JPH062581Y2 - コンパクトケースの蝶番機構 - Google Patents

コンパクトケースの蝶番機構

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JPH062581Y2
JPH062581Y2 JP1988111919U JP11191988U JPH062581Y2 JP H062581 Y2 JPH062581 Y2 JP H062581Y2 JP 1988111919 U JP1988111919 U JP 1988111919U JP 11191988 U JP11191988 U JP 11191988U JP H062581 Y2 JPH062581 Y2 JP H062581Y2
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JP
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lid
outer frame
hinge piece
hinge
hinge shaft
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JP1988111919U
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JPH0232717U (ja
Inventor
透 水柿
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株式会社カツシカ
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、金属製コンパクトケースの蝶番機構に関する
ものである。
〔従来の技術〕
従来より、金属製コンパクトケースは、器体及び蓋体の
端部にそれぞれ器蝶番片及び蓋蝶番片を巻き加工して成
形し、この器蝶番片及び蓋蝶番片に蝶番軸を貫通させ、
蓋体と器体を開閉自在に連結させていた。また、蓋体を
任意の開放角度で係止させることのできるフリーストッ
プ機構は、蓋蝶番片と蝶番軸の間、及び器蝶番片と蝶番
軸の間でそれぞれ発生する回転摩擦抵抗によって作用し
ていた。また、この回転摩擦抵抗は、蓋体の開閉操作感
を高級感のあるものにしていた。
しかし、この種の蝶番機構の場合、蝶番軸の端面が外部
に露出してしまい、見苦しいものとなってしまった。ま
た、蓋体のフリーストップ機構も蓋蝶番片と蝶番軸の
間、器蝶番片と蝶番軸の間で発生する回転摩擦抵抗の弱
い方に支配されてしまい、良好なものに均一化するのは
不可能に近かった。
そこで、特開昭61−13905号公報において、器蝶
番片を巻き加工して構成せずに、U字状に折曲させて構
成し、蓋体の蓋蝶番片を円筒状に巻き加工して構成し、
この蓋蝶番片を貫通した蝶番軸の両端を直角に折曲さ
せ、この蝶番軸の両端を押し金具により器体に回動不能
に係合させ、更に器蝶番片によって蝶番軸を脱落不能に
保持させた構成が提案されている。
この構成の場合、蝶番片の両端が屈曲して器体内に収納
されているため、蝶番片の両端が外部に露出せず、見栄
えのよいものとなっていた。また、器蝶番片と蝶番軸は
回動不能に係合しているため、蓋体のフリーストップ機
構、及び蓋体の開放操作感に作用する回動抵抗は、蓋蝶
番片と蝶番軸の間で発生し、最適な回動抵抗に均一化す
るのが容易にできるようになっていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしこの構成の場合、器体及び蓋体の他に押さえ金具
が必要となってしまった。その結果、高価な金属製コン
パクトケースが更に高価なものになってしまった。
〔課題を解決する為の手段〕
皿状に成形された薄肉金属板a製の蓋外枠2と器外枠5
の端部にそれぞれ蓋蝶番片7及び器蝶番片14を設け、
蝶番軸8により蓋蝶番片7及び器蝶番片14を開閉自在
に連結した構成において、前記蓋蝶番片7は円筒状に巻
き加工して構成する。この蓋蝶番片7は、貫通した蝶番
軸8を回動自在に弾性保持させる。蝶番軸8には、両端
にクランク状もしくはU字状に屈曲した保持部11を設
ける。器蝶番片14は舌片状に構成し、器蝶番片14を
器外枠5内の下方に折曲させ、蝶番軸8の保持部11を
器外枠5の内壁と器蝶番片14の間に回動不能に脱落不
能に保持させる。
また、少なくとも前記蓋外枠2を、薄肉金属板aの表面
に軟質の合成樹脂シートdを貼着した積層板Aより成形
し、合成樹脂シートdを蓋蝶番片7の内側に配置しても
よい。本考案は以上構成のコンパクトケースの蝶番機構
である。
〔作用〕
蓋外枠2は蓋蝶番片7が蝶番軸8を弾性保持しており、
器外枠5は器蝶番片14が蝶番軸8の保持部11を回動
不能に脱落不能に保持しているため、蓋外枠2と器外枠
5は開閉自在に連結されている。また、蓋外枠2の開閉
時には、蝶番軸8に対して蓋蝶番片7のみ回動するた
め、蓋外枠2の開閉操作感及び蓋外枠2のフリーストッ
プ機構に作用する回動抵抗は、蝶番軸8と蓋蝶番片7の
間に発生する回動抵抗にのみ支配される。また、蝶番軸
8の端部の保持部11は、器外枠5の内部に収納されて
おり、外部に露出していない。
また、蓋外枠2を薄肉金属板aの表面に合成樹脂シート
dを貼着した積層板Aによって成型し、蓋蝶番片7の内
側に合成樹脂シートdを配置した場合には、蝶番軸8に
滑り性のよい合成樹脂シートdが接し、蓋外枠2の開閉
操作時の開閉操作感が良好なものとなる。
〔実施例〕
蓋体1は、蓋外枠2と蓋内枠3とよりなり、器体4は、
