JPH06263015A - 駐車用ブレ−キの駆動装置 - Google Patents

駐車用ブレ−キの駆動装置

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JPH06263015A
JPH06263015A JP18161592A JP18161592A JPH06263015A JP H06263015 A JPH06263015 A JP H06263015A JP 18161592 A JP18161592 A JP 18161592A JP 18161592 A JP18161592 A JP 18161592A JP H06263015 A JPH06263015 A JP H06263015A
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JP
Japan
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parking
link
servo motor
state
manual means
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Application number
JP18161592A
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English (en)
Inventor
Kenjirou Inanobe
健士郎 稲野辺
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Topy Industries Ltd
Miyako Jidosha Kogyo KK
Original Assignee
Topy Industries Ltd
Miyako Jidosha Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 該装置の小型化を達成すると共に、該装置の
車両への取付作業に要する時間を短縮する。 【構成】 手動操作されることにより駐車用末端ブレ−
キ64を掛ける手動手段40,46と、該手動手段を自
動的に作動させて駐車用末端ブレ−キを掛ける駐車用サ
−ボモ−タ23と、該駐車用サ−ボモ−タと前記手動手
段の間に介在し、駐車用サ−ボモ−タの駆動力を手動手
段に伝達するリンク機構42〜45と、前記駐車用サ−
ボモ−タ,前記手動手段及び前記リンク機構を一体に保
持する取付部材39とを備え、前記取付部材により、駐
車用サ−ボモ−タ及び手動手段及びリンク機構それぞれ
を一体に保持している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等に使用される
駐車用ブレ−キの駆動装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車には特殊なものを除いて、全て駐
車用ブレ−キが装備され、傾斜地等に駐車してもその駐
車位置から滑走、即ちアクセルペダルが踏まれないのに
走り出すことがないようにされている。
【0003】しかし、上記されるような駐車ブレ−キは
手動或は足踏式で操作されるので、駐車ブレ−キのかけ
忘れや操作が不充分な場合、運転者が車輌から離れる
と、自動車が滑走して危険である。又、配送用の貨物自
動車等においては、車輌が完全に停止しないうちに駐車
ブレ−キを動作させながら飛び降りてしまい、駐車ブレ
−キのかけ方が不充分なために、予想以上に滑走して車
輌や他の器物を破損するといった恐れがあった。
【0004】そこで、この点を解決するために、状況に
応じて駐車ブレ−キの手動手段を自動的に駆動させる装
置を本願出願人より種々提案(特開平1−182146
8号,特開平2−17957号等)されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような装置においては、保安上、駐車ブレ−キは機械式
