JPH0626255B2 - 端面発光型発光ダイオード - Google Patents

端面発光型発光ダイオード

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JPH0626255B2
JPH0626255B2 JP29587187A JP29587187A JPH0626255B2 JP H0626255 B2 JPH0626255 B2 JP H0626255B2 JP 29587187 A JP29587187 A JP 29587187A JP 29587187 A JP29587187 A JP 29587187A JP H0626255 B2 JPH0626255 B2 JP H0626255B2
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正男 小林
保昌 鹿島
孝志 坪田
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、光通信システム等における発光素子として用
いられる端面発光型発光ダイオードに関するものであ
る。
(従来の技術) 従来、このような分野の技術としては、「電子通信学会
量子エレクトロニクス研究室予稿集」、OQE87−3
9(1987)、P.71−75に記載されるものがあ
った。以下、その構成を図を用いて説明する。
第2図は前記文献に記載された従来の端面発光型発光ダ
イオードの一構成例を示す構造図である。
この端面発光型発光ダイオードは、n−InP基板1上
のほぼ中央部に逆メサ状に順次形成されたn−InPバ
ッファ層2、ノンドープのInGaAsP活性層、3P
−InPクラッド層4、及びp−InGaAsPコンタ
クト層5を有している。これらの前端面を除くメサ状の
周辺部には、p−InP層6、n−InP層7、及びn
−InGaAsP層8が順位積層され、埋込部9が形成
されている。
このように構成された端面発光型発光ダイオードの寸法
は、例えば後端部における埋込部9の長さAは約200
μm、活性層3の長さBは約250μm、活性層3の幅
Cは約3μm、及び活性層3の厚さDは約0.2μmに
設定されている。したがって、活性層体積は約150μ
に設定されている。
前記端面発光型発光ダイオードの製造に際しては、先ず
基板1上に液相エピタキシャル法等を用いて、バッファ
層2、活性層3、クラッド層4、及びコンタクト層5を
順次形成する。次に、SiO膜をマスクとし、発光領
域となる箇所を残して基板1まで達する逆メサエッチン
グを施す。その後、SiO膜を残して逆メサ周辺部に
p−InP層6、n−InP層7及びn−InGaAs
P層8を順次積層し、埋込部9を形成する。
以上の端面発光型発光ダイオードにおいては、活性層3
の後端面がInPで埋込まれていることにより、反射率
が1%以下に抑えられ、その結果誘導放出光を低下させ
てレーザ発振を抑制できるという利点がある。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記構成の端面発光型発光ダイオードに
おいては、活性層3のファブリペロモード、即ち屈折率
のあるところで反射を繰り返して増幅される共振器モー
ドを抑えることができないため、−10℃以下の低温で
は誘導放出が進んでしまうという問題があった。この誘
導放出が進めは、温度変化に対する光出力の変化率が極
めて大きくなるスーパーリニア現象やレーザ八発現象を
生じ、端面発光型発光ダイオードの温度特性が劣化する
という問題を生じる。
本発明は、前記従来技術がもっていた問題点として、−
10℃以下の低温ではスーパーリニア現象等を生じ、光
出力の温度特性が劣化する点について解決した端面発光
型発光ダイオードを提供するものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、前記問題点を解決するために、基板上にスト
ライプ状に形成された活性層を有し、電流を流すことに
より前記活性層の前端面から光が出射される端面発光型
ダイオードにおいて、前記活性層の後端面側における幅
を前記前端面側における幅よりも広く形成し、その幅の
広がった前記活性層を含む領域の上方に電気的な絶縁膜
を形成したものである。
(作 用) 本発明によれば、以上のように端面発光型発光ダイオー
ドを構成したので、前端面側において幅が狭く、後端面
側において幅が広く形成されたストライプ状の活性層
は、活性層の屈折率を大きくして前端面側からの光取り
出し効率を高めると共に、幅の狭い領域と広い領域との
間に屈折率差を生じ幅の広い領域に光吸収層としての効
果を生じしめる働きをする。さらに、後端面で反射され
た光が幅の狭い発光領域へ戻ってくるのを防止する働き
もする。また、前記幅の広い活性層を含む領域上に形成
された絶縁膜は、その活性層に対する電流ブロックの機
能を有する。
これらの働きにより、ファブリペロモードの発生が抑制
され、低温においても光出力の温度特性は劣化しない。
したがって、前記問題点を除去することができる。
(実施例) 第1図は本発明の実施例を示す端面発光型発光ダイオー
ドの構造図である。
この端面発光型発光ダイオードはp−InP基板11を
有しており、基板11上にはp−InPバッファ層12
及びn−InPブロック層13が順次積層されている。
前記ブロック層13のほぼ中央部には、基板11の長さ
方向にV溝ストライプ14が形成されている。このV溝
ストライプ14は基板11に達する一定の深さを有して
いる。V溝ストライプ14は、基板11の光出射用の前
端面15から後端面16に亘って形成されており、その
幅は前端面15側で狭く後端面16側で広くなるように
設定されている。即ち、前端面15側におけるV溝スト
ライプ14の長さL1が約50μm以上の範囲では、幅
W1は例えば1〜2μmに設定され、基板11のほぼ中
央部の長さL2の範囲では、幅W2は徐々に広がるよう
に形成されている。さらに、後端面16側における長さ
L3が約50μm以上の範囲では、幅W3は例えば10
μm以上に設定されている。
このように形成されたV溝ストライプ14の内部及びブ
ロック層13上には、p−InPクラッド層17及びp
−InGaAsP活性層18が順次形成されている。V
溝ストライプ14内の活性層18の幅は、V溝ストライ
プ14の幅W1〜W3に対応して後端面16側で広く形
成されている。また、V溝ストライプ14内の活性層1
8の厚さは、例えば0.1〜0.3μm程度に設定され
ている。活性層18上には、n−InPクラッド層19
及びn−InGaAsPコンタクト層20が順次形成さ
れている。
前記コタンクト層20上のV溝ストライプ14の長さL
2〜L3の範囲に相当する箇所には、SiO等から成
る絶縁膜21が、例えば1000Å以上の厚さに形成さ
れている。また、コンタクト層20上にはAu・Ge・
Ni合金等から成るオーミック電極22が形成され、さ
らに基板全面に図示しない密着層としてのTi、バリヤ
層としてのPt及びボンディング用のAu層等が形成さ
れている。基板11の裏面側には、図示しないAu・Z
n合金等から成るオーミック電極が形成されている。
上記のように構成される端面発光型発光ダイオードの製
造は、次のようにしてなされる。
先ず、基板11上に液相成長法等を用いてバッファ層1
2及びブロック層13を順次形成する。次いで、一般的
なリソグラフィー技術及びエッチング技術等を用いてV
溝ストライプ14を形成する。このとき、V溝ストライ
プ14の幅W1〜W3は変化させるが、深さは一定の値
に維持する。
次に、V溝ストライプ14上及びブロック層13上に液
相成長法等によりクラッド層17、活性層18、クラッ
ド層19及びコンタクト層20を順次形成する。次い
で、コンタクト層20上に絶縁膜21を形成した後に、
真空蒸着法等によりオーミック電極22を形成する。さ
らに基板全面にTi、Pt、Au等を真空蒸着法等によ
り被着させる。
その後、チップ化する際のダイシング性を良くするため
に、基板11の厚さが例えば100μm程度となるよう
にバックエッチを施した後に、基板11側のオーミック
電極を真空蒸着法等により形成すれば、所定の端面発光
型発光ダイオードが得られる。
以上のような構成に製造された端面発光型発光ダイオー
ドにおいては、V溝ストライプ14における幅W1の狭
い領域のみに電流が流れる。それ故、活性層18のうち
実際に発光に寄与するのは、光出射用の前端面15から
長さL1の領域であって、長さL2〜L3の領域での発
光はほとんどない。
これにより、V溝ストライプ14の長さL1の領域に電
流注入されると、活性層18の屈折率が大きくなり前端
面15側の光取り出し効率が良くなると共に、長さL2
〜L3の領域との間に屈折率差を生じ、長さL2〜L3
の領域に光吸収層としての効果を生じる。また、後端面
16側で反射された光が長さL1の領域に戻ってくる確
率は極めて小さくなる。したがって、ファブリプロモー
ドを的確に抑制できる。さらに、活性層18の体積は、
従来の一般的な端面発光型発光ダイオードに比較して数
十倍もの体積とすることができるので、光出力の温度特
性を面発光型発光ダイオードと同等、もしくはそれ以上
の優れたものとすることができる。
なお、本発明は図示の実施例に限定されず種々の変形が
可能であり、例えば次のような変形例が挙げられる。
(1) 第1図ではInP系の端面発光型発光ダイオー
ドを例に挙げて説明したが、本発明は例えばGaAs系
等の他の化合物系の端面発光型発光ダイオードにも適用
可能である。
(2) 第1図のV溝ストライプ14では、幅W2が徐
々に増加する長さL2の領域を設けるものとしたが、こ
の領域は設けなくてもよい。
(3) 端面発光型発光ダイオードの構造及び形状等は
図示のものに限定されず、またその製造方法も上記実施
例に限定されるものではない。例えばV溝ストライプ1
4はU溝ストライプとしてもよいし、各層の形成は気相
成長法により行なうこともできる。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように本発明によれば、活性膜の後
端面側における幅を広く形成し、その幅の広い活性層上
に絶縁膜を形成したので、活性層内におけるファブリペ
ローモードが抑えられ、その結果動作温度が−50℃の
低温であっても発振せず、光出力の温度変化率も1.0
%/℃以内と小さくすることができる。したがって、低
温においても光出力の温度特性が極めて優れた端面発光
型発光ダイオードを得ることができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す端面発光型発光ダイオー
ドの構造図、及び第2図は従来の端面発光型発光ダイオ
ードの一構成例を示す構造図である。 11……p−InP基板、14……V溝ストライプ、1
5……前端面、16……後端面、17……p−InPク
ラッド層、18……p−InGaAsP活性層、19…
…n−InPクラッド層、21……絶縁膜。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上にストライブ状に形成された活性層
    を有し、電流を流すことにより前記活性層の前端面から
    光が出射される端面発光型ダイオードにおいて、 前記活性層の後端面側における幅を前記前端面側におけ
    る幅よりも広く形成し、 その幅の広がった前記活性層を含む領域の上方に電気的
    な絶縁膜を形成したことを特徴とする端面発光型発光ダ
    イオード。
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