JP3723985B2 - 流体駆動ポンプ - Google Patents

流体駆動ポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP3723985B2
JP3723985B2 JP04354793A JP4354793A JP3723985B2 JP 3723985 B2 JP3723985 B2 JP 3723985B2 JP 04354793 A JP04354793 A JP 04354793A JP 4354793 A JP4354793 A JP 4354793A JP 3723985 B2 JP3723985 B2 JP 3723985B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
magnet
impeller
drive
fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04354793A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06257553A (ja
Inventor
茂 岩永
和男 藤下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP04354793A priority Critical patent/JP3723985B2/ja
Publication of JPH06257553A publication Critical patent/JPH06257553A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3723985B2 publication Critical patent/JP3723985B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は集合住宅等の住棟セントラル給湯あるいは暖房方式のように各住戸に強制循環される高温の熱媒を動力源として利用する循環ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の流体を駆動源とするポンプとして、例えば特開平3−279521号公報に示されるように図7の構成がある。
【0003】
図7は河川から河川水を取水し、河川水の流れを利用して揚水するポンプで、軸流ランナ1を有する横軸チューブラ型の水車2と単段インペラ3を備えた横軸斜流型のポンプとが増速機5を介して一軸上に結合され、ケーシング6内に収納されている。
【0004】
この構成において、取水路上流の河川水はその落差により吸込管7から流入して水車2を駆動させるとともに増速機5を介して水車2で駆動されるポンプ4によってその一部が加圧され送水管8を経て送水され、水車2を駆動させた河川水の大部分は取水路下流へ放出されて下流へ流出する。
【0005】
また、従来の流体を駆動源とするポンプとして、実開昭58−195644号公報に示されるように図8の構成がある。
【0006】
図8は配管系統を流れる流体の力で水車を回わしてローラポンプ等の定量吐出装置を駆動し、微量の薬液を吸引吐出して上記配管系統に注入するポンプで、配管系統9内を流れる流体の流量に比例した回転力を得る羽根車群10で構成した水車の出力軸11を配管系統外へ貫通突出させてポンプ部12の駆動軸13とを連結したもので、出力軸11はベアリング14、15で支持されるとともにオイルシール16でシールを行なっている。
【0007】
この構成において、配管系統9内を流れる流体の力で羽根車群10を流体の流量に比例して回転させて水車を駆動させ、出力軸11を介して直結されたポンプ部12を駆動し、薬液タンク17より薬液18をチューブ19を通して吸引し配管系統内に吐出注入するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図7に示した従来例では水車の回転数が低く水車自身でポンプ駆動に要求される回転数が得られないため途中に増速機を設ける必要があり、イニシャルコストが高価で一般家庭用に使用できるものではなく、また水車駆動流体とポンプにより搬送される流体は分離されておらず全く同一であり、集合住宅等の住棟セントラル給湯等に利用するには安全、衛生上の課題があった。
【0009】
また、図8に示した従来例では駆動側流体とポンプで搬送される流体はポンプ部で軸シール部材で仕切られて構成されるものの、住棟セントラル給湯等に利用するには万一の時の駆動側とポンプ側の流体の混入防止が不確実であり信頼性の課題があり、さらに軸シール部材により水車の出力軸の回転抵抗が大きく、住棟セントラル給湯あるいは暖房等に利用するにはポンプ側の流量が過少であり流量特性上の課題があった。
