JPH0625934A - 織機における経糸巻き交換用経糸巻きリフト - Google Patents

織機における経糸巻き交換用経糸巻きリフト

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JPH0625934A
JPH0625934A JP4009373A JP937392A JPH0625934A JP H0625934 A JPH0625934 A JP H0625934A JP 4009373 A JP4009373 A JP 4009373A JP 937392 A JP937392 A JP 937392A JP H0625934 A JPH0625934 A JP H0625934A
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アルミン、ヒーマー
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 経糸巻きと織機との間で差込み軸結合を行う
ためおよびこれを釈放するために経糸巻き受け部を手動
で再調整する必要なしに、織機における経糸巻きリフト
を三次元的に位置合わせできるように、経糸巻きリフト
を織機に関連して改良する。 【構成】 移動棒(7,7′)に管グラブ(8,8′)
を備えた支持アーム(9,9′)に対して平行に、リフ
トの織機(3)の中への走行行程を制限する奥行きスト
ッパ(10,10′)が設けられ、管グラブ(8,
8′)を経糸巻き管(11,11′)に水平化するため
の手段(15,15′)が奥行きストッパ(10,1
0′)に接続され、リフト(1)および織機(3)が直
径線的に対向して位置する作動ユニット(12,13)
の少なくとも片側に、リフト(1)を織機(3)内にお
いて横に固定するための手段(14)を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、経糸巻きが織機におけ
る差込み軸で受けられ、リフトが揺動可能に支持された
支持棒を有し、経糸巻きの長さに適合できる移動棒が前
記支持棒の自由開放端に嵌め込まれ、各移動棒が管グラ
ブを備えた支持アームを有している織機における経糸巻
き交換用経糸巻きリフトに関する。
【0002】
【従来の技術】液圧式に移動できる支持棒とこの支持棒
に軸方向に移動可能に受けられた支持アームとを有し、
この支持アームが経糸巻き管を受けるための管グラブを
備えている経糸巻きリフトは公知である。その支持アー
ムは経糸巻きを交換する際に差込み軸を支障なしに取り
出しおよび挿入ができるようにするために高さ調整する
ために利用される。即ち特に差込み軸を挿入する前にリ
フトの支持アームは高さ並びに奥行きを織機における差
込み軸の軸受に正確に合わせねばならない。差込み軸に
対する軸受ボアおよび経糸巻き管における差込み軸受け
部は、差込み軸を経糸巻き管の受け部に挿入できるよう
にするために、互いに一直線に整列しなければならな
い。中実の経糸巻きを支持するリフトの重量が非常に大
きいことにより、手動によるリフトの細かな移動および
整列は極めて困難であり、従って非常に時間がかかる。
【0003】織機に経糸巻きを挿入した後、経糸巻きか
らシャフト(そうこう枠)への平行で直角な糸経過を保
証するために、経糸巻きは簡単に織機に対して横に整列
しなければならない。この整列も時間がかかり、織機の
生産品質を害する。空の経糸巻きを織機から取り出す
際、リフトの支持アームは同様に高さおよび奥行きをた
て糸巻き管に正確に整列しなければならない。かかる整
列が不正確に行われた場合、差込み軸とその受け部との
間に粘着摩擦が存在し、これにより差込み軸の引き抜き
ができなくなる。従って、経糸巻きと織機との間で差込
み軸結合を行う場合、リフトを織機に対して位置合わせ
する際に極めて小さな寸法偏差しか許されない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、経糸
巻きと織機との間で差込み軸結合を行うためおよびこれ
を釈放するために経糸巻き受け部を手動で再調整する必
要なしに、織機における経糸巻きリフトを三次元的に位
置合わせできるようにした経糸巻きリフトを織機に関連
して改良することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によればこの目的
は、冒頭に述べた形式のたて糸巻き昇降機において、移
動棒に管グラブを備えた支持アームに対して平行に、リ
フトの織機の中への走行行程を制限する奥行きストッパ
が設けられ、管グラブを経糸巻き管に水平化するための
手段が奥行きストッパに接続され、リフトおよび織機が
直径線的に対向して位置する作動ユニットの少なくとも
片側に、リフトを織機内において横に固定するための手
