JP2002303289A - シリンダータイプ自吸式マグネットポンプ - Google Patents

シリンダータイプ自吸式マグネットポンプ

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JP2002303289A
JP2002303289A JP2001103248A JP2001103248A JP2002303289A JP 2002303289 A JP2002303289 A JP 2002303289A JP 2001103248 A JP2001103248 A JP 2001103248A JP 2001103248 A JP2001103248 A JP 2001103248A JP 2002303289 A JP2002303289 A JP 2002303289A
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pump
casing
magnet
priming
bracket
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JP2001103248A
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English (en)
Inventor
Takafumi Seki
孝文 関
Masataka Koshirae
正高 栫
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低騒音、低振動であり、製造工程においても
高度な部品加工を必要とせず、管理も簡易的で、固着が
発生しにくいシリンダータイプ自吸式マグネットポンプ
を提供することを目的とする。 【解決手段】 自吸式マグネットポンプであって、モー
タ部Aに取付けられ、ポンプ部Bのケーシング4を固定
するブラケット1を、駆動用マグネット10aを備えた
ハウジング10を覆う形状とし、ケーシング4内の羽根
車15に固定された従動用マグネット15aと、ハウジ
ング10に設けられた駆動用マグネット15aを、同心
円筒状に、かつ、空隙を介して対向させて磁気結合させ
た構成のシリンダータイプ自吸式マグネットポンプとす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポンプケーシング
を2分割とし、中間に仕切板、シート状弾性体を設け、
動力伝達手段としてマグネットの磁気結合力を利用した
シリンダータイプ自吸式マグネットポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自吸式メカニカルシールポンプで
は、羽根車を収容するケーシングと、ケーシングの羽根
車収容部内に水を充満させておくための呼び水用タンク
を備えている。特にケーシングと呼び水用タンクが一体
になった自吸式メカニカルシールポンプとして、図4に
示すように構成されたものがある。
【0003】図4は、従来の自吸式メカニカルシールポ
ンプの縦断面図である。
【0004】図4において、Aはモータ部、Bはポンプ
部である。モータ部Aは、ステータ6、シャフト7を中
心に回転するロータ5、シャフト7を支持し、かつ、自
在に回転可能にするポンプ側ベアリング8a、反ポンプ
側ベアリング8b、およびステータ6を介して前記ポン
プ側ベアリング8a、反ポンプ側ベアリング8bを保持
する外郭部品であるポンプ側モータカバー9a、反ポン
プ側モータカバー9bで構成されている。
【0005】また、モータ部Aはポンプ部Bに突出した
ポンプ駆動用の回転シャフト24を有しており、ポンプ
部Bは、ブラケット23をモータカバー9aにねじ止め
することによってモータ部Aに結合されている。また、
ポンプ部Bは、ケーシング22とケーシングカバー3に
分割されており、ケーシング22はブラケット23に支
えられている。
【0006】ケーシング22内には羽根車26を配置し
てあり、この羽根車26と一体のスリーブ28を回転シ
ャフト24に嵌め合わせて回転シャフト24と結合させ
ている。また、ケーシング22内には、スリーブ28の
回りに位置する固定側メカニカルシール部27を設けて
いる。ポンプ部Bにおけるケーシングカバー3は呼び水
用タンクを形成しており、このケーシングカバー3の開
口部とケーシング22の開口部との間に、所定の位置に
