JPH06257553A - 流体駆動ポンプ - Google Patents

流体駆動ポンプ

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JPH06257553A
JPH06257553A JP4354793A JP4354793A JPH06257553A JP H06257553 A JPH06257553 A JP H06257553A JP 4354793 A JP4354793 A JP 4354793A JP 4354793 A JP4354793 A JP 4354793A JP H06257553 A JPH06257553 A JP H06257553A
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Shigeru Iwanaga
茂 岩永
Kazuo Fujishita
和男 藤下
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 集合住宅等の住棟セントラル給湯、暖房方式
のように各住戸に強制循環される熱媒を動力源とする循
環ポンプに関し、一次側、二次側の流体の混合を防止し
安全性が高く回転抵抗の低い省エネルギーのポンプを得
る。 【構成】 強制循環される一次側流体を駆動源とする駆
動羽根車21と、二次側流体を循環させるポンプ羽根車
23と、前記一次側流体と二次側流体を気密に分離する
隔壁29と、駆動羽根車21に取付られた駆動側マグネ
ット25とポンプ羽根車23に取付られたポンプ側マグ
ネット27とを隔壁29を介して対向させて磁気吸引力
で結合するマグネットカップリング30と、マグネット
カップリング30の磁気吸引力により駆動羽根車21お
よびポンプ羽根車23に加わる回転軸方向の軸方向推力
に対抗する反対方向の推力を印加する反軸推力部37、
40を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は集合住宅等の住棟セント
ラル給湯あるいは暖房方式のように各住戸に強制循環さ
れる高温の熱媒を動力源として利用する循環ポンプに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の流体を駆動源とするポンプとし
て、例えば特開平3−279521号公報に示されるよ
うに図7の構成がある。
【0003】図7は河川から河川水を取水し、河川水の
流れを利用して揚水するポンプで、軸流ランナ1を有す
る横軸チューブラ型の水車2と単段インペラ3を備えた
横軸斜流型のポンプとが増速機5を介して一軸上に結合
され、ケーシング6内に収納されている。
【0004】この構成において、取水路上流の河川水は
その落差により吸込管7から流入して水車2を駆動させ
るとともに増速機5を介して水車2で駆動されるポンプ
4によってその一部が加圧され送水管8を経て送水さ
れ、水車2を駆動させた河川水の大部分は取水路下流へ
放出されて下流へ流出する。
【0005】また、従来の流体を駆動源とするポンプと
して、実開昭58−195644号公報に示されるよう
に図8の構成がある。
【0006】図8は配管系統を流れる流体の力で水車を
回わしてローラポンプ等の定量吐出装置を駆動し、微量
の薬液を吸引吐出して上記配管系統に注入するポンプ
で、配管系統9内を流れる流体の流量に比例した回転力
を得る羽根車群10で構成した水車の出力軸11を配管
系統外へ貫通突出させてポンプ部12の駆動軸13とを
連結したもので、出力軸11はベアリング14、15で
支持されるとともにオイルシール16でシールを行なっ
ている。
【0007】この構成において、配管系統9内を流れる
流体の力で羽根車群10を流体の流量に比例して回転さ
せて水車を駆動させ、出力軸11を介して直結されたポ
