JPH0626437A - ガソリン機関の二次電圧検出装置 - Google Patents
ガソリン機関の二次電圧検出装置Info
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- JPH0626437A JPH0626437A JP4261246A JP26124692A JPH0626437A JP H0626437 A JPH0626437 A JP H0626437A JP 4261246 A JP4261246 A JP 4261246A JP 26124692 A JP26124692 A JP 26124692A JP H0626437 A JPH0626437 A JP H0626437A
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- G01R31/006—Testing of electric installations on transport means on road vehicles, e.g. automobiles or trucks
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- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02P—IGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
- F02P17/00—Testing of ignition installations, e.g. in combination with adjusting; Testing of ignition timing in compression-ignition engines
- F02P17/12—Testing characteristics of the spark, ignition voltage or current
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02P—IGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
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- F02P2017/006—Testing of ignition installations, e.g. in combination with adjusting; Testing of ignition timing in compression-ignition engines using a capacitive sensor
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 基準電圧の零点のレベルアップを防止でき、
広範囲の運転条件において、二次電圧波形の特性を正確
に検出できるガソリン機関の二次電圧検出装置の提供。 【構成】 点火コイル１、２とスパークプラグ１１、１
２、２１、２２とを接続する点火回路の二次回路Ｌ2と
の間に静電容量を形成するセンサ５１と、該センサ５１
とアースとの間に接続されたコンデンサ５２とからなる
分圧回路５０と、前記コンデンサ５２に並列接続され、
該コンデンサ５２の放電時定数を決定する抵抗５３と、
スパークプラグの火花放電発生の直前または火花放電開
始直後に前記コンデンサ５２の充電電荷を瞬時に放電さ
せるトランジスタ５４と、分圧された二次電圧波形を検
出するための二次電圧検出回路６とからなる。
広範囲の運転条件において、二次電圧波形の特性を正確
に検出できるガソリン機関の二次電圧検出装置の提供。 【構成】 点火コイル１、２とスパークプラグ１１、１
２、２１、２２とを接続する点火回路の二次回路Ｌ2と
の間に静電容量を形成するセンサ５１と、該センサ５１
とアースとの間に接続されたコンデンサ５２とからなる
分圧回路５０と、前記コンデンサ５２に並列接続され、
該コンデンサ５２の放電時定数を決定する抵抗５３と、
スパークプラグの火花放電発生の直前または火花放電開
始直後に前記コンデンサ５２の充電電荷を瞬時に放電さ
せるトランジスタ５４と、分圧された二次電圧波形を検
出するための二次電圧検出回路６とからなる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、点火コイルの二次回
