JPH0625804A - 高剛性複合材料およびその製造方法 - Google Patents
高剛性複合材料およびその製造方法Info
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- JPH0625804A JPH0625804A JP4825793A JP4825793A JPH0625804A JP H0625804 A JPH0625804 A JP H0625804A JP 4825793 A JP4825793 A JP 4825793A JP 4825793 A JP4825793 A JP 4825793A JP H0625804 A JPH0625804 A JP H0625804A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ヤング率が25,000kgf/mm2 超の高剛性材料と
その製法を提供する。 【構成】 Cr:16 重量%以下およびAl:0 〜3 重量%以
下を含有するフェライト系鋼のマトリックスに分散粒子
を分散させ、一定方向に対する垂直面における{111 }
の集積度がX線強度比で等方性多結晶体の30倍以上とす
る。押出比3 以上の熱間押出成形によって十分な歪を付
与し、次いで1300℃の高温の熱処理を行い2次再結晶化
を図る。
その製法を提供する。 【構成】 Cr:16 重量%以下およびAl:0 〜3 重量%以
下を含有するフェライト系鋼のマトリックスに分散粒子
を分散させ、一定方向に対する垂直面における{111 }
の集積度がX線強度比で等方性多結晶体の30倍以上とす
る。押出比3 以上の熱間押出成形によって十分な歪を付
与し、次いで1300℃の高温の熱処理を行い2次再結晶化
を図る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複合材料、特に自動車
用材料、ロボット用材料等のように、優れた剛性を必要
とする構造部材として利用される高剛性複合材料(以下
単に高剛性材料という) およびその製造方法に関する。
用材料、ロボット用材料等のように、優れた剛性を必要
とする構造部材として利用される高剛性複合材料(以下
単に高剛性材料という) およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば自動車用材料としては、燃
費向上を目的とする軽量化材料や、乗り心地の向上を目
的とする制振材料へのニーズが高まっている。軽量化の
ために高剛性材料を用いれば、高剛性材料によってたわ
み等の歪量を吸収でき、部品形状を小さくできるという
利点がある。高剛性材料が歪を吸収する性質を有してい
るからである。
費向上を目的とする軽量化材料や、乗り心地の向上を目
的とする制振材料へのニーズが高まっている。軽量化の
ために高剛性材料を用いれば、高剛性材料によってたわ
み等の歪量を吸収でき、部品形状を小さくできるという
利点がある。高剛性材料が歪を吸収する性質を有してい
るからである。
【0003】一方、制振材料として高剛性材料を用いる
ことによっても、少量の材料を使うだけで振動=歪を吸
収することが可能となる。したがって、これからも明ら
かなように、自動車用の部品だけでなくあらゆる構造部
材において、小さな形状で大きな歪量を吸収することの
可能な高剛性材料に期待が集まっている。
ことによっても、少量の材料を使うだけで振動=歪を吸
収することが可能となる。したがって、これからも明ら
かなように、自動車用の部品だけでなくあらゆる構造部
材において、小さな形状で大きな歪量を吸収することの
可能な高剛性材料に期待が集まっている。
【0004】ところで、従来、合金元素添加や高ヤング
率粒子の分散複合化により、材料の剛性向上が図られて
きた。しかし、前者の場合、Fe基合金においては、Re元
素の添加によっても高々21,000から22,000kgf/mm2 程度
のヤング率の向上しか得られず、後者の場合にも、Fe基
合金においては、Nb(C, N)粒子等の分散複合化によって
も高々24,000〜25,000kgf/mm2 のヤング率が実用材料と
して得られるにすぎず、延性・靱性の点から十分とはい
えない。
率粒子の分散複合化により、材料の剛性向上が図られて
きた。しかし、前者の場合、Fe基合金においては、Re元
素の添加によっても高々21,000から22,000kgf/mm2 程度
のヤング率の向上しか得られず、後者の場合にも、Fe基
合金においては、Nb(C, N)粒子等の分散複合化によって
も高々24,000〜25,000kgf/mm2 のヤング率が実用材料と
して得られるにすぎず、延性・靱性の点から十分とはい
えない。
【0005】一方、鉄鋼材料では加工熱処理によりヤン