ンプ部12を駆動し、薬液タンク17より薬液18をチ
ューブ19を通して吸引し配管系統内に吐出注入するも
のである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示した従来例では水車の回転数が低く水車自身でポンプ
駆動に要求される回転数が得られないため途中に増速機
を設ける必要があり、イニシャルコストが高価で一般家
庭用に使用できるものではなく、また水車駆動流体とポ
ンプにより搬送される流体は分離されておらず全く同一
であり、集合住宅等の住棟セントラル給湯等に利用する
には安全、衛生上の課題があった。
【0009】また、図8に示した従来例では駆動側流体
とポンプで搬送される流体はポンプ部で軸シール部材で
仕切られて構成されるものの、住棟セントラル給湯等に
利用するには万一の時の駆動側とポンプ側の流体の混入
防止が不確実であり信頼性の課題があり、さらに軸シー
ル部材により水車の出力軸の回転抵抗が大きく、住棟セ
ントラル給湯あるいは暖房等に利用するにはポンプ側の
流量が過少であり流量特性上の課題があった。
【0010】本発明は上記課題を解決するもので、住棟
セントラル給湯あるいは暖房等に利用でき、安全性が高
くイニシャルコストの安価な循環ポンプを提供すること
を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、強制循環される一次側流体を回転力の駆動
源とする駆動羽根車と、二次側流体を循環させるポンプ
羽根車と、前記一次側流体と二次側流体を気密に分離す
る隔壁と、前記駆動羽根車に取付られた駆動側マグネッ
トと前記ポンプ羽根車に取付られたポンプ側マグネット
とを前記隔壁を介して対向させて磁気吸引力で結合する
マグネットカップリングと、前記マグネットカップリン
グの磁気吸引力により前記駆動羽根車および前記ポンプ
羽根車に加わる回転軸方向の軸方向推力に対抗する反対
方向の推力を印加する反軸推力部を有する構成としてい
る。
【0012】また、第2の手段では、強制循環される一
次側流体を回転力の駆動源とする駆動羽根車と、二次側
流体を循環させるポンプ羽根車と、前記一次側流体と二
次側流体を気密に分離する隔壁と、前記駆動羽根車に取
付られた平板状の駆動側マグネットと前記ポンプ羽根車
に取付られた平板状のポンプ側マグネットの平板面を互
いに前記隔壁を介して対向させて磁気吸引力で結合する
マグネットカップリングと、前記マグネットカップリン
グの磁気吸引力により前記駆動羽根車および前記ポンプ
羽根車に加わる回転軸方向の軸方向推力に対抗する反対
方向の軸方向推力を印加するためマグネットと磁性吸着
体で形成した反軸推力部を有するとともに、前記磁性吸
着体は周方向を分断するスリット状切れ目を多数設けた
構成としている。
【0013】また、第3の手段では強制循環される一次
側流体を回転力の駆動源とする駆動羽根車と、二次側流
体を循環させるポンプ羽根車と、前記一次側流体と二次
側流体を気密に分離する隔壁と、前記駆動羽根車に取付
られた駆動側マグネットと前記ポンプ羽根車に取付られ
たポンプ側マグネットとを前記隔壁を介して対向させて
磁気吸引力で結合するマグネットカップリングと、前記
マグネットカップリングの磁気吸気引力により前記駆動
羽根車および前記ポンプ羽根車に加わる回転軸方向の軸
方向推力に対抗する反対方向の軸方向推力を印加するた
めマグネットと磁性吸着体で形成した反軸推力部を有す
るとともに、前記したマグネットおよび磁性吸着体は前
記マグネットカップリングより小径とした構成としてい
る。
【0014】
【作用】本発明は上記した構成により、第1の手段では
強制循環される一次側流体を駆動羽根車へ流入させて駆
動羽根車を回転させ、隔壁を介してマグネットカップリ
ングで駆動羽根車と磁気吸引力で動力伝達可能に結合さ
れるポンプ羽根車を回転させて二次側流体を搬送するポ
ンプ作用が行なわれ、かつマグネットカップリングによ
り互いに軸方向に引き合う力が反軸推力部で印加する反
対方向の力により打ち消して、両羽根車に加わる軸方向
のスラスト力を大巾に低減して羽根車の端部での接触抵
抗を低減し、流量特性の改善を図るものである。
【0015】また第2の手段では、マグネットカップリ
ングにより生じる軸方向推力をマグネットと磁性吸着体
で形成した反軸推力部で発生させる反対方向の力で軸方
向推力を打ち消すとともに、周方向を分断するスリット
状切れ目をもつ磁性吸着体により吸着力を適正に確保す
るとともに径方向の寸法を大きくし、偏心を生じた時に
も反軸推力部の力を安定させ、滑らかな回転特性を得る
ことを図るものである。
【0016】また第3の手段では、マグネットと磁性吸
着体をマグネットカップリングより小さな直径として、
反軸推力部での磁気力による回転抵抗を低減させて、流
量特性の改善を図るものである。
【0017】
【実施例】以下本発明の実施例を図で説明する。図1は
本発明の第1の手段の実施例で、21は一次側流体が流
れる駆動流体通路22に設けた駆動羽根車であり、23
は二次側流体が流れる二次側流体通路24に設けたポン
プ羽根車である。
【0018】25は駆動羽根車21に第一保持具26を
介して一体的に取付られた中空の平板状の駆動側マグネ
ット、27は駆動側マグネット25に対向する位置に設
けられポンプ羽根車23に第二保持具28を介して一体
的にに取付られた中空の平板状のポンプ側マグネット、
29は駆動側マグネット25とポンプ側マグネット27
の間を仕切るとともに一次側流体が流れる駆動流体通路
22と二次側流体が流れる二次側流体通路24の間を気
密に分離する隔壁である。
【0019】30は中空の平板状の駆動側マグネット2
5の平板面25aと中空の平板状のポンプ側マグネット
27の平板面27aとが対向し磁力によって吸引し合い
磁気結合するマグネットカップリングである。
【0020】31は駆動羽根車21を回転自在にする駆
動側の回転軸であり、一端は隔壁29の凹部に他端は駆
動側ケーシング32に設けた支持部33に支えられてい
る。34はポンプ羽根車23を回転自在にするポンプ側
の回転軸であり、その一端は隔壁29の凹部に他端はポ
ンプ側ケーシング35に設けた支持部36に支えられて
いる。
【0021】37はマグネットカップリング30により
駆動羽根車21およびポンプ羽根車23の回転軸方向に
加わる軸方向推力に対抗する反対方向の推力を印加する
駆動側ケーシング32に設けたマグネット38と駆動羽
根車21に設けた磁性吸着体39で形成した駆動側の反
軸推力部であり、40はポンプ側ケーシング35に設け
たマグネット41とポンプ羽根車23に設けた磁性吸着
体42で形成したポンプ側の反軸推力部である。
【0022】43、44は駆動羽根車21およびポンプ
羽根23に設けた軸受、45、46は駆動羽根車21お
よびポンプ羽根車23の隔壁29側に設けたスペーサ、
47、48は駆動羽根車21およびポンプ羽根車23の
反軸推力部37、40側のスペーサである。
【0023】49および50は駆動流体通路22の入口
側および出口側に設けた駆動流体入口および駆動流体出
口であり、51および52は二次側流体通路24の入口
側および出口側に設けた二次側流体入口および二次側流
体出口である。
【0024】図2は本発明の第1の手段の反軸推力部の
他の実施例を示したもので、図1で示した実施例と同一
部材、同一機能のところは同一符号を付与し詳細な説明
は省略する。
【0025】53は駆動羽根車21の駆動流体通路22
の出口側の外周部21aと駆動側ケーシング32の内面
側に設けた環状突起54により形成した狭少の隙間55
を有する駆動側の反軸推力部であり、56はポンプ羽根