構造で、手動操作又は足踏み式によって操作されなけれ
ばならないとの規定があり、したがって、機械式で手動
操作又は足踏み式によって操作するという機能をもち、
且つ、前記の様に自動的な駆動も可能な装置としなけれ
ばならないため、装置として大型になってしまう等の問
題点があった。
【0006】特に、手動式いわゆる駐車ブレ−キの手動
手段にあっては、取付場所のスペ−スの問題から、駐車
ブレ−キの手動手段を駆動させる駐車用サ−ボモ−タを
独立させて設置しなければならず、前記手動手段をワイ
ヤケ−ブルを介して駆動させるような方法がとられてい
た。この場合、取付作業に時間がかかってしまうことは
勿論、駐車用サ−ボモ−タの取付位置の関係からワイヤ
ケ−ブルが長くなったり、途中に曲げ部があると大幅に
駆動力を損失してしまい、この損失分を見込んだ駆動力
を持つ駐車用サ−ボモ−タを用いる事が必要となり、こ
の面においても大型化を招いていた。
【0007】また、ワイヤケ−ブルで伝達する場合、手
動によって前記手動手段を引いて駐車ブレ−キをかける
と、ワイヤケ−ブルが弛むことになる。従って、ばね等
の弛み防止の部材も同時に必要となってしまう。
【0008】本発明の第1の目的は、該装置の小型化を
達成すると共に、該装置の車輌への取付作業に要する時
間を短縮することのできる駐車用ブレ−キの駆動装置を
提供することである。
【0009】本発明の第2の目的は、手動手段と駐車用
サ−ボモ−タそれぞれにて駐車用ブレ−キを効果的に掛
けることができると共に、手動手段による駐車用ブレ−
キの解除時に無用な操作力を必要とすることなく、従来
と同様にして行うことのでき、且つ弛み防止部材を不要
とすることのできる駐車用ブレ−キの駆動装置を提供す
ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、手動操作され
ることにより駐車用末端ブレ−キを掛ける手動手段と、
該手動手段を自動的に作動させて駐車用末端ブレ−キを
掛ける駐車用サ−ボモ−タと、該駐車用サ−ボモ−タと
前記手動手段の間に介在し、駐車用サ−ボモ−タの駆動
力を手動手段に伝達するリンク機構と、前記駐車用サ−
ボモ−タ,前記手動手段及び前記リンク機構を一体に保
持する取付部材とを備え、前記取付部材により、駐車用
サ−ボモ−タ及び手動手段及びリンク機構それぞれを一
体に保持している。
【0011】また、本発明は、駐車用ブレ−キ手動手段
の手動操作がなされいない時には、初期位置である第1
の状態にあり、手動操作がなされることにより、その手
動操作量に応じて、前記第1の状態から最大で第2の状
態まで回動する第2のリンクと、駐車用サ−ボモ−タの
駆動力が伝達されることにより、前記第2のリンクが第
1の状態にある際にこれと噛合するべく第3の状態から
前記第2のリンクが第2の状態にある際にこれと噛合す
るべく第4の状態まで回動する第1のリンクとを具備し
たリンク機構とし、手動手段の手動操作量が不充分であ
り、第2のリンクが第2の状態に達していない場合に
は、駐車用サ−ボモ−タの駆動により回動する第1のリ
ンクの回動に伴って、手動操作量が最大時に達する第2
の状態まで前記第2のリンクを回動させ、また、前記駐
車用サ−ボモ−タは駆動後所定時間経過するとその駆動
は停止され、これに伴って第1のリンクは第4の状態か
ら第3の状態にまで回動しているため、手動手段の操作
解除の際に、第2のリンクが第1のリンクに当接するこ
となく第2の状態から第1の状態まで回動する。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の回路,駆動ソレ
ノイド及び駐車用サ−ボモ−タの機構を示す概要図であ
る。
【0013】車速センサ1は不図示の電源が常時与えら
れ、制御回路2に接続されている。また、車速センサ1
は、不図示の速度計又は車輪の駆動系に連動するように
接続され、車輪が回転するとその回転速度に比例したパ
ルス信号を出力し、車輪の回転が停止すると前記パルス
