JP2017066460A - 時効硬化性鋼 - Google Patents
時効硬化性鋼 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017066460A JP2017066460A JP2015192026A JP2015192026A JP2017066460A JP 2017066460 A JP2017066460 A JP 2017066460A JP 2015192026 A JP2015192026 A JP 2015192026A JP 2015192026 A JP2015192026 A JP 2015192026A JP 2017066460 A JP2017066460 A JP 2017066460A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- less
- steel
- age
- content
- toughness
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
Description
より具体的には、下記の<1>〜<3>を満たす時効硬化性鋼を提供することを課題としている。
<1>切削抵抗および工具寿命と関係する熱間鍛造後の硬さが低いこと。なお、以下の説明においては、上記の熱間鍛造後の硬さを、「時効処理前の硬さ」という。
<2>VとTiを複合的に含有させてVの含有量を比較的低く抑えながらも、時効処理によって機械部品に所望の疲労強度を具備させることができること。
<3>VとTiを複合的に含有させても、時効処理後の靱性が高いこと。
C:0.05〜0.25%、
Si:0.01〜0.50%、
Mn:0.50〜2.5%、
S:0.001〜0.050%、
Cr:0.20〜2.50%、
Al:0.001〜0.080%、
V:0.10〜0.60%、
Mo:0.30〜0.90%、
Ti:0.020〜0.150%
を含有し、かつ
P:0.03%以下、
N:0.0080%未満
に制限され、
残部がFeおよび不可避的不純物からなり、
下記の(1)式で表わされるF1が0.65以上、(2)式で表されるF2が1.05以下、かつ(3)式で表わされるF3が0.015以上である化学組成を有し、
しかも断面の任意の位置での7.5mm2の領域内における、円換算直径が1.5μm以上のTi炭窒化物の個数が、120個以下であることを特徴とする時効硬化性鋼。
F1=C+0.3Mn+0.25Cr+0.6Mo・・・(1)
F2=C+0.1×Si+0.2×Mn+0.15×Cr+0.35×V+0.2×Mo・・・(2)
F3=Ti−3.4N・・・(3)
なお上記の(1)〜(3)式中の元素記号は、その元素の質量%での含有量を意味する。
具体的な性能値としては、本発明の時効硬化性鋼においては、例えば、熱間鍛造ままの時効処理前の硬さが320HV以下であって、しかも切削加工の後に施される時効処理後の疲労強度が490MPa以上であり、さらにJIS Z 2242に記載の、ノッチ深さ2mmおよびノッチ底半径1mmのUノッチ付きの標準試験片を用いて実施したシャルピー衝撃試験で評価した時効処理後の20℃での吸収エネルギーが20J以上の靭性を確保することが可能となる。
Cは、V、Tiと結合して炭化物を形成し、鋼を強化する。しかしながら、Cの含有量が0.05%未満では、V、Tiの炭化物が析出し難くなるため、所望の強化効果が得られない。一方、Cの含有量が0.25%を超えれば、セメンタイト(Fe3C)が増えるため、靱性が劣化する。したがって、Cの含有量を0.05〜0.25%とした。なおCの含有量は、0.08%以上とすることが好ましく、0.10%以上とすることが一層好ましい。また、Cの含有量は0.22%以下とすることが好ましく、0.20%以下とすることが一層好ましい。
Siは、鋼を固溶強化する。固溶強化の効果を十分に得るためには、Siは0.01%以上の含有量とする必要がある。しかしながら、Mn、Crを多量に含む鋼において、Siの含有量が過剰になれば、熱間鍛造後の組織の残留オーステナイト量が多くなりすぎ、時効処理中の変形が大きくなる場合がある。そこでSiの含有量を0.01〜0.50%とした。なおSiの含有量は、0.05%以上とすることが好ましく、0.10%以上とすることがいっそう好ましい。また、Siの含有量は、0.40%以下とすることが好ましく、0.35%以下とすることが一層好ましい。
Mnは、焼入れ性を向上させ、熱間鍛造後の組織をベイナイトにする効果を示す。さらに、ベイナイト変態温度を低下させることにより、ベイナイト組織を微細化させて、マトリックスの靱性を高める効果も示す。また、Mnは、鋼中でMnSを形成して、切削時の切り屑処理性を向上させる作用を有する。これらの効果を十分に得るためには、Mnは0.5%以上を含有量する必要がある。しかしながら、Mnは鋼の凝固時に偏析しやすい元素であるため、2.5%を超えれば、熱間鍛造後の部品内の硬さのバラツキが大きくなることを避けられない。したがって、Mnの含有量を0.5〜2.5%とした。なおMnの含有量は、0.7%以上とすることが好ましく、0.8%以上とすることが一層好ましい。また、Mnの含有量は、2.3%以下とすることが好ましく、2.1%以下とすることが一層好ましい。
Sは、鋼中でMnと結合してMnSを形成し、切削時の切り屑処理性を向上させる効果を有するから、0.001%以上含有させる必要がある。しかしながら、Sの含有量が多くなれば、Ti硫化物が析出して靭性を劣化させる。特に、Sの含有量が0.050%を超えれば、靱性と疲労強度の低下が著しくなる。したがって、Sの含有量を0.001〜0.050%とした。なおSの含有量は、0.005%以上とすることが好ましく、0.010%以上とすることが一層好ましい。また、Sの含有量は、0.040%以下とすることが好ましく、0.030%以下とすることが一層好ましい。
Crは、Mnと同様に焼入れ性を高め、組織をベイナイトにする効果を示す。さらに、ベイナイト変態温度を低下させる効果と、熱間鍛造時のオーステナイト粒径を微細化させる効果とによって、変態後のベイナイト組織を微細化させ、靭性を向上させる。これらの効果を十分に得るためには、0.2%以上含有させる必要がある。しかしながら、Crの含有量が2.5%を超えれば、焼入れ性が過剰になって、時効処理前の硬さが大きくなり、被削性が劣化する。したがって、0の含有量をCr0.2〜2.50%とした。なおCrの含有量は、0.30%以上とすることが好ましく、0.40%以上とすることが一層好ましい。また、Crの含有量は、2.00%以下とすることが好ましく、1.60%以下とすることが一層好ましい。
Alは、脱酸作用を有する元素であり、この効果を得るために0.001%以上含有させる必要がある。しかし、0.080%を超えるAlを含有させれば、粗大なAl酸化物が生成されるようになり、靱性が低下する。したがって、Alの含有量を0.001〜0.080%とした。なおAlの含有量は、0.050%以下とすることが好ましく、0.040%以下とすることが一層好ましい。
Vは、本発明の鋼における最も重要な元素である。Vは、時効処理の際にCと結合して微細な炭化物を形成することによって、疲労強度を高める作用がある。また、鋼中にTi、Moを含有した場合、Vには、時効処理によって、Ti、Moと複合して析出し、時効硬化能を一層高める効果も示す。これらの効果を十分に得るためには、Vは0.10%以上含有する必要がある。しかしながら、Vの含有量が0.60%を超えれば、熱間鍛造時の加熱によっても未固溶の炭窒化物が残りやすくなって、靱性の低下を招く。しかも、Vの含有量が過剰になれば、時効処理前の硬さが高くなってしまう場合がある。したがって、Vの含有量を0.10〜0.60%とした。なおVの含有量は、0.15%以上とすることが好ましく、0.20%以上とすることが一層好ましい。また、Vの含有量は、0.55%以下とすることが好ましく、0.50%以下とすることが一層好ましい。
Tiは、時効処理によりVと複合的に炭化物を形成して、時効硬化能を上昇させる効果が示す。この効果を顕著に得るためには、Ti量を0.020%含有させる必要がある。しかしながら、Tiの含有量が0.150%よりも多くなれば、熱間鍛造時にTi化合物を溶体化させることが困難になり、時効硬化能の向上代が飽和するだけで無く、粗大なTi炭窒化物が増加して、靱性を低下させる。したがって、Tiの含有量を0.020〜0.150%とした。なおTiの含有量は、0.025%以上とすることが好ましく、0.030%以上とすることが一層好ましい。また、Tiの含有量は、0.120%以下とすることが好ましく、0.100%以下とすることが一層好ましい。
Moは、V、Tiを含有する鋼において、VとTiと複合的に炭化物を形成して、時効硬化能を大きくする作用を有する。この効果を顕著に得るためには、Moの含有量を0.3%以上とする必要がある。一方、Moの含有量が多くなれば鋼材が高価となり、さらには靱性も低下する。したがって、Moの含有量を0.30〜0.90%とした。なおMoの含有量は、0.35%以上とすることが好ましく、0.40%以上とすることが一層好ましい。また、Moの含有量は、0.70%以下とすることが好ましく、0.60%以下とすることが一層好ましい。
Pは、不純物として含有され、本発明において好ましくない元素である。Pは、粒界に偏析するため、靱性を低下させる。したがって、Pの含有量を0.04%以下とした。なおPの含有量は、0.03%以下とすることが好ましい。
Nは、Vと結合することで微細な炭窒化物の形成に寄与する元素である。但し、VとTiを複合的に含有した鋼においては、Nは、Cと共にTiと結合し、粗大なTi炭窒化物を形成し、靭性を劣化させる。Nの含有量が0.0080%以上になれば、靱性の低下が著しくなる。したがって、Nの含有量は0.0080%未満とした。なおNの含有量は、0.0050%未満とすることが好ましく、0.0040%未満とすることが一層好ましく、0.0035%未満とすることがより一層好ましい。
