JPH06258465A - 可変分周回路及びそれを用いた2モジュラス・プリスケーラ - Google Patents

可変分周回路及びそれを用いた2モジュラス・プリスケーラ

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JPH06258465A
JPH06258465A JP5046355A JP4635593A JPH06258465A JP H06258465 A JPH06258465 A JP H06258465A JP 5046355 A JP5046355 A JP 5046355A JP 4635593 A JP4635593 A JP 4635593A JP H06258465 A JPH06258465 A JP H06258465A
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signal
circuit
gate
frequency
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JP5046355A
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Tsuzumi Tsuji
鼓 辻
Toshihiko Ichioka
俊彦 市岡
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Electric Clocks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低消費電力の可変分周回路を提供する。 【構成】 制御信号MCaが“L”のとき、ANDゲー
ト131の出力はD−FF110−1の帰還信号の
“L”“H”に関わらず、“L”となり、ORゲート1
41は、D−FF120−1の逆相出力端子Q/からの
帰還信号をそのままD−FF110−1の入力端子Dへ
伝える。このとき、D−FF110−1,120−1は
分周比が1/4の分周動作を行う。制御信号MCaが
“H”のとき、ANDゲート131はD−FF110−
1の逆相出力端子Q/からの帰還信号がそのままORゲ
ート141の入力端子へ出力する。これにより、D−F
F110−1,120−1及びORゲート141が分周
比が1/3の分周動作を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路等で構
成された自動車電話機用周波数シンセサイザ等に設けら
れるプリスケーラ、及びそれに用いる可変分周回路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、次のような文献に記載されるものがあり、以下
その構成を図を用いて説明する。 文献; 電子通信学会総合全国大会講演論文集S7−4
(昭56)山下・加下・叶多・関根著「1GHz直接帰
還型2−モジュラスプリスケラMSI」P.3−264
〜3−265 図2は従来の可変分周回路の一構成例を示す回路図であ
る。この可変分周回路10は、分周比切換え用の第1の
動作モード信号MCaに基づき、クロック信号CKを分
周比1/4又は1/5のいずれか一方で分周する回路で
ある。この可変分周回路10は、クロック信号CKを入
力する入力端子1と、第1の動作モード信号MCaの入
力端子2aと、分周された出力信号OUTaを出力する
出力端子3aとを有している。入力端子1は、縦続接続
された3段の遅延型フリップフロップ(以下、D−FF
という)11〜13のそれぞれのクロック端子Cに接続
されており、その最終段のD−FF13の出力端子Qが
前記出力端子3aに接続されている。この3段のD−F
F11〜13は、それぞれクロック信号CKの立ち下が
りに同期して入力データを取込み、それに応じたデータ
を出力する機能を有し、入力端子D、クロック端子C、
出力端子Q、及び逆相出力端子Q/を備えている。最終
段のD−FF13の出力端子Qと第1の動作モード信号
用の入力端子2aは、モードを切換えるスイッチ機能を
有する2入力のANDゲート14のそれぞれの入力端子
に接続されている。ANDゲート14の出力端子は、2
入力のORゲート15の一方の入力端子に接続されてい
る。ORゲート15の他方の入力端子には、D−FF1
