JP4946328B2 - 時効硬化機械部品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、「時効硬化機械部品」の製造方法に関する。より詳しくは、熱間鍛造と切削加工によって所定の形状に加工された後、時効硬化処理(以下、単に「時効処理」ともいう。)が施され、これによって所望の強度を確保することが行われる自動車、産業機械及び建設機械などの機械部品、なかでもクランクシャフトなどの機械部品を製造する方法に関する。
エンジンの高出力化、燃費向上を目指した軽量化などの理由から、自動車、産業機械及び建設機械などの機械部品には、高い強度が要求されている。
上記の機械部品は、一般に、熱間鍛造により成形され、その後、切削加工を施されて所定の製品形状となるが、強度向上を目的に鍛造後の硬さを高くすると被削性の低下を招いて切削工具の寿命が短くなり、また、切削速度を下げることによる生産性の低下を引き起こす。
このため、例えば、特許文献1に、良好な被削性が要求される成形段階では硬さを低く抑え、その後に時効処理を施して、強度が要求される最終の製品段階では硬さが高くなる技術が提案されている。
具体的には、特許文献1に、「C:0.11〜0.60質量%、Si:0.03〜3.0質量%、Mn:0.01〜2.5質量%、Mo:0.3〜4.0質量%、V:0.05〜0.5質量%、Cr:0.1〜3.0質量%、必要に応じて更に、〈1〉Al:0.001〜0.3質量%、N:0.005〜0.025質量%の群から選ばれる少なくとも1種、〈2〉Nb:0.5質量%以下、Ti:0.5質量%以下、およびZr:0.5質量%以下の群から選ばれる少なくとも1種、〈3〉Cu:1.0質量%以下、Ni:1.0質量%以下の群から選ばれる少なくとも1種、〈4〉S:0.01〜0.20質量%、Ca:0.003〜0.010質量%、Pb:0.3質量%以下、およびBi:0.3質量%以下の群から選ばれる少なくとも1種、の4元素群のうちの少なくとも1つの元素群から選ばれる元素を含み、残部がFeと不可避的不純物から成り、各成分間では、次式:4C+Mn+0.7Cr+0.6Mo−0.2V≧2.5、C≧Mo/16+V/5.7、V+0.15Mo≧0.4を満たす関係が成立しており、圧延、鍛造、または溶体化処理後に、温度800℃から300℃の間は0.05〜10℃/秒の平均冷却速度で冷却され、時効処理前においては、ベイナイト組織の面積率が50%以上で、かつ硬さは40HRC以下であり、時効処理によって、硬さが時効処理前の硬さよりも7HRC以上高くなる時効硬化鋼」が開示されている。
特開平2006−37177号公報
前述の特許文献1で提案された技術における時効処理前の40HRC以下という硬さは、具体的には、その実施例に示されているようにロックウェルC硬さで40.0〜27.9(ビッカース硬さで390〜286相当)という高いものである。
このため、前記の鋼を自動車、産業機械及び建設機械などの機械部品、なかでも、クランクシャフトのような機械部品の素材として用いると、硬さが高いために、必ずしも十分な被削性を得ることができないものであった。
そこで、本発明の目的は、熱間鍛造と切削加工を施して所定の形状に加工するに際しては、切削加工前硬さである熱間鍛造後の硬さが低くて被削性に優れ、しかも、切削加工の後に施される時効硬化処理によって硬化し、機械部品に所望の強度を具備させることができる「時効硬化機械部品」の製造方法を提供することである。
より具体的には、本発明の目的は、熱間鍛造後の硬さがビッカース硬さ(以下、「Hv硬さ」という。)で180〜250であり、時効硬化処理によって、時効硬化処理前の硬さである熱間鍛造後の硬さに比べて、硬さがHv硬さで15%以上上昇する「時効硬化機械部品」の製造方法を提供することである。