の出力は停止(ハイレベル又はロ−レベル信号で停止)
される。
【0014】シ−トセンサ4は、不図示の電源と制御回
路2の入力端の1つに接続され、運転者がシ−ト(不図
示)に着席するとハイレベルの信号を出力するようにO
FFされる。
【0015】ドアセンサ5は、不図示の電源と制御回路
2の入力端の1つに接続され、ドアを開けるとハイレベ
ルの信号を出力するようにONされ、ドアが閉じられる
とロ−レベルの信号を出力するようOFFされる。尚、
該ドアセンサ5は運転席の片側ドアのみに取付けてもか
まわないが、運転者が助手席側から下車することも考え
られるため、運転席の左右のドアに取付けた方が良い。
【0016】運転者によって切換え動作される不図示の
変速装置には、リバ−ス位置センサ7が取り付けられ
る。このリバ−ス位置センサ7の一端は不図示の電源
に、残りの一端は制御回路2の入力端の1つに接続さ
れ、車輌が後方に走行するためにエンジンが駆動され前
記変速装置がリバ−ス位置にシフトされると、ハイレベ
ルの信号を出力するようにONされ、前記以外のシフト
位置にシフトされた時は、いずれもロ−レベルの信号を
出力するようにOFFされる。尚、該リバ−ス位置セン
サ7は、車輌が後方走行する時にONされるバックアッ
プライトや警告スピ−カ等の回路を利用することもでき
る。
【0017】アクセルセンサ8は、不図示の電源と制御
回路2の入力端の1つに接続され、運転者がアクセルペ
ダルを踏むとロ−レベルの信号を出力するようにOFF
される。また、車輌を減速させる場合のように、運転者
がアクセルペダルから足を放した場合にはハイレベルの
信号を出力するようにONされる。
【0018】ブレ−キセンサ9は、不図示の電源と制御
回路2の入力端の1つに接続され、運転者がブレ−キペ
ダルを踏むとハイレベルの信号を出力するようにONさ
れる。また、車輌の加速状態のように、運転者がブレ−
キペダルから足を放した場合にはロ−レベルの信号を出
力するようにOFFされる。
【0019】制御回路2は、判断回路3,車速判断回路
6,CPU10,入力処理回路11及びソレノイド駆動
回路12により構成されている。
【0020】判断回路3の入力端は車速センサ1と接続
され、出力端はCPU10の入力端の1つに接続されて
いる。また、不図示の電源にも接続されている。また、
判断回路3は、車速センサ1からのパルス信号が設定時
間T1 以上経過して入力されると、T2 秒間ハイレベル
の信号を制御回路2に出力する。このT1 の値は車輌の
低速時いわゆる停車から走行した時の速度に設定されて
いる。つまり、車速センサ1のパルス信号の変動がない
停車状態から車輌の動き出しによって変動したとき、該
判断回路3からCPU10にT2 秒間ハイレベルの信号
を出力するものであり、このT2 秒の設定は、前記の動
き出したという信号をCPU10に入力させるものであ
って、設定時間は自由に変えてもかまわない。尚、以後
においては判断回路3は動き出し検出を行うものとして
説明を進める。
【0021】車速判断回路6の入力端は車速センサ1と
接続され、出力端はCPU10の入力端の1つに接続さ
れている。また、車速判断回路6は、車速センサ1から
の信号によって車速が2km/h未満のときにハイレベ
ルの信号を出力し、車速が22km/h以上のときにロ
−レベルの信号を出力する。尚、本実施例においては、
前述した判断回路3が車輌の動き出し検出を行っている
ため、該車速判断回路6は必ずしも必要ではないが、後
述する駐車用サ−ボモ−タの駆動条件を厳しくする理由
から(不必要に駆動しないようにする為)、CPU10
内において該車速判断回路6からの信号と前記判断回路
3からの信号の論理積をとって「車輌の動き出し検出」
を行い、駐車用サ−ボモ−タを駆動させるか否かを決定
するようにしている(これ以上の説明は、本実施例にお
いては直接関係ないため、省略する)。
【0022】入力処理回路11は、前述したシ−トセン
サ4,ドアセンサ5,アクセルセンサ8,ブレ−キセン
サ9,リバ−ス位置センサ7の各出力端,不図示の電源
及びCPU10の5の入力端にそれぞれ接続されてい
る。また、入力処理回路11は前記5つの各センサ4,
5,8,9,7の信号をそれぞれCPU10の入力信号
に変換して出力している。
【0023】CPU10は、不図示の電源,判断回路
3,車速判断回路6,入力処理回路11の出力端,ソレ
ノイド駆動回路12の入力端それぞれに接続されてい
る。また、CPU10内には、図2の駐車用サ−ボモ−
タ駆動条件フロ−チャ−トを満足するようプログラムさ
れている。
【0024】ソレノイド駆動回路12は、不図示の電
源,CPU10,駆動ソレノイド13のソレノイド14
それぞれに接続されている。また、ソレノイド駆動回路
12は、車輌が無人で動き始めた時、CPU10からハ
イレベル信号を入力し、駆動ソレノイド13を駆動させ
るようハイレベルの信号を出力する。
【0025】次に、駆動ソレノイド13の構造を説明す
るが、該駆動ソレノイド13は前記で説明したようにソ
レノイド駆動回路12と接続され、残りの一端はグラン
ドに接続されている。
【0026】駆動ソレノイド13には可動鉄心15が上
下移動可能に装着され、この可動鉄心15の下方には気
圧制御弁16が一体的に設けられている。17はエアフ
ィルタ18と連通される通気孔、19は真空源20と連
される通気孔である。21は可動鉄心15を下方に付勢
するスプリングであり、駆動ソレノイド13が駆動され
てソレノイド14が励磁されると、前記気圧制御弁16
が可動鉄心15と共に該スプリング21の付勢に抗して
上方に移動し、前記通気孔17が遮断され、通気孔19
が開放される。
【0027】22は駐車用サ−ボモ−タ23の気圧室2
4と連通する通気孔であり、前記のように駆動ソレノイ
ド13が駆動されてソレノイド14が励磁されると、該
通気孔22を通して真空源20と気圧室24が連通す
る。また、図1に示す非動作状態においては、気圧室2
4とエアフィルタ18が連通され、大気圧に開放されて
いる。
【0028】駐車用サ−ボモ−タ23は、第1シェル2
5と第2シェル26の結合によってダイヤフラム27を
収納している。
【0029】プレ−ト28は、前記ダイヤフラム27を
ガイドし、かつ第1シェル25と共にダイヤフラム有効
断面積(後述)を形成させ、また、ガイドプレ−ト29
と共にナット30,ロッド31によって組付けられ、ダ
イヤフラム小径部を収納している。
【0030】通気孔32は大気室34とエアフィルタ3
3を連通させるものであり、従って駆動ソレノイド13
が図1の様に非駆動時には気圧室24及び大気室34は
大気圧に開放され、スプリング35によってプレ−ト2
8及びロッド31は左方に付勢されている。
【0031】前記ダイヤフラム27は、前記大径側収納
部36及び小径側収納部37によって気圧室24と大気
室34を気密遮断するものである。従って、前記駆動ソ
レノイド13が駆動され、気圧室24と真空源20が連
通し、気圧室24が真空圧になると、大気室34と気圧
室24に差圧が発生する。
【0032】この時、第1シェル25の内径とプレ−ト
28の外径によって形成された曲部38において該ダイ
ヤフラム27は差圧によって変形し、又、前記曲部38
で成る有効断面積と差圧に応じた推力によって右方へス
プリング35に抗して、プレ−ト28と共にロッド31
は駆動する。
【0033】駐車ブレ−キの自動的な駆動動作で、動き
始めた車輌を止める制動力は、この有効断面積の大きさ
によって成る駆動力によって決定される。
【0034】図2は、図1に示した駐車用サ−ボモ−タ
23と駐車用ブレ−キロッドとの間に設けられるリンク
部材等の構造を示す分解斜視図であり、構造の詳細が不
明な部分については拡大して示してある。
【0035】駐車用サ−ボモ−タ23は図2に示す手動
操作取付部材39に取り付けられ、この手動操作取付部
材39には、駐車用ブレ−キロッド40と駐車用サ−ボ
モ−タ23の駆動力を駐車用ブレ−キロッド40に伝達
する各種リンク部材が一体で形成されている。
