JPH09221010A - ブレーキ制御装置 - Google Patents

ブレーキ制御装置

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Publication number
JPH09221010A
JPH09221010A JP5252896A JP5252896A JPH09221010A JP H09221010 A JPH09221010 A JP H09221010A JP 5252896 A JP5252896 A JP 5252896A JP 5252896 A JP5252896 A JP 5252896A JP H09221010 A JPH09221010 A JP H09221010A
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JP
Japan
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brake
braking force
vehicle
parking brake
parking
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Application number
JP5252896A
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English (en)
Inventor
Ryoichi Wakamatsu
良一 若松
Kenjirou Inanobe
健士郎 稲野辺
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Topy Industries Ltd
Miyako Jidosha Kogyo KK
Original Assignee
Topy Industries Ltd
Miyako Jidosha Kogyo KK
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Publication date
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  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 制動力保持手段の持つ利便性を確保しつつ、
如何なる場所に駐車されたとしても、確実に車両の不用
意な動き出しを防止する。 【解決手段】 足踏み用ブレーキが使用された際の制動
力を自動的に保持及びその解除を行う制動力保持手段
4,15と、駐車用ブレーキを自動的に掛ける為の駐車
用ブレーキ駆動手段4,16と、前記制動力保持手段が
作動してから所定時間が経過すると、前記駐車用ブレー
キ駆動手段を自動的に作動させる制御手段4とを備え、
制動力保持手段が所定時間以上用いられた場合には、駐
車場所によっては保持している制動力を維持し続けるこ
とができない場合があるので、より信頼性の高い駐車用
ブレーキを自動的に作動させるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の減速や
一時停止を目的として使用される足踏み用ブレーキの制
動力を保持したりその解除を行う事のできる制動力保持
手段と、駐車用ブレーキを自動的に掛ける為の駐車用ブ
レーキ駆動手段とを備えたブレーキ制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、特公平6−15319号等
により、無人状態で車両の動き出しを検知することによ
り自動的に駐車用ブレーキを掛けるといった駐車用ブレ
ーキ装置を提案している。この装置によれば、坂道等の
勾配路面での駐車時に、パーキングブレーキの引きが足
りなかった為に車両が動き出したとしても、未然に車両
の暴走を防止することが出来、車両には必須の装置であ
る。
【0003】また、近年、車を一時停止させる際、ブレ
ーキペダルを踏み込んだ時の制動力を保持し(ブレーキ
ペダルより足が離されても)、停車時の疲労軽減や坂道
発進の円滑化を図ることを可能にする制動力保持装置が
特開平4−244462号等にて提案されている。
【0004】従って、上記の提案装置それぞれを車両に