NbはV、Ti、Moと複合的に炭化物を形成し時効硬化能を大きくする作用を有する。このため、必要に応じてNbを含有させてもよい。しかしながら、Nbの含有量が0.1%を超えると、靭性が劣化する。したがって、含有させる場合のNbの量を0.1%以下とした。含有させる場合のNbの量は、0.06%以下とすることが好ましく、0.04%以下とすれば一層好ましい。
一方、前記したNbの効果を安定して得るためには、含有させる場合のNbの量は、0.01%以上とすることが望ましく、0.02%以上とすることが一層望ましい。
Caは、工具寿命を長寿命化する作用を有する。このため、必要に応じてCaを含有させてもよい。しかしながら、Caの含有量が多くなれば、粗大な酸化物を形成し、靱性を劣化させる。したがって、含有させる場合のCaの量を0.005%以下とした。含有させる場合のCaの量は、0.0035%以下とすることが好ましい。
一方、前記したCa添加による工具寿命を長寿命化する効果を安定して得るためには、Caを含有させる場合のCaの量は、0.0005%以上とすることが望ましい。
Biは、切削抵抗を低下させて工具寿命を長寿命化させる作用を有する。このため、必要に応じてBiを含有させてもよい。しかしながら、Biの含有量が多くなれば、熱間加工性の低下をきたす。したがって、含有させる場合のBiの量を0.4%以下とした。含有させる場合のBiの量は、0.3%以下とすることが好ましい。
一方、前記したBiの添加による工具寿命を長寿命化する効果を安定して得るためには、Biを含有させる場合のBi量は、0.03%以上とすることが望ましい。
Cuは、0.3%以下であれば、靭性および時効硬化能に影響を及ぼさないため、本発明の時効硬化性鋼に含有されていても良い。
Niは、0.3%以下であれば、靭性および時効硬化能に影響を及ぼさないため本発明の時効硬化性鋼に含有されていても良い。
すなわち(1)式で表わされるF1が0.65以上、(2)式で表されるF2が1.05以下、かつ(3)式で表わされるF3が0.015以上となるような化学組成を有することが、時効処理前の硬さを抑えて被削性を向上させると同時に、時効硬化能を高めて時効処理後の耐疲労特性の向上、靭性の向上を図るために有効である。
F1=C+0.3Mn+0.25Cr+0.6Mo・・・・・(1)
F2=C+0.1×Si+0.2×Mn+0.15×Cr+0.35×V+0.2×Mo・・・(2)
F3=Ti−3.4N・・・(3)
なお上記の(1)〜(3)式中の元素記号は、その元素の質量%での含有量を意味する。
次にこれらのF1〜F3の値の限定理由を説明する。
本発明の時効硬化性鋼の微細組織は、熱間鍛造後の冷却中に決定される。熱間鍛造後の室温までの冷却の間の初析フェライトの生成を抑制し、ベイナイト主体の組織を得るためには、(1)式で表されるF1が制御されていなければならない。F1が0.65以上であれば、800℃から500℃の間の平均冷却速度が0.15〜3.0℃/秒となるような通常の熱間鍛造工程で鍛造成形することにより、ベイナイト主体の組織を得ることが出来る。なおF1は、0.68以上であることが好ましく、さらに0.73以上であることが一層好ましい。
本発明の時効硬化性鋼における時効処理前の硬さが高くなり過ぎないようにするためには、(2)式で表されるF2が制御されていなければならない。F2が1.05以下であれば、800℃から500℃の間の平均冷却速度が0.15〜3.0℃/秒となるような通常の熱間鍛造工程で鍛造成形することにより、時効処理前の硬さを320HV以下とすることができる。なおF2は、1.00以下であることが好ましく、さらに0.95以下であることが一層好ましい。
本発明の時効硬化性鋼は、Ti添加による時効硬化能向上の効果を得るためには、(3)式で表されるF3が、0.015以上でなければならない。F3は、0.020以上であることが好ましく、0.025以上であることが一層好ましい。
粗大なTi炭窒化物は、いわゆる粗大介在物として、脆性破壊の起点となる。特に、延性の低い鋼中に存在する場合は、靭性を大きく劣化させるため、できるだけ少なくする必要がある。ここで、Ti炭窒化物とは、TiN、Ti(C,N),およびこれらの相の内、Tiの一部がFe、V、Mo等で置換された相である。靭性に及ぼすTi炭窒化物の悪影響を小さくするためには、鋼の任意の断面における、任意の位置の面積7.5mm2の観察領域に現れる、断面上の面積を円に換算した際の直径が1.5μm以上の粗大なTi炭窒化物の個数を120個以下とすればよい。なお断面上の粗大Ti炭窒化物の個数は100個以下とするのが好ましく、さらに90個以下とするのが一層好ましい。
本発明の時効硬化性鋼の製造方法は特に限定するものではなく、断面上の粗大なTi炭窒化物の個数が上記の条件を超えなければ、どのような方法によってもよく、常法に従って製造すればよいが、以下に、自動車、産業機械、建設機械などの機械部品を製造する方法の好ましい一例を示す。
上記の熱間鍛造用素材としては、インゴットを分塊圧延したビレット、連続鋳造材を分塊圧延したビレット、あるいはこれらのビレットを熱間圧延または熱間鍛造した棒鋼などが適用できる。
時効処理は、例えば、540〜700℃の温度域、好ましくは560〜680℃の温度域で行う。この時効処理の保持時間は、均熱のため機械部品のサイズ(質量)によって調整するが、例えば、30〜1000分が好ましい。
表1に示す化学組成の鋼A〜Xを50kg真空溶解炉によって溶製した。
表1における鋼A〜Lは、化学組成が本発明で規定する範囲内にある鋼である。一方、表1における鋼M〜Xは、化学組成が本発明で規定する条件から外れた鋼である。
各鋼のインゴットは、1250℃で加熱した後、直径60mmの棒鋼に熱間鍛造した。熱間鍛造した各棒鋼は、一旦大気中で放冷して室温まで冷却した。その後、さらに、1250℃に30分加熱し、部品形状への鍛造を想定し、仕上げ時の鍛造材の表面温度を950〜1100℃として、直径35mmの棒鋼に熱間鍛造した。熱間鍛造後は、いずれも大気中で放冷して室温まで冷却した。
一方、各試験番号について、熱間鍛造した棒鋼の残りは、600〜630℃で60〜180分保持する時効処理を施し、棒鋼の両端部を100mmずつ切り落とした後、残る中央部から試験片を切り出し、時効処理後の硬さの調査を行った。また、各試験番号について、棒鋼から試験片を切り出し、時効処理後のシャルピー衝撃試験における吸収エネルギーと疲労強度の調査を行った。
時効処理後の靱性は、ノッチ深さ2mmおよびノッチ底半径1mmのUノッチ付きの標準試験片を用いて実施したシャルピー衝撃試験で評価し、試験温度20℃での吸収エネルギーが20J以上の場合に、十分に高いと判断し、これを目標とした。
試験番号B8は、用いた鋼TのF1の値が0.64と低いため、熱間鍛造後の冷却中に、初析フェライトとともにV炭化物が析出してしまい、ΔHVが21と低く、時効後の疲労強度も460MPaと低い。
試験番号B9は、用いた鋼UのTi含有量が0.210%と高いため、時効処理後のシャルピー衝撃試験における吸収エネルギーが8Jと低く、靱性に劣る。
試験番号B10は、用いた鋼VのC含有量が0.35%と高いため、時効処理前の硬さが325HVと高く被削性に劣る。さらに、粗大なTiCが増加したため、時効処理後のシャルピー衝撃試験における吸収エネルギーも9Jと低く、靱性に劣る。
試験番号B11は、用いた鋼WのS含有量が0.101%と高いため、時効処理後のシャルピー衝撃試験における吸収エネルギーが13Jと低く、靱性に劣る。
試験番号B12は、用いた鋼XのF3の値が0.013と低いため、Tiによる時効硬化能増大の効果が十分に発揮されず、ΔHVが38と低く、時効後の疲労強度も480MPaと低い。
Claims (3)
- 質量%で、
C:0.05〜0.25%、
Si:0.01〜0.50%、
Mn:0.50〜2.5%、
S:0.001〜0.050%、
Cr:0.20〜2.50%、
Al:0.001〜0.080%、
V:0.10〜0.60%、
Mo:0.30〜0.90%、
Ti:0.020〜0.150%
を含有し、かつ
P:0.03%以下、
N:0.0080%未満
に制限され、
残部がFeおよび不可避的不純物からなり、
下記の(1)式で表わされるF1が0.65以上、(2)式で表されるF2が1.05以下、かつ(3)式で表わされるF3が0.015以上である化学組成を有し、
しかも断面の任意の位置での7.5mm2の領域内における、円換算直径が1.5μm以上のTi炭窒化物の個数が、120個以下であることを特徴とする時効硬化性鋼。
F1=C+0.3Mn+0.25Cr+0.6Mo・・・(1)
F2=C+0.1×Si+0.2×Mn+0.15×Cr+0.35×V+0.2×Mo・・・(2)
F3=Ti−3.4N・・・(3)
なお上記の(1)〜(3)式中の元素記号は、その元素の質量%での含有量を意味する。 - さらに、Nb:0.1%以下を含有することを特徴とする請求項1に記載の時効硬化性鋼。
- さらに、Ca:0.005%以下およびBi:0.4%以下のうちの1種以上を含有することを特徴とする請求項1、請求項2のいずれかの請求項に記載の時効硬化性鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015192026A JP6620490B2 (ja) | 2015-09-29 | 2015-09-29 | 時効硬化性鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015192026A JP6620490B2 (ja) | 2015-09-29 | 2015-09-29 | 時効硬化性鋼 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017066460A true JP2017066460A (ja) | 2017-04-06 |
JP6620490B2 JP6620490B2 (ja) | 2019-12-18 |
