JPH06185489A - 流体駆動ポンプ - Google Patents

流体駆動ポンプ

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JPH06185489A
JPH06185489A JP33841192A JP33841192A JPH06185489A JP H06185489 A JPH06185489 A JP H06185489A JP 33841192 A JP33841192 A JP 33841192A JP 33841192 A JP33841192 A JP 33841192A JP H06185489 A JPH06185489 A JP H06185489A
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JP
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fluid
pump
impeller
drive
magnet
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JP33841192A
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English (en)
Inventor
Shigeru Iwanaga
茂 岩永
Kazuo Fujishita
和男 藤下
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 集合住宅等の住棟セントラル給湯、暖房方式
のように各住戸に強制循環される熱媒を動力源とする循
環ポンプに関し、安全性が高く安価なポンプを得る。 【構成】 強制循環される一次側流体の熱媒を回転力の
駆動源とする駆動羽根車21と、二次側流体を循環させ
るポンプ羽根車23と、一次側流体と二次側流体を気密
に分離する隔壁28と、駆動羽根車21に取付られた駆
動側マグネット25とポンプ羽根車23に取付られたポ
ンプ側マクネット27とを隔壁28を介して対向させて
磁気結合したマグネットカップリング29を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は集合住宅等の住棟セント
ラル給湯あるいは暖房方式のように各住戸に強制循環さ
れる高温の熱媒を動力源として利用する循環ポンプに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の流体を駆動源とするポンプとし
て、例えば特開平3−279521号公報に示されるよ
うに図9の構成がある。
【0003】図9は河川から河川水を取水し、河川水の
流れを利用して揚水するポンプで、軸流ランナ1を有す
る横軸チューブラ型の水車2と単段インペラ3を備えた
横軸斜流型のポンプ4とが増速機5を介して一軸上に結
合され、ケーシング6内に収納されている。
【0004】この構成において、取水路上流の河川水は
その落差により吸込管7から流入して水車2を稼動させ
るとともに増速機5を介して水車2で駆動されるポンプ
4によってその一部が加圧され送水管8を経て送水さ
れ、水車2を稼動させた河川水の大部分は取水路下流へ
放出されて河川下流へ流出する。
【0005】また、従来の流体を駆動源とするポンプの
他の例として、実開昭58−195644号公報に示さ
れるように図10の構成がある。
【0006】図10は配管系統を流れる流体の力で水車
を回わしてローラポンプ等の定量吐出装置を駆動し、微
量の薬液を吸引吐出して上記配管系統に注入するポンプ
で、配管系統9内を流れる流体の流量に比例した回転力
を得る羽根車群10で構成した水車の出力軸11を配管
系統外へ貫通突出させてポンプ部12の駆動軸13とを
連結したもので、出力軸11はベアリング14,15で
支持されると共にオイルシール16でシールを行なって
いる。
【0007】この構成において、配管系統9内を流れる
流体の力で羽根車群10を流体の流量に比例して回転さ
