JPH062566B2 - SiCウイスカ−プリフオ−ムの形成方法 - Google Patents

SiCウイスカ−プリフオ−ムの形成方法

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JPH062566B2
JPH062566B2 JP60096730A JP9673085A JPH062566B2 JP H062566 B2 JPH062566 B2 JP H062566B2 JP 60096730 A JP60096730 A JP 60096730A JP 9673085 A JP9673085 A JP 9673085A JP H062566 B2 JPH062566 B2 JP H062566B2
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JP
Japan
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preform
whisker
strong acid
dispersion
whiskers
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徹 喜田
富弥 安仲
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Tokai Carbon Co Ltd
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Tokai Carbon Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B14/00Use of inorganic materials as fillers, e.g. pigments, for mortars, concrete or artificial stone; Treatment of inorganic materials specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone
    • C04B14/38Fibrous materials; Whiskers
    • C04B14/46Rock wool ; Ceramic or silicate fibres
    • C04B14/4687Non-oxide ceramics
    • C04B14/4693Silicon carbide

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Materials Engineering (AREA)
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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、金属やプラスチックなどのマトリックス物質
を溶浸あるいは含浸して繊維強化複合材を製造するに際
に、その繊維質骨格として用いるSiCウイスカープリ
フォームの形成方法に関する。
「従来の技術」 ウイスカーを強化材として繊維強化複合材を製造する有
効な手法として所定形状に形成したウイスカーのプリフ
ォームをモールド内に設置し、このプリフォームに液状
のマトリックス物質を圧入する方法がある。この方法に
よって得られる複合材の特性は繊維質骨格となるウイス
カープリフォームの組織構造とくにその均質性に大きく
影響される。
出願人は先に複合材用ウイスカープリフォームを形成す
る効果的な手段として、ウイスカー生成物を水または有
機溶媒に分散させて過装置に流入し、加圧下に高速
過して得られる湿潤ウイスカーケーキをそのままもしく
は所定密度に圧縮したのち乾燥処理する方法を提案した
(特願昭59−12049(特開昭60−161400
号))。
この先行技術においては、ウイスカーのストークス径の
ばらつきに基づく沈降速度の差異により生ずるプリフォ
ームの上下方向の密度不均質性を、加圧下に急速に過
することにより防止するものである。すなわち、ウイス
カーストークス径分布巾に伴う沈降速度の差異が影響を
及ぼす以前に過操作を完結させるものである。
「発明が解決しようとする問題点」 上記加圧高速過法は、均質なウイスカープリフォーム
の形成法として有効な手法ではあるが、ウイスカー分散
液の調製から過装置に流入し、加圧過する一連の操
作を迅速に行なわなければならない。すなわち、ウイス
カーの分散状態を積極的に安定化維持するものではなく
て、分散状態の劣化を相対的に低位に抑えた状況下に
過操作を完了してプリフォームの均質化をはかるもので
ある。
したがって、プリフォームの均質性は過操作の変動に
よって影響を受ける要素が大きく、形成されるプリフォ
ームの品質が不安定となるおそれがあった。
本発明は、上記問題点の解消をはかり、安定して高度の
均質性を有するSiCウイスカープリフォームの形成方法
を提供するものである。
「問題を解決するための手段」 本発明は、SiCウイスカーを強酸水溶液中で処理して
形成したウイスカー分散液が、酸性領域の水溶液中で安
定な分散状態を維持するという現象の知見に基づいて想
到したものである。
すなわち、本発明はSiCウイスカーを1N以上の濃度
域で強酸処理して均質分散液を形成し、ついで過して
残留する湿潤ウイスカーケーキをそのままもしくは所定
密度に圧縮して乾燥処理することを構成的特徴とするSi
Cウイスカープリフォームの形成方法である。
SiCウイスカーは直径0.1〜5μm、長さ10〜500μ
mの微細短繊維状の単結晶からなる物質であり、生成物
は通常ウイスカーが無方向に絡み合った団塊状ケーキ質
の組織形態を呈しているため、予め適宜な手段によって
解きほぐしてから処理することが望ましい。
強酸処理は、1N以上のHCl,HNO3,H2CO4
どの強酸水溶液1に対して50〜400gのSiCウイ
スカーを投入し、攪拌しながら室温で2時間以上または
煮沸下で5分以上処理することにより行なわれる。この
ようにして処理形成した分散液はSiCウイスカーが均質
