JPH058219Y2 - - Google Patents

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JPH058219Y2
JPH058219Y2 JP1984144884U JP14488484U JPH058219Y2 JP H058219 Y2 JPH058219 Y2 JP H058219Y2 JP 1984144884 U JP1984144884 U JP 1984144884U JP 14488484 U JP14488484 U JP 14488484U JP H058219 Y2 JPH058219 Y2 JP H058219Y2
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parking brake
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braking
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はブレーキペダルに連係するマスタシリ
ンダとホイールシリンダとの間に制動保持用の電
磁逆止弁を設けた車両用制動装置に関する。
(従来技術) 坂道で車両の走行を停止し、再び発進する場合
の運転操作は、手と足でブレーキとアクセルの連
係をとりながらの複雑な操作が要求され、その連
係が円滑にいかないと、いわゆるエンストを起こ
したり、車両が後ずさりするという問題を生じ
る。特に、運転に熟練していない者が登板路での
円滑な発進を行なうことは困難である。
一方、これに対し、第3図に示すようなフツト
ブレーキが提案されている。この装置はマスタシ
リンダ1よりホイールシリンダ2に通じる油路の
一部に電磁逆止弁3を設けたものである。この電
磁逆止弁3は切換操作を行うソレノイド4と戻し
ばね5および吸引コアとを備えている。また、ソ
レノイド4の電気回路はクラツチの接続を検知す
るスイツチ6と、変速歯車の変速位置選択機構の
一部に関係して、特定の変速位置を選択した状態
を検知する装置に連係するスイツチ7とを直列に
接続し、さらにバツテリ8に接続してなる。
第4図は電磁逆止弁3の動作説明図であり、
a,bは特に通常ブレーキ作動時すなわち第3図
に示すソレノイドが励磁されない状態を示す。こ
の状態でブレーキペダル9を踏むと、同図aに示
すように油圧が油圧ルート3a,3bを通して、
ホイールシリンダ2に付与されるので、ブレーキ
が作動する。また、ソレノイド4が励磁されない
で、ブレーキペダル9を開放すると、同図bに示
すように、油圧が油圧ルート3bのみを通してマ
スタシリンダ1に戻るので、ブレーキが開放され
るのである。
次に、第3図の電磁弁が励磁された状態では、
ブレーキペダル9に連動するマスタシリンダ1か
らの制動油が、他方の油圧ルート3aを介して、
ホイールシリンダ2に流れて油圧が付与されるの
で、ブレーキが動作する。そして、第4図cに示
すようにこの状態では油圧ルート3a,3bがと
もにホイールシリンダ2からマスタシリンダ1の
方向へは閉じられるため、ホイールシリンダ2か
らの制動油は逆流を阻止される。すなわち、制動
油圧は保持され、ブレーキペダル9が開放されて
もブレーキシユーはブレーキドラムに対する制動
を保持する。そして、発進する際にはソレノイド
4の消勢によつて、電磁弁が開かれ、一方のルー
ト3bを開くので、保持されていた制動油はマス
タシリンダ1に戻り、制動が解除される。
(考案が解決しようとする問題点) 上記従来の車両用制動装置は、アクセルペダル
の踏み込み操作等により、制動保持が解除される
構造である。また作動油のリーク等の故障が原因
で、制動力が減少する場合がある。よつて、ドラ
イバはより確実に車両を停止せしめるために、該
車両用制動装置と共にパーキングブレーキを併用
している。
ところが、パーキングブレーキの引き込みが不
十分であると、何らかの原因例えば電磁逆止弁な
ど油圧系の油のリークなどによつて、電磁逆止弁
による制動保持が不十分となつた場合に、車両が
動き出すという危険があつた。つまり、2つの制