組み込むことにより、より安全かつ使い勝手の良い車両
を提供可能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単にこ
れら装置(駐車用ブレーキ装置と制動力保持装置)を車
両に組み込んだだけでは、以下の様な問題は解消するこ
とが出来ないものであった。
【0006】つまり、上記提案の制動力保持装置が車両
に組み込まれている場合、ドライバーによっては、駐車
用のパーキングブレーキがあるにもかかわらず、該装置
を長時間停車(例えば、車を止めて仮眠)の際に使用す
る事がある。この場合、多くは制動力を得るための圧力
を保持する事になるので、駐車のように長時間保持する
と、足踏み用ブレーキの温度変化による圧力低下や故障
等によって、坂道等の勾配路面での駐車時においては、
ドライバーが気付かないうちに車両が動き出してしまう
危険性があった。
【0007】この問題を解決する方法として、制動力を
保持してから一定時間経過することにより警報音を出す
といった事も考えられるが、エンジン音等によって気付
かない恐れもあることから、安全性には欠けるものであ
った。
【0008】そこで、本出願人は、前述した制動力保持
装置と駐車用ブレーキ装置とを単に車両に組み込むので
はなく、上記の問題点を解消するべく、新たな装置を考
えている。
【0009】(発明の目的)本発明の目的は、制動力保
持手段には坂道発進の円滑化といった本来の機能のみを
充分に発揮させ、車両の不用意な動き出しについては、
制動力の保持に関して信頼性の高い駐車用ブレーキにそ
の防止機能を持たせ、如何なる場所に駐車されたとして
も、確実に車両の不用意な動き出しを防止することので
きるブレーキ制御装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、車両を停止させる為にブレーキペダルが
踏まれた際の制動力を保持したり、その解除を自動的に
行う制動力保持手段と、駐車用ブレーキを自動的に掛け
る為の駐車用ブレーキ駆動手段と、前記制動力保持手段
が作動してから所定時間が経過すると、前記駐車用ブレ
ーキ駆動手段を自動的に作動させる制御手段とを備え、
制動力保持手段が所定時間以上用いられた場合には、駐
車場所によっては保持している制動力を維持し続けるこ
とができない場合があるので、より信頼性の高い駐車用
ブレーキを自動的に作動させるようにしている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0012】図1は本発明の実施の一形態に係るブレー
キ制御装置の構成を示すブロック図である。
【0013】1は不図示の電源と制御回路2内の後述す
る車速判断回路3との間に接続される車速センサであ
り、この車速センサ1の構造や出力信号については本発
明とは直接関係ないのでその詳細は省略するが、例え
ば、車が走行する速度に比例したパルス信号を出力して
も良く、また、比例した電圧を車速判断回路3に出力し
ても良い。3は前記車速センサ1とCPU4の間に接続
された車速判断回路であり、前記車速センサ1からの信
号にて車速が一定速度以上か否かを判断するものであ
る。なお、上記の一定速度は任意に設定可能であるが、
本発明では車が走行しているか、停止しているかを判断
出来れば良いので、なるべく低速度に設定すべきと考
え、この実施の形態においては「2Km/h」とし、
「2Km/h」未満の場合には車は停止していると判断
するものとする。
【0014】5はクラッチストロークセンサであり、6
はクラッチ圧力センサであり、これらは半クラッチ判断
回路7にそれぞれ接続されている。このクラッチストロ
ークセンサ5とクラッチ圧力センサ6についても本発明
とは直接関係ないのでその詳細は省略するが、例えば特
開平4−244462号にて開示されている制御方式で
も構わない。つまり、クラッチストロークセンサ5は不
図示のクラッチペダルに設置され、足踏みによって回転
するクラッチペダルの回転位置を電圧変動によって出力
するものである。また、クラッチ圧力センサ7はクラッ
チペダルを踏む事によって発生する圧力を所定の圧力以
上であるか否かをON,OFFの信号によって出力する
ものである。
【0015】本発明の車両においては、車を一時停止し
