JP2003313635A - 高靱性の熱間工具鋼 - Google Patents
高靱性の熱間工具鋼Info
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- JP2003313635A JP2003313635A JP2002119729A JP2002119729A JP2003313635A JP 2003313635 A JP2003313635 A JP 2003313635A JP 2002119729 A JP2002119729 A JP 2002119729A JP 2002119729 A JP2002119729 A JP 2002119729A JP 2003313635 A JP2003313635 A JP 2003313635A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の熱間工具鋼よりも高靱性の熱間工具鋼
を提供する。 【解決手段】 C:0.45質量%以下、Si:0.50
〜1.50質量%、Mn:0.30〜1.50質量%、N
i:0.50質量%以下、Cr:2.00〜7.00質量
%、Mo:0.80〜5.00質量%、V:0.40〜1.
50質量%、B:0.0005〜0.05質量%、残部が
Feと不可避的不純物から成る高靱性の熱間工具鋼。
を提供する。 【解決手段】 C:0.45質量%以下、Si:0.50
〜1.50質量%、Mn:0.30〜1.50質量%、N
i:0.50質量%以下、Cr:2.00〜7.00質量
%、Mo:0.80〜5.00質量%、V:0.40〜1.
50質量%、B:0.0005〜0.05質量%、残部が
Feと不可避的不純物から成る高靱性の熱間工具鋼。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高靱性の熱間工具鋼
に関し、更に詳しくは、従来の熱間工具鋼に比べると、
鍛錬方向と直交する方向における耐衝撃性が優れている
高靱性の熱間工具鋼に関する。
に関し、更に詳しくは、従来の熱間工具鋼に比べると、
鍛錬方向と直交する方向における耐衝撃性が優れている
高靱性の熱間工具鋼に関する。
【0002】
【従来の技術】SKD61に代表される熱間工具鋼は、
鍛造用治具や金型の材料として広く用いられている。そ
して、最近の高速鍛造や高速型打ちの発達、更には製品
形状の複雑化などに伴い、熱間工具鋼の使用条件はます
ます厳しくなっている。一般に、熱間工具鋼に対して
は、靱性が高く、長期使用時にあってもへたらないこ
と、硬度が高く耐摩耗性に優れ、また高温強度は高いこ
と、更に破壊靱性に優れていることなどの特性が要求さ
れている。これらの要求は、ますます厳しくなる上記し
た使用条件との関係で一層強まっている。
鍛造用治具や金型の材料として広く用いられている。そ
して、最近の高速鍛造や高速型打ちの発達、更には製品
形状の複雑化などに伴い、熱間工具鋼の使用条件はます
ます厳しくなっている。一般に、熱間工具鋼に対して
は、靱性が高く、長期使用時にあってもへたらないこ
と、硬度が高く耐摩耗性に優れ、また高温強度は高いこ
と、更に破壊靱性に優れていることなどの特性が要求さ
れている。これらの要求は、ますます厳しくなる上記し
た使用条件との関係で一層強まっている。
【0003】ところで熱間工具鋼を鍛錬して例えば鍛造
用治具を製造した場合、従来から、次のようなことが知
られている。例えば、図9で示したように、対象の熱間
工具鋼1を図の矢印方向(F)か鍛錬して製造した鍛錬
材の場合、その靱性は鍛錬方向(F)との関係で異方性
を示す。
用治具を製造した場合、従来から、次のようなことが知
られている。例えば、図9で示したように、対象の熱間
工具鋼1を図の矢印方向(F)か鍛錬して製造した鍛錬
材の場合、その靱性は鍛錬方向(F)との関係で異方性
を示す。
【0004】すなわち、鍛錬方向と同一の方向(これ
を、longitudinal directionといい、以後、L方向とい
う)に測定したシャルピー衝撃値は大きく、この方向の
靱性は高いが、鍛錬方向(F)と直交する方向(これ