車23の二次側流体通路24の入口側の外周部23aと
ポンプ側ケーシング35の内面側に設けた環状突起57
により形成した狭少の隙間58を有するポンプ側の反軸
推力部である。
【0026】図3は上記構成の流体駆動ポンプ59を集
合住宅等の住棟セントラルの給湯装置に応用した例であ
る。図3において、一次側流体である住棟セントラル給
湯用の熱媒を加熱昇温する熱媒加熱器60に住棟の各階
および各住戸に向けて熱媒往管61が配管されるととも
に、熱媒往管61の端部と熱媒加熱器60とを連結する
熱媒復管62が配管されて熱媒循環路63が形成され、
この熱媒循環路63に熱媒循環ポンプ64を設けてい
る。65a、65bは各住戸内の給湯装置であり、給湯
用熱交換器66および湯と水を任意に混ぜて出湯する湯
水混合栓67、68を有している。この給湯用熱交換器
66の一次側流路69の一端は熱媒往管61に連結さ
れ、他端は流体駆動ポンプ59の駆動流体通路22を介
して熱媒復管62に連結されている。また、一次側流路
69と熱交換関係にある二次側流路70の一端は給湯往
管71によって湯水混合栓67、68の給湯口67a、
68aに接続され、他端は給湯復管72によって流体駆
動ポンプ59の二次側流体通路24を介して上記給湯往
管71の端部に接続されて給湯循環路73が形成されて
いる。74は給湯復管72および湯水混合栓67、68
の給水口67b、68bに接続され水を供給する給水
管、75は給湯復管72に設けた逆止弁、67c、68
cは湯水混合栓67、68の出湯口である。
【0027】この住棟セントラルの給湯装置は熱媒加熱
器60にて高温湯(70〜85℃)を作り、この熱媒を
熱媒循環ポンプ64にて住棟全体の各住戸に白抜き矢印
方向に強制循環させ、各住戸で熱媒と給水を熱交換して
給湯利用するもので、流体駆動ポンプ59は給湯循環路
73内の温水を太実線矢印方向に循環させて給湯用熱交
換器66で熱媒と熱交換して昇温させた湯を給湯往管7
1内に確保し、湯水混合栓67、68を開栓した時に待
ち時間なしに湯が出湯口67c68cから出る即湯性を
得るためのものである。
【0028】次に上記実施例における流体駆動ポンプの
作用を説明する。強制循環される一次側流体の熱媒を駆
動流体入口49より駆動流体通路22に導入し、この熱
媒の流体力により駆動羽根車21を回転させ、その後駆
動流体出口50より流出する。駆動羽根車21の回転に
より第1保持具26で一体的に取付られた駆動側マグネ
ット25が回転し、隔壁29で気密に分離されるととも
に磁力により駆動側マグネット25に結合されているポ
ンプ側マグネット27も回転し、ポンプ側マグネット2
7に一体的に取付られるポンプ羽根車23が駆動羽根車
21と同期して回転する。即ち、一次側流体である熱媒
の流動する力でポンプ羽根車23を回転させてポンプ作
用を発生させ、二次側流体を循環駆動するものである。
【0029】ところで、駆動羽根車21とポンプ羽根2
3を磁力により連結しているマグネットカップリング3
0は回転軸方向に垂直な面を対向させて回転軸方向の吸
引力で磁気結合するため、駆動羽根車21とポンプ羽根
車23は互いに隔壁29側に引き付けられる軸方向の推
力を受ける。
【0030】この軸方向の推力を直接受けると駆動羽根
車21とポンプ羽根車23は互いに隔壁29側のスペー
サ45、46に押し付けられようとし、強い接触力によ
る回転抵抗の増大によるポンプ機能の低下やスペーサ4
5、46部での異常摩耗を発生させる原因となる。
【0031】そこで、この軸方向の推力の悪影響を打ち
消すために図1の実施例では、駆動羽根車21は駆動側
ケーシング32に設けたマグネット38と駆動羽根車2
1に設けた磁性吸着体39で形成した反軸推力37によ
り隔壁29と反対側の方向の駆動側ケーシング32側へ
の磁気吸引力を加えて軸方向推力を低減させ、ポンプ羽