2の出力端子Qが接続され、ORゲート15の出力端子
がD−FF11の入力端子Dに接続されている。
【0003】図3は、図2の可変分周回路のタイミング
チャートであり、この図を参照しつつ図2の動作を説明
する。第1の動作モード信号MCaが低レベル(以下、
“L”という)の場合、ANDゲート14はオフ状態と
なり、その出力が“L”になる。すると、D−FF12
の出力端子Qからの帰還信号は、ORゲート15を介し
てそのままD−FF11の入力端子Dに帰還される。D
−FF11,12は4進のジョンソンカウンタを構成
し、クロック信号CKが1/4分周されてD−FF13
へ出力される。このジョンソンカウンタの出力信号はD
−FF13によりシフトされ、出力信号OUTaとして
出力端子3aより出力される。
【0004】第1の動作モード信号MCaが高レベル
(以下、“H”という)に変化すると、ANDゲート1
4はオン状態となり、D−FF13の出力端子Qからの
帰還信号がそのままORゲート15へ入力される。D−
FF13の出力端子Qからの帰還信号及びD−FF12
の出力端子Qからの帰還信号は、ORゲート15で論理
和演算され、D−FF11に供給される。したがって、
D−FF11,12,13及びORゲート15は5進の
カウンタを構成し、図3のようにクロック信号CKを1
/5分周した出力信号OUTaを出力端子3aから出力
する。次に、図2の可変分周回路10を用いた2モジュ
ラス・プリスケーラ(適用例1)とPLL(Phase
Lock Loop)周波数シンセサイザ・システム
(適用例2)ついて説明する。
【0005】適用例1 図4は、図2の可変分周回路10を用いた従来の2モジ
ュラス・プリスケーラの回路図を示す。この2モジュラ
ス・プリスケーラは、クロック信号CKを1/128又
は1/129に分周する可変分周回路であり、分周比が
1/4と1/5に切換え可能な図2の可変分周回路10
と、該可変分周回路10の出力信号OUTaを固定分周
比1/32に分周する1/32固定分周回路20と、分
周数(分周比の逆数)切換え用の第2の動作モード信号
MCbから第1の動作モード信号MCaを生成して可変
分周回路10へ出力する分周数切換制御回路30とで構
成されている。1/32固定分周回路20は、その入力
端子が、可変分周回路10の出力端子3aに接続され、
該可変分周回路10の出力信号OUTaを分周し出力端
子3bへ出力する回路である。この1/32固定分周回
路20は、5個のトグルフリップフロップ(以下、T−
FFという)21〜25を有し、それらが縦続接続され
ている。各T−FF21〜25は、入力端子T、出力端
子Q、及び逆相出力端子Q/をそれぞれ有し、その各逆
相出力端子Q/が分周数切換制御回路30に接続されて
いる。分周数切換制御回路30は、第2の動作モード信
号MCbの入力端子2bを有し、該分周数切換制御回路
30の出力端子が可変分周回路10の第1の動作モード
信号用の入力端子2bに接続されている。
【0006】この2モジュラス・プリスケーラは、次の
ように動作する。まず、第2の動作モード信号MCbが
“H”のとき、分周数切換制御回路30内のORゲート
32の出力は“H”になり、NORゲート33の出力信
号が“L”となって可変分周回路10の入力端子2bに
出力される。その結果、クロック信号CKは、可変分周
回路10では分周比1/4で分周され、1/32固定分
周回路20では1/32の分周が行われ、合わせて1/
128に分周され出力端子3bから出力される。次に、
第2の動作モード信号MCbが“L”のとき、NORゲ
ート33の出力信号は、“L”の場合と“H”の場合が
ある。“L”の場合、前述と同様に、クロック信号CK
は、可変分周回路10で分周比1/4の分周が行われ
る。“H”の場合、NORゲート33の出力信号“H”
が入力端子2aに出力されるため、クロック信号CKは
可変分周回路10で分周比1/5の分周が行われる。こ
こで、NORゲート33の出力信号が、“H”となるの
は、1/32固定分周回路20内のT−FF21〜25
の出力信号がすべて“L”のときであり、可変分周回路
10でクロック信号CKを分周し出力された32クロッ
クのうち1クロックのときだけである。この32クロッ
クのうちの1クロックのみは、可変分周回路10で分周
比1/5の分周が行われるので、クロック信号CKの5
