JPH0626364Y2 - 自動均し装置付遠心分離機 - Google Patents

自動均し装置付遠心分離機

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JPH0626364Y2
JPH0626364Y2 JP1988120984U JP12098488U JPH0626364Y2 JP H0626364 Y2 JPH0626364 Y2 JP H0626364Y2 JP 1988120984 U JP1988120984 U JP 1988120984U JP 12098488 U JP12098488 U JP 12098488U JP H0626364 Y2 JPH0626364 Y2 JP H0626364Y2
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leveling
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fluid pressure
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JP1988120984U
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JPH0240451U (ja
Inventor
時男 岡本
Original Assignee
株式会社田辺鉄工所
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は固液分離や脱水処理等に使用する竪バスケット
型遠心分離機の改良に係り、バスケット内へ仕込んだス
ラリー上面の凹凸をバスケットを微速で回転させ乍ら機
械的に平滑にする自動均し装置を設けた遠心分離機に関
する。
(従来の技術) 高濃度で粒子径の大きなスラリーは、一般に「流動性は
著しく悪いが濾過性は良い」という特性を備えている。
而して、前述のような特性を有する高濃度で粒子径の大
きなスラリーを遠心分離機で脱水処理する様な場合に、
スラリーをバスケット内へ所定の流量で連続的に供給す
るのはその流動性からして相当に困難であり、実際には
バスケット内へ不連続な状態で供給されることになる。
その結果、微速回転(10〜50R.P.M)中のバス
ケット内へ仕込まれたスラリーの上面には、多数の凹凸
が起生することになる。
一方、高濃度で粒子径の大きなスラリーは前述の如く濾
過性が著しく良いため、スラリー上面に凹凸があるまま
でバスケットを高速回転させた場合には、バスケット内
部の側壁面上に形成される脱水ケーキも外表面に凹凸を
有する厚みの不均一な状態のものとなる。その結果、高
速回転するバスケットには所謂不釣合荷重がかかること
になり、振動が発生して機械の連続運転が困難になった
り、或いは機械の損傷を招来する。
ところで、上述の如き不都合を避けるには、バスケット
内へ仕込んだスラリーの上面をバスケットの微速回転中
にほぼ平滑に均す必要がある。そのため、従前は、作業
員が手作業でスラリー上面の均し作業を行っている。し
かし、手作業では正確な均しが困難なうえ、バスケット
が微速回転をしているため均し作業に危険が伴うと云う
問題がある。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は、従前の竪バスケット型遠心分離機に於ける上
述の如き問題、即ち粒子径の大きな高濃度スラリーの
場合には、スラリー供給の不連続性により生ずるスラリ
ー上面の凹凸に起因して、高速回転時にバスケットに所
謂不釣合荷重がかかり、振動等を生じ易いこと、手作
業でバスケット内のスラリー上面の凹凸を均す場合に
は、正確な均しが困難なうえ、作業に危険が伴うこと等
の問題を解決せんとするものであり、バスケット内へ仕
込んだスラリーの上面を機械的に平滑に均すことを可能
とした自動均し装置付遠心分離機を提供するものであ
る。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、竪バスケット型遠心分離機に、ケーシング2
の上板2c上に傾斜姿勢で支持固定した流体圧シリンダ
ー22と;前記流体圧シリンダー22のピストンロッド
22aへその上端部が連結され、且つその下端部が前記
ケーシング上板2cに穿設した挿通孔25及びバスケッ
ト1の上部開口を通ってバスケット内部の側壁面へ向か
って昇降動する刃支持体23と;前記刃支持体23の先
端に水平姿勢で固着され、前記流体圧シリンダー22の
作動によりバスケット内へ下降して微速回転をするバス
ケット1内のスラリー上面へその刃先が接当する、複数
のピン状の掻き均し刃24aを並設した櫛状の均し刃2
4とから成る自動均し装置を設けたことを考案の基本構
成とするものである。
(作用) スラリーの脱水処理等に際しては、微速回転をするバス
ケット内へ給液パイプを通してスラリーが仕込まれる。
バスケット内のスラリーが所定量に達すると、満杯検出
装置が作動してスラリーの供給が停止されると共に、均
し装置の均し刃が上方よりバスケット内へ挿入され、微