【0010】
本発明は上記課題を解決するもので、住棟セントラル給湯あるいは暖房等に利用でき、安全性が高くイニシャルコストの安価な循環ポンプを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、強制循環される一次側流体を回転力の駆動源とする駆動羽根車と、二次側流体を循環させるポンプ羽根車と、前記一次側流体と二次側流体を気密に分離する隔壁と、前記駆動羽根車に取付られた平板状の駆動側マグネットと前記ポンプ羽根車に取付られた平板状のポンプ側マグネットの平板面を互いに前記隔壁を介して対向させて磁気吸引力で結合するマグネットカップリングと、前記マグネットカップリングの磁気吸引力により前記駆動羽根車および前記ポンプ羽根車に加わる回転軸方向の軸方向推力に対抗する反対方向の軸方向推力を印加するためマグネットと磁性吸着体で形成した反軸推力部を有するとともに、前記磁性吸着体は周方向を分断するスリット状切れ目を多数設けた構成としている。
【0012】
【作用】
本発明は上記した構成により、マグネットカップリングにより生じる軸方向推力をマグネットと磁性吸着体で形成した反軸推力部で発生させる反対方向の力で軸方向推力を打ち消すとともに、周方向を分断するスリット状切れ目をもつ磁性吸着体により吸着力を適正に確保するとともに径方向の寸法を大きくし、偏心を生じた時にも反軸推力部の力を安定させ、滑らかな回転特性を得ることを図るものである。
【0013】
【実施例】
以下本発明の実施例を図で説明する。図1は本発明の第1の手段の実施例で、21は一次側流体が流れる駆動流体通路22に設けた駆動羽根車であり、23は二次側流体が流れる二次側流体通路24に設けたポンプ羽根車である。
【0014】
25は駆動羽根車21に第一保持具26を介して一体的に取付られた中空の平板状の駆動側マグネット、27は駆動側マグネット25に対向する位置に設けられポンプ羽根車23に第二保持具28を介して一体的にに取付られた中空の平板状のポンプ側マグネット、29は駆動側マグネット25とポンプ側マグネット27の間を仕切るとともに一次側流体が流れる駆動流体通路22と二次側流体が流れる二次側流体通路24の間を気密に分離する隔壁である。
【0015】
30は中空の平板状の駆動側マグネット25の平板面25aと中空の平板状のポンプ側マグネット27の平板面27aとが対向し磁力によって吸引し合い磁気結合するマグネットカップリングである。
【0016】
31は駆動羽根車21を回転自在にする駆動側の回転軸であり、一端は隔壁29の凹部に他端は駆動側ケーシング32に設けた支持部33に支えられている。34はポンプ羽根車23を回転自在にするポンプ側の回転軸であり、その一端は隔壁29の凹部に他端はポンプ側ケーシング35に設けた支持部36に支えられている。
【0017】
37はマグネットカップリング30により駆動羽根車21およびポンプ羽根車23の回転軸方向に加わる軸方向推力に対抗する反対方向の推力を印加する駆動側ケーシング32に設けたマグネット38と駆動羽根車21に設けた磁性吸着体39で形成した駆動側の反軸推力部であり、40はポンプ側ケーシング35に設けたマグネット41とポンプ羽根車23に設けた磁性吸着体42で形成したポンプ側の反軸推力部である。
【0018】
43、44は駆動羽根車21およびポンプ羽根23に設けた軸受、45、46は駆動羽根車21およびポンプ羽根車23の隔壁29側に設けたスペーサ、47、48は駆動羽根車21およびポンプ羽根車23の反軸推力部37、40側のスペーサである。
【0019】
49および50は駆動流体通路22の入口側および出口側に設けた駆動流体入口および駆動流体出口であり、51および52は二次側流体通路24の入口側および出口側に設けた二次側流体入口および二次側流体出口である。
【0020】
図2は本発明の第1の手段の反軸推力部の他の実施例を示したもので、図1で示した実施例と同一部材、同一機能のところは同一符号を付与し詳細な説明は省略する。
【0021】
53は駆動羽根車21の駆動流体通路22の出口側の外周部21aと駆動側ケーシング32の内面側に設けた環状突起54により形成した狭少の隙間55を有する駆動側の反軸推力部であり、56はポンプ羽根車23の二次側流体通路24の入口側の外周部23aとポンプ側ケーシング35の内面側に設けた環状突起57により形成した狭少の隙間58を有するポンプ側の反軸推力部である。
【0022】
図3は上記構成の流体駆動ポンプ59を集合住宅等の住棟セントラルの給湯装置に応用した例である。図3において、一次側流体である住棟セントラル給湯用の熱媒を加熱昇温する熱媒加熱器60に住棟の各階および各住戸に向けて熱媒往管61が配管されるとともに、熱媒往管61の端部と熱媒加熱器60とを連結する熱媒復管62が配管されて熱媒循環路63が形成され、この熱媒循環路63に熱媒循環ポンプ64を設けている。65a、65bは各住戸内の給湯装置であり、給湯用熱交換器66および湯と水を任意に混ぜて出湯する湯水混合栓67、68を有している。この給湯用熱交換器66の一次側流路69の一端は熱媒往管61に連結され、他端は流体駆動ポンプ59の駆動流体通路22を介して熱媒復管62に連結されている。また、一次側流路69と熱交換関係にある二次側流路70の一端は給湯往管71によって湯水混合栓67、68の給湯口67a、68aに接続され、他端は給湯復管72によって流体駆動ポンプ59の二次側流体通路24を介して上記給湯往管71の端部に接続されて給湯循環路73が形成されている。74は給湯復管72および湯水混合栓67、68の給水口67b、68bに接続され水を供給する給水管、75は給湯復管72に設けた逆止弁、67c、68cは湯水混合栓67、68の出湯口である。
【0023】
この住棟セントラルの給湯装置は熱媒加熱器60にて高温湯(70〜85℃)を作り、この熱媒を熱媒循環ポンプ64にて住棟全体の各住戸に白抜き矢印方向に強制循環させ、各住戸で熱媒と給水を熱交換して給湯利用するもので、流体駆動ポンプ59は給湯循環路73内の温水を太実線矢印方向に循環させて給湯用熱交換器66で熱媒と熱交換して昇温させた湯を給湯往管71内に確保し、湯水混合栓67、68を開栓した時に待ち時間なしに湯が出湯口67c68cから出る即湯性を得るためのものである。
【0024】
次に上記実施例における流体駆動ポンプの作用を説明する。強制循環される一次側流体の熱媒を駆動流体入口49より駆動流体通路22に導入し、この熱媒の流体力により駆動羽根車21を回転させ、その後駆動流体出口50より流出する。駆動羽根車21の回転により第1保持具26で一体的に取付られた駆動側マグネット25が回転し、隔壁29で気密に分離されるとともに磁力により駆動側マグネット25に結合されているポンプ側マグネット27も回転し、ポンプ側マグネット27に一体的に取付られるポンプ羽根車23が駆動羽根車21と同期して回転する。即ち、一次側流体である熱媒の流動する力でポンプ羽根車23を回転させてポンプ作用を発生させ、二次側流体を循環駆動するものである。
【0025】
ところで、駆動羽根車21とポンプ羽根23を磁力により連結しているマグネットカップリング30は回転軸方向に垂直な面を対向させて回転軸方向の吸引力で磁気結合するため、駆動羽根車21とポンプ羽根車23は互いに隔壁29側に引き付けられる軸方向の推力を受ける。
【0026】
この軸方向の推力を直接受けると駆動羽根車21とポンプ羽根車23は互いに隔壁29側のスペーサ45、46に押し付けられようとし、強い接触力による回転抵抗の増大によるポンプ機能の低下やスペーサ45、46部での異常摩耗を発生させる原因となる。
【0027】
そこで、この軸方向の推力の悪影響を打ち消すために図1の実施例では、駆動羽根車21は駆動側ケーシング32に設けたマグネット38と駆動羽根車21に設けた磁性吸着体39で形成した反軸推力37により隔壁29と反対側の方向の駆動側ケーシング32側への磁気吸引力を加えて軸方向推力を低減させ、ポンプ羽根車23はポンプ側ケーシング35に設けたマグネット41とポンプ羽根車23に設けた磁性吸着体42で形成した反軸推力部40により隔壁29と反対側の方向のポンプ側ケーシング35側への磁気吸引力を加えて軸方向推力を低減させている。
【0028】
また、図2で示した他の実施例では、環状突起54、57により形成した狭少の隙間、55、58により駆動羽根車21側およびポンプ羽根車23側に反軸推力部53、56を構成し、一次側流体および二次側流体のそれぞれの流体において駆動羽根車21およびポンプ羽根車23の外周部21a、23aで入口側と出口側を仕切っている。
【0029】
駆動羽根車21では、この仕切りにより構成した反軸推力部53による流体封止作用により、駆動流体入口49の流体圧力と駆動により低下した駆動流体出口50の流体圧力の圧力差が駆動羽根車21に加わる。即ち図2で駆動羽根車21の隔壁29側の右側面に加わる高圧側の流体圧と駆動側ケーシング32側の左側面に加わる低圧側の流体圧の圧力差によって、駆動羽根車21に駆動側ケーシング32方向への力が発生し、マグネットカップリング30による軸方向推力を低減させる。
【0030】