動手段がともに動作および操作が不完全の場合
に、車両が不用意にも動きだすという問題があつ
た。
本考案の目的は、パーキングブレーキを引いた
場合には、電磁逆止弁による制動保持を解除し、
パーキングブレーキのみで十分な制動力を得るよ
うにした車両用制動装置を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) ブレーキペダルに連係するマスタシリンダとホ
イールシリンダを結ぶ油管途中に電磁逆止弁を設
け、車両の停止状態を検知して前記電磁逆止弁を
作動させてホイールシリンダに送り込まれた油圧
を保持し車両に与えられた制動力を保持するフツ
トブレーキと該フツトブレーキと並設されたパー
キングブレーキを有する車両用制動装置におい
て、車両の停止状態を検知する車両停止検知手段
と、パーキングブレーキの動作状態を検知するパ
ーキングブレーキ作動検知手段と、車両の停止状
態を検知した状態でパーキングブレーキの作動を
検知したとき、前記電磁逆止弁の動作を解除して
ホイールシリンダに保持されている油圧を解除す
る手段と、を有することを特徴とする車両用制動
装置。
(作用) 車両の運転状況、例えばクラツチストロークセ
ンサがオフ状態にあるときやアクセルペダルセン
サがオフ位置にあるときなどに、制動用電磁弁を
作動してホイールシリンダにより制動を保持し、
停車している際、制動をより確実にするため、パ
ーキングブレーキを引き込むと、制動電磁弁の動
作が解除され、制動保持が解除される。このため
車両はパーキングブレーキによる制動のみにて停
車することになるため、ドライバは十分なパーキ
ングブレーキの引き込み操作を余儀なくされ、結
局、停車が安全かつ確実となる。
(実施例) 第1図は本考案にかかる車両用制動装置の一実
施例を示すシステムブロツク図である。同図にお
いて、11はエアタンク、12はブレーキペダル
13にて操作されるブレーキバルブ、14,15
はエア・オイル倍力装置として構成されたエアマ
スタで、これがエア圧を油圧に倍力変換する。
16はエアマスタ15と前輪17および後後輪
18の各ホイールシリンダ19,20とを結ぶ油
管途中に接続した電磁逆止弁で、またエアマスタ
14と後前輪21のホイールシリンダ22とは油
管にて直結されている。
23は電子制御装置であり、車速センサ、アク
セルペダルセンサ、クラツチストロークセンサ、
ブレーキペダルスイツチ、ギヤポジシヨンスイツ
チなどの検出装置からの車速、アクセル状態、ク
ラツチ状態、ブレーキ状態、ギヤポジシヨンなど
の信号が入力され、これらの信号を処理して求め
た出力によつて、電磁逆止弁16のソレノイド1
6aを付勢また消勢する。
また、24,25は例えば電源端子とアースと
の間に接続した、パーキングブレーキ26用のパ
ーキングブレーキスイツチおよびパーキングラン
プであり、これらの接続中点電位が電子制御装置
23の電位検出回路に入力されるようになつてい
る。27はパーキングブレーキ26を作動させる
パーキングブレーキレバーである。なお、電源端
子としては電子制御装置23内の電力を利用する
こともできる。
次に、このシステムブロツク図の動作を、第2
図のフローチヤートにしたがつて説明する。
先ず、通常走行時には、ブレーキペダル13の
踏み込みおよび踏み込み解除によつて、その踏み
込み量および踏み込み解除量に応じたエア圧がエ
アタンク11よりエアマスタ14,15に加えら
れ、さらに倍力された油圧が電磁逆止弁16を介
してホイールシリンダ19,20に、また電磁逆
止弁16を介さない油圧が直接ホイールシリンダ
22に、それぞれ給排されて、制動ならびに制動
解除を行う。
一方、電子制御装置23は一定の作動条件を満
足すると電磁逆止弁16を作動させ、エアマスタ
15による制動状態を保持するとともに、この制
動状態にあるとき、パーキングブレーキレバー2
7を引いてパーキングブレーキをかけたとき、上
記電磁逆止弁16による制動保持が解除される。
すなわち、ギヤポジシヨンが走行ギヤ段例え
ば第1段目にあり、クラツチストロークセンサ
によりクラツチ断状態が検知され、アクセルペ
ダルが踏み込まれず、アクセルペダルセンサ出力
が0であり、ブレーキペダルが踏み込まれて、
ブレーキペダルスイツチがオンとなり、車速セ
ンサ出力により車速0が検知されたことを作動条
件として、電子制御装置23は車両が坂道等で停
車していると判定し、電磁逆止弁16のソレノイ
ド16aに電流を流す。つまり、かかる作動条件
を満足したとき、第4図cに示した場合と同様
に、制動油のエアマスタ15への逆流が阻止さ
れ、制動油圧が保持され、ブレーキペダル13を
開放しても、ブレーキは制動状態を保持し続ける
ことになる。
かかるブレーキの制動保持中にあつて、ドライ
バがパーキングブレーキレバー27を操作するこ
とにより、パーキングブレーキ26を作動した場
合には、パーキングブレーキスイツチ24がオン
となつて、パーキングランプ25を点灯する。こ
のため、これらパーキングブレーキスイツチ24
とパーキングランプ25との接続中点電位が低下
し、この電位低下を電子制御装置23内の検出回
路が検知し、電子制御装置23は電磁逆止弁16
の作動を停止させる。このため、電磁逆止弁16
による制動保持が解除され、パーキングブレーキ
26の制動にて十分に停車できる制動保持力が得
られるまで、ドライバがパーキングブレーキレバ
ー27を操作することになる。
このため、坂道停車などにおける制動保持が確
実となり、電磁逆止弁16による制動保持が緩ん
だ場合の車両の後ずさりなどによる危険を防止す
ることができる。
このように、電磁逆止弁による制動保持を、パ
ーキングブレーキの作動時点で解除するので、車
両の制動はパーキングブレーキのみにより行なわ
なければならず、ドライバにより確実な制動が確
認されることになる。
(考案の効果) 本考案によれば、パーキングブレーキをかけた
場合には、これまで作動していた電磁逆止弁の動
作を解除するため、パーキングブレーキのみによ
る制動保持を確実に実行できる。つまり、パーキ
ングブレーキにて十分安全に停止できるブレーキ
力になるまで、パーキングブレーキレバーを操作
することになるため、停車の安全性が確保できる
ことになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる車両用制動装置を示す
システムブロツク図、第2図は動作の流れを示す
フローチヤート、第3図は従来の車両用制動装置
の説明図、第4図は電磁逆止弁の動作説明図であ
る。 11……エアタンク、12……ブレーキバル
ブ、13……ブレーキペダル、14,15……エ
アマスタ、16……電磁逆止弁、17……前輪、
18……後後輪、19,20……ホイールシリン
ダ、21……後前輪、22……ホイールシリン
ダ、23……電子制御装置、24……パーキング
ブレーキスイツチ、25……パーキングランプ、
26……パーキングブレーキ、27……パーキン
グブレーキレバー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ブレーキペダルに連係するマスタシリンダとホ
    イールシリンダを結ぶ油管途中に電磁逆止弁を設
    け、車両の停止状態を検知して前記電磁逆止弁を
    作動させてホイールシリンダに送り込まれた油圧
    を保持し車両に与えられた制動力を保持するフツ
    トブレーキと該フツトブレーキと並設されたパー
    キングブレーキを有する車両用制動装置におい
    て、車両の停止状態を検知する車両停止検知手段
    と、パーキングブレーキの動作状態を検知するパ
    ーキングブレーキ作動検知手段と、車両の停止状
    態を検知した状態でパーキングブレーキの作動を
    検知したとき、前記電磁逆止弁の動作を解除して
    ホイールシリンダに保持されている油圧を解除す
    る手段と、を有することを特徴とする車両用制動
    装置。
JP1984144884U 1984-09-25 1984-09-25 Expired - Lifetime JPH058219Y2 (ja)

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