本発明者らは、前記した課題を解決するために、先ず、化学組成を種々に調整した鋼を用いて、時効処理中に析出させる元素についての基礎的な調査を実施した。その結果、下記(a)〜(c)の知見を得た。
(a)時効処理中の析出に寄与する元素は、時効処理温度での化合物(2次相)生成能が強いことに加えて、熱間鍛造中にはマトリックスに固溶した状態で存在するものでなければならず、したがって、その析出開始温度があまり高い元素は不適であり、Vを用いるのがよい。
これは、Vの場合、高温からの放冷時の炭化物の析出ピークが750〜700℃程度であって、例えば、NbやTiなど他の炭化物形成元素と比べて低く、0.3質量%程度のVを含む鋼においては、Vは一旦マトリックス中に固溶すると、850℃付近までは析出物を形成しないので、鍛造中の析出を抑制することが比較的容易なためである。
(b)長時間の時効処理はコスト及び生産性の観点からは望ましくないため、これを避けて、短い時効処理時間でVCの析出を促進させるためには、VをMoと複合して含有させればよい。
すなわち、Moが鋼の焼入れ性を向上させる元素であるため、Moを含む鋼では転位密度が大きくなる。このため、時効処理時間が短くなりVCの析出が不十分になるような場合であっても、転位がVCの析出サイトになるので、MoをVと複合して含有しておれば、短時間の時効処理でも効率よくVCの析出を促進させることができる。
(c)時効処理前の段階で固溶Vを確保するためには、熱間鍛造後の冷却方法を調整すればよい。
これは、VCは、オーステナイトがフェライトへ変態する際に相界面で析出しやすく、熱間鍛造後に通常の放冷により鋼を冷却した場合には放冷中にVCが析出してしまうため、後に行う時効処理中に析出して鋼を所望の硬さに硬化するのに必要な量の固溶Vが確保できなくなるからである。
そこで次に、本発明者らは、VとMoを複合して含む鋼を熱間鍛造し、熱間鍛造後の冷却条件を種々に変化させて、時効硬化処理前の硬さである熱間鍛造後の硬さと時効硬化処理後の硬さについて調査した。その結果、下記(d)〜(g)の知見を得た。
(d)熱間鍛造に際して、1000〜1300℃に加熱して熱間鍛造を900℃以上の温度T1で終了し、少なくとも900℃から、550〜450℃の範囲内にある温度T2までを急冷し、該急冷に続いて550〜450℃の温度範囲に特定時間以上保持してから室温まで冷却する制御冷却を行うことでVCの析出が抑えられる。
(e)上記のような制御冷却を施した鋼材は、熱間鍛造後の硬さ(つまり、時効硬化処理前の硬さ)が低いので被削性に優れ、このため、容易に所定形状に切削加工することができる。
(f)また、上述の制御冷却を施した鋼材は、これに時効処理を施すことで、固溶状態のVがVCとして析出して時効硬化するため、容易に強化させることができる。しかも上記のVCはフェライト地と整合に析出するため、オーステナイトがフェライトへ変態する際に相界面で析出したマトリックスとの整合性の低いVCよりも大きな強化量を得ることができる。したがって、上述の制御冷却を施した鋼材の時効処理後の硬さは、熱間鍛造後の冷却を通常の放冷により行った後に同様の時効処理を施した場合と比べて、大きなものとなる。
(g)前述の特許文献1には、ベイナイト変態を促進させるために鍛造後800〜300℃の温度範囲の冷却速度が規定されているが、0.3質量%程度のVを含む鋼においては、冷却中のVCの析出は850℃程度から始まり、750〜700℃付近でピークを迎え、550℃以下ではほとんど進行しないので、上記の特許文献1で提案されているような温度範囲の「平均」冷却速度を調整するだけでは、冷却開始前の800℃以上の温度域でVCの析出が起こったり、冷却中にVCの析出を抑制することが十分行われない。なお、前記冷却中に析出するVCは、時効処理前の硬さを高くするだけではなく、その後に時効処理を行った際の硬化に一切寄与しないので好ましくないし、しかも、鋼がV及びMoを多量に含んでいる場合には、鍛造後の800〜300℃の温度範囲の「平均」冷却速度を調整しても、特許文献1の実施例中で示されているように、時効処理前の硬さはHv硬さで250を超える高いものとなってしまう。
本発明は、上記の知見に基づいて完成されたものであり、その要旨は、下記に示す時効硬化機械部品の製造方法にある。
「時効硬化機械部品の製造方法であって、質量%で、C:0.10〜0.25%、Si:0.10〜0.50%、Mn:0.60〜1.0%、S:0.01〜0.10%、Ti:0.005〜(4×N)%、V:0.10〜0.25%及びMo:0.05〜0.60%で且つV+0.5Mo:0.50%未満、N:0.010〜0.030%及びCa:0.0001〜0.005%を含有し、残部はFe及び不純物からなる鋼を1000〜1300℃に加熱して熱間鍛造を900℃以上の温度T1で終了し、少なくとも900℃から、550〜450℃の範囲内にある温度T2までを10℃/秒以上の冷却速度で冷却し、該冷却に続いて550〜450℃の温度範囲に1分以上保持してから室温まで冷却し、更に切削加工を施した後、560〜650℃の温度で時効硬化処理することを特徴とする時効硬化機械部品の製造方法。」
以下、上記の時効硬化機械部品の製造方法に係る発明を、「本発明」という。
本発明の方法によれば、熱間鍛造と切削加工を施して所定の形状に加工するに際しては、切削加工前硬さである熱間鍛造後の硬さが低くて被削性に優れ、しかも、切削加工の後に施される時効硬化処理によって硬化し、所望の強度を有する「時効硬化機械部品」が得られる。この「時効硬化機械部品」は、自動車、産業機械及び建設機械などの機械部品、なかでもクランクシャフトなどの機械部品として使用することができる。
以下、本発明の各要件について詳しく説明する。なお、各元素の含有量の「%」は「質量%」を意味する。
(A)化学組成
C:0.10〜0.25%
Cは、Vと結合して炭化物を形成し、鋼を強化する。しかしながら、Vの含有量が0.10%未満では、VCの析出駆動力が小さくなってVCが析出しにくくなるため、所望の強化効果が得られない。一方、その含有量が0.25%を超えると、Vと結合しないCがFeと炭化物を形成し、時効処理前の組織を強化してしまうため、被削性が劣化する。したがって、Cの含有量を0.10〜0.25%とした。なお、Cの含有量は0.12〜0.22%とすることが好ましい。
Si:0.10〜0.50%
Siは、製鋼時の脱酸元素として有用であると同時に、フェライトに固溶して鋼の強度を向上させる作用を有する。これらの効果を十分に得るためには、Siは0.10%以上の含有量が必要である。しかしながら、Siの過剰の添加は鋼の加工性及び被削性の低下を招き、特に、その含有量が0.50%を超えると、鋼の加工性及び被削性の低下が著しくなる。したがって、Siの含有量を0.10〜0.50%とした。なお、Siの含有量は0.15〜0.30%とすることが好ましい。
Mn:0.60〜1.0%
Mnは、強度と焼入れ性を向上させる元素であると同時に、鋼中でMnSを形成して被削性を向上させる作用を有する。これらの効果を十分に得るためには、Mnは少なくとも0.60%の含有量が必要である。しかしながら、Mnの過剰の添加は却って鋼の被削性及び加工性の大きな低下を招き、特に、その含有量が1.0%を超えると、鋼の被削性及び加工性の低下が非常に著しくなる。したがって、Mnの含有量を0.60〜1.0%とした。なお、Mnの含有量は0.70〜0.90%とすることが好ましい。
S:0.01〜0.10%
Sは、Mnと結合してMnSを形成し、被削性を向上させる作用を有する。この効果を十分に得るためには、Sの含有量は0.01%以上とする必要がある。しかしながら、Sの含有量が0.10%を超えると、熱間加工性の低下を招く。したがって、Sの含有量を0.01〜0.10%とした。なお、Sの含有量は0.02〜0.08%とすることが好ましい。