水流通用の穴21が形成されている仕切板25とシート
状弾性体11を介在し、この仕切板25とシート状弾性
体11をケーシングカバー3の開口部とケーシング22
の開口部で挟み止めている。ケーシング22の開口外周
部とケーシングカバー3の開口外周部は、シート状弾性
体11を介して固定ビス17によりブラケット23に固
定され、水漏れなく接合されている。
【0007】なお、ケーシングカバー3は、図3に示す
ように一方に開口が形成され呼び水用タンクを形成して
おり、外部から水が流れ込む吸込口13aと流れ込んだ
水をケーシング内に導くための水路18と、水路18を
形成するリブ20と、リブ20と外壁3aとの間に形成
された水タンク部19と、外部に水を流出させるための
吐出口13bを有している。
【0008】次に動作原理を説明する。
【0009】図7は、従来の自吸式メカニカルシールポ
ンプを用いる配管系統の一例を示す概略配管図である。
【0010】上記構成の自吸式メカニカルシールポンプ
は、たとえば図7に示すような還流配管路に用いられ、
その還流配管路は、還流配管42を通じて水槽43に繋
がる水平管部とポンプPに繋がる垂直管部から構成され
ている。
【0011】この構成において、まず、ポンプ室内に導
水した上で、モータ部Aの電源を入れ、羽根車26を回
転させて気水分離し、空気が水に先立って図7の矢印a
で示すように吐出口13bから吐出側管路42aを通っ
て水槽43に吐出させる。また、水と微量の残存空気
は、図7の矢印bで示すように水タンク部19を通り仕
切板の水流通用の穴21を通じ羽根車26へ還流され、
また、水槽43内の水は吸込側管路42bを通ってポン
プPの吸込口13aへ導かれる。
【0012】つぎに、ディスクタイプ自吸式マグネット
ポンプでは、羽根車を収容するケーシングと、ケーシン
グの羽根車収容部内に水を充満させておくための呼び水
用タンクが設けられている。特にケーシングと水タンク
が一体になった型のポンプとして、図5に示すように構
成されている。
【0013】図5は、従来のディスクタイプ自吸式マグ
ネットポンプの縦断面図である。
【0014】図5において、Aはモータ部、Bはポンプ
部である。モータ部Aはポンプ駆動用の回転シャフト7
を有しており、また、ポンプ部Bは、そのブラケット4
0をモータカバー9aにねじ止めすることによってモー
タ部Aに結合されている。ポンプ部Bは、ケーシング4
1とケーシングカバー3に分割されており、ケーシング
41はブラケット40に支えられている。
【0015】回転シャフト7には、運転に伴って回転す
るほぼ平板状のハウジング38が固定されており、ハウ
ジング38の上側には駆動用マグネット38aが固定さ
れている。ハウジング38を覆っているブラケット40
には、ケーシング41が取り付けられている。軸14に
はハウジング38の回転に追従して回転する羽根車39
が、軸受16を介して取り付けられている。羽根車39
の中心に固定された軸受16は、軸14を中心に回転摺
動する。また、羽根車39の底部には、従動用マグネッ
ト39aが固定されており、この従動用マグネット39
aはケーシング41を介し駆動用マグネット38aと対
面しており、両者は磁気結合状態となっている。
【0016】ケーシング41内には羽根車39を配置し
てあり、ポンプ部Bにおけるケーシングカバー3は呼び
水用タンクを形成しており、このケーシングカバー3の
開口部とケーシング41の開口部との間に、所定の位置
に水流通用の穴が形成されている仕切板12とシート状
弾性体11を介在し、この仕切板12とシート状弾性体
11をケーシングカバー3の開口部とケーシング41の
開口部で挟み止めている。そして前記ケーシング41の
開口外周部とケーシングカバー3の開口外周部は、シー
ト状弾性体11を介して固定ビス17によりブラケット
40に固定され、水漏れなく接合されている。
【0017】つぎに、動作原理は自吸式メカニカルシー
ルポンプと同様であるが、使用用途には違いあり、ディ
スクタイプ自吸式マグネットポンプの方が自吸式メカニ
カルシールポンプと比較して高揚程(図7におけるHの
高さ)に用いられ、ライフエンドになってもシールレス
であるため水漏れの発生がないことがあげられる。
【0018】一方、シリンダータイプ非自吸式マグネッ
トポンプは、給湯暖房用の循環ポンプとして幅広く使用
されている。特に、長時間運転を必要とする暖房用ポン
プとしてはメカニカルシール方式と異なり、ライフエン