グ率の高い結晶方位を特定方向に揃えること、つまり集
積化することにより高剛性化を実現する手法が採り入れ
られている。すなわち、体心立方格子を有するフェライ
ト系鋼の{111 }面の集積化を狙った材料設計、プロセ
ス設計である。
グ率の高い結晶方位を特定方向に揃えること、つまり集
積化することにより高剛性化を実現する手法が採り入れ
られている。すなわち、体心立方格子を有するフェライ
ト系鋼の{111 }面の集積化を狙った材料設計、プロセ
ス設計である。
【0006】しかしながら、特開昭56−23223 号公報や
特開昭59−83721 号公報に示されているように、従来
は、5〜10%以上の加工率の加工を施した後に720 〜70
0 ℃以下の温度で焼戻し、あるいは巻取り等の熱処理す
ることで、一定方向に結晶方位を集積させても、そのヤ
ング率は高々23,000〜24,000kgf/mm2 にすぎなかった。
特開昭59−83721 号公報に示されているように、従来
は、5〜10%以上の加工率の加工を施した後に720 〜70
0 ℃以下の温度で焼戻し、あるいは巻取り等の熱処理す
ることで、一定方向に結晶方位を集積させても、そのヤ
ング率は高々23,000〜24,000kgf/mm2 にすぎなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここに、本発明の目的
は、より一般的には、加工歪蓄積が大幅に向上する高延
性、高靱性を有した高剛性材料およびその製造方法を提
案しようとするものである。より具体的には、本発明の
目的は、ヤング率が25,000kgf/mm2 超の高剛性材料およ
びその製造方法を提供することである。
は、より一般的には、加工歪蓄積が大幅に向上する高延
性、高靱性を有した高剛性材料およびその製造方法を提
案しようとするものである。より具体的には、本発明の
目的は、ヤング率が25,000kgf/mm2 超の高剛性材料およ
びその製造方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる目
的を達成すべく種々検討を重ねたところ、従来法におい
て、加工熱処理法によって僅かなヤング率の向上しか得
られない原因は、フェライト系鋼における{111 }面の
集積度が等方性多結晶体に比べ高々15〜20倍と少ないた
めであり、これは加工工程で導入される加工歪およびそ
の集積が少ないためであることを知った。
的を達成すべく種々検討を重ねたところ、従来法におい
て、加工熱処理法によって僅かなヤング率の向上しか得
られない原因は、フェライト系鋼における{111 }面の
集積度が等方性多結晶体に比べ高々15〜20倍と少ないた
めであり、これは加工工程で導入される加工歪およびそ
の集積が少ないためであることを知った。
【0009】そこで、高加工歪付与の可能な材料系およ
びその付与方法を見出すために種々検討を重ねた結果、
次の点を見い出し、本発明を完成した。 加工歪の導入には分散粒子による転位のピン止めが有
効であり、そのような分散粒子を含む材料系においては
例えば押出比3 以上という熱間押出成形によって十分な
歪の付与が行われること。
びその付与方法を見出すために種々検討を重ねた結果、
次の点を見い出し、本発明を完成した。 加工歪の導入には分散粒子による転位のピン止めが有
効であり、そのような分散粒子を含む材料系においては
例えば押出比3 以上という熱間押出成形によって十分な
歪の付与が行われること。
【0010】このように分散粒子によりピン止めされ
た転位が導入された複合材料は、次いで例えば1300℃と
いう高温の熱処理を行うことにより急激な2次再結晶化
が起こるとともに加工方向に{111 }が著しく集積する
こと。ここに、本発明は、Cr:16 重量%以下、さらに所
望によりAl:3.0 重量%以下含有するフェライト系鋼の
マトリックスに分散粒子を分散させて成る複合材料であ
って、一定方向における{111 }の集積度が等方性多結
晶体に比べX線強度比で30倍以上であることを特徴とす
る高剛性複合材料である。
た転位が導入された複合材料は、次いで例えば1300℃と
いう高温の熱処理を行うことにより急激な2次再結晶化
が起こるとともに加工方向に{111 }が著しく集積する
こと。ここに、本発明は、Cr:16 重量%以下、さらに所
望によりAl:3.0 重量%以下含有するフェライト系鋼の
マトリックスに分散粒子を分散させて成る複合材料であ
って、一定方向における{111 }の集積度が等方性多結
晶体に比べX線強度比で30倍以上であることを特徴とす
る高剛性複合材料である。
【0011】上述のように一定方向における{111 }の
集積度が等方性多結晶体に比べX線強度比で30倍以上に
