JPH0626019B2 - 磁気記録媒体の製造方法およびその装置 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法およびその装置

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JPH0626019B2
JPH0626019B2 JP5536485A JP5536485A JPH0626019B2 JP H0626019 B2 JPH0626019 B2 JP H0626019B2 JP 5536485 A JP5536485 A JP 5536485A JP 5536485 A JP5536485 A JP 5536485A JP H0626019 B2 JPH0626019 B2 JP H0626019B2
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cylindrical
gas
introduction pipe
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gas introduction
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進 柴崎
邦夫 若井
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Hitachi Maxell Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は強磁性金属薄膜層を記録層とする磁気記録媒
体の製造方法およびその実施に使用する装置に関し、さ
らに詳しくは磁気特性に優れた前記の磁気記録媒体の製
造方法およびその実施に使用する装置に関する。
〔従来の技術〕
強磁性金属薄膜層を記録層とする磁気記録媒体は、通
常、ポリエステルフイルムなどの基体を真空槽内に取り
つけた円筒状キャンの周側面に沿って移動させ、この基
体に強磁性材を真空蒸着するなどしてつくられており、
磁気特性を良好にするため、最低入射角を調整して斜め
に入射蒸着するとともに、最低入射角部近傍から強磁性
材の蒸気流に向かって酸素ガスを導入することが行われ
ている。(特開昭58−41443号、特開昭58−8
3327号) 〔発明が解決しようとする問題点〕 ところが、この従来の最低入射角を調整して斜め入射蒸
着を行うとともに、最低入射角部近傍から強磁性材の蒸
気流に向かって酸素ガスを導入する方法では、円筒状キ
ャンの両端エッジ側から酸素ガスが拡散するため、酸素
ガスを安定して供給することができず、酸素ガスの供給
を充分にして高保磁力を得ようとすると大量の酸素ガス
を要し、さらに幅方向に安定した磁気特性が得られない
という難点があった。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明はかかる欠点を改善するため種々検討を行った
結果なされたもので、円筒状キャンの周側面に沿って移
動する基体から、円筒状キャンの下方に配設したガス導
入管に至る最も近い距離の1/2以上の高さを有し、か
つ円筒状キャンの半径の1/3以上の長さを有する一対
のガス拡散防止板を、円筒状キャンの両端エッジ部下端
近傍からガス導入管に向けて配設し、ガス導入管から基
体の蒸気流入射部に差し向けられる酸化性ガスが円筒状
キャンの両端エッジ側から拡散するのを効果的に防止す
ることによって、酸化性ガスを基体の幅方向に均一に導
入させ、酸化性ガスの供給を安定にして、大量の酸化性
ガスを要することなく得られる磁気記録媒体の保磁力を
充分に向上するとともに、幅方向の保磁力を均一にし、
磁気特性を充分に向上させたものである。
以下、図面を参照しながらこの発明について説明する。
第1図はこの発明で使用する真空蒸着装置の断面図を示
したものであり、1は真空槽でこの真空槽1の内部は排
気系2により真空に保持される。3は真空槽1の中央部
に配設された円筒状キャンであり、プラスチックフイル
ム等の基体4は原反ロール5よりこの円筒状キャン3の
周側面に沿って移動し、巻き取りロール6に巻き取られ
る。この間円筒状キャン3の周側面に沿って移動する基
体4に対向して真空槽1の下部に配設された強磁性材蒸
発源7で強磁性材8が加熱蒸発され、この蒸気流Aが円
筒状キャン3の下方に配設された防着板9の作用で基体
4に斜め入射蒸着される。このとき同時に円筒状キャン
3と防着板9との間に配設されたガス導入管10から、
酸化性ガスが円筒状キャン3の周側面にそって移動する
基体4の蒸気流入射部に直射するように吹きつけられ
る。ここで、円筒状キャン3の両端エッジ部下端近傍か
らガス導入管10に向けて、一対のガス拡散防止板11
が、第2図に示すように真空槽1に固定した支持板12
にピン13で固定して配設されており、このガス拡散防
止板11は、円筒状キャン3の周側面に沿って移動する
基体4から下方のガス導入管10に至る最も近い距離H
の1/2以上の高さhを有し、かつ円筒状キャン3の半
径rの1/3以上の長さlを有する大きさにしてある。
しかして、ガス導入管10から円筒状キャン3の周側面
に沿って移動する基体4の蒸気流入射部に向かって、酸
化性ガスが吹きつけられる際、ガス拡散防止板11によ
って、酸化性ガスは円筒状キャン3の両端エッジ側から
拡散されることなく、基体4の全幅方向にわたって均一
に吹きつけられる。その結果、基体4の幅方向に均一に
酸化性ガスが導入され、安定した酸化性ガスの供給が行
われて、大量の酸化性ガスを要することなく保磁力が充
分に向上され、さらに幅方向で均一な高保磁力を有する
磁気特性に優れた磁気記録媒体が得られる。このよう
に、ガス拡散防止板11の高さhおよび長さlは、円筒
状キャン3の周側面に沿って移動する基体4から下方の
ガス導入管10に至る最も近い距離Hの1/2以上の高
さhとし、かつ円筒状キャン3の半径rの1/3以上の
長さlにするのが好ましく、ガス拡散防止板11の高さ
hおよび長さlを、円筒状キャン3の周側面に沿って移
動する基体4から下方のガス導入管10に至る最も近い
距離Hの1/2未満にしたり、円筒状キャン3の半径r
の1/3未満にしたのでは、酸化性ガスを基体4の全幅
方向にわたって充分に均一に吹きつけることができず、
所期の効果が得られない。
このようなガス拡散防止板11は、ステンレスあるいは
銅などの金属板で形成され、内部に冷媒を循環させて冷
却できるようにしたものが好ましく使用される。
また、酸化性ガスとしては、酸素ガスが良好なものとし
て使用され、この他酸素ガスに他のガスを混合したもの
も好適に使用される。
基体としては、ポリエステル、ポリイミド、ポリアミド
等一般に使用されている高分子成形物からなるプラスチ
ックフイルムおよび銅などの非磁性金属からなる金属フ
イルムが使用され、また、強磁性金属薄膜層を形成する
強磁性材料としては、Co、Ni、Feなどの強磁性金
属単体の他、これらの強磁性金属単体を少なくとも1種
含む合金あるいは酸化物、およびCo−P、Co−Ni
−Pの如き強磁性金属との化合物など、一般に真空蒸着
に使用される強磁性材料がいずれも使用される。
また、磁気記録媒体としては、ポリエステルフイルム、
ポリイミドフイルムなどのプラスチックフイルムを基体
とする磁気テープ、プラスチックフイルム、アルミニウ
ム板およびガラス板等からなる円盤やドラムを基体とす
る磁気ディスクや磁気ドラムなど、磁気ヘッドと摺接す
る構造の種々の形態を包含する。
〔実施例〕
次に、この発明の実施例について説明する。
実施例1 第1図および第2図に示す真空蒸着装置を使用し、20
μ厚のポリエステルフイルム4を、原反ロール5より円
筒状キャン3の周側面に沿って移動させ、巻き取りロー
ル6に巻き取るようにセットするとともに、強磁性材蒸
発源7内にコバルト−ニッケル合金(重量比8:2)8
をセットした。次いで、ガス拡散防止板11を、長さl
が円筒状キャン3の半径rの2/3で一定で、高さhが
基体4からガス導入管10に至る最も近い距離Hと同じ
もの、距離Hの1/2のもの、および距離Hの1/4の
ものにそれぞれ取り替えて使用し、排気系2で真空槽1
内を約5×10-6トールにまで真空排気するとともに、
ガス導入管10から酸素ガスを100〜300ml/min
の範囲の種々の流量で導入して、真空度を7×10-5
1.5×10-4トールとし、コバルト−ニッケル合金8
を加熱蒸発させて、ポリエステルフイルム4の走行速度
10m/min、最低入射角50度で斜め入射蒸着を行
い、ポリエステルフイルム4上にコバルト−ニッケル合
金からなる厚さ1000Åの強磁性金属薄膜層を形成し
た。しかる後、所定の幅に裁断して多数の磁気テープを
つくった。
このようにして得られた各磁気テープについて、保磁力
を測定し、酸素ガスの導入量と保磁力の関係を、ガス拡
散防止板11の高さhをパラメータとして調べた。第3
図はその結果をグラフに表したもので、グラフAは高さ
hが基体4からガス導入管10に至る最も近い距離Hと
同じガス拡散防止板11を用いて得られたものを示し、
グラフBは同高さhが距離Hの1/2のガス拡散防止板
11を用いて得られたもの、グラフCは同高さhが距離
Hの1/4のガス拡散防止板11を用いて得られたもの
を示す。この第3図から明らかなように、酸素ガスの流
れおよび導入量が磁気テープの保磁力の大小に影響し、
ガス拡散防止板の高さhが、基体4からガス導入管10
に至る最も近い距離Hの1/2より低くては充分に高い
保磁力が得られないが、基体4からガス導入管10に至
る最も近い距離Hの1/2以上であると良好な保磁力が
得られるのがわかる。
実施例2 実施例1において酸素ガスの流量を200ml/minと一
定にした以外は実施例1と同様にして磁気テープをつく
った。
このようにして得られた各磁気テープについて、幅方向
の各点における保磁力を測定し、磁気テープの幅方向に
おける保磁力の分布を、ガス拡散防止板11の高さhを
パラメータとして調べた。第4図は基体4の全幅を百分
率で表して得られた結果をグラフで示したもので、グラ
フAは高さhが基体4からガス導入管10に至る最も近
い距離Hと同じガス拡散防止板11を用いて得られたも
のを示し、グラフBは同高さhが距離Hの1/2のガス
拡散防止板11を用いて得られたもの、グラフCは同高
さhが距離Hの1/4のガス拡散防止板11を用いて得
られたものを示す。この第4図から明らかなように、酸
素ガスの流れが磁気テープの幅方向の保磁力の分布に影
響し、ガス拡散防止板の高さhが基体4からガス導入管
10に至る最も近い距離Hの1/2以上であると幅方向
で均一な高保磁力が得られのがわかる。
〔発明の効果〕
第3図および第4図から明らかなように、酸素ガスの流
れおよび導入量が保磁力の大小、および磁気テープの幅
方向の保磁力の分布に影響し、所定のガス拡散防止板を
円筒状キャンの両端エッジ部下端近傍からガス導入管に
向けて配設したこの発明の装置および方法によれば、幅
方向で均一な高保磁力を有し、磁気特性が充分に向上さ
れた磁気記録媒体が得られることがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の磁気記録媒体製造装置の概略断面
図、第2図は同要部拡大斜視図、第3図はこの発明の製
造方法で得られた磁気テープの保磁力と酸素ガス導入量
との関係を、ガス拡散防止板の高さをパラメータとして
示した関係図、第4図はこの発明の製造方法で得られた
磁気テープの幅方向の保磁力の分布を、ガス拡散防止板
の高さをパラメータとして示した関係図である。 1……真空槽、3……円筒状キャン、4……基体、7…
…強磁性材蒸発源、8……強磁性材、9……防着板、1
0……ガス導入管、11……ガス拡散防止板、A……蒸
気流、H……距離、h……高さ、r……半径、l……長

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空雰囲気内で、強磁性材蒸発源から蒸発
    せしめられた強磁性材の蒸気流を、円筒状キャンの周側
    面に沿って高入射角部から低入射角部へ移動する基体に
    斜めに入射すると同時に、円筒状キャンの下方に配設し
    たガス導入管から基体の蒸気流入射部に酸化性ガスを導
    入しつつ蒸着する磁気記録媒体の製造方法において、円
    筒状キャンの周側面に沿って移動する基体から下方のガ
    ス導入管に至る最も近い距離の1/2以上の高さを有
    し、かつ円筒状キャンの半径の1/3以上の長さを有す
    る一対のガス拡散防止板を、円筒状キャンの両端エッジ
    部下端近傍からガス導入管に向けて配設し、ガス導入管
    から基体の蒸気流入射部に差し向けられる酸化性ガスが
    円筒状キャンの両端エッジ側から拡散するのを防止し
    て、酸化性ガスを基体の幅方向に均一に導入させるよう
    にしたことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法
  2. 【請求項2】真空槽内に、円筒状キャンと、この円筒状
    キャンの周側面に沿って高入射角部から低入射角部へ移
    動する基体と、この円筒状キャンの周側面に沿って移動
    する基体と対向する強磁性材蒸発源と、強磁性材蒸発源
    から基体に至る強磁性材の蒸気流を部分的に遮断する防
    着板と、防着板先端部寄り上側から移動する基体の蒸気
    流入射部に酸化性ガスを導入するガス導入管とを配設し
    てなる磁気記録媒体製造装置において、円筒状キャンの
    周側面に沿って移動する基体から下方のガス導入管に至
    る最も近い距離の1/2以上の高さを有し、かつ円筒状
    キャンの半径の1/3以上の長さを有する一対のガス拡
    散防止板を、円筒状キャンの両端エッジ部下端近傍から
    ガス導入管に向けて配設し、ガス導入管から基体の蒸気
    流入射部に差し向けられる酸化性ガスが円筒状キャンの
    両端エッジ側から拡散するのを防止して、酸化性ガスを
    基体の幅方向に均一に導入させるようにしたことを特徴
    とする磁気記録媒体製造装置
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