搬送量を増大させることにして(ステップS403)、多相交流電源37の4相の交流電圧Vac1〜Vac4の周波数を4kHzに設定し、搬送体35上での現像剤の搬送量を増大させる(ステップS404)。
【0090】
これにより、ベルト34から感光体ドラム11上の静電潜像へと飛翔する現像剤の量が多くなり、画像濃度を満足することができる。
【0091】
また、検出された現像剤の付着量が高い付着量閾値以上であれば、つまり付着量が多ければ(ステップS405)、制御部39は、搬送体35上での現像剤の搬送量を減少させることにして(ステップS406)、多相交流電源37の4相の交流電圧Vac1〜Vac4の周波数を2Hzに設定し、搬送体35上での現像剤の搬送量を減少させる(ステップS404)。
【0092】
これにより、ベルト34から感光体ドラム11上の静電潜像へと飛翔する現像剤の量が抑えられ、画像品位を向上させることができる。
【0093】
更に、検出された現像剤の付着量が低い付着量閾値以上でかつ高い付着量閾値未満であれば、つまり付着量が適量であれば(ステップS407)、制御部39は、現状の現像剤の搬送量を維持することにして、多相交流電源37の4相の交流電圧Vac1〜Vac4の周波数を維持し、搬送体35上での現像剤の搬送量を変更しない(ステップS404)。
【0094】
これにより、使用条件の変化や現像剤の劣化にかかわらず、一定の画像品位及び画像濃度を維持することができる。
【0095】
ここでは、感光体ドラム11の非転写領域を格別に設けているが、この非転写領域を設けずに、感光体ドラム11の転写領域での現像剤の付着量を検出しても構わない。ただし、感光体ドラム11上の静電潜像の現像や現像剤像の転写に対して影響を与えないために、これらの現像や転写が行われる前に、転写領域での現像剤の付着量を検出して調節する必要がある。
【0096】
尚、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、多様に変形することができる。例えば、上記各実施形態を適宜に組み合わせても構わない。また、感光体ドラム11の代わりに、感光体ベルト等を用いても良い。更に、電子写真方式の画像形成装置に限定されず、イオンフロー方式の様に誘電体上に静電潜像を直接形成する画像形成装置や、トナージェット方式の様に複数の開口部を有する電極に電圧を印加して、空間に静電潜像を形成し、現像剤を記録媒体に飛翔させて画像形成を直接行なう画像形成装置にも、本発明の現像装置を適用することができる。
【0097】
【発明の効果】
以上説明した様に本発明によれば、搬送路上での現像剤の搬送量を調節しているので、画像品位と画像濃度を更に向上させることができる。また、現像剤を無駄に搬送しないことから、搬送と回収の繰り返しによる現像剤の劣化を抑えて、長期間にわたり画像品位と画像濃度を維持することができる。
【0098】
現像剤の搬送量の調節は、多相の交流電圧の周波数や電圧レベルを変更することにより行われている。
【0099】
また、印字データによって示される像の濃度が高くなる程、現像剤の搬送量を多くしている。これにより、搬送路から像担持体の静電潜像へと飛翔する現像剤の過不足が無くなり、画像品位と画像濃度を両立させることができる。
【0100】
更に、印字データによって示される像の濃度が白に対応するときには、現像剤が不用であるため、現像剤の搬送を停止している。これにより、白の領域でのかぶり等を完全に防止することができる。
【0101】
また、温度及び湿度が高くなる程、現像剤の搬送量を少なくして、温度及び湿度の変化に伴う画像濃度の変化を抑えている。あるいは、記録用紙が厚くなる程、現像剤の搬送量を多くして、記録用紙の厚みの変化に伴う画像濃度の変化を抑えている。また、像担持体上の現像剤の付着量を検出し、この検出された現像剤の付着量に応じて現像剤の搬送量を調節している。これにより、現像剤の搬送量の過不足を招かずに済み、画像品位を安定化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置の第1実施形態を適用した画像形成装置を示す側面図である。
【図2】第1実施形態の現像装置を示す側面図である。
【図3】図2の現像装置における搬送体を部分的に拡大して示す図である。
【図4】(a)〜(d)は、図2の現像装置における搬送体の各進行波発生電極に印加される4相の交流電圧波形を示す図である。
【図5】(a)〜(c)は、それぞれの周波数での交流電圧波形を示す図である。
【図6】(a)〜(c)は、それぞれの電圧レベルでの交流電圧波形を示す図である。
【図7】第1実施形態の現像装置による現像剤の搬送量の制御過程を示すフローチャートである。