路の両端子にそれぞれスパークプラグを接続する、いわ
ゆる両極性のディストリビュータ・レス・イグナイタ
（ＤＬＩ）式点火装置に好適なガソリン機関の二次電圧
検出装置に関する。
路の両端子にそれぞれスパークプラグを接続する、いわ
ゆる両極性のディストリビュータ・レス・イグナイタ
（ＤＬＩ）式点火装置に好適なガソリン機関の二次電圧
検出装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車エンジンの排気ガスの浄化及び燃
費向上の要求から、機関の各気筒毎に着火状態を検出
し、全ての気筒の失火防止対策ができる装置が要請され
ている。この出願人は、特願平３−８０１０７号公報に
おいて、点火回路の二次回路との間に静電容量を形成す
るセンサと、該センサとアースとの間に接続されたコン
デンサとのコンデンサ分圧による分圧器を装着し、スパ
ークプラグの火花放電終了後に昇圧する昇圧二次電圧の
レベルを測定し、そのレベルが失火時には正常着火時よ
り高くなることを利用する失火検出方法を提案してい
る。
費向上の要求から、機関の各気筒毎に着火状態を検出
し、全ての気筒の失火防止対策ができる装置が要請され
ている。この出願人は、特願平３−８０１０７号公報に
おいて、点火回路の二次回路との間に静電容量を形成す
るセンサと、該センサとアースとの間に接続されたコン
デンサとのコンデンサ分圧による分圧器を装着し、スパ
ークプラグの火花放電終了後に昇圧する昇圧二次電圧の
レベルを測定し、そのレベルが失火時には正常着火時よ
り高くなることを利用する失火検出方法を提案してい
る。
【０００３】しかるに、コンデンサ分圧による二次電圧
検出装置では、機関の低速回転から高速回転の全ての回
転速度域において、点火タイミング内で二次電圧波形を
検出するには、コンデンサの放電に１０ミリ秒程度の時
定数を設ける必要がある。しかるに前記昇圧二次電圧の
放電に時間がかかる場合、コンデンサが放電しきらない
うちに次の火花放電が開始してしまい、零点（基準値）
がアース電位よりレベルアップしてしまう。このため、
失火が多発する場合、また、両極性のディストリビュー
タ・レス・イグナイタ（ＤＬＩ）式点火装置のように点
火の火花放電と捨火の火花放電とが発生する場合などで
は、全体的に二次電圧の平均値が高く、零点のレベルが
上がるため二次電圧の信号波形が相対的に沈み込んでし
まう。
検出装置では、機関の低速回転から高速回転の全ての回
転速度域において、点火タイミング内で二次電圧波形を
検出するには、コンデンサの放電に１０ミリ秒程度の時
定数を設ける必要がある。しかるに前記昇圧二次電圧の
放電に時間がかかる場合、コンデンサが放電しきらない
うちに次の火花放電が開始してしまい、零点（基準値）
がアース電位よりレベルアップしてしまう。このため、
失火が多発する場合、また、両極性のディストリビュー
タ・レス・イグナイタ（ＤＬＩ）式点火装置のように点
火の火花放電と捨火の火花放電とが発生する場合などで
は、全体的に二次電圧の平均値が高く、零点のレベルが
上がるため二次電圧の信号波形が相対的に沈み込んでし
まう。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】失火など燃焼状態の検
出は、前記基準値を越えるレベルの二次電圧波形を測定
することによりなされる。このため、機関の低速回転時
など着火時の火花放電終了後の二次電圧の昇圧レベルが
高くない運転条件では、検出精度が悪くなる。特に両極
性ＤＬＩ式点火装置では、捨火側の電圧波形の差が小さ
く検出精度が悪くなる欠点がある。この発明の目的は、
基準電圧の零点のレベルアップを防止でき、広範囲の運
転条件において、二次電圧波形の特性を正確に検出でき
るガソリン機関の二次電圧検出装置の提供にある。
出は、前記基準値を越えるレベルの二次電圧波形を測定
することによりなされる。このため、機関の低速回転時
など着火時の火花放電終了後の二次電圧の昇圧レベルが
高くない運転条件では、検出精度が悪くなる。特に両極
性ＤＬＩ式点火装置では、捨火側の電圧波形の差が小さ
く検出精度が悪くなる欠点がある。この発明の目的は、
基準電圧の零点のレベルアップを防止でき、広範囲の運
転条件において、二次電圧波形の特性を正確に検出でき
るガソリン機関の二次電圧検出装置の提供にある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明のガソリン機関
の二次電圧検出装置は、点火コイルとスパークプラグと
を接続する点火回路の二次回路との間に静電容量を形成
するセンサと、該センサとアースとの間に接続されたコ
ンデンサとからなる分圧回路と、前記コンデンサに並列
接続され、該コンデンサの放電時定数を決定する放電回
路と、スパークプラグの火花放電発生の直前又は火花放
電開始直後に前記コンデンサの充電電荷を瞬時に放電さ
せる短絡回路と、分圧された二次電圧波形を検出するた
めの二次電圧検出回路とからなる。
の二次電圧検出装置は、点火コイルとスパークプラグと
を接続する点火回路の二次回路との間に静電容量を形成
するセンサと、該センサとアースとの間に接続されたコ
ンデンサとからなる分圧回路と、前記コンデンサに並列
接続され、該コンデンサの放電時定数を決定する放電回
路と、スパークプラグの火花放電発生の直前又は火花放
電開始直後に前記コンデンサの充電電荷を瞬時に放電さ
せる短絡回路と、分圧された二次電圧波形を検出するた
めの二次電圧検出回路とからなる。
【０００６】
【発明の作用及び効果】この発明では、分圧回路を構成
するコンデンサの電荷を検出する二次電圧波形の発生直
前に短絡により放電している。これにより、零点のレベ
ルをアース電位のレベルと同等の低位に維持でき二次電
圧波形の検出が正確となる。
するコンデンサの電荷を検出する二次電圧波形の発生直
前に短絡により放電している。これにより、零点のレベ
ルをアース電位のレベルと同等の低位に維持でき二次電
圧波形の検出が正確となる。
【０００７】
【実施例】図１は、この発明の第１実施例である４気筒
ガソリン機関に装着された両極性ＤＬＩ式点火装置を示
し、二次回路の両端が二次電圧端子となっている２つの
点火コイル１及び２を有する。点火コイル１には、その
プラス極性及びマイナス極性の各二次電圧端子に、機関
の第１気筒及び第３気筒に装着されたスパークプラグ１
１及び１２が接続されている。点火コイル２には、プラ
ス極性及びマイナス極性の二次電圧端子に、機関の第２
気筒及び第４気筒に装着されたスパークプラグ２１及び
２２が接続されている。
ガソリン機関に装着された両極性ＤＬＩ式点火装置を示
し、二次回路の両端が二次電圧端子となっている２つの
点火コイル１及び２を有する。点火コイル１には、その
プラス極性及びマイナス極性の各二次電圧端子に、機関
の第１気筒及び第３気筒に装着されたスパークプラグ１
１及び１２が接続されている。点火コイル２には、プラ
ス極性及びマイナス極性の二次電圧端子に、機関の第２
気筒及び第４気筒に装着されたスパークプラグ２１及び
２２が接続されている。
【０００８】点火コイル１及び２の各一次回路Ｌ1は、
車載電源Ｖと一次電流断続手段４とが接続され、各二次
回路Ｌ2は、一方の端子にダイオードＤを介してスパー
クプラグ１２、２２が接続されると共に、他方の端子に
ダイオードＤを介してスパークプラグ１１、２１が接続
されている。この発明の二次電圧検出装置は、各スパー
クプラグ１１、１２、２１、２２に二次電圧を供給する
高圧コード（二次回路）の二次電圧波形を検出する検出
部としての分圧器５と、該分圧器５により二次電圧波形
を検出する二次電圧検出回路６とからなる。二次電圧検
出回路６には、二次電圧波形を解析し、失火の有無を判
別する失火判別回路７が接続されている。
車載電源Ｖと一次電流断続手段４とが接続され、各二次
回路Ｌ2は、一方の端子にダイオードＤを介してスパー
クプラグ１２、２２が接続されると共に、他方の端子に
ダイオードＤを介してスパークプラグ１１、２１が接続
されている。この発明の二次電圧検出装置は、各スパー
クプラグ１１、１２、２１、２２に二次電圧を供給する
高圧コード（二次回路）の二次電圧波形を検出する検出
部としての分圧器５と、該分圧器５により二次電圧波形
を検出する二次電圧検出回路６とからなる。二次電圧検
出回路６には、二次電圧波形を解析し、失火の有無を判
別する失火判別回路７が接続されている。
【０００９】一次電流断続手段４は、スイッチング素子
４１及びシグナルジェネレータ４２からなり、エンジン
のクランク角及びスロットル開度の検出手段が付設され
たエンジンコントロールユニットＥＣＵにより制御され
て、火花放電時期がエンジンの負荷及び回転速度に適応
した点火進角となるよう点火コイル１、２の一次電流を
断続する。
４１及びシグナルジェネレータ４２からなり、エンジン
のクランク角及びスロットル開度の検出手段が付設され
たエンジンコントロールユニットＥＣＵにより制御され
て、火花放電時期がエンジンの負荷及び回転速度に適応
した点火進角となるよう点火コイル１、２の一次電流を
断続する。
【００１０】分圧器５は、プラス二次電圧分圧器５Ｐと
マイナス二次電圧分圧器５Ｍとからなる。分圧器５Ｐ及
び５Ｍは、いずれも点火コイル１及び２のプラス極性の
二次回路Ｌ2に近接して配され、該二次回路Ｌ2との間に
微小な１ｐＦ（ピコファラッド）の静電容量を形成する
センサ５１と、該センサ５１とアースとの間に接続した
大きな３０００ｐＦの静電容量を有するコンデンサ５２
とからなる分圧回路５０と、該コンデンサ５２に並列接
続されて時定数を決定する放電回路を構成する抵抗５３
と、スパークプラグの火花放電発生の直前に前記コンデ
ンサ５２の電荷を瞬時に放電するため短絡回路を形成す
るトランジスタ５４とが、それぞれ並列接続されてい
る。
マイナス二次電圧分圧器５Ｍとからなる。分圧器５Ｐ及
び５Ｍは、いずれも点火コイル１及び２のプラス極性の
二次回路Ｌ2に近接して配され、該二次回路Ｌ2との間に
微小な１ｐＦ（ピコファラッド）の静電容量を形成する
センサ５１と、該センサ５１とアースとの間に接続した
大きな３０００ｐＦの静電容量を有するコンデンサ５２
とからなる分圧回路５０と、該コンデンサ５２に並列接
続されて時定数を決定する放電回路を構成する抵抗５３
と、スパークプラグの火花放電発生の直前に前記コンデ
ンサ５２の電荷を瞬時に放電するため短絡回路を形成す
るトランジスタ５４とが、それぞれ並列接続されてい
る。
【００１１】この実施例の分圧器５Ｐ、５Ｍは、二次回
路Ｌ2に生じた二次電圧を１／３０００程度に分圧す
る。抵抗５３に２ＭΩ（メガオーム）を用いると分圧器
５の時定数が６ｍｓ（ミリ秒）となる。これにより高速
回転時（たとえば６０００ｒｐｍ）における点火タイミ
ング３ｍｓの二次電圧波形が十分に検出できる。この結
果、最高３万ボルト前後の高電圧波形が１０ボルトのレ
ベルに下げられ二次電圧検出回路６に入力する。また、
火花放電の直前には、前記ＥＣＵにより前記トランジス
タ５４に出力されるリセットパルス信号により、トラン
ジスタ５４は導通し、コンデンサ５２の充電電荷は瞬時
に放電される。
路Ｌ2に生じた二次電圧を１／３０００程度に分圧す
る。抵抗５３に２ＭΩ（メガオーム）を用いると分圧器
５の時定数が６ｍｓ（ミリ秒）となる。これにより高速
回転時（たとえば６０００ｒｐｍ）における点火タイミ
ング３ｍｓの二次電圧波形が十分に検出できる。この結
果、最高３万ボルト前後の高電圧波形が１０ボルトのレ
ベルに下げられ二次電圧検出回路６に入力する。また、
火花放電の直前には、前記ＥＣＵにより前記トランジス
タ５４に出力されるリセットパルス信号により、トラン
ジスタ５４は導通し、コンデンサ５２の充電電荷は瞬時
に放電される。
【００１２】二次電圧検出回路６は、前記シグナルジェ
ネレータ４２の一次電圧のオン（ハイレベルへの反転）
信号でリセットされるピークホールド回路６１を有し、
前記ＥＣＵにより火花放電開始から一定時間後のピーク
ホールド値を検出するためのサンプリング信号を受け、
火花放電終了後に昇圧する二次電圧レベルを検出する。
ネレータ４２の一次電圧のオン（ハイレベルへの反転）
信号でリセットされるピークホールド回路６１を有し、
前記ＥＣＵにより火花放電開始から一定時間後のピーク
ホールド値を検出するためのサンプリング信号を受け、
火花放電終了後に昇圧する二次電圧レベルを検出する。
【００１３】二次電圧検出装置の作用を図２と共に説明
する。シグナルジェネレータ４２で点火コイル１、２の
一次電流を断続させるパルス信号を出力し、に示すパ
ルス状の一次電流を各点火コイル１及び２の一次回路Ｌ
1に生じさせる。はＥＣＵにより火花放電の直前に発
せられるリセットパルス信号である。これにより第１気
筒♯１〜第４気筒♯４に装着されているスパークプラグ
１１、２１、１２、２２において、火花放電の直前にコ
ンデンサ５２の充電電荷はトランジスタ５４を介して瞬
時に放電され、基準値がほぼアース電位に設定され、
およびに示す波形の二次電圧が印加される。
する。シグナルジェネレータ４２で点火コイル１、２の
一次電流を断続させるパルス信号を出力し、に示すパ
ルス状の一次電流を各点火コイル１及び２の一次回路Ｌ
1に生じさせる。はＥＣＵにより火花放電の直前に発
せられるリセットパルス信号である。これにより第１気
筒♯１〜第４気筒♯４に装着されているスパークプラグ
１１、２１、１２、２２において、火花放電の直前にコ
ンデンサ５２の充電電荷はトランジスタ５４を介して瞬
時に放電され、基準値がほぼアース電位に設定され、
およびに示す波形の二次電圧が印加される。
【００１４】すなわち、点火の火花放電波形Ａは、容量
放電による短く高い電圧波形Ａ1に続いて誘導放電によ
るなだらかな波形Ａ2が持続し、火花放電の終了に近づ
くと二次電圧が上昇して山状のピーク電圧（昇圧二次電
圧）Ａ3が発生する。また、捨火の火花放電波形Ｂは、
点火の火花放電波形の１／２程度のレベルであるが、点
火の火花放電波形Ａと比較し、火花放電終了後の昇圧二
次電圧（ピーク電圧）の減衰時間が長い。これは、捨火
側では排気行程にあり、スパークプラグの火花放電間隙
にイオンが存在しないことによる。すなわち、捨火側で
は、常に点火側気筒のスパークプラグにおいて失火が発
生した場合と同様に昇圧二次電圧の減衰時間が長い。
放電による短く高い電圧波形Ａ1に続いて誘導放電によ
るなだらかな波形Ａ2が持続し、火花放電の終了に近づ
くと二次電圧が上昇して山状のピーク電圧（昇圧二次電
圧）Ａ3が発生する。また、捨火の火花放電波形Ｂは、
点火の火花放電波形の１／２程度のレベルであるが、点
火の火花放電波形Ａと比較し、火花放電終了後の昇圧二
次電圧（ピーク電圧）の減衰時間が長い。これは、捨火
側では排気行程にあり、スパークプラグの火花放電間隙
にイオンが存在しないことによる。すなわち、捨火側で
は、常に点火側気筒のスパークプラグにおいて失火が発
生した場合と同様に昇圧二次電圧の減衰時間が長い。
【００１５】二次電圧検出回路６は、に示すごとく、
ピークホールド回路６１がシグナルジェネレータ４２の
一次電圧のオン（ハイレベルへの反転）信号と同期して
ＥＣＵによりリセットされ、火花放電終了後に昇圧した
二次電圧のピーク値をホールドして、該昇圧二次電圧が
たとえばピーク値の１／２のレベルまで降下する時間を
減衰時間として出力する。失火判別回路７は、に示す
パルスの幅が設定値以上のとき失火と判定する。
ピークホールド回路６１がシグナルジェネレータ４２の
一次電圧のオン（ハイレベルへの反転）信号と同期して
ＥＣＵによりリセットされ、火花放電終了後に昇圧した
二次電圧のピーク値をホールドして、該昇圧二次電圧が
たとえばピーク値の１／２のレベルまで降下する時間を
減衰時間として出力する。失火判別回路７は、に示す
パルスの幅が設定値以上のとき失火と判定する。
【００１６】この発明の第２実施例の両極性ＤＬＩ式点
火装置の回路図を図３に示す。図３は、第１実施例と同
様に二次回路の両端が二次電圧端子となっている２つの
点火コイル１及び２と、機関の第１気筒及び第３気筒に
装着されたスパークプラグ１１及び１２、機関の第２気
筒及び第４気筒に装着されたスパークプラグ２１及び２
２が接続されている。またこの発明の二次電圧検出装置
は、二次電圧波形を検出する検出部としての分圧器８
と、該分圧器８により二次電圧波形を検出する二次電圧
検出回路６と失火の有無を判別する失火判別回路７が接
続されている。
火装置の回路図を図３に示す。図３は、第１実施例と同
様に二次回路の両端が二次電圧端子となっている２つの
点火コイル１及び２と、機関の第１気筒及び第３気筒に
装着されたスパークプラグ１１及び１２、機関の第２気
筒及び第４気筒に装着されたスパークプラグ２１及び２
２が接続されている。またこの発明の二次電圧検出装置
は、二次電圧波形を検出する検出部としての分圧器８
と、該分圧器８により二次電圧波形を検出する二次電圧
検出回路６と失火の有無を判別する失火判別回路７が接
続されている。
【００１７】分圧器８は、プラス二次電圧分圧器８Ｐと
マイナス二次電圧分圧器８Ｍとからなり、これらプラス
二次電圧分圧器８Ｐとマイナス二次電圧分圧器８Ｍは、
分圧回路８０からなる。分圧回路８０は、二次回路Ｌ2
との間に微小な１ｐＦの静電容量を形成するセンサ８１
と、該センサ８１とアースとの間に接続した大きな３０
００ｐＦの静電容量を有するコンデンサ８２と該コンデ
ンサ８２に並列接続されて時定数を決定する放電回路を
構成する抵抗８３と、スパークプラグの火花放電開始直
後に前記コンデンサ８２の電荷を瞬時に放電するための
短絡回路を形成するトランジスタ８４および８５とが、
それぞれ並列接続されている。
マイナス二次電圧分圧器８Ｍとからなり、これらプラス
二次電圧分圧器８Ｐとマイナス二次電圧分圧器８Ｍは、
分圧回路８０からなる。分圧回路８０は、二次回路Ｌ2
との間に微小な１ｐＦの静電容量を形成するセンサ８１
と、該センサ８１とアースとの間に接続した大きな３０
００ｐＦの静電容量を有するコンデンサ８２と該コンデ
ンサ８２に並列接続されて時定数を決定する放電回路を