クロックに相当し、残り31クロックは、NORゲート
33の出力信号が“L”であるため、4クロックに相当
する。したがって、分周比切換え信号MCbが“L”の
ときには、クロック信号CKの、5×1+4×31=1
29(個)が1周期となり、出力信号OUTbとして出
力される。即ち、クロック信号CKが分周比1/129
で分周されて出力される。
【0007】適用例2 図5は、2モジュラス・プリスケーラが用いられた、P
LL周波数シンセサイザ・システム(以下、PLLシス
テムという)の構成図である。このPLLシステムの入
力端子35と出力端子36の間には、位相比較器41、
低域通過フィルタ(LPF;Low Pass Fil
ter)42、及び電圧制御発振器(VCO;Volt
age Control Oscillator)43
が縦続接続されている。VCO43の出力側は、、2モ
ジュラス・プリスケーラ44、スワロー・カウンタ4
5、及びメイン・カウンタ46を介して位相比較器41
の入力側に帰還接続されている。このPLLシステムで
は位相比較器41において、入力端子35から入力され
る基準周波数fR と、メインカウンタ46の出力周波数
V が比較され、その位相差に応じた信号がLPF42
へ出力される。その出力信号は、LPF42により直流
電圧に変換されてVCO43に出力される。VCO43
は、LPF42から出力される直流電圧に応じた周波数
で発振し、そのVCO43からの周波数fVCO の出力信
号が出力端子36へ出力される。
【0008】PLLシステムがロックの状態(VCO4
3の出力周波数fVCO が安定となる状態)では、基準周
波数fR とメインカウンタ出力周波数fV は、fR =f
V となる。fVCO が2モジュラス・プリスケーラ44、
スワロー・カウンタ45、及びメイン・カウンタ46の
帰還過程でなされる分周の分周数をNすると、 fV =fVCO /N (1) と表されて、 fVCO =fR ・N (2) となる。ここで、2モジュラス・プリスケーラ44の分
周数をP及びP+1、スワロー・カウンタ45の分周数
をS、メイン・カウンタ46の分周数をMとすると、N
は、 N=P・M+S (3) と表すことができる。そのため、VCO43の出力周波
数fVCO は、 fVCO =fR ・N=fR ・(P・M+S) (4) となる。したがって、このPLLシステムの出力周波数
VCO は、基準周波数fR のステップで設定できる。
【0009】なお、式(3)が成り立つのは、次のよう
な動作による。スワロー・カウンタ45、及びメイン・
カウンタ46は、初期値をある値の範囲内で任意に設定
できるダウンカウンタである。2モジュラス・プリスケ
ーラ44の分周数は、スワロー・カウンタ45の値が0
以外のとき分周数(P+1)、0のとき分周数Pに制御
されるものとする。今、スワロー・カウンタ45の初期
値をS(S>0)、メイン・カウンタ46の初期値をM
(M>S)に設定すると、2モジュラス・プリスケーラ
44の分周数は、(P+1)になる。2モジュラス・プ
リスケーラ44によって分周比1/(P+1)に分周さ
れたVCO43の出力信号は、スワロー・カウンタ4
5、及びメイン・カウンタ46で同時にカウントダウン
さる。S回カウントされると、スワロー・カウンタ45
は0となり、2モジュラス・プリスケーラ44の分周数
が、Pに切換わる。
【0010】スワロー・カウンタ45は、再び初期値が
設定されるまで0の状態を保持する。メイン・カウンタ
46は、1/Pに分周されたVCO43の出力信号をカ
ウントダウンし、(M−S)回カウントすると0にな
る。このとき、スワロー・カウンタ45、及びメイン・
カウンタ46は、それぞれ初期値のS,Mに再設定さ
れ、2モジュラス・プリスケーラ44の分周数は、(P
+1)となる。以降、同じ動作を繰り返す。そのため、
2モジュラス・プリスケーラ44では、S回は1/(P
+1)分周され、(M−S)回は1/P分周される。よ
って、分周数Nは次式で表される。 N=(P+1)・S+P・(M−S)=PM+S (5) ただし、上式が成立するには、M>Sという条件が必要
である。S=0のとき2モジュラス・プリスケーラ44
では1/P分周される。M回、1/P分周されるため N=P・M (6) この式は、(5)式でS=0としたときと等しい。した
がって(5)式はS=0のときも成立する。