根車23はポンプ側ケーシング35に設けたマグネット
41とポンプ羽根車23に設けた磁性吸着体42で形成
した反軸推力部40により隔壁29と反対側の方向のポ
ンプ側ケーシング35側への磁気吸引力を加えて軸方向
推力を低減させている。
【0032】また、図2で示した他の実施例では、環状
突起54、57により形成した狭少の隙間、55、58
により駆動羽根車21側およびポンプ羽根車23側に反
軸推力部53、56を構成し、一次側流体および二次側
流体のそれぞれの流体において駆動羽根車21およびポ
ンプ羽根車23の外周部21a、23aで入口側と出口
側を仕切っている。
【0033】駆動羽根車21では、この仕切りにより構
成した反軸推力部53による流体封止作用により、駆動
流体入口49の流体圧力と駆動により低下した駆動流体
出口50の流体圧力の圧力差が駆動羽根車21に加わ
る。即ち図2で駆動羽根車21の隔壁29側の右側面に
加わる高圧側の流体圧と駆動側ケーシング32側の左側
面に加わる低圧側の流体圧の圧力差によって、駆動羽根
車21に駆動側ケーシング32方向への力が発生し、マ
グネットカップリング30による軸方向推力を低減させ
る。
【0034】次にポンプ羽根車では、上記した仕切りに
より構成した反軸推力部56による、流体封止作用によ
り昇圧された二次側流体出口52の流体圧力とポンプ吸
込側の低圧の二次側流体入口51の流体圧力の圧力差が
ポンプ羽根車23に加わる。即ち、図2でポンプ羽根車
23の隔壁29側の左側面に加わる高圧側の流体圧とポ
ンプ羽根車23にポンプ側ケーシング35側の右側面に
加わる低圧側の流体圧の圧力差によって、ポンプ羽根車
23にポンプ側ケーシング35方向への力が発生し、マ
グネットカップリング30による軸方向推力を低減させ
る。
【0035】以上のように、一次側流体と二次側流体を
隔壁で気密に分離するため、両流体の混合防止の信頼性
が確保でき、特に給湯装置などのように二次側流体を飲
用に利用する場合は衛生および安全性が向上する。
【0036】また、マグネットカップリングによる磁気
結合で軸シールを持たない構成とし、磁気結合で発生す
る軸方向推力を低減させる反軸推力部を有するため回転
抵抗を低減でき、一次側流体の消費動力の低減による省
エネルギー化と利用側のポンプ特性の向上が図れる。
【0037】さらに、軸方向推力を低減させる反軸推力
部を持つので、マグネットカップリングは薄形化構造で
ある軸方向に吸引力を発生させる平板状の磁石を採用し
てもポンプ特性が維持でき、流体駆動ポンプの薄形小型
化ができる。
【0038】特に、反軸推力部をマグネットと磁性吸着
体で構成した場合は、マグネットカップリングにより発
生する軸方向推力とこれと釣り合う反軸推力部の推力を
各磁力の設計検討により設定することが容易であり、か
つ流体駆動ポンプの使用条件(熱媒流量や二次側流体流
量など)にかかわらずに常時力のバランスが成り立つた
め、軸方向推力の影響のない安定したポンプ特性を維持
できる。
【0039】また、図2の他の実施例では環状突起と羽
根車外周部との狭少の隙間により流体入口と出口の圧力
差を利用するため、構造の簡素化が可能となり低コスト
化ができる。
【0040】次に、本発明の第2の手段の実施例につい
て説明する。なお、図1で示した第1の手段の実施例と
は磁性吸着体39の他は同一なので詳細な説明は省略す
る。図4は第2の手段における磁性吸着体76を軸方向
から見て示したもので、周方向を分断する切断溝である
複数のスリット状切れ目76a、76a・・・と径方向
に連続した面を持つ複数の完全に分離した磁性吸着部7
6b、76b・・・を交互に配置するとともに、環状に
形成している。
【0041】図5は他の実施例の磁性吸着体77を示し
たもので、周方向を分断する複数のスリット状切れ目7
7a、77a・・・と径方向に連続した面を持つ複数の