に分散した状態を安定に維持することができる。この分
散状態の安定性を向上する理由については未だ解明する
に至っていないが、SiCウイスカーの表面性状の変性に
よるもので、おそらくシラノール基などの極性官能基の
生成密度と分散液中に存在するイオンとの相互作用に基
づくものと考えられる。
上記強酸処理により形成したSiCウイスカーの均質分散
液は、そのままで安定した分散状態を維持するが、pH
6.5以下の酸性水溶液中でも、ほぼ同様な安定分散状
態を保持することができる。pHが6.5を越える場合に
は分散状態の安定性が充分でないために、ストークス径
のばらつきによる沈降速度の相違が無視できなくなる。
一方、pHを4以下に調製した場合は分散状態の安定性向
上効果はほぼ限界に達する。
したがって、過形成したプリフォーム中に残存するイ
オンを除去する必要がある場合には、強酸処理して形成
した均質分散液をそのまま過するよりも、pHを4乃至
6.5に調製したのち過してプリフォームを形成する
方が作業能率上好ましい。この場合、強酸処理した分散
液に塩基性水溶液を加えて中和反応により調節すること
もできるが、生成する塩を除去する必要性が生じるため
作業上好ましくなく、また水を加えて希釈する方法は処
理液量が膨大となり同様に作業上の難点となる。通常、
強酸処理したウイスカー分散液を別水洗したのち、pH
を調整した水溶液中に分散させる方法が作業性の面から
望ましい。この場合、分散液の均質安定性の面から分散
液中のSiCウイスカーの濃度は50g/以下に設定
調節される。なお、pH調整には、無機酸、有機酸などの
酸を適宜使用することができ、プリフォーム中に残留す
るこれらイオンを除去する必要がある場合は湿潤ウイス
カーケーキに水を浸透して溶出することにより容易に除
去することができる。また酢酸、シュウ酸などの有機酸
を用いた場合にはプリフォームを加熱処理して分解除去
することも可能である。
このように調製したSiCウイスカー分散液を用いて
過法により均質性のすぐれたプリフォームを安定して形
成することができる。さらに加圧高速過法を適用する
とプリフォームの均質性を一層向上することができる。
この湿潤ウイスカーケーキは、そのままもしくは複合材
とした際のVf値を考慮して所定の密度に圧縮したのち乾
燥処理をする。
「作用」 上記説明のように、本発明はSiCウイスカーを強酸処
理することによりウイスカー表面の性状を改質し、分散
液中に存在するイオンとの相互作用に基づき、形成した
均質分散液の安定化維持をはかるものである。
「実施例」 〔実施例1〕 直径0.5〜1.5μm、長さ10〜300μmのβ型
SiCウイスカー200gを1.5NのHCl水溶液1
中に投入し、攪拌しながら室温で24時間処理した。
このウイスカー分散液を静置したのち、吸引過法によ
り過して形成した湿潤ウイスカーケーキを水洗して残
留HClを除去後、乾燥して直径70mm、高さ107〜
109mmの円柱状ウイスカープリフォームを得た。
このSiCウイスカープリフォームを上から6等分の厚
さに水平に輪切りし、各円盤状試片のVf値を測定して表
−1に示した。
また、比較のために強酸処理をしないで水中に分散させ
たのち同様に形成したプリフォーム試片についてもVf値
を測定し、対比して表−1に示した。
表−1の結果から、強酸処理することにより、分散液の
均一性は安定に維持される結果、長時間静置しても過
形成したプリフォームのVf値の変動が少なく、均質性の
高いことが判明する。
〔実施例2〕 実施例1と同じSiCウイスカー200gを2NのH2SO
4水溶液1中に投入し、101℃で30分間煮沸処理
をした。この強酸処理したウイスカー分散液を過し
て、別したウイスカー中に残留した酸を水洗除去し
た。このようにして得られたウイスカー192gをHC
lでpHを調整した水溶液4.5中に攪拌分散させて静
置したのち、実施例1と同様の方法で円柱状プリフォー
ムを作成し、各試片のVf値を測定してその結果を表−2
に示した。
また、強酸処理をしない場合についても同様に実施し
て、比較例としても表−2に併記した。
表−2の結果から強酸処理したSiCウイスカーを、pH
6.5以下に調整した酸性水溶液中に分散させた場合
も、実施例1の場合と同様に安定な分散状態を維持する
ことができ、その結果高度の均質性を備えたプリフォー
ムの形成が可能であることを示している。
「発明の効果」 上記説明で明らかなように、本発明はSiCウイスカー
を強酸処理することにより、酸性水溶液中におけるウイ
スカー分散液の分散状態を安定に維持することを可能と
するものである。したがって、ウイスカーの形状とくに
アスペクト比の相違による沈降速度のばらつきを効果的
に防止することができ、安定して常に均質組織構造のプ
リフォームを形成することができる。
このようにして形成したプリフォームを用いて製造され
る複合材(FRP,FRM)は部分的な特性のばらつき
が少なく、均質かつ高性能の強化特性の付与が可能とな
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】SiCウイスカーを1N以上の濃度域で強
    酸処理して均質分散液を形成し、ついで過して残留す
    る湿潤ウイスカーケーキをそのままもしくは所定密度に
    圧縮して乾燥処理することを特徴とするSiCウイスカ
    ープリフォームの形成方法。
  2. 【請求項2】強酸処理して形成した均質分散液のpHを、
    4乃至6.5に調整する特許請求の範囲第1項記載のSi
    Cウイスカープリフォームの形成方法。
JP60096730A 1985-05-09 1985-05-09 SiCウイスカ−プリフオ−ムの形成方法 Expired - Lifetime JPH062566B2 (ja)

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JPS61256910A JPS61256910A (ja) 1986-11-14
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