【0011】なお、fVCO の周波数範囲は、分周数M,
Sの取り得る値の範囲で決まる。Sの最大値をSmax
すると、Sは 0≦S≦Smax (7) となる。一方、MについてはM>Sの条件より、fR
ステップで連続的にfVCO を設定できるためには、Mの
最大値をMmax として、 Smax +1≦M≦Mmax (8) となる。即ち、VCO43の発振周波数範囲は、 fR ・P・(Smax +1)≦fVCO ≦fR ・(P・Mmax +Smax ) (9) となる。ただし、実際には、VCO43の発振周波数範
囲及び2モジュラス・プリスケーラの動作周波数範囲に
も制限を受ける。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
可変分周回路では、次のような課題があった。従来の可
変分周回路内の最終段のD−FF13の利用効率がわる
く、低消費電力化の妨げになっていてこれを解決するこ
とが困難であった。即ち、この最終段のD−FF13
は、クロック信号CKに対してほとんどの場合、分周動
作に関与しておらず、単に入力信号を1クロックずつシ
フトして出力しているだけであった。例えば、図2のD
−FF13は、分周比が1/5のときには必要である
が、分周比が1/4のときには分周動作に関係していな
い。さらに、分周比が1/5の分周が行われるのは、図
4の2モジュラス・プリスケーラにおいて分周比が1/
129ときだけで、しかもその1/32の時間だけであ
る。また、図5のPLLシステムにおいて、その分周比
1/129の分周が行なわれる割合はさらに小さく、図
2のD−FF13が分周動作に利用される時間的割合
は、僅か(実質的に1%未満)であった。本発明は、前
記従来技術が持っていた課題として、利用効率がわるい
回路の除去と低消費電力化という点について解決した可
変分周回路及びプリスケーラを提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、可変分周回路において、m(但し、
mは正の整数)段のフリップフロップ(以下、FFとい
う)で構成され、クロック信号に基づき入力信号を順次
シフトする第1のシフトレジスタと、n(但し、nは正
の整数で、n≦m)段のFFで構成され、前記クロック
信号に基づき前記第1のシフトレジスタの出力信号を入
力して順次シフトする第2のシフトレジスタと、前記第
1のシフトレジスタの出力信号を入力し、第1の動作モ
ード信号により開閉して第1の帰還信号を出力する第1
のゲート回路と、前記第2のシフトレジスタの出力信号
を入力し、前記第1の帰還信号をにより開閉して前記第
1のシフトレジスタの入力側へ帰還する第2ゲート回路
とを備え、前記クロック信号を分周比1/(2m+n)
又は1/{2(m+n)}のいずれか一方で分周して前
記第2のシフトレジスタから出力する構成にしたことを
特徴とした可変分周回路である。第2の発明は、2モジ
ュラス・プリスケーラにおいて、第1の発明の可変分周
回路と、この可変分周回路の出力信号を一定の分周比で
分周する固定分周回路と、その固定分周回路の出力信号
を入力し、第2の動作モード信号により開閉して前記第
1の動作モード信号を出力する分周数切換制御回路と
を、備えたことが特徴の2モジュラス・プリスケーラと
している。
【0014】
【作用】第1の発明によれば、以上のように可変分周回
路を構成したので、第1の動作モード信号により第1の
ゲート回路が閉のとき、第2のシフトレジスタからの帰
還信号が第1のシフトレジスタへ帰還される。そのた
め、第1,第2のシフトレジスタは、2(m+n)進の
カウンタを構成し、クロック信号が分周比1/{2(m
+n)}に分周される。また、第1のゲート回路が開の
とき、第1のシフトレジスタからの帰還信号が第1の帰
還信号として第2のゲート回路へ出力される。第2のゲ
ート回路では、第1の帰還信号と第2のシフトレジスタ
からの帰還信号が論理和演算され、その結果が、第2の
帰還信号として第1のシフトレジスタへ帰還される。そ
のため、第1のシフトレジスタ、第2のシフトレジスタ
及び第2のゲート回路が、2m+n進のカウンタを構成
し、クロック信号が分周比1/(2m+n)に分周され
る。第2の発明によれば、第1の発明の可変分周回路を
用いて2モジュラス・プリスケーラを構成したので、固
定分周回路は、第1の発明の可変分周回路からの出力信
号を分周すると共に、分周数切換制御回路へ出力信号を
出力する。分周数切換制御回路は、固定分周回路の出力
信号と第2の動作モード信号とに基づいて、第1の動作
モード信号を生成し、その第1の動作モード信号が、第
1の発明の可変分周回路へ帰還される。
【0015】
【実施例】第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例を示す可変分周回路の回
路図である。この可変分周回路100は、第1の動作モ
ード信号MCaのレベルにより、クロック信号を分周比
1/3と1/4に分周することができる可変分周回路で
あり、クロック信号CK用の入力端子101、第1の動
作モード信号用の入力端子102a、分周された出力信
号OUTaを出力する出力端子103aを有している。
これらの端子間には、第1のシフトレジスタ110、第
2のシフトレジスタ120、第1のゲート回路130及
び第2のゲート回路140が、接続されている。
【0016】第1のシフトレジスタ110は、入力端子
D、クロック端子C、出力端子Q、及び逆相出力端子Q
/を持つ1個のD−FF110−1で構成され、クロッ
ク端子Cが入力端子101に接続されていると共に、出
力端子Qが第2のシフトレジスタ120に接続されてい
る。同様に、第2のシフトレジスタ120は、入力端子
D、クロック端子C、出力端子Q、及び逆相出力端子Q
/を持つ1個のD−FF120−1で構成され、クロッ
ク端子Cが入力端子101に接続され、かつ入力端子D
が前記第1のシフトレジスタ110の出力端子Qと接続
されている。このD−FF120−1の出力端子Qは、
可変分周回路100の出力端子103aに接続されると
共に、2入力の第1のゲート回路130の一方の入力端
子に帰還接続されている。第1のゲート回路130は、
2入力のANDゲート131で構成され、2入力の他の
一方の入力端子には第1の動作モード信号MCaの入力
端子102aが接続されると共に、出力端子が2入力の
第2のゲート回路140の一方の入力端子に接続されて
いる。第2のゲート回路は、2入力のORゲート141
で構成され、2入力の他の一方の入力端子には前記D−
FF120−1の逆相出力端子Q/が帰還接続されてい
ると共に、出力端子が前記D−FF110−1の入力端
子Dに接続されている。
【0017】図6は、図1の可変分周回路のタイミング
チャートであり、この図を参照しつつ図1の動作を説明
する。第1の動作モード信号MCaが“L”のとき、A
NDゲート131の出力はD−FF110−1からの帰
還信号の“L”“H”に関わらず、“L”となる。この
とき、ORゲート141は、D−FF120−1の逆相
出力端子Q/からの帰還信号をそのまま出力としてD−
FF110−1の入力端子Dへ伝える。そのため、D−
FF110−1、120−1は4進のジョンソンカウン
タを構成し、クロック信号CKが分周比1/4で分周さ
れた出力信号OUTaが出力端子103aから出力され
る。
【0018】第1の動作モード信号MCaが“H”のと
き、ANDゲート131はD−FF110−1の逆相出
力端子Q/からの帰還信号をそのままORゲート141
の入力端子へ出力する。そのため、D−FF110−
1、120−1及びORゲート141は、図6のような
分周動作を行ない、分周比が1/3の分周を行なう。そ
のため、クロック信号CKが分周比1/3で分周された
出力信号OUTaが出力端子103aから出力される。
本実施例では、回路構成を分周動作をするうえで必要最
小限の回路で構成したので、分周動作時の電流の利用効
率が高まり、低消費電力化ができる。しかも、回路構成
が簡単となり、形成面積を減少できる。
【0019】第2の実施例 図7は、本発明の第2の実施例を示すもので、図1の可
変分周回路100を用いた2モジュラス・プリスケーラ
の回路図である。この2モジュラス・プリスケーラは、
クロック信号CKを分周比1/127又は1/128に
分周する可変分周回路であり、図1の可変分周回路10
0と、1/32固定分周回路200と、分周数切換制御
回路300とを、備えている。1/32固定分周回路2
00は、図1の可変分周回路100からの出力信号OU
Taを、分周比1/32で分周する回路であり、5個の
T−FF201〜205を有している。各T−FF20