【0036】駐車用サ−ボモ−タ23は、該駐車用サ−
ボモ−タ23に設けられた穴出ボルト47を使用し、ナ
ット48で手動操作取付部材39に組み付けられ、ま
た、該駐車用サ−ボモ−タ23のロッド31はホルダ4
1に組み付けられ、ナット49で固定されている。
【0037】ホルダ41は、ピン50によってヨ−ク4
2と回転可能に組み付けられている。
【0038】第1リンク43と第2リンク44はそれぞ
れの噛合部51,52にて噛み合っており、また、手動
操作取付部材39のリンク台53にそれぞれ回転可能に
ピン58で取り付けられている。また、前記ヨ−ク42
の穴と第1リンク43の一端の穴がピン54によって回
転自在に組み付けられ、第2リンク44の一端は連結部
材45の一端とピン55によって組み付けられ、又、連
結部材45の残りの一端はレバ−46とピン56で組み
付けられている。
【0039】レバ−46は駐車用ブレ−キロッド40と
組み付けられる。尚、組付方法は従来の駐車用ブレ−キ
ロッドの構造と何ら変わらないのでその詳細は省略す
る。また、レバ−46は、ピン57によって駐車ブレ−
キロッド40を押上げ可能に手動操作取付部材39に組
付けられる。
【0040】前述のピン50,54,55,56,5
7,58の抜け防止等の組付方法は、従来の方法と何ら
変わらないため、本実施例に於いてはその説明を省略す
る。
【0041】駐車用ブレ−キロッド40はガイド59に
よってスライド可能に手動操作取付部材39に組付けら
れている。また、駐車用ブレ−キロッド40には溝60
が形成されており、手動操作取付部材39に回転自在に
取り付けられた爪61によって、該駐車用ブレ−キロッ
ド40が引かれた状態で保持可能な構造になっている。
【0042】レバ−46は駐車ブレ−キロッド40が引
かれると、クレビス62,ブレ−キケ−ブル63を介し
て駐車用未端ブレ−キ64を作動させるようにブレ−キ
レバ−65を回転させる。
【0043】駐車用未端ブレ−キ64の解除は、駐車用
ブレ−キロッド40を手動によって回転させ、爪61を
溝60から外し駐車用ブレ−キロッド40を下方へスラ
イドさせることによって行う。
【0044】以上の様に本実施例によれば、駐車用ブレ
−キロッド40とリンク部材と駐車用サ−ボモ−タ23
と手動操作取付部材39が一体で形成されており、手動
操作取付部材39には一体で車輌に取付可能なように、
取付穴66が設置されている。
【0045】次に、図3の駐車用サ−ボモ−タ駆動条件
を示すフロ−チャ−トと図4乃至図6に示すリンク機構
の作動,非作動説明図によって、自動的な駆動動作等に
ついて説明する。
【0046】まず、運転者が乗車し、走行していると、
ドアは閉じられているため、ドアセンサ5はOFFとな
っている。
【0047】次に、車輌を停止させ、車輌から降りよう
としてドアが開けられ、その後下車すると、ドアセンサ
5はONし(ステップ101)、且つ、シ−トセンサ4
は離席によりOFF(ステップ102),リバ−ス位置
センサ7はOFF(ステップ103),アクセルセンサ
8はON(ステップ104),ブレ−キセンサ9はOF
F(ステップ105)となる。ここで、車輌は停止して
いるため、車速は2km/h未満という事になり(ステ
ップ106)、車輌が動き出す(無人での動き出し)こ
とにより、駆動ソレノイド13の駆動を行うステップ1
08へと進むことになる。
【0048】次に、運転者がドアを閉め、車輌から離れ
た後に、何らかの原因(駐車ブレ−キの引き忘れ、操作
力が不充分なため)により車輌が動き始めると、前記判
断回路3が車輌の動き出しを検出し、駆動ソレノイド1
3駆動され(ステップ108)、駐車用サ−ボモ−タ2
3が前述した様にして駆動する。
【0049】駐車用サ−ボモ−タ23が駆動すると、図
4に示す非作動状態から図5に示す様に駐車用サ−ボモ
−タ23のロッド31が引かれ、これにより第1リンク
43が矢印A方向に回転し、この時第1リンク43の噛
合部51が第2リンク44の噛合部52を同方向に回転
するため、第2リンク44も回転する。よって、駐車ブ
レ−キロッド40がレバ−46を介して手動操作された
場合と同様に作動し、これに伴って駐車用末端ブレ−キ
64(図4乃至図6では不図示)が駆動して動き出した
車輌が停止することになる。
【0050】その後、例えば「3.5 秒」経過すると、駆
動ソレノイド13の駆動は停止され(ステップ10
9)、図6に示す様に駐車用サ−ボモ−タ23はOFF
し、ロッド31はスプリング35の付勢により突出し、
第1リンク43は矢印B方向に回転する。しかし、レバ
−46及び第2リンク44は前記説明の爪61が駐車用
ブレ−キロッド40の溝60に係合しているために回転
しない。よって、駐車用未端ブレ−キ64は作動状態で
保持されたままとなる。
【0051】次に、運転者による駐車用ブレ−キロッド
40の操作が不充分なために、車輌が無人で動き出した
場合について説明する。
【0052】なお、図3に示したフロ−チャ−トにおけ
る各センサの動作条件等は前記と変わらないため、ここ
では説明は省略する。
【0053】まず、運転者が駐車用ブレ−キロッド40
を引いて車輌から降りると、図4の非作動状態から図6
に示す様に第2リンク44まで回転した、駐車用ブレ−
キロッドのみが作動した状態となり、この時、第1リン
ク43は駐車用サ−ボモ−タ23は作動していない為に
回転しない。従って、第1リンク43の噛合部51と第
2リンク44の噛合部52は非接触状態となる。
【0054】ここで、駐車中の車輌が動き出したことを
判断回路3が検出し、駐車用サ−ボモ−タ23がONさ
れると、ロッド31は駐車用サ−ボモ−タ23方向へ収
納するように引かれる。従って、第1リンク43は図5
のように矢印A方向に回転し、該第1リンク43の噛合
部51と第2リンク44の噛合部52とが接触する。よ
って、前記運転者の操作が不充分であった場合、さらに
駐車用サ−ボモ−タ23の駆動力により、第1リンク4
3を介して第2リンク44及び駐車用ブレ−キロッド4
0はさらに引かれることになる。このため、駐車用サ−
ボモ−タ23の駆動力で、駐車用未端ブレ−キ64はブ
レ−キワイヤ63を介してさらに作動することになり、
車輌が確実に停止することになる。
【0055】その後は前記と同様、例えば「3.5 秒」が
経過すると、駐車用サ−ボモ−タ23は駆動ソレノイド
13の駆動が停止されることにより図6の様に非作動状
態に戻り、一方駐車用ブレ−キロッド40は溝60に爪
61が係合することから、駐車用未端ブレ−キ64は作
動状態で保持されることになる。
【0056】前記の説明を簡単にまとめると、運転者が
駐車用ブレ−キロッド40を引くと、図6のように駐車
用ブレ−キロッド40及びレバ−46を介して第2リン
ク44が回転し(第1リンク43は回転しない)、駐車
用未ブレ−キ64が作動するが、この時車輌が動き出し
て自動的にさらに駐車用ブレ−キロッド40が前述の様
にして作動しても、図3のステップ109において説明
のように数秒後、駆動用サ−ボモ−タ23は大気圧に開
放され、図6のように駐車ブレ−キロッド40がさらに
引かれた状態で駐車することとなる。これは、前述した
様に第1リンク43と第2リンク44に、噛合するべく
噛合部51,52をそれぞれ設けている為、第2リンク
44を噛合部51,52を介して第1リンク43からの
回転力を伝達し、駐車用未端ブレ−キ64を作動させる
ことが可能となっている。
【0057】また、駐車用未端ブレ−キ64の解除は、
運転者が駐車用ブレ−キロッド40を回転することによ
って、溝60への爪61の係合を解除させ、駐車用ブレ
−キロッド40をスライドさせるように戻さなければな
らない。この際、前述の第1リンク43及び第2リンク
44それぞれの噛合部51,52は、運転者が手動操作
を行う回転範囲においては当接することなく自在となっ
ており、また、前記手動操作力についても、本実施例の
駆動装置がない従来の駐車用ブレ−キの手動手段と全く
変わらずに操作可能となっている。
【0058】本実施例によれば、駐車用ブレ−キの手動