【図8】第2実施形態の現像装置による現像剤の搬送量の制御過程を示すフローチャートである。
【図9】第3実施形態の現像装置による現像剤の搬送量の制御過程を示すフローチャートである。
【図10】本発明の現像装置の第4実施形態を適用した画像形成装置を示す側面図である。
【図11】第4実施形態の現像装置による現像剤の搬送量の制御過程を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11  感光体ドラム
12  現像装置
13  転写装置
14  クリーニング装置
15  除電装置
16  帯電装置
17  露光装置
18  定着装置
20  現像槽
21  現像剤搬送部
23  供給ローラ
24  ミキシングパドル
25  回収ローラ
31  支持体
32  駆動ローラ
33  従動ローラ
34  ベルト
35  搬送体
36  進行波発生電極
37  多相交流電源
38  現像用バイアス直流電源
39  制御部

Claims (14)

  1. 多相の交流電圧を搬送路の各電極に印加して、進行波電界を形成し、この進行波電界により現像剤を搬送路上で像担持体へと搬送して、この現像剤を像担持体に供給することにより像担持体上の静電潜像を現像する現像装置において、
    搬送路上での現像剤の搬送量を調節する制御手段を備えることを特徴とする現像装置。
  2. 制御手段は、多相の交流電圧の周波数を変更することにより現像剤の搬送量を調節することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 制御手段は、多相の交流電圧の電圧レベルを変更することにより現像剤の搬送量を調節することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  4. 制御手段は、像担持体上の像を示す印字データに基づいて、現像剤の搬送量を調節することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  5. 印字データによって示される像の濃度が高くなる程、現像剤の搬送量を多くすることを特徴とする請求項4に記載の現像装置。
  6. 印字データによって示される像の濃度が白に対応するときには、現像剤の搬送量を調節するために該現像剤の搬送を停止させることを特徴とする請求項4に記載の現像装置。
  7. 搬送路付近の環境を検出する環境センサーを備え、
    制御手段は、環境センサーの検出結果に基づいて、現像剤の搬送量を調節することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  8. 環境センサーは、搬送路付近の温度及び湿度を検出し、
    制御手段は、環境センサーによって検出された温度及び湿度が高くなる程、現像剤の搬送量を少なくすることを特徴とする請求項7に記載の現像装置。
  9. 制御手段は、像担持体上の像が転写される記録用紙が厚くなる程、現像剤の搬送量を多くすることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  10. 像担持体上の現像剤の付着量を検出する付着量検出手段を備え、
    制御手段は、付着量検出手段の検出結果に基づいて、現像剤の搬送量を調節することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  11. 制御手段は、付着量検出手段によって検出された現像剤の付着量を予め設定された閾値と比較し、この比較結果に応じて現像剤の搬送量を調節することを特徴とする請求項10に記載の現像装置。
  12. 像担持体は、像を記録用紙へと転写する転写領域、及び非転写領域を有しており、
    付着量検出手段は、像担持体の非転写領域での現像剤の付着量を検出することを特徴とする請求項10に記載の現像装置。
  13. 像担持体は、像を記録用紙へと転写する転写領域を有しており、
    付着量検出手段は、像担持体の転写領域での現像剤の付着量を検出し、
    制御手段は、像担持体上の静電潜像の形成が開始されるまでに、現像剤の搬送量の調節を終了することを特徴とする請求項10に記載の現像装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれかに記載の現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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