JPH10167032A - 車両用ブレーキ装置 - Google Patents

車両用ブレーキ装置

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JPH10167032A
JPH10167032A JP32988696A JP32988696A JPH10167032A JP H10167032 A JPH10167032 A JP H10167032A JP 32988696 A JP32988696 A JP 32988696A JP 32988696 A JP32988696 A JP 32988696A JP H10167032 A JPH10167032 A JP H10167032A
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JP
Japan
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brake
vehicle
holding
parking
braking state
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JP32988696A
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English (en)
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Yoshihiro Sasaki
義弘 佐々木
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Denso Ten Ltd
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Denso Ten Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキ保持手段によって制動保持状態に保
持しているときにイグニッションキー手段を開に操作し
ても車両の移動を確実に防止することができる車両用ブ
レーキ装置を提供すること。 【解決手段】 走行制動力を付与するための車両ブレー
キ手段と、駐車制動力を付与するための駐車ブレーキ手
段と、車両ブレーキ手段を制動状態に保持するためのブ
レーキ保持手段と、車両本体のシステムへの電流の供
給、その停止を行うためのイグニッションキー手段と、
駐車ブレーキ手段およびブレーキ保持手段を制御するた
めの制御手段122を具備する車両用ブレーキ装置。制
御手段122は、駐車ブレーキ手段が非制動状態に保持
されかつ前記ブレーキ保持手段が制動保持状態にあると
きにイグニッションキー手段134が開となると、駐車
ブレーキ手段を制動状態にした後ブレーキ保持手段によ
る制動状態を解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両本体に制動力
を付与するブレーキ装置、特にブレーキ手段を制動状態
に保持するためのブレーキ保持手段を備えたブレーキ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ブレーキ保持手段を備えたブレーキ装置
として、たとえば、特開昭59−213549号公報に
開示されたものが存在する。この公知のブレーキ装置
は、車両本体に走行制動力を付与するための車両ブレー
キ手段と、車両本体に駐車制動力を付与するための駐車
ブレーキ手段と、車両ブレーキ手段を制動状態に保持す
るためのブレーキ保持手段を備えている。車両ブレーキ
手段は、運転席の足下に配設されるブレーキペダルを含
み、このブレーキペダルを踏込むことによって車両ブレ
ーキ手段が制動状態に保持される。駐車ブレーキ手段
は、運転席の近くに配設される操作部材を含み、操作部
材を引張ることによって駐車ブレーキ手段が制動状態に
保持される。また、ブレーキ保持手段は、たとえば、車
両ブレーキ手段のブレーキペダル制動位置にロックする
ための電磁ソレノイドを含んでいる。電磁ソレノイドが
付勢されると、ブレーキペダルが制動位置に保持され、
これによって車両ブレーキ手段は、電磁ソレノイドによ
って制動状態に保持される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記ブレーキ装置で
は、電磁ソレノイドは、車両本体のシステムに電流を供
給する電気回路と別個の専用電気回路を介してバッテリ
に接続され、この専用電気回路には、さらに運転者に警
告を発する警報手段が設けられている。車両本体のシス
テムのための電気回路と別個に専用電気回路を設けるこ
とによって、イグニッションキー手段を開(オフ)にし
ても電磁ソレノイドは付勢された状態が維持され、駐車
ブレーキ手段が非制動状態にあっても車両ブレーキ手段
がブレーキ保持手段によって制動状態に保持され、車両
が不意に移動することが防止される。また、電磁ソレノ
イドが付勢されている状態においてイグニッションキー
手段を開(オフ)にすると、専用電気回路の警報手段が
警報を発し、これによって駐車ブレーキ手段が非制動状
態にあり、したがって車両はブレーキ保持手段によって
制動状態に保持されていることを運転者に知らせる。
【0004】しかし、この従来のブレーキ装置では、駐
車ブレーキ手段が非制動状態にあるときにイグニッショ
ンキー手段を開にすると、警報手段が単に警告を発する
のみで、駐車ブレーキ手段または車両ブレーキ手段を積
極的に制動状態にするものではなく、したがって、坂道