を、transverse directionといい、以後、T方向とい
う)に測定したシャルピー衝撃値は小さく、この方向の
靱性は低い。
を、longitudinal directionといい、以後、L方向とい
う)に測定したシャルピー衝撃値は大きく、この方向の
靱性は高いが、鍛錬方向(F)と直交する方向(これ
を、transverse directionといい、以後、T方向とい
う)に測定したシャルピー衝撃値は小さく、この方向の
靱性は低い。
【0005】このような問題は、前記したように、厳し
い使用環境に曝されている最近の熱間工具鋼にとってみ
れば、好ましい問題ではない。T方向に非常に強い衝撃
を受けたときに破断することもあり得るからである。
い使用環境に曝されている最近の熱間工具鋼にとってみ
れば、好ましい問題ではない。T方向に非常に強い衝撃
を受けたときに破断することもあり得るからである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来の熱間工
具鋼における上記した問題を解決し、従来に比べてT方
向の靱性が向上している熱間工具鋼の提供を目的とす
る。
具鋼における上記した問題を解決し、従来に比べてT方
向の靱性が向上している熱間工具鋼の提供を目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、C:0.45質量%以下、
Si:0.50〜1.50質量%、Mn:0.30〜1.5
0質量%、Ni:0.50質量%以下、Cr:2.00〜
7.00質量%、Mo:0.80〜5.00質量%、V:
0.40〜1.50質量%、B:0.0005〜0.05質
量%、残部がFeと不可避的不純物から成ることを特徴
とする高靱性の熱間工具鋼が提供される。
ために、本発明においては、C:0.45質量%以下、
Si:0.50〜1.50質量%、Mn:0.30〜1.5
0質量%、Ni:0.50質量%以下、Cr:2.00〜
7.00質量%、Mo:0.80〜5.00質量%、V:
0.40〜1.50質量%、B:0.0005〜0.05質
量%、残部がFeと不可避的不純物から成ることを特徴
とする高靱性の熱間工具鋼が提供される。
【0008】そして、この熱間工具鋼は、更に、Ti:
0.005〜0.10質量%、Al:0.005〜0.10
質量%、W:0.05〜5.00質量%、Nb:0.01
〜0.20質量%、Co:0.1〜1.20質量%、Z
r:0.01〜0.20質量%、Mg:0.001〜0.1
質量%、Ca:0.001〜0.1質量%の1種または2
種以上を含有していてもよい。
0.005〜0.10質量%、Al:0.005〜0.10
質量%、W:0.05〜5.00質量%、Nb:0.01
〜0.20質量%、Co:0.1〜1.20質量%、Z
r:0.01〜0.20質量%、Mg:0.001〜0.1
質量%、Ca:0.001〜0.1質量%の1種または2
種以上を含有していてもよい。
【0009】また、この熱間工具鋼は、鍛錬後におい
て、鍛錬方向と直交する方向(T方向)で測定したシャ
ルピー衝撃値をy(単位:J/cm2)とし、硬さ(単
位:HRC)をxとしたとき、yとxの間には、次式: y≧−3.875x+217.25 の関係が成立している。
て、鍛錬方向と直交する方向(T方向)で測定したシャ
ルピー衝撃値をy(単位:J/cm2)とし、硬さ(単
位:HRC)をxとしたとき、yとxの間には、次式: y≧−3.875x+217.25 の関係が成立している。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の熱間工具鋼は、後述する
B成分を意識的に配合したことを最大の特徴とする熱間
工具鋼である。まず、上記した組成において、Cは、鋼
の硬さを高めるために必要な成分であるが、あまり多く
配合する鋼の靱性低下を引き起こすので、その配合量は
0.45質量%以下に規制される。
B成分を意識的に配合したことを最大の特徴とする熱間
工具鋼である。まず、上記した組成において、Cは、鋼
の硬さを高めるために必要な成分であるが、あまり多く
配合する鋼の靱性低下を引き起こすので、その配合量は
0.45質量%以下に規制される。
【0011】Siは、炭化物や基地の中に固溶して鋼の
焼入性や耐力、靱性の向上に資する成分であり、その配
合量は0.5〜1.50質量%に設定される。配合量が
0.5質量%より少ない場合は、上記した効果が得られ
ず、また1.50質量%より多くすると鋼の熱伝導度が
低下して、鋼を例えば金型として使用したときに、その
寿命低下が引き起こされる。
焼入性や耐力、靱性の向上に資する成分であり、その配
合量は0.5〜1.50質量%に設定される。配合量が
0.5質量%より少ない場合は、上記した効果が得られ
ず、また1.50質量%より多くすると鋼の熱伝導度が
低下して、鋼を例えば金型として使用したときに、その
寿命低下が引き起こされる。
【0012】Mnは、Siと同様の作用を発揮する成分
であり、その配合量は0.3〜1.50質量%に設定され
る。配合量が0.3質量%より少ない場合は、配合の効
果が発揮されず、また1.50質量%より多くすると、
被削性の低下や焼き戻し時の硬さが低下してしまう。N
iは、靱性の向上、高温耐摩耗性の向上、耐酸化性の向
上などに資する成分であるが、あまり多く配合すると、
残留オーステナイト組織が増量し、靱性低下や焼き戻し
時の硬さが低くなると同時に、被削性の低下を招くの
で、その配合量は0.50質量%以下に規制する。
であり、その配合量は0.3〜1.50質量%に設定され
る。配合量が0.3質量%より少ない場合は、配合の効
果が発揮されず、また1.50質量%より多くすると、
被削性の低下や焼き戻し時の硬さが低下してしまう。N
iは、靱性の向上、高温耐摩耗性の向上、耐酸化性の向
上などに資する成分であるが、あまり多く配合すると、
残留オーステナイト組織が増量し、靱性低下や焼き戻し
時の硬さが低くなると同時に、被削性の低下を招くの
で、その配合量は0.50質量%以下に規制する。
【0013】Crは、Cと結合して微細な複合炭化物を
生成することにより、鋼の耐摩耗性の向上、耐軟化性の
向上に資するとともに、更には基地の中に固溶して鋼の
焼入性を高める成分であって、その配合量は2.00〜
7.00質量%に設定される。配合量が2.00質量%よ
り少ない場合は上記した効果が得られず、また7.00
質量%より多くなると、鋼に巨大な共晶炭化物が生成し
て鋼の靱性低下を招く。
生成することにより、鋼の耐摩耗性の向上、耐軟化性の
向上に資するとともに、更には基地の中に固溶して鋼の
焼入性を高める成分であって、その配合量は2.00〜
7.00質量%に設定される。配合量が2.00質量%よ
り少ない場合は上記した効果が得られず、また7.00
質量%より多くなると、鋼に巨大な共晶炭化物が生成し
て鋼の靱性低下を招く。
【0014】Moは、Cと結合してM2C型またはM6C
型の複合炭化物を生成して、鋼の耐摩耗性の向上、耐軟
化性の向上に資する成分であり、その配合量は0.80
〜5.00質量%に設定される。配合量が0.80質量%
より少ない場合は上記した効果が得られず、また5.0
0質量%より多くすると、炭化物の生成量が多くなり、
同時に生成炭化物の大きさが過大となり、鋼の靱性低下
と耐熱衝撃性の劣化を招く。
型の複合炭化物を生成して、鋼の耐摩耗性の向上、耐軟
化性の向上に資する成分であり、その配合量は0.80
〜5.00質量%に設定される。配合量が0.80質量%
より少ない場合は上記した効果が得られず、また5.0
0質量%より多くすると、炭化物の生成量が多くなり、
同時に生成炭化物の大きさが過大となり、鋼の靱性低下
と耐熱衝撃性の劣化を招く。
【0015】Vは、Cと結合して非常に固くかつ基地に
固溶しないMC型の炭化物(VC)を生成して、鋼の耐
摩耗性の向上に資する成分であり、その配合量は0.4
0〜1.50質量%に設定される。配合量が0.40質量
%より少ない場合は上記した効果が得られず、また1.
50質量%より多くすると、巨大なMC型の炭化物が生
成して鋼の靱性低下とともに被削性の低下を招く。
固溶しないMC型の炭化物(VC)を生成して、鋼の耐
摩耗性の向上に資する成分であり、その配合量は0.4
0〜1.50質量%に設定される。配合量が0.40質量
%より少ない場合は上記した効果が得られず、また1.