する手段としては各種あるが、実用的手段としては次の
方法が考えられる。なお、「一定方向」とは、任意の1
の方向ということであって、本発明にあっては少なくと
もその方向で上述の関係を満足すればよい。一般に、そ
の「一定方向」は押出方向である。
集積度が等方性多結晶体に比べX線強度比で30倍以上に
する手段としては各種あるが、実用的手段としては次の
方法が考えられる。なお、「一定方向」とは、任意の1
の方向ということであって、本発明にあっては少なくと
もその方向で上述の関係を満足すればよい。一般に、そ
の「一定方向」は押出方向である。
【0012】すなわち、粒子分散した複合粉末を押出比
3以上という強加工成形してから2次再結晶熱処理を行
う方法である。好ましくは、このような複合粉末は、機
械的合金化法によって製造したものを使用する。
3以上という強加工成形してから2次再結晶熱処理を行
う方法である。好ましくは、このような複合粉末は、機
械的合金化法によって製造したものを使用する。
【0013】
【作用】次に、本発明において鋼組成などを上述のよう
に限定した理由を説明する。本発明において、複合材料
のマトリックスを体心立方格子の結晶構造を有するフェ
ライト系鋼でもって構成したのは、鉄の単結晶で確認さ
れているように<111> 方向がもっともヤング率が高く、
フェライト系鋼の場合、その値はほぼ29,000kgf/mm2 で
あるからである。
に限定した理由を説明する。本発明において、複合材料
のマトリックスを体心立方格子の結晶構造を有するフェ
ライト系鋼でもって構成したのは、鉄の単結晶で確認さ
れているように<111> 方向がもっともヤング率が高く、
フェライト系鋼の場合、その値はほぼ29,000kgf/mm2 で
あるからである。
【0014】本発明におけるマトリックス相は、Cr:16
重量%以下、さらに所望によりAl:3.0 重量%以下を含
有するフェライト系相であるが、16重量%Crを超えると
熱処理時等の粒界への炭化物、金属間化合物等の析出に
より脆化するためである。さらに表面処理等により表面
の耐摩耗性向上等を目的としたハードフェーシング(har
d facing) が必要な場合、そのための浸炭焼入が実質的
に不可能となり、自動車用クランク軸、ピストンピン等
への適用を考慮した場合に問題が生ずる。その原因は、
Crが多いためにフェライト相が安定化した結果、浸炭処
理による表面のマルテンサイト化が困難となるからであ
る。
重量%以下、さらに所望によりAl:3.0 重量%以下を含
有するフェライト系相であるが、16重量%Crを超えると
熱処理時等の粒界への炭化物、金属間化合物等の析出に
より脆化するためである。さらに表面処理等により表面
の耐摩耗性向上等を目的としたハードフェーシング(har
d facing) が必要な場合、そのための浸炭焼入が実質的
に不可能となり、自動車用クランク軸、ピストンピン等
への適用を考慮した場合に問題が生ずる。その原因は、
Crが多いためにフェライト相が安定化した結果、浸炭処
理による表面のマルテンサイト化が困難となるからであ
る。
【0015】また、Alは所望により耐酸化性改善のため
に添加されるが、3.0 重量%を超えると、靱性の低下が
認められるばかりでなく、例えばY2O3、Al2O3 等の分散
粒子とAlが反応し、分散粒子が成長、粗大化するため、
2次再結晶熱処理時{111 }集積度が不十分となり特に
Al2O3 の場合に高ヤング率が発現しない。また強度の低
下が認められる。
に添加されるが、3.0 重量%を超えると、靱性の低下が
認められるばかりでなく、例えばY2O3、Al2O3 等の分散
粒子とAlが反応し、分散粒子が成長、粗大化するため、
2次再結晶熱処理時{111 }集積度が不十分となり特に
Al2O3 の場合に高ヤング率が発現しない。また強度の低
下が認められる。
【0016】本発明はフェライト系相の有する特性を利
用して高剛性化を図るものであって、上述の組成を有す
る限りにおいて特に制限されないが、一般的には、次の
鋼組成を有するものが望ましい。
用して高剛性化を図るものであって、上述の組成を有す
る限りにおいて特に制限されないが、一般的には、次の
鋼組成を有するものが望ましい。
【0017】C : 0.2%以下、Mn: 1.0%以下、Ni: 1.
0%以下、Mo: 2.5%以下、 W: 5.0%以下、Nb: 3.0%以下、Ti: 2.0%以下、
V: 2.0%以下、 Si: 0.5%以下、P: 0.1%以下、S: 0.1%以下、 酸素:酸化物に含まれる酸素分を除いて0.2 %以下、 N:窒化物に含まれるN分を除いて0.2 %以下、残部鉄
である。
0%以下、Mo: 2.5%以下、 W: 5.0%以下、Nb: 3.0%以下、Ti: 2.0%以下、
V: 2.0%以下、 Si: 0.5%以下、P: 0.1%以下、S: 0.1%以下、 酸素:酸化物に含まれる酸素分を除いて0.2 %以下、 N:窒化物に含まれるN分を除いて0.2 %以下、残部鉄
である。
【0018】これらの元素は必ずしも含む必要はない
が、強度や靱性の向上を図る場合には、Ni、Mo、W 、N
b、Ti、V 等の元素を1種または2種以上添加するのが
望ましい。
が、強度や靱性の向上を図る場合には、Ni、Mo、W 、N
b、Ti、V 等の元素を1種または2種以上添加するのが
望ましい。
【0019】すなわち、C、Mnは少量の添加で強度が向
上し、Ni添加は靱性向上に有効である。他の添加合金元
素は、特にCr量との組合せによるが、上記範囲を超える
と加工後熱処理してもγ相が安定なため高ヤング率が発
現しない。つまり、α→γ変態し充分なフェライト<111
> 集合組織が形成されないためである。
上し、Ni添加は靱性向上に有効である。他の添加合金元
素は、特にCr量との組合せによるが、上記範囲を超える
と加工後熱処理してもγ相が安定なため高ヤング率が発
現しない。つまり、α→γ変態し充分なフェライト<111
> 集合組織が形成されないためである。
【0020】MoおよびW はそれぞれ2.5 %、5.0 %まで
の添加は固溶強化により強度を向上させるのに有効であ
るが、これを超えるとσ相等金属間化合物相の粒界析出
のため脆化することがある。
の添加は固溶強化により強度を向上させるのに有効であ
るが、これを超えるとσ相等金属間化合物相の粒界析出
のため脆化することがある。
【0021】Nb、Ti、V はそれぞれ少量の添加はCを炭
化物として安定化させ、フェライト相を安定化し、また
析出強化により強度向上効果がある。しかし、それぞれ
3.0%、2.0 %、2.0 %超の添加は粒界等への炭化物析
出による脆化が認められることがある。
化物として安定化させ、フェライト相を安定化し、また
析出強化により強度向上効果がある。しかし、それぞれ
3.0%、2.0 %、2.0 %超の添加は粒界等への炭化物析
出による脆化が認められることがある。
【0022】さらに、Si、P、Sはそれぞれ0.5 %以
下、0.1 %以下、0.1 %以下の不純物程度であれば許容
される。これを超えると粒界等への析出により靱性の低
下が認められる。酸素は0.2 %以下、窒素は0.2 %以下
という少量の含有は強度を向上させるが、これを超える
と靱性が低下することがある。
下、0.1 %以下、0.1 %以下の不純物程度であれば許容
される。これを超えると粒界等への析出により靱性の低
下が認められる。酸素は0.2 %以下、窒素は0.2 %以下
という少量の含有は強度を向上させるが、これを超える
と靱性が低下することがある。
【0023】このように、本発明によれば、材料の高剛
性化を図るためには、フェライト系鋼において一つの方
向に対する垂直面において{111 }面をより高度に集積
化することが重要である。フェライト系鋼における{11
1 }面の集積化は加工歪=転位の蓄積量が多いほど容易
である。そこで、加工工程で加えられた歪=転位を、分
散粒子によりピン止めし、蓄積量を増すのである。。
性化を図るためには、フェライト系鋼において一つの方
向に対する垂直面において{111 }面をより高度に集積
化することが重要である。フェライト系鋼における{11
1 }面の集積化は加工歪=転位の蓄積量が多いほど容易
である。そこで、加工工程で加えられた歪=転位を、分
散粒子によりピン止めし、蓄積量を増すのである。。
【0024】ここに、上記分散粒子としては、酸化物、
炭化物、窒化物、硼化物等の分散粒子があり、それらの
平均粒径は、好ましくは、0.005 〜0.1 μm 、その配合
割合は、0.2 〜5 (体積%) である。
炭化物、窒化物、硼化物等の分散粒子があり、それらの
平均粒径は、好ましくは、0.005 〜0.1 μm 、その配合
割合は、0.2 〜5 (体積%) である。
【0025】すなわち、その分散粒子の種類、形状、大
きさ、量には特に限定はないが、好ましくは、熱的に安
定であり、かつ、効果的に転位がピン止めされる大きさ
であり、また、実用材料として延性・靱性を確保するた
めには少量に制限することが良い。基地成分のフェライ
ト系鋼に1200℃以上の高温でも再固溶しない平均粒径0.
1 μm 以下、3体積%以下の硼化物、易酸化性金属元素
( 例: Al、Ti、Y等)の酸化物粒子が望ましい。
きさ、量には特に限定はないが、好ましくは、熱的に安
定であり、かつ、効果的に転位がピン止めされる大きさ
であり、また、実用材料として延性・靱性を確保するた
めには少量に制限することが良い。基地成分のフェライ
ト系鋼に1200℃以上の高温でも再固溶しない平均粒径0.
1 μm 以下、3体積%以下の硼化物、易酸化性金属元素
( 例: Al、Ti、Y等)の酸化物粒子が望ましい。
【0026】かかる分散粒子を含むフェライト系鋼は、
1000〜1200℃程度の熱間押出成形が施されることにより
歪が蓄積される。もちろん、温間、冷間加工による歪付
与も良好であることは言うまでもない。強加工成形での
加工率は押出比3以上とするが、これよりも小さいと十
分な転位が導入されないおそれがあるからである。
1000〜1200℃程度の熱間押出成形が施されることにより
歪が蓄積される。もちろん、温間、冷間加工による歪付
与も良好であることは言うまでもない。強加工成形での
加工率は押出比3以上とするが、これよりも小さいと十
分な転位が導入されないおそれがあるからである。
【0027】また、押出加工前にHIP 、CIP 、圧延、鍛
造を施しても、最終的に押出加工が押出比3以上なされ
れば加工歪が十分付与される。さらに、押出加工後、HI
P 、圧延、鍛造等がなされても、押出による加工歪が十
分付与されていれば問題ない。
造を施しても、最終的に押出加工が押出比3以上なされ
れば加工歪が十分付与される。さらに、押出加工後、HI
P 、圧延、鍛造等がなされても、押出による加工歪が十
分付与されていれば問題ない。
【0028】さらに望ましくは、粒子を分散させる工程
において、冷間で強加工を加えながら均一微細分散させ
ることが可能な機械的合金化法を用いる。ここに、機械
的合金化法(MA)とは、ボールミルを用いて、粉末を強制
的に冷間で混合し、圧延、鍛造、圧着を繰り返し行わせ
る方法である。
において、冷間で強加工を加えながら均一微細分散させ
ることが可能な機械的合金化法を用いる。ここに、機械
的合金化法(MA)とは、ボールミルを用いて、粉末を強制
的に冷間で混合し、圧延、鍛造、圧着を繰り返し行わせ
る方法である。
【0029】このようにして強加工成形された複合材料
は、次いで、高温での2次再結晶熱処理を行うが、その
ときの熱処理条件は、マトリックスや分散粒子の種類、
数、量、サイズ等により異なるが、好ましくは、1100〜
1400℃×0.5 〜2時間の2次再結晶熱処理を行う。ここ
で、2次再結晶熱処理とは{111 }面を特定方向と垂直
な面にそろえるために行う熱処理である。換言すれば、
そのような目的を達成できれば特定条件の熱処理にのみ
制限されない。
は、次いで、高温での2次再結晶熱処理を行うが、その
ときの熱処理条件は、マトリックスや分散粒子の種類、
数、量、サイズ等により異なるが、好ましくは、1100〜
1400℃×0.5 〜2時間の2次再結晶熱処理を行う。ここ
で、2次再結晶熱処理とは{111 }面を特定方向と垂直
な面にそろえるために行う熱処理である。換言すれば、
そのような目的を達成できれば特定条件の熱処理にのみ
制限されない。
【0030】このようにして得られた複合材料は、一定
方向に対する垂直面における{111}の集積度がX線強
度比で等方性多結晶体の30倍以上となるが、これが30倍
未満では本発明の目的とするヤング率が25,000kgf/mm2
超の高剛性材料を得ることができない。なお、上記X線
強度比が30倍以上であるということの判断基準のひとつ
として、一定方向に対する垂直面における{222 }のX
線強度と{110 }のX線強度との比が0.10以上であるこ
とが挙げられる。
方向に対する垂直面における{111}の集積度がX線強
度比で等方性多結晶体の30倍以上となるが、これが30倍
未満では本発明の目的とするヤング率が25,000kgf/mm2
超の高剛性材料を得ることができない。なお、上記X線
強度比が30倍以上であるということの判断基準のひとつ
として、一定方向に対する垂直面における{222 }のX
線強度と{110 }のX線強度との比が0.10以上であるこ
とが挙げられる。
【0031】ここに、これらの点についてさらに説明す
る。一般に、押出・圧延等の強加工により格子歪の導入
された微細組織を有する材料は熱処理により、格子歪エ
ネルギーを駆動力として1次再結晶を開始し、格子欠陥
の極めて少ない結晶粒に埋めつくされる。1次再結晶を
完了した材料は、さらに長時間または高温で熱処理する
ことにより、粒界エネルギーを駆動力とした1次再結晶
粒の粗大化が開始し、極めて粗大な2次再結晶粒組織を
形成する。
る。一般に、押出・圧延等の強加工により格子歪の導入
された微細組織を有する材料は熱処理により、格子歪エ
ネルギーを駆動力として1次再結晶を開始し、格子欠陥
の極めて少ない結晶粒に埋めつくされる。1次再結晶を
完了した材料は、さらに長時間または高温で熱処理する
ことにより、粒界エネルギーを駆動力とした1次再結晶
粒の粗大化が開始し、極めて粗大な2次再結晶粒組織を
形成する。
【0032】本発明の場合、この一連の再結晶現象の過
程において<110> 押出集合組織は<111> 2次再結晶集合
組織に変化し、それに伴ってヤング率は約22,000kgf/mm
2 から約29,000kgf/mm2 にまで向上するのである。
程において<110> 押出集合組織は<111> 2次再結晶集合
組織に変化し、それに伴ってヤング率は約22,000kgf/mm
2 から約29,000kgf/mm2 にまで向上するのである。
【0033】本発明にあっては、例えば0.2 体積%Y2O3
添加をした材料においては押出ままでは格子歪の導入さ
れた非常に微細な結晶粒組織を形成しているが、これに