ドとなっても水漏れの発生がないことから必要不可欠の
ポンプとなっている。
【0019】図6は従来のシリンダータイプ非自吸式マ
グネットポンプの縦断面図で、図6においてモータ部A
は、ステータ6、シャフト7を中心に回転するロータ
5、シャフト7を支持し、かつ、自在に回転可能にする
ポンプ側ベアリング8a、反ポンプ側ベアリング8b、
およびステータ6を介してポンプ側ベアリング8a、反
ポンプ側ベアリング8bを保持する外郭部品であるポン
プ側モータカバー9a、反ポンプ側モータカバー9bで
構成されている。そしてシャフト7には、運転に伴って
回転するハウジング29がスペーサ33を介して固定さ
れており、ハウジング29の内側には駆動用マグネット
29aが固定されている。
【0020】ハウジング29を覆っている皿型形状のブ
ラケット34には、ポンプ部Bにおけるポンプケーシン
グ31と分離板32とがOリング36で密閉された状態
で取り付けられている。ポンプケーシング31には循環
水を吸込む吸込側継手35aと循環水を吐き出す吐出側
継手35bを有している。軸14にはハウジング29の
回転に追従して回転する羽根車30が、軸受16を介し
て取り付けられている。
【0021】羽根車30中心に固定された軸受16は、
軸14を中心に回転摺動する。また、羽根車30の内部
には従動用マグネット30aが固定されており、この従
動用マグネット30aは分離板32を介し駆動用マグネ
ット29aと同心円筒状に、かつ、空隙を設けて対向
し、従動用マグネット30aと駆動用マグネット29a
の両者は磁気結合状態となっている。
【0022】つぎに、動作原理を説明する。
【0023】シャフト7の回転に伴ない、ハウジング2
9を介して駆動側マグネット29aが回転する。これに
伴い、駆動側マグネット29aと磁気結合状態にある従
動用マグネット30aが固定された羽根車30が、軸1
4を中心に回転する。これにより、ポンプ室内に満たさ
れた循環水は圧力差を生じ、吸込側継手35aより矢印
の方向に吸込まれる。そして吸込まれた循環水は羽根車
30の回転に伴い、水通路を通ってポンプケーシング3
1内周に向かってかき出され、吐出側継手35bより矢
印方向へ吐出されることによってポンプ作用が生じる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】ところでポンプの様々
な用途が求められる仕様の一つに、前記図4に示した自
吸式メカニカルシールポンプの高揚程(図7におけるH
の高さ)での使用がある。
【0025】しかし、高揚程での使用はメカニカルシー
ルに限界以上の負圧がかかり、空気のポンプ内への流入
を招く。結果、圧力が減少し本来機能である水の循環が
不能となる。
【0026】そこで、前記図5に示したディスクタイプ
自吸式マグネットポンプの使用が考えられる。しかし、
ディスクタイプは駆動用マグネットと従動用マグネット
の磁気結合が弱いため、マグネットの対向面積を大きく
とる必要があり、そのため駆動用マグネットが設置され
るハウジングと従動用マグネットが設置される羽根車の
形状が大きくなる。その結果、回転体として宿命的課題
である振れが大きくなり、異常騒音、異常振動、軸受の
異常摩耗、しいては製品の短寿命とつながる。
【0027】この振れを製造工程内で抑え込むには、高
度な部品加工、管理、二次加工等が必要となり、作りや
すさの点からも困難であり、コスト的にも高価なものと
なってしまう。また構造上、従動用マグネットと駆動用
マグネットが、常時磁気的に引き合っているため、羽根
車に固定された軸受とケーシングに設置された軸受板が
電源が投入されていないとき、すなわち、羽根車が回転
していないときは接触し続けた状態になっている。この
状態で長時間放置されると、固着と言われる現象が発生
する。これは電源が投入されても、軸受と軸受板が密着
した状態のままになることから、羽根車は回転せず、ポ
ンプとしての機能をまったく果たさない。
【0028】一方、前記図6に示したシリンダータイプ
非自吸式マグネットポンプは、駆動用マグネットと従動
用マグネットが、同心円筒状に、かつ、空隙をもって対
向するいわゆるシリンダータイプ磁気結合構造となって
おり、結合効率が高く、前記ディスクタイプ自吸式マグ
ネットポンプにみられるように形状的に大きくならな
い。よって、回転体の振れは小さく、低騒音、低振動で
あり製造工程においても高度な部品加工を必要とせず、