せて水車を稼動させ、出力軸11を介して直結されたポ
ンプ部12を駆動し、薬液タンク17より薬液18をチ
ューブ19を通して吸引し配管系統内に吐出注入するも
のである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示した従来例では水車の回転数が低く水車自身でポンプ
駆動に要求される回転数が得られないため途中に増速機
を設ける必要があり、イニシャルコストが高価で一般家
庭用に使用できるものではなく、また水車駆動流体とポ
ンプにより搬送される流体は分離されておらず全く同一
であり、集合住宅等の住棟セントラル給湯等に利用する
には安全、衛生上の課題があった。
【0009】また、図10に示した従来例では駆動側流
体とポンプで搬送される流体はポンプ部で軸シール部材
で仕切られて構成されるものの、住棟セントラル給湯等
に利用するには万一の時の駆動側とポンプ側の流体の混
入防止が不確実であり信頼性上の課題があり、さらに軸
シール部材のため水車の出力軸の回転抵抗が大きく、住
棟セントラル給湯あるいは暖房等に利用するにはポンプ
側の流量が過少であり流量特性上の課題があった。
【0010】本発明は上記課題を解決するもので、住棟
セントラル給湯あるいは暖房等に利用でき、安全性が高
くイニシャルコストの安価な循環ポンプを提供すること
を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、強制循環される一次側流体の熱媒を回転力
の駆動源とする駆動羽根車と、二次側流体を循環させる
ポンプ羽根車と、前記一次側流体と二次側流体を気密に
分離する隔壁と、前記駆動羽根車に取付られた駆動側マ
グネットと前記ポンプ羽根車に取付られたポンプ側マグ
ネットとを前記隔壁を介して対向させて磁気結合したマ
グネットカップリングを有する構成としている。
【0012】また、駆動羽根車は、遠心式羽根車とする
と共に、一次側流体流入口を前記駆動羽根車の外周部に
設けた構成としている。
【0013】また、駆動羽根車およびポンプ羽根車は同
一形状かつ同一寸法とした構成としている。
【0014】
【作用】本発明は上記構成により、請求項1では強制循
環される一次側流体の熱媒を駆動羽根車に流動させて駆
動羽根車を回転させ、一次側流体と二次側流体を気密に
分離する隔壁を介してマグネットカップリングで駆動羽
根車と磁気結合されるポンプ羽根車が駆動羽根車の回転
と同期して回転して二次側流体を搬送するポンプ作用が
行なわれ、かつ回転抵抗の増大をもたらす軸シール部を
設けないため高い運転効率でポンプが動作し、かつ隔壁
による一次、二次両流体の完全分離が可能となり両流体
の混入を防止して流体駆動がなされる。
【0015】また、請求項2ではポンプ用の遠心式羽根
車を駆動羽根車に使用してイニシャルコストのより一層
の低減を図り、かつ駆動羽根車への流体流入口を羽根車
の外周部に設けてあるので流体による駆動トルクが増大
できポンプは高速で回転し、強いポンプ圧力を発生す
る。
【0016】また、請求項3では駆動羽根車およびポン
プ羽根車は同一形状かつ同一寸法として互換性を持た
せ、部品種類の低減と使用数の増加によりイニシャルコ
ストの低減を図るものである。
【0017】
【実施例】以下本発明の実施例を図で説明する。図1は
本発明請求項1の実施例であり、21は一次側流体が流
れる駆動流体通路22に設けた駆動羽根車であり、23
は二次側流体が流れる被動流体通路24に設けたポンプ
羽根車である。25は駆動羽根車21に保持具26を介
して一体的に取付られた円筒状の駆動側マグネット、2
7は駆動側マグネット25に対向する位置に設けられる
とともにポンプ羽根車23に一体的に取付られた円筒状
のポンプ側マグネット、28は駆動側マグネット25と
ポンプ側マグネット27の間を仕切るとともに一次側流
体が流れる駆動流体通路22と二次側流体が流れる被動
流体通路24の間を気密に分離する隔壁である。
【0018】29は円筒状の駆動側マグネット25の内
面側と円筒状のポンプ側マグネット27の外面側とが磁