Family
ID=58493132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015192026A Active JP6620490B2 (ja) | 2015-09-29 | 2015-09-29 | 時効硬化性鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6620490B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108286013A (zh) * | 2017-10-26 | 2018-07-17 | 新疆八钢铁股份有限公司 | 一种中厚板容器用钢15CrMnR炼钢连铸生产方法 |
WO2019230946A1 (ja) * | 2018-05-31 | 2019-12-05 | 日本製鉄株式会社 | スチールピストン用鋼材 |
WO2020202472A1 (ja) * | 2019-04-02 | 2020-10-08 | 日本製鉄株式会社 | 窒化部品 |
WO2021117243A1 (ja) * | 2019-12-13 | 2021-06-17 | 日本製鉄株式会社 | 時効硬化用鋼、鋼及び機械部品 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011236452A (ja) * | 2010-05-07 | 2011-11-24 | Daido Steel Co Ltd | ベイナイト鋼 |
JP2012193416A (ja) * | 2011-03-17 | 2012-10-11 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 時効硬化性鋼および機械部品の製造方法 |
JP2012246527A (ja) * | 2011-05-26 | 2012-12-13 | Nippon Steel Corp | 高疲労強度、高靭性機械構造用鋼部品およびその製造方法 |
JP2013245363A (ja) * | 2012-05-24 | 2013-12-09 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp | 時効硬化性鋼および機械部品の製造方法 |
JP2013253265A (ja) * | 2012-05-07 | 2013-12-19 | Daido Steel Co Ltd | 時効硬化型ベイナイト非調質鋼 |
-
2015
- 2015-09-29 JP JP2015192026A patent/JP6620490B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011236452A (ja) * | 2010-05-07 | 2011-11-24 | Daido Steel Co Ltd | ベイナイト鋼 |
JP2012193416A (ja) * | 2011-03-17 | 2012-10-11 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 時効硬化性鋼および機械部品の製造方法 |
JP2012246527A (ja) * | 2011-05-26 | 2012-12-13 | Nippon Steel Corp | 高疲労強度、高靭性機械構造用鋼部品およびその製造方法 |
JP2013253265A (ja) * | 2012-05-07 | 2013-12-19 | Daido Steel Co Ltd | 時効硬化型ベイナイト非調質鋼 |
JP2013245363A (ja) * | 2012-05-24 | 2013-12-09 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp | 時効硬化性鋼および機械部品の製造方法 |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108286013A (zh) * | 2017-10-26 | 2018-07-17 | 新疆八钢铁股份有限公司 | 一种中厚板容器用钢15CrMnR炼钢连铸生产方法 |
WO2019230946A1 (ja) * | 2018-05-31 | 2019-12-05 | 日本製鉄株式会社 | スチールピストン用鋼材 |
CN112204161A (zh) * | 2018-05-31 | 2021-01-08 | 日本制铁株式会社 | 钢活塞用钢材 |
KR20210014142A (ko) * | 2018-05-31 | 2021-02-08 | 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 | 스틸 피스톤용 강재 |
JPWO2019230946A1 (ja) * | 2018-05-31 | 2021-06-03 | 日本製鉄株式会社 | スチールピストン用鋼材 |
EP3805418A4 (en) * | 2018-05-31 | 2021-11-17 | Nippon Steel Corporation | STEEL MATERIAL FOR STEEL PISTONS |
CN112204161B (zh) * | 2018-05-31 | 2022-01-11 | 日本制铁株式会社 | 钢活塞用钢材 |
KR102507644B1 (ko) | 2018-05-31 | 2023-03-08 | 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 | 스틸 피스톤용 강재 |
WO2020202472A1 (ja) * | 2019-04-02 | 2020-10-08 | 日本製鉄株式会社 | 窒化部品 |
JPWO2020202472A1 (ja) * | 2019-04-02 | 2021-11-11 | 日本製鉄株式会社 | 窒化部品 |
JP7339560B2 (ja) | 2019-04-02 | 2023-09-06 | 日本製鉄株式会社 | 窒化部品 |
WO2021117243A1 (ja) * | 2019-12-13 | 2021-06-17 | 日本製鉄株式会社 | 時効硬化用鋼、鋼及び機械部品 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6620490B2 (ja) | 2019-12-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5123335B2 (ja) | クランクシャフトおよびその製造方法 | |
JP5655366B2 (ja) | ベイナイト鋼 | |
JP5152441B2 (ja) | 機械構造用鋼部品およびその製造方法 | |
WO2015050152A9 (ja) | 時効硬化性鋼 | |
JP6620490B2 (ja) | 時効硬化性鋼 | |
JP5664371B2 (ja) | 時効硬化性鋼および機械部品の製造方法 | |
JP5753365B2 (ja) | 高クロム鋳鉄 | |
JP6703385B2 (ja) | 高硬度かつ靭性に優れた鋼 | |
CN109790602B (zh) | 钢 | |
JP5152440B2 (ja) | 機械構造用鋼部品およびその製造方法 | |
JP5871085B2 (ja) | 冷間鍛造性および結晶粒粗大化抑制能に優れた肌焼鋼 | |
JP6465959B2 (ja) | 時効硬化性鋼及び時効硬化性鋼を用いた部品の製造方法 | |
JP6477382B2 (ja) | 快削鋼 | |
JP7223997B2 (ja) | 高硬度かつ靱性に優れる鋼 | |
JP5050515B2 (ja) | クランクシャフト用v含有非調質鋼 | |
JP6390685B2 (ja) | 非調質鋼およびその製造方法 | |
JPWO2010090238A1 (ja) | 時効硬化性鋼および機械部品の製造方法 | |
JP6477383B2 (ja) | 快削鋼 | |
JP6459704B2 (ja) | 冷間鍛造部品用鋼 | |
JP6791179B2 (ja) | 非調質鋼およびその製造方法 | |
WO2015050151A1 (ja) | 時効硬化性鋼 | |
JP2005105390A (ja) | 高温浸炭用鋼 | |
JP6245278B2 (ja) | 時効硬化性鋼 | |
JP6282078B2 (ja) | 結晶粒度特性および衝撃特性に優れた機械構造用鋼からなる鋼部品の製造方法 | |
WO2021117243A1 (ja) | 時効硬化用鋼、鋼及び機械部品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180509 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20181019 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190318 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190402 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190520 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20191023 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191105 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6620490 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |