JPH06257769A - 流体駆動装置 - Google Patents

流体駆動装置

Info

Publication number
JPH06257769A
JPH06257769A JP3962593A JP3962593A JPH06257769A JP H06257769 A JPH06257769 A JP H06257769A JP 3962593 A JP3962593 A JP 3962593A JP 3962593 A JP3962593 A JP 3962593A JP H06257769 A JPH06257769 A JP H06257769A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side fluid
drive
pump
fluid
magnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3962593A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Iwanaga
茂 岩永
Kazuo Fujishita
和男 藤下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP3962593A priority Critical patent/JPH06257769A/ja
Publication of JPH06257769A publication Critical patent/JPH06257769A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 集合住宅等のセントラル方式の給湯暖房装置
に使用する流体駆動装置において、安全・衛生面を良好
にすることを目的とする。 【構成】 強制循環される一次側流体が流動する一次側
流体通路4と複数の二次側流体通路6,7とを気密に分
離する複数の隔壁18,19、一次側流体通路4に配設
した駆動羽根車5と二次側流体通路6,8に配設したポ
ンプ羽根車7,9とを互いに連結する複数対のマグネッ
トカップリング20,21を備えた構成により、一次側
流体通路4と二次側流体通路6,7の間および二次側流
体通路6,7の相互間がそれぞれ気密に分離されて混入
を防止でき、強制循環される一次側流体により駆動羽根
車5の回転がマグネットカップリング20,21により
磁気結合され複数のポンプ羽根車7,9に伝達されて二
次側流体通路6,8に二次側流体をそれぞれ循環させる
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は集合住宅等のセントラル
方式で給湯と暖房の両方が行える暖房給湯装置に用いて
各住戸に強制循環させる高温の熱媒の動力源として利用
する流体駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】河川水の流力や一次側流体通路を流動す
る流体の力を利用して二次側流体通路に流体を流動させ
る発明がなされている(例えば特開平3−279521
号公報,実開昭58−195644号公報参照)。
【0003】以下に従来の流体駆動装置について説明す
る。河川から取水した河川水の流れを利用して揚水する
従来例は、図7に示すように、軸流ランナ101を有す
る横軸チューブラ型の水車102と単段インペラ103
を有する横軸斜流型のポンプ104とが増速機105を
介して一軸上に結合され、ケーシング106内に収納さ
れている。
【0004】図中の107は吸込管、108は送水管、
109は取水路上流の水面、110は取水路下流の水
面、hは取水路の有効落差、白抜き矢印は河川水の流れ
る方向を示す。
【0005】以上のように構成された流体駆動装置につ
いて、以下その動作を説明する。取水路上流の河川水は
その有効落差hにより吸込管107から流入して水車1
02を稼動させるとともに増速機105を介して水車1
02で駆動されるポンプ104によってその一部が加圧
され送水管108を経て送水され、水車102を稼動さ
せた河川水の大部分は取水路下流へ放出されて河川下流
へ流出する。
【0006】また、一次側流体通路を流れる流体の力で
水車を回してローラポンプ等の定量吐出装置を駆動し、
微量の薬液を吸引吐出して一次側流体通路に注入する従
来例は、図8に示すように、流体通路111を流れる流
体の流量に比例した回転力を得る羽根車群を有する水車
112の出力軸113を流体通路111外へ貫通突出さ
せてポンプ部114の駆動軸115とを連結した構成
で、出力軸113はベアリング116,117で支持さ