た際に後述のブレーキペダルを踏む事で、該ブレーキペ
ダルから足を離しても、該ブレーキペダルを踏んだ時の
制動力を保持することができ(本発明の一つの機能であ
る制動力保持機能が働く為)、その後車を発進させるた
めにクラッチペダルを踏み込んで(クラッチを切断し
て)シフトレバーをニュートラル位置から例えばローギ
アにシフトし、徐々にクラッチペダルを離していって車
の動力(不図示)が車輪に伝達されるポイント(クラッ
チが接続されるポイント)を経過すると、これと同時に
制動力保持機能がが解除され、発進することが可能とな
る。
【0016】前述した様に徐々にクラッチペダルを離し
ていって車の動力が車輪に伝達されるポイントを以後
“半クラッチ”と記すが、前記車速判断回路3は、前記
クラッチストロークセンサ5とクラッチ圧力センサ6の
出力信号により、この“半クラッチ”状態になった事を
判断するものである。
【0017】また、前記クラッチストロークセンサ5は
CPU4にも直接接続されており、CPU4はこの出力
から後述のクラッチペダルが踏み込まれてクラッチが切
断されているか、それともクラッチペダルが踏まれてお
らずクラッチが接続された状態にあるかを判別すること
になる。
【0018】8は不図示の電源とCPU4との間に接続
されるブレーキセンサであり、後述のブレーキペダルが
踏まれることによりONし、このON信号をCPU4に
出力する。9はドライバーによって操作される後述のイ
グニッションスイッチ10とCPU4の間に接続される
ニュートラルセンサであり、ドライバーがエンジンを掛
ける為に後述のイグニッションスイッチ10をONにす
ると、通常与えられている電源(不図示)が該ニュート
ラルセンサ9に印加され、この際ギアポジションがニュ
ートラル位置、つまり走行ギアに入っていなければ該ニ
ュートラルセンサ9はONし、CPU4にON信号を出
力する。10はイグニッションスイッチであり、直接C
PU4に接続されており、前記の様に車のエンジンを掛
ける操作が為される事によりONし、CPU4にON信
号を出力する。11はドライバーがパーキングブレーキ
を掛ける為に手動で操作出来る後述のパーキングレバー
に取り付けられたパーキングセンサであり、前記パーキ
ングブレーキが掛けられることによりONし、CPU4
にON信号を出力する。
【0019】前記CPU4は、前述した様に、車速判断
回路3,半クラッチ判断回路7,ブレーキセンサ8,ニ
ュートラルセンサ9,イグニッションスイッチ10,パ
ーキングセンサ11の各出力端子と不図示の電源とに接
続されており、前記各種の回路、センサ及びスイッチか
らの各信号に基づいて、後述する様に、足踏み用ブレー
キを掛ける為に用いられる電磁弁(以下、電磁弁(フッ
ト用ブレーキ)と記す)15と駐車用ブレーキを自動的
に掛ける為の電磁弁(以下、電磁弁(パーキング用ブレ
ーキ)と記す)16をON,OFFすることになる。ま
た、前記電磁弁(フット用ブレーキ)15がONする事
により計時を開始するタイマ4aを内蔵している。
【0020】次に、図2により、電磁弁(フット用ブレ
ーキ)15とこれにより作動する制動装置の概要につい
て説明する。
【0021】車には殆どの場合、足踏みによって減速し
たり、停止する為に必要な制動力を得るためのブレーキ
装置が備えられている。足踏みにて操作されるブレーキ
ペダル17は加圧装置18に連結されており、該ブレー
キペダル17の踏み込み力に比例した圧力が加圧装置1
8より出力される。この加圧装置18は、電磁弁(フッ
ト用ブレーキ)15とチェックバルブ21を経由し、受
圧装置19に接続されている。
【0022】従って、前記ブレーキペダル17が踏み込
まれると、加圧装置18にその踏み込み力に比例した圧
力が発生し、電磁弁(フット用ブレーキ)15のポート
23及びポート22は通常(該ブレーキ装置が作動して
いない時)は連通しているので、該電磁弁(フット用ブ
レーキ)15を経由して受圧装置19に圧力が伝達され
る。これにより、受圧装置19はブレーキ20を作動さ
せ、車に制動力を与える。
【0023】この際、後述する制御条件が整う事により
CPU4にて電磁弁(フット用ブレーキ)15が作動さ
せられると、ポート23と22は遮断され、ドライバー
がブレーキペダル17から足を離しても、ポート22か