次にポンプ羽根車では、上記した仕切りにより構成した反軸推力部56による、流体封止作用により昇圧された二次側流体出口52の流体圧力とポンプ吸込側の低圧の二次側流体入口51の流体圧力の圧力差がポンプ羽根車23に加わる。即ち、図2でポンプ羽根車23の隔壁29側の左側面に加わる高圧側の流体圧とポンプ羽根車23にポンプ側ケーシング35側の右側面に加わる低圧側の流体圧の圧力差によって、ポンプ羽根車23にポンプ側ケーシング35方向への力が発生し、マグネットカップリング30による軸方向推力を低減させる。
【0031】
以上のように、一次側流体と二次側流体を隔壁で気密に分離するため、両流体の混合防止の信頼性が確保でき、特に給湯装置などのように二次側流体を飲用に利用する場合は衛生および安全性が向上する。
【0032】
また、マグネットカップリングによる磁気結合で軸シールを持たない構成とし、磁気結合で発生する軸方向推力を低減させる反軸推力部を有するため回転抵抗を低減でき、一次側流体の消費動力の低減による省エネルギー化と利用側のポンプ特性の向上が図れる。
【0033】
さらに、軸方向推力を低減させる反軸推力部を持つので、マグネットカップリングは薄形化構造である軸方向に吸引力を発生させる平板状の磁石を採用してもポンプ特性が維持でき、流体駆動ポンプの薄形小型化ができる。
【0034】
特に、反軸推力部をマグネットと磁性吸着体で構成した場合は、マグネットカップリングにより発生する軸方向推力とこれと釣り合う反軸推力部の推力を各磁力の設計検討により設定することが容易であり、かつ流体駆動ポンプの使用条件(熱媒流量や二次側流体流量など)にかかわらずに常時力のバランスが成り立つため、軸方向推力の影響のない安定したポンプ特性を維持できる。
【0035】
また、図2の他の実施例では環状突起と羽根車外周部との狭少の隙間により流体入口と出口の圧力差を利用するため、構造の簡素化が可能となり低コスト化ができる。
【0036】
次に、本発明の第2の手段の実施例について説明する。
【0037】
なお、図1で示した第1の手段の実施例とは磁性吸着体39の他は同一なので詳細な説明は省略する。図4は第2の手段における磁性吸着体76を軸方向から見て示したもので、周方向を分断する切断溝である複数のスリット状切れ目76a、76a・・・と径方向に連続した面を持つ複数の完全に分離した磁性吸着部76b、76b・・・を交互に配置するとともに、環状に形成している。
【0038】
図5は他の実施例の磁性吸着体77を示したもので、周方向を分断する複数のスリット状切れ目77a、77a・・・と径方向に連続した面を持つ複数の磁性吸着部77b、77b・・・を交互に配置するとともに、局所的な連結部77c、77c・・・で磁性吸着部77bを接続させて環状に形成している。
【0039】
上記のように磁性吸着体76、77は周方向に分断するスリット状切れ目76a、77aと径方向に連続する面で構成することにより、スリット状切れ目76a、77aの巾の大きさにより設定される吸着面積の調整により、マグネット38と磁性吸着体76、77の吸着力が過大に設定されるのを防止し、さらにスリット状切れ目76a、77aの巾の大きさにより吸着面積を適正に確保し、かつ径方向の吸着面の長さを大きく設定して、マグネット38との心ずれが生じても吸着力に影響が出ないようにする。
【0040】
以上のように、マグネットカップリングによる磁気結合で発生する軸方向推力を低減させる反軸推力部をマグネットと磁性吸着体で構成し、磁性吸着体は周方向を分断するスリット状切れ目を多数設けているので、スリット状切れ目の巾により吸着面積の適正化が図れ、吸着力の適正化により軸方向推力の低減が確実となり、軸方向推力による異常摩耗を防止し耐久性・信頼性が向上する。
【0041】
また、スリット状切れ目により径方向の吸着面の内外方向の長さをマグネットより大きく設定し、かつ適正な吸着面積を維持させることにより、マグネットと磁性吸着体の位置に多少の偏心が生じてもマグネットに対して磁性吸着体が必ず対向する位置に存在し有効な吸着面積が変動しないため、反軸推力部の力が安定化され、ポンプ性能の安定化が図れる。
【0042】
特に、図5の他の実施例では磁性吸着部77bが連結部77cで局所的に接続されているので磁性吸着体77の製作および組付けが容易となり、低コスト化ができる。
【0043】
次に、図6で本発明の第3の手段の実施例について説明する。なお、図1で示した本発明の第1の手段の実施例と同一部材、同一機能のところは同一符号を付与し詳細な説明は省略する。
【0044】
78は駆動羽根車21の回転軸31の近傍で駆動側ケーシング32側に設けたマグネットであり、このマグネット78はマグネットカップリング30の駆動側マグネット25より小径とするとともに駆動羽根車21内の駆動流体通路22aより内周側に設けられている。
