JPH06260943A - 誤り訂正装置 - Google Patents

誤り訂正装置

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JPH06260943A
JPH06260943A JP4350493A JP4350493A JPH06260943A JP H06260943 A JPH06260943 A JP H06260943A JP 4350493 A JP4350493 A JP 4350493A JP 4350493 A JP4350493 A JP 4350493A JP H06260943 A JPH06260943 A JP H06260943A
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Chiyoko Matsumi
知代子 松見
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、従来に比較して、少ない演算の実
行回数にて行列式の値を求め、これにより低い動作クロ
ックもしくは短い演算実行時間にて誤り訂正を行なう誤
り訂正装置を提供する。 【構成】 シンドローム計算器21は、入力された受信系
列からシンドロームを計算する。誤り位置多項式係数計
算器22は、シンドロームから誤り位置多項式の係数を求
め、この係数は誤り位置計算器23に入力される。誤り位
置計算器23は係数と誤り位置多項式係数計算器22が出力
する誤り個数判定信号により、受信系列中の誤り位置を
計算する。この誤り位置、シンドローム及び誤り個数判
定信号を用いて、誤りパターン計算器24は誤りパターン
を計算する。遅延器25は誤りパターンが生成されるまで
に要する時間だけ受信系列を遅延し、訂正器26は遅延器
25の出力の誤ったディジットを訂正して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガロア拡大体上の行列
式の値を求めることにより誤り訂正符号を復号する誤り
訂正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばピット、ランドの長さにて
信号を変調記録するコンパクトディスクや、磁気テープ
に与える磁化の方向の相違にて信号を記録するディジタ
ルVTRなど、いわゆる“1”、“0”のディジタル信
号にて信号を記録再生する機器が製品化されている。こ
れらの機器においては、記録メディアに記録された
“1”、“0”のディジタル信号をヘッドにて読み取
り、記録信号の再生を行っているが、メディアに付着し
た粉塵や、メディアに生じた欠陥などによるドロップア
ウトなどにより、記録信号を再生して復号する際に、
“1”に符号化されていた信号を誤って“0”に復号化
したり、本来“0”に符号化されていた信号を誤って
“1”に復号化してしまうことが発生する。
【0003】このような復号化の誤りを訂正するため
に、上記した機器においては信号を記録する際に、情報
信号に誤り訂正符号が冗長ビットとして付加されて記録
されており、この誤り訂正符号を再生ブロック内に設け
られた誤り訂正回路にて復号化することにより、符号化
して記録した情報信号と一致した信号を復号化すること
を可能としている。
【0004】以下、このような従来用いられている誤り
訂正装置(例えば、特公平4−52556号公報に開示
された『多数バイトエラー訂正システム』参照)につい
て図面を参照しながら説明する。
【0005】図3はGF(2m)(mは正の整数)上の
(N,N−6,7)リードソロモン符号の誤り訂正装置
のブロック図である。図3において、1はシンドローム
計算器、2は誤り位置係数計算器、3は誤りパターン係
数計算器、4は誤り位置及び誤りパターン計算器、5は
遅延器である。
【0006】以上のように構成された誤り訂正装置の誤
り位置係数計算器2は、シンドローム計算器1で計算さ
れたシンドロームS0,S1,S2,S3,S4,S5から誤り位置係数
Δ0123を求めており、Δ0123の値は
生起したと判断される誤りの個数が3である時、
【0007】
【数1】
【0008】
【数2】
【0009】
【数3】
【0010】
【数4】
【0011】2である時、Δ0=S1・S3+S2・S2、Δ1=S0
S3+S1・S2、Δ2=S1・S1+S0・S2、1である時、Δ0=S1
Δ1=S0である(・はGF(2m)上の乗算、+はGF
(2m)上の加算を示す。以下同様とする)。
【0012】この誤り位置係数計算器2のブロック図が
図4である。図4において、11はGF(2m)上の乗算
器、12はGF(2m)上の加算器である。