1200℃×1hrの熱処理を加えると、2次再結晶現象の結
果として結晶粒の粗大化・<111> 集合組織の形成がおこ
り、押出方向のヤング率が28,888kgf/mm2 にまで向上す
る。
添加をした材料においては押出ままでは格子歪の導入さ
れた非常に微細な結晶粒組織を形成しているが、これに
1200℃×1hrの熱処理を加えると、2次再結晶現象の結
果として結晶粒の粗大化・<111> 集合組織の形成がおこ
り、押出方向のヤング率が28,888kgf/mm2 にまで向上す
る。
【0034】2次再結晶のための熱処理温度は、分散粒
子量・加工条件により異なるため、いちがいには決めら
れない。例えば、押出条件を1050℃押出比10にした場
合、0.2 体積%Y2O3添加では1200℃が2次再結晶温度だ
が、0.5 体積%Y2O3では1300℃が2次再結晶温度とな
る。これは分散粒子が再結晶過程において粒界移動を阻
むインヒビターとして働き、分散粒子が多い程その効果
が大きいからである。
子量・加工条件により異なるため、いちがいには決めら
れない。例えば、押出条件を1050℃押出比10にした場
合、0.2 体積%Y2O3添加では1200℃が2次再結晶温度だ
が、0.5 体積%Y2O3では1300℃が2次再結晶温度とな
る。これは分散粒子が再結晶過程において粒界移動を阻
むインヒビターとして働き、分散粒子が多い程その効果
が大きいからである。
【0035】また分散粒子量を0.5 体積%Y2O3に固定し
た場合、押出温度が低く、押出比が高い程、再結晶温度
は低くなる。これは、導入される格子歪エネルギーが大
きい方が再結晶がより低温で開始するためである。
た場合、押出温度が低く、押出比が高い程、再結晶温度
は低くなる。これは、導入される格子歪エネルギーが大
きい方が再結晶がより低温で開始するためである。
【0036】ここで、高剛性材料の一定方向、つまり押
出方向への{111 }面あるいは{110 }面の集積度は本
発明においては、等方性 (ランダム) 多結晶体 (例え
ば、充填率65%、密度5.1 g/cm3)の還元鉄粉末試料を標
準試料とする) に対する積分強度比で記述するものであ
る。
出方向への{111 }面あるいは{110 }面の集積度は本
発明においては、等方性 (ランダム) 多結晶体 (例え
ば、充填率65%、密度5.1 g/cm3)の還元鉄粉末試料を標
準試料とする) に対する積分強度比で記述するものであ
る。
【0037】積分強度比を求めるには、例えばフェライ
ト鋼の押出方向での{110 }、{222 }ピークのX線積
分強度を測定し、それぞれI110 、I222 とし、同様に
標準試料についても測定し、それぞれI0 110、I0 222
とする。このとき{110 }の積分強度比はI110 /I0
110、{222 }の積分強度比はI222 /I0 222で表わさ
れる。かくして、本発明にあっては、ヤング率25000kgf
/mm2超、多くは、28000kgf/mm2以上をもった高剛性材料
が提供される。
ト鋼の押出方向での{110 }、{222 }ピークのX線積
分強度を測定し、それぞれI110 、I222 とし、同様に
標準試料についても測定し、それぞれI0 110、I0 222
とする。このとき{110 }の積分強度比はI110 /I0
110、{222 }の積分強度比はI222 /I0 222で表わさ
れる。かくして、本発明にあっては、ヤング率25000kgf
/mm2超、多くは、28000kgf/mm2以上をもった高剛性材料
が提供される。
【0038】
【実施例】以下、実施例により本発明の作用効果を詳細
に説明する。平均結晶粒径が、約0.02μm のY2O3粒子、
およびそれぞれ0.01、0.015 、0.02、0.06、0.10μm の
Al2O3 粒子、ならびに0.02μm のTiC 、TiN 、TiB2、BN
粒子と SUS410L(Fe-13Cr) 粉末 (平均粒径約100 μm)、
電解鉄粉末 (平均粒径約100μm)、C (黒鉛) 粉末 (平
均径約3μm)、Mn粉末 (約10μm)、Ni粉末 (約100 μ
m)、Cr粉末 (約40μm)、Al粉末 (約60μm)、Mo粉末 (約
3μm)、W粉末 (約2μm)、Nb粉末 (約50μm)、Ti粉末
(約10μm)、V粉末 (約20μm)を用いてアトリッション
型のボールミルで機械的合金化法(MA)を行い複合粉末を
作製した。
に説明する。平均結晶粒径が、約0.02μm のY2O3粒子、
およびそれぞれ0.01、0.015 、0.02、0.06、0.10μm の
Al2O3 粒子、ならびに0.02μm のTiC 、TiN 、TiB2、BN
粒子と SUS410L(Fe-13Cr) 粉末 (平均粒径約100 μm)、
電解鉄粉末 (平均粒径約100μm)、C (黒鉛) 粉末 (平
均径約3μm)、Mn粉末 (約10μm)、Ni粉末 (約100 μ
m)、Cr粉末 (約40μm)、Al粉末 (約60μm)、Mo粉末 (約
3μm)、W粉末 (約2μm)、Nb粉末 (約50μm)、Ti粉末
(約10μm)、V粉末 (約20μm)を用いてアトリッション
型のボールミルで機械的合金化法(MA)を行い複合粉末を
作製した。
【0039】次いで、これらの複合粉末を用いて、押
出、HIP −押出、HIP −鍛造−押出、CIP −鍛造−押
出、押出−鍛造、押出−圧延等種々条件で、強加工成形
後、1100〜1450℃×1時間加熱後、空冷の熱処理を行っ
た。
出、HIP −押出、HIP −鍛造−押出、CIP −鍛造−押
出、押出−鍛造、押出−圧延等種々条件で、強加工成形
後、1100〜1450℃×1時間加熱後、空冷の熱処理を行っ
た。
【0040】表1、表2はマトリックスが13Cr鋼の場合
であり、表3は13〜20Cr鋼およびそれに第3元素を含む
場合である。このようにして得られた材料の加工方向に
おける{111 }の集積度、およびヤング率、シャルピー
衝撃値を測定した。これらの結果を比較例とともに、表
1〜3にまとめて示す。
であり、表3は13〜20Cr鋼およびそれに第3元素を含む
場合である。このようにして得られた材料の加工方向に
おける{111 }の集積度、およびヤング率、シャルピー
衝撃値を測定した。これらの結果を比較例とともに、表
1〜3にまとめて示す。
【0041】分散粒子量の影響を本発明例であるNo.2、
3、4、比較例であるNo.1に示す。分散粒子のない場合
は、2次再結晶がほとんどおこらず、{111 }集積化も
生ぜず、ヤング率は高くならない。分散粒子が必須であ
ることがわかる。分散粒子量が多くなると、最適2次再
結晶温度が高くなるが{111 }集積化は生じ、高ヤング
率を発現する。
3、4、比較例であるNo.1に示す。分散粒子のない場合
は、2次再結晶がほとんどおこらず、{111 }集積化も
生ぜず、ヤング率は高くならない。分散粒子が必須であ
ることがわかる。分散粒子量が多くなると、最適2次再
結晶温度が高くなるが{111 }集積化は生じ、高ヤング
率を発現する。
【0042】熱処理条件の影響を1100℃〜1450℃まで温
度を変えて調査した。すでに述べたように、一般には11
00〜1400℃×0.5 〜2時間で十分であるが、本例の場合
には、本発明例No.5、比較例No.23 、24に示すように、
熱処理温度が低くても、高くても2次再結晶が生ぜず最
適温度が1200〜1400℃程度に存在することがわかる。も
ちろん、この2次再結晶最適温度は、成分分散粒子種、
径、量によって異なる。
度を変えて調査した。すでに述べたように、一般には11
00〜1400℃×0.5 〜2時間で十分であるが、本例の場合
には、本発明例No.5、比較例No.23 、24に示すように、
熱処理温度が低くても、高くても2次再結晶が生ぜず最
適温度が1200〜1400℃程度に存在することがわかる。も
ちろん、この2次再結晶最適温度は、成分分散粒子種、
径、量によって異なる。
【0043】次に、分散粒子径の影響 (本発明例No.5、
6、7) を調査した。分散粒子径が小さい程2次再結晶
がよく進み{111 }の集積度が大きくヤング率も高い。
平均径が0.1 μm までは、高ヤング率を示す。
6、7) を調査した。分散粒子径が小さい程2次再結晶
がよく進み{111 }の集積度が大きくヤング率も高い。
平均径が0.1 μm までは、高ヤング率を示す。
【0044】比較例No. 1、本発明例No. 3、5、8、
9、10、11から明らかな様に高剛性化するためには、微
細な分散粒子の存在が必須である。微細分散粒子が存在
する場合は、全て熱処理により2次再結晶化し{111 }
集積度が30倍以上となっているが、分散粒子のない場合
はどの様な熱処理条件においても2次再結晶せず、従っ
て{111 }の集積化はほとんど生じない。
9、10、11から明らかな様に高剛性化するためには、微
細な分散粒子の存在が必須である。微細分散粒子が存在
する場合は、全て熱処理により2次再結晶化し{111 }
集積度が30倍以上となっているが、分散粒子のない場合
はどの様な熱処理条件においても2次再結晶せず、従っ
て{111 }の集積化はほとんど生じない。
【0045】加工条件の影響を本発明例No. 5、12、1
3、15、16、17、18、19、20、21、比較例No.14 に示
す。これからも明らかなように押出工程が必要であり、
その温度が低い程、また押出比が高い程、2次再結晶が
生じやすい傾向にある。また、押出比3以上でないと、
2次再結晶−{111 }集積化は不十分でありヤング率が
十分でない。
3、15、16、17、18、19、20、21、比較例No.14 に示
す。これからも明らかなように押出工程が必要であり、
その温度が低い程、また押出比が高い程、2次再結晶が
生じやすい傾向にある。また、押出比3以上でないと、
2次再結晶−{111 }集積化は不十分でありヤング率が
十分でない。
【0046】最後に成分の影響であるが、表2に示す様
に本質的にはマトリックスがフェライト相であれば、高
ヤング率が発現される。ただ、Alは特異な現象を示し、
例えば例No.28 、29、30でもわかる様にAl量の増加によ
りヤング率が低下している。これは、マトリックス中の
AlとAl2O3 が反応し、成長するため、分散粒子が粗大化
し、その結果として2次再結晶が生じ難く、ヤング率が
向上しないためである。
に本質的にはマトリックスがフェライト相であれば、高
ヤング率が発現される。ただ、Alは特異な現象を示し、
例えば例No.28 、29、30でもわかる様にAl量の増加によ
りヤング率が低下している。これは、マトリックス中の
AlとAl2O3 が反応し、成長するため、分散粒子が粗大化
し、その結果として2次再結晶が生じ難く、ヤング率が
向上しないためである。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】