器外枠5と器内枠6とよりなっている。このうち蓋外枠
2及び器外枠5は、アルミニウム、ステンレス等の耐食
性に優れた薄肉金属板aの表面に化成処理層bを構成
し、接着剤層cを介在させ、表面に加飾を施した塩化ビ
ニールシート等の軟質の合成樹脂シートdを、裏面にエ
ンボス加工等を施して滑り性を向上させた合成樹脂シー
トdを貼着した積層板Aを、プレス加工、曲げ加工等の
板金加工を行い、成形されたものである。
蓋外枠2の一方の端部下端中央には、蓋蝶番片7が巻き
加工されている。この蓋蝶番片7の軸心は、蓋外枠2の
外側壁より僅かに外方に位置しており、蝶番軸8が貫通
している。この蓋蝶番片7は、蝶番軸8を回動可能に弾
性保持している。なお、蓋蝶番片7の内側には、薄肉金
属板aの表面に貼着された合成樹脂シートdが存在し、
蝶番軸8に接している。蓋外枠2の他方の端部には、フ
ック9が設けられている。
蝶番軸8は、蓋蝶番片7に保持される蝶着部10と、こ
の蝶着部10の両端より突出した保持部11とよりなっ
ている。保持部11は、蓋蝶番片7より突出した蝶着部
10より直角に屈曲し、再び外方向に屈曲したクランク
状になっている。このクランク状になった保持部11の
幅は、器外枠5の深さとほぼ同じとなっている。
器外枠5の一方の端部には、上端が蓋蝶番片7の太さ分
だけ外方向に突出した膨出部12を設けている。この膨
出部12は、上端がより外方向に突出したテーパー形状
になっている。この膨出部12の中央には、逃げ部13
が切り欠かれている。そして、膨出部12には、蓋外枠
2の蓋蝶番片7が挿入されており、逃げ部13に蓋蝶番
片7が位置している。この逃げ部13の両がわには、舌
片状の器蝶番片14が設けられている。この器蝶番片1
4は、器外枠5内の下方に屈曲し、蝶番軸8の保持部1
1を器外枠5の内壁との間に挟持し、蝶番軸8を回動不
能に脱落不能に保持している。また、器外枠5の他方の
端部側壁には、窓部15が穿設されている。
なお、蝶番軸8の保持部11は、第3図に示すように、
端部を内方向に屈曲させ、両端をU字状に成形させても
よい。この場合、保持部11の幅を器外枠5の深さとほ
ぼ同じにし、蝶番軸8の長さを膨出部12の幅と同じも
のとしなければならない。
蓋内枠3及び器内枠6は、合成樹脂より成形されてい
る。蓋外枠2内に止着される蓋内枠3は、裏面にパフ1
6が収納されるパフ収納所17を刻設している。このパ
フ収納所17の天井面は貫通しており、蓋外枠2の天井
面が露出している。そして、蓋外枠2の天井面には、鏡
18が貼着されている。
器外枠5内に止着される器内枠6は、化粧料19が充填
された中皿20が納置される収納凹所21が刻設されて
いる。この収納凹所21は、パフ収納所17と同様に上
下に貫通している。更に、器内枠6の先端には、器外枠
5の窓部15に連続した開蓋機構収納所22を刻設して
いる。この開蓋機構収納所22には、蓋外枠2のフック
9が係合して蓋体1を閉じた状態で保持し、かつ任意に
その係合を解除できる開蓋機構23を内装している。こ
の開蓋機構23の操作部は、器外枠5の窓部15より外
部に突出している。
なお、蓋内枠3及び器内枠6は、合成樹脂で成形せずに
薄肉金属より成形する事も可能である。また、蝶番軸8
に蓋体1と器体4の間に位置する中枠を蝶着し、中枠の
上面にパフ16を載置し、下面に鏡18を貼着する事も
できる。
〔考案の効果〕
本考案は以上のように、薄肉金属板a製の蓋外枠2と器
外枠5を開閉自在に連結する蝶番軸8の端部をクランク
状もしくはU字状に屈曲させて保持部11を構成し、こ
の保持部11を器外枠5の内壁と器蝶番片14の間に脱
落不能に保持しているため、蝶番軸8の両端が外部に露
出せず、見苦しいものとならない。更に、器蝶番片14
は蝶番軸8の保持部11を回動不能に保持しているた
め、蓋外枠2の開閉操作感及び蓋外枠2のフリーストッ
プ機構は蓋蝶番片7と蝶番軸8の間の回動抵抗にのみ支
配されており、開閉操作感及びフリーストップ機構を調
節するのも簡単に行え、各個体のバラツキも最小限に抑
える事ができる。
また、この構成は蓋外枠2、器外枠5及び蝶番軸8で実
施でき、特別な構成も必要とせず、従来の金属製コンパ
クトケースと比べても大してコストアップにならない。
更に、蝶番軸8の保持部11を器外枠5の底面に当接さ
せる事により、蓋蝶番片7が蝶着する蝶番軸8の蝶着部
10の位置を決める事ができる。
また、軟質の合成樹脂シートdを貼着した積層板Aで蓋
外枠2及び器外枠5を成形した場合、軟質の合成樹脂シ
ートdが加飾面となり、成形加工後の加飾工程が必要な
くなり、製造コストを低下させる事ができる。また、薄
肉金属板aの裏面に合成樹脂シートdを貼着した積層板
Aを利用した場合、蓋外枠2の蓋蝶番片7の内壁にも合
成樹脂シートdが存在するため、金属同士が擦れ合わ
ず、蓋外枠2の開閉操作時に発生する金属同士が擦れ合
う不快な感覚も解消でき、しかも合成樹脂シートdが有
している滑り性により蓋外枠2の開閉操作感をさらに良
好なものにする事ができる。更に、合成樹脂シートdを
貼着した事により薄肉金属板aの切断面に発生するバリ
を防止でき、バリ取り工程等を省略できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案実施例の分解斜視図。第2図は、蓋外
枠、器外枠及び蝶番軸を組み立てた状態の要部斜視図。
第3図は、その他の実施例の要部斜視図。第4図は、積
層板の拡大断面図。 2〜蓋外枠、5〜器外枠、7〜蓋蝶番片、8〜蝶番軸、
11〜保持部、14〜器蝶番片、A〜積層板、a〜薄肉
金属板、d〜合成樹脂シート