等の傾斜地に駐車したときには車両が傾斜地に沿って移
動し、充分な安全性が確保されていいない。
【0005】本発明の目的は、ブレーキ保持手段によっ
て車両ブレーキ手段を制動状態に保持している状態のと
きにイグニッションキー手段を開に操作しても車両の移
動を確実に防止することができる車両用ブレーキ装置を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ブレーキペダ
ルを踏込んで車両本体に走行制動力を付与するための車
両ブレーキ手段と、操作部材を操作して車両本体に駐車
制動力を付与するための駐車ブレーキ手段と、前記車両
ブレーキ手段を制動状態に保持するためのブレーキ保持
手段と、車両本体のシステムへの電流の供給、その停止
を行うためのイグニッションキー手段と、前記駐車ブレ
ーキ手段および前記ブレーキ保持手段を制御するための
制御手段と、を具備し、前記制御手段は、前記駐車ブレ
ーキ手段が非制動状態に保持されかつ前記ブレーキ保持
手段が前記車両ブレーキ手段を制動状態に保持している
ときにイグニッションキー手段が開となると、前記駐車
ブレーキ手段を制動状態にした後前記ブレーキ保持手段
による制動状態を解除することを特徴とする車両用ブレ
ーキ装置である。本発明に従えば、駐車ブレーキ手段が
非制動状態に保持されかつブレーキ保持手段が車両ブレ
ーキ手段を制動状態に保持しているときイグニッション
キー手段が開となると、制御手段は駐車ブレーキ手段を
制動状態にした後ブレーキ保持手段による制動状態を解
除する。それ故に、ブレーキ保持手段による制動状態か
ら駐車ブレーキ手段による制動状態に切換える際にも制
動状態が保持され続け、この切換えの際にも車両が移動
することはない。
【0007】また本発明は、前記制御手段は、駐車ブレ
ーキ手段が非制動状態に保持されかつ前記ブレーキ保持
手段が前記車両ブレーキ手段を制動状態に保持している
ときに前記イグニッションキー手段が開となると、前記
駐車ブレーキ手段を制動状態にした後、車両本体のシス
テムへの電流の供給を停止することを特徴とする。本発
明に従えば、制御手段は、駐車ブレーキ手段を制動状態
にした後車両本体のシステムへの電流供給を停止するの
で、システムへの電流供給を停止するときには駐車ブレ
ーキ手段が制動状態に保持され、したがってイグニッシ
ョンキー手段を開にしても車両が移動することがない。
また、駐車ブレーキ手段が制動状態になった後車両シス
テムへの電流供給が停止されるので、バッテリを無駄に
消費することも防止される。
【0008】また本発明は、前記ブレーキ保持手段と前
記駐車ブレーキ手段との電源が別系統に構成されてお
り、前記ブレーキ保持手段への電流供給の停止は、前記
駐車ブレーキ手段への電流供給の停止と同時またはその
後に行われることを特徴とする。本発明に従えば、ブレ
ーキ保持手段への電流供給の停止は、駐車ブレーキ手段
への電流供給の停止と同時またはその後に行われるの
で、駐車ブレーキ手段が制動状態に保持された後に駐車
ブレーキ手段およびブレーキ保持手段への電流供給が停
止され、バッテリからの電流供給の停止後においても車
両が移動することが確実に防止される。
【0009】さらに本発明は、ブレーキペダルを踏込ん
で車両本体に走行制動力を付与するための車両ブレーキ
手段と、操作部材を操作して車両本体に駐車制動力を付
与するための駐車ブレーキ手段と、前記車両ブレーキ手
段を制動状態に保持するためのブレーキ保持手段と、内
燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、前記駐車
ブレーキ手段および前記ブレーキ保持手段を制御するた
めの制御手段と、を具備し、前記制御手段は、前記ブレ
ーキ保持手段による前記車両ブレーキ手段の制動状態の
保持が解除された後車両が走行開始する際に前記回転数
検出手段が内燃機関の回転数が停止したことを検出した
とき、前記駐車ブレーキ手段を制動状態に保持すること
を特徴とする車両用ブレーキ装置である。本発明に従え
ば、坂道発進等のときに内燃機関の回転数が停止する
と、制御手段は駐車ブレーキ手段を制動状態にするの
で、内燃機関の回転停止による意図しない車両の前進ま
たは後進移動が確実に防止される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従う車両用ブレーキ装置の一実施形態について説明
する。図1は、本発明に従うブレーキ装置の一実施形態
における制御系を簡略的に示すブロック図である。図2
は、図1のブレーキ装置における車両ブレーキ手段およ
びブレーキ保持手段を示す簡略図である。図3は、図1
のブレーキ装置における駐車ブレーキ手段を簡略的に示
す断面図である。
【0011】図1〜図3において、図示のブレーキ装置
は、図2に示すように、車両ブレーキ手段2およびブレ
ーキ保持手段4を備えている。車両ブレーキ手段2は、
マスターシリンダ6を備え、このマスターシリンダ6に
ピストン8が移動自在に配設されている。車両本体の運
転席の足下には、ブレーキペダル10が設けられ、この
ブレーキペダル10がピストン8に連結されている。ま
た、車両本体の各車輪に対応してホイールシリンダ12
(図2において1個のみ示す)が配設され、このホイー
ルシリンダ12には一対のピストン14が移動自在に配
設されている。各車輪には一対のブレーキシュー16が
旋回自在に配設され、一対のブレーキシュー16の自由
端部が対応するピストン14の出力ロッド18に連結さ
れている。また、マスターシリンダ6とホイールシリン
ダ12とは、油圧管から構成される油圧ライン20を介
して接続されている。