操作取付部材39に、駐車用ブレ−キロッド40,駐車
用サ−ボモ−タ23、及び、前記駐車用サ−ボモ−タ2
3の駆動力を駐車用ブレ−キロッド40に伝達するリン
ク部材を一体で形成させた構造としている為、前記それ
ぞれを一体で車輌に取付けることが可能となり、取付作
業時間の短縮が可能となった。また、一体に形成させた
事により、駆動力の損失が少なくなり、駐車用サ−ボモ
−タ23を小型にすることが可能となった。
【0059】また、駐車用サ−ボモ−タ23の駆動を駐
車用ブレ−キロッド40を介して駐車用未端ブレ−キ6
4に伝達するリンク機構に於いて、手動操作により回転
する第2リンク44の回転範囲内では、駐車用サ−ボモ
−タ23によって回転させられる第1リンク43は該駐
車用サ−ボモ−タ23の非作動時は当接しないリンク構
造としている為、手動操作時の操作力は本実施例の駆動
装置がない従来の駐車ブレ−キの手動手段と全く変わら
ずに操作出来るものである。また、同時に従来のように
駐車用サ−ボモ−タの駆動力をケ−ブルで伝達する場
合、駐車用ブレ−キロッド40を手動で引いた時のケ−
ブルの弛みを防止する機構が必要であったが、本実施例
においては、手動で駐車用ブレ−キを引いた時、リンク
の回転構造形式をとっている為に従来のような弛み防止
の機構は不要となった。
【0060】(変形例)駆動ソレイド13、駐車用サ−
ボモ−タ23の構造や配置、又は、駐車用ブレ−キロッ
ド40の構造、第1リンク43、第2リンク44の配置
等の構造は図示実施例のものに限定されない。また、駐
車用サ−ボモ−タ23は真空圧で動作されるようにした
が、他の流体や圧力、例えば、圧縮空気、又は液圧等に
よって動作させることができる。また、リンク機構の形
状又は特に第2リンク44をケ−ブルに変えて伝達する
ことも考えられる。
【0061】また、本実施例では、駐車用サ−ボモ−タ
23の駆動条件を無人になって車輌が動き出した時と説
明したが、これ以外に、例えば駐車ブレ−キロッド40
の引き力が弱い時にさらに駆動するように駐車用ブレ−
キロッド40の操作力を検出する手動操作力センサを導
入し、CPU10内ののプログラムを変更することによ
っても同様の効果を得ることができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
手動操作されることにより駐車用末端ブレ−キを掛ける
手動手段と、該手動手段を自動的に作動させて駐車用末
端ブレ−キを掛ける駐車用サ−ボモ−タと、該駐車用サ
−ボモ−タと前記手動手段の間に介在し、駐車用サ−ボ
モ−タの駆動力を手動手段に伝達するリンク機構と、前
記駐車用サ−ボモ−タ,前記手動手段及び前記リンク機
構を一体に保持する取付部材とを備え、前記取付部材に
より、駐車用サ−ボモ−タ及び手動手段及びリンク機構
それぞれを一体に保持している。
【0063】よって、該装置の小型化を達成すると共
に、該装置の車輌への取付作業に要する時間を短縮する
ことができる。
【0064】また、駐車用ブレ−キ手動手段の手動操作
がなされいない時には、初期位置である第1の状態にあ
り、手動操作がなされることにより、その手動操作量に
応じて、前記第1の状態から最大で第2の状態まで回動
する第2のリンクと、駐車用サ−ボモ−タの駆動力が伝
達されることにより、前記第2のリンクが第1の状態に
ある際にこれと噛合するべく第3の状態から前記第2の
リンクが第2の状態にある際にこれと噛合するべく第4
の状態まで回動する第1のリンクとを具備したリンク機
構とし、手動手段の手動操作量が不充分であり、第2の
リンクが第2の状態に達していない場合には、駐車用サ
−ボモ−タの駆動により回動する第1のリンクの回動に
伴って、手動操作量が最大時に達する第2の状態まで前
記第2のリンクを回動させ、また、前記駐車用サ−ボモ
−タは駆動後所定時間経過するとその駆動は停止され、
これに伴って第1のリンクは第4の状態から第3の状態
にまで回動しているため、手動手段の操作解除の際に、
第2のリンクが第1のリンクに当接することなく第2の