【0045】
79はマグネット78に対向する位置に設けた磁性吸着体であり、この磁性吸着体79はマグネットカップリング30の駆動側マグネット25より小径として駆動側ケーシング32に設けた支持部33aの近傍に設けられている。
【0046】
80はマグネット78と磁性吸着体79で形成した駆動側の反軸推力部であり、この反軸推力部80は駆動羽根車21を隔壁29側とは反対方向の駆動側ケーシング32側へ引き寄せる力を印加する。
【0047】
81はポンプ羽根車23の回転軸34の近傍でポンプ側ケーシング35側に設けたマグネットであり、このマグネット81はマグネットカップリング30のポンプ側マグネット27より小径とするとともにポンプ羽根車23内の二次側流体通路24aより内周側に設けられている。
【0048】
82はマグネット81に対向する位置に設けた磁性吸着体であり、この磁性吸着体82はマグネットカップリング30のポンプ側マグネット27より小径としてポンプ側ケーシング35に設けた支持部36aの近傍に設けられている。
【0049】
83はマグネット81と磁性吸着体82で形成したポンプ側の反軸推力部であり、この反軸推力部83はポンプ羽根車23を隔壁29側とは反対方向のポンプ側ケーシング35側へ引き寄せる力を印加する。
【0050】
上記の駆動側の反軸推力部80およびポンプ側の反軸推力部83により、マグネットカップリング30による磁気吸引力により駆動羽根車21とポンプ羽根車23が磁気結合される際に生じる隔壁29側への軸推力が打ち消されて低減される。
【0051】
以上のように、マグネットカップリングによる磁気結合で生じる軸方向推力を低減させる反軸推力部を有するため回転抵抗を削減でき、一次側流体の消費動力の低減による省エネルギー化と利用側のポンプ特性の向上が図れる。
【0052】
さらに、反軸推力部のマグネットおよび磁性吸着体はマグネットカップリングを構成する駆動側あるいはポンプ側のマグネットより小径とすることにより大径のマグネットカップリングによる動力伝達可能結合トルクの向上と低軸推力化に加えて、マグネットカップリング側の磁束と反軸推力部側の磁束が互いに干渉するのを防止でき、磁気特性の安定化によるポンプ特性の向上と、マグネットカップリング用途反軸推力部用の各マグネットの接近配置が可能となり、羽根車の薄形化による流体駆動ポンプの小型化ができる。
【0053】
また、マグネットカップリング用マグネットより反軸推力部用マグネットが小径のため、各マグネットの磁束が干渉しないことから、駆動羽根車およびポンプ羽根車の製作において、両方のマグネットを樹脂等で一体形成で羽根車に組込んだ後でマグネット材料に磁力を与える着磁が可能となり、まだ磁力を持たない状態のマグネット材料を使って成形加工できるため作業性が大幅に向上し生産コストが低減できる。
【0054】
さらに、反軸推力部が小径のため、回転する磁界に対して静止した磁性吸着体を配置することにより生じる回転抵抗を低減でき、ポンプ特性の向上が図れる。
【0055】
【発明の効果】
以上のように本発明の流体駆動ポンプは、マグネットカップリングによる磁気結合で発生する軸方向推力を低減させる反軸推力部をマグネットと磁性吸着体で構成し、磁性吸着体は周方向を分断するスリット状切れ目を多数設けているので、スリット状切れ目の巾により吸着面積の適正化が図れ、吸着力の適正化により軸方向推力の低減が確実化でき、軸方向推力による異常摩耗を防止し、耐久性・信頼性の向上ができる。
【0056】
さらに、スリット状切れ目により径方向の吸着面の内外両方向の長さをマグネットより大きく設定でき、かつ適正な吸着面積を維持させることにより、マグネットと磁性吸着体に多少の偏心が生じても反軸推力部の吸着力が一定に安定化でき、ポンプ性能の安定性が向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の手段の実施例における流体駆動ポンプの断面図
【図2】 同ポンプの他の実施例の断面図
【図3】 同ポンプの給湯装置への応用例を示すシステム構成図
【図4】 本発明の第2の手段の実施例における磁性吸着体の軸方向から見た正面図
【図5】 同磁性吸着体の他の実施例の正面図
【図6】 本発明の第3の手段の実施例における流体駆動ポンプの断面図
【図7】 従来の流体を駆動源とするポンプの構成図
【図8】 従来の流体を駆動源とする他のポンプの構成図
【符号の説明】
21 駆動羽根車
23 ポンプ羽根車
25 駆動側マグネット
27 ポンプ側マグネット
29 隔壁
30 マグネットカップリング
37、40 反軸推力部