磁性吸着部77b、77b・・・を交互に配置するとと
もに、局所的な連結部77c、77c・・・で磁性吸着
部77bを接続させて環状に形成している。
【0042】上記のように磁性吸着体76、77は周方
向に分断するスリット状切れ目76a、77aと径方向
に連続する面で構成することにより、スリット状切れ目
76a、77aの巾の大きさにより設定される吸着面積
の調整により、マグネット38と磁性吸着体76、77
の吸着力が過大に設定されるのを防止し、さらにスリッ
ト状切れ目76a、77aの巾の大きさにより吸着面積
を適正に確保し、かつ径方向の吸着面の長さを大きく設
定して、マグネット38との心ずれが生じても吸着力に
影響が出ないようにする。
【0043】以上のように、マグネットカップリングに
よる磁気結合で発生する軸方向推力を低減させる反軸推
力部をマグネットと磁性吸着体で構成し、磁性吸着体は
周方向を分断するスリット状切れ目を多数設けているの
で、スリット状切れ目の巾により吸着面積の適正化が図
れ、吸着力の適正化により軸方向推力の低減が確実とな
り、軸方向推力による異常摩耗を防止し耐久性・信頼性
が向上する。
【0044】また、スリット状切れ目により径方向の吸
着面の内外方向の長さをマグネットより大きく設定し、
かつ適正な吸着面積を維持させることにより、マグネッ
トと磁性吸着体の位置に多少の偏心が生じてもマグネッ
トに対して磁性吸着体が必ず対向する位置に存在し有効
な吸着面積が変動しないため、反軸推力部の力が安定化
され、ポンプ性能の安定化が図れる。
【0045】特に、図5の他の実施例では磁性吸着部7
7bが連結部77cで局所的に接続されているので磁性
吸着体77の製作および組付けが容易となり、低コスト
化ができる。
【0046】次に、図6で本発明の第3の手段の実施例
について説明する。なお、図1で示した本発明の第1の
手段の実施例と同一部材、同一機能のところは同一符号
を付与し詳細な説明は省略する。
【0047】78は駆動羽根車21の回転軸31の近傍
で駆動側ケーシング32側に設けたマグネットであり、
このマグネット78はマグネットカップリング30の駆
動側マグネット25より小径とするとともに駆動羽根車
21内の駆動流体通路22aより内周側に設けられてい
る。
【0048】79はマグネット78に対向する位置に設
けた磁性吸着体であり、この磁性吸着体79はマグネッ
トカップリング30の駆動側マグネット25より小径と
して駆動側ケーシング32に設けた支持部33aの近傍
に設けられている。
【0049】80はマグネット78と磁性吸着体79で
形成した駆動側の反軸推力部であり、この反軸推力部8
0は駆動羽根車21を隔壁29側とは反対方向の駆動側
ケーシング32側へ引き寄せる力を印加する。
【0050】81はポンプ羽根車23の回転軸34の近
傍でポンプ側ケーシング35側に設けたマグネットであ
り、このマグネット81はマグネットカップリング30
のポンプ側マグネット27より小径とするとともにポン
プ羽根車23内の二次側流体通路24aより内周側に設
けられている。
【0051】82はマグネット81に対向する位置に設
けた磁性吸着体であり、この磁性吸着体82はマグネッ
トカップリング30のポンプ側マグネット27より小径
としてポンプ側ケーシング35に設けた支持部36aの
近傍に設けられている。
【0052】83はマグネット81と磁性吸着体82で
形成したポンプ側の反軸推力部であり、この反軸推力部
83はポンプ羽根車23を隔壁29側とは反対方向のポ
ンプ側ケーシング35側へ引き寄せる力を印加する。
【0053】上記の駆動側の反軸推力部80およびポン
プ側の反軸推力部83により、マグネットカップリング
30による磁気吸引力により駆動羽根車21とポンプ羽
根車23が磁気結合される際に生じる隔壁29側への軸