れると共にオイルシール118でシールされている。
【0007】以上のように構成された流体駆動装置につ
いて以下その動作を説明する。流体通路111内を矢印
aで示した方向に流れる流体の力で羽根車群を流体の流
量に比例して矢印bで示す方向に回転させて水車112
を稼動させ、出力軸113を介して直結されたポンプ部
114を駆動し、薬液タンク119より薬液120をチ
ューブ121を通して矢印cで示す方向に吸引し流体通
路111内に吐出注入する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、水車102の回転数が低く水車102自
体でポンプ104の駆動に要求される回転数が得られな
いので、増速機105を設ける必要があり、イニシャル
コストが高価になり一般家庭用に使用できず、かつ水車
102の駆動流体とポンプ104により搬送される流体
は分離されておらず全く同一であり、集合住宅等のセン
トラル方式の給湯等に利用するには安全・衛生面が不十
分であるという問題点、また、駆動側流体とポンプで搬
送される流体はポンプ部で軸シール部材で仕切られてい
るが、集合住宅等のセントラル方式の給湯等に利用する
には万一の時の駆動側とポンプ部114側の流体の混入
防止が不確実であり信頼性が低く、かつオイルシール1
18を用いるので、水車112の出力軸113の回転抵
抗が大きくなり、ポンプ側の流量が過少となる流量特性
上の問題点を有していた。
【0009】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、集合住宅等のセントラル方式の給湯や暖房等に利用
でき、安全・衛生面の良好な流体駆動装置を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1に記載する流体駆動装置は、一次側
流体通路と複数の二次側流体通路とを気密に分離する複
数の隔壁と、一次側流体通路に配設した駆動羽根車と複
数の二次側流体通路に配設したポンプ羽根車を互いに連
結する複数対のマグネットカップリングを備えた構成と
し、請求項2記載の発明は、一次側流体通路に配設した
駆動羽根車と、その駆動羽根車に対して偏心させて複数
の二次側流体通路のそれぞれに配設したポンプ羽根車
と、駆動羽根車に取付けた駆動側マグネットとポンプ羽
根車に取付けたポンプ側マグネットとを偏心させて配設
した構成とし、請求項3記載の発明は、請求項2記載の
発明の構成で、駆動羽根車の外径寸法とポンプ羽根車の
外径寸法が異なり、かつポンプ側マグネットの磁極数が
駆動側マグネットの磁極数と異なるマグネットカップリ
ングを備えた構成としたものである。
【0011】
【作用】この構成において、隔壁により一次側流体通路
と二次側流体通路の間および二次側流体通路の相互間が
それぞれ気密に分離され、強制循環される一次側流体に
よる駆動羽根車の回転がマグネットカップリングにより
磁気結合される複数のポンプ羽根車に伝達されて、二次
側流体通路に二次側流体をそれぞれ循環させることとな
り、また、ポンプ羽根車の回転数を増速あるいは減速な
ど変速させることとなる。
【0012】
【実施例】
(実施例1)以下、請求項1記載の本発明の実施例につ
いて、図面を参照しながら説明する。
【0013】図1に示すように、駆動部1の両側に第一
ポンプ部2と第二ポンプ部3の複数のポンプ部を配設
し、駆動部1の一次側流体が流れる一次側流体通路4に
は駆動羽根車5が、二次側流体が流れる二次側流体通路
6には、第一のポンプ羽根車7が、二次側流体が流れる
別系統の二次側流体通路8には、第二のポンプ羽根車9
が配設されている。駆動羽根車5には、駆動側保持具1
0を介して円板状の駆動側マグネット11と、かつ他の
駆動側保持具12を介して円板状の他の駆動側マグネッ
ト13とが駆動羽根車5の両側に一体的に配設されてい
る。駆動側マグネット11に対向する位置に配設され、
かつ第一のポンプ羽根車7に第一従動側保持具14を介
して円板状の第一従動側マグネット15が、また第二駆
動側マグネット13に対向する位置に配設され、かつ第
二のポンプ羽根車9に第二従動側保持具16を介して円
板状の第二従動側マグネット17が一体的に取付けられ
ている。
【0014】図中の18は、駆動側マグネット11と第
一従動側マグネット15の間を仕切るとともに一次側流
体が流れる一次側流体通路4と二次側流体が流れる二次
側流体通路6の間を気密に分離する第一の隔壁、19は
他の駆動側マグネット13と第二従動側マグネット17
の間を仕切るとともに一次側流体が流れる一次側流体通
路4と二次側流体が流れる別系統の二次側流体通路8の
間を気密に分離する第二の隔壁であり、二次側流体通路
6と別系統の二次側流体通路8の間も気密に分離されて
いる。20は平板状の駆動側マグネット11と平板状の
第一従動側マグネット15とを対にして互いの磁力によ
り吸引して動力伝達可能に磁気結合するマグネットカッ
プリング、21は平板状の他の駆動側マグネット13と
平板状の第二従動側マグネット17とを対にして互いの
磁力により吸引して動力伝達可能に磁気結合する他のマ
グネットカップリングである。また22は駆動羽根車5
を回転自在にする駆動回転軸であり、23および24は
駆動回転軸22と同軸上に配設され第一のポンプ羽根車
7および第二のポンプ羽根車9をそれぞれ回転自在にす
る第一ポンプ回転軸および第二ポンプ回転軸である。駆
動回転軸22,第一ポンプ回転軸23,第二ポンプ回転
軸24の各軸の両端はそれぞれ軸受25により支持され
ている。26および27は一次側流体通路4の入口側お
よび出口側に配設した一次側流体入口および一次側流体
出口、28および29は二次側流体通路6の入口側およ
び出口側に配設した二次側流体入口および二次側流体出
口、30および31は別系統の二次側流体通路8の入口
側および出口側に設けた別系統の二次側流体入口および
別系統の二次側流体出口である。
【0015】上記各構成要素よりなる流体駆動装置につ
いて、各構成要素の関係と動作を説明する。強制循環さ
れる一次側流体が白抜き矢印で示すように駆動部1の一
次側流体入口26から一次側流体通路4に流入し、その
流体力により駆動羽根車5を回転させて一次側流体出口
27より流出する。
【0016】駆動羽根車5の回転によりマグネットカッ
プリング20および他のマグネットカップリング21で
連結された第一のポンプ羽根車7および第二のポンプ羽
根車9がそれぞれ回転する。
【0017】第一および第二のポンプ羽根車7および9
の回転によって生じるポンプ作用により、各々別系統の
二次側流体通路6および8のそれぞれの二次側流体が実
線矢印および太実線矢印で示すように流入かつ流出され
る。
【0018】以上のように本実施例によれば、駆動部1
に対して複数の第一および第二のポンプ部2および3を
連結しているので、多連化による利便性の向上と小型コ
ンパクト化による機器への組込性が向上し、また連結一
体化により低コスト化ができる。
【0019】また、複数の隔壁18,19で一次側流体
および複数の二次側流体を気密に分離し、かつ複数対の
マグネットカップリング20,21で駆動羽根車5と複
数のポンプ羽根車7,9を動力伝達可能に連結している
ので、一次側流体と二次側流体あるいは複数の二次側流
体の相互間の混入防止の信頼性が確保でき、給湯暖房装
置のように二次側流体を飲用に利用する場合は衛生面の
良化および安全性が向上できる。また、一次側および二
次側を仕切る壁を貫通する軸と軸シールを持たないの
で、軸シールによる回転抵抗が生じないため、小さい駆
動力で高速回転ができ、ポンプ特性の向上と一次側流体
の駆動力低減による省エネルギー化が図れる。
【0020】また、従来の流体駆動装置を運転する時に
発生する電動機のうなり音がないため低騒音化による快
適性が向上する。
【0021】さらに、駆動部1の両側に複数のポンプ部
2,3を配設しているので、力のバランスが良く低振動
・低騒音化ができる。
【0022】なお、本実施例では平板状のマグネットに
より軸方向に磁気結合力が働くマグネットカップリング
を示したが、内外に設けた円筒状のマグネットにより径
方向に磁気結合力が働くマグネットカップリングとして
もよく、軸方向のスラスト力を除去できる効果がある。
さらに本実施例では駆動部1の両側にひとつづつのポン
プ部2,3を配設したが、複数づつあるいは片側のみ複
数のポンプ部を配設しても良いことはいうまでもない。
【0023】(実施例2)以下請求項1記載の発明の他
の実施例について、図面を参照しながら説明する。前述
実施例1と同じ構成部品には、同一符号を付して説明は
省略する。
【0024】図2に示すように、本実施例の特徴とする
ところは、駆動部1の片側のみに複数の第一ポンプ部2
と第二ポンプ部3を配設したことにある。すなわち、第
一のポンプ羽根車7の駆動部1に面しない他の片面に第
一従動側保持具32を介して一体的に取付られた第一従
動側駆動マグネット33に第二のポンプ羽根車9に第二
従動側保持具16を介して一体的に取付られた第二従動
側マグネット17を対向させて配設している。
【0025】また、第一の隔壁18は駆動側マグネット
11と第一従動側マグネット15の間を仕切るとともに
一次側流体が流れる一次側流体通路4と二次側流体が流
れる二次側流体通路6の間を気密に分離し、第二の隔壁
34は第一従動側駆動マグネット33と第二従動側マグ
ネット17の間を仕切るとともに二次側流体が流れる二
次側流体通路6と別系統の二次側流体通路8の間を気密
に分離している。
【0026】第一の隔壁18により分離される駆動羽根
車5と第一のポンプ羽根車7はマグネットカップリング
20で動力伝達可能に磁気結合され、第二の隔壁34に
より分離される第一のポンプ羽根車7と第二のポンプ羽
根車9は第一従動側駆動マグネット33と第二従動側マ
グネット16で構成されるマグネットカップリング35
で動力伝達可能に磁気結合されている。
【0027】以上のように構成された本実施例の動作
は、前述実施例1の動作と同じであるので説明は省略す
る。
【0028】本実施例によれば、前述実施例1と同様の
効果に加えて、さらに駆動部1の片側に複数のポンプ部
2,3を配設しているので、駆動部1のポンプ部2,3
を配設してない側と外周部が自由に活用できて、一次側
流体入口26および一次側流体出口27の最適配置化が
可能となり、駆動特性の向上が図れる効果が得られる。
【0029】(実施例3)以下、請求項2記載の発明の
実施例について図面を参照しながら説明する。前述実施
例1と同じ構成部品には同一符号を付して説明を省略す
る。図3に示すように、本実施例の特徴とするところ
は、駆動羽根車5の駆動回転軸22に対して偏心させた
第一ポンプ回転軸23および第二ポンプ回転軸24をそ
れぞれ有する第一のポンプ羽根車7および第二のポンプ
羽根車9を配設したことにある。駆動羽根車5に駆動側
保持具10を介して取付られた円板状の駆動側マグネッ
ト11と第一従動側マグネット15は偏心配置されると
ともに各々の外周部を対向させてマグネットカップリン
グ36を形成し、かつ駆動側マグネット11と第二従動
側マグネット17は偏心配置されるとともに各々の外周
部を対向させてマグネットカップリング37を形成し、
一つの駆動側マグネット11に対して第一従動側マグネ
ット15と第二従動側マグネット17との複数の従動側
マグネットを偏心して組合せた構成である。図中の38
は駆動側マグネット11と第一従動側マグネット15の
間および駆動側マグネット11と第二従動側マグネット
17の間を仕切るとともに一次側流体が流れる一次側流
体通路4と二次側流体が流れる二次側流体通路6の間お
よび一次側流体通路4と二次側流体通路8の間をそれぞ
れ気密に分離する隔壁である。
【0030】また、二次側流体通路6および8の相互間
は第一ポンプ部2の第一ポンプケーシング39および第
二ポンプ部3の第二ポンプケーシング40によって気密
に分離されている。
【0031】以上のように構成された流体駆動装置の動
作について説明する。強制循環される一次側流体が、白
抜き矢印で示すように駆動部1の一次側流体入口26か
ら一次側流体通路4に流入し、その流体力により駆動羽
根車5を回転させて一次側流体出口27より流出する。
【0032】駆動羽根車5の回転と共に駆動側マグネッ
ト11が回転し、駆動側マグネット11に外周部で対向
して配設した第一および第二従動側マグネット15およ
び17がそれぞれ接線方向に力を加えられ、第一のポン
プ羽根車7および第二のポンプ羽根車9が回転する。
【0033】この第一および第二のポンプ羽根車7およ
び9の回転によって生じるポンプ作用により、各々別系
統の二次側流体通路6および8の二次側流体が実線矢印
および太実線矢印で示すように流入かつ流出される。
【0034】以上のように本実施例によれば、駆動部1
に対して複数の第一および第二のポンプ部2および3を
偏心して並列配置して連結しているので、軸方向の長さ
を大巾に短縮でき小型コンパクト化の徹底による機器へ
の組込性が向上し、多連化により利便性が向上する。
【0035】また、一次側流体と二次側流体が気密の隔
壁38で分離されるため、流体間の混入防止の信頼性が
向上できる。
【0036】また、流体間を仕切る壁を貫通する軸およ
び軸シールがないので、軸シールによる回転抵抗が生じ
ないため、小さい駆動力で高速回転でき、ポンプ特性の
向上と一次側流体の駆動力低減による省エネルギー化が
図れる。
【0037】さらに、一つの駆動側マグネット11に対
して複数の従動側マグネット15,17を組合せて複数
のマグネットカップリング36,37を形成する構成で
あるので、マグネットカップリングの簡略化による低コ
スト化ができる。
【0038】また、従来の流体駆動装置を運転する時に
発生する電動機のうなり音がないので低騒音化による快
適性が向上する。
【0039】なお、本実施例では駆動部1の片側に複数
の第一および第二ポンプ部2および3を配設した例を示
したが、駆動部1の両側に第一および第二ポンプ部2ま
たは3を配設しても良いことはいうまでもない。
【0040】(実施例4)以下請求項3記載の発明の実
施例について図面を参照しながら説明する。前述実施例
3と同じ構成部品には、同一符号を付して説明を省略す
る。
【0041】図4および図5に示すように、本実施例の
特徴とするところは、前述実施例3の構成で、駆動側マ
グネット41の外径寸法と第一従動側マグネット42お
よび第二従動側マグネット43の外径寸法が異なり、か
つ第一従動側マグネット42および第二従動側マグネッ
ト43の磁極であるN極およびS極の磁極数が異なるマ
グネットカップリングを形成したことにある。本実施例
では駆動側マグネット41はN極とS極を合わせて磁極
数は24極であり、第一従動側マグネット42はN極と
S極を合わせて12極、第二従動側マグネット43はN
極とS極を合わせて8極であり、各マグネット間はそれ
ぞれN極とS極が対向して吸引する状態で磁気結合した
構成である。
【0042】以上のように構成された流体駆動装置の動
作について説明する。強制循環される一次側流体が白抜
き矢印で示すように駆動部1の一次側流体入口26から
一次側流体通路4に流入し、その流体力により駆動羽根
車5を回転させて一次側流体出口27より流出する。
【0043】この駆動羽根車5の回転とともに駆動側マ
グネット11が矢印Aで示した方向に回転し、駆動側マ
グネット11の外周部で対向配置されかつN極とS極で
吸引して磁気結合した第一および第二従動側マグネット
42および43がそれぞれ接線方向に力を加えられ矢印
BおよびCで示した方向に回転することによって第一の
ポンプ羽根車7および第二のポンプ羽根車9が回転す
る。駆動側マグネット41,第一従動側マグネット42
および第二従動側マグネット43の磁極数はそれぞれ2
4極,12極および8極であるので、駆動側マグネット
41が1回転すると第一従動側マグネット42は磁極数
の比の逆数である2回転し、第二従動側マグネット43
は同様に3回転して増速されて回転することになる。
【0044】この第一および第二のポンプ羽根車7およ
び9の回転によって生じるポンプ作用により、各々別系
統の二次側流体通路6および8の二次側流体が実線矢印
および太実線矢印で示すように流入かつ流出される。
【0045】以上のように本実施例によれば、前述実施
例3と同様の効果に加えて、さらに、駆動部1に対して
第一および第二ポンプ部2および3の回転を任意に設定
できるので、第一および第二ポンプ部2および3で設計
自由度が増し、最適設計化による性能向上ができる効果
が得られる。
【0046】なお、本実施例では第一および第二従動側
マグネット42および43を増速して回転させる例を示
したが、第一および第二従動側マグネット42および4
3の磁極数を駆動側マグネット41の磁極数より多くし
て減速して回転させることも可能であり、また増速させ
る従動側マグネットと減速させる従動側マグネットを混
在させることもできる。
【0047】また、本実施例では駆動部1の片側に複数
の第一および第二ポンプ部2および3を配設した例を示
したが、駆動部1の両側に第一または第二ポンプ部2ま
たは3を配設しても良いことはいうまでもない。
【0048】(実施例5)以下に本発明の実施例2の流
体駆動装置を用いた集合住宅等のセントラル方式の給湯
暖房装置について図面を参照しながら説明する。
【0049】図6に示すように、一次側流体である給湯
暖房用の熱媒を加熱昇温する熱媒加熱器46に住棟の各
階および各住戸に向けて熱媒往管47が配管されるとと
もに、熱媒往管47の端部と熱媒加熱器46とを連結す
る熱媒復管48が配管されて熱媒循環路49が形成さ
れ、熱媒循環路49に熱媒循環ポンプ50を設けてい
る。各住戸内の給湯暖房装置51,52には、給湯用熱
交換器53および湯と水を任意に混ぜて出湯する湯水混
合栓54,55、さらに暖房用熱交換器56および暖房
放熱器57,58が設けられている。
【0050】給湯用熱交換器53および暖房用熱交換器
56の一次側流路53a,56aは各々熱媒往管47お
よび熱媒復管48にその両端が連結される熱媒供給路5
9,60に接続されている。また、給湯用熱交換器53
の二次側流路53bの一端は給湯往管61により湯水混
合栓54,55の給湯口54a,55aに接続され、他
端は給湯復管62により給湯往管61の端部に接続され
て給湯循環路63が形成されている。
【0051】また、暖房用熱交換器56の二次側流路5
6bの一端は暖房往管68により暖房放熱器57,58
の入口管57a,58aに接続され、他端は暖房放熱器
57,58の出口管57b,58bが連結される暖房復
管65により暖房往管64の端部に接続されて暖房循環
路66が形成されている。
【0052】前述実施例2の流体駆動装置67の駆動部
1は熱媒供給路59に接続されるとともに、第一ポンプ
部2は給湯循環路63の給湯復管62に接続され、第二
ポンプ部3は暖房循環路66の暖房復管65に接続され
ている。図中の54c,55cは湯水混合栓54,55
の出湯口、57c,58cは暖房放熱器57,58に配
設した送風機、68は給湯復管62および湯水混合栓5
4,55の給水口54b,55bに接続され水を供給す
る給水管である。
【0053】以上のように構成された給湯暖房装置につ
いて、以下その動作を説明する。熱媒加熱器46にて高
温湯(70〜85℃)の熱媒を作り、この熱媒を熱媒循
環ポンプ50で住棟全体の各住戸に白抜き矢印で示すよ
うに強制循環させ、各住戸で熱媒と二次側流体と熱交換
して給湯あるいは暖房利用するもので、流体駆動装置6
7は第一ポンプ部2が給湯循環路63内の温水を実線矢
印で示すように循環させて、給湯用熱交換器53で熱媒
と熱交換して昇温させた湯を給湯往管61内に確保し、
湯水混合栓54,55を開栓したときに待ち時間なしに
湯が出湯口54c,55cから出る即湯性を得る作用を
行ない、第二ポンプ部3は暖房循環路66内の温水を太
実線矢印で示すように循環させて、暖房用熱交換器56
で熱媒と熱交換して昇温させた湯を暖房放熱器57,5
8に供給して住戸内の暖房を行なうものである。
【0054】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように本発明
は、一次側流体通路と複数の二次側流体通路とを気密に
分離する複数の隔壁と、一次側流体通路に配設した駆動
羽根車と複数の二次側流体通路に配設したポンプ羽根車
を互いに連結する複数対のマグネットカップリングを備
えた構成、また一次側流体通路に配設した駆動羽根車
と、その駆動羽根車に対して偏心させて複数の二次側流
体通路のそれぞれに配設したポンプ羽根車と、駆動羽根
車に取付けた駆動側マグネットとポンプ羽根車に取付け
たポンプ側マグネットとを偏心させて配設した構成、さ
らにその構成で駆動羽根車の外径寸法とポンプ羽根車の
外径寸法が異なり、かつポンプ側マグネットの磁極数が
駆動側マグネットの磁極数と異なるマグネットカップリ
ングを備えた構成により、集合住宅等のセントラル方式
の給湯や暖房等に利用でき、安全・衛生面の良好な優れ
た流体駆動装置を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の流体駆動装置の断面図
【図2】本発明の実施例2の流体駆動装置の断面図
【図3】本発明の実施例3の流体駆動装置の断面図
【図4】本発明の実施例4の流体駆動装置の断面図
【図5】同流体駆動装置のマグネットカップリングの磁
極構成図
【図6】本発明の実施例2の流体駆動装置を用いた給湯
暖房装置の構成を示した概要図
【図7】従来の流体駆動装置の一部を欠載して断面を示
した側面略図
【図8】従来の他の流体駆動装置の側面断面略図
【符号の説明】
4 一次側流体通路 5 駆動羽根車 6,8 二次側流体通路 7,9 ポンプ羽根車 18,19 隔壁 20,21 マグネットカップリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 6909−3L F24D 17/00 C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】強制循環される一次側流体が流動する一次
    側流体通路と、二次側流体が流動する複数の二次側流体
    通路と、前記一次側流体通路と前記複数の二次側流体通
    路とを気密に分離する複数の隔壁と、前記一次側流体通
    路に配設した駆動羽根車と、前記複数の二次側流体通路
    のそれぞれに配設した複数のポンプ羽根車と、前記駆動
    羽根車と前記複数のポンプ羽根車を互いに連結する複数
    対のマグネットカップリングを備えた流体駆動装置。
  2. 【請求項2】強制循環される一次側流体が流動する一次
    側流体通路と、二次側流体が流動する複数の二次側流体
    通路と、前記一次側流体通路と前記複数の二次側流体通
    路とを気密に分離する隔壁と、前記一次側流体通路に配
    設した駆動羽根車と、前記駆動羽根車に対して偏心させ
    て前記二次側流体通路のそれぞれに配設したポンプ羽根
    車と、前記駆動羽根車に取付けた駆動側マグネットと前
    記ポンプ羽根車に取付けたポンプ側マグネットとを偏心
    させて配設したマグネットカップリングを備えた流体駆
    動装置。
  3. 【請求項3】駆動羽根車の外径寸法とポンプ羽根車の外
    径寸法が異なり、かつポンプ側マグネットの磁極数が駆
    動側マグネットの磁極数と異なるマグネットカップリン
    グを備えた請求項2記載の流体駆動装置。
JP3962593A 1993-03-01 1993-03-01 流体駆動装置 Pending JPH06257769A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3962593A JPH06257769A (ja) 1993-03-01 1993-03-01 流体駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3962593A JPH06257769A (ja) 1993-03-01 1993-03-01 流体駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06257769A true JPH06257769A (ja) 1994-09-16

Family

ID=12558293

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3962593A Pending JPH06257769A (ja) 1993-03-01 1993-03-01 流体駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06257769A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009250219A (ja) * 2008-04-11 2009-10-29 Toyota Motor Corp 駆動ロータと従動ロータとを備えるポンプ
US20130270352A1 (en) * 2007-02-15 2013-10-17 Borgwarner Inc. Viscous coolant heater with variable coolant pump drive

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130270352A1 (en) * 2007-02-15 2013-10-17 Borgwarner Inc. Viscous coolant heater with variable coolant pump drive
US9623720B2 (en) * 2007-02-15 2017-04-18 Borgwarner Inc. Viscous coolant heater with variable coolant pump drive
JP2009250219A (ja) * 2008-04-11 2009-10-29 Toyota Motor Corp 駆動ロータと従動ロータとを備えるポンプ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5341768A (en) Apparatus for frictionally heating liquid
US4781151A (en) Flameless heat source
US3324939A (en) Central heating systems
US8096782B2 (en) Multistage sealed coolant pump
JPH06257769A (ja) 流体駆動装置
KR100436907B1 (ko) 열전 모듈을 내장한 매니폴드
US3278122A (en) Central heating systems
JP3723985B2 (ja) 流体駆動ポンプ
JP3166376B2 (ja) 熱利用装置
JPH06185489A (ja) 流体駆動ポンプ
JPH0763187A (ja) 流体駆動ポンプ
JPH07317693A (ja) 流体駆動ポンプ
JPH08135591A (ja) 流体駆動ポンプ
JP3211368B2 (ja) 給湯装置
JPH0925868A (ja) 羽根車およびこれを用いた流体駆動装置
JP3214097B2 (ja) 給湯装置
JPH07317691A (ja) 流体駆動自吸ポンプ
JP3211367B2 (ja) 給湯装置
JPH0979173A (ja) 流体駆動装置
JP3175363B2 (ja) 流体駆動ポンプ
JP3211379B2 (ja) 給湯装置
CN215113274U (zh) 水供应装置用集成水路及水供应装置
CN117685662B (zh) 一种基于热水器的电子混水器
JPH0496641A (ja) ポンプ一体型モータ
JP2000227086A (ja) 自吸式ポンプ