ら受圧装置19までの圧力は保持される。つまり、制動
力保持機能が働く事になる。
【0024】前述のチェックバルブ21は既に公知のも
のではあるが、その作動と設置の目的について間単に説
明する。
【0025】チェックバルブ21は図示の矢印25の方
向のみ圧力を伝達し、図示矢印24については圧力を伝
達させない(減圧方向には働かない)ものである。つま
り、前記の制動力保持機能が働いている状態では、減圧
させない様に閉じているという事である。
【0026】ここで、ドライバーによるブレーキペダル
17の踏み込み力が軽かった場合について説明する。も
しブレーキペダル17の踏み込み力が軽いと発生圧力は
比例して軽くなるため、制動力も弱くなってしまう。従
って、坂道等では車が動き出す可能性がある。この様に
制動力が弱い為に車が動き出し、それにドライバーが気
付くと、ドライバーは更に制動力を上げる為にブレーキ
ペダル17を踏み込むことになる。この際、前述の様に
して電磁弁(フット用ブレーキ)15が作動している
と、上記の様にポート23と22は遮断された状態にあ
るので該電磁弁(フット用ブレーキ)15を介して受圧
装置19側には圧力は伝達されないが、チェックバルブ
21は圧力伝達方向になる為にバルブが開き、受圧装置
19側に高い圧力が伝達され、制動力を上げる事が可能
になる。
【0027】次に、もう1つのブレーキ装置であるパー
キング用ブレーキを自動的に作動させる電磁弁(パーキ
ング用ブレーキ)16等、つまり駐車用ブレーキ駆動装
置の構造について、図3を使って説明する。
【0028】電磁弁(パーキング用ブレーキ)16は、
真空源26とアクチュエータ29の1つのポート28に
接続されている。また、電磁弁(パーキング用ブレー
キ)16のポート27は大気に開放されている。
【0029】通常(自動的に該駐車用ブレーキが作動し
ていない時)は図示の様にアクチュエータ29のポート
28は電磁弁(パーキング用ブレーキ)16の大気圧ポ
ート27と連通している。また、真空源26は図示の様
に閉じられている。この状態時に、後述する制御条件が
整うとCPU4は電磁弁(パーキング用ブレーキ)16
を作動させるが、これにより真空源26のポートはアク
チュエータ29のポート28と連通し、アクチュエータ
29が作動する。またこの時、大気圧に開放されたポー
ト27は閉じられる。
【0030】前記アクチュエータ29はシリンダ状に形
成され、内部には左右移動可能に装填されるサーボピス
トン30によって区画される二つの気圧室31,32が
設けられている。気圧室32は通気孔33によって常時
大気圧に開放され、気圧室31はポート28を通じて電
磁弁(パーキング用ブレーキ)16に連通している。3
4はサーボピストン29を図示の戻り位置に付勢する為
のリターンスプリングである。尚、図示の非作動状態に
おいては、気圧室31は大気圧に開放されている。
【0031】サーボピストン30は、ケーブル35によ
りパーキングブレーキロッド36の下方端を通してスプ
リング37の連結部38に連結される。39はパーキン
グブレーキロッド36の上端に設けられるグリップ部で
ある。前記パーキングブレーキロッド36には車のフレ
ームに支承される爪部材41と係合するラック部42が
形成され、前記爪部材41とラック部42との前記集合
によって矢印43の方向に引かれるパーキングブレーキ
ロッド36を、その引かれた位置に保持するラチェット
機構を構成している。前記のパーキングブレーキロッド
36の保持は、グリップ部39を回転させる事によって
解除され、これにより該パーキングブレーキロッド36
を矢印44の方向に戻すことができる。45は前記パー
キングブレーキロッド36の矢印43,44方向の前記
動作を案内するガイド部材である。
【0032】尚、パーキングブレーキロッド36の前記
矢印43方向への動作は、手動によってグリップ部39
を引いた場合、及び、前記電磁弁(パーキング用ブレー
キ)16が作動してアクチュエータ29の気圧室31に
真空圧が導入され、気圧室32,31の圧力差によって
サーボピストン30がスプリング34に抗して右方へ動
作し、ケーブル35を介して連結部38がスプリング3
7に抗してパーキングブレーキロッド36の下方端を押
し上げる場合,それぞれについて同様に行われるもので