Claims (1)

  1. 強制循環される一次側流体を回転力の駆動源とする駆動羽根車と、二次側流体を循環させるポンプ羽根車と、前記一次側流体と二次側流体を気密に分離する隔壁と、前記駆動羽根車に取付られた平板状の駆動側マグネットと前記ポンプ羽根車に取付られた平板状のポンプ側マグネットの平板面を互いに前記隔壁を介して対向させて磁気吸引力で結合するマグネットカップリングと、前記マグネットカップリングの磁気吸引力により前記駆動羽根車および前記ポンプ羽根車に加わる回転軸方向の軸方向推力に対抗する反対方向の軸方向推力を印加するためマグネットと磁性吸着体で形成した反軸推力部を有するとともに、前記磁性吸着体は周方向を分断するスリット状切れ目を多数設けた流体駆動ポンプ。
JP04354793A 1993-03-04 1993-03-04 流体駆動ポンプ Expired - Fee Related JP3723985B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04354793A JP3723985B2 (ja) 1993-03-04 1993-03-04 流体駆動ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04354793A JP3723985B2 (ja) 1993-03-04 1993-03-04 流体駆動ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06257553A JPH06257553A (ja) 1994-09-13
JP3723985B2 true JP3723985B2 (ja) 2005-12-07

Family

ID=12666785

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04354793A Expired - Fee Related JP3723985B2 (ja) 1993-03-04 1993-03-04 流体駆動ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3723985B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012061011A2 (en) * 2010-10-25 2012-05-10 Dresser-Rand Company System and apparatus for reducing thrust forces acting on a compressor rotor
US9170056B2 (en) * 2010-12-03 2015-10-27 International Business Machines Corporation Duplex flexible heat exchanger
CN103185010B (zh) * 2013-03-14 2016-01-13 北京工业大学 一种气动磁力泵
CN106545498A (zh) * 2016-12-07 2017-03-29 哈尔滨工程大学 一种优化的淋浴壁挂自吸式冷热水混合泵
CN113202714A (zh) * 2021-04-15 2021-08-03 恒大恒驰新能源汽车研究院(上海)有限公司 照明装置、散热组件及驱动泵

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06257553A (ja) 1994-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8926275B2 (en) Centrifugal pump
US5215448A (en) Combined boiler feed and condensate pump
JP3359366B2 (ja) ポンプの磁気継手の冷却装置
US5320501A (en) Electric motor driven hydraulic apparatus with an integrated pump
JP4004572B2 (ja) 遠心ポンプ
WO1989001114A1 (en) Apparatus for frictionally heating liquid
US3016019A (en) Fluid power converter
CN111678259B (zh) 一种水路结构及应用该结构的燃气热水器供水系统
US20170314565A1 (en) Two piece impeller centrifugal pump
JP3723985B2 (ja) 流体駆動ポンプ
US9920764B2 (en) Pump devices
US2453877A (en) Hydraulic torque converter of the converter coupling type
US20100111742A1 (en) Rotary positive displacement pump with magnetic coupling having integrated cooling system
US6019570A (en) Pressure balanced fuel pump impeller
US9206814B2 (en) Energy saving pump with multiple impellers
CN210290168U (zh) 基于水温中和的防卡机增压泵
JPH08135591A (ja) 流体駆動ポンプ
WO2021123155A2 (en) An improved pump
JPH06185489A (ja) 流体駆動ポンプ
JPH06257769A (ja) 流体駆動装置
JPH07317693A (ja) 流体駆動ポンプ
JP6085755B2 (ja) 制御弁ユニット
CN219840800U (zh) 一种低能耗零压循环泵
JPH0335911Y2 (ja)
CN116447143A (zh) 一种自平衡重载型不锈钢磁力泵

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050125

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050316

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050912

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080930

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090930

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090930

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100930

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees