JPH06256529A - 樹脂微粒子の製造方法 - Google Patents

樹脂微粒子の製造方法

Info

Publication number
JPH06256529A
JPH06256529A JP4137193A JP4137193A JPH06256529A JP H06256529 A JPH06256529 A JP H06256529A JP 4137193 A JP4137193 A JP 4137193A JP 4137193 A JP4137193 A JP 4137193A JP H06256529 A JPH06256529 A JP H06256529A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
aqueous solvent
solvent
particles
added
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4137193A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Matsuura
勲 松浦
Yasuharu Suda
康晴 須田
Katsuaki Makino
勝昭 槙野
Mitsuharu Murakami
光春 村上
Masahito Shimomura
雅人 下村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP4137193A priority Critical patent/JPH06256529A/ja
Publication of JPH06256529A publication Critical patent/JPH06256529A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂微粒子の製造方法に関する。 【構成】 第1の非水系溶媒中にカルボキシル基又はエ
ステル基を有するオレフィン系樹脂を溶解し、次いで該
樹脂に対して貧溶媒である第2の非水系溶媒を、該樹脂
の溶解度限度の直近まで添加したのち、該溶液を第2の
非水系溶媒中に添加して該樹脂を析出させて樹脂微粒子
を製造する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は充填材用、化粧用あるい
は例えば電子写真用液体トナーなどの色材用の樹脂微粒
子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の樹脂微粒子の製造方法としては、
粉砕法、重合法、析出法などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、粉砕法
では樹脂を5μm以下まで粉砕するには大きな粉砕エネ
ルギが必要であり、また所望の粒径の微粒子の収率が低
い。さらに粉砕による微粒子化では粒度分布が幅広くな
ること、及び粒子の形状が一定の形にならない等の欠点
がある。
【0004】又、重合法によって均一な粒径の樹脂粒子
を生成させた例はあるが、重合条件は極めて複雑であ
り、重合反応の調節が難かしい。さらに水系で重合した
微粒子をインキや塗料のビヒクル中あるいは非水溶媒中
に一次粒子で均一に分散させることは難かしい。さら
に、非水系での樹脂微粒子の重合例はいくつかあるが、
実用化までには至っていない。
【0005】樹脂の溶解度の温度依存性を利用して、非
水系で樹脂粒子を析出させる方法は、従来から知られて
いるが、粒径は10μm以上のものがほとんどである。
さらに、樹脂の溶媒による溶解度差を利用して、良溶媒
中に樹脂を溶解した溶液中に、該樹脂に対して貧溶媒を
添加して樹脂粒子を析出させる方法が知られているが、
析出した粒子は分散安定性が悪く、凝集・合体するため
分散安定な微粒子となりにくい。
【0006】本発明は上記技術水準に鑑み、従来法にお
けるような不具合のない樹脂微粒子の製造方法を提供し
ようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は第1の非水系溶
媒中にカルボキシル基又はエステル基を有するオレフィ
ン系樹脂を溶解し、次いで該樹脂に対して貧溶媒である
第2の非水系溶媒を、該樹脂の溶解度限度の直近まで添
加したのち、該溶液を第2の非水系溶媒中へ添加して、
該樹脂を析出させることを特徴とする樹脂微粒子の製造
方法である。
【0008】本発明において使用される樹脂はカルボキ
シル基又はエステル基を有するオレフィン系樹脂であっ
て、第1の非水系溶媒、例えばトルエン等の芳香族系や
メチルエチルケトンなどのケトン類系に対して可溶であ
り、第2の非水系溶媒たとえば直鎖又は分岐鎖脂肪族炭
化水素、ハロゲン化脂肪族炭化水素、脂肪族アルコール
等の非水溶媒に対して不溶又は難溶であるものが好まし
い。例えばエチレン酢酸ビニル共重合体、(メタ)アク
リル酸樹脂、スチレン(メタ)アクリル酸共重合体、エ
チレン(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体の部分ケン化物、エチレン(メタ)アクリ
ル酸エステル共重合体、ポリエステル、スチレン(メ
タ)アクリル酸エステル共重合体等がある。これらの中
から1種又は必要に応じて2種以上を混合して用いれば
よい。
【0009】また、使用する第1の溶媒と第2の溶媒と
は相溶性であることが好ましい。
【0010】なお、必要に応じて樹脂に着色剤(顔料又
は染料等)を添加してもよい。このとき、あらかじめ樹
脂に加熱混練等の手段により着色剤を添加しておくが、
本発明の製造工程中の樹脂溶解時又は樹脂析出開始前に
溶液中に着色剤を添加する等の手段によればよい。
【0011】また、必要に応じて分散剤を添加してもよ
い。このときの分散剤は第1の非水系溶媒にも、第2の
非水系溶媒にも可溶なものであればよい。例えば前記の
オレフィン系樹脂からなる高分子系化合物やソルビタン
脂肪酸エステルなどの非イオン系化合物又はこれらの混
合物がある。
【0012】
【作用】樹脂の溶解限度の直近にある溶液を、該樹脂に
対して貧溶媒である第2の非水系溶媒へ微小液滴で添加
することにより、該樹脂が析出するが、その際、析出し
た樹脂粒子の近傍又は周液の溶液は該樹脂に対して良溶
媒である第1の非水系溶媒がほとんど存在しないため、
析出樹脂粒子と良溶媒とが部分的に相溶することに起因
する析出樹脂粒子の融着とそれによる凝集・合体が抑制
されることとなり、粒径が10μm以下の樹脂微粒子が
形成する。その結果として、粉砕工程を経ることなく、
分散安定性のよい樹脂微粒子を非水系溶媒系中で形成す
ることが可能となった。
【0013】樹脂と第1の非水系溶媒、第2の非水系溶
媒の組み合せ、第2の非水系溶媒への添加速度、添加
量、温度、攪拌速度、さらに分散剤の種類、添加量等に
より析出する樹脂微粒子の粒径・形状は異なる。
【0014】
【実施例】
(実施例1)樹脂として、スチレン・メタアクリル酸エ
ステル樹脂(三洋化成社製、ハイマLTB500):5
部、第1の非水系溶媒として芳香族系溶媒であるトルエ
ン:45部、顔料としてカーボンブラック(三菱化成社
製、ダイヤブラックMA7):1部及び分散剤としてソ
ルビタン脂肪酸エステル(片山化学社製、SPAN8
5):0.1部をビーズミルで十分に混練したのち、こ
れをフラスコに投入し、これに第2の非水系溶媒である
イソパラフィン系炭化水素(エッソ石油社製、アイソパ
ーG)を40部投入して十分に攪拌して均質な分散溶液
とした。
【0015】この溶液を上記イソパラフィン系炭化水素
のみからなる第2の非水系溶媒:1909部中へ、該溶
媒を攪拌しながら徐々に全量を滴下し、上記顔料で着色
した樹脂微粒子を析出させた。この時の溶液中の樹脂微
粒子の割合は0.3重量%で、その平均粒径(メジアン
径)は2.780μmであった。
【0016】この実施例1で得られた樹脂微粒子の粒径
分布を図1に示す。図1において、右側の縦軸は粒子の
積算%で図中の曲線に対応し、左側の縦軸は各粒子径で
の頻度%で図中の棒グラフに対応している。メジアン径
は平均粒子径、比表面積は1cm3 あたりの粒子の表面
積である。粒子径%:10.00μm=0.0%は1
0.00μm以上の粒子が0%ということであり、%粒
子径:90.0%=1.884μmは1.884μm以
上の粒子が90%ということを表わす。
【0017】(実施例2)実施例1において、第2の非
水系溶媒をイソパラフィン系炭化水素(エッソ石油社
製、アイソパーG):504部、エチルアルコール:5
部に調合し、実施例1と同様の操作をし、樹脂微粒子を
析出させた。この時の溶液中の樹脂粒子の割合は1重量
%で、その平均粒径(メジアン径)は8.974μmで
あった。
【0018】この実施例で得られた樹脂微粒子の粒径分
布を図2に示す。図2は図1と同じ意義のものである。
【0019】(比較例)樹脂として、スチレン・メタア
クリル酸エステル樹脂(三洋化成社製、ハイマLTB5
00):5部、第1の非水系溶媒として芳香族系溶媒で
あるトルエン:45部、顔料としてカーボンブラック
(三菱化成社製、ダイヤブラックMA7):1部及び分
散剤としてソルビタン脂肪酸エステル(片山化学社製、
SPAN85):0.1部をビーズミルで十分混練した
のち、これをフラスコに入れ、これに第2の非水系溶媒
であるイソパラフィン系炭化水素(エッソ石油社製、ア
イソパーG)を40部投入して十分に攪拌して均質な溶
液とした。
【0020】この溶液へ上記イソパラフィン系炭化水
素:1909部を、溶液を攪拌しながら、徐々に全量を
滴下し、上記顔料で着色した樹脂微粒子を析出させた。
このときの溶液中の樹脂微粒子の割合は0.3重量%
で、その平均粒径(メジアン径)は実施例1,2と比べ
て大きく17.398μmであった。
【0021】この比較例で得られた樹脂微粒子の粒径分
布を図3に示す。図3は図1と同じ意義のものである。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、下記の効果を奏するこ
とができる。 粒径10μm以下の分散安定した樹脂微粒子が得ら
れる。 粉砕法と比べて粒径及び粒子形がそろって均一とな
り、又、重合法と比べて、樹脂微粒子の生成条件は制御
し易いため再現性がよく、又、従来の貧溶媒添加析出法
に比べて析出微粒子の粗大化が抑制される。 さらに、非水系溶媒において樹脂粒子を生成させる
ため、生成した微粒子をインキや塗料のビヒクル中ある
いは有機溶媒中に分散させるのが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例で得た樹脂微粒子の粒径分布
図表。
【図2】本発明の他の実施例で得た樹脂微粒子の粒径分
布図表。
【図3】本発明の比較例で得た樹脂微粒子の粒径分布図
表。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 光春 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 下村 雅人 神奈川県横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重工業株式会社基盤技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の非水系溶媒中にカルボキシル基又
    はエステル基を有するオレフィン系樹脂を溶解し、次い
    で該樹脂に対して貧溶媒である第2の非水系溶媒を、該
    樹脂の溶解度限度の直近まで添加したのち、該溶液を第
    2の非水系溶媒中へ添加して、該樹脂を析出させること
    を特徴とする樹脂微粒子の製造方法。
JP4137193A 1993-03-02 1993-03-02 樹脂微粒子の製造方法 Withdrawn JPH06256529A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4137193A JPH06256529A (ja) 1993-03-02 1993-03-02 樹脂微粒子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4137193A JPH06256529A (ja) 1993-03-02 1993-03-02 樹脂微粒子の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06256529A true JPH06256529A (ja) 1994-09-13

Family

ID=12606575

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4137193A Withdrawn JPH06256529A (ja) 1993-03-02 1993-03-02 樹脂微粒子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06256529A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014192607A1 (ja) * 2013-05-31 2014-12-04 東レ株式会社 エチレン-ビニルアルコール系共重合体微粒子およびそれを含有する分散液と樹脂組成物並びにその微粒子の製造方法
WO2018142726A1 (ja) 2017-02-01 2018-08-09 東洋インキScホールディングス株式会社 前処理液、及び前記前処理液を含むインキセット

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014192607A1 (ja) * 2013-05-31 2014-12-04 東レ株式会社 エチレン-ビニルアルコール系共重合体微粒子およびそれを含有する分散液と樹脂組成物並びにその微粒子の製造方法
CN105263992A (zh) * 2013-05-31 2016-01-20 东丽株式会社 乙烯-乙烯醇系共聚物微粒子、及含有其的分散液和树脂组合物、以及该微粒子的制造方法
US10125252B2 (en) 2013-05-31 2018-11-13 Toray Industries, Inc. Ethylene-vinyl alcohol copolymer microparticles, dispersion liquid and resin composition containing same, and method of producing said microparticles
WO2018142726A1 (ja) 2017-02-01 2018-08-09 東洋インキScホールディングス株式会社 前処理液、及び前記前処理液を含むインキセット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1048890A (ja) トナーの製造方法
JPH06332257A (ja) 重合トナーの製造方法
WO2007054467A1 (en) Polymeric colour electrophotographic toner compositions and process of preparing polymeric electrophotographic toner composition
JPH06256529A (ja) 樹脂微粒子の製造方法
JP2877284B2 (ja) ポリマー微粒子製造方法
JP3238720B2 (ja) トナー
CN102640060B (zh) 基于天然油的化学碳粉
JP2837091B2 (ja) 着色ポリマー微粒子の製造方法
JP3423594B2 (ja) 微粒子状着色組成物の製造方法、微粒子状着色組成物及びその用途
JPH0657006A (ja) 非水溶媒中でのポリマー微粒子の製法
JP2891634B2 (ja) ポリマーマイクロカプセルの製造方法
JP4522065B2 (ja) トナー粒子の製造方法
JPH06287313A (ja) 着色ポリマー微粒子の製造方法
JP3088535B2 (ja) 静電荷像現像用トナー
JP2015010175A (ja) 顔料分散方法、トナーの製造方法、顔料分散剤及び顔料分散液
JP4131068B2 (ja) 重合法トナーの製造方法
JP2779772B2 (ja) 懸濁重合法
JP2000284547A (ja) 湿式現像剤
JP3442809B2 (ja) 静電荷像現像用液体現像剤の製造方法
JPH0814715B2 (ja) 静電荷像現像用トナ−の製法
JPH09100303A (ja) 顔料被覆ポリマー微粒子の製造方法
JPH07258423A (ja) 非水溶媒中でのポリマー微粒子の製造方法
JPH06287310A (ja) 樹脂複合微粒子分散非水系溶媒懸濁液の製造方法
JPH03223872A (ja) 電子写真用トナー
JPH0586203A (ja) 非水系溶媒中での異形ポリマー微粒子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000509