【0012】油圧ライン20には、ブレーキ保持手段4
を構成するブレーキ保持弁22が配設されている。ブレ
ーキ保持弁22は、本実施形態では、電磁ソレノイド2
2aによって切換えられる電磁弁から構成され、図2に
示す連通位置と、この位置から左方に移動した遮断位置
とに選択的に位置付けられる。詳述すると、電磁ソレノ
イド22aが除勢されているときには、ブレーキ保持弁
22は上記連通位置に保持される。連通位置において
は、油圧ライン20が連通され、ブレーキペダル10を
踏込むと、マスターシリンダ6内のブレーキオイル24
は油圧ライン20を通してホイールシリンダ12に送給
され、送給されたブレーキオイルによってピストン14
が外側に移動され、これによってブレーキシュー16
は、図2に一点鎖線で示す制動位置に押拡げられる(ブ
レーキシュー16が制動位置に旋回すると、その弧状の
外周面が車輪のブレーキドラム(図示せず)に作用し、
車両ブレーキ手段が制動状態になって走行制動力が作用
する)。また、ブレーキペダル10の踏込みを解除する
と、ホイールシリンダ12内のブレーキオイル24が油
圧ライン20を通してマスターシリンダ6に戻され、一
対のピストン14が内側に移動され、これによってブレ
ーキシュー16は、図2に実線で示す非制動位置に戻さ
れる(ブレーキシュー16が非制動位置に旋回すると、
その外周面がブレーキドラムから離隔し、車両ブレーキ
手段が非制動状態となる)。一方、電磁ソレノイド22
aが付勢されると、ブレーキ保持弁22は遮断位置に保
持される。この遮断位置においては、油圧ライン20は
遮断され、油圧ライン20を通してブレーキオイルが流
れることはない。したがって、車両ブレーキ手段2が制
動状態にある、すなわちピストン14が外側に移動して
ブレーキシュー16が押し拡げられている状態にあると
きにブレーキ保持弁22が遮断位置に位置付けられる
と、ブレーキオイル24の流れが阻止されるので、ブレ
ーキペダル10を踏込まなくても車両ブレーキ手段2は
上記制動状態に保持され続ける。なお、車両ブレーキ手
段2はドラム型ブレーキ手段に適用して説明している
が、これに限定されず、ディスク型ブレーキ手段にも同
様に適用することができる。
【0013】次に、図3を参照して、駐車ブレーキ手段
26について説明する。図示の駐車ブレーキ手段26は
ブレーキロッド28を備えている。車両本体の運転席の
近傍にはガイド部材30が配設されており、このガイド
部材30にブレーキロッド28がその軸線方向に移動自
在に装着されている。ブレーキロッド28の一端部はガ
イド部材30から運転席側に突出しており、この突出端
部に操作部32が設けられている。ブレーキロッド28
の中間部には、軸線方向に間隔を置いて複数個の係合凹
部34が設けられている。また、この係合凹部34に対
応して、車両本体の車両フレーム36の所定部位には、
係合爪38が旋回自在に設けられている。この係合爪3
8は、ブレーキロッド28の係合凹部34のいずれかに
係合、離脱自在に係合することができる。
【0014】車両フレーム36には、ピン40を介して
第1のレバー42が旋回自在に装着されている。第1の
レバー42の一端部は運転席の足下に向けて延び、この
一端部にブレーキロッド28の他端部が連結されてい
る。また、第1のレバー42の他端部は車両フレーム3
6側に延び、この他端部と車両フレーム36に設けられ
たブラケット44との間に圧縮コイルばね46が介在さ
れている。圧縮コイルばね46は、第1のレバー42を
図3において時計方向に偏倚し、これによって第1のレ
バー42およびブレーキロッド28は図3に示す位置に
保持される。第1のレバー42の一端部側にはブレーキ
ワイヤ48の一端部が連結されている。ブレーキワイヤ
48の他端部は、車輪に向けて延び、一対のブレーキシ
ュー16(図2)を機械的に押拡げるための作動機構5
0に連結されている。
【0015】かく構成されているので、操作部32を把
持してブレーキロッド28を圧縮コイルばね46の偏倚
力に抗して運転席側に引張ると、ブレーキロッド28の
係合凹部34が係合爪38と係合し、ブレーキロッド2
8は引張った位置に保持される。このようにブレーキロ
ッド28を引張ると、第1のレバー42が図3において
反時計方向に旋回され、これによってブレーキワイヤ4
8が引張られる。かくすると、作動機構50が一対のブ
レーキシュー16を押拡げ、ブレーキシュー16がブレ
ーキドラム(図示せず)に作用し、これによって駐車ブ
レーキ手段26は制動状態となり、駐車制動力が作用す
る。一方、操作部32を所要のとおりに操作して係合凹
部34と係合爪38との係合状態を解除してブレーキロ
ッド28を元の位置に戻すと、第1のレバー42が時計
方向に旋回され、ブレーキワイヤ48の引張りが解除さ
れる。かくすると、作動機構50による一対のブレーキ
シュー16の拡げ動作が解除され、一対のブレーキシュ
ー16がブレーキドラムから離隔し、これによって駐車
ブレーキ手段26は非制動状態となる。
【0016】駐車ブレーキ手段26には、駐車ブレーキ
作動手段52が付設されている。図示の駐車ブレーキ作
動手段52は、アクチュエータ54および駐車ブレーキ
作動弁56を備えている。アクチュエータ54は相互に
装着される第1のハウジング58と第2のハウジング6
0を有し、第1のハウジング58と第2のハウジング6
0との間にダイヤフラム62が介在されている。ダイア
フラム62は第1のハウジング58とともに大気室64
を規定し、この大気室64には大気圧が作用する。ま
た、ダイヤフラム62は第2のハウジング60とともに
減圧室66を規定する。減圧室66内のダイヤフラム6