段を有していることによって達成される。
【0006】本発明の別の実施態様において、各奥行き
ストッパおよび支持アームを水平化するための手段は、
織機の差込み軸を受ける差込み軸軸受に対応されてい
る。奥行きストッパとして移動棒に固く結合されている
ホルダが作用し、その自由端が織機の差込み軸軸受のハ
ウジングに中央で接触している。目的に適ってそのホル
ダの自由端は高さ調整可能なストッパ要素を備えてお
り、その軸受ハウジングに接触する面は僅かに球面状に
形成されている。
【0007】経糸巻きと織機との支障のない結合が差込
み軸によって確実に行えるように糸巻きがリフトの支持
アームによって受けられることを保証するために、たて
糸巻き管の差込み軸受け部と織機の差込み軸軸受との間
の予想される水平差を完全に補償する本発明に基づく水
平化装置が設けられている。この水平化装置は好適に
は、各奥行きストッパに配置され軸を中心に回転可能に
配置された揺動レバーから成り、その織機の差込み軸軸
受を取り囲んでいる自由アームは水平化を規定するロー
ラを受けている。
【0008】更に揺動レバーは好適には奥行きストッパ
に接触支持されている作動装置に結合され、この作動装
置は例えば液圧駆動式のピストン・シリンダユニット、
リニアモータあるいは例えば手動で作動できるねじ付き
スピンドルである。水平化を実施するために更に、移動
棒は支持棒と一緒に少なくともmmの範囲の水平差の大
きさと等価の回転角度だけ回動できる。そのために支持
棒はリフト・横梁に回動可能に受けられている。
【0009】更に揺動レバーの水平化ローラはリフトの
走行方向に見て好適には差込み軸軸受のハウジングの幾
何学的長手軸線の後ろで軸受ハウジングに接触してい
る。更に織機にはその中におけるリフトの横側位置合わ
せを行うための処置が講じられており、これは好適には
差込み軸軸受の範囲に配置された固定要素を有してい
る。この固定要素はリフトにおける横側固定手段と共
に、織機内においてリフトが運転位置に到達する直前に
リフトの案内を保証する。この横側固定手段は奥行きス
トッパの範囲に軸平行に配置された少なくとも2つの固
定ローラを有している。
【0010】
【実施例】以下図に示した実施例を参照して本発明を詳
細に説明する。図1には織機3が概略的に示されてい
る。織機3は、差込み軸4,4′を軸方向に移動可能に
受け入れている左側差込み軸軸受ないし軸受ハウジング
5および右側差込み軸軸受5′を利用している。織機3
に入れられている経糸巻き2は経糸巻き管上に相対間隔
を隔てて配置された経糸巻き円板を有している。経糸巻
き2はその経糸巻き管端部に差込み軸4,4′に対する
継手要素を有しており、これらの管端部が差込み軸4,
4′で受けられている。
【0011】同様に概略的に図示された経糸巻きリフト
1は、差込み軸4,4′を介して織機3に連結されてい
る経糸巻き2に対して、本発明に基づいて主に横梁22
で構成されている。この横梁22はその横梁アームで回
転可能に支持されている支持棒6を受けている。パイプ
として形成されているこの支持棒6の両側に移動棒7,
7′が設けられている。これらの移動棒7,7′は支持
棒6に軸方向に移動可能に支持され、係止手段6a,6
bによって支持棒6に着脱可能に結合されている。移動
棒7,7′の自由端にホルダとして形成された奥行きス
トッパ10,10′が固く結合されている。これらの奥
行きストッパ10,10′は図2から分かるように軸受
ハウジング5,5′に接触している。更に各移動棒7,
7′はその上を軸方向に変位調整できる支持アーム9,
9′を有している。これらの支持アーム9,9′はその
自由端が管グラブ8,8′として形成されている。支持
アーム9,9′が軸方向に移動可能であることによっ
て、これらの支持アーム9,9′はその都度の経糸巻き
受けの幅に適合できる。
【0012】図1は更に織機3に配置されている固定要
素25を示している。この固定要素25のくさび状に形
成された突起および平行に延びる心出し面を、リフト1
の奥行きストッパ10の範囲に互いに軸平行に配置され
ている心出しローラあるいは固定ローラ31が転動す
る。
【0013】図2から図4には、支持アーム9,9′を
水平化する手段が示されている。この場合支持アーム
9,9′の高さを水平化する手段15,15′は、奥行
きストッパ10,10′に回動可能に取り付けられたピ
ストン・シリンダユニット21,21′から成ってい
る。それらのピストンロッド20,20′は同様に奥行
きストッパ10,10′に回動可能に配置された揺動レ
バー18,18′に結合されている。その場合揺動レバ
ー18,18′は、奥行きストッパ10,10′が軸受
ハウジング5,5′に接触している場合に揺動レバー1
8,18′の自由端に配置された水平化ローラ19,1
9′が偏心して位置し即ち軸受ハウジング5,5′の長