管理も簡易的である。さらに、前記ディスクタイプのよ
うな固着の現象が発生しにくい。これは、従動用マグネ
ットと駆動用マグネットの磁気的結合が軸を中心に、従
動用マグネットと駆動用マグネット間を放射状に作用す
るため、軸受と軸受板間に力が加わらないからである。
【0029】しかしながら、使用用途に要求される自吸
機能を要していない。そのため、従来の非自吸式マグネ
ットポンプに、自吸機能を持たせるための気水分離室を
設ける必要がある。したがって、ポンプ部Bを水漏れな
く固定させ、耐水圧によるケーシングの変形を支え、モ
ータカバーに設置させるブラケットは、マグネットを回
転させるため板金を深絞りする必要があり、さらに、自
吸機能に不可欠な気水分離室を設けるため大きくする必
要がある。また、従来の非自吸式マグネットポンプに用
いているブラケットをそのまま大きくするだけでは、部
品製造において精度の確保、成形工程の複雑化、金型の
大型化および多種化から大幅なコスト高となり、結果、
自吸式シールレスポンプが高価なものになる問題があっ
た。
【0030】本発明は以上の問題点を解消するものであ
り、低騒音、低振動であり、製造工程においても高度な
部品加工を必要とせず、管理も簡易的で、固着が発生し
にくいシリンダータイプ自吸式マグネットポンプを提供
すること、およびブラケットの成形工程の簡易化、金型
の簡易化によって部品精度の確保、およびコスト的にも
安価なシリンダータイプ自吸式のマグネットポンプを提
供することを目的とするものである。
【0031】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、モータ部に固定されたブラケットに一方に開
口が形成されたケーシングを取付け、一方に開口が形成
されたケーシングカバーを前記ケーシングの開口を覆う
ように取付けた構成の自吸式のマグネットポンプであっ
て、前記モータ部のモータシャフトに結合したハウジン
グに駆動用マグネットを設け、前記羽根車に従動用マグ
ネットを設け、前記駆動用マグネットと従動用マグネッ
トとを同心円筒状に、かつ、空隙を介して対向させて磁
気結合させた構成のシリンダータイプ自吸式マグネット
ポンプとする。
【0032】本発明によれば、駆動マグネットと従動マ
グネットの磁気結合をいわゆるシリンダータイプ構造に
しているので、低騒音、低振動であり、製造工程におい
ても高度な部品加工を必要とせず、管理も簡易的で、固
着が発生しにくい自吸式のマグネットポンプを提供する
ことができ、また、ポンプのブラケットの成形工程の簡
易化、金型の簡易化によって部品精度の確保およびコス
ト的にも安価なものとすることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、モータ部に固定されたブラケットと、ブラケットに
取付けられ、一方に開口が形成されたポンプ部のケーシ
ングと、一方に開口が形成されケーシングの開口を覆う
ように取付けられるケーシングカバーと、ケーシングの
開口を仕切るように設けられ、所定の位置に水流通の開
口が形成された仕切板と、ケーシングとケーシングカバ
ーとの間で挟まれるシート状の弾性体と、ケーシング内
に設けられた固定軸と、固定軸に回転自在に支承された
羽根車と、羽根車に固定された従動用マグネットと、モ
ータ部のモータシャフトに結合したハウジングに設けら
れた駆動用マグネットを備え、従動用マグネットと駆動
用マグネットを同心円筒状に、かつ、空隙を介して対向
させて磁気結合させたシリンダータイプ自吸式マグネッ
トポンプであり、低騒音、低振動であり、製造工程にお
いても高度な部品加工を必要とせず、管理も簡易であ
り、固着が発生しにくいという作用を有する。
【0034】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載のシリンダータイプ自吸式マグネットポンプに
おいて、ブラケットを、駆動用マグネットを固定させた
ハウジングを収納する周壁をもつ皿型形状に構成したも
のであり、ポンプ部Bを水漏れなく固定させ、耐水圧に
よるケーシングの変形を支え、形状を大きくすることな
く、板金を深絞りする必要もなくしてシリンダータイプ
自吸式マグネットポンプを実現できるという作用を有す
る。
【0035】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1または2に記載のシリンダータイプ自吸式マグネット
ポンプにおいて、ブラケットを、2つの部品を1つに組
合せて構成したものであり、ブラケットの成形の簡易
化、金型の小型化およびコスト安としてシリンダータイ
プ自吸式のマグネットポンプを実現できるという作用を
有する。
【0036】以下、本発明の実施の形態を図面を参照し
て説明する。
【0037】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1のシリンダータイプ自吸式マグネットポンプの縦
断面図、図2(a)は、同シリンダータイプ自吸式マグ
ネットポンプのブラケットの平面図、図2(b)は、同
ブラケットの分解した側面図を示す。なお、これらの図
において前記従来の技術と同じ構成の部材には従来の技
術と同じ符号を付与する。
【0038】図1において、Aはモータ部、Bはポンプ
部である。モータ部Aは、ステータ6、シャフト7を中
心に有するロータ5、シャフト7を支持し、かつ、自在
に回転可能にするポンプ側ベアリング8a、反ポンプ側
ベアリング8b、およびステータ6を介してポンプ側ベ
アリング8a、反ポンプ側ベアリング8bを保持する外
郭部品であるポンプ側モータカバー9a、反ポンプ側モ
ータカバー9b、ポンプ側モータカバー9aのポンプ側
にねじ止めで結合され、周壁をもつ皿型に形成されたブ
ラケット1で構成されている。シャフト7には、運転に
伴って回転するハウジング10が固定されており、ハウ
ジング10は周壁をもつ皿型に形成され、周壁の内側に
は駆動用マグネット10aが固定されている。そしてハ
ウジング10は皿型のブラケット1で覆われている。
【0039】ポンプ部Bは、ケーシング4とケーシング
カバー3に分割されており、ケーシング4はブラケット
1に支えられている。ケーシング4内においては、中心
に軸14が設けられ、軸14にはハウジング10の回転
に追従して回転する羽根車15が、軸受16を介して取
り付けられている。羽根車15の中心に固定された軸受
16は、軸14を中心に回転摺動するようになってい
る。また、羽根車15の内部には従動用マグネット15
aが固定されており、この従動用マグネット15aはケ
ーシング4を介し駆動用マグネット10aと同心の二重
の円筒状になるように配置され、かつ、空隙を介して対
向し、この構成で従動用マグネット15aと駆動用マグ
ネット10aは磁気結合状態となっている。
【0040】ポンプ部Bにおけるケーシングカバー3は
呼び水用タンクを形成しており、ケーシングカバー3の
開口部とケーシング4の開口部との間に、所定の位置に
水流通用の穴21が形成されている仕切板12とシート
状弾性体11を介在し、仕切板12とシート状弾性体1
1をケーシングカバー3の開口部とケーシング4の開口
部で挟み止めている。ケーシング4の開口外周部とケー
シングカバー3の開口外周部は、シート状弾性体11を
介して固定ビス17によりブラケット1に固定され、水
漏れなく接合されている。
【0041】なお、ケーシングカバー3は、図3の同シ
リンダータイプ自吸式マグネットポンプのケーシングカ
バーの内面図に示すように一方に開口が形成され呼び水
用タンクを形成しており、外部から水が流れ込む吸込口
13aと流れ込んだ水をケーシング内に導くための水路
18と、水路18を形成するリブ20と、リブ20と外
壁3aとの間に形成された水タンク部19と、外部に水
を流出させるための吐出口13bを有している。
【0042】本発明の実施の形態1のマグネットポンプ
は、そのブラケット構造に特徴を有している。図2にお
いてその一例を示すが、シリンダータイプに必要な駆動
用マグネット10a、従動用マグネット15aを磁気結
合させるための対向面積を確保し、駆動用マグネット1
0aが設置されたハウジング10を収納するため、ブラ
ケット1は板金を深絞りして形成している。さらに、ポ
ンプ部Bにおいて自吸機能をもたせるために必要な気水
分離室を確保するため、上部に広く張り出した張り出し
部2aを有している。また、ブラケット1は、水圧がか
かったときのケーシング4の変形を受ける機能、ケーシ
ングカバー3を固定ビス17で締付ける機能も要するた
め、ケーシング4を投影させた形状が必要となる。この
形状は1つの板金を加工してその機能を満足することも
できるし、図2のように金型の大型化、多種化を考慮
し、2つの部品を1つに組合せた構成、すなわち、ブラ
ケット1の主部2bと張り出し部2aを別部品とし、両
者を組合せてもその機能は充分満足する。
【0043】つぎに、上記構成のシリンダータイプ自吸
式マグネットポンプについてその動作を説明する。
【0044】モータ部Aのシャフト7の回転に伴い、ハ
ウジング10を介して駆動側マグネット10aが回転す
る。これに伴い、駆動側マグネット10aと磁気結合状
態にある従動側マグネット15aをもつ羽根車15が軸
14を中心に回転する。これによりケーシング4から押
し出された水は図3で示す水タンク部19に流れ込み、
水と一緒に押し出された空気のみが、吐出口13bより
外部へ流出する。吸込口13aから水が流入して本格的
な水送出状態に入ると水タンク19は水が充満し、溢れ
た水が吐出口13bより外部へ流出する。
【0045】
【発明の効果】以上の説明で明かなように、本発明は、
自吸式マグネットポンプの駆動用マグネットと従動用マ
グネットの磁気結合構造をシリンダー構造にしているの
で、低騒音、低振動であり、製造工程においても高度な
部品加工を必要とせず、管理も簡易であり、固着が発生
しにくいシリンダータイプ自吸式マグネットポンプを提
供することができる。
【0046】また、ポンプ部のケーシングとモータ部を
結合させ、駆動用マグネットを固定させたハウジングを
収納したブラケットを備えることによって、シリンダー
タイプ自吸式マグネットポンプを実現でき、さらに、ブ
ラケットを2つの部品を1つに組合せた構成とすること
によって、その成形工程の簡易化、金型の簡易化による
部品精度の確保、およびコスト的にも安価なものとする
ことができるものであり、その効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のシリンダータイプ自吸
式マグネットポンプの縦断面図
【図2】(a)同シリンダータイプ自吸式マグネットポ
ンプのブラケットの平面図 (b)同ブラケットの分解した側面図
【図3】同シリンダータイプ自吸式マグネットポンプの
ケーシングカバーの内面図
【図4】従来の自吸式メカニカルシールポンプの縦断面
【図5】従来のディスクタイプ自吸式マグネットポンプ
の縦断面図
【図6】従来のシリンダータイプ非自吸式マグネットポ
ンプの縦断面図
【図7】従来の自吸式メカニカルシールポンプを用いる
配管系統の一例を示す概略配管図
【符号の説明】
1 ブラケット 2a ブラケットの張り出し部 2b ブラケットの主部 3 ケーシングカバー 4 ケーシング 5 ロータ 6 ステータ 7 シャフト 8a ポンプ側ベアリング 8b 反ポンプ側ベアリング 9a ポンプ側モータカバー 9b 反ポンプ側モータカバー 10 ハウジング 10a 駆動用マグネット 11 シート状弾性体 12 仕切板 13a 吸込口 13b 吐出口 14 軸 15 羽根車 15a 駆動用マグネット 16 軸受 A モータ部 B ポンプ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータ部に固定されたブラケットと、前記
    ブラケットに取付けられ、一方に開口が形成されたポン
    プ部のケーシングと、一方に開口が形成され前記ケーシ
    ングの開口を覆うように取付けられるケーシングカバー
    と、前記ケーシングの開口を仕切るように設けられ、所
    定の位置に水流通の開口が形成された仕切板と、前記ケ
    ーシングと前記ケーシングカバーとの間で挟まれるシー
    ト状の弾性体と、前記ケーシング内に設けられた固定軸
    と、前記固定軸に回転自在に支承された羽根車と、前記
    羽根車に固定された従動用マグネットと、前記モータ部
    のモータシャフトに結合したハウジングに設けられた駆
    動用マグネットを備え、前記従動用マグネットと駆動用
    マグネットを同心円筒状に、かつ、空隙を介して対向さ
    せて磁気結合させたことを特徴とするシリンダータイプ
    自吸式マグネットポンプ。
  2. 【請求項2】ブラケットは、駆動用マグネットを固定さ
    せたハウジングを収納する周壁をもつ皿型形状に構成さ
    れたことを特徴とする請求項1記載のシリンダータイプ
    自吸式マグネットポンプ。
  3. 【請求項3】ブラケットは、2つの部品を1つに組合せ
    て構成したことを特徴とする請求項1または2記載のシ
    リンダータイプ自吸式マグネットポンプ。
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