JPH0354650Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本案は、化粧料収納皿の増設機構を有するコン
パクトケースに関する考案である。

〔従来の技術〕

コンパクトケースには、化粧料収納皿と塗布す
るパフが収納されている。このパフには薄いシー
ト状パフと、厚めのスポンジパフの２種がある。

そして、シート状パフを収納する時には器体が
薄く、又、スポンジ状パフを収納する時には、器
体底部を拡張する構成のコンパクトケースがすで
にいくつか提案されている。

〔考案が解決しようとする課題〕

器体底部が拡張するコンパクトケースに於い
て、シート状パフ収納スペースより、スポンジ状
パフ収納スペースを増設する構成であつたが、化
粧料収納皿の増設はできなかつた。

本案は以上の点に鑑み１ケ所の化粧料収納皿１
ケ所のパフ収納スペースを有するコンパクトケー
スにもう１ケ所化粧料収納皿を増設できる様にし
た考案である。

〔課題を解決する為の手段〕

器体１は、内器４を底面が開孔した外枠３の前
方もしくは後方で蝶着して収納する構成とする。

又内器４は、化粧料収納皿５を前後に２ケ納置
できる収納凹所６を穿設する。蓋体２は、前記器
体１の外枠３と開閉自在に蝶着させる。又、内壁
には鏡１２を貼付し、該鏡１２を被う鏡カバー１
３を蝶着する。該鏡カバー１３は、器体１の収納
凹所６に没入し、且つ化粧料収納皿５の上端面１
６に当接するポケツト部１５を設ける。

本考案は、以上構成としたコンパクトケースで
ある。

〔作用〕

内器４と外枠３の蝶着した方向の収納凹所６に
化粧料収納皿５を納置し、一方の収納凹所６を空
所のまま使用する場合、鏡カバー１３のパフ１４
を収納するポケツト部１５は蓋体２を閉じた際そ
の収納凹所６に没入し、コンパクトケースの厚み
は、蓋体２の厚みと外枠３の厚みの和になる。使
用時は、蓋体２を開け、更にパフ１４をポケツト
部１５より取り出し鏡カバー１３を開けるもので
ある。ここで、化粧料収納皿５を新たに納置し、
器体１には２ケの化粧料収納皿５を納置した状態
とし、蓋体２を閉じると鏡カバー１３に設けられ
たポケツト部１５が、収納凹所６に納置された化
粧料収納皿５の上端面１６に当接する為、内器４
を上方より押圧し、外枠３内で軸動し、内器４は
下方に突出し、器体１が下方へ膨出する構成とな
つている。

尚、鏡カバー１３は、蓋体２を閉じた時鏡１２
を被い、化粧料やパフ１４からの汚れを防いでい
る。

〔実施例〕

器体１は、蓋体２と開閉自在に蝶着し底面が開
孔したと、該外枠３内に収納されて、且つ前方が
蝶着され、後方が上下動可能となつた内器４とか
ら構成されている。又、内器４には、化粧料収納
皿５を前後に２ケ収納できる収納凹所６を穿設さ
れ、後方外側壁に係止部７が突設している。

尚、外枠３の内壁には、前記係止部７が係合す
る係合段部８を有する凹溝９が刻設されている。
又、蓋体２のフツク部１０と係止するフツク係止
部１０■を前端面１１に有している。

尚、蓋体２には、内壁面に鏡１２が貼付されて
いる。前方内壁には、鏡１２を被う鏡カバー１３
が、該蓋体２前方内壁面に蝶着している。該鏡カ
バー１３には、蓋体２を器体１に閉じた際、器体
１の化粧料収納皿５の収納凹所６に没入し、スポ
ンジ状のパフ１４を収納するポケツト部１５を設
けられている。しかし、このポケツト部１５は突
入する収納凹所６に納置する化粧料収納皿５の上
端面１６に当接する様構成してある。

本考案第１実施例のコンパクトケースは、以上
構成である。

又、他の実施例として内器４が外枠３の後方で
蝶着した器体１とし、前方の収納凹所６に突入す
るポケツト部１５が設けられた鏡カバー１３を蝶
着する蓋体２としたコンパクトケースとしても良
い。

更に、第１実施例に於いては、化粧料収納皿５
を２ケ納置し、蓋体２を開いた時、降下していた
内器４を蝶番部１７に突設したカム体１８が内器
４に設けた当接部１９に当接して上昇させる構成
とする事もできる。

〔考案の効果〕

本考案の第１実施例は、以上の構成である。従
つて、化粧料収納皿５が収納凹所６の前方１ケの
み納置され、後方の収納凹所６が空の時、蓋体２
を閉じると鏡カバー１３のポケツト部１５は空所
となつている収納凹所６に没入する為、蓋体２は
そのまま器体１に係着でき、薄型のコンパクトケ
ースとして使用できる。化粧料収納皿５を２ケ収
納凹所６に納置した時は、ポケツト部１５が新た
に納置された化粧料収納皿５の上端面１６に当接
し、且つ押圧する。そして、内器４後方が軸動降
下し、器体１は下部が膨出した状態で蓋体２と係
着する構成である。即ち、本考案コンパクトケー
スは、化粧料収納皿５を１ケ納置した時は、薄型
のコンパクトケースとして携帯でき、内器４を外
枠３下面より膨出する事で、２種の化粧料を収納
できるコンパクトケースとなるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、化粧料収納皿を１ケ収納した時の側
断面図。第２図は、第１図に於ける斜視図。第３
図は、化粧料収納皿を２ケ納置した時の側断面
図。第４図及び第５図は、他の実施例の側断面
図。 １〜器体、２〜蓋体、３〜外枠、４〜内器、５
〜化粧料収納皿、６〜収納凹所、７〜係止部、８
〜係合段部、９〜凹溝、１０〜フツク部、１０′
〜フツク係止部、１１〜前端面、１２〜鏡、１３
〜鏡カバー、１４〜パフ、１５〜ポケツト、１６
〜上端面、１７〜蝶番部、１８〜カム体、１９〜
当接部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 化粧料収納皿５を前後２ケ納置できる収納凹所
   ６を穿設した内器４を底面が開孔した外枠３へ収
   納し、且つ前方もしくは後方で蝶着した器体１
   と、 該器体１の外枠３と開閉自在に蝶着し、内壁に
   は鏡１２を貼着し、更に該鏡１２を被い、前記器
   体１の収納凹所６に没入し、且つ化粧料収納皿５
   上端面１６に当接するポケツト部１５が設けられ
   た透明合成樹脂製の鏡カバー１３が内壁に蝶着し
   た蓋体２と、 から成る事を特徴とするコンパクトケース。