推力が打ち消されて低減される。
【0054】以上のように、マグネットカップリングに
よる磁気結合で生じる軸方向推力を低減させる反軸推力
部を有するため回転抵抗を削減でき、一次側流体の消費
動力の低減による省エネルギー化と利用側のポンプ特性
の向上が図れる。
【0055】さらに、反軸推力部のマグネットおよび磁
性吸着体はマグネットカップリングを構成する駆動側あ
るいはポンプ側のマグネットより小径とすることにより
大径のマグネットカップリングによる動力伝達可能結合
トルクの向上と低軸推力化に加えて、マグネットカップ
リング側の磁束と反軸推力部側の磁束が互いに干渉する
のを防止でき、磁気特性の安定化によるポンプ特性の向
上と、マグネットカップリング用途反軸推力部用の各マ
グネットの接近配置が可能となり、羽根車の薄形化によ
る流体駆動ポンプの小型化ができる。
【0056】また、マグネットカップリング用マグネッ
トより反軸推力部用マグネットが小径のため、各マグネ
ットの磁束が干渉しないことから、駆動羽根車およびポ
ンプ羽根車の製作において、両方のマグネットを樹脂等
で一体形成で羽根車に組込んだ後でマグネット材料に磁
力を与える着磁が可能となり、まだ磁力を持たない状態
のマグネット材料を使って成形加工できるため作業性が
大幅に向上し生産コストが低減できる。
【0057】さらに、反軸推力部が小径のため、回転す
る磁界に対して静止した磁性吸着体を配置することによ
り生じる回転抵抗を低減でき、ポンプ特性の向上が図れ
る。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の手段の流体
駆動ポンプは、駆動羽根車とポンプ羽根車を隔壁で気密
に分離し、かつマグネットカップリングで磁気結合する
とともに反軸推力部を有しているので、一次側と二次側
の両流体の混合防止の信頼性、安全性を向上できる。
【0059】また、磁気結合で発生する軸方向推力を低
減させる反軸推力部により回転抵抗の削減による一次側
流体の消費動力の低減による省エネルギー化の向上と利
用側のポンプ特性の向上が図れる。
【0060】さらに、軸方向推力を低減させる反軸推力
部を持つので、軸方向に磁気吸引力を発生する平板状の
薄形化構造のマグネットカップリングを採用でき、流体
駆動ポンプの薄形小型化ができるという利点もある。
【0061】また、本発明の第2能手段の流体駆動ポン
プは、マグネットカップリングによる磁気結合で発生す
る軸方向推力を低減させる反軸推力部をマグネットと磁
性吸着体で構成し、磁性吸着体は周方向を分断するスリ
ット状切れ目を多数設けているので、スリット状切れ目
の巾により吸着面積の適正化が図れ、吸着力の適正化に
より軸方向推力の低減が確実化でき、軸方向推力による
異常摩耗を防止し、耐久性・信頼性の向上ができる。
【0062】さらに、スリット状切れ目により径方向の
吸着面の内外両方向の長さをマグネットより大きく設定
でき、かつ適正な吸着面積を維持させることにより、マ
グネットと磁性吸着体に多少の偏心が生じても反軸推力
部の吸着力が一定に安定化でき、ポンプ性能の安定性が
向上できる。
【0063】また、本発明の第3の手段の流体駆動ポン
プは、マグネットカップリングの磁気結合で生じる軸方
向推力を低減させるマグネットと磁性吸着体で構成され
る反軸推力部を有し、かつマグネットと磁性吸着体はマ
グネットカップリングより小径としているので、マグネ
ットカップリング側と反軸推力部側の各マグネットの磁
束の干渉を防止でき、磁気特性の安定化によりポンプ特
性が向上でき、上記各マグネットの接近配置が可能とな
り、羽根車の薄形化による流体駆動ポンプの小型化がで
きる。
【0064】また、マグネットカップリング側と反軸推
力部側の各マグネットを磁束が干渉しない位置に配設で
きるので羽根車の製作において、両方のマグネットを樹
