JPH06266041A - 乾式銀塩感光体 - Google Patents

乾式銀塩感光体

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JPH06266041A
JPH06266041A JP5247093A JP5247093A JPH06266041A JP H06266041 A JPH06266041 A JP H06266041A JP 5247093 A JP5247093 A JP 5247093A JP 5247093 A JP5247093 A JP 5247093A JP H06266041 A JPH06266041 A JP H06266041A
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JP
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silver salt
heat
silver halide
photosensitive
moisture
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Application number
JP5247093A
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English (en)
Inventor
Motokazu Kobayashi
本和 小林
Tetsuro Fukui
哲朗 福井
Takehiko Oi
毅彦 大井
Kazunori Ueno
和則 上野
Katsuya Nishino
勝也 西野
Masao Suzuki
雅雄 鈴木
Kenji Kagami
憲二 加々美
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Canon Inc
Oriental Photo Industrial Co Ltd
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Canon Inc
Oriental Photo Industrial Co Ltd
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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱現像性の乾式銀塩感光体の生保存性を高め
る。 【構成】 支持体上に少なくとも(a)有機銀塩、
(b)還元剤、(c)感光性ハロゲン化銀及び又は感光
性ハロゲン化銀形成成分、(d)バインダーからなる熱
現像性感光要素を一層若しくは多層に形成してなる乾式
銀塩感光体の前記熱現像性感光要素の層の側面に防湿性
被膜を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は現像工程を熱処理によっ
て行ない画像形成をする乾式銀塩感光体に関し、更に詳
述すれば乾式銀塩感光体側面部における空気中の水分の
侵入を防ぐことにより、保存性を高めた乾式銀塩感光体
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、湿式銀塩感光体を用いるハロゲン
化銀写真法は、感光性、階調性等において他の写真法に
比して優れたものであるが、定着、漂白等の処理工程が
湿式であるが為に、その取扱いが煩雑であり、また、処
理工程を機械化する場合にも不都合な面が多い。
【0003】かかる問題を有するハロゲン化銀写真法の
代りに乾式処理による画像形成が数多く試みられてい
る。これらの画像形成法に比較して特に優れているもの
として、現像工程を熱処理で行なう熱現像性感光材料を
用いた画像形成法が提案されている。
【0004】例えば、特公昭43−4924号公報に
は、有機銀塩および有機銀イオンとこれらに対して触媒
的に作用するハロゲン化銀から成る熱現像性感光材料が
記載されている。また、これに類するものが特公昭44
−26582号公報および特開昭46−6074号公報