1〜205は、入力端子T、出力端子Q、及び逆相出力
端子Q/をそれぞれ有し、T−FF201の入力端子T
が可変分周回路100の出力端子103aに縦続接続さ
れると共に、T−FF205の出力端子Qが出力端子1
03bに接続されている。T−FF201〜205は、
縦続接続され、各逆相出力端子Q/が分周数切換制御回
路300に接続されている。
【0020】分周数切換制御回路300は、第2の動作
モード信号MCbと1/32固定分周回路200からの
信号に基づいて第1の動作モード信号MCaを可変分周
回路100に出力する回路であり、3入力のORゲート
301,302と、2入力のNORゲート303を備え
ている。3入力のORゲート301の入力端子には、T
−FF203〜205の逆相出力端子Q/がそれぞれ接
続され、その出力端子が3入力ORゲート302の1つ
の入力端子に接続されている。3入力のORゲート30
2の他の2つの入力端子には、T−FF202の逆相出
力端子Q/と第2の動作モード信号MCbの入力端子1
02bがそれぞれ接続され、そのORゲート302の出
力端子は2入力のNORゲート303の1入力端子に接
続されている。2入力のNORゲート303の他方の入
力端子には、T−FF201の逆相出力端子Q/が接続
され、NORゲート303の出力端子が前記図1の可変
分周回路100の第1の動作モード信号MCaの入力端
子102aに接続されている。この2モジュラス・プリ
スケーラは、次のように動作する。まず、第2の動作モ
ード信号MCbが“H”のとき、分周数切換制御回路3
00内のORゲート302の出力は“H”になり、NO
Rゲート303の出力信号は“L”となって可変分周回
路100の入力端子102bに出力される。その結果、
クロック信号CKは、可変分周回路100では分周比1
/4で分周され、1/32固定分周回路200では1/
32の分周が行われ、合わせて1/128に分周され出
力端子103bから出力される。
【0021】次に、第2の動作モード信号MCbが
“L”のとき、NORゲート303の出力信号は、
“L”の場合と“H”の場合がある。“L”の場合に
は、前述と同様に、NORゲート303の出力信号は
“L”となり、クロック信号CKは、可変分周回路10
0で分周比1/4の分周が行われる。“H”の場合で
は、NORゲート303から“H”の出力信号が入力端
子102bに出力されるため、クロック信号CKは、可
変分周回路100で分周比1/3の分周が行われる。こ
こで、NORゲート303の出力信号が、“H”となる
のは、1/32固定分周回路200内のT−FF201
〜205の出力信号がすべて“L”のときであり、可変
分周回路100でクロック信号CKを分周し出力された
32クロックのうち1クロックのときだけである。この
32クロックのうちの1クロックのみは、可変分周回路
100で分周比1/3の分周が行われるので、クロック
信号CKの3クロックに相当し、残り31クロックは、
NORゲート303の出力信号が“L”のため、4クロ
ックに相当する。そのため、第2の動作モード信号MC
bが“L”のときには、クロック信号CKの、3×1+
4×31=127(個)が1周期となり、出力信号OU
Tbとして出力される。即ち、クロック信号CKが分周
比1/127で分周されて出力される。このように、図
1の回路を用いて2モジュラス・プリスケーラを構成し
たので、分周動作に有効利用されないD−FFが省略で
き、分周比が1/127と1/128の2モジュラス・
プリスケーラが構成さる。
【0022】次に、本実施例をPLLシステムに適用し
た場合と、従来の2モジュラス・プリスケーラを適用し
た場合とで、PLLシステムに機能の差がないこと、周
波数設定上の相違点がないことを図5を参照しつつ説明
する。本実施例をPLLシステムに適用したPLLシス
テムにおいて、入力端子35から入力される基準周波数
をfR 、スワロー・カウンタ45の分周数をS、メイン
・カウンタ46の分周数をM(M>S)とし、また、f
VCO が2モジュラス・プリスケーラ44、スワロー・カ
ウンタ45、及びメイン・カウンタ46の帰還過程でな
される分周の分周数をNすると、出力周波数fVCO は、
従来の2モジュラス・プリスケーラを適用した場合と同
様に、 fVCO =fR ・N=fR ・(P・M+S) (10) となり、基準周波数fR の(P・M+S)倍のfVCO