あるが、手動のみによって行われる場合にはスプリング
37によってケーブル35の不要な弛みを防止される。
【0033】46は一端をフレーム40に回転可能に支
承され、他端をパーキングブレーキロッド36に連結さ
れるレバーであり、ブレーキワイヤ47を介してパーキ
ングブレーキ48を作動させるブレーキレバー49と連
結される。50は前記ブレーキレバー49を戻し方向に
付勢するスプリングである。前記ブレーキレバー49
は、パーキングブレーキロッド36が矢印43方向に引
かれると、前記レバー46及びブレーキワイヤ47を介
してパーキングブレーキ48を掛ける方向に回転させ、
一方、前記パーキングブレーキロッド36が矢印44の
方向に戻されると、スプリング50の付勢力によってパ
ーキングブレーキ48を解除する方向に回転させる。
【0034】次に、図4及び図5のフローチャートによ
り、本発明に係る部分の動作について説明する。
【0035】まずステップ101において、電磁弁(フ
ット用ブレーキ)15の状態を示すフラグA(電磁弁
(フット用ブレーキ)15がONして制動力保持機能が
働いている際に“1”、OFFの際には“0”となる)
を“0”に初期化すると共に、タイマ4aをリセットす
る。次のステップ102において、フラグAの状態を調
べる。ここでは電磁弁(フット用ブレーキ)15はOF
Fであり、フラグAは“0”であるのでステップ103
へ進むことになる。
【0036】以下のステップ103からステップ106
までにおいて、制動力保持機能を働かせるか否かを決定
する為に、車が停止された状態になったか否かを判別す
ることになる。
【0037】ステップ103においては、車速センサ1
からの信号が入力されている車速判断回路3の出力状態
を調べ、この時の車速が「2Km/h未満」であるかを
判別する。もしそうでなければ、つまり「2Km/h以
上」であれば、車は走行中であるのでこのステップに留
まる。一方、車速が「2Km/h未満」であった場合に
は、次のステップ104において、ブレーキセンサ8の
出力状態を調べ、ブレーキペダル17が踏まれているか
否かを判別する。ブレーキペダル17が踏まれていた場
合には、次にステップ105において、ニュートラルセ
ンサ9の出力状態を調べ、エンジンが掛かっており且つ
ギヤポジションがニュートラル位置にあれば、続くステ
ップ106において、パーキングセンサ11の出力状態
からパーキングブレーキが掛けられているか否か(図3
のパーキングブレーキロッド36が引かれているか否
か)を判別する。
【0038】上記ステップ106において、パーキング
用ブレーキが掛けられていなければ、車は停止された状
態にあるとして、前記ブレーキペダル17が踏み込まれ
た量に比例した制動力を保持する為、次のステップ10
7において、電磁弁(フット用ブレーキ)15をONに
し、図2にて説明した様にして制動力保持機能を働かせ
る。そして、次のステップ108において、フラグAを
“1”に設定すると共に、タイマ4aをスタートさせ
る。そして、ステップ102へ戻る。
【0039】また、上記ステップ104において、ブレ
ーキペダル17が踏まれていなかった場合や、ステップ
105において、ギアポジションがニュートラル位置以
外にある(走行ギアにシフトされている)場合や、ステ
ップ106において、パーキング用ブレーキが掛けられ
ている場合には、何れもステップ103へ戻り、車が停
止状態にあるか否かの判断を繰り返すことになる。
【0040】前述した様に制動力保持機能が働いた後
は、ステップ102において、フラグAが“1”である
ことを判別する為、該ステップ102から図5のステッ
プ109へ移行することになる。
【0041】ステップ109においては、前記電磁弁
(フット用ブレーキ)15がONしたと同時に作動を開
始しているタイマ4aの計時内容を調べ、10分が経過
したか否かを調べる。前記電磁弁(フット用ブレーキ)
15がONした直後は当然10分は経過していないの
で、動作はステップ109かステップ110へと移行す
ることになる。
【0042】以下のステップ110からステップ116
までおいては、停車状態にある車が再び動かされ始めた
か否か、つまり運転が再開された否かを判別することに
なる。これは、もし再開された場合には、現在ONして
いる電磁弁(フット用ブレーキ)15をOFFにし、制