力によって吸引し合い磁気結合するマグネットカップリ
ングである。
【0019】30は駆動羽根車21を回転自在にする駆
動回転軸であり、一端は隔壁28の凹部に設けた軸受3
1に、他端は駆動側ケーシング32に設けた軸受33に
支えられている。34はポンプ羽根車23を回転自在に
するポンプ回転軸であり、その一端は隔壁28の凹部に
設けた軸受35に、他端はポンプ側ケーシング36に設
けた軸受37に支えられている。
【0020】駆動羽根車21とポンプ羽根車23はマグ
ネットカップリング29により動力伝達可能に連結され
ている。
【0021】38および39は駆動流体通路22の入口
側および出口側に設けた駆動流体入口および駆動流体出
口である。40および41は被動流体通路24の入口側
および出口側に設けた被動流体入口および被動流体出口
である。42は駆動羽根車21の上流の駆動流体通路2
2に設けた噴出孔である。
【0022】43は保持具26の外面に隔壁28に向け
て突出させた環状突起44と隔壁28により通路隙間を
縮少して形成されている流入抵抗部で、駆動流体通路2
2を流れる駆動流体が駆動側マグネット25へ循環流動
するのを防止する。
【0023】図2は上記構成の流体駆動ポンプ45を集
合住宅等の住棟セントラルの給湯装置に応用した例であ
る。図2において、一次側流体である住棟セントラル給
湯用の熱媒を加熱昇温する熱媒加熱器46に住棟の各階
および各住戸に向けて熱媒往管47が配管されると共
に、熱媒往管47の端部と熱媒加熱器46とを連結する
熱媒復管48が配管されて熱媒循環路49が形成され、
この熱媒循環路49に熱媒循環ポンプ50を設けてい
る。51,51’は各住戸内の給湯装置であり、給湯用
熱交換器52および湯と水を任意に混ぜて出湯する湯水
混合栓53,53’を有している。この給湯用熱交換器
52の一次側流路54の一端は熱媒往管47に連結さ
れ、他端は流体駆動ポンプ45の駆動流体通路22を介
して熱媒復管48に連結されている。また、一次側流路
54と熱交換関係にある二次側流路55の一端は給湯往
管56によって湯水混合栓53,53’の給湯口53
a,53a’に接続され、他端は給湯復管57によって
流体駆動ポンプ45の被動流体通路24を介して上記給
湯往管56の端部に接続されて給湯循環路58が形成さ
れている。59は給湯復管57および湯水混合栓53,
53’の給水口53b,53b’に接続され水を供給す
る給水管、60は給湯復管57に設けた逆止弁、53
c,53c’は湯水混合栓53,53’の出湯口であ
る。
【0024】この住棟セントラルの給湯装置は熱媒加熱
器46にて高温湯(70〜85℃)を作り、この熱媒を
熱媒循環ポンプ50にて住棟全体の各住戸に白抜き矢印
方向に強制循環させ、各住戸で熱媒と給水を熱交換して
給湯利用するもので、流体駆動ポンプ45は給湯循環路
58内の湯水を実線矢印方向に循環させて給湯用熱交換
器52で熱媒と熱交換して昇温させた湯を給湯往管56
内に確保し、湯水混合栓53および53’を開栓した時
に待ち時間なしに湯が出湯口53c,53c’から出る
即湯性を得るためのものである。
【0025】次に上記実施例における流体駆動ポンプの
作用を説明する。強制循環される一次側流体の熱媒を駆
動流体入口38より駆動流体通路22に導入し、この熱
媒を噴出口42を通して駆動羽根車21に向って噴出さ
せ、駆動羽根車21を回転させたあと駆動流体出口39
より流出する。駆動羽根車21の回転により保持具26
で一体的に取付られた駆動側マグネット25が回転し、
隔壁28で気密に分離されると共に磁力により駆動側マ
グネット25に結合されているポンプ側マグネット27
が回転するため、ポンプ側マグネット27に一体的に取
付られるポンプ羽根車23が回転する。すなわち、一次
側流体である熱媒の流動する力で流体駆動ポンプ45の
ポンプ羽根車23を駆動し回転させるもので、このポン
プ羽根車23の回転によりポンプ作用を発生させる。図
2の給湯装置では放熱により冷めた給湯循環路58内の
給湯水を循環させて給湯用熱交換器52に送り、高温の
熱媒によって加熱昇温して給湯往管56内に加温された