2と第2のハウジング60との間には、略円錐上のコイ
ルばね68が配設されている。ダイヤフラム62には、
また、連結ロッド70の一端部が一対のナット72によ
って連結され、その他端部側は第1のハウジング58に
形成された孔を通して外方に突出している。コイルばね
68はダイヤフラム62を図3において左方に弾性的に
偏倚し、連結ロッド70に装着されたナット72が第1
のハウジング58に当接することによって図3に示す状
態に保持される。
【0017】駐車ブレーキ作動弁56は、電磁弁から構
成され、第1の開口74、第2の開口76および第3の
開口78が設けられた弁ハウジング80を有している。
第1の開口74は、フィルタ手段82を介して大気に開
放されており、第2の開口76は流路84を介して吸引
ポンプの如き吸引源86に接続されており、また第3の
開口78は、接続流路88を介してアクチュエータ54
の減圧室66に接続されている。弁ハウジング80内に
は可動鉄心90が移動自在に装着され、この可動鉄心9
0の先端部には、第2の開口76と弁室92とを連通、
遮断するための弁体94が設けられている。可動鉄心9
0の外側にはソレノイドコイル96が配設され、さらに
弁体94を第1の弁座98に押圧するためのコイルばね
100が設けられている。
【0018】車両フレーム36には、上記ピン40を介
して第2のレバー102が旋回自在に装着されている。
第2のレバー102の自由端部(先端部)にはピン10
4が設けられ、このピン104が第1のレバー42の一
端部に当接可能に構成されている。また、第1のレバー
42の他端部にはクレビス106が設けられ、このクレ
ビス106と上記連結ロッド70とが連結ワイヤ108
を介して連結され、連結ワイヤ108の大部分は保護チ
ューブ110によって覆われている。
【0019】かく構成されているので、駐車ブレーキ作
動弁56のソレノイドコイル96が付勢されると、ソレ
ノイドコイル96の作用によって弁体94が図3に示す
第1の位置から上方に第2の位置に位置付けられ、弁体
94は第1の弁座98から離隔して第2の弁座112に
圧接される。弁体94が第2の弁座112に着座される
と、第2の開口76と第3の開口78とが弁室92を介
して連通されるが、第1の開口74と第3の開口78と
の連通は遮断される。かくすると、減圧源86が流路8
4、第2の開口76、弁室92、第3の開口78および
接続流路88を介してアクチュエータ54の減圧室66
に連通され、減圧源86の作用によって減圧室66の圧
力が減圧される。そして、かく減圧されると、連結ワイ
ヤ108を介して第2のレバー102がピン40を中心
として図3において反時計方向に旋回され、この旋回に
よってピン104が第1のレバー42の一端部に当接し
てこれを反時計方向に旋回させる。かく第1のレバー4
2が旋回すると、ブレーキロッド28が引上げられて係
合爪38がブレーキロッド28の係合凹部34に係合
し、これによって、上述したとおり、駐車ブレーキ手段
26は制動状態に保持される。一方、ソレノイドコイル
96が除勢されると、コイルばね100の弾性偏倚作用
によって弁体94が第2の位置から下方に第1の位置に
位置付けられ、弁体94は第の弁座112から離隔して
第1の弁座98に圧接される。弁体94が第1の弁座9
8に着座されると、第1の開口74と第3の開口78と
が弁室92を介して連通されるが、第2の開口76と第
3の開口78との連通は遮断される。かくすると、大気
が第1の開口74、弁室92、第3の開口78および接
続流路88を介してアクチュエータ54の減圧室66に
送給され、減圧室66の圧力が大気圧となる。そして、
このように大気圧になると、連結ワイヤ108を介して
第2のレバー102がピン40を中心として図3におい
て時計方向に旋回され、第2のレバー102は元の角度
位置に戻る。なお、このときには、係合爪38がブレー
キロッド28の係合凹部34に係合しているので、駐車
ブレーキ手段26は制動状態に保持され続ける。この駐
車ブレーキ手段26の制動状態は、手動操作でもってブ
レーキロッド28を元の位置に戻すことによって解除さ
れる。
【0020】ブレーキ保持弁22(図2)および駐車ブ
レーキ作動弁56は、図1に示す制御系によって作動制
御される。図1において、ブレーキ装置は、たとえばマ
イクロコンピュータから構成される制御手段122を備
えており、この制御手段122は時間を計測するタイマ
手段124を含んでいる。また、車両本体には、その走
行速度を検出する車速センサ126が設けられている。
ブレーキペダル10(図2)には、ブレーキペダル10
を踏込むとこれを検出するブレーキペダル踏込み検出セ
ンサ128が設けられており、車両本体の運転席の足下
に配設されるアクセルペダル(図示せず)には、アクセ
ルペダルを踏込むとこれを検出するアクセルペダル踏込
み検出センサ130が設けられている。車両本体に搭載
された内燃機関(図示せず)に関連して、その回転数を
検出する回転数検出手段132が配設されている。駐車
ブレーキ手段26に関連して、車両フレーム36にはブ
レーキロッド引上げ検出センサ135が配設されてい
る。ブレーキロッド引上げ検出センサ135は、ブレー
キロッド28を引上げて第1のレバー42が反時計方向
に旋回されるとこの第1のレバー42によって閉状態と
なってブレーキロッド28が引上げられたことを検出す
る。また、車両本体のシステム(制御手段122等を含
むシステム)へ電流を供給、その供給停止を行うための
イグニッションキー手段134が設けられている。さら
に、車両本体のシステムにはシステムスイッチ手段13