【0013】Δ0123の計算は、全く公式通り
のものである。従って例えば4個の誤りを訂正できるG
F(2m)(mは正の整数)上の(N,N−8,9)リー
ドソロモン符号の誤り訂正装置の構成を同様に与えた場
合、シンドローム計算器1で計算されたシンドローム
S0,S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7から誤り位置係数Δ01,
Δ234を求めており、Δ01234の値
は、生起したと判断される誤りの個数が3以下である
時、(N,N−6,7)リードソロモン符号の場合と同
じであり、4である時、
【0014】
【数5】
【0015】
【数6】
【0016】
【数7】
【0017】
【数8】
【0018】
【数9】
【0019】である。従って、Δ0は(数10)で、a=
S1,b=S2,c=S3,d=S4,e=S5,f=S6,g=S7とし、Δ4
(数10)で、a=S0,b=S1,c=S2,d=S3,e=S4,f=S5,
g=S6とし、Δ 2は(数11)で、a=S0,b=S1,c=S2,d
=S3,e=S4,f=S5,g=S6,h=S7として、それぞれ公式通
りに得られる。
【0020】
【数10】
【0021】
【数11】
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、行列式の値を求めるには、(数1)(数
2)(数3)(数4)の場合はそれぞれ乗算を9回、加
算を5回、(数5)(数7)(数9)の場合はそれぞれ
乗算を28回、加算を17回要し、これらの演算を行う
のにソフトウェアのプログラムにて実現した場合やハー
ドウェアとして回路化して実現した場合には、動作クロ
ックが高くもしくは演算の実行時間が長くなってしま
う。あるいはハードウェアの規模が非常に大きくなると
いう課題を有していた。
【0023】本発明はこのような課題を解決し、従来に
比較して、少ない演算の実行回数にて行列式の値を求
め、これにより低い動作クロックもしくは短い演算実行
時間にて誤り訂正を行う誤り訂正装置を提供することを
目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の誤り訂正装置は、情報信号に付加して記録担
体に記録再生される誤り訂正符号を復号する誤り訂正装
置であって、入力された符号語をもとにシンドロームを
算出するシンドローム計算器と、前記シンドロームをも
とに、入力された符号語の誤り個数を判定して誤り個数
判定信号を出力すると共に、前記シンドロームをもとに
誤り位置多項式Xnn-1・Xn-1n-2・Xn -2+…+σ1・X+σ
0の係数σi(i=n-1,n-2,…,1,0)を計算する誤り位置
多項式係数計算器と、この計算により求められた係数σ
iを用いて前記誤り位置多項式Xnn-1・Xn-1n-2・X
n-2+…+σ1・X+σ0を0とおいたときの根Xを求め、この
根Xに基づいて前記誤り位置を求める誤り位置計算器
と、この求められた誤り位置と前記シンドロームおよび
誤り個数判定信号をもとに誤りパターンを生成する誤り
パターン計算回路と、入力信号された符号語から前記誤
りパターンが生成されるまでに要する時間だけ、入力さ
れた符号語を遅延させる遅延器と、前記遅延器の出力と
前記誤りパターンとを用いることにより訂正された符号
語を生成する訂正器とを具備したことを特徴とするもの
である。
【0025】前記誤り位置多項式係数計算器は、入力さ
れたシンドロームに基づいて、ガロア体GF(2)の拡大
体GF(2m)(mは正の整数)の上の誤り訂正符号を復
号する際、生起している誤りの個数を判定するための行
列式演算、及び誤り位置多項式の係数を求めるための行
列式演算を行なう場合に、低次の行列式演算を行なった
後に、前記低次の行列式演算の結果を必要とする複数種
類の高次の行列式演算を並列して行なうことを特徴とす
る。
【0026】
【作用】本発明は、誤り位置多項式係数計算器にてこの
多項式の係数を求めるに際して、行列式の計算を、低次
の行列式演算を行なった後に、それらの結果を共通して
必要とする高次の行列式演算を並列して行なうことによ
り、短い実行時間にて行列式の計算が実現でき、これに
より誤り訂正を高速化することができる。また、これら
の演算をハードウェア回路で実現した場合には、その回
路規模を小さく抑えることができる。
【0027】
【実施例】本発明の誤り訂正装置についての実施例を説
明する。
【0028】図1は本発明の誤り訂正装置の一実施例に
おけるブロック図である。図1において、21はシンドロ
ーム計算器、22は誤り位置多項式係数計算器、23は誤り
位置計算器、24は誤りパターン計算器、25は遅延器、26
は訂正器である。また27は、シンドローム計算器21、誤
り位置多項式係数計算器22、誤り位置計算器23、誤りパ
ターン計算器24をまとめて、以後、計算ブロックと称す
る。以下、GF(2m)上の(N,N−8,9)リードソ
ロモン符号を4重訂正するものとして説明する。
【0029】まず、入力データである受信系列R=(r
N-1,rN-2,…,r1,r0)がシンドローム計算器21に入力さ
れ、シンドローム計算器21はシンドロームS=(S0,S1,
S2,S3,S4,S5,S6,S7)を計算する。また、この受信系列
Rは遅延器25にも入力され、遅延器25では、誤り訂正計
算ブロック27で誤り訂正に必要な後述する計算を行って
いる間、受信系列Rを遅延させる。上記シンドロームS
の算出は(数12)に基づいて行なわれる。
【0030】
【数12】
【0031】ここで、送信された符号系列をC=
(cN-1,cN-2,…,c1,c0)とすると、この符号系列Cと受
信系列Rの間には、誤り系列をE=(eN-1,eN-2,…,e1,
e0)として(数13)の関係式が成り立つ。誤り系列E
はN個の要素のうち、誤りの生起している要素は誤りパ
ターンで、誤りの生起していない要素は0である系列と
する。従って、(数12)を(数14)とすることがで
き、かつ(数15)を満たすように符号化がなされてい
るため、(数16)が成立する。なお、本発明では、先
頭から(N−j)番目(j=0,1,…,N-2,N-1)のディジ
ットの誤り位置をαjで与えるものとする。
【0032】
【数13】
【0033】
【数14】
【0034】
【数15】
【0035】
【数16】
【0036】受信系列Rに誤りがなければ、即ちE=
(0,0,…,0,0)であれば、明らかにシンドロームS=
(0,0,0,0,0,0,0,0)となる。
【0037】上述のシンドロームSをもとに、誤り位置
多項式の係数を誤り位置多項式計算器22で計算する。こ
の計算については後で詳細に説明する。なお、誤りの個
数をv(v=1,2,3,4)とし、誤り位置をXk(k=1,…,
v)とすると、誤り位置多項式は(数17)で表される
ものである。誤り位置多項式計算器22で計算された係数
σj(j=0,…,v-1)をもとに、誤り位置多項式を零とお
いて、その根である誤り位置を誤り位置計算器23で計算
する。ここで、根として得られた値が誤り位置として不
適であった場合(重根の場合、根=0の場合、誤り位置
が符号語の範囲を越えた場合など)、または根が得られ
なかった場合には5重以上の誤りが生起しているとして
検出信号を付加する。
【0038】
【数17】
【0039】次に、シンドロームSと求められた誤り位
置Xk(k=1,…,v)とを用いて、対応する誤りパターンY
k(k=1,…,v)を誤りパターン計算器24で計算する。
(数16)より明らかに、v=1の時はS0=Y1、v=2
の時は(数18)、v=3の時は(数19)、v=4の
時は(数20)が明らかに成立する。これらの関係式は
Ykのv元1次連立方程式であり、誤りパターンYkをたや
すく求めることができる。
【0040】
【数18】
【0041】
【数19】
【0042】
【数20】
【0043】上記の計算を実行している間、受信系列R
は遅延器25で遅延され、(数13)に基づいて、この遅
延された系列と求められた誤り系列との排他的論理和
(Exclusive-OR)を訂正器26で求めることにより、誤り
訂正は完了する。
【0044】次に、本実施例の誤り訂正装置における誤
り位置多項式係数計算器22について詳細に説明する。図
2は誤り位置多項式係数計算器22のブロック図である。
図2において、31は0誤り判定器、32は1誤り判定器、
33は2誤り判定器、34は3誤り判定器、35は1誤り判定
係数計算器、36は2誤り判定係数計算器、37は3誤り判
定係数計算器、38は1次位置多項式係数計算器、39は2
次位置多項式係数計算器、40は3次位置多項式係数計算
器、41は4次位置多項式係数計算器、42は選択器であ
る。
【0045】まず、シンドローム計算器21で計算された
シンドロームS0,S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7は、0誤り判定
器31、1誤り判定係数計算器35、2誤り判定係数計算器
36、3誤り判定係数計算器37に入力される。以下、計算
されるシーケンスに従って説明する。
【0046】(1)0誤り判定器31は、S0=S1=S2=S3
=S4=S5=S6=S7=0 であれば誤りは0個であると判定
し、誤り個数が0個であることを示す判定信号を出力す
る。この0誤り判定器31は、例えば、S0〜S7が全て0で
あるときにのみハイレベル信号を出力する論理回路で構
成することができる。
【0047】(2)1誤り判定係数計算器35は、入力さ
れたシンドロームS0,S1,S2,S3,S4,S 5,S6,S7から、(数
21)〜(数26)で与えられる1誤り判定係数A02,A1
3,A24,A35,A46,A57を求める。
【0048】
【数21】
【0049】
【数22】
【0050】
【数23】
【0051】
【数24】
【0052】
【数25】
【0053】
【数26】
【0054】1誤り判定器32は、A02=A13=A24=A35=
A46=A57=0 であれば誤りは1個であると判定し、誤り
個数が1個であることを示す判定信号を出力する。この
1誤り判定器32は、例えば、A02,A13,A24,A35,A46,A57
が全て0であるときにのみハイレベル信号を出力する論
理回路で構成することができる。この時、1次位置多項
式係数計算器38で、 σ10 = S1/S0 …(1) を求め、選択器42ではσ0 =σ10、σ1=不定、σ2=不
定、σ3=不定を出力する。
【0055】(3)2誤り判定係数計算器36は、入力さ
れたシンドロームS0,S1,S2,S3,S4,S 5,S6,S7から、ま
ず、 A04 = S0・S4 + S2 2 …(2) A15 = S1・S5 + S3 2 …(3) A26 = S2・S6 + S4 2 …(4) A37 = S3・S7 + S5 2 …(5) を求め、次に(数27)〜(数30)で与えられる2誤
り判定係数A024,A135,A2 46,A357を求める。
【0056】
【数27】
【0057】
【数28】
【0058】
【数29】
【0059】
【数30】
【0060】2誤り判定器33は、A024=A135=A246=A3
57=0 であれば誤りは2個であると判定し、誤り個数が
2個であることを示す判定信号を出力する。この2誤り
判定器33は、例えば、A024,A135,A246,A357が全て0で
あるときにのみハイレベル信号を出力する論理回路で構
成することができる。この時、2次位置多項式係数計算
器39で、 σ21 = (S0・S3 + S1・S2)/A02 …(6) σ20 = A13/A02 …(7) を求め、選択器42ではσ0 =σ20、σ1=σ21、σ2=不
定、σ3=不定を出力する。
【0061】(数27)〜(数30)により、A024,A13
5,A246,A357を求めることは、GF(2m)上の行列式
(数31)を(数32)のように展開して行列式の値を
求めることに相当する。これは、例えば、(数27)に
おいて計算に使用されるシンドロームS0,S1,S2,S3,S
4を、(数32)に示した行列式におけるA,B,C,D,Eにそ
れぞれ対応させて考えるとわかりやすい。
【0062】
【数31】
【0063】
【数32】
【0064】(数32)によれば、この行列式の計算に
は、6回の乗算、5回の加算、3回の2乗演算が必要で
あるが、C・E+D2,A・E+C2,A・C+B2が予め計算されていれ
ば、3回の乗算と2回の加算のみで演算は可能となる。
上述した演算においては、行列式は4個であり、本来は
24回の乗算、20回の加算、12回の2乗演算が必要
とされる。本実施例では、A04,A15,A26,A37を本ステッ
プで計算する必要があるが、A02,A13,A24,A35,A46,A57
は1誤り判定係数計算器35で既に計算されていることか
ら、16回の乗算、12回の加算、4回の2乗演算のみ
で行列式を計算することができ、行列式計算を簡単化で
きる。
【0065】(4)3誤り判定係数計算器37は、入力さ
れたシンドロームS0,S1,S2,S3,S4,S 5,S6,S7から、まず A06 = S0・S6 + S3 2 …(8) A17 = S1・S7 + S4 2 …(9) を求め、次に(数33)(数34)で与えられる3誤り
判定係数A0246,A1357を求める。
【0066】
【数33】
【0067】
【数34】
【0068】3誤り判定器34は A0246=A1357=0 であ
れば誤りは3個であると判定し、誤りが3個であること
示す判定信号を出力する。この3誤り判定器34は、例え
ば、A0246,A1357がともに0であるときにのみハイレベ
ル信号を出力する論理回路で構成することができる。
【0069】(数33)(数34)により、A0246,A135
7を求めることは、GF(2m)上の行列式(数35)を
(数36)のように展開して行列式の値を求めることに
相当する。これは、例えば、(数33)において計算に
使用されるシンドロームS0,S 1,S2,S3,S4,S5,S6を、(数
36)に示した行列式におけるA,B,C,D,E,F,Gにそれぞ
れ対応させて考えるとわかりやすい。
【0070】
【数35】
【0071】
【数36】
【0072】(数36)によれば、この行列式の計算に
は、9回の乗算、8回の加算、6回の2乗演算が必要で
あるが、A・C+B2,E・G+F2,A・E+C2,C・G+E2,A・G+D2,C・E+D2
が予め計算されていれば、3回の乗算と2回の加算のみ
で演算は可能となる。上述した演算においては行列式は
2個であり、本来は18回の乗算、16回の加算、12
回の2乗演算が必要とされる。本実施例では、A06,A17
を本ステップで計算する必要があるが、A02,A13,A24,A3
5,A46,A57は1誤り判定係数計算器35で、A04,A15,A26,A
37は2誤り判定係数計算器36で既に計算されていること
から、8回の乗算、6回の加算、2回の2乗演算のみで
行列式を計算することができ、行列式演算を簡単化でき
る。
【0073】(5)3誤り判定係数計算器37で、誤りが
3個であると判定された場合には、3次位置多項式係数
計算器40で、 σ32 = A025/A024 …(10) σ31 = A035/A024 …(11) σ30 = A135/A024 …(12) を求め、選択器42ではσ0 =σ30、σ1=σ31、σ2=σ
32、σ3=不定を出力する。但し、A025,A035はそれぞれ
(数37)(数38)で与えられるものである。
【0074】
【数37】
【0075】
【数38】
【0076】(数37)(数38)式によりA025,A035
を求めることは、GF(2m)上の行列式(数39)を
(数40)のように展開して行列式の値を求めることに
相当する。これは、例えば、(数37)において計算に
使用されるシンドロームS0,S1,S2,S3,S4,S5を、(数4
0)に示した行列式におけるA,B,C,D,E,Fにそれぞれ対
応させて考えるとわかりやすい。
【0077】
【数39】
【0078】
【数40】
【0079】(数40)によれば、この行列式の計算に
は、6回の乗算、5回の加算、3回の2乗演算が必要で
あるが、C・E+D2,A・E+C2,A・C+B2が予め計算されていれ
ば、3回の乗算と2回の加算のみで演算は可能となる。
上述した演算においては行列式は2個であり、本来は1
2回の乗算、10回の加算、6回の2乗演算が必要とさ
れる。本実施例では、A02,A13,A24,A35は1誤り判定係
数計算器35、A04,A15は2誤り判定係数計算器36にて既
に計算されていることから、6回の乗算、4回の加算の
みで行列式を計算することができ、行列式演算を簡単化
できる。
【0080】(6)誤りが3個より大きいと判定された
場合には、4次位置多項式係数計算器41で、まず上記し
たA025,A035と同様に、
【0081】
【数41】
【0082】
【数42】
【0083】を求め、次に、 σ43 = A0247/A0246 …(13) σ42 = A0257/A0246 …(14) σ41 = A0357/A0246 …(15) σ40 = A1357/A0246 …(16) を求め、選択器42ではσ0 =σ40、σ1=σ41、σ2=σ
42、σ3=σ43を出力する。但し、A0247,A0257,A0357は
それぞれ(数43)(数44)(数45)で与えられる
ものである。
【0084】
【数43】
【0085】
【数44】
【0086】
【数45】
【0087】A0247,A0357については、A247,A257は本ス
テップで計算されるが、A24,A35,A46,A57は1誤り判定
係数計算器35で、A26,A37,A024,A135,A246,A357は2誤
り判定係数計算器36で、A025,A035は3次位置多項式係
数計算器40で既に求められていることから、14回の乗
算、10回の加算のみで行列式を計算することができ、
行列式演算を簡単化できる。
【0088】(数44)によりA0257を求めることは、
GF(2m)上の行列式(数46)を(数47)のように
展開して行列式の値を求めることに相当する。これは、
例えば、(数44)において計算に使用されるシンドロ
ームS0,S1,S2,S3,S4,S5,S6,S 7を、(数47)に示した
行列式におけるA,B,C,D,E,F,G,Hにそれぞれ対応させて
考えるとわかりやすい。
【0089】
【数46】
【0090】
【数47】
【0091】(数47)によれば、この行列式の計算に
は、18回の乗算、17回の加算、6回の2乗演算が必
要であるが、A・C+B2,F・H+G2,A・E+C2,D・H+F2,A・G+D2,D・F
+E2,B・D+C2,E・G+F2,B・F+D2,C・G+E2,B・H+E2,C・E+D2が予
め計算されていれば、6回の乗算と5回の加算のみで演
算は可能となる。
【0092】本実施例では、A02,A13,A24,A35,A46,A57
は1誤り判定係数計算器35で、A04,A15,A26,A37は2誤
り判定係数計算器36で、A06,A07は3誤り判定係数計算
器37で既に計算されていることから、6回の乗算、5回
の加算のみでこの行列式を計算することができ、行列式
演算を簡単化できる。
【0093】以上の説明より明らかなように、4重誤り
訂正には(数21)〜(数30)、(数33)、(数3
4)、(数37)、(数38)、(数43)〜(数4
5)に示す、2次の行列式を6個、3次の行列式を6
個、4次の行列式を5個求める必要があるが、これらの
行列式の展開式には共通項が多く、例えば、(数21)
〜(数26)の結果を用いれば、(数27)〜(数3
0)、(数33)、(数34)、(数37)、(数3
8)の計算を簡単化できる。同様に、(数21)〜(数
26)の結果を用いれば、(数44)の計算を簡単化で
きる。さらに、(数27)〜(数30)、(数37)、
(数38)の結果を用いれば、(数43)(数45)の
計算を簡単化でき、また中間値として(2)式〜(5)
式、(8)式、(9)式を求めておけば(数27)〜
(数30)、(数33)、(数34)(数37)(数3
8)(数44)の計算を簡単化できる。
【0094】上記した前後関係を前提とする計算順序が
(表5)(表6)(表7)に示されている。ここで用い
ている計算手段は、1動作期間内にP+Q・RもしくはP2
+Q・Rを計算できること、及びこのどちらかの計算を任
意に選択できることを仮定している。また、P=0もあり
得る。
【0095】
【表5】
【0096】
【表6】
【0097】
【表7】
【0098】同様に、GF(2m)上の(N,N−6,
7)リードソロモン符号を用いて3重誤り訂正を行なう
場合の、上述の説明と同様の主旨の計算順序を(表8)
に示されている。ここで用いている計算手段は、上記の
4重誤り訂正の場合と同様に、1動作期間内にP+Q・R
もしくはP2+Q・Rを計算できること、及びこのどちらか
の計算を任意に選択できることを仮定している。また、
P=0もあり得る。
【0099】
【表8】
【0100】以上のように、本発明の誤り訂正装置の実
施例においては、誤り訂正を実現するのに共通して必要
な結果を繰り返して計算しないように計算順序を設定し
ているので、最短の実行時間で必要な行列式の値が得る
ことができ、これにより、短い処理時間にて符号の誤り
訂正を実現している。
【0101】実際にこのような順序で計算するために
は、先に計算した低次の行列式の値を保持する回路(ハ
ードウェアの場合)もしくは領域(ソフトウェアの場
合)が必要であるが、それらが不足する場合には、2度
以上同じ値を計算しなければならないこともあり得る。
しかし、一部でも先の計算結果を共通して用いることが
できれば、用いただけ実行時間を短縮できる。
【0102】なお、本実施例では、GF(2m)上の(N,
N−8,9)リードソロモン符号もしくは(N,N−
6,7)リードソロモン符号を扱っているが、任意の符
号長、任意の情報記号数、任意の体上のリードソロモン
符号に対して同様に系統的な計算を行なうことができ
る。また、4重訂正を行なうとしているが、何重訂正で
あっても符号の能力を越えない範囲であればこの計算方
法を適用できる。また、計算手段がどのようなものであ
っても本発明は適用可能であり、計算順序も(表5)
(表6)(表7)もしくは(表8)に示したもの以外で
もよい。
【0103】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、誤り位置多項式係数計算器にてこの多項式の係数を
求めるに際して、行列式の計算を、低次の行列式演算を
行なった後にそれらの結果を共通して必要とする高次の
行列式演算を行なうことにより、行列式計算を簡単化す
ることができる。従って、誤り訂正をソフトウェアのプ
ログラムとして実現する場合にはプログラムステップ数
の低減が可能となり、ハードウェアとして回路化した場
合には動作クロックの低速化または実行時間の短縮と回
路規模の低減が可能となり、その実用的効果は大きいも
のがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の誤り訂正装置の一実施例におけるブロ
ック図
【図2】本発明に係る誤り位置多項式係数計算器のブロ
ック図
【図3】従来の誤り訂正装置のブロック図
【図4】従来の誤り訂正装置の誤り位置係数計算器のブ
ロック図
【符号の説明】 21 シンドローム計算器 22 誤り位置多項式係数計算器 23 誤り位置計算器 24 誤りパターン計算器 25 遅延器 26 訂正器 27 計算ブロック 31 0誤り判定器 32 1誤り判定器 33 2誤り判定器 34 3誤り判定器 35 1誤り判定係数計算器 36 2誤り判定係数計算器 37 3誤り判定係数計算器 38 1次位置多項式係数計算器 39 2次位置多項式係数計算器 40 3次位置多項式係数計算器 41 4次位置多項式係数計算器 42 選択器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報信号に付加して記録担体に記録再生さ
    れる誤り訂正符号を復号する誤り訂正装置であって、入
    力された符号語をもとにシンドロームを算出するシンド
    ローム計算器と、前記シンドロームをもとに、入力され
    た符号語の誤り個数を判定して誤り個数判定信号を出力
    すると共に、前記シンドロームをもとに誤り位置多項式
    Xnn-1・Xn-1n-2・Xn-2+…+σ1・X+σ0の係数σi(i
    =n-1,n-2,…,1,0)を計算する誤り位置多項式係数計算
    器と、この計算により求められた係数σiを用いて前記
    誤り位置多項式Xnn-1・Xn-1n-2・Xn-2+…+σ1・X+σ
    0を0とおいたときの根Xを求め、この根Xに基づいて
    前記誤り位置を求める誤り位置計算器と、この求められ
    た誤り位置と前記シンドロームおよび誤り個数判定信号
    をもとに誤りパターンを生成する誤りパターン計算回路
    と、入力信号された符号語から前記誤りパターンが生成
    されるまでに要する時間だけ、入力された符号語を遅延
    させる遅延器と、前記遅延器の出力と前記誤りパターン
    とを用いることにより訂正された符号語を生成する訂正
    器とを具備したことを特徴とする誤り訂正装置。
  2. 【請求項2】誤り位置多項式係数計算器は、入力された
    シンドロームに基づいて、ガロア体GF(2)の拡大体G
    F(2m)(mは正の整数)の上の誤り訂正符号を復号する
    際、生起している誤りの個数を判定するための行列式演
    算、及び誤り位置多項式の係数を求めるための行列式演
    算を行なう場合に、低次の行列式演算を行なった後に、
    前記低次の行列式演算の結果を必要とする複数種類の高
    次の行列式演算を並列して行なうことを特徴とする請求
    項1記載の誤り訂正装置。
  3. 【請求項3】入力される符号語はガロア体GF(2)の拡
    大体GF(2m)(mは正の整数)上の(N,N−8,9)
    リードソロモン符号で構成されており、誤り位置多項式
    係数計算器は、入力されたシンドロームに基づいて、前
    記リードソロモン符号を4重訂正する際に、任意にP+
    Q・RもしくはP2+Q・Rを選択して計算できる計算
    器を用いて(・はGF(2m)上の乗算、+はGF(2m)上の
    加算を示す)、行列式演算を(表1)(表2)(表3)
    の順序に基づいて行ない、誤り位置多項式Xnn-1・X
    n-1n-2・Xn-2+…+σ1・X+σ0の係数σi(i=n-1,n-2,
    …,1,0)を計算することを特徴とする請求項2記載の誤
    り訂正装置。 【表1】 【表2】 【表3】
  4. 【請求項4】入力される符号語はガロア体GF(2)の拡
    大体GF(2m)(mは正の整数)上の(N,N−6,7)
    リードソロモン符号で構成されており、誤り位置多項式
    係数計算器は、入力されたシンドロームに基づいて、前
    記リードソロモン符号を3重訂正する際に、任意にP+
    Q・RもしくはP2+Q・Rを選択して計算できる計算
    器を用いて(・はGF(2m)上の乗算、+はGF(2m)上の
    加算を示す)、行列式演算を(表4)の順序に基づいて
    行ない、誤り位置多項式Xnn-1・Xn-1n-2・Xn-2+…+
    σ1・X+σ0の係数σi(i=n-1,n-2,…,1,0)を計算する
    ことを特徴とする請求項2記載の誤り訂正装置。 【表4】
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003516598A (ja) * 1999-09-10 2003-05-13 松下電器産業株式会社 誤り訂正装置
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