JPH0625622U - スラスト玉軸受 - Google Patents

スラスト玉軸受

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JPH0625622U
JPH0625622U JP6705592U JP6705592U JPH0625622U JP H0625622 U JPH0625622 U JP H0625622U JP 6705592 U JP6705592 U JP 6705592U JP 6705592 U JP6705592 U JP 6705592U JP H0625622 U JPH0625622 U JP H0625622U
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JP
Japan
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balls
orbital
ball
ball bearing
thrust ball
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Application number
JP6705592U
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English (en)
Inventor
好信 久保田
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NTN Corp
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NTN Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スクロール圧縮機等における公転スクロール
部材を自転不能に支持するスラスト玉軸受において、ボ
ールの長寿命化および保持器の摩耗防止を図る。 【構成】 公転部材を自転することなく支持するスラス
ト玉軸受1において、ボール8をセラミックス製とす
る。公転運動を行う公転部材3は、固定部材2に近接対
面して配置する。これら固定部材2と公転部材3の対向
面に、それぞれ複数個の軌道凹部11を相対峙して形成
する。この相対峙する軌道凹部11,11間に前記のセ
ラミックス製のボール8を介在させる。また、各ボール
8を収容するポケット孔13が形成されたリング板状の
保持器12を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、スクロール圧縮機等に使用されて、公転スクロール部材等の公転 部材を、自転しないように支持するスラスト玉軸受に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スクロール圧縮機は、図4に示すように公転スクロール部材51および静止ス クロール部材52に螺旋状隔壁53,54を各々設け、両各壁53,54間に形 成される圧縮室55を、公転スクロール部材51の公転に伴って容積変化させる ことにより圧縮動作を行うものである。
【0003】 公転スクロール部材51は、自転を伴うことなく公転半径Eで公転させるもの であり、この自転阻止および公転支持のために、ボール56を公転スクロール部 材51と固定フレーム57との間に介在させている。これら公転スクロール部材 51および固定フレーム57には、ボール56の移動範囲を拘束する円形の軌道 凹部58が設けてあり、軌道凹部58の直径は、ボール56が円軌道で転がり自 在なように、公転半径Eに略等しく設計される。各ボール56は、円板状の保持 器59に形成したポケット孔60に遊嵌させる。 ボール56には、高炭素クロム軸受鋼製の鋼球や、それに表面硬化処理を施し て表面高度を高めた鋼球が使用されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
公転スクロール部材51には圧縮室55の圧縮ガス圧のために、大きな軸方向 荷重が作用し、この荷重がボール56と軌道凹部58の底面との接触面に加わる 。そのため、ボール56の摩耗や転がり疲れが生じ易い。また、ボール56の接 触面は、冷媒と冷凍機油の混合液で潤滑されており、潤滑性能に乏しい。これら のため、ボール56の長寿命化が問題となる。 さらに、ボール56は軌道凹部58内で円軌道で転がるが、高速回転する場合 、ボール56の遠心力のために、ボール56と保持器59のポケット内面との接 触面圧が大きなものとなり、保持器59の摩耗が生じ易い。この摩耗が進行する と、保持器59による各ボール56の相互の運動規制が不充分となる。
【0005】 この考案の目的は、ボールの長寿命化、および保持器の摩耗防止が図れるスラ スト玉軸受を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案は、公転部材を自転することなく支持するスラスト玉軸受において、 ボールをセラミックス製としたものである。この公転支持用のスラスト玉軸受は 、固定部材に近接対面して公転運動を行う公転部材を設け、これら固定部材と公 転部材の対向面に、それぞれ複数個の軌道凹部を相対峙して形成し、この相対峙 する軌道凹部間にボールを介在させた形式のものである。
【0007】
【作用】
セラミックス製のボールは、一般の鋼球に比べて転がり疲れ寿命が長く、硬度 が高くて耐摩耗性も優れている。また、セラミックスのボールは潤滑不良に対し ても損傷が生じ難く、長寿命化が期待できる。 さらに、保持器付きの軸受の場合は、次の作用が得られる。すなわち、ボール がセラミックスであるため、比重が小さく軽量であり、そのため高速回転時にお いても遠心力が小さく、ボールと保持器との接触面圧が緩和されて保持器の摩耗 が減少する。これによっても軸受が長寿命となる。
【0008】
【実施例】
この考案の一実施例を図1および図2に基づいて説明する。この実施例はスク ロール圧縮機に適用した例であり、スラスト玉軸受1は、各々固定部材および公 転部材となる固定フレーム2と公転スクロール部材3との間に設けられている。
【0009】 公転スクロール部材3は、中心部に突出した筒部3aが駆動軸4にニードル軸 受等の軸受5を介して回転自在に嵌合している。駆動軸4はモータ等の回転軸( 図示せず)に偏心して設けられて、回転軸の軸心となる公転中心Qの回りに公転 半径Eで公転駆動される。したがって、公転スクロール部材3は、駆動軸4と共 に公転中心Qの回りに公転半径Eで公転運動を行う。
【0010】 固定フレーム2と一体のハウジング6には、公転スクロール部材3の上面と対 面する固定スクロール部材(図示せず)が設けてあり、これら公転スクロール部 材3と固定スクロール部材とに各々設けた螺旋状隔壁(図示せず)の間で、スク ロール圧縮機の圧縮室が図4の例と同様に構成される。
【0011】 スラスト玉軸受1は、固定フレーム2および公転スクロール部材3に装着され た一対の対面するリング状軌道輪7,7と、これら軌道輪7,7の間に介在させ たボール8とを備える。一対の軌道輪7の対向面には、ボール8を転走させる円 形の軌道凹部11が周方向複数箇所に等配してある。各軌道凹部11のボール8 が転がり可能な円周軌道の直径eは、公転スクロール部材3の公転半径Eに略等 しく設定してある。
【0012】 各ボール8は、セラミックス製のものである。また、各ボール8は、図2のよ うにリング板状に形成した保持器12の周方向複数箇所の各ポケット孔13内に 配置してある。
【0013】 上記構成の動作を説明する。公転スクロール部材3は、駆動軸4の駆動により 、公転半径Eで公転運動をする。このとき、固定フレーム2と公転スクロール部 材3とは、軌道輪7,7間に介在したボール8を介して係合しており、ボール8 の転走範囲が局部的な軌道凹部11の内部に制限されるため、公転スクロール部 材3の自転が阻止される。すなわち、各ボール8は、公転スクロール部材3の公 転運動に伴って、両軌道輪7,7の円形の軌道凹部11内を、公転半径Eと等し い直径eの円周軌道で転走する。したがって、公転スクロール部材3は、固定フ レーム2に対して常に一定の角度関係を保ちながら公転運動をすることになり、 このような動作によりスクロール圧縮機の圧縮動作が行われる。
【0014】 圧縮ガス圧により、公転スクロール部材3には大きな軸方向荷重が作用し、こ の軸方向荷重がボール8と各軌道輪7,7との接触面に加わる。しかし、ボール 8はセラミックス製であるため、一般の鋼球に比べて転がり疲れ寿命が長く、ま た硬度が高くて耐摩耗性も優れている。 また、この種のスラスト玉軸受では、一般に潤滑状態は非常に厳しく、完全な 潤滑油膜の形成を期待することが難しい。しかし、ボール8がセラミックス製で あるため、潤滑不足によって金属ボールの場合のような凝着等の問題が発生せず 、損傷が生じ難い。このため、このような厳しい潤滑条件でも長寿命が期待でき る。
【0015】 さらに、ボール8がセラミックス製であるため、高速回転時においても、比重 が軽くて遠心力が小さく、ボール8と保持器12との接触面圧が緩和されて保持 器12の摩耗が減少する。これによっても軸受が長寿命となる。
【0016】 図3は他の実施例を示す。この例は、軌道凹部11′を円弧状断面の環状溝と したものである。このように軌道凹部11′の内面を円弧状断面に形成した場合 、ボール8との接触面積が広くなって接触面圧が低下し、そのため摩耗や転がり 疲れが生じ難くて軸受寿命がさらに向上する。
【0017】 なお、前記実施例では公転スクロール部材3の荷重を全てボール8で支持する ようにしたが、このスラスト玉軸受1とは別に滑り接触式のスラスト軸受(図示 せず)等を公転スクロール部材3と固定フレーム2との間に介在させても良い。 その場合、このスラスト玉軸受1は、主にボール8によって公転スクロール部材 3の自転阻止用に使用される。また、前記各実施例では軌道輪7を設けたが、公 転スクロール部材3や固定フレーム2に直接に軌道凹部11,11′を形成して も良い。保持器12は、必ずしも設けなくても良い。
【0018】
【考案の効果】
この考案の軸受は、公転部材を自転することなく支持するスラスト玉軸受にお いて、ボールをセラミックス製としたものであるため、ボールの転がり疲れ寿命 が長く、耐摩耗性にも優れ、また潤滑不良による損傷も生じ難い。そのため、ス クローク圧縮機等の厳しい荷重条件、潤滑条件で使用される場合にも、軸受の優 れた寿命が期待できる。 また、保持器付きの軸受の場合、次の効果が得られる。すなわち、ボールがセ ラミックス製であって軽量のため、高速回転時のボールの遠心力による保持器と ボールの接触面圧が小さく、保持器の摩耗が減少する。これによっても軸受寿命 が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例のスラスト玉軸受をスクロ
ール装置に組み込んだ状態を示す断面図である。
【図2】その保持器と下側の軌道輪との関係を示す平面
図である。
【図3】従来のスラスト玉軸受とスクロール装置との関
係を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1…スラスト玉軸受、2…固定フレーム(固定部材)、
3…公転スクロール部材(公転部材)、4…駆動軸、7
…軌道輪、8…ボール、11,11′…軌道凹部、12
…保持器
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】この考案の一実施例のスラスト玉軸受をスクロ
ール装置に組み込んだ状態を示す断面図である。
【図2】その保持器と下側の軌道輪との関係を示す平面
図である。
【図3】従来のスラスト玉軸受とスクロール装置との関
係を示す部分断面図である。
【図4】従来例の断面図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部材に近接対面して公転運動を行う
    公転部材を設け、これら固定部材と公転部材の対向面
    に、それぞれ複数個の軌道凹部を相対峙して形成し、こ
    の相対峙する軌道凹部間にボールを介在させたスラスト
    玉軸受において、前記ボールをセラミックス製としたこ
    とを特徴とするスラスト玉軸受。
JP6705592U 1992-08-31 1992-08-31 スラスト玉軸受 Pending JPH0625622U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6705592U JPH0625622U (ja) 1992-08-31 1992-08-31 スラスト玉軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6705592U JPH0625622U (ja) 1992-08-31 1992-08-31 スラスト玉軸受

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Publication Number Publication Date
JPH0625622U true JPH0625622U (ja) 1994-04-08

Family

ID=13333774

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JP6705592U Pending JPH0625622U (ja) 1992-08-31 1992-08-31 スラスト玉軸受

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