6が設けられており、このスイッチ手段136が閉(オ
ン)になると、バッテリからの電流が車両本体のシステ
ムに送給され、スイッチ手段136が開(オフ)になる
と、バッテリからの上記電流供給が停止される。車速セ
ンサ126、ブレーキペダル踏込み検出センサ128、
アクセルペダル踏込み検出センサ130、回転数検出セ
ンサ132イグニッションキー手段134およびブレー
キロッド引上げ検出センサ135からの信号は制御手段
122に送給され、制御手段122は上述した各種セン
サ等からの信号に基づいてブレーキ保持弁22、駐車ブ
レーキ作動弁56およびシステムスイッチ手段136を
次のとおりに作動制御する。
【0021】図4は、イグニッションキー手段134を
操作して開(オフ)にしたときの上記ブレーキ装置の動
作を示すフローチャートである。図1および図4を参照
して、ステップS1では、ブレーキ保持手段4(図2)
が制動保持状態であるか否か、ずなわちブレーキ保持弁
22が付勢されているか否かが判断される。ブレーキペ
ダル10(図2)を所定時間(たとえば2〜5秒)継続
して押圧すると、ブレーキペダル踏込み検出センサ12
8からの信号に基づいて制御手段122はブレーキ保持
弁22を付勢し、ブレーキ保持弁22が遮断位置に位置
付けられ、これによってブレーキ保持手段22は車両ブ
レーキ手段2を制動状態に保持する制動状態となる。こ
の制動保持状態においては、油圧ライン20が遮断され
るので、ブレーキペダル10から足を外しても車両ブレ
ーキ手段2は制動状態に保持され続ける。ブレーキ保持
弁22が付勢されていると、ステップS2に進み、イグ
ニッションキー手段134が開(オフ)になっているか
否かが判断される。イグニッションキー手段134が閉
(オン)のとしには、ブレーキ保持手段4が制動状態に
保持されていても車両の走行が終了していないので、ス
テップS1に戻る。なお、アクセルペダル(図示せず)
を踏込むとともに車両が幾分走行を開始すると、アクセ
ルペダル踏込み検出センサ130がこれを検出するとと
もに車速センサ126が車両の走行開始を検出し、これ
ら検出センサ126および130からの検出信号が制御
手段122に送給され、制御手段122はかかる検出信
号に基づいてブレーキ保持弁22を除勢する。かくする
と、ブレーキ保持弁22が連通位置に位置付けられ、上
述したように車両ブレーキ手段2が非制動状態になり、
車両の走行が許容される。一方、ブレーキ保持弁22が
付勢されているときに、車両の走行を終了するためにイ
グニッションキー手段134を開にすると、ステップS
3に進む。
【0022】ステップS3においては、駐車ブレーキ手
段26が制動状態であるか否か、すなわちブレーキロッ
ド引上げ検出センサ135が閉であるか否かが判断され
る。駐車ブレーキ手段26が制動状態である、すなわち
ブレーキロッド引上げ検出センサ135が閉であるとき
には、車両は制動状態にあり、車両には駐車ブレーキ手
段26によって駐車制動力が付与されているので、坂道
等の傾斜地においても移動することがない。一方、駐車
ブレーキ手段26が非制動状態にある、すなわちブレー
キロッド引上げ検出センサ135が開であるときには、
ステップS4に進み、駐車ブレーキ手段26が制動状態
に保持される。すなわち、このときには、制御手段12
2が駐車ブレーキ作動弁56を付勢し、減圧源86の減
圧作用によってアクチュエータ54が作動され、このア
クチュエータ54によって連結ワイヤ108、第2のレ
バー102およびピン104を介して第1のレバー42
が反時計方向に旋回され、これによって駐車ブレーキ手
段26が制動状態に保持される。この制動状態において
は、係合爪38がブレーキロッド28の係合凹部34に
係合するので、駐車ブレーキ手段26は、機械的機構で
もって制動状態に保持され、後述するごとくバッテリ
(図示せず)からの電流供給が停止した後も制動状態が
維持される。
【0023】ステップS3にて駐車ブレーキ手段26が
制動状態に保持されていると判断される、またはステッ
プS4において駐車ブレーキ手段26が制動状態に保持
された後、ステップS5に進む。ステップS5において
は、制御手段122は、ブレーキロッド引上げ検出セン
サ135からの検出信号(引上げられたことを検出する
信号)に基づいてブレーキ保持手段4のブレーキ保持弁
22を除勢する。かくすると、ブレーキ保持弁22は図
2に示す連通位置に位置付けられ、ブレーキペダル10
を踏込んでいないときには、上述したように、車両ブレ
ーキ手段2の制動状態が解除される。したがって、イグ
ニッションキー手段134を開にすると、ブレーキ保持
手段4による制動状態であるときにも、このブレーキ保
持手段4による制動状態から駐車ブレーキ手段26によ
る制動状態に切換えられる。
【0024】しかる後、ステップS6に進んで車両本体
のシステムへの電流供給が停止される。本実施形態で
は、イグニッションキー手段134を開にすると、この
イグニッションキー手段134からの信号に基づいてタ
イマ手段124が計時を開始し、タイマ手段124が第
1の所定時間(たとえば5〜10秒程度に設定される)
計時した後に制御手段122はシステムスイッチ手段1
36を開にし、システムスイッチ手段136が開になる
ときには駐車ブレーキ手段26は制動状態に保持されて
いる。システムスイッチ手段136が開になると、バッ
テリ(図示せず)からシステムへの電流供給が停止さ
れ、バッテリが消費されることはない。
【0025】かくのとおりであるので、ブレーキ保持手
段4による制動保持状態においてイグニッションキー手