状態から第1の状態まで回動する。
【0065】よって、手動手段と駐車用サ−ボモ−タそ
れぞれにて駐車用ブレ−キを効果的に掛けることができ
ると共に、手動手段による駐車用ブレ−キの解除時に無
用な操作力を必要とすることなく、従来と同様にして行
うことが可能であり、しかも動力伝達にケ−ブルを用い
ずにリンク機構としている為、弛み防止部材を不要とす
るが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路及び一部機構の概
要図である。
【図2】本発明の一実施例を示す機構の要部構成を示す
分解斜視図である。
【図3】図1の駐車用サ−ボモ−タ駆動条件を示すフロ
−チャ−トである。
【図4】図2の駐車用サ−ボモ−タ及び駐車用ブレ−キ
ロッドが共に非作動の状態を示す斜視図である。
【図5】図4の状態から駐車用サ−ボモ−タ及び駐車用
ブレ−キロッドが共に作動状態になった場合を示す斜視
図である。
【図6】図4の状態から駐車用ブレ−キロッドのみが作
動状態になった場合を示す斜視図である。
【符合の説明】
2 制御回路 3 判断回路 10 CPU 13 駆動ソレノイド 14 ソレノイド 23 駐車用サ−ボモ−タ 39 手動操作取付部材 40 駐車用ブレ−キロッド 42 ヨ−ク 43 第1リンク 44 第2リンク 45 連結部材 46 レバ− 51,52 噛合部 64 駐車用末端ブレ−キ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】 前記の説明を簡単にまとめると、運転者
が駐車用ブレ−キロッド40を引くと、図6のように駐
車用ブレ−キロッド40及びレバ−46を介して第2リ
ンク44が回転し(第1リンク43は回転しない)、
車用末端ブレ−キ64が作動するが、この時車輌が動き
出して自動的にさらに駐車用ブレ−キロッド40が前述
の様にして作動しても、図3のステップ109において
説明したように数秒後、駆動用サ−ボモ−タ23は大気
圧に開放され、図6のように駐車ブレ−キロッド40が
さらに引かれた状態で駐車することとなる。これは、前
述した様に第1リンク43と第2リンク44に、噛合す
るべく噛合部51,52をそれぞれ設けている為、第2
リンク44を噛合部51,52を介して第1リンク43
からの回転力を伝達し、駐車用末端ブレ−キ64を作動
させることが可能となっている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手動操作されることにより駐車用末端ブ
    レ−キを掛ける手動手段と、該手動手段を自動的に作動
    させて駐車用末端ブレ−キを掛ける駐車用サ−ボモ−タ
    と、該駐車用サ−ボモ−タと前記手動手段の間に介在
    し、駐車用サ−ボモ−タの駆動力を手動手段に伝達する
    リンク機構と、前記駐車用サ−ボモ−タ,前記手動手段
    及び前記リンク機構を一体に保持する取付部材とを備え
    た駐車用ブレ−キの駆動装置。
  2. 【請求項2】 リンク機構は、駐車用ブレ−キ手動手段
    の手動操作がなされいない時には、初期位置である第1
    の状態にあり、手動操作がなされることにより、その手
    動操作量に応じて、前記第1の状態から最大で第2の状
    態まで回動する第2のリンクと、駐車用サ−ボモ−タの
    駆動力が伝達されることにより、前記第2のリンクが第
    1の状態にある際にこれと噛合するべく第3の状態から
    前記第2のリンクが第2の状態にある際にこれと噛合す
    るべく第4の状態まで回動する第1のリンクとを具備し
    ていることを特徴とする請求項1記載の駐車用ブレ−キ
    の駆動装置。
JP18161592A 1992-06-17 1992-06-17 駐車用ブレ−キの駆動装置 Pending JPH06263015A (ja)

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