Ti:0.005〜(4×N)%
Tiは、ピンニング粒子を形成し、熱間鍛造時のオーステナイト粒を微細化する作用を有する。この効果を十分に得るためには、Tiは0.005%以上の含有量とする必要がある。なお、上記の効果は鍛造温度よりも高温で析出するTiNによるものであるが、N量がTi量に対して不足すると、余ったTiはその後の鍛造及び冷却の過程でTiCとして析出し、時効処理前の硬さを上昇させて靱性を劣化させてしまう。更に、時効処理前の硬さを低く保つという観点からも、このTiCの析出は好ましくなく、TiCの析出を抑止するためには、Tiの含有量を後述するNの含有量の4倍以下、すなわち、(4×N)%以下とする必要がある。したがって、Tiの含有量を0.005〜(4×N)%とした。なお、Tiの含有量は0.005〜0.020%とすることが好ましい。
V:0.10〜0.25%
Vは、本発明における重要な元素である。Vは、時効硬化処理の際にCと結合して微細なVCを形成することで、強度を高める作用がある。この効果を十分に得るためには、Vは0.10%以上の含有量が必要である。しかしながら、Vを過剰に添加すると熱間鍛造前の加熱においても未固溶の炭窒化物が残りやすくなって靱性の低下を招き、特に、その含有量が0.25%を超えると、靱性の低下が著しくなる。したがって、Vの含有量を0.10〜0.25%とした。
なお、切削性を重視する場合のVの含有量は、上記の範囲内で少な目にすればよく、一方、切削性を多少犠牲にしてでも強度を重視する場合のVの含有量は、上記の範囲内で多目にすればよい。
なお、Vは、次に述べるMoとともに、「V+0.5Mo」の値で0.50%未満を満たす含有量とする必要がある。
Mo:0.05〜0.60%
Moも本発明における重要な元素である。Moは、鋼の焼入れ性を向上させる元素であるため、Moを含む鋼では転位密度が大きくなり、転位はVCの析出サイトになりうるため、VとMoを複合して含有させることでVCの析出を促進することができる。この効果を十分に得るためには、Moは0.05%以上の含有量が必要である。しかしながら、Moの含有量が0.60%を超えると、VCの析出を促進する効果は飽和するうえ、固溶強化によりフェライトを強化するため、成形段階での被削性の劣化をきたす。したがって、Moの含有量を0.05〜0.60%とした。なお、Moの含有量は0.05〜0.45%とすることが好ましい。
なお、Moは、上述したVとともに、「V+0.5Mo」の値で0.50%未満を満たす含有量とする必要がある。
V+0.5Mo:0.50%未満
V及びMoは、たとえ固溶状態であっても固溶強化によって鋼を強化する。なお、MoはVと比べ原子半径がほぼ同一で原子量が2倍弱である、このため、固溶強化に対しては、同質量のVと比べるとMoは半分程度の寄与となるので、時効硬化処理前の硬さを低く、特に、Hv硬さで250以下に保つために、VとMoを「V+0.5Mo」の値で0.50%未満とした。なお、「V+0.5Mo」の値は0.40%以下とすることが好ましい。
N:0.010〜0.030%
Nは、Tiとピンニング粒子を形成してオーステナイト粒を微細化する作用を有するほか、固溶強化によって鋼の強度を向上させる作用を有する。これらの効果を得るためには、Nは0.010%以上の含有量が必要である。しかしながら、Nの含有量が過剰になり、特に、0.030%を超えると、インゴット中で気泡が生じて材質を損ねることがある。したがって、Nの含有量を0.010〜0.030%とした。なお、Nの含有量は0.010〜0.020%とすることが好ましい。
Ca:0.0001〜0.005%