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】皿状に成形された薄肉金属板(a)製の蓋外
    枠(2)と器外枠(5)の端部にそれぞれ蓋蝶番片(7)及び器
    蝶番片(14)を設け、蝶番軸(8)により蓋蝶番片(7)及び器
    蝶番片(14)を開閉自在に連結した構成において、 前記蓋蝶番片(7)は円筒状に巻き加工して構成され、貫
    通した蝶番軸(8)を回動可能に弾性保持し、蝶番軸(8)は
    両端にクランク状もしくはU字状に屈曲した保持部(11)
    を設け、器蝶番片(14)は舌片状をしており、該器蝶番片
    (14)を器外枠(5)内下方に屈曲させて蝶番軸(8)の保持部
    (11)を器外枠(5)の内壁と器蝶番片(14)の間に回動不能
    に脱落不能に保持させたことを特徴とするコンパクトケ
    ースの蝶番機構。
  2. 【請求項2】少なくとも前記蓋外枠(2)が、薄肉金属板
    (a)の表面に軟質の合成樹脂シート(d)を貼着した積層板
    (A)より成形され、前記蓋蝶番片(7)の内壁に合成樹脂シ
    ート(d)を配置した事を特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第1項記載のコンパクトケース。
JP1988111919U 1988-08-25 1988-08-25 コンパクトケースの蝶番機構 Expired - Lifetime JPH062581Y2 (ja)

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JPH0232717U JPH0232717U (ja) 1990-03-01
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6113905A (ja) * 1984-06-29 1986-01-22 オクス工業株式会社 板金加工によるコンパクトの蝶番の芯金止め方法
JPS62240006A (ja) * 1986-04-11 1987-10-20 紀伊産業株式会社 化粧用容器及びその製造方法

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