動力保持を解除する必要があるからである。
【0043】ステップ110においては、パーキングセ
ンサ11の出力状態からパーキング用ブレーキが掛けら
れているか否かを判別し、もしパーキング用ブレーキが
掛けられている場合には、一時停止から長時間の停車、
つまり駐車に移行すると判定し、ステップ111へ進
み、ここでは前記電磁弁(フット用ブレーキ)15をO
FFにして制動力保持を解除し、次のステップ112に
おいて、フラグAを“0”にリセットして図4のステッ
プ102へ戻り、再びステップ103以降の処理を開始
することになる。
【0044】また、上記ステップ110において、パー
キング用ブレーキが掛けられていなかった場合には次に
ステップ113へ移行し、ここではイグニッションスイ
ッチ10の状態を調べる。この結果、該イグニッション
スイッチ10がOFFであった場合には、上記パーキン
グ用ブレーキが掛けられた場合と同様に駐車に移行する
ものと判定し、前述したステップ111へ進んで前記電
磁弁(フット用ブレーキ)15をOFFにして制動力保
持を解除する。そして、次のステップ112において、
フラグAを“0”にリセットして図4のステップ102
へ戻り、再びステップ103以降の処理を開始すること
になる。
【0045】また、上記ステップ113において、イグ
ニッションスイッチ10がONであった場合にはステッ
プ114へ移行し、ニュートラルセンサ9の出力状態を
調べ、ギアポジションがニュートラル位置以外にあるか
否かを調べる。もしニュートラル位置以外にあれば、次
のステップ115において、クラッチを切断状態にする
為に不図示のクラッチペダルが踏み込まれたかどうかを
調べ、踏み込まれている場合には、続くステップ116
において、半クラッチ判断回路7の出力状態を監視す
る。そして、この出力から“半クラッチ”状態を通過し
たことを判別するまでこのステップに留まり、その後こ
の“半クラッチ”状態を通過したことを判別した場合
は、当然に車の発進を開始させ始めた状態であるので、
前述したステップ111へ進み、前記電磁弁(フット用
ブレーキ)15をOFFにして制動力保持を解除し、前
記発進を妨げる事のないようにする。そして、次のステ
ップ112において、フラグAを“0”にリセットして
図4のステップ102へ戻り、再びステップ103以降
の処理を開始することになる。
【0046】又、上記ステップ114において、ギアポ
ジションがニュートラル位置であった場合や、ステップ
115において、クラッチペダルが踏まれていない場合
には、車を停止したままの状態であるので、この状態の
まま、つまり前記制動力保持機能を働かせた状態のま
ま、図4のステップ102へ戻る。
【0047】上記の様に制動力保持機能を働かせた状態
のままステップ114又はステップ115からステップ
102へ戻ってきた場合、フラグAは“1”のままであ
るので、該ステップ102から再び図5のステップ10
9へ移行する事になる。
【0048】以後、仮眠等により車の停止状態が継続さ
れており、且つ、前述したタイマ4aにて10分が計時
されない間は、制動力保持機能が働いたまま、ステップ
109→ステップ110→ステップ113→ステップ1
14→ステップ102……、又は、ステップ109→ス
テップ110→ステップ113→ステップ114→ステ
ップ115→ステップ102……のループが繰り返され
る事になる。
【0049】そして、上記タイマ4aにて10分が計時
された場合には、ステップ109からステップ117へ
移行し、ここで電磁弁(パーキング用ブレーキ)16を
ONにし、図3にて説明した様にして自動的にパーキン
グ用ブレーキを掛ける。そして、次のステップ118に
おいて、例えば2秒経過すると上記電磁弁(パーキング
用ブレーキ)16をOFFにする。これは、図3にて説
明した様に、爪部材41とラック部42とが、パーキン
グブレーキロッド36を引かれた位置に保持するラチェ
ット機構を構成し、パーキング用ブレーキを掛けた状態
が保たれる為、省電化を達成するためである。そして、
次のステップ119において、電磁弁(フット用ブレー
キ)15をOFFにし、一連の処理を終了する。
【0050】上記の実施の形態によれば、長時間(実施
の形態では、10分間)、電磁弁(フット用ブレーキ)