給湯水を確保する。
【0026】また、流入抵抗部43により駆動流体通路
22を流れる一次側流体である熱媒が駆動マグネット2
5側へ循環流動するのが防止されるため、駆動マグネッ
ト25の周囲の温度は二次側流体の温度に接近させるこ
とができ、図2に示した給湯装置のように一次側流体の
熱媒温度を70〜85℃としても駆動側マグネット25
の温度は15〜20℃の常温に近い値にできる。図3は
駆動マグネット25あるいはポンプマグネット27を形
成する永久磁石の磁力と温度の関係を示したもので、温
度が高くなるにつれて磁力が低下し、安価な磁石ほどこ
の傾向が大きい。
【0027】以上の磁石の特性のため、熱媒側の駆動側
マグネット25の周囲温度を低く保てることは、磁力の
低下を防止できることを意味し、設計上でマグネットの
小型化あるいは低コスト化ができる。なお、保持具26
を樹脂等の熱伝導性の低い材料で形成すれば駆動側マグ
ネット25の温度上昇防止により効果的である。
【0028】以上のように、隔壁28で一次側流体と二
次側流体を気密に分離できるため、両流体の混合が防止
でき、特に給湯装置などのように二次側流体を飲用に利
用する場合は衛生および安全性が向上する。
【0029】また、一次側および二次側の両流体を仕切
る壁を貫通する軸と軸シールを持たないので、軸シール
による回転抵抗が生じないため、わずかな駆動力で高速
回転ができるようになり、ポンプ流量の高流量化による
ポンプ特性の向上と、回転抵抗の低減による一次側流体
の駆動力低減による省エネルギー化と、動力として利用
する利用端末側の利用数増による利用価値と利便性の向
上が図れる。
【0030】さらに、マグネットの温度を低温側流体の
温度に近い値にできるため、高温化による磁力の低下を
防止でき、マグネットの小型化による流体駆動ポンプの
小型化と低コスト化ができ、また磁力の向上による連結
トルクの増大ができる。
【0031】次に、図4、図5および図6で本発明請求
項2の実施例について説明する。なお、図1で示した本
発明請求項1の実施例と同一部材、同一機能のところは
同一符号を付与し詳細な説明は省略する。61は一次側
流体が流れる駆動流体通路62に設けた駆動羽根車であ
り、前壁61aと接近して設けた後壁61bおよび複数
の仕切壁61cで囲まれると共に、外周部に開孔する外
周開孔61dと内周部で前壁61a側に開孔する内周開
孔61eから成る狭少の隙間を持つ駆動羽根車通路63
を有している。
【0032】この駆動羽根車61は、前壁61aおよび
後壁61bを回転軸に対して垂直あるいはほぼ垂直に設
けると共に、複数の仕切壁61c,61c…を前壁61
a側から見て図5のように渦巻状に後壁61bに成形し
たいわゆるポンプ用の遠心式羽根車として使用できる形
状とし、形状の簡素化および組立工程の後述するポンプ
羽根車との共通化を図っている。
【0033】64は駆動羽根車61の外周部に設けた駆
動流体入口、65は駆動羽根車61の中心部側に設けた
駆動流体出口である。
【0034】66は二次側流体が流れる被動流体通路2
4に設けた遠心式羽根車構成のポンプ羽根車であり、前
壁66a、後壁66b、および複数の仕切壁66cで囲
まれると共に、外周部に開孔する外周開孔66dと内周
部で前壁66a側に開孔する内周開孔66eから成るポ
ンプ羽根車通路67を有し、この仕切壁66cは前壁6
6a側から見て図6のように駆動羽根車61と同方向の
渦巻状に形成されている。このポンプ羽根車66はその
後壁66bが駆動羽根車61の後壁61bと背中合せに
なる方向に反転して設置したものであり、円筒状のポン
プ側マグネット27が一体的に取付られている。
【0035】次に上記実施例における流体駆動ポンプの
作用を説明する。強制循環される一次側流体の熱媒を外
周部に設けた駆動流体入口64より駆動流体通路62に
設けた駆動羽根車61に図5白抜き矢印のようにその接
線方向から流入させ、狭少の隙間で形成される駆動羽根
車通路63を外周部の外周開孔61dから内周部の内周
開孔61eに向って白抜き矢印の方向へ流動させると共