に開示されている。また、上記の熱現像性感光材料の他
に像露光面に加熱処理を施して活性化させて感光性とな
してから、像露光し、その後現像画像を形成する為に全
体的に加熱する熱現像性感光材料、およびそれらの調製
方法が提案されている。この熱現像性感光材料は、ハロ
ゲン化銀を含有していないか、あるいはハロゲン化銀を
含有していても感光性を全く有していない熱現像性感光
要素からなり、具体的には特公昭51−29829号公
報、同53−41067号公報、同54−5687号公
報などに記載されている。
【0005】これらの熱現像性感光材料は、画像形成を
湿式の工程によらず、乾式処理で行なえる利点を有する
ため、画像通信、医療分野、コンピュータアウトプット
などの各種工業用感光材料として用いられている。
【0006】このような乾式銀塩感光体の側面部の感光
層は、空気と接触しているため、保存中に空気中の水分
を吸収することによって経時変化を起こし、感光体の周
縁部の感度の低下が生じるという問題点を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記問
題を解決するために種々検討した結果、防湿性を有する
被膜、特にシロキサン被膜を熱現像性感光要素の側面部
に設けることで防湿効果を長期間安定して持続できるこ
とを見い出し、本発明を完成するに至ったもので、その
目的とする所は、生保存性に優れた感光体を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、支持体上に少なくとも(a)有機銀塩、
(b)還元剤、(c)感光性ハロゲン化銀及び又は感光
性ハロゲン化銀形成成分、(d)バインダーからなる熱
現像性感光要素を一層若しくは多層に形成してなる乾式
銀塩感光体であって、前記熱現像性感光要素がその層の
側面部に防湿性被膜を有するように乾式銀塩感光体を構
成するもので、前記防湿性被膜が三次元化シロキサン被
膜であることを含む。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】本発明の乾式銀塩感光体は、前述のよう
に、支持体上に熱現像性感光要素を一層若しくは多層に
形成している。
【0011】支持体としては、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネー
ト、酢酸セルロース等の合成樹脂フィルム、合成紙、ポ
リエチレン等の合成樹脂フィルムで被覆された紙、アー
ト紙、写真用バライタ紙等の紙類、又はアルミニウム等
の金属板(箔)、通常の方法により金属蒸着膜を有する
合成樹脂フィルム又はガラス板等を挙げることができ
る。
【0012】本発明に用いる熱現像性感光要素は、
(a)有機銀塩、(b)還元剤、(c)感光性ハロゲン
化銀又は(及び)感光性ハロゲン化銀形成成分、及び
(d)バインダーを少なくとも含有しており、これらの
ものを単一層に含有させることができる。また、長鎖脂
肪酸銀塩及び還元剤を別個の層にして多層とするか、も
しくは上記の単一層の上又は下に更に長鎖脂肪酸銀塩又
は還元剤を含有する層を設けた多層とすることもでき
る。
【0013】また、重合性化合物、光重合開始剤を用い
る場合、これらを単一層に含有させることができるが、
上記組成物と重合性化合物、光重合開始剤とを別個の層
にして多層としてもよい。この層は積層された状態でも
分離された状態でもよい。また、熱拡散性色素をも含ん
だ単一層にしても良いし、重合性化合物、光重合開始剤
と同一層にした多層でもよい。また、更に重合性化合
物、光重合開始剤と分離した多層としてもよい。
【0014】(a)有機銀塩は室内光下で着色化等の不
都合な変化を受け難いことにより、炭素数12〜24個
のものが好ましい。具体的には、ベンゾトリアゾール
銀、ベヘン酸銀、ステアリン酸銀、パルミチン酸銀、ミ
リスチン酸銀、ラウリン酸銀、オレイン酸銀、またはヒ
ドロキシステアリン酸銀などを挙げることができる。そ
のうち特にベヘン酸銀が最も有効である。使用される有
機銀塩の量は0.3g/m2 〜30g/m2 、特に0.
7g/m2 〜15g/m2 、更には1.2g/m 2 〜8
g/m2 が好ましい。
【0015】また、(b)還元剤は種々のものを挙げる
ことができる。一般的には、通常のハロゲン化銀感光材
料に用いられる現像薬、具体的にはハイドロキノン、メ
チルハイドロキノン、クロロハイドロキノン、メチルヒ
ドロキシナフタレン、N,N’−ジエチル−p−フェニ
レンジアミン、アミノフェノール、アスコルビン酸、1
−フェニル−3−ピラゾリドン等を挙げることができ、
また、これらの他に、2,2’−メチレンビス(6−タ
ーシャリーブチル−4−メチルフェノール)、4,4’
−ブチリデンビス(6−ターシャリーブチル−3−メチ
ルフェノール)、4,4’−チオビス(6−ターシャリ
ーブチル−3−メチルフェノール)等、更には特開昭4
6−6074号公報に記載のビスナフトール系還元性化
合物、あるいはベルギー特許第802519号明細書に
記載の4−ベンゼンスルホンアミドフェノール系化合
物、あるいは特開平2−210352号、特開平3−1
35564号に記載の化合物などを挙げることができ
る。還元剤の好ましい含有量は有機銀塩1モルに対して
0.05〜3モル、より好ましくは0.2〜2モルであ
る。
【0016】(c)ハロゲン化銀は、例えば塩化銀、臭
化銀、沃化銀、沃臭化銀、沃塩化銀、沃塩臭化銀を挙げ
ることができる。このハロゲン化銀は、特に微細な粒子
状のものが有効である。これを調整する方法として被還
元性有機銀塩の一部を感光性ハロゲン化銀形成成分、例
えば臭化アンモニウム、臭化リチウム、塩化ナトリウ
ム、N−ブロムコハク酸イミド等によりハロゲン化し、
微細なハロゲン化銀を調整する方法などが挙げられる。
また、いわゆる系外ハロゲン化銀を含有させる方法も用
いることができる。
【0017】この系外ハロゲン化銀を含有する熱現像性
感光要素は例えば、ベルギー特許第774436号公報
に記載されている。即ち熱現像性感光要素とは別のとこ
ろで、換言すると、有機銀塩、還元剤の存在しない所で
感光性ハロゲン化銀を調製し、次いで調製後、そのハロ
ゲン化銀を上記画像形成成分に添加して混合することに
よって調製される。ハロゲン化銀(又は、ハロゲン化銀
形成成分)の好ましい含有量は、被還元性有機銀塩1モ
ル当り0.001モル〜0.50モル、特に好ましくは
0.01モル〜0.30モルの範囲である。又、上記ハ
ロゲン化銀は、結晶表面層にイリジウムイオンを含有さ
せることもできる。結晶表面層とはハロゲン化銀の結晶
表面から所定の深さのところまでの層をいう。
【0018】ハロゲン化銀の結晶形状は、(1,0,
0)面の正方晶形が好ましい。ハロゲン化銀粒子の一辺
は0.001μmから1.0μmが好ましく、さらには
0.01μmから0.2μmが好ましく、特に0.03
μmから0.1μmが好ましい。イリジウムイオンを含
有する結晶表面層の厚さは、結晶の一辺の長さの10%
以下、さらには5%以下が好ましい。また、イリジウム
イオンを含有する結晶表面層は結晶の一辺の長さの少な
くとも0.5%以上であることが望ましい。
【0019】イリジウムイオンを含有するハロゲン化銀
を調製するには、被還元性有機銀塩とハロゲン化銀形成
成分とからハロゲン化銀を生成する際に、イリジウムイ
オン供給体を投入すればよい。イリジウムイオン供給体
としては、例えば四塩化イリジウム、六塩化イリジウム
(IV)カリウム、六塩化イリジウム(IV)ナトリウム等
が好ましい。
【0020】ハロゲン化銀の結晶表面層にイリジウムイ
オンを含有させるには、ハロゲン化銀の生成を開始して
から暫く経過してからイリジウムイオン供給体を投入す
ればよい。例えば、ハロゲン化銀が所定量の90重量%
生成したところでイリジウムイオン供給体を投入し始め
ればよい。
【0021】イリジウムイオンの含有量は、感光性層に
含有する全ハロゲン化銀1モル当たり、1×10-5モル
〜1×10-2モル、さらには5×10-5〜5×10-3
ルの割合が好ましい。
【0022】(d)バインダーは単独もしくは組み合わ
せて層中に含有させることができる。バインダーの適当
な材料は疎水性あるいは親水性であることができ、又、
透明もしくは半透明であることができる。具体的には、
ポリビニルブチラール、セルロースアセテートブチレー
ト、ポリメチルメタアクリレート、ポリビニルピロリド
ン、エチルセルロース、酢酸セルロース、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリビニルアルコール、ゼラチン、カナダ特許第7
74054号公報に記載のスルホベタイン繰返し単位を
有するもの等を挙げることができる。バインダーの使用
量は被還元性有機銀塩に対し、重量比で10:1乃至
1:10が好ましい。更に好ましくは4:1乃至1:2
の範囲である。
【0023】熱現像性感光要素には、画像の色調性、画
像形成後の安定性を改善するために有機酸を添加するこ
とが好ましく、特に長鎖脂肪酸銀塩と同一か又は近傍の
脂肪酸を単独あるいは組み合わせて含有させるのが好ま
しい。それらの脂肪酸の添加量は、被還元性有機銀塩に
対して25モル%〜200モル%であり、特に好ましく
は30モル%〜120モル%である。
【0024】熱現像性感光要素は、色調剤を含有するこ
とができる。色調剤としては米国特許第3080254
号公報に記載のフタラジノン又はその誘導体、特開昭4
6−6074号公報に記載の環式イミド類、特開昭50
−32927号公報に記載のフタラジンジオン化合物等
を含む。
【0025】熱現像性感光要素は、公知の適当なカブリ
防止剤を併用することができる。カブリ防止剤として
は、特公昭55−42375号公報に記載の1,2,4
−トリアゾール化合物、特開昭57−30828号公報
に記載のテトラゾール化合物、特開昭57−13863
0号公報に記載の安息香酸類及び特開昭57−1476
27号公報に記載のスルホニルチオ基を有する化合物、
特開昭58−107534号公報に記載の二塩基酸類を
挙げることができる。特に、本発明に用いられるカブリ
防止剤としては、特開昭58−107534号公報に記
載されている二塩基酸類が好ましく、この二塩基酸は下
記一般式Iで表わされる。
【0026】
【化1】 (式中、R2 は炭素数4個以上の直鎖又は分枝のアルキ
レン基又はアルケニレン基を表わす。)熱現像性感光要
素は、画像形成後の光などによる非画像部の着色を防止
するための化合物を含有することができる。この着色防
止剤としては、特開昭61−129642号公報に記載
された化合物が好ましく、この化合物は下記の一般式II
で表わされる。
【0027】
【化2】 (式中、R3 は置換又は非置換のアルキル基、置換又は
非置換のアリール基、アルコキシ基又はアリールオキシ
基を、R4 は水素原子、置換又は非置換のアルキル基、
置換又は非置換のアリール基を表わす。X2 は塩素原
子、臭素原子又は沃素原子を表わす。)本発明の感光体
は、下記一般式(III )又は(IV)で表わされる化合物
を含有することができる。
【0028】
【化3】
【0029】
【化4】 (式中、R5 〜R14は水素原子、置換または非置換のア
ルキル基、置換または非置換のアルコキシ基、カルボキ
シル基、置換または非置換のアリール基、スルホン酸
塩、置換または非置換のアミノ基、ニトロ基、ハロゲン
原子、アミド基、アルケニル基またはアルキニル基を表
わし、R5 とR6 、R6 とR7 、R7 とR8は、それぞ
れ縮合環を形成してもよい。X3 は−O−、−N
(R15)−、または−S−を表わし、R15は水素、アル
キル基またはアリール基を表わす。)具体的化合物とし
ては例えば、2−メルカプトベンゾオキサゾール、2−
メルカプト−6−メチルベンゾオキサゾール、2−メル
カプト−5−スルホキシベンゾオキサゾール、2−メル
カプト−4−メチルベンゾオキサゾール、2−メルカプ
ト−5−メトキシベンゾオキサゾール、2−メルカプト
−5−クロロベンゾオキサゾール、2−メルカプトベン
ゾチアゾール、2−メルカプトベンゾイミダゾール、2
−メルカプト−5−メチルベンゾイミダゾール等があ
り、好ましくはXが−O−となるオキサゾール系化合物
である。
【0030】熱現像性感光要素は、更に現像促進剤を含
有することができる。好ましい現像促進剤としては、特
公昭64−8809号公報に記載の脂肪酸のアルカリ金
属塩化合物を挙げることができる。
【0031】本発明の熱現像性感光要素は、帯電防止剤
として含フッ素系界面活性剤、又は特開昭64−242
45号公報に記載された含フッ素系界面活性剤とノニオ
ン界面活性剤とを併用して含有することができる。
【0032】熱現像性感光要素は、更に、増感色素(例
えばシアニン色素、メロシアニン色素など)、紫外線吸
収剤、イラジェーション防止染料、蛍光増白剤、フィル
ター染料(層)等を含有することができる。
【0033】また、これらに加え重合性化合物、光重合
開始剤を含んでいてもよい。重合性化合物としては、一
分子中に反応性ビニル基を少なくとも1個もつ化合物が
利用できる。例えば、反応性ビニル基含有単量体、反応
性ビニル基含有オリゴマー及び反応性ビニル基含有ポリ
マーからなる群より選択した1種以上を用いることがで
きる。
【0034】これら化合物の反応性ビニル基としては、
スチレン系ビニル基、アクリル酸系ビニル基、メタクリ
ル酸ビニル基、アリル系ビニル基、ビニルエーテル等の
他に酢酸ビニル等のエステル系ビニル基等重合反応性を
有する置換もしくは非置換ビニル基が挙げられる。
【0035】かかる条件を満たす重合性ポリマー前駆体
の具体例としてはスチレン、メトキシスチレン、ジメチ
ルアミノスチレン、ヒドロキシスチレン、アミノスチレ
ン、カルボキシスチレン、アクリル酸、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸シクロヘキシル、ア
クリルアミド、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エーテル、メタクリル酸プロピル、メタクリ
ル酸ブチル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸シク
ロヘキシル、ビニルピリジン、N−ビニルピロリドン、
N−ビニルイミダゾール、2−ビニルイミダゾール、N
−メチル−2−ビニルイミダゾール、プロピルビニルエ
ーテル、ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエー
テル、β−クロロエチルビニルエーテル、フェニルビニ
ルエーテル、p−メチルフェニルビニルエーテル、p−
クロロフェニルビニルエーテル等の一価の単量体;例え
ばジビニルベンゼン、シュウ酸ジスチリル、マロン酸ジ
スチリル、コハク酸ジスチリル、グルタル酸ジスチリ
ル、アジピン酸ジスチリル、マレイン酸ジスチリル、フ
マル酸ジスチリル、β,β−ジメチルグルタル酸ジスチ
リル、2−ブロモグルタル酸ジスチリル、α,α’−ジ
クロログルタル酸ジスチリル、テレフタル酸ジスチリ
ル、シュウ酸ジ(エチルアクリレート)、シュウ酸ジ
(メチルエチルアクリレート)、マロン酸ジ(エチルア
クリレート)、マロン酸ジ(メチルアクリレート)、コ
ハク酸ジ(エチルアクリレート)、グルタル酸ジ(エチ
ルアクリレート)、アジピン酸ジ(エチルアクリレー
ト)、マレイン酸ジ(ジエチルアクリレート)、フマル
酸ジ(エチルアクリレート)、エチレンジアクリルアミ
ド、プロピレンジアクリルアミド、1,4−フェニレン
ジアクリルアミド、1,4−フェニレンビス(オキシエ
チルアクリレート)、1,4−フェニレンビス(オキシ
メチルエチルアクリレート)、1,4−ビス(アクリロ
イルオキシメチルエトキシ)シクロヘキサン、1,4−
ビス(アクリロイルオキシエトキシカルバモイル)ベン
ゼン、1,4−ビス(アクリロイルオキシメチルエトキ
シカルバモイル)ベンゼン、1,4−ビス(アクリロイ
ルオキシエトキシカルバモイル)シクロヘキサン、ビス
(アクリロイルオキシエトキシカルバモイルシクロヘキ
シル)メタン、シュウ酸ジ(エチルメタクリレート)、
シュウ酸ジ(メチルエチルメタクリレート)、マロン酸
ジ(エチルメタクリレート)、マロン酸ジ(メチルエチ
ルメタクリレート)、コハク酸ジ(エチルメタクリレー
ト)、アジピン酸ジ(エチルメタクリレート)、マレイ
ン酸ジ(エチルメタクリレート)、フマル酸ジ(エチル
メタクリレート)、β,β’−ジメチルグルタル酸ジ
(エチルメタクリレート)、1,4−フェニレンビス
(オキシエチルメタクリレート)、1,4−ビス(メタ
クリロイルオキシエトキシ)シクロヘキサンアクリロイ
ルオキシエトキシエチルビニルエーテル等の二価の単量
体;例えばペンタエリスリトールトリアクリレート、ペ
ンタエリスリトールトリメタクリレート、ペンタエリス
リトールトリ(ヒドロキシスチレン)、シアヌル酸トリ
アクリレート、シアヌル酸トリメタクリレート、1,
1,1−トリメチロールプロパントリアクリレート、
1,1,1−トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト、シアヌル酸トリ(エチルアクリレート)、1,1,
1−トリメチロールプロパントリ(エチルアクリレー
ト)、シアヌル酸トリ(エチルビニルエーテル)、1,
1,1−トリメチロールプロパンと3倍モルのトルエン
ジイソシアネートとの反応物とヒドロキシエチルアクリ
レートとの縮合物、1,1,1−トリメチロールプロパ
ンと3倍モルのヘキサンジイソシアネートとの反応物と
p−ヒドロキシスチレンとの縮合物等の三価単量体;例
えばエチレンテトラアクリルアミド、プロピレンテトラ
アクリルアミド等の四価の単量体等、さらには、オリゴ
マー又はポリマーの末端に反応性ビニル基を残した重合
性ポリマー前駆体あるいはオリゴマー又はポリマーの側
鎖に反応性ビニル基をつけた重合性ポリマー前駆体等を
挙げることができる。なお、前述のようにこれらの重合
性ポリマー前駆体を2種以上用いてもよい。
【0036】熱現像性要素に含有される光重合開始剤と
しては、例えばカルボニル化合物、イオウ化合物、ハロ
ゲン化合物、レドックス系重合開始剤等が挙げられる。
【0037】具体的には、カルボニル化合物としては、
例えばベンジル、4,4’−ジメトキシベンジル、ジア
セチル、カンファーキノン等のジケトン類;例えば4,
4’−ジエチルアミノベンゾフェノン、4,4’−ジメ
トキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン類;例えばア
セトフェノン、4−メトキシアセトフェノン等のアセト
フェノン類;例えばベンゾインアルキルエーテル類;例
えば2−シクロロチオキサントン、2,5−ジエチルチ
オキサントン、チオキサントン−3−カルボン酸−β−
メトキシエチルエステル等のチオキサントン類;ジアル
キルアミノ基を有するカルコン類及びスチリルケトン
類;3,3’−カルボニルビス(7−メトキシクマリ
ン)、3,3’−カルボニルビス(7−ジエチルアミノ
クマリン)等のクマリン類等が挙げられる。
【0038】イオウ化合物としてはジベンゾチアゾリル
スルフィド、デシルフェニルスリフィド等のジスルフィ
ド類等が挙げられる。
【0039】ハロゲン化合物としては、例えば四臭化炭
素、キノリンスルホニルクロライド、トリハロメチル基
を含有するS−トリアジン類等が挙げられる。
【0040】レドックス系の光重合開始剤としては、三
価の鉄イオン化合物(例えばクエン酸第二鉄アンモニウ
ム)と過酸化物等を組合せて用いるものや、リボフラビ
ン、メチレンブルー等の光還元性色素とトリエタノール
アミン、アスコルビン酸等の還元剤を組合せて用いるも
の等が挙げられる。
【0041】また以上に述べた光重合開始剤において、
2種以上を組合せてより効率のよい光重合反応を得るこ
とができる。
【0042】このような光重合開始剤の組合せとして
は、ジアルキルアミノ基を有するカルコン及びスチリル
スチリルケトン類、クマリン類とトリハロメチル基を有
するS−トリアジン類、カンファーキノンとの組合せ等
が挙げられる。
【0043】これらの重合開始剤もその2種以上を併用
したり、上述の化合物と組合せて用いてもよい。
【0044】この場合、重合性化合物、光重合開始剤を
単一の要素層に含有させることができるが上記要素の層
と重合性化合物及び光重合開始剤とを別個の層にして多
層としてもよい。この層は積層された状態でも、さらに
は要素層と分離させた状態であってもよい。
【0045】本発明においては、上記のようにして構成
される乾式銀塩感光体の熱現像性感光要素の層の側面部
に防湿性被膜を有するものである。
【0046】防湿性被膜は要素の層の側面部の一部に形
成しても良いが、全側面部に形成することが好ましい。
【0047】被膜としては特に制限されるものではな
く、防湿性を有するものであればどのようなものでも使
用することができる。例えばポリフッ化エチレン、ポリ
フッ化塩化エチレン、ポリフッ化ビニル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ塩化ビニル、
ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリロニトリル、塩酸
ゴム、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合物、塩化ビニ
リデン−アクリロニトリル共重合物、塩化ビニリデン−
イソブチレン共重合物、塩化ビニル−フマル酸ジエチル
共重合物等の樹脂を代表的に挙げることができる。特に
好ましい被膜としては、三次元化シロキサン被膜であ
る。
【0048】このような被膜を形成させる方法として
は、一般式(V)
【0049】
【化5】 で表わされるシロキサン化合物を熱現像性感光要素の側
面部に塗布、乾燥する方法がある。これにより三次元化
シロキサン被膜が形成される。
【0050】上記一般式(V)で表わされるシロキサン
化合物にはアセトキシシラン、オキシムシラン、アルキ
ルシリケートなどの架橋剤、錫オクトエート、酢酸ナト
リウム、ギ酸カリウムなどの硬化触媒及び顔料などの公
知の添加剤を配合させてもよい。特に上記一般式(V)
中におけるX及びX’が
【0051】
【化6】 以外の場合、すなわち、末端OH基を有するシロキサン
化合物を用いた場合には、硬化触媒を配合することが実
用的である。
【0052】本発明においては、シロキサン化合物を熱
現像性感光要素の側面部に塗布したのち、室温において
乾燥して短時間に被膜を形成することが感光層に悪影響
を与えないため好ましいが、末端OH基を有するシロキ
サン化合物の場合は、硬化触媒の配合により、実用的な
時間で被膜を形成できる。
【0053】なお上記シロキサン化合物は、例えば1液
型RTVシリコンゴムとしてKE−42RTV、KE−
45RTV、KE−48RTV、KE−348RTV
(信越化学工業社製)などが市販されており、これらの
ものを用いるのが実用的である。
【0054】本発明の乾式銀塩感光体は、その側面部に
防湿性を有する被膜を0.01μm〜50μm、好まし
くは0.1μm〜10μmの厚みで塗布し乾燥すること
により形成できる。
【0055】本発明の感光体に像露光をすると同時に、
あるいはしたのちに加熱することにより、露光部が現像
される。第1工程の露光は400〜900nmの波長を
含む光で行なうことができる。露光の光源としては、L
ED、ガスレーザー、半導体レーザー、Xeランプ、W
ランプ、太陽光、などが用いられる。
【0056】第2工程の加熱する工程は、像露光と同時
に、あるいは像露光の後に実施してもよい。加熱につい
ては感光体を80℃から160℃までの温度範囲で、1
秒から3分間、好ましくは90℃から140℃までの温
度範囲で、3秒以上90秒以下で加熱する。加熱手段と
しては、ホットプレート、ヒートロール、サーマルヘッ
ド等を使用することができる。さらに支持体に発熱素子
をつけ、通電加熱してもよい。
【0057】本発明の乾式銀塩感光体が重合性化合物を
有するものである場合には、第3工程である全面露光の
重合露光は300nmから600nmの波長光を用い
る。光源としてはハロゲンランプ、キセノンランプ、タ
ングステンランプ、水銀灯、蛍光灯、レーザー等があ
る。
【0058】このようにして形成された重合画像を重合
部と未重合部に分離する方法として感光体をエッチング
処理する方法、あるいは剥離により重合部と未重合部を
分離する方法、あるいはマイクロカプセルを使用した場
合等によく適用される加圧による受像体への転写方法な
どがある。
【0059】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。 (実施例1〜4、比較例1)下記処方により乾式銀塩感
光体分散液を調製した。
【0060】 ポリビニルブチラール 4.0部 ステアリン酸銀 3.0部 ベヘン酸 1.5部 ホモフタル酸 0.6部 臭化銀 0.3部 フタラジノン 0.4部 2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール) 2.4部 キシレン 20 部 n−ブタノール 20 部 上記組成物のうち、臭化銀は臭化銀結晶の面指数{10
0}の立方晶のものであって、その結晶の1辺の平均長
さは0.07μmであった。
【0061】上記分散液に、更に下記構造の色素0.0
3部をジメチルホルムアミド(DMF)5.0部にとか
して添加し分散液を得た。
【0062】
【化7】 色素を添加した上記分散液を分取し、ポリエチレンテレ
フタレートフィルム上に乾燥膜厚10μmになるように
塗布して熱現像性感光要素の層を形成したのち、感光要
素の層の上にポリビニルアルコールの保護層を2μmの
厚さで設けた。更に表1に記載したシロキサン化合物を
上記感光要素の層の側面部に乾燥膜厚が2μmとなるよ
う塗布して本発明の感光体(実施例1〜4)を得た。比
較のために、側面部に何も塗布しないものを製造した
(比較例1)。
【0063】感光体の評価を以下の方法で行った。得ら
れた感光体を強制経時条件として、50℃で相対湿度が
85%の環境下に24時間放置した。24時間経過後の
感光体の側面部より1cm以内の部分に680nmの半
導体レーザーが組込まれたポリゴンスキャン型露光機
(スポット径20μm×40μm、1.67×10-7
ec/dot、像画照度3.8mW)を用いて像露光
し、種々の温度に調節した熱現像機で10秒間加熱し、
露光部と未露光部の光学濃度を測定した。結果を表2に
示した。表2中の分数は、左上の数値が露光部の光学濃
度で、右下の数値が未露光部の光学濃度(かぶり濃度)
を示している。表2より判るように、比較例1に比べ実
施例1〜4は120℃の現像条件において、露光部の光
学濃度が高く、十分なコントラストを有していた。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明の乾式銀塩感
光体は、その感光要素の側面部に防湿性を有する被膜を
設けたので、感光体端部の感度劣化が少なく、保存性に
勝れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大井 毅彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 上野 和則 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 西野 勝也 神奈川県平塚市南原1丁目24番40号 オリ エンタル写真工業株式会社内 (72)発明者 鈴木 雅雄 神奈川県平塚市南原1丁目24番40号 オリ エンタル写真工業株式会社内 (72)発明者 加々美 憲二 神奈川県平塚市南原1丁目24番40号 オリ エンタル写真工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも(a)有機銀塩、
    (b)還元剤、(c)感光性ハロゲン化銀及び又は感光
    性ハロゲン化銀形成成分、(d)バインダーからなる熱
    現像性感光要素を一層若しくは多層に形成してなる乾式
    銀塩感光体であって、前記熱現像性感光要素がその層の
    側面部に防湿性被膜を有することを特徴とする乾式銀塩
    感光体。
  2. 【請求項2】 前記防湿性被膜が三次元化シロキサン被
    膜である請求項1記載の乾式銀塩感光体。
JP5247093A 1993-03-12 1993-03-12 乾式銀塩感光体 Pending JPH06266041A (ja)

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