15のONが継続された場合、つまり制動力保持機能が
働いたままであった場合には、電磁弁(パーキング用ブ
レーキ)16をONにして信頼性の高い駐車用パーキン
グブレーキを自動的に掛けるようにしている為、制動力
保持装置のみを作動させて例えば仮眠をとっている際
に、該制動力保持機能を働かせる際のブレーキペダルの
踏み込み量が弱かった為に、あるいは、温度変化等によ
る圧力低下した為に、車が動き出し、大事故につながる
といった危険性を未然に防ぐ事が可能となり、その効果
は絶大である。
【0051】また、電磁弁(パーキング用ブレーキ)1
6をONにした後は、電磁弁(フット用ブレーキ)15
をOFFにする様にしている為、足踏み用ブレーキ装置
を保護することができるものである。
【0052】(変形例)上記の実施の形態においては、
前述した様に一連の処理をソフト的に行うようにしてい
るが、勿論リレー回路等を用いても同様の目的は達成で
きるものである。
【0053】また、車が停止状態になったか否かの検知
や停車状態から再び運転が再開され始めた事の検知は、
上記実施の形態に示された車速センサ1等に限られるも
のではなく、更にこれら検知の為の条件を厳しくする為
にその他の各種のセンサやスイッチ類を用いても良い。
例えば、車が停止状態を、図4のステップ103〜10
6に加え、シートセンサによりドライバーがシートに着
席しており、ドアセンサによりドアが開かれていない事
の条件を付加するようにしても良い。
【0054】また、上記の実施の形態では、本出願人に
て特公平6−15319号等により開示されている、無
人状態で車両の動き出しを検知することにより自動的に
駐車用ブレーキを掛けるといった構成については、特に
説明していないが、シートセンサやドアセンサの状態に
より無人検知時に車の動き出しを検出した場合には、同
様に機能する構成にしてもよい。なお、本発明において
は、必ずしも上記の提案装置の全ての機能を有していな
くとも良く、少なくとも図3に示した、駐車用ブレーキ
を自動的に掛けることのできる駆動手段を持つものであ
れば良い。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
制動力保持手段が所定時間以上用いられた場合には、駐
車場所によっては制動力保持を維持することができない
場合があるので、より信頼性の高い駐車用ブレーキを自
動的に作動させるようにしている為、制動力保持手段の
持つ利便性を確保しつつ、如何なる場所に駐車されたと
しても、確実に車両の不用意な動き出しを防止すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るブレーキ制御装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の一形態に係る制動力保持装置の
構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の一形態に係る駐車用ブレーキ駆
動装置の構成を示す図である。
【図4】図1のCPUにおいて実行される主要部分の動
作の一部を示すフローチャートである。
【図5】図4の動作の続きを示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 車速センサ 3 車速判断回路 4 CPU 4a タイマ 5 クラッチストロークセンサ 6 クラッチ圧力センサ 7 半クラッチ判断回路 8 ブレーキセンサ 9 ニュートラルセンサ 10 イグニッションスイッチ 11 パーキングセンサ 15 電磁弁(フット用ブレーキ) 16 電磁弁(パーキング用ブレーキ)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両を停止させる為にブレーキペダルが
    踏まれた際の制動力を保持したり、その解除を自動的に
    行う制動力保持手段と、駐車用ブレーキを自動的に掛け
    る為の駐車用ブレーキ駆動手段と、前記制動力保持手段
    が作動してから所定時間が経過すると、前記駐車用ブレ
    ーキ駆動手段を自動的に作動させる制御手段とを備えた
    ブレーキ制御装置。
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