に、駆動流体出口65より流出させる。この時接線方向
でかつ狭少の隙間に流入した少量の熱媒の流体力により
駆動羽根車61は破線矢印の方向に高速に回転する。こ
の方向に回転する駆動羽根車61は反転して設置したポ
ンプ羽根車66を図6に示す実線矢印の方向にマグネッ
トカップリング29を介して高速に回転させる。
【0036】このポンプ羽根車66の回転方向は遠心力
によるポンプ作用を発生させる回転方向と同一であり、
二次側流体はポンプ羽根車通路67を図6で白抜き矢印
で示すように外周開孔66d側へ流動し、図4で実線矢
印で示したように軸方向の被動流体入口40から周方向
の被動流体出口41に貫流する。
【0037】以上のように、回転軸にほぼ垂直な狭少な
隙間をもつ渦巻状の駆動羽根車通路に外周部から一次側
流体を流入させることによって、ポンプ作用に必要な高
速回転を少ない一次側流体流量で得ることができ、この
流体駆動ポンプ自身の小型化や、一次側流体を循環させ
る機器の小型化もできる。
【0038】さらに、駆動羽根車はポンプ用の遠心式羽
根車として使用できる形状として形状の簡素化および組
立性を向上させ、イニシャルコストの一層の低減ができ
る。
【0039】次に、図7で本発明請求項3の実施例につ
いて説明する。なお、本発明請求項1および請求項2の
実施例と同一部材、同一機能のところは同一符号を付与
し詳細な説明は省略する。68は一次側流体が流れる駆
動流体通路69に設けた駆動羽根車、70は二次側流体
が流れる被動流体通路71に設けたポンプ羽根車であ
り、この駆動羽根車68とポンプ羽根車70は全く同一
形状かつ同一寸法のものを反転して設置したものであ
る。
【0040】この駆動羽根車68およびポンプ羽根車7
0の構成をポンプ羽根車70で説明する。ポンプ羽根車
70は前壁72と接近して設けた後壁73により形成す
る狭少の隙間を複数の仕切壁74で区切ると共に、外周
部に開孔する外周開孔75と内周部で前壁72側に開孔
する内周開孔76から成る羽根車通路77を有してい
る。
【0041】また、前壁72および後壁73は回転軸に
対して垂直あるいはほぼ垂直に設けられると共に、仕切
壁74は後壁73から突出させて一体成形されると共に
前壁72側から見て図8のように外周側へ向うに従って
弧を描く渦巻状に形成された遠心式の羽根車である。
【0042】78は後壁73に設けた複数の連結凹部
で、マグネットカップリング用のマグネットと連結する
ためのものである。
【0043】79はポンプ側マグネット27を接合保持
する保持具80の外面に隔壁28に向けて突出させた環
状突起81と隔壁28により通路隙間を縮少して形成さ
れる二次流体側の流入抵抗部で、一次流体側の流入抵抗
部43が一次側流体が駆動側マグネット25へ循環流動
するのを防止するように、二次流体側の流入抵抗部79
は二次側流体がポンプ側マグネット27へ循環流動する
のを防止し、二次側流体が高温の場合でもマグネットカ
ップリング29の連結磁力の低下を防止する。
【0044】82は一次流体側の保持具26あるいは二
次流体側の保持具80に設けた複数の連結凸部で、駆動
羽根車68あるいはポンプ羽根車70を構成する羽根車
の連結凹部78とこの連結凸部82をハメ合せて連結す
るものである。
【0045】上記実施例における流体駆動ポンプの駆動
側およびポンプ側の主動作は前記請求項2の説明と同じ
であるため省略する。
【0046】以上のように、羽根車を駆動側とポンプ側
とに共用使用して部品点数の削減および1台当りの使用
数を増やすため、イニシャルコストの一層の低減が図れ
る。
【0047】さらに、一次流体側および二次流体側に同
一の羽根車を使用するため、一次側流体を駆動側とする
場合だけでなく、二次流体側を駆動側に切替えても優れ
た特性を維持して運転でき、可逆運転性が付与できるた
めこの流体駆動ポンプの用途拡大および利便性が向上で
きる。
【0048】特に、二次流体側にも流入抵抗部79を有
しているので高温の二次側流体に対してもマグネットカ
ップリングの連結磁力の確保およびマグネットの小型化