構成する抵抗８３と、スパークプラグの火花放電開始直
後に前記コンデンサ８２の電荷を瞬時に放電するための
短絡回路を形成するトランジスタ８４および８５とが、
それぞれ並列接続されている。
【００１８】この実施例の分圧器８Ｐ、８Ｍは、火花放
電開始直後に前記ＥＣＵにより前記トランジスタ８４お
よび８５に出力されるリセットパルス信号により、トラ
ンジスタ８４および８５は導通され、コンデンサ８２の
充電電荷は瞬時に放電される。このときＥＣＵによるリ
セットパルス信号は、点火用高電圧の発生時から火花放
電開始後を含むタイミングで発生される。トランジスタ
８４では、前の火花放電による二次電圧の放電に時間が
かかり、スパークプラグ１および２に浮遊静電容量が残
っているうちに次の放電が開始して、零点（基準点）が
アース電位よりプラス側にレベルアップした場合に、二
次電路Ｌ2 を短絡させ、トランジスタ８５では、零点
（基準点）がアース電位よりマイナス側にレベルアップ
した場合に、二次電路Ｌ2 を短絡させる。
電開始直後に前記ＥＣＵにより前記トランジスタ８４お
よび８５に出力されるリセットパルス信号により、トラ
ンジスタ８４および８５は導通され、コンデンサ８２の
充電電荷は瞬時に放電される。このときＥＣＵによるリ
セットパルス信号は、点火用高電圧の発生時から火花放
電開始後を含むタイミングで発生される。トランジスタ
８４では、前の火花放電による二次電圧の放電に時間が
かかり、スパークプラグ１および２に浮遊静電容量が残
っているうちに次の放電が開始して、零点（基準点）が
アース電位よりプラス側にレベルアップした場合に、二
次電路Ｌ2 を短絡させ、トランジスタ８５では、零点
（基準点）がアース電位よりマイナス側にレベルアップ
した場合に、二次電路Ｌ2 を短絡させる。
【００１９】上述したように、スパークプラグ１および
２での火花放電開始直後にリセット信号によって短絡さ
せるのは、両極性ＤＬＩ式点火装置であっても火花放電
開始直後の電圧は、浮遊静電容量に残っている電圧には
関係なくほぼ一定であるためである。ただし、火花放電
開始後時間がたつと、運転条件によっては誘導放電電圧
が高くなってしまうので、リセットパルス信号を発生さ
せる時間は火花放電から５０〜１００μｓ程度が適当で
ある。
２での火花放電開始直後にリセット信号によって短絡さ
せるのは、両極性ＤＬＩ式点火装置であっても火花放電
開始直後の電圧は、浮遊静電容量に残っている電圧には
関係なくほぼ一定であるためである。ただし、火花放電
開始後時間がたつと、運転条件によっては誘導放電電圧
が高くなってしまうので、リセットパルス信号を発生さ
せる時間は火花放電から５０〜１００μｓ程度が適当で
ある。
【００２０】この発明の第２実施例の二次電圧検出装置
の作用を図４と共に説明する。シグナルジェネレータ４
２でに示した波形のごとく点火コイル１および２に通
電し、に示したようにＥＣＵによって火花放電の直後
にリセットパルス信号を発生させる。これによりおよ
びに示すようにスパークプラグ１１、２１、１２、２
２では火花放電の直後に瞬時に放電され、基準値がほぼ
アース電位に設定される。そして、に示すごとく、二
次電圧検出回路６は、火花放電終了後に昇圧した二次電
圧のピーク値をホールドして、該昇圧二次電圧がたとえ
ばピーク値の１／２のレベルまで降下する時間を減衰時
間として出力し、に示すパルスの幅が設定値以上のと
き失火判別回路７で失火と判定する。
の作用を図４と共に説明する。シグナルジェネレータ４
２でに示した波形のごとく点火コイル１および２に通
電し、に示したようにＥＣＵによって火花放電の直後
にリセットパルス信号を発生させる。これによりおよ
びに示すようにスパークプラグ１１、２１、１２、２
２では火花放電の直後に瞬時に放電され、基準値がほぼ
アース電位に設定される。そして、に示すごとく、二
次電圧検出回路６は、火花放電終了後に昇圧した二次電
圧のピーク値をホールドして、該昇圧二次電圧がたとえ
ばピーク値の１／２のレベルまで降下する時間を減衰時
間として出力し、に示すパルスの幅が設定値以上のと
き失火判別回路７で失火と判定する。
【図１】この発明の第１実施例の二次電圧検出装置を装
着したガソリン機関の点火回路図である。
着したガソリン機関の点火回路図である。
【図２】この発明の第１実施例の二次電圧検出装置の作
動説明のための波形図である。
動説明のための波形図である。
【図３】この発明の第２実施例の二次電圧検出装置を装
着したガソリン機関の点火回路図である。
着したガソリン機関の点火回路図である。
【図４】この発明の第２実施例の二次電圧検出装置の作
動説明のための波形図である。
動説明のための波形図である。
１、２ 点火コイル ４ 一次電流断続手段 ５ 分圧器 ６ 二次電圧検出回路 ７ 失火判別回路 ８ 分圧器 １１、１２、２１、２２ スパークプラグ ５０ 分圧回路 ５１ センサ ５２ コンデンサ ５３ 抵抗（放電回路） ５４ トランジスタ（短絡回路） Ｌ2 二次回路
Claims (1)
- 【請求項１】 点火コイルとスパークプラグとを接続す
る点火回路の二次回路との間に静電容量を形成するセン
サと、該センサとアースとの間に接続されたコンデンサ
とからなる分圧回路と、前記コンデンサに並列接続さ
れ、該コンデンサの放電時定数を決定する放電回路と、
スパークプラグの火花放電発生の直前又は火花放電開始
直後に前記コンデンサの充電電荷を瞬時に放電させる短
絡回路と、分圧された二次電圧波形を検出するための二
次電圧検出回路とからなるガソリン機関の二次電圧検出
装置。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4261246A JP2523255B2 (ja) | 1992-05-12 | 1992-09-30 | ガソリン機関の二次電圧検出装置 |
| DE69305415T DE69305415T2 (de) | 1992-05-12 | 1993-05-11 | Testeinrichtung zur Detektion einer Zündkerzenspannung für eine innere Brennkraftmaschine |
| EP93303619A EP0570189B1 (en) | 1992-05-12 | 1993-05-11 | A spark plug voltage detecting probe device for use in internal combustion engine |
| US08/059,370 US5355056A (en) | 1992-05-12 | 1993-05-12 | Sparkplug voltage detecting probe device for use in internal combustion engine |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11862092 | 1992-05-12 | ||
| JP4-118620 | 1992-05-12 | ||
| JP4261246A JP2523255B2 (ja) | 1992-05-12 | 1992-09-30 | ガソリン機関の二次電圧検出装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0626437A true JPH0626437A (ja) | 1994-02-01 |
| JP2523255B2 JP2523255B2 (ja) | 1996-08-07 |
Family
ID=26456525
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4261246A Expired - Lifetime JP2523255B2 (ja) | 1992-05-12 | 1992-09-30 | ガソリン機関の二次電圧検出装置 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5355056A (ja) |
| EP (1) | EP0570189B1 (ja) |
| JP (1) | JP2523255B2 (ja) |
| DE (1) | DE69305415T2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5687082A (en) * | 1995-08-22 | 1997-11-11 | The Ohio State University | Methods and apparatus for performing combustion analysis in an internal combustion engine utilizing ignition voltage analysis |
| US6717412B1 (en) | 1999-09-24 | 2004-04-06 | Snap-On Technologies, Inc. | Ignition signal pickup interface box |
| US20040257085A1 (en) * | 2003-04-17 | 2004-12-23 | Mcqueeney Kenneth A. | Sampling of combined (tangled) electric near fields in hybrid and DIS ignitions |
| FR2888619B1 (fr) * | 2005-07-13 | 2007-10-19 | Electricfil Automotive Soc Par | Procede pour detecter la phase d'allumage d'un cylindre d'un moteur a combustion interne avec limitation de tension |
Family Cites Families (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB1434721A (en) * | 1972-01-14 | 1976-05-05 | Macdonald R W D | Spark voltage indicator |
| GB1403711A (en) * | 1972-05-15 | 1975-08-28 | Tif Instr Inc | Ignition test instrument |
| GB1456193A (en) * | 1972-08-16 | 1976-11-17 | Suntester Ltd | Ignition system tester |
| JPS53123731A (en) * | 1977-04-06 | 1978-10-28 | Ngk Spark Plug Co Ltd | Ignition system |
| FR2474173A1 (fr) * | 1980-01-17 | 1981-07-24 | Renault | Capteur de synchronisme pour moteur a allumage commande |
| JPS60551B2 (ja) * | 1980-02-29 | 1985-01-08 | 日産自動車株式会社 | プラズマ点火装置 |
| DE3641144C2 (de) * | 1986-12-02 | 1995-07-13 | Fichtel & Sachs Ag | Spitzenspannungsmeßgerät |
| EP0387768B1 (en) * | 1989-03-14 | 1998-01-07 | Denso Corporation | Ignition system of multispark type |
| JP2732971B2 (ja) * | 1991-06-19 | 1998-03-30 | 日本特殊陶業株式会社 | ガソリン機関の失火検出装置 |
-
1992
- 1992-09-30 JP JP4261246A patent/JP2523255B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1993
- 1993-05-11 EP EP93303619A patent/EP0570189B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1993-05-11 DE DE69305415T patent/DE69305415T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1993-05-12 US US08/059,370 patent/US5355056A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| DE69305415T2 (de) | 1997-02-20 |
| EP0570189A3 (en) | 1994-12-07 |
| EP0570189A2 (en) | 1993-11-18 |
| US5355056A (en) | 1994-10-11 |
| DE69305415D1 (de) | 1996-11-21 |
| EP0570189B1 (en) | 1996-10-16 |
| JP2523255B2 (ja) | 1996-08-07 |
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