50質量%より多くすると、巨大なMC型の炭化物が生
成して鋼の靱性低下とともに被削性の低下を招く。
【0016】Bは、炭化物の成長核を基地の中に分散さ
せ、そのことにより、生成する炭化物を微細にし、かつ
基地の中に広く分布させると同時に、鋼の結晶粒を微細
化し、鋼の靱性の向上に資する成分であり、その配合量
は0.0005〜0.05質量%に設定される。配合量が
0.0005質量%より少ない場合は、上記した効果が
得られず、また0.05質量%より多くすると、鋼の靭
性および熱間加工性が低下する。
せ、そのことにより、生成する炭化物を微細にし、かつ
基地の中に広く分布させると同時に、鋼の結晶粒を微細
化し、鋼の靱性の向上に資する成分であり、その配合量
は0.0005〜0.05質量%に設定される。配合量が
0.0005質量%より少ない場合は、上記した効果が
得られず、また0.05質量%より多くすると、鋼の靭
性および熱間加工性が低下する。
【0017】本発明の熱間工具鋼は、上記した成分を必
須とするが、更に、Ti,Al,W,Nb,Co,Z
r,Mg,Caの1種または2種以上が配合されていて
もよい。その場合、上記した組成にTiを配合すると、
鋼は結晶粒が微細化して鋼の靭性などの特性が向上す
る。このような効果を得るためには、Tiの配合量を
0.005〜0.10質量%に設定することが好ましい。
須とするが、更に、Ti,Al,W,Nb,Co,Z
r,Mg,Caの1種または2種以上が配合されていて
もよい。その場合、上記した組成にTiを配合すると、
鋼は結晶粒が微細化して鋼の靭性などの特性が向上す
る。このような効果を得るためには、Tiの配合量を
0.005〜0.10質量%に設定することが好ましい。
【0018】Alを配合すると、鋼は、結晶粒が微細化
し、鋼の靭性などの特性が向上する。このような効果を
得るためには、Alの配合量を0.005〜0.10質量
%に設定することが好ましい。Wを配合すると、鋼は、
焼入れ加熱時に基地に固溶しにくい炭化物を形成して鋼
の耐摩耗性などの特性が向上する。このような効果を得
るためには、Wの配合量を0.05〜5.00質量%に設
定することが好ましい。
し、鋼の靭性などの特性が向上する。このような効果を
得るためには、Alの配合量を0.005〜0.10質量
%に設定することが好ましい。Wを配合すると、鋼は、
焼入れ加熱時に基地に固溶しにくい炭化物を形成して鋼
の耐摩耗性などの特性が向上する。このような効果を得
るためには、Wの配合量を0.05〜5.00質量%に設
定することが好ましい。
【0019】Nbを配合すると、鋼は、結晶粒が微細化
し、鋼の靭性などの特性が向上する。このような効果を
得るためには、Nbの配合量を0.01〜0.20質量%
に設定することが好ましい。Coを配合すると、鋼は、
マルテンサイト基地が強化され、鋼の耐摩耗性,高温硬
さなどの特性が向上する。このような効果を得るために
は、Coの配合量を0.1〜1.20質量%に設定するこ
とが好ましい。
し、鋼の靭性などの特性が向上する。このような効果を
得るためには、Nbの配合量を0.01〜0.20質量%
に設定することが好ましい。Coを配合すると、鋼は、
マルテンサイト基地が強化され、鋼の耐摩耗性,高温硬
さなどの特性が向上する。このような効果を得るために
は、Coの配合量を0.1〜1.20質量%に設定するこ
とが好ましい。
【0020】Zrを配合すると、鋼は、結晶粒が微細化
し、鋼の靭性などの特性が向上する。このような効果を
得るためには、Zrの配合量を0.01〜0.20質量%
に設定することが好ましい。Mgを配合すると、鋼の高
温強度や高温延性などの特性が向上する。このような効
果を得るためには、Mgの配合量を0.01〜0.1質量
%に設定することが好ましい。
し、鋼の靭性などの特性が向上する。このような効果を
得るためには、Zrの配合量を0.01〜0.20質量%
に設定することが好ましい。Mgを配合すると、鋼の高
温強度や高温延性などの特性が向上する。このような効
果を得るためには、Mgの配合量を0.01〜0.1質量
%に設定することが好ましい。
【0021】Caを配合すると、鋼は、高温強度や高温
延性などの特性が向上する。このような効果を得るため
には、Caの配合量を0.01〜0.1質量%に設定する
ことが好ましい。この熱間工具鋼に含有される不可避的
不純物としては、例えば、O,N,P,Sなどをあげる
ことができる。そして、Oは0.010質量%以下、N
は0.030質量%以下、Pは0.015質量%以下、S
は0.005質量%以下に規制されることが好ましい。
延性などの特性が向上する。このような効果を得るため
には、Caの配合量を0.01〜0.1質量%に設定する
ことが好ましい。この熱間工具鋼に含有される不可避的
不純物としては、例えば、O,N,P,Sなどをあげる
ことができる。そして、Oは0.010質量%以下、N
は0.030質量%以下、Pは0.015質量%以下、S
は0.005質量%以下に規制されることが好ましい。
【0022】本発明の熱間工具鋼を用いて目的とする鍛
錬材を製造する場合には、まず上記した組成の溶湯を鋳
造する。そしてその鋳塊に所定の鍛錬比で鍛錬を行い、
得られた鍛錬材に球状化焼鈍を行ったのち粗加工する。
ついで、焼き入れと焼き戻しを行って所定の硬さに調整
したのち仕上げ加工を行い、目的とする鋼材を得る。
錬材を製造する場合には、まず上記した組成の溶湯を鋳
造する。そしてその鋳塊に所定の鍛錬比で鍛錬を行い、
得られた鍛錬材に球状化焼鈍を行ったのち粗加工する。
ついで、焼き入れと焼き戻しを行って所定の硬さに調整
したのち仕上げ加工を行い、目的とする鋼材を得る。
【0023】本発明の熱間工具鋼は、次のような効果を
発揮する。 (1)まず、主要には前記したB成分の作用効果によ
り、結晶粒は微細であり、また析出炭化物も微細でかつ
基地の中に均一に分布しているので、従来の熱間工具鋼
に比べて高靱性である。したがって、T方向の靱性も従
来に比べて高く、優れた耐衝撃性を有する鋼になってい
る。
発揮する。 (1)まず、主要には前記したB成分の作用効果によ
り、結晶粒は微細であり、また析出炭化物も微細でかつ
基地の中に均一に分布しているので、従来の熱間工具鋼
に比べて高靱性である。したがって、T方向の靱性も従
来に比べて高く、優れた耐衝撃性を有する鋼になってい
る。
【0024】(2)この熱間工具鋼は、本来、高靱性に
なっているので、全体の組成を変化させることなく、次
のようにして硬さを高めて耐摩耗性を向上させることが
できる。例えば、仮に焼き入れを一定の条件で行った場
合、焼き戻しの温度を下げることにより、鋼の硬さを高
めることができる。
なっているので、全体の組成を変化させることなく、次
のようにして硬さを高めて耐摩耗性を向上させることが
できる。例えば、仮に焼き入れを一定の条件で行った場
合、焼き戻しの温度を下げることにより、鋼の硬さを高
めることができる。
【0025】従来の熱間工具鋼では、その硬さを高めよ
うとする場合には、通常、C成分の配合量を多くしてい
たが、そのような処置は鋼の靱性を低下させることにな
っていた。しかしながら、本発明の熱間工具鋼では、既
に高靱性の鋼になっているので、C成分を増量させるこ
となく、単に焼き戻し温度を制御するだけで硬さを高め
ることができるので、その製造上のメリットは大きい。
うとする場合には、通常、C成分の配合量を多くしてい
たが、そのような処置は鋼の靱性を低下させることにな
っていた。しかしながら、本発明の熱間工具鋼では、既
に高靱性の鋼になっているので、C成分を増量させるこ
となく、単に焼き戻し温度を制御するだけで硬さを高め
ることができるので、その製造上のメリットは大きい。
【0026】本発明の熱間工具鋼は、靱性の尺度をシャ
ルピー衝撃値(単位:J/cm2)で表した場合、T方向
のシャルピー衝撃値と鋼の硬さ(HRC)との間には次
のような関係が成立している。すなわち、T方向のシャ
ルピー衝撃値をy、鋼の硬さをxとした場合、次式: y≧−3.875x+217.25 ……(1) の関係が成立していることである。
ルピー衝撃値(単位:J/cm2)で表した場合、T方向
のシャルピー衝撃値と鋼の硬さ(HRC)との間には次
のような関係が成立している。すなわち、T方向のシャ
ルピー衝撃値をy、鋼の硬さをxとした場合、次式: y≧−3.875x+217.25 ……(1) の関係が成立していることである。
【0027】なお、本発明でいうシャルピー衝撃値は、
測定対象の鋼材から作成したJIS3号衝撃試験片に対
し、温度20℃で測定したときの値のことをいう。
測定対象の鋼材から作成したJIS3号衝撃試験片に対
し、温度20℃で測定したときの値のことをいう。
【0028】
【実施例】1.鋼の製造
まず、表1で示した組成の2種類の鋼を溶製した。組成
における両者の大きな相違点は、実施例の鋼では、B量
が比較例鋼の約4倍と多量に含有されていることであ
る。
における両者の大きな相違点は、実施例の鋼では、B量
が比較例鋼の約4倍と多量に含有されていることであ
る。
【0029】なお、比較例の鋼はSKD61相当品であ
る。
る。
【0030】
【表1】
【0031】各溶鋼50kgを砂型鋳造したのち、鋳塊を
鍛錬比10.6で鍛錬して、幅70mm、厚み20mmの鋼
板にした。ついで温度850℃で球状化焼鈍を行ったの
ち粗加工し、更に、温度1030℃で15分間の加熱後
油冷する焼き入れを行い、引き続き焼き戻しを行った。
焼き戻しは、温度610℃で1時間の加熱後に空冷とい
う処置を2回繰り返すという態様と、温度625℃で1
時間の加熱後に空冷という処置を2回繰り返すという態
様の2種類の態様で行った。
鍛錬比10.6で鍛錬して、幅70mm、厚み20mmの鋼
板にした。ついで温度850℃で球状化焼鈍を行ったの
ち粗加工し、更に、温度1030℃で15分間の加熱後
油冷する焼き入れを行い、引き続き焼き戻しを行った。
焼き戻しは、温度610℃で1時間の加熱後に空冷とい
う処置を2回繰り返すという態様と、温度625℃で1
時間の加熱後に空冷という処置を2回繰り返すという態
様の2種類の態様で行った。
【0032】各鋼板を精加工したのち特性試験に供し
た。 2.結晶粒度 焼き戻し温度が610℃である実施例と比較例の各試料
につき、T方向の切断面を鏡面研磨し、腐食処理を行っ
て結晶粒度を顕微鏡で観察した。実施例試料の結晶粒度
番号は10.4であり、比較例試料の結晶粒度番号は9.
8であった。
た。 2.結晶粒度 焼き戻し温度が610℃である実施例と比較例の各試料
につき、T方向の切断面を鏡面研磨し、腐食処理を行っ
て結晶粒度を顕微鏡で観察した。実施例試料の結晶粒度
番号は10.4であり、比較例試料の結晶粒度番号は9.
8であった。
【0033】すなわち、B量が多い実施例試料の方が結
晶粒度が細かくなっている。 3.特性評価 (1)衝撃試験 実施例と比較例の各試料につき、T方向とL方向からそ
れぞれシャルピー試験用の試料を切り出し、硬さ(HR
C)を測定したのちシャルピー衝撃値を測定した。
晶粒度が細かくなっている。 3.特性評価 (1)衝撃試験 実施例と比較例の各試料につき、T方向とL方向からそ
れぞれシャルピー試験用の試料を切り出し、硬さ(HR
C)を測定したのちシャルピー衝撃値を測定した。
【0034】T方向とL方向におけるシャルピー衝撃値
と硬さとの関係をそれぞれ図1と図2に示した。図中、
□印は焼き戻し温度が610℃である実施例試料、○印
は焼き戻し温度が610℃である比較例試料、■印は焼
き戻し温度が625℃である実施例試料、●印は焼き戻
し温度が625℃である比較例試料の結果を示す。ま
た、T方向におけるシャルピー衝撃値が53J/cm2、
硬さ(HRC)が45.3であった実施例試料、T方向
におけるシャルピー衝撃値が33J/cm2、硬さ(HR
C)が45.2であった比較例試料における衝撃試験後
の破断面の走査電顕写真(×500)を、それぞれ、図
3、図4に示す。
と硬さとの関係をそれぞれ図1と図2に示した。図中、
□印は焼き戻し温度が610℃である実施例試料、○印
は焼き戻し温度が610℃である比較例試料、■印は焼
き戻し温度が625℃である実施例試料、●印は焼き戻
し温度が625℃である比較例試料の結果を示す。ま
た、T方向におけるシャルピー衝撃値が53J/cm2、
硬さ(HRC)が45.3であった実施例試料、T方向
におけるシャルピー衝撃値が33J/cm2、硬さ(HR
C)が45.2であった比較例試料における衝撃試験後
の破断面の走査電顕写真(×500)を、それぞれ、図
3、図4に示す。
【0035】図1と図2から次のことが明らかである。
1)実施例試料と比較例試料におけるシャルピー衝撃値
は、L方向では略同等の値になっているが(図2)、T
方向では有意差をもって実施例試料の方が高い値になっ
ている。すなわち、実施例試料は、比較例試料と対比し
て、T方向で高靱性になっている。
は、L方向では略同等の値になっているが(図2)、T
方向では有意差をもって実施例試料の方が高い値になっ
ている。すなわち、実施例試料は、比較例試料と対比し
て、T方向で高靱性になっている。
【0036】この事実は、明白に、多量に配合されたB
成分の作用効果を示している。 2)この鋼種は焼き戻し温度によってその硬さ(HR
C)を変化させることができる。すなわち、組成を変化
させることなく、焼き戻し温度を適宜に選択して所望す
る硬さの鋼を製造することができる。 3)図1から明らかなように、実施例試料におけるシャ
ルピー衝撃値(yとする)と硬さ(xとする)の間で
は、次式 y≧−3.875x+217.25 の関係が成立している。
成分の作用効果を示している。 2)この鋼種は焼き戻し温度によってその硬さ(HR
C)を変化させることができる。すなわち、組成を変化
させることなく、焼き戻し温度を適宜に選択して所望す
る硬さの鋼を製造することができる。 3)図1から明らかなように、実施例試料におけるシャ
ルピー衝撃値(yとする)と硬さ(xとする)の間で
は、次式 y≧−3.875x+217.25 の関係が成立している。