による流体駆動ポンプの小型化ができる。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明の流体駆動ポンプは
次の効果が得られる。
【0050】(1)一次側流体を駆動源とする駆動羽根
と二次側流体を循環させるポンプ羽根車を気密の隔壁を
介してマグネットカップリングにより磁気結合している
ので、一次側および二次側の両流体の混合防止に対する
信頼性が向上できる。
【0051】(2)両流体を仕切る壁を貫通する部分の
軸と軸シールを持たないため軸シールでの回転抵抗が発
生せず、一次側流体の駆動力低減による省エネルギー性
が向上できる。
【0052】(3)一次側流体の駆動力低減により、動
力として利用する利用端末側の利用数を増加でき利用価
値の向上と利便性の向上ができる。
【0053】(4)ポンプ用の遠心式羽根車を駆動羽根
車としてその外周部から一次側流体を羽根車に流入させ
るので、狭少な隙間をもつ駆動羽根車の外周部から少量
の一次側流体を流入させて高速回転を得ることができ、
この流体駆動ポンプ自体に加えて一次側流体を循環させ
る機器の小型化ができる。
【0054】(5)駆動羽根車は形状が簡素化され、組
立性が良くなるため、イニシャルコストの一層の低減が
できる。
【0055】(6)同一形状かつ同一寸法の駆動羽根車
とポンプ羽根車とを気密の隔壁を介してマグネットカッ
プリングにより磁気結合しているので、羽根車を駆動側
とポンプ側とに共用して部品点数の削減を図りイニシャ
ルコストがより一層低減できる。
【0056】(7)効果(6)と同じ理由により二次流
体側を駆動側とする逆運転でも優れた特性を維持できる
可逆運転性が付与できるため、この流体駆動ポンプの用
途拡大および利便性が向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明請求項1の実施例における流体駆動ポン
プの断面図
【図2】同ポンプの給湯装置への応用例を示すシステム
構成図
【図3】同ポンプのマグネット磁力の温度特性図
【図4】本発明請求項2の実施例における流体駆動ポン
プの断面図
【図5】同ポンプにおける駆動羽根車の横断面図
【図6】同ポンプにおけるポンプ羽根車の横断面図
【図7】本発明請求項3の実施例における流体駆動ポン
プの断面図
【図8】同ポンプにおける駆動羽根車およびポンプ羽根
車の横断面図
【図9】従来の流体を駆動源とするポンプの構成図
【図10】従来の流体を駆動源とする他のポンプの断面
【符号の説明】
21 駆動羽根車 23 ポンプ羽根車 25 駆動側マグネット 27 ポンプ側マグネット 28 隔壁 29 マグネットカップリング 64 一次側流体入口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】強制循環される一次側流体の熱媒を回転力
    の駆動源とする駆動羽根車と、二次側流体を循環させる
    ポンプ羽根車と、前記一次側流体と二次側流体を気密に
    分離する隔壁と、前記駆動羽根車に取付られた駆動側マ
    グネットと前記ポンプ羽根車に取付られたポンプ側マグ
    ネットとを前記隔壁を介して対向させて磁気結合したマ
    グネットカップリングを有する流体駆動ポンプ。
  2. 【請求項2】駆動羽根車は、遠心式羽根車とすると共
    に、一次側流体流入口を前記駆動用羽根車の外周部に設
    けた請求項1記載の流体駆動ポンプ。
  3. 【請求項3】駆動羽根車およびポンプ羽根車は同一形状
    かつ同一寸法とした請求項1記載の流体駆動ポンプ。
JP33841192A 1992-12-18 1992-12-18 流体駆動ポンプ Pending JPH06185489A (ja)

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JP33841192A JPH06185489A (ja) 1992-12-18 1992-12-18 流体駆動ポンプ

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