速回転をするバスケット内のスラリー上面へ前記均し刃
が接当することにより、スラリー上面の凹凸が平滑に均
される。
一定時間バスケットを微速回転させ、スラリー上面がほ
ぼ平滑に均されると、前記均し刃が上方へ引上げられる
と共にバスケットが高速回転に切替えられ、所謂脱水処
理が行われる。
前記スラリーの供給制御や均し刃の昇降制御、バスケッ
トの回転数制御等は検出装置からの信号により全て自動
制御され、必要に応じて適宜に手動制御に切替えられ
る。
(実施例) 以下、第1図乃至第4図に基づいて本考案の実施例を説
明する。
第1図は本考案に係る自動均し装置付遠心分離機の一部
断正面図であり、第2図はその平面図である。
実施例に於ける遠心分離機そのものは、所謂竪バスケッ
ト型遠心分離機として公知のものである。前記第1図及
び第2図に於いて1はバスケット、1aはバスケット
胴、1bはバスケット天板、2はケーシング、2aはフ
レーム、2bは側板、2cは上板、3は主軸、4は主軸
ナット、5はグランド、6,7はベアリング、8はVベ
ルト、9はモータ、10は排液口、11は排出口、12
は排出口受け、13は支柱、14はスクレーパー、15
は掻取装置、16は散らし装置、17はシリンダー取付
台、18は給液パイプ、19は異常振動検出装置、20
は自動均し装置である。
本考案の要部を構成する自動均し装置20は、第2図に
示す如くケーシング2を形成する上板2c上に配設固定
されており、後述する様に上板2cに穿設した挿通孔2
5を通して、先端に均し刃24を固設した刃支持体23
が傾斜方向に昇降動される。
第3図は前記自動均し装置20の縦断面図であり、当該
自動均し装置20はケーシング2の上板2c上に固設し
たシリンダー台21と、該シリンダー台21の上方に固
設した流体圧シリンダー22と、シリンダー22のピス
トンロッド22aに連結した刃支持体23と、刃支持体
23の先端に固着した均し刃24等から形成されてい
る。
前記シリンダー台21は短筒体から形成されており、ケ
ーシング2の上板2cに穿設した挿通孔25内へその先
端部を挿入せしめ、且つ角度αだけ傾斜せしめた姿勢で
上板2c上に固設されている。
当該シリンダー台21の前方蓋体21aには刃支持体2
3の挿通孔21bが穿設されており、更に挿通孔21b
の周縁には刃支持体23の廻り止め用のキー溝21cが
形成されている。
前記流体圧シリンダー22は、シリンダー台21の後端
部へフランジ26を介して固設されており、更に流体圧
シリンダー22の後端部はサポート27により上板2c
へ支持固定されている。
前記刃支持体23は、上端部がピストンロッド22aへ
連結されると共に、下端部はシリンダー台21の挿通孔
21bを挿通してバスケット1内へ突出自在に保持され
ており、シリンダー22の作動により傾斜角度αでもっ
て斜め方向に且つバスケット1内部の側壁面へ向かって
昇降動される。
前記刃支持体23にはキー23aが形成されており、該
キー23aをシリンダー台21前記キー溝21cへ摺動
自在に嵌合させることにより、刃支持体23の回転防止
が図られている。又、28は刃支持体23とピストンロ
ッド22aの連結用ボルトである。
前記均し刃24は複数本のピン状の掻き均し刃24aを
並設して成る櫛状に形成されており、刃支持体23の先
端にボルト・ナットにより水平に固設されている。又、
均し刃24の横幅Lは、バスケット1の内径φが100
0〜1200mm,傾斜角度αが50〜70°の場合に、
L=200〜300mmとなるように選定されている。
尚、本実施例に於いては、筒状のシリンダー台21を介
設して流体圧シリンダー22をケーシング2の上板2c
上へ固設するようにしているが、シリンダー22の取付
構造は如何なるものであってもよく、また流体圧シリン
ダー22も、油圧型であっても、空気圧型であってもよ
い。
また、本実施例では、刃支持体23側にキー23aを、
シリンダー台の蓋体21a側にキー溝21cを夫々設け
る構成としているが、キー及びキー溝の形成箇所を入替
えすることも可能である。
次に、本考案の作動について説明する。
スラリーの脱水処理等に際しては、先ず、バスケット1
を微速回転(10〜50R.P.M)させつつ給液パイ
プ18からスラリーがバスケット1内へ供給される。
バスケット1内へ所定量のスラリーが供給され、その上
面が一定位置まで上昇すると、ケーシング2の上板2c
よりバスケット1内へ突出せしめた満杯検出体(図示省
略)によって前記スラリーの上面位置が検出され、この
検出信号によってスラリーの供給が停止されると共に、
均し装置20のシリンダー22が作動され、均し刃24
がバスケット内部の側壁方向へ向かって斜めに下降さ
れ、スラリー上面へ接当する。
バスケット1はスラリーの供給停止後も引き続き一定時
間微速回転され、この間に、スラリーの仕込み時にその
上面に起生した凹凸が、前記均し刃24によって掻き均
らされ、ほぼ平滑な平面に仕上げられる。
尚、均し刃24は可能な限りその横幅寸法を大きくし、
スラリー上面の全外表面に均し作用が及ぶようにするの
が望ましいが、スラリー上面の1/2〜2/3程度を均
らすことにより、所謂不釣合荷重に起因する振動の発生
は皆無となる。
一定時間均し運転をし、スラリー上面の凹凸がほぼ無く
なると、シリンダー22によって均し刃24はバスケッ
ト1外へ引上げられ、その後バスケット1は高速回転側
に切替えられて脱水処理が行われる。
第4図は本考案で使用する均し刃24の第2実施例を示
すものであり、当該均し刃24に於いては、バスケット
1内に於けるスラリー上面の位置を検出する満杯検出体
29が掻き均し刃24aへ一体的に付設されている。
当該均し刃24の場合には、シリンダー22を作動して
掻き均し刃24aをバスケット1内の所定位置まで下降
させた後、バスケット内へスラリーを供給する。スラリ
ーの供給によってスラリー上面が掻き均し刃24aの位
置まで上昇すると、満杯検知体29によってスラリーの
上面位置が検出され、この検出信号によりスラリーの供
給が止められると共に、引き続き、バスケット1を微速
回転させつつ一定時間掻き均し刃24aによるスラリー
上面の均し操作が行われる。
(考案の効果) 本考案に係る均し装置付遠心分離機に於いては、所定量
のスラリーをバスケット内へ仕込んだ後、シリンダーに
よって均し刃を自動的にバスケット内へ下降させ、バス
ケットを微速回転させつつスラリー上面に生じた凹凸を
ほぼ平滑にするようにしているため、高濃度で大粒径の
濾過性の良いスラリーであっても、所謂不釣合荷重に起
因する振動の発生が皆無となる。
また、シリンダーにより均し刃の昇降等を全て自動的に
行う構成としているため、均し作業に人手を全く要せ
ず、スラリー上面を安全に、しかも確実に平滑にするこ
とが出来る。
更に、本考案に於いては、ケーシング上板の上方にシリ
ンダーを傾斜姿勢で配設し、該シリンダーにより刃支持
体を斜め方向に昇降動させ、均し刃をバスケットの上部
開口よりバスケットの側壁面へ向けて斜め方向に出し入
れする構成としている。その結果、バスケットの上部開
口が比較的小さい場合でも、均し刃を下降せしめてこれ
を作動位置に保持せしめた場合に、均し刃の外側端部を
よりバスケットの側壁側へ近づけることが可能となり、
スラリー上面の凹凸が多発し易いバスケットの側壁近傍
を有効に均らすことが出来る。
また、均し刃を櫛状の均し刃とした場合には、バスケッ
トが回転することにより、前記スラリーの凹部は均し刃
により掻き取られる様な状態で均されることになり、均
し刃にかかるショックが減少して、スムーズにスラリー
上面の凹凸を均すことが出来る。
本考案は上述の通り優れた実用的効用を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る竪バスケット型遠心分離機の一部
縦断正面図であり、第2図はその平面図である。 第3図は本考案で使用する自動均し装置の縦断面図であ
る。 第4図は、本考案で使用する自動均し装置の他の実施例
を示すものである。 1……バスケット 1a……バスケット胴 1b……バスケット天板 2……ケーシング 2a……フレーム 2b……側板 2c……上板 20……均し装置 21……シリンダー台 22……流体圧シリンダー 23……刃支持体 24……均し刃

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシング(2)の上板(2c)上に傾斜姿勢
    で支持固定した流体圧シリンダー(22)と;前記流体圧シ
    リンダー(22)のピストンロッド(22a)へその上端部が連
    結され、且つその下端部が前記ケーシング上板(2c)に穿
    設した挿通孔(25)及びバスケット(1)の上部開口を通
    ってバスケット内部の側壁面へ向かって昇降動する刃支
    持体(23)と;前記刃支持体(23)の先端に水平姿勢で固着
    され、前記流体圧シリンダー(22)の作動によりバスケッ
    ト内へ下降して微速回転をするバスケット(1)内のス
    ラリー上面へその刃先が接当する、複数のピン状の掻き
    均し刃(24a)を並設した櫛状の均し刃(24)とから成る自
    動均し装置を設けたことを特徴とする竪バスケット型の
    自動均し装置付遠心分離機。
  2. 【請求項2】均し刃(24)を、バスケット(1)内へ仕込
    んだスラリーの満杯検出体(29)を備えた均し刃(24)とし
    た請求項1に記載の竪バスケット型の自動均し装置付遠
    心分離機。
JP1988120984U 1988-09-14 1988-09-14 自動均し装置付遠心分離機 Expired - Lifetime JPH0626364Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0240451U JPH0240451U (ja) 1990-03-19
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JPS4713665U (ja) * 1971-03-12 1972-10-18

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