Caは、脱酸元素であると同時に、被削性を向上させる作用がある。これらの効果を十分に得るためには、Caは0.0001%以上の含有量が必要である。しかしながら、Caの含有量が0.005%を超えると、熱間加工性の低下をきたす。したがって、Caの含有量を0.0001〜0.005%とした。なお、Caの含有量は0.0005〜0.003%とすることが好ましい。
上記の理由から、本発明に係る時効硬化機械部品は、上述した範囲のCからCaまでの元素を含有し、残部はFe及び不純物からなる鋼を素材とすることと規定した。
なお、以上に述べた元素以外は、本発明に係る時効硬化機械部品の素材となる鋼においては不純物であり、意図的には添加しない。しかしながら、製鋼時に混入することもあるために、不純物のうちでも特に、P、Al、Cu、Ni及びCrの許容量については下記のとおりにすることが好ましい。
P:0.03%以下
不純物としてのPの含有量は、少なければ少ないほどよい。これは、Pが粒界脆化を引き起こし、靱性を劣化させるためである。しかしながら、0.03%までのPは不純物として許容できる。
Al:0.03%以下
Alは、脱酸剤として溶製時に添加される場合がある。0.03%までのAlは不純物として許容できる。
Cu:0.3%以下
Cuは、特に、スクラップを原料とする場合に混入しやすい元素である。多量のCuは鍛造性及び加工性を劣化させるが、0.3%までのCuは不純物として許容できる。
Ni:0.2%以下
Niも、特に、スクラップを原料とする場合に混入しやすい元素である。多量のNiは鍛造性及び加工性を劣化させるが、0.2%までのNiは不純物として許容できる。
Cr:0.2%以下
多量のCrは鍛造性及び加工性を劣化させるが、0.2%までのCrは不純物として許容できる。
(B)本発明に係る時効硬化機械部品の製造方法
本発明に係る時効硬化機械部品は、前記(A)項で述べた化学組成を有する鋼を、1000〜1300℃に加熱して熱間鍛造を900℃以上の温度T1で終了し、少なくとも900℃から、550〜450℃の範囲内にある温度T2までを10℃/秒以上の冷却速度で冷却し、該冷却に続いて550〜450℃の温度範囲に1分以上保持してから室温まで冷却し、更に切削加工を施した後、560〜650℃の温度で時効硬化処理することによって製造する必要がある。以下、このことについて説明する。
なお、熱間鍛造に供する材料(熱間鍛造用素材)としては、鋳塊を分塊圧延したビレット、連続鋳造材を分塊圧延したビレット或いはこれらを熱間圧延した棒鋼や熱間鍛造した丸棒などのようなもので良いが、その化学組成が前記(A)項で述べたものでなければならない。
(B−1)熱間鍛造とその後の冷却
熱間鍛造用素材の加熱温度は1000〜1300℃とする必要がある。これは、加熱温度が1300℃を超えると、エネルギーコストが無駄に大きくなり、一方、1000℃を下回ると、熱間鍛造までの製造工程で析出した未固溶のVCが固溶しないためである。
上記の温度域に加熱した後、熱間鍛造を行うが、その熱間鍛造は900℃以上の温度T1で終了し、少なくとも900℃から、550〜450℃の範囲内にある温度T2までを10℃/秒以上の冷却速度で冷却し、その冷却に続いて550〜450℃の温度範囲に1分以上保持してから室温まで冷却する必要がある。これは、熱間鍛造後の冷却においてVCが析出しないようにしてVを固溶状態のままで時効処理開始時まで持ち越すためであり、加えて、硬いマルテンサイトの生成を防止するためでもある。
先ず、熱間鍛造を900℃以上の温度T1で終了する必要があるのは、鍛造はVCの動的な析出を促進するため、熱間鍛造の終了温度T1が900℃を下回ると、熱間鍛造過程でVCが析出してしまう場合があるためである。
次に、少なくとも900℃から、550〜450℃の範囲内にある温度T2までを10℃/秒以上の冷却速度で冷却する必要があるのは、VCのオーステナイト中での析出開始温度が850℃付近から始まるためであり、熱間鍛造後の冷却においてVCの析出ノーズにあたる温度域を急冷してVを固溶状態で保つとともにマルテンサイトの生成を防止するためである。
すなわち、後述する10℃/秒以上での急冷の終了温度T2が550℃を上回る場合には、次に行う保持や室温までの冷却過程においてVCが析出してしまうし、一方、前記温度T2が450℃を下回る場合には、マルテンサイトが混在するようになって硬さが高くなり、Hv硬さで250を超えてしまう場合があるからである。
また、900℃から「550〜450℃の範囲内にある温度T2」までの冷却中にもVは拡散するので、切削加工段階までVを固溶状態に保つためには900℃からの冷却中の拡散も抑制する必要がある。このためには、少なくとも900℃からの冷却速度は、Vの拡散が無視できる程度に速くなければならず、10℃/秒以上が必要である。
更に、900℃から前記「550〜450℃の範囲内にある温度T2」までの冷却速度は20℃/秒以上とすることが望ましい。この冷却速度が速くなればなるほど冷却中のVCの析出は少なくなるため、900℃から「550〜450℃の範囲内にある温度T2」までの冷却速度の上限は特に定めるものではなく、設備面での上限であってもよい。
なお、熱間鍛造の終了温度T1から900℃までの冷却速度はVCの析出には影響しないので、特に定めるものでない。すなわち、熱間鍛造の終了温度T1からそのまま「550〜450℃の範囲内にある温度T2」までを10℃/秒以上の冷却速度で冷却しても構わないし、熱間鍛造の終了温度T1から放冷後、900℃以上の或る温度から「550〜450℃の範囲内にある温度T2」までを10℃/秒以上の冷却速度で急冷を開始しても構わない。
上述の冷却に続いて550〜450℃の温度範囲に1分以上保持してから室温まで冷却する必要がある。これは、上記の冷却速度で熱間鍛造終了温度T1から550〜450℃の範囲内にある温度T2までの冷却を終了した後、直ちに室温まで冷却すれば、マルテンサイトが混在するようになって硬さが高くなり、Hv硬さで250を超えてしまう場合があるが、前記の10℃/秒以上の冷却速度での900℃から「550〜450℃の範囲内にある温度T2」までの冷却に続いて550〜450℃の温度範囲に1分以上保持してから室温まで冷却すれば、ベイナイト変態が完了するためマルテンサイトは混在せず、硬さをHv硬さで250以下に抑えることができるからである。
なお、保持する温度は一定である必要はなく、550〜450℃の温度範囲でありさえすればよい。したがって、例えば、温度T2が450℃に近いような場合には昇温してもよいし、逆に、温度T2が550℃に近いような場合には、T2から徐冷してもよく、550〜450℃の温度範囲に保持しさえすればよい。但し、550〜450℃の温度範囲での保持時間が1分に満たない場合には、ベイナイト変態が完了しないためにマルテンサイトが混在するようになって、硬さが高くなってHv硬さで250を超えてしまう場合があるので、保持時間は1分以上とする必要がある。
なお、上記550〜450℃の温度範囲での保持時間の上限は特に定めるものではないが、例えば、生産性の観点から30分程度を上限としてもよい。
550〜450℃の温度範囲で1分以上保持した後は、室温まで冷却するが、その際の冷却条件は特に定めるものではない。大気中での放冷、強制空冷やミスト冷却など設備に応じた冷却方法を採用すればよい。
熱間鍛造の後の冷却を上述した条件で行うためには、例えば、熱間鍛造後の冷却中に水をスプレーで所定の時間噴射し、その後均熱炉で保持してから大気中放冷等の手段で室温まで冷却すればよい。
なお、前記(A)述べた化学組成を有する鋼の場合には、前述した条件で熱間鍛造及びその後の冷却を行うことで、その硬さを容易にHv硬さで180〜250にすることができる。
(B−2)切削加工
前記(B−1)項で述べた条件で熱間鍛造及び冷却を行って室温まで冷却された鋼材は、次に切削加工を施されて所定の時効硬化機械部品形状に加工される。
上述のとおり、前記(A)述べた化学組成を有する鋼を、前記(B−1)項で述べた条件で熱間鍛造及び冷却を行って室温まで冷却すれば、その硬さはHv硬さで180〜250になるので、容易に所定の時効硬化機械部品形状に切削加工することができる。
なお、この切削加工の条件は特に定めるものではなく、所定形状の時効硬化機械部品が得られるものでありさえすればよい。
(B−3)時効硬化処理
時効硬化処理は、560〜650℃の温度で行わなければならない。これは、時効硬化処理温度が650℃を超えると、組織自体が焼き戻されて軟化してしまい、一方、560℃を下回ると、Vの拡散が遅くなるため、時効に要する時間が長くなりすぎるためである。
前記(A)述べた化学組成を有する鋼を、前記(B−1)項で述べた条件で熱間鍛造及び冷却を行って室温まで冷却した後、上述の時効硬化処理を行えば、時効硬化処理前の硬さである熱間鍛造後の硬さに比べて、硬さがHv硬さで15%以上上昇する。
なお、切削加工後に軟窒化処理が施される機械部品の場合には、軟窒化処理は通常570〜620℃程度の温度域で行われるため、軟窒化処理を行うことによって、時効硬化するととともに軟窒化皮膜を形成することができる。
以上の理由で、本発明に係る時効硬化機械部品の製造方法は、前記(A)項で述べた化学組成を有する鋼を、1000〜1300℃に加熱して熱間鍛造を900℃以上の温度T1で終了し、少なくとも900℃から、550〜450℃の範囲内にある温度T2までを10℃/秒以上の冷却速度で冷却し、該冷却に続いて550〜450℃の温度範囲に1分以上保持してから室温まで冷却し、更に切削加工を施した後、560〜650℃の温度で時効硬化処理することとした。
以下、実施例により本発明を更に詳しく説明する。
〔実施例1〕
表1に示す化学組成を有する鋼A1〜A5及び鋼B1〜B7を50kg真空溶解炉によって溶製した。
なお、表1における鋼A1〜A5は、化学組成が本発明で規定する範囲内にある鋼である。一方、鋼B1〜B7は、化学組成が本発明で規定する条件から外れた比較例の鋼である。
Figure 0004946328
各鋼のインゴットは1250℃に加熱した後、熱間鍛造して直径50mmの丸棒に仕上げた。
次いで、上記の直径50mmの丸棒の「R/2」部(Rは丸棒の半径)から、直径が8mmで長さが12mmの試験片を試験片の長手方向を丸棒の鍛錬軸と平行となるように採取し、1250℃で30分加熱した後、12mm高さを7mm高さに圧縮する熱間鍛造模擬試験を行った。圧縮直後の試験片の温度、すなわち熱間鍛造終了温度T1は1100℃であった。そして、個々の試験片は鍛造終了後T1より直ちに制御冷却を開始した。制御冷却開始温度より表2に示すT2まで冷却速度を制御した後、T2において所定の時間保持し、その後は室温まで放冷した。また、一部の試験片については、熱間鍛造終了後700℃または900℃まで放冷した後に、同様の制御冷却を行った。温度は試験片表面につけた熱電対により測定し、900℃からT2まで冷却するのに要した時間を求め、900℃からT2への冷却速度を求めた。
なお、表2中における冷却条件の内、冷却終了温度T2が550〜450℃の範囲外のものに関しては、保持時間は制御冷却終了温度T2で保持した時間を表す。
Figure 0004946328
上記の熱間鍛造模擬試験を行った各試験片を縦方向に二等分した後、その一方を用いて、ビッカース硬さを測定した。なお、ビッカース硬さの測定は、切断面が被検面となるように樹脂埋めして鏡面研磨した後、JIS Z 2244(2003)における「ビッカース硬さ試験−試験方法」に準拠して、被検面の中心付近5点について試験力を4.9Nとして実施し、上記5点の平均値を「熱間鍛造後」のビッカース硬さ、すなわち「時効処理前」のビッカース硬さとした。
次いで、前記の熱間鍛造模擬試験を行った各試験片を二等分した残部を用いて、600℃で2時間保持の時効硬化処理を行った。なお、時効硬化処理は大気雰囲気中で行った。
上記の時効硬化処理を施した各試験片について、前記と同様に、切断面が被検面となるように樹脂埋めして鏡面研磨した後、JIS Z 2244(2003)における「ビッカース硬さ試験−試験方法」に準拠して、被検面の中心付近5点について試験力を4.9Nとしてビッカース硬さの測定を実施し、上記5点の平均値を「時効処理後」のビッカース硬さとした。
表3に、上記のようにして求めた時効硬化処理前後のビッカース硬さを示す。
Figure 0004946328
表3から、本発明の製造方法によれば、熱間鍛造後の硬さが低く、時効硬化処理によって、時効硬化処理前の硬さである熱間鍛造後の硬さに比べて、硬さがHv硬さで15%以上上昇することが明らかである(試験番号1〜20参照)。
これに対して、本発明の規定から外れた試験番号21〜39の比較例の場合には、目標とする性能が得られていない。
すなわち、化学組成が本発明で規定する範囲内にある鋼A1、鋼A2、鋼A4及び鋼A5を用いた場合であっても、熱間鍛造とその後の冷却の条件が本発明で規定する条件から外れた場合には、時効硬化処理によって、時効硬化処理前の硬さである熱間鍛造後の硬さに比べて、硬さがHv硬さで15%以上上昇するという目標に未達である(試験番号21〜30)。加えて、試験番号28〜30の場合には、熱間鍛造後の硬さが250を超える高い値である。
一方、熱間鍛造とその後の冷却の条件が本発明で規定する条件を満たす場合であっても、化学組成が本発明で規定する条件から外れた比較例の鋼B1〜B7を用いた場合には、時効硬化処理によって、時効硬化処理前の硬さである熱間鍛造後の硬さに比べて、硬さがHv硬さで15%以上上昇するという目標に未達である(試験番号31〜38)か、熱間鍛造後の硬さが250を超える高い値となる(試験番号39)。
なお、上記実施例において表3中に「本発明例」として示した試験番号1〜20の場合は、時効前の硬さが十分に低く、硬さが支配因子である切削抵抗も低くなるため被削性に優れる。
本発明の方法によれば、熱間鍛造と切削加工を施して所定の形状に加工するに際しては、切削加工前硬さである熱間鍛造後の硬さが低くて被削性に優れ、しかも、切削加工の後に施される時効硬化処理によって硬化し、所望の強度を有する「時効硬化機械部品」が得られる。この「時効硬化機械部品」は、自動車、産業機械及び建設機械などの機械部品、なかでもクランクシャフトなどの機械部品として使用することができる。

Claims (1)

  1. 時効硬化機械部品の製造方法であって、質量%で、C:0.10〜0.25%、Si:0.10〜0.50%、Mn:0.60〜1.0%、S:0.01〜0.10%、Ti:0.005〜(4×N)%、V:0.10〜0.25%及びMo:0.05〜0.60%で且つV+0.5Mo:0.50%未満、N:0.010〜0.030%及びCa:0.0001〜0.005%を含有し、残部はFe及び不純物からなる鋼を1000〜1300℃に加熱して熱間鍛造を900℃以上の温度T1で終了し、少なくとも900℃から、550〜450℃の範囲内にある温度T2までを10℃/秒以上の冷却速度で冷却し、該冷却に続いて550〜450℃の温度範囲に1分以上保持してから室温まで冷却し、更に切削加工を施した後、560〜650℃の温度で時効硬化処理することを特徴とする時効硬化機械部品の製造方法。
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