段134を開にしても駐車ブレーキ手段26が制動状態
になるので、車両の意図しない移動が確実に防止され
る。また、駐車ブレーキ手段26が制動状態になった後
にブレーキ保持手段4による制動保持状態が解除される
ので、制動状態の切換時において車両が移動することも
確実に防止される。さらに、ブレーキ保持手段4の制動
保持状態を解除した後にシステムへの電流供給を停止す
るので、バッテリの電力を無駄に消費することもない。
【0026】なお、上記実施形態では、アクセルペダル
踏込み検出センサ130を設け、このアクセル踏込み検
出センサ130と車速センサ126からの信号によって
ブレーキ保持手段4を除勢して制動保持状態を解除して
いるが、これに代えて、車両本体の装備されたクラッチ
手段(図示せず)のクラッチ位置を検出するクラッチ位
置検出センサを設け、クラッチ位置検出センサが、クラ
ッチが駆動連結位置にあることを検出するとともに、車
速センサ126が車両の走行開始を検出したときにブレ
ーキ保持手段4を除勢して制動保持状態を解除するよう
にすることもできる。
【0027】図4においては、駐車ブレーキ手段26の
電源と車両ブレーキ手段2の電源とが共通の電気系統に
よって構成され、車両本体のシステムへの電流供給を停
止すると、駐車ブレーキ手段26および車両ブレーキ手
段2が除勢される。駐車ブレーキ手段26と車両ブレー
キ手段2とは別個の電気系統によって電流を供給しても
よく、このような場合には、図5に示すとおりに作動制
御することができる。なお、この場合、車両ブレーキ手
段2は、車両本体のシステムの電気系統に含まれ、駐車
ブレーキ手段26は上記システムの電気系統とは別個の
専用の電気系統として構成される。
【0028】図1および図5を参照して、ステップS1
1では、ブレーキ保持手段4(図2)が制動保持状態で
あるか否か、ずなわちブレーキ保持弁22が付勢されて
いるか否かが判断される。たとえば、ブレーキペダル1
0が所定時間継続して踏まれると、制御手段122はブ
レーキ保持手段4を制動保持状態にする。ステップS1
1においてブレーキ保持手段4が制動保持状態に保持さ
れていないときには、ステップS12に進み、イグニッ
ションキー手段134が開か否かが判断される。ステッ
プS12においてイグニッションキー手段134が閉で
あるときには、車両の走行が終了していないのでステッ
プS11に戻る。一方、イグニッションキー手段134
が開であるときには、車両の走行が終了する。このとき
には、ステップS13に進んで、駐車ブレーキ手段26
の電気系統のスイッチ手段(図示せず)が開となり、バ
ッテリ(図示せず)から駐車ブレーキ手段26への電流
供給が停止され、しかる後ステップS19に進む。
【0029】ステップS11において、ブレーキ保持手
段4が制動保持状態にあるときには、ステップS14に
進み、イグニッションキー手段134が開であるか否か
が判断される。イグニッションキー手段134が閉であ
るときには、車両の走行が終了していないのでステップ
S11に戻る。一方、イグニッションキー手段134が
開であるときには、車両の走行が終了し、ステップS1
5に進む。
【0030】ステップS15においては、駐車ブレーキ
手段26が制動状態であるか否か、すなわちブレーキロ
ッド引上げ検出センサ135が閉であるか否かが判断さ
れる。駐車ブレーキ手段26が制動状態であるときに
は、車両は制動状態で、駐車ブレーキ手段26によって
駐車制動力が付与されている。このときには、ステップ
S13に進んで駐車ブレーキ手段26への電流供給が停
止され、しかる後ステップS19に進む。一方、駐車ブ
レーキ手段26が非制動状態にあるときには、ステップ
S16に進み、駐車ブレーキ手段26が制動状態に保持
される。すなわち、上述したと同様にして、制御手段1
22が駐車ブレーキ作動弁56を付勢し、減圧源86の
減圧作用によってアクチュエータ54が作動され、この
アクチュエータ54によって駐車ブレーキ手段26が制
動状態に保持される。この制動状態においては、係合爪
38がブレーキロッド28の係合凹部34に係合するの
で、バッテリ(図示せず)からの電流供給が停止した後
も制動状態が維持される。
【0031】ステップS16において駐車ブレーキ手段
26が制動状態に保持されると、ステップS17に進ん
で駐車ブレーキ手段26の電気系統のスイッチ手段(図
示せず)が開となり、駐車ブレーキ手段26への電流供
給が停止される。かく電流供給が停止されると、減圧源
86が除勢され、また駐車ブレーキ作動弁56が付勢さ
れることはない。
【0032】その後、ステップS17に進み、ブレーキ
保持手段4による制動保持状態が解除される。すなわ
ち、ブレーキ保持弁22が除勢されて図2に示す連通位
置に位置付けられ、車両ブレーキ手段2の制動状態が解
除される。したがって、ブレーキ保持手段4が制動保持
状態においてイグニッションキー手段134を開にする
と、ブレーキ保持手段4による制動保持状態から駐車ブ
レーキ手段26による駐車制動状態に切換えられる。
【0033】ステップS18から、またはステップS1
3を経てステップS19に進むと、制御手段122はシ
ステムスイッチ手段136を開にし、車両本体のシステ
ム、換言すると車両ブレーキ手段2を含む各種構成要素
への電流供給が停止される。
【0034】この実施形態でも、イグニッションキー手
段134を開にすると、このイグニッションキー手段1
34からの信号に基づいてタイマ手段124が計時を開
始し、タイマ手段124が第1の所定時間(たとえば5
〜10秒程度に設定される)計時した後に制御手段12