手軸心24の後ろで軸受ハウジング5,5′に接触する
ように揺動レバー18,18′が軸受ハウジング5,
5′をつかむように、形成されている。この偏心した接
触設置は、ピストン・シリンダユニット21,21′に
よって発生され水平化ローラ19,19′を介して軸受
ハウジング5,5′に与えられる力が、経糸巻きリフト
1および従って奥行きストッパ10,10′が水平化過
程中において織機3におけるストッパ位置にとどまるよ
うに働くという利点を有している。即ち、奥行きストッ
パ10,10′を軸受ハウジング5,5′に引き寄せる
力が作用する。
【0014】図3から分かるように、管グラブ8,8′
は経糸巻き管11,11′を差込み軸結合範囲に持ち上
げ、その場合差込み軸軸受の中心26と経糸巻き管の中
心27との間に差寸法「h」が存在し、これはあくまで
も零にもでき、即ち管グラブ8,8′は支持アーム9,
9′の必要な水平化の前に経糸巻き管11,11′を差
込み軸結合にとって正確な位置に持ち上げられる。しか
しこれは特別な場合である。この差寸法「h」は水平化
手段15,15′によって除去される。これによって差
込み軸4,4′の支障のない挿入および引き抜きができ
る。
【0015】図4には奥行きストッパ10,10′の自
由端における調整可能なストッパ要素28が示されてい
る。このストッパ要素28は奥行きストッパ10,1
0′の板金29で閉じられている端面の中心にねじ止め
され止めナット32で保持されている。軸受ハウジング
5,5′に接触するストッパ要素28の面30は、点接
触を達成するためおよび場合によって支持アーム9,
9′の水平化により生ずる支持アーム9,9′と軸受ハ
ウジング5,5′との間の垂直移動を摩擦なしに行わせ
るために、球状に形成されている。更に揺動レバー1
8,18′における水平化ローラ19,19′はその高
さが図示していない調整要素を介して矢印33の方向に
調整できる。
【0016】経糸巻きリフト1は次のように作用する。
経糸巻きリフト1は中実の経糸巻き2と共に奥行きスト
ッパ10,10′で決められた位置まで平行に織機3の
中に矢印23の方向に移動する。所定の位置に到達する
前に、織機3に配置されている固定要素25のくさび状
に形成された突起が固定ローラ31間に到達することに
よって、織機3内においてリフト1の横側固定手段14
が有効に作用する。モータで駆動される経糸巻きリフト
1はその奥行きストッパ10,10′が織機3の軸受ハ
ウジング5,5′まで移動する。例えば光学的あるいは
音響的に報知される所定の位置に到達した後、ピストン
・シリンダユニット21,21′の作動シリンダに液圧
を供給することによって、揺動レバー18,18′の水
平化ローラ19,19′が軸受ハウジング5,5′に接
触される。その場合たて糸巻き2は、差込み軸軸受5,
5′および経糸巻き管における差込み軸受け部がほぼ一
直線に対向する位置に保持される。支持アーム9,9′
はいまや経糸巻き2と一緒に水平化手段15,15′に
よって必要な位置に持ち上げられる。そして差込み軸軸
受5,5′および経糸巻き管11,11′における差込
み軸受け部は互いに一直線となる。差込み軸4,4′は
織機3内において経糸巻き2を労せずに受けることがで
きる。続いて水平化手段15が開かれ、これによって昇
降機1の支持アーム9,9′は下げられる。その後で経
糸巻きリフト1は織機3に対して平行に横側固定を外し
ながら引き抜かれ、次の経糸巻き2の交換に対して準備
される。
【0017】
【発明の効果】本発明に基づく経糸巻きリフトの利点
は、経糸巻きを織機から取り出したり挿入したりする経
糸巻きリフトの従来必要であった手動の整列が不要にな
ることにある。従って経糸巻きと織機との間で差込み軸
結合を行うための従来の処置に比べて、差込み軸および
軸受はていねいに取り扱われ、従って差込み軸およびそ
の軸受の寿命は著しく長くなる。本発明に基づく方式に
よれば更に、経糸巻きの交換にとって従来必要であった
時間はかなり短縮され、織機の生産品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】横側固定装置および水平化装置を持った織機に
おける経糸巻きリフトの平面図。
【図2】図1における矢印A方向から見た水平化装置の
閉じられた状態の経糸巻きリフトの側面図。
【図3】図1における矢印A方向から見た水平化装置の
開かれた状態の経糸巻きリフトの側面図。
【図4】経糸巻きが無い状態の水平化装置の側面図。
【符号の説明】
1 経糸巻きリフト 2 経糸巻き 3 織機 4,4′ 差込み軸 5,5′ 軸受あるいは軸受ハウジング 6 支持棒 7,7′ 移動棒 8,8′ 管グラブ 9,9′ 支持アーム 10,10′ 奥行きストッパ 11,11′ 経糸巻き管 12 リフト 13 織機 14 横側固定手段 15,15′ 水平化手段 16 ストッパ要素 17,17′ 軸 18,18′ 揺動レバー 19,19′ 水平化ローラ 20,20′ ピストンロッド 21,21′ ピストン・シリンダユニット 22 昇降機・横梁 23 走行方向矢印 24 長手軸心 25 固定要素 26 中心 27 中心 28 ストッパ要素 29 板金 30 面 31 固定ローラ 32 止めナット 33 矢印
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘルムート、グラーザー ドイツ連邦共和国リーデリッヒ、グラーフ ェンベルガー、シュトラーセ、9

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】経糸巻きが織機における差込み軸で受けら
    れ、リフトが揺動可能に支持された支持棒を有し、経糸
    巻きの長さに適合できる移動棒が前記支持棒の自由開放
    端に嵌め込まれ、各移動棒が管グラブを備えた支持アー
    ムを有している織機における経糸巻き交換用経糸巻きリ
    フトにおいて、 移動棒(7,7′)に管グラブ(8,8′)を備えた支
    持アーム(9,9′)に対して平行に、リフトの織機
    (3)の中への走行行程を制限する奥行きストッパ(1
    0,10′)が設けられ、管グラブ(8,8′)を経糸
    巻き管(11,11′)に水平化するための手段(1
    5,15′)が奥行きストッパ(10,10′)に接続
    され、リフト(1)および織機(3)が直径線的に対向
    して位置する作動ユニット(12,13)の少なくとも
    片側に、リフト(1)を織機(3)内において横に固定
    するための手段(14)を有していることを特徴とする
    織機における経糸巻き交換用経糸巻きリフト。
  2. 【請求項2】各奥行きストッパ(10,10′)および
    支持アーム(9,9′)を水平化するための手段(1
    5,15′)が、織機の差込み軸(4,4′)を受ける
    差込み軸軸受(5,5′)に対応されていることを特徴
    とする請求項1記載の経糸巻きリフト。
  3. 【請求項3】各奥行きストッパ(10,10′)が移動
    棒(7,7′)に固く結合されているホルダであり、そ
    の差込み軸軸受(5,5′)の側の端部に高さ調整可能
    なストッパ要素(28)が設けられていることを特徴と
    する請求項2記載の経糸巻きリフト。
  4. 【請求項4】水平化装置(15,15′)が、各奥行き
    ストッパ(10,10′)に軸(17,17′)を中心
    に回転可能に配置された揺動レバー(18,18′)
    と、一端が好適には奥行きストッパ(10,10′)に
    接触支持され他端が揺動レバー(18,18′)に結合
    されている作動装置とから成り、揺動レバー(18,1
    8′)の差込み軸軸受(5,5′)を包囲する端部に、
    水平を規定するローラ(19,19′)が配置されてい
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の経糸巻きリフ
    ト。
  5. 【請求項5】作動装置が好適にはピストン・シリンダユ
    ニット(21,21′)であることを特徴とする請求項
    4記載の経糸巻きリフト。
  6. 【請求項6】移動棒(7,7′)が支持棒(6)と一緒
    に少なくとも寸法(h)に等価の回転角度だけ回動でき
    ることを特徴とする請求項1又は4記載の経糸巻きリフ
    ト。
  7. 【請求項7】支持棒(6)がリフト・横梁(22)に回
    動可能に受けられていることを特徴とする請求項6記載
    の経糸巻きリフト。
  8. 【請求項8】揺動レバー(18,18′)の水平化ロー
    ラ(19,19′)がリフト(1)の走行方向(23)
    に見て好適には差込み軸軸受(5,5′)のハウジング
    の幾何学的長手軸線の後ろで軸受ハウジングに接触して
    いることを特徴とする請求項4又は6記載の経糸巻きリ
    フト。
  9. 【請求項9】織機(3)における横側固定手段(14)
    が、好適には差込み軸軸受(5,5′)の範囲に配置さ
    れた固定要素(25)を有していることを特徴とする請
    求項1記載の経糸巻きリフト。
  10. 【請求項10】リフト(1)における横側固定手段(1
    4)が奥行きストッパ(10,10′)の範囲に軸平行
    に配置された少なくとも2つの固定ローラ(31)を有
    していることを特徴とする請求項1記載の経糸巻きリフ
    ト。
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