脂等で一体形成で羽根車に組込んだ後に着磁することが
可能となり、まだ磁力を持たない状態のマグネット材料
を使って成形加工できるため、作業性の大巾向上と生産
コストの低減ができる。
【0065】さらに、反軸推力部の小径化により、磁界
中を横切る磁性吸着体により生じる回転抵抗が低減で
き、ポンプ特性の向上ができるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の手段の実施例における流体駆動
ポンプの断面図
【図2】同ポンプの他の実施例の断面図
【図3】同ポンプの給湯装置への応用例を示すシステム
構成図
【図4】本発明の第2の手段の実施例における磁性吸着
体の軸方向から見た正面図
【図5】同磁性吸着体の他の実施例の正面図
【図6】本発明の第3の手段の実施例における流体駆動
ポンプの断面図
【図7】従来の流体を駆動源とするポンプの構成図
【図8】従来の流体を駆動源とする他のポンプの構成図
【符号の説明】
21 駆動羽根車 23 ポンプ羽根車 25 駆動側マグネット 27 ポンプ側マグネット 29 隔壁 30 マグネットカップリング 37、40 反軸推力部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】強制循環される一次側流体を回転力の駆動
    源とする駆動羽根車と、二次側流体を循環させるポンプ
    羽根車と、前記一次側流体と二次側流体を気密に分離す
    る隔壁と、前記駆動羽根車に取付られた駆動側マグネッ
    トと前記ポンプ羽根車に取付けられたポンプ側マグネッ
    トとを前記隔壁を介して対向させて磁気吸引力で結合す
    るマグネットカップリングと、前記マグネットカップリ
    ングの磁気吸引力により前記駆動羽根車および前記ポン
    プ羽根車に加わる回転軸方向の軸方向推力に対抗する反
    対方向の推力を印加する反軸推力部を有する流体駆動ポ
    ンプ。
  2. 【請求項2】強制循環される一次側流体を回転力の駆動
    源とする駆動羽根車と、二次側流体を循環させるポンプ
    羽根車と、前記一次側流体と二次側流体を気密に分離す
    る隔壁と、前記駆動羽根車に取付られた平板状の駆動側
    マグネットと前記ポンプ羽根車に取付られた平板状のポ
    ンプ側マグネットの平板面を互いに前記隔壁を介して対
    向させて磁気吸引力で結合するマグネットカップリング
    と、前記マグネットカップリングの磁気吸引力により前
    記駆動羽根車および前記ポンプ羽根車に加わる回転軸方
    向の軸方向推力に対抗する反対方向の軸方向推力を印加
    するためマグネットと磁性吸着体で形成した反軸推力部
    を有するとともに、前記磁性吸着体は周方向を分断する
    スリット状切れ目を多数設けた流体駆動ポンプ。
  3. 【請求項3】強制循環される一次側流体を回転力の駆動
    源とする駆動羽根車と、二次側流体を循環させるポンプ
    羽根車と、前記一次側流体と二次側流体を気密に分離す
    る隔壁と、前記駆動羽根車に取付られた駆動側マグネッ
    トと前記ポンプ羽根車に取付られたポンプ側マグネット
    とを前記隔壁を介して対向させて磁気吸引力で結合する
    マグネットカップリングと、前記マグネットカップリン
    グの磁気吸引力により前記駆動羽根車および前記ポンプ
    羽根車に加わる回転軸方向の軸方向推力に対抗する反対
    方向の軸方向推力を印加するためマグネットと磁性吸着
    体で形成した反軸推力部を有するとともに、前記したマ
    グネットおよび磁性吸着体は前記マグネットカップリン
    グより小径とした流体駆動ポンプ。
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