JPH06167268A - ガソリン機関の失火検出装置 - Google Patents

ガソリン機関の失火検出装置

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JPH06167268A
JPH06167268A JP21722093A JP21722093A JPH06167268A JP H06167268 A JPH06167268 A JP H06167268A JP 21722093 A JP21722093 A JP 21722093A JP 21722093 A JP21722093 A JP 21722093A JP H06167268 A JPH06167268 A JP H06167268A
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voltage
circuit
misfire
secondary voltage
discharge
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Application number
JP21722093A
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English (en)
Inventor
Shigeru Miyata
繁 宮田
Yasuo Ito
康生 伊藤
Kanehisa Kitsukawa
兼久 橘川
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装着、メンテナンスが容易な構成で、正確に
スパークプラグの失火が検出できる失火検出装置の提
供。 【構成】 火花放電後にスパークプラグの静電浮遊容量
に充電される二次電圧の減衰特性を検出し、失火を検出
するガソリン機関の失火検出装置において、二次電圧を
検出するための静電容量分圧器5と、分圧波形を検出す
る二次電圧検出回路6と、二次電圧波形の減衰特性によ
り失火の有無を判別する判別回路とからなり、二次電圧
検出回路6は、分圧を入力とする演算増幅器53と、分
圧器の放電回路54と、つぎの点火タイミングまでに、
分圧電圧を零点に戻す零点調整回路56と、分圧電圧を
演算増幅器の電源に放電する保護回路55とからなるイ
ンターフェイス50を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガソリン機関におい
て、着火ミス(失火)を検出するための失火検出装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車エンジンの排気ガスの浄化および
燃費向上の要求から、機関の各気筒毎に着火状態を検出
し、全ての気筒の失火防止対策ができる装置が要請され
ている。また失火検出装置として、従来よりシリンダー
ブロックに穴を開け燃焼光センサを装着したり、スパー
クプラグに気筒内圧力センサを取り付けたり、点火回路
のイオン電流を測定する方法が公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに上記従来の方
法においては、センサの装着が面倒であったり、イオン
電流を検出するために高圧ダイオードが必要であったり
し、車両の全ての気筒に装着すると装着コストが増大
し、メンテナンスに手間がかかるなどの欠点があった。
この発明の目的は、装着、メンテナンスが容易な構成
で、正確にスパークプラグの失火が検出できる失火検出
装置の提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の失火検出装置
は、火花放電後にスパークプラグの静電浮遊容量に充電
される二次電圧の減衰特性を検出し、該減衰特性から気
筒内の失火を検出するガソリン機関の失火検出装置にお
いて、点火回路の二次回路に発生した二次電圧を検出す
るための静電容量分圧器と、分圧された二次電圧波形を
検出する二次電圧検出回路と、前記二次電圧波形の減衰
特性により失火の有無を判別する判別回路とからなり前
記二次電圧検出回路は、前記分圧器の分圧を入力とする
演算増幅器と、前記分圧器の分圧電圧を放電する放電回
路と、つぎの点火タイミングまでの間に、零点を越えて
逆極性に触れた分圧電圧を零点に戻す零点調整回路と、
前記分圧電圧のうち演算増幅器の電源電圧を越える部分
を演算増幅器の電源に放電する保護回路とからなるイン
ターフェイスを備えたことを特徴とする。なお、請求項
2に記載の如く、前記保護回路は、前記演算増幅器の入
力端子とアースとをツェナーダイオードを介して接続
し、前記分圧電圧のうち前記演算増幅器の入力耐電圧を
超える部分をツェナーダイオードを介してアース放電す
るように構成してもよい。
【0005】
【発明の効果】この発明は、燃焼光センサ、圧力セン
サ、高圧ダイオードは不要であり、構成が簡潔でエンジ
ンへの装着性に優れ、実用性の高い失火検出装置が得ら
れる。また、分圧器の分圧電圧を、つぎの点火タイミン
グまでに演算増幅器の零点に近接できるので、失火検出
の精度が高くなる。さらに、保護回路を有するので、分
圧比を小さく設定して二次電圧波形の検出精度を上げて
も演算増幅器に過電圧が印加することが防止できる。こ
れにより検出精度の向上が可能となる。
【0006】
【発明の概要】ガソリン機関では、1回の火花放電タイ
ミングのうち、容量放電による15キロボルト〜35キ
ロボルト程度の高電圧に続いて、誘導放電による数キロ
ボルト程度の火花放電が生じる。この発明では、この火
花放電終了後に、スパークプラグの浮遊静電容量に充電
される二次電圧(失火検出用二次電圧)の減衰特性を解
析して、減衰が早いときは正常燃焼、遅いときは失火と
判別する。
【0007】失火検出用二次電圧のスパークプラグの浮
遊静電容量への充電は、機関の高速回転時には、火花放
電終了後に点火コイルに残っている電気エネルギーによ
り十分に行われる。機関の低速回転時、電源電圧の低下
時など点火コイルに残存する電気エネルギーが小さいと
きは、火花放電の誘導放電期間の途中または終了後に、
点火コイルの一次回路に一次電流を短時間流しても良
い。この再通電の遮断時に二次電圧は再び昇圧して、ス
パークプラグの静電浮遊容量に数キロボルトの失火検出
用二次電圧が充電できる。なお、この際、再通電時間の
調節により再昇圧二次電圧のレベルが、配電器のロータ
ーギャップなどシリーズギャップの絶縁破壊が可能な大
きさ(5〜7キロボルト)となるようにコントロールす
る。
【0008】このスパークプラグの静電浮遊容量に充電
された数キロボルトの失火検出用二次電圧の放電時間
(減衰特性)は、スパークプラグの火花放電間隙に、燃
焼により生成したイオンの有無によって異なる。よっ
て、スパークプラグの電極間の電圧波形の減衰特性を、
予め失火、正常着火につき測定してデータとして記憶
し、実際の減衰特性と比較することにより失火が検出で
きる。すなわち、失火時はスパークプラグの電極間にイ
オンが存在せず、充電電荷がイオン電流となって放電さ
れにくいため、失火検出用二次電圧は正常着火の時より
遅く減衰する。よって、この減衰時間が、正常着火より
長いことで失火の検出がきる。
【0009】この失火検出用二次電圧の検出には、点火
回路の二次回路との間に微小な静電容量を生じる二次電
圧センサと、該二次電圧センサより十分大きい静電容量
を有するコンデンサとからなる静電容量分圧器を使用す
るのが便利である。この静電容量分圧器を用いたとき、
分圧器の二次電圧をつぎの点火タイミングまでに放電さ
せることが望ましい。
【0010】また、分圧器の分圧比を小さくすると、二
次電圧波形の変化の縮小度合いも小さくなるため、失火
検出用二次電圧が低レベル(従って二次電圧波形の変化
度合いも小さい)のときの検出精度を高くできる。すな
わち、失火検出用二次電圧が数キロボルトのときは、た
とえば分圧比を1/1000として数ボルト程度に分圧
できることが二次電圧検出回路の演算増幅器の入力とし
て望ましい。また失火検出用二次電圧が1キロボルト程
度の低レベルのときは、分圧比を1/500程度とすれ
ば0〜2ボルトの間の二次電圧波形減衰特性を検出する
ことになる。二次電圧波形減衰特性の検出精度を高くす
るには、少なくとも1ボルト以上の二次電圧波形が必要
であり、これが数百ミリボルト以下となると正確な二次
電圧の減衰特性の検出が困難になる。しかるに、分圧比
が小さいと容量放電時の高電圧の分圧が入力したとき、
演算増幅器が過大電圧で破損する恐れが生じる。このた
め、過大電圧から演算増幅器を保護するための保護回路
が必要となる。
【0011】
【実施例】図1は、点火コイル1、配電器2、スパーク
プラグ3を備えた内燃機関の点火装置を示す。点火コイ
ル1の一次回路11は、車載電源Vと、一次電流断続手
段4に接続され、二次回路12は、前記配電器2を介し
てスパークプラグ3に接続されている。配電器2のロー
ターギャップ21とスパークプラグ3の火花放電間隙3
1との間の二次回路12には、分圧器5と、二次電圧検
出回路6と、失火判別回路7とからなる失火判別装置1
00が接続されている。この実施例では、一次電流断続
手段4がスパークプラグの浮遊静電容量に充電する失火
検出用二次電圧発生手段となっている。
【0012】一次電流断続手段4は、スイッチング素子
41およびシグナルジェネレータ42からなり、エンジ
ンのクランク角およびスロットル開度を検出し、火花放
電時期がエンジンの負荷および回転速度に適応した点火
進角となるよう一次電流を断続する。分圧器5は、点火
コイル1の二次回路12に近接して配された二次電圧セ
ンサ51と、該二次電圧センサ51とアースとの間に接
続したコンデンサ52とを有する。
【0013】この実施例では、二次電圧センサ51は二
次回路12の高電圧リードとの間に5pF(ピコファラ
ッド)静電容量を生じるよう配設された導電体からな
り、コンデンサ52は2500〜5000pFの静電容
量のものである。このため、分圧器5は、二次回路12
に生じた二次電圧を1/500〜1/1000に分圧す
る。分圧比が1/1000の場合、最高35キロボルト
の容量放電による二次電圧は35ボルトとなり、数キロ
ボルトの失火検出用二次電圧は数ボルトとなって二次電
圧検出回路6に入力する。
【0014】この発明のように静電容量比による分圧器
5を用いると、分圧電圧が分圧器5に充電されるため、
所定の時定数でコンデンサ52に充電された電荷を、つ
ぎの点火タイミングまでに放電させる放電回路を設ける
ことが望ましい。このため、この発明では後記する抵抗
を介して分圧電圧を放電させる放電回路54を含むイン
ターフェイス50を設けるとともに、放電回路54の放
電時定数を機関の点火タイミングの周期(最高回転速度
が6000rpmである4気筒機関では10ms)以下
に設定する。
【0015】この実施例では、分圧比を1/1000と
して図2に示すように分圧器5とアースとの間に1.2
メガオーム(MΩ)の抵抗R1 を有する前記放電回路5
4とし、分圧器5の放電時定数を6ms(ミリ秒)に設
定している。なお、失火検出用二次電圧の減衰時間は、
正常燃焼時において最大2msとなり、失火時はそれに
比較して十分長い。よって、失火の判別を確実に行うた
めには上記放電時定数は、減衰時間2msを余裕をもっ
て含む必要があるため、あまり短く設定できない。
【0016】インターフェイス50は、演算増幅器53
と、前記分圧器5の出力端子と演算増幅器53の入力端
子との間に設けられた放電回路54と、演算増幅器53
の入力端子と該演算増幅器53の電源との間に設けた保
護回路55と、前記分圧器5の零点調整回路56とから
なる。
【0017】この場合、演算増幅器53の入力に上記の
如く最高35ボルトの高電圧が印加すると、演算増幅器
53の電源電圧は自動車用ガソリン機関の場合12ボル
トであるため、演算増幅器53に過大電圧が入力する。
この演算増幅器53の入力電圧は、検出精度を上げるた
め分圧比を1/500に設定した場合は、最高70ボル
トの高電圧になり、演算増幅器53は破損する恐れがあ
る。このため、この発明では、演算増幅器53の入力端
子と電源Vとの間に保護回路55を設けている。保護回
路55には、逆流防止ダイオードD1 および放電時定数
を3msに設定するための0.6MΩの抵抗R2 が挿入
されている。上記分圧比は、失火検出精度の向上の観点
から小さいことが望ましいが1/500より小さくする
必要はない。また1/3000であると失火検出精度が
低下しはじめる。よって1/500〜1/3000の範
囲、望ましくは1/500〜1/1000の範囲に設定
する。
【0018】失火時にスパークプラグ3の浮遊静電容量
に蓄積された電荷が減衰せず、排気工程の後半で放電し
たような場合、二次電圧波形は図3の(イ)に示す如
く、たとえば失火検出用二次電圧が5msと長く持続す
る。この場合、分圧器5の出力電圧は、図3の(ロ)に
示す如く、前記放電回路54による放電で電圧が降下す
る。この状態で(イ)に示す如く二次回路の失火検出用
二次電圧が0ボルトに降圧すると、分圧電圧に二次電圧
波形は(ロ)に示す如く、基準値が零点より逆極性(マ
イナス側)に大きく沈む。このため、つぎの点火タイミ
ングにおける二次電圧波形は、零点から大きく逆極性に
沈んだ位置からもどすため、零点を基準とする演算増幅
器53では二次電圧波形の検出が困難となる。
【0019】このため、この発明では、分圧器5の零点
調整回路(コンデンサ52に充電する)56を設けてい
る。この零点調整回路56は、逆流防止ダイオードD2
と、時定数を0.01msに設定するため2キロオーム
(KΩ)の抵抗R3 からなる。この零点調整回路56の
作用により、図3の(ハ)に示すごとく、前記マイナス
側に沈んだ二次電圧の基準レベルは、つぎの点火タイミ
ングまでに、ダイオードの電圧降下である0.7ボルト
に回復する。よって、二次電圧波形の支点が零点から逆
極性に大きく沈んだ位置から開始する状態が防止でき、
上記レベルの低い二次電圧波形も正確に検出できる。こ
の零点調整回路56の時定数は、機関の高速運転時にお
いても確実に分圧器5の零点への復帰を行うために0.
1ms以下、望ましくは0.05ms以下に設定する。
【0020】保護回路55の放電時定数を3msに設定
したのはつぎの理由による。分圧電圧の内ダイオードD
1 の導通電圧以上の二次電圧波形は、保護回路55から
放電される。しかるに、放電時定数が余り短いと、図4
の(イ)に示す如く容量放電波形Pの降圧により、失火
検出用二次電圧Qの零点が、図4の(ロ)に示すように
前記と同様に逆極性に大きく沈んでしまう。すなわち、
同一点火タイミングにおける火花放電二次電圧のうち、
火花放電の終了後に生じるパルス状のの高電圧(2〜1
5キロボルト)が、スパークプラグの浮遊静電容量に充
電された後、逆流防止用ツェナーダイオードのツェナー
電圧(数キロボルト)まで降圧することにより、分圧電
圧波形の零点が降圧することを防止するため、上記放電
時定数は少なくとの1ms以上、望ましくは3ms以上
に設定してある。これによって、図4の(ハ)に示す如
く失火検出用二次電圧Qのレベルの維持ができる。
【0021】図5に示すように二次電圧検出回路6は、
分圧器5の出力を整形するための、インターフェイス5
0と、該インターフェイス50の出力を入力とするとと
もに、前記シグナルジェネレータ42の一次電圧のオン
(ハイレベルへの反転)信号でリセットされるピークホ
ールド回路61と、その出力を例えば1/3に分圧して
基準電圧vとする分圧回路62と、前記分圧器5の分圧
と基準電圧vとを比較する比較器63とからなり、分圧
器5により分圧された二次電圧波形のうち一定レベル以
上の電圧の持続時間tを検出する。
【0022】失火判別回路7は、予め実験または計算に
より求めたデータと前記持続時間tとを比較し、火花放
電波形の持続時間tが設定値以上のとき失火と判別す
る。
【0023】作用を図6とともに説明する。シグナルジ
ェネレータ42でに示す一次電流断続のためのパルス
信号を出力し、のごとき一次電流を一次回路11に生
じさせる。幅hの大きいパルス波aは、スパークプラグ
3で火花放電を発生させるための信号であり、これらパ
ルス波aの終了後、0.5〜1.5ms程度の遅延時間
iだけ遅延した幅の小さいパルス波bは、スパークプラ
グ3の浮遊静電容量に充電するための失火検出用二次電
圧発生用の信号である。
【0024】シリーズギャップとしてローターギャップ
21を使用する点火回路では、配電器2のロータとサイ
ドエレクトロードとの近接時間が、エンジン回転速度に
より変化する。このため、エンジンの高速運転時は、パ
ルスの幅hおよび遅延時間iは短く設定され、6000
rpmでは火花放電持続時間は0.5〜0.7ms程度
が適当である。
【0025】上記一次電流の断続により、二次回路12
の点火コイル1にはに示す二次電圧が生じる。スパー
クプラグ3で正常に火花放電がなされ、着火、燃焼が生
じたときは、前記パルス波aの終了時点で発生した高電
圧pにより火花放電が開始し、これにつづき誘導放電に
よるなだらかな電圧波形qが生じる。
【0026】前記パルス波bの立ち上がりに対応し、二
次回路12には逆起電力によるプラス波形rが生じて火
花放電継続中では、火花放電が中断する。この一次コイ
ルへの通電停止後、二次電圧は再昇圧し、波形sが現れ
る。この二次電圧の再昇圧レベルは、前記遅延時間iと
パルス波bの幅により所望に設定することができる。こ
の発明では波形sのレベルは、ローターギャップ21の
絶縁破壊が可能であり、スパークプラグ3の火花放電間
隙31に燃焼中の燃料イオンが存在しない場合には放電
が不可能となるよう、5〜7キロボルトに設定される。
【0027】これにより、分圧器5で分圧された二次電
圧波形は、図2のに示ような波形が生じる。また配電
器2のローターギャップ21とスパークプラグ3の火花
放電間隙31との間の、主にスパークプラグ3の静電容
量(通常10〜20pF)に充電された二次電圧(前記
プラグ電圧)は、に示すごとく、正常に着火した場合
と、失火したときとで減衰時間に差が生じる。すなわ
ち、失火したときは緩やかに降圧する電圧波形となり、
正常着火したときは、s1 の如く急速に減衰する二次電
圧波形となる。
【0028】二次電圧検出回路6は、上記火花放電時の
二次電圧波形p、qおよび失火検出時のs1 の減衰時間