出力される。ここで、Pは2モジュラス・プリスケーラ
の分周数の小さい方であり、従来の2モジュラス・プリ
スケーラではP=128、本実施例ではP=127であ
る。通常P=2が用いられる(P=128のとき、l
=7)が、これは、必要条件でなく、P=127として
も、fR の(P・M+S)倍の出力周波数fVCO が出力
されるという、PLLシステムの機能は、損なわれな
い。
【0023】特定の出力周波数fVCO を得るためには、
スワロー・カウンタ45の設定値Sとメイン・カウンタ
46の設定値Mは、P=128のときとP=127のと
きとで異なる。MとSの値の範囲が変わらなければ、P
・M+Sの値の範囲が変わり、出力周波数fVCO が変わ
ることになる。従来の技術の項で述べたように、分周数
Sの最大値をSmax 、分周数Mの最大値をMmax とし
て、0≦S≦Smax 、Smax +1≦M≦Mmax とすれ
ば、P=128のとき 128(Smax +1)≦P・M+S≦128Mmax +Smax (11) P=127のときには、 127(Smax +1)≦P・M+S≦127Mmax +Smax (12) となる。これに伴って出力周波数fVCO の取り得る周波
数範囲も変化する。しかし、実質的には、VCO43の
出力周波数範囲や2モジュラス・プリスケーラの動作周
波数範囲により、制限を受け、P・M+Sの範囲で制限
を受けることは少ない。以上のように、本実施例では、
図1の回路を用いて2モジュラス・プリスケーラを構成
したので、分周動作に有効利用されないD−FFを省
き、分周動作時の電流の利用効率が高まり、低消費電力
化ができる。回路構成が簡単となり形成面積を減少でき
る。さらに、例えば、PLLシステムに摘用しても分周
動作時の電流の利用効率が低くなることは無く、従来の
課題は解決されている。
【0024】第3の実施例 図8は、本発明の第3の実施例を示す可変分周回路の回
路図である。図1の第1、第2のシフトレジスタ11
0,120を構成する各D−FFがそれぞれm,n(m
≧n)段となったものである。この可変分周回路は、ク
ロック信号の入力端子101からのクロック信号CK
を、入力端子102からの第1の動作モード信号MCa
に基づき、分周比を切換えることのできる可変分周回路
である。可変分周回路は入力端子104を備えており、
リセット信号RSTによってリセットされる機能を有し
ている。第1のシフトレジスタ110ではD−FF11
0−1〜110−mが縦続接続され、第2のシフトレジ
スタ120ではD−FF120−1〜120−nが縦続
接続されている。これらのD−FFは、リセット端子R
を有し、各リセット端子Rが入力端子104に接続され
ている。
【0025】この回路の動作原理は第1の実施例と同様
であり、クロック信号CKを分周比1/(2m+n)と
1/{2(m+n)}のいずれか一方に分周して出力信
号OUTaを出力端子103から出力する。但し、電源
投入時等では正常な分周動作が行えない場合があるの
で、分周動作を始める前にリセット信号RSTにより、
すべてのD−FFがリセットされる。この実施例におい
ても第1の実施例と同様に、分周動作時の電流の利用効
率が高く、低消費電力化ができる。さらに、回路構成が
簡単となり形成面積を減少できる。
【0026】なお、第1及び第2の本発明は上記実施例
に限定されず、種々の変形が可能である。その変形例と
しては、例えば次のようなものがある。 (1)図9は、図1による第1の実施例の変形例であ
る。図9のように、可変分周回路において、第1,第2
シフトレジスタ110,120からの帰還信号が、各出
力端子Qから帰還され、第1のゲート回路140がNA
NDゲート142とされた回路構成としてもよい。第1
の動作モード信号が、第1の実施例の場合のMCaと逆
相のMCa/であれば、第1の実施例と同様の作用は、
効果を奏する。 (2)図7の分周数切換制御回路内のゲートについても
種々の変形が可能である。例えば、5入力のORゲート
を用い、その入力端子が1/32分周回路のT−FF2
01〜205の逆相出力端子Q/にそれぞれ接続され、
この5入力のORゲートの出力端子が分周数切換え信号
よって開閉するNORゲートに接続される構成にしても
よい。 (3)図1、図8では、第1のゲート回路をANDゲー
トとしたが、トランスファゲート等を用いて構成するこ