2はシステムスイッチ手段136を開にしする。タイマ
手段124が上記所定時間を計時する間にステップS1
2〜ステップS18が遂行され、システムスイッチ手段
136が開になるときには駐車ブレーキ手段26は制動
状態に保持され、さらに駐車ブレーキ手段26への電流
の供給が停止しており、車両は確実に駐車制動状態に保
持されている。なお、本実施形態では、駐車ブレーキ手
段26への電流供給を停止した後にシステムへの電流供
給を停止しているが、これに代えて、駐車ブレーキ手段
26への電流供給とシステムへの電流供給とを同時に停
止するようにすることもできる。
【0035】かくのとおりであるので、この実施形態に
おいても、ブレーキ保持手段4による制動保持状態にお
いてイグニッションキー手段134を開にしても駐車ブ
レーキ手段26が制動状態になるので、車両の意図しな
い移動が確実に防止される。また、駐車ブレーキ手段2
6が制動状態になった後にブレーキ保持手段4による制
動保持状態が解除されるので、制動状態の切換時におい
て車両が移動することも確実に防止される。また、駐車
ブレーキ手段26が制動状態になった後に駐車ブレーキ
手段26への電流供給が停止されるので、その後システ
ムへの電流供給を停止するときには、駐車ブレーキ手段
26が駐車制動状態に確実に保持されており、したがっ
た車両走行終了後に車両が移動することが確実に防止さ
れる。
【0036】さらに、駐車ブレーキ手段26が制動状態
に保持された後に駐車ブレーキ手段26およびシステム
への電流供給が停止されるので、バッテリの電力を無駄
に消費することもない。
【0037】図6は、図1のブレーキ装置における一時
停止後の走行開始時の動作を示すフローチャートであ
る。図1ととともに図6を参照して、ステップS21に
おいては、ブレーキ保持手段4(図2)が制動保持状態
であるか否か、ずなわちブレーキ保持弁22が付勢され
ているか否かが判断される。たとえば、赤信号により交
差点手前で一時停止してブレーキペダル10を所定時間
(たとえば2〜5秒)以上継続して踏むと、制御手段1
22はブレーキ保持手段4を制動保持状態にする。ステ
ップS11においてブレーキ保持手段4が制動保持状態
に保持されていないときには元に戻るが、ブレーキ保持
手段4が制動保持状態にあるときにはステップS22に
進む。
【0038】ステップS22においては、制動保持状態
の解除条件が成立したか否かが判断させる。本実施形態
では、アクセルペダル(図示せず)を踏込むとともに車
両が幾分走行を開始すると、上記解除条件が成立し、ア
クセルペダル踏込み検出センサ130および車速センサ
126からの検出信号が制御手段122に送給され、こ
れら検出信号に基づいて制御手段122はブレーキ保持
弁22を除勢する。実施形態では、アクセルペダルが踏
込まれかつ車両が幾分走行を開始したが否か上記解除条
件となっているが、これに代えて、上述したように、ク
ラッチ手段(図示せず)のクラッチが駆動連結位置に位
置しかつ車両が幾分走行を開始したか否かを上記解除条
件とすることもでき、さらに他の条件に変更または付加
するようにしてもよい。
【0039】ステップS22において解除条件が成立す
ると、ステップS23に進み、ブレーキ保持手段4の制
動保持状態が解除される。すなわち、上述したように、
ブレーキ保持弁22が除勢されて図2に示す連通位置に
位置付けられ、車両ブレーキ手段2の制動状態が解除さ
れる。
【0040】その後ステップS24に進み、内燃機関
(図示せず)の回転が停止したか否かが判断される。た
とえば青信号に変わった後に、車両本体に装備された変
速機を走行状態にしてアクセルペダルを踏込むんだとき
に、内燃機関の回転数を検出する回転数検出センサ13
2の検出信号が回転数零(ゼロ)でないときには車両は
走行開始し、したがってこの制御フローは終了して次の
ルーチンに進む。一方、回転数検出センサ132からの
検出信号が回転数ゼロであるときには、ステップS25
に進み、駐車ブレーキ手段26が制動状態に保持され
る。すなわち、上述したと同様にして、制御手段122
が駐車ブレーキ作動弁56を付勢し、減圧源86の減圧
作用によってアクチュエータ54が作動され、このアク
チュエータ54によって駐車ブレーキ手段26が制動状
態に保持される。かく制動状態に保持されると、この制
御フローは終了して次のルーチンに進み、この場合に
は、イグニッションキー手段134の操作によって内燃
機関の始動が行われる。
【0041】かくのとおりであるので、一時停止後の走
行開始時に内燃機関が停止すると、駐車ブレーキ手段2
6が制動状態となるので、車両が移動すること、特に坂
道発進のときに車両が後退することが確実に防止され
る。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、駐車ブレーキ手段が非
制動状態に保持されかつブレーキ保持手段が車両ブレー
キ手段を制動状態に保持しているときイグニッションキ
ー手段が開となると、制御手段は駐車ブレーキ手段を制
動状態にした後ブレーキ保持手段による制動状態を解除
する。それ故に、ブレーキ保持手段による制動状態から
駐車ブレーキ手段による制動状態に切換える際にも制動
状態が保持され続け、この切換えの際にも車両が移動す
ることはない。
【0043】また本発明によれば、制御手段は、駐車ブ
レーキ手段を制動状態にした後車両本体のシステムへの
電流供給を停止するので、システムへの電流供給を停止
するときには駐車ブレーキ手段が制動状態に保持され、
したがってイグニッションキー手段を開にしても車両が
移動することがない。また、駐車ブレーキ手段が制動状
態になった後車両システムへの電流供給が停止されるの
で、バッテリを無駄に消費することも防止される。
【0044】また本発明によれば、ブレーキ保持手段へ
の電流供給の停止は、駐車ブレーキ手段への電流供給の
停止と同時またはその後に行われるので、駐車ブレーキ
手段が制動状態に保持された後に駐車ブレーキ手段およ
びブレーキ保持手段への電流供給が停止され、バッテリ
からの電流供給の停止後においても車両が移動すること
が確実に防止される。
【0045】さらに本発明によれば、坂道発進等のとき
に内燃機関の回転数が停止すると、制御手段は駐車ブレ
ーキ手段を制動状態にするので、内燃機関の回転停止に
よる意図しない車両の前進または後進移動が確実に防止
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うブレーキ装置の一実施形態におけ
る制御系を簡略的に示すブロック図である。
【図2】図1のブレーキ装置における車両ブレーキ手段
およびそれに関連する構成を示す簡略図である。
【図3】図1のブレーキ装置における駐車ブレーキ手段
およびそれに関連する構成を示す簡略断面図である。
【図4】図1のブレーキ装置におけるイグニッションキ
ー手段を開に操作するときの動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図5】ブレーキ装置の変形形態におけるイグニッショ
ンキー手段を開に操作するときの動作を説明するための
フローチャートである。
【図6】図1のブレーキ装置における一時停止後の走行
開始の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
2 車両ブレーキ手段 4 ブレーキ保持手段 6 マスターシリンダ 12 ホイールシリンダ 16 ブレーキシュー 22 ブレーキ保持弁 26 駐車ブレーキ手段 36 車両フレーム 52 駐車ブレーキ作動手段 54 アクチュエータ 56 駐車ブレーキ作動弁 122 制御手段 126 車速センサ 128 ブレーキペダル踏込み検出センサ 130 アクセルペダル踏込み検出センサ 134 イグニッションキー手段 136 システムスイッチ手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキペダルを踏込んで車両本体に走
    行制動力を付与するための車両ブレーキ手段と、操作部
    材を操作して車両本体に駐車制動力を付与するための駐
    車ブレーキ手段と、前記車両ブレーキ手段を制動状態に
    保持するためのブレーキ保持手段と、車両本体のシステ
    ムへの電流の供給、その停止を行うためのイグニッショ
    ンキー手段と、前記駐車ブレーキ手段および前記ブレー
    キ保持手段を制御するための制御手段と、を具備し、 前記制御手段は、前記駐車ブレーキ手段が非制動状態に
    保持されかつ前記ブレーキ保持手段が前記車両ブレーキ
    手段を制動状態に保持しているときにイグニッションキ
    ー手段が開となると、前記駐車ブレーキ手段を制動状態
    にした後前記ブレーキ保持手段による制動状態を解除す
    ることを特徴とする車両用ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記駐車ブレーキ手段
    が非制動状態に保持されかつ前記ブレーキ保持手段が前
    記車両ブレーキ手段を制動状態に保持しているときに前
    記イグニッションキー手段が開となると、前記駐車ブレ
    ーキ手段を制動状態にした後、車両本体のシステムへの
    電流の供給を停止することを特徴とする請求項1記載の
    車両用ブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 前記ブレーキ保持手段と前記駐車ブレー
    キ手段との電源が別系統に構成されており、前記ブレー
    キ保持手段への電流供給の停止は、前記駐車ブレーキ手
    段への電流供給の停止と同時またはその後に行われるこ
    とを特徴とする請求項1記載の車両用ブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 ブレーキペダルを踏込んで車両本体に走
    行制動力を付与するための車両ブレーキ手段と、操作部
    材を操作して車両本体に駐車制動力を付与するための駐
    車ブレーキ手段と、前記車両ブレーキ手段を制動状態に
    保持するためのブレーキ保持手段と、内燃機関の回転数
    を検出する回転数検出手段と、前記駐車ブレーキ手段お
    よび前記ブレーキ保持手段を制御するための制御手段
    と、を具備し、 前記制御手段は、前記ブレーキ保持手段による前記車両
    ブレーキ手段の制動状態の保持が解除された後車両が走
    行開始する際に前記回転数検出手段が内燃機関の回転数
    が停止したことを検出したとき、前記駐車ブレーキ手段
    を制動状態に保持することを特徴とする車両用ブレーキ
    装置。
JP32988696A 1996-12-10 1996-12-10 車両用ブレーキ装置 Withdrawn JPH10167032A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2015054636A (ja) * 2013-09-12 2015-03-23 本田技研工業株式会社 車両用制動システム

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