をつぎのように検出する。ピークホールド回路61は、
分圧器5により分圧された各二次電圧波形のピーク値を
ホールドし、該ピークホールド値の1/3のレベルを基
準電圧vとして、前記各二次電圧波形と基準電圧vとを
比較する。すなわち、に示すごとく、失火検出のため
のイオン電流波形検出用の基準電圧vと、二次電圧波形
p、qおよびs1 とを比較し、各基準電圧以上の二次電
圧の時間を検出し、パルス波t1 、t2 を失火判別回路
7に出力する。失火判別回路7は、点火用二次電圧波形
の設定レベル以上の値の幅および検出用二次電圧の減衰
時間である各パルス波形の幅が、予め実験的または計算
により求めたデータと比較し、設定時間以上のとき失火
が生じたと判別する。
【0029】上記実施例においては、シリーズギャップ
として配電器2のローターギャップ21を用いている
が、配電器を備えない、ディストリビュータ・レス・イ
グナイタにおいては、二次回路に逆流防止ダイオードを
設ける必要がある。またイオン検出用電圧発生手段は、
一次電流断続手段とは別に設けられていても良い。な
お、スパークプラグ3の中心電極がプラスの電位である
ときの方が、マイナスのときに比較しイオン電流がスム
ーズに流れるので、点火コイル1は、通常と逆に接続す
るなどにより、プラグ電圧はプラスの電位に設定してお
くことが望ましい。
【0030】図7は保護回路55の他の実施例を示す。
この実施例では、保護回路55は、演算増幅器53の入
力端子とアースとをツェナーダイオードDzを介して接
続してなり、前記分圧電圧のうち演算増幅器53の入力
耐電圧を超える部分をツェナーダイオードDzを介して
アース放電する。この場合は、ツェナーダイオードDz
で零点調整回路56の逆流防止ダイオードD2 を兼ねる
ことが可能であり、全体として部品点数の低減が可能に
なる他、大抵抗R2 が不要となるため、時定数を大きく
とれる利点が生じる。この場合は、ツェナー電圧は演算
増幅器53の入力耐電圧以下に設定する。たとえば入力
耐電圧30ボルトの演算増幅器53に対してツェナー電
圧27ボルトとすれば、分圧比1/1000に設定した
とき入力信号電圧27キロボルトまでは放電されること
はなく、従って零点が大きく沈み込むことは生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の失火検出装置を装着した火花点火機
関の点火回路図である。
【図2】分圧器およびインターフェイスの回路図であ
る。
【図3】失火検出装置の作動説明のための波形図であ
る。
【図4】失火検出装置の作動説明のための波形図であ
る。
【図5】二次電圧検出装置のブロック図である。
【図6】失火検出装置の作動説明のための波形図であ
る。
【図7】他の実施例にかかるインターフェイスの回路図
である。
【符号の説明】
1 点火コイル 2 配電器 3 スパークプラグ 4 一次電流断続手段 5 分圧器 6 二次電圧検出回路 7 失火判別回路 50 インターフェイス 53 演算増幅器 54 放電回路 55 保護回路 56 零点調整回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の失火検出装置
は、火花放電後にスパークプラグの静電浮遊容量に充電
される二次電圧の減衰特性を検出し、該減衰特性から気
筒内の失火を検出するガソリン機関の失火検出装置にお
いて、点火回路の二次回路に発生した二次電圧を検出す
るための静電容量分圧器と、分圧された二次電圧波形を
検出する二次電圧検出回路と、前記二次電圧波形の減衰
特性により失火の有無を判別する判別回路とからなり前
記二次電圧検出回路は、前記分圧器の分圧を入力とする
演算増幅器と、前記分圧器の分圧電圧を放電する放電回
路と、つぎの点火タイミングまでの間に、零点を越えて
逆極性にれた分圧電圧を零点に戻す零点調整回路と、
前記分圧電圧のうち演算増幅器の電源電圧を越える部分
を演算増幅器の電源に放電する保護回路とからなるイン
ターフェイスを備えたことを特徴とする。なお、請求項
2に記載の如く、前記保護回路は、前記演算増幅器の入
力端子とアースとをツェナーダイオードを介して接続
し、前記分圧電圧のうち前記演算増幅器の入力耐電圧を
超える部分をツェナーダイオードを介してアース放電す
るように構成してもよい。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火花放電後にスパークプラグの静電浮遊
    容量に充電される二次電圧の減衰特性を検出し、該減衰
    特性から気筒内の失火を検出するガソリン機関の失火検
    出装置において、 点火回路の二次回路に発生した二次電圧を検出するため
    の静電容量分圧器と、分圧された二次電圧波形を検出す
    る二次電圧検出回路と、前記二次電圧波形の減衰特性に
    より失火の有無を判別する判別回路とからなり前記二次
    電圧検出回路は、前記分圧器の分圧を入力とする演算増
    幅器と、 前記分圧器の分圧電圧を放電する放電回路と、 つぎの点火タイミングまでの間に、零点を越えて逆極性
    に触れた分圧電圧を零点に戻す零点調整回路と、 前記分圧電圧のうち前記演算増幅器の電源電圧を越える
    部分を前記演算増幅器の電源に放電する保護回路とから
    なるインターフェイスを備えたことを特徴とするガソリ
    ン機関の失火検出装置。
  2. 【請求項2】 火花放電後にスパークプラグの静電浮遊
    容量に充電される二次電圧の減衰特性を検出し、該減衰
    特性から気筒内の失火を検出するガソリン機関の失火検
    出装置において、 点火回路の二次回路に発生した二次電圧を検出するため
    の静電容量分圧器と、分圧された二次電圧波形を検出す
    る二次電圧検出回路と、前記二次電圧波形の減衰特性に
    より失火の有無を判別する判別回路とからなり前記二次
    電圧検出回路は、前記分圧器の分圧を入力とする演算増
    幅器と、 前記分圧器の分圧電圧を放電する放電回路と、 つぎの点火タイミングまでの間に、零点を越えて逆極性
    に触れた分圧電圧を零点に戻す零点調整回路と、 前記演算増幅器の入力端子とアースとをツェナーダイオ
    ードを介して接続し、前記分圧電圧のうち前記演算増幅
    器の入力耐電圧を超える部分をツェナーダイオードを介
    してアース放電する保護回路とからなるインターフェイ
    スを備えたことを特徴とするガソリン機関の失火検出装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、分圧器の分圧比を1
    /3000〜1/500に設定するとともに、 前記放電回路、前記零点調整回路および前記保護回路の
    放充電時定数を、それぞれ2〜10ms、0.1ms以
    下、1ms以上に設定したガソリン機関の失火検出装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、分圧器の分圧比を1
    /1000〜1/500に設定するとともに、 前記放電回路、前記零点調整回路および前記保護回路の
    放充電時定数を、それぞれ2〜10ms、0.05ms
    以下、3〜5msに設定したガソリン機関の失火検出装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997005648A1 (en) * 1995-07-31 1997-02-13 Litton Systems Canada Limited Method of forming self-aligned thin film transistor
JP2019108889A (ja) * 2017-11-27 2019-07-04 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 点火タイミングの遅延のためのシステムおよび方法

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WO1997005648A1 (en) * 1995-07-31 1997-02-13 Litton Systems Canada Limited Method of forming self-aligned thin film transistor
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