とも可能である。 (4)図1、図8では、第1、第2のシフトレジスタに
D−FFを用いたが、例えばJK−FF等を使用するこ
とも可能である。
【0027】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、可変分周回路の構成を第1及び第2シフトレ
ジスタ内のフリップフロップの数が分周動作に必要最小
限となるように構成したので、従来に比べて回路が少な
く、電流利用効率が高く、電流消費量が少ない回路が実
現できる。したがって、回路形成面積の削減と消費電力
の低減が可能となる。第2の発明によれば、第1の発明
の可変分周回路を使用してプリスケーラを構成したの
で、従来に比べて回路が少なく、電流利用効率が高く、
電流消費量が少ない回路が実現できる。したがって、回
路形成面積の削減と低消費電力化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す可変分周回路の回
路図である。
【図2】従来の可変分周回路の回路図である。
【図3】図2のタイミングチャートである。
【図4】図2を用いた2モジュラス・プリスケーラの回
路図である。
【図5】PLLシンセサイザシステムの構成図である。
【図6】図1のタイミングチャートである。
【図7】図1を用いた2モジュラス・プリスケーラの回
路図である。
【図8】本発明の第3の実施例を示す可変分周回路の回
路図である。
【図9】図1の変形例を示す回路図である。
【符号の説明】
100 可変分周回路 110,120 第1,第2のシフトレジスタ 130,140 第1,第2のゲート回路 200 1/32分周回路 300 分周数切換制御回路 CK クロック信号 MCa 第1の動作モード信号 OUTa 出力信号 MCb 第2の動作モード信号 OUTb 2モジュラス・プリスケーラの出力

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 m(但し、mは正の整数)段のフリップ
    フロップで構成され、クロック信号に基づき入力信号を
    順次シフトする第1のシフトレジスタと、 n(但し、nは正の整数で、n≦m)段のフリップフロ
    ップで構成され、前記クロック信号に基づき前記第1の
    シフトレジスタの出力信号を入力して順次シフトする第
    2のシフトレジスタと、 前記第1のシフトレジスタの出力信号を入力し、第1の
    動作モード信号により開閉して第1の帰還信号を出力す
    る第1のゲート回路と、 前記第2のシフトレジスタの出力信号を入力し、前記第
    1の帰還信号により開閉して前記第1のシフトレジスタ
    の入力側へ帰還する第2ゲート回路とを備え、 前記クロック信号を分周比1/(2m+n)又は1/
    {2(m+n)}のいずれか一方で分周して前記第2の
    シフトレジスタから出力する構成にしたことを特徴とす
    る可変分周回路。
  2. 【請求項2】 請求項1の可変分周回路と、 前記可変分周回路の出力信号を一定の分周比で分周する
    固定分周回路と、 前記固定分周回路の出力信号を入力し、第2の動作モー
    ド信号により開閉して前記第1の動作モード信号を出力
    する分周数切換制御回路とを、 備えたことを特徴とする2モジュラス・プリスケーラ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100486218B1 (ko) * 1997-11-10 2005-07-07 삼성전자주식회사 4/5 분주기
US8115522B2 (en) 2009-04-23 2012-02-14 Renesas Electronics Corporation Flip-flop circuit and prescaler circuit including the same

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KR100486218B1 (ko) * 1997-11-10 2005-07-07 삼성전자주식회사 4/5 분주기
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Effective date: 20020917