【発明の効果】本発明により、大幅な加工歪付与が可能
となり{111 }集積度の著しい向上が図られた。その結
果、ヤング率25,000kgf/mm2 超の高剛性材料の製造が可
能となり、各種バネ材料、各種シャフト材料、振動吸収
を必要とする自動車をはじめとする各種構造部品への適
用が可能となった。
となり{111 }集積度の著しい向上が図られた。その結
果、ヤング率25,000kgf/mm2 超の高剛性材料の製造が可
能となり、各種バネ材料、各種シャフト材料、振動吸収
を必要とする自動車をはじめとする各種構造部品への適
用が可能となった。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】しかしながら、特開昭56−23223号
公報や特開昭59−83721号公報に示されているよ
うに、従来は、5〜10%以上の加工率の加工を施した
後に720〜900℃以下の温度で焼戻し、あるいは巻
取り等の熱処理することで、一定方向に結晶方位を集積
させても、そのヤング率は高々23,000〜24,0
00kgf/mm2にすぎなかった。
公報や特開昭59−83721号公報に示されているよ
うに、従来は、5〜10%以上の加工率の加工を施した
後に720〜900℃以下の温度で焼戻し、あるいは巻
取り等の熱処理することで、一定方向に結晶方位を集積
させても、そのヤング率は高々23,000〜24,0
00kgf/mm2にすぎなかった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】
【表2】
Claims (4)
- 【請求項1】 Cr:16 重量%以下およびAl:0 〜3 重量
%以下を含有するフェライト系鋼のマトリックスに分散
粒子を分散させて成る複合材料であって、一定方向に対
する垂直面における{111 }の集積度がX線強度比で等
方性多結晶体の30倍以上であることを特徴とする高剛性
複合材料。 - 【請求項2】 Cr:16重量%以下、およびAl:0 〜3 重
量%以下を含有するフェライト系鋼のマトリックスに分
散粒子を分散させて成る複合材料であって、一定方向に
対する垂直面における{222 }のX線強度と{110 }の
X線強度との比が0.10以上であることを特徴とする高剛
性複合材料。 - 【請求項3】 粒子分散した複合粉末を加工した後、熱
処理を施す高剛性複合材料の製造方法であって、該加工
が少なくとも押出比3以上の押出成形を含み、該熱処理
が2次再結晶熱処理であることを特徴とする請求項1ま
たは2記載の高剛性複合材料の製造方法。 - 【請求項4】 前記複合粉末を機械的合金化法によって
粒子分散することを特徴とする請求項3記載の高剛性複
合材料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4825793A JPH0625804A (ja) | 1992-03-16 | 1993-03-09 | 高剛性複合材料およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-58271 | 1992-03-16 | ||
JP5827192 | 1992-03-16 | ||
JP4825793A JPH0625804A (ja) | 1992-03-16 | 1993-03-09 | 高剛性複合材料およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0625804A true JPH0625804A (ja) | 1994-02-01 |
Family
ID=26388496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4825793A Withdrawn JPH0625804A (ja) | 1992-03-16 | 1993-03-09 | 高剛性複合材料およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0625804A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011122246A (ja) * | 2009-12-14 | 2011-06-23 | General Electric Co <Ge> | ナノ構造化フェライト合金の加工処理方法並びに製品 |
-
1993
- 1993-03-09 JP JP4825793A patent/JPH0625804A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011122246A (ja) * | 2009-12-14 | 2011-06-23 | General Electric Co <Ge> | ナノ構造化フェライト合金の加工処理方法並びに製品 |
US9039960B2 (en) | 2009-12-14 | 2015-05-26 | General Electric Company | Methods for processing nanostructured ferritic alloys, and articles produced thereby |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000509 |