【0037】4)図3と図4を対比して明らかなよう
に、実施例試料の衝撃破断面には微細なディンプルが多
数存在しており、その破断面は延性破面に類似してい
る。しかし、比較例試料の場合はディンプルが大きく、
また少なく、脆性破面に近い。このことからも、実施例
試料は、そのT方向において高靱性になっていることが
わかる。
に、実施例試料の衝撃破断面には微細なディンプルが多
数存在しており、その破断面は延性破面に類似してい
る。しかし、比較例試料の場合はディンプルが大きく、
また少なく、脆性破面に近い。このことからも、実施例
試料は、そのT方向において高靱性になっていることが
わかる。
【0038】(2)破壊靱性の測定
実施例試料,比較例試料につき、それぞれのT方向,L
方向から作成したASTMコンパクトテンション試験片
に疲労亀裂を2mm導入し、荷重変位曲線から静的破壊靭
性値を求めた。n=3で試験を行い、結果を平気値とし
て表2に示した。
方向から作成したASTMコンパクトテンション試験片
に疲労亀裂を2mm導入し、荷重変位曲線から静的破壊靭
性値を求めた。n=3で試験を行い、結果を平気値とし
て表2に示した。
【0039】
【表2】
【0040】表2から明らかなように、B量の多い実施
例試料の場合、T方向,L方向のいずれにおいても破壊
靭性が優れている。 (3)引張試験 実施例試料、比較例試料のそれぞれにつき、T方向とL
方向の引張試験を行って、延び(%)と絞り(%)を測
定した。
例試料の場合、T方向,L方向のいずれにおいても破壊
靭性が優れている。 (3)引張試験 実施例試料、比較例試料のそれぞれにつき、T方向とL
方向の引張試験を行って、延び(%)と絞り(%)を測
定した。
【0041】T方向、L方向の延びの結果を、それぞ
れ、図5、図6に示した。また、T方向、L方向の絞り
の結果を、それぞれ、図7、図8に示した。図から明ら
かなように、B量の多い実施例試料は比較例試料に比べ
て絞りが少し高い。
れ、図5、図6に示した。また、T方向、L方向の絞り
の結果を、それぞれ、図7、図8に示した。図から明ら
かなように、B量の多い実施例試料は比較例試料に比べ
て絞りが少し高い。
【0042】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
熱間工具鋼は、SKD61相当品である比較例試料に比
べて、T方向のシャルピー衝撃値は高く、高靱性になっ
ている。これは、SKD61相当品の組成にB成分を意
識的に添加したことによってもたらされた効果である。
熱間工具鋼は、SKD61相当品である比較例試料に比
べて、T方向のシャルピー衝撃値は高く、高靱性になっ
ている。これは、SKD61相当品の組成にB成分を意
識的に添加したことによってもたらされた効果である。
【0043】したがって、本発明の熱間工具鋼は、最近
の厳しい使用条件下に曝されている鍛造治具や金型の材
料としてその工業的価値は大である。
の厳しい使用条件下に曝されている鍛造治具や金型の材
料としてその工業的価値は大である。
【図1】実施例試料と比較例試料のT方向におけるシャ
ルピー衝撃値と硬さの関係を示すグラフである。
ルピー衝撃値と硬さの関係を示すグラフである。
【図2】実施例試料と比較例試料のL方向におけるシャ
ルピー衝撃値と硬さの関係を示すグラフである。
ルピー衝撃値と硬さの関係を示すグラフである。
【図3】実施例試料の衝撃破断面を示す走査電顕写真で
ある。
ある。
【図4】比較例試料の衝撃破断面を示す走査電顕写真で
ある。
ある。
【図5】実施例試料と比較例試料のT方向における引張
強さと伸びとの関係を示すグラフである。
強さと伸びとの関係を示すグラフである。
【図6】比較例試料と比較例試料のL方向における引張
強さと伸びとの関係を示すグラフである。
強さと伸びとの関係を示すグラフである。
【図7】実施例試料と比較例試料のT方向における引張
強さと絞りとの関係を示すグラフである。
強さと絞りとの関係を示すグラフである。
【図8】比較例試料と比較例試料のL方向における引張
強さと絞りとの関係を示すグラフである。
強さと絞りとの関係を示すグラフである。
【図9】T方向とL方向を説明するための概略図であ
る。
る。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 並木 邦夫
東京都港区西新橋一丁目7番13号 大同特
殊鋼株式会社東京本社内
Claims (3)
- 【請求項1】 C:0.45質量%以下、Si:0.50
〜1.50質量%、Mn:0.30〜1.50質量%、N
i:0.50質量%以下、Cr:2.00〜7.00質量
%、Mo:0.80〜5.00質量%、V:0.40〜1.
50質量%、B:0.0005〜0.05質量%、残部が
Feと不可避的不純物から成ることを特徴とする高靱性
の熱間工具鋼。 - 【請求項2】 更に、Ti:0.005〜0.10質量
%、Al:0.005〜0.10質量%、W:0.05〜
5.00質量%、Nb:0.01〜0.20質量%、C
o:0.1〜1.20質量%、Zr:0.01〜0.20質
量%、Mg:0.001〜0.1質量%、Ca:0.00
1〜0.1質量%の1種または2種以上を含有している
請求項1の高靱性の熱間工具鋼。 - 【請求項3】 鍛錬方向と直交する方向で測定したシャ
ルピー衝撃値をy(単位:J/cm2)とし、硬さ(HR
C)をxとしたとき、yとxの間には、次式: y≧−3.875x+217.25 の関係が成立している請求項1または2の高靱性の熱間
工具鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002119729A JP2003313635A (ja) | 2002-04-22 | 2002-04-22 | 高靱性の熱間工具鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002119729A JP2003313635A (ja) | 2002-04-22 | 2002-04-22 | 高靱性の熱間工具鋼 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003313635A true JP2003313635A (ja) | 2003-11-06 |
Family
ID=29536203
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002119729A Pending JP2003313635A (ja) | 2002-04-22 | 2002-04-22 | 高靱性の熱間工具鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003313635A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106435353A (zh) * | 2016-08-24 | 2017-02-22 | 营口市特殊钢锻造有限责任公司 | 一种Cr5系列热作模具钢 |
CN106544592A (zh) * | 2016-11-01 | 2017-03-29 | 辽宁乾金金属材料开发有限公司 | 强韧性热作模具钢及其生产方法 |
CN106834931A (zh) * | 2017-03-28 | 2017-06-13 | 宁波禾顺新材料有限公司 | 一种抗热疲劳的热作模具钢及其制备方法 |
CN108950413A (zh) * | 2018-08-14 | 2018-12-07 | 张家港江苏科技大学产业技术研究院 | 一种模具钢材料及其制备方法与用途 |
CN110306108A (zh) * | 2019-07-05 | 2019-10-08 | 天津钢研海德科技有限公司 | 一种高韧性高抗裂性热作模具钢及其制造方法 |
CN114737138A (zh) * | 2022-04-14 | 2022-07-12 | 唐山志威科技有限公司 | 一种高镜面、高韧性超大截面zw863模具钢 |
CN115058650A (zh) * | 2022-06-21 | 2022-09-16 | 清华大学 | 高塑性热成形钢及其快速加热制备方法和应用 |
-
2002
- 2002-04-22 JP JP2002119729A patent/JP2003313635A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114737138A (zh) * | 2022-04-14 | 2022-07-12 | 唐山志威科技有限公司 | 一种高镜面、高韧性超大截面zw863模具钢 |
CN114737138B (zh) * | 2022-04-14 | 2022-09-23 | 唐山志威科技有限公司 | 一种高镜面、高韧性超大截面zw863模具钢 |
CN115058650A (zh) * | 2022-06-21 | 2022-09-16 | 清华大学 | 高塑性热成形钢及其快速加热制备方法和应用 |
CN115058650B (zh) * | 2022-06-21 | 2023-10-17 | 清华大学 | 高塑性热成形钢及其快速加热制备方法和应用 |
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