JPH06256211A - ウイルス感染・増殖抑制剤 - Google Patents

ウイルス感染・増殖抑制剤

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 化1または化2で示されるペプチドを有効成
分とするウイルス感染・増殖抑制剤。 【化1】 【化2】 【効果】 HIV、インフルエンザウイルスあるいはサ
イトメガウイルスの感染・増殖を抑制することができ、
これらのウイルスに基づく疾病の防御及び治療に有用で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ペプチド性のウイルス
感染・増殖抑制剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ウイルス感染による疾患の克服のため
に、これまで多くの努力がなされてきた。しかし近年、
世界的にも猛威をふるっているヒト免疫不全ウイルス
(HIV)や毎年流行するインフルエンザウイルスのよ
うにいまだ有効な予防法又は治療法の無いものもある。
ウイルス感染による疾患に対する治療法として抗ウイル
ス剤による化学療法がある。しかし現在のところ、全身
的に投与され明白な効果を示す抗ウイルス剤はほとんど
無い。その理由として、ウイルスは細胞内で増殖し、増
殖のための機能をほとんど細胞に依存している。つまり
ウイルスは感染後、その増殖を治療をすべき人体の構成
細胞自体の増殖機能を利用して行っている。従ってウイ
ルスの増殖を抑える化学物質の多くは細胞にも作用して
毒性を示すからである。抗ウイルス剤の問題点としては
上述のように薬剤の選択毒性が低いこと以外にもウイル
ス感染症の特徴から由来するいくつかの問題点がある。
特に急性・全身性のウイルス感染症では、症状が現れる
時期がウイルスの体内増殖のピークが過ぎてしまった後
なので、むしろウイルスの感染を阻止し増殖を抑制する
物質が求められている。この様にウイルスの感染を防御
する方法としてワクチンの予防接種による方法がある
が、この方法はしばしばアレルギー反応や種々の副作用
を示すことが知られており、しかもウイルスの変異に対
しては対処できないのが現実である。
【0003】この様な状況において、本発明者らは、ラ
クトフェリン(LF)、トランスフェリン、オボトラン
スフェリンなど鉄結合能を有するタンパク質が、インフ
ルエンザウイルスやサイトメガロウイルス(CMV)の
感染・増殖を抑制することを見出し特許出願を行った
(特開平2-233619) 。LFは乳中に分泌される鉄結合性
のタンパク質で抗菌活性があることが知られている。L
Fは、ヒト、ウシ由来の物質について詳細な研究が行わ
れており、ヒト、ウシLFともその全アミノ酸配列がす
でに決定されている(M.W. Rey,et al.,Nucleic acid R
es.,Vol.18,5288,1990および P.E.Mead et al., Nuclei
c acid Res.,Vol.18,7167,1990) 。特開平1-233226公報
にはラクトフェリン等の乳蛋白質を有効成分とする抗ウ
イルス剤が開示されており、この中にLFが外被性ウイ
ルスおよび非外被性ウイルスに対し有効であることが記
載されている。また最近、本発明者らは、HIVに対す
るこれら鉄結合性タンパク質の感染・増殖抑制効果につ
いても確認しLFを有効成分とするHIV感染・増殖抑
制剤について特許出願を行った(特願平4-220635) 。
【0004】この様に、LFなど鉄結合性タンパク質は
ウイルスの感染・増殖抑制効果をもつことが次第にあき
らかとなり、抗ウイルス剤として、その実用化が期待さ
れてきた。これらタンパク質が実際に感染・増殖抑制剤
として用いられるためには、体内に投与した場合抗原
性の点で問題が無いこと、大量に供給できることが必
要である。これらの鉄結合性タンパク質のうち、ウシL
Fやウシトランスフェリン、又は鶏卵から得られるオボ
トランスフェリンは大量に供給できるが人体内に投与し
た場合抗原性を示すという問題がある。一方、ヒトLF
は抗原性に関しては問題無いが大量に供給することが困
難である。上述した鉄結合性タンパク質のうちラクトフ
ェリンは、抗菌活性を有することが広く知られており、
最近LFのアミノ酸配列中に存在し、抗菌活性を示すペ
プチドが単離された。ヨーロッパ特許公報EP-0474506
号にはヒトまたはウシLF由来の抗菌活性を有するペプ
チドとして、化3、化4に示す物質が開示されている。
【0005】
【化3】
【0006】
【化4】
【0007】このペプチドを配列中に含む抗菌性ペプチ
ドがBellamy らによってラクトフェリシン(Lactoferri
cin)と命名されている(W.Bellamy et al. Biochim. Bi
ophys. Acta, 1121, 130-136 ,1992 )。これらのペプチ
ドはグラム陰性細菌、酵母、カビなどに対して抗菌作用
を有していることが知られているが、抗ウイルス作用に
ついては全く知られていない。
【0008】
【本発明が解決しようとしている課題】本発明者らは、
特開平2-233619号公報に開示されている鉄結合能を有す
るタンパク質のなかで最も強いウイルス増殖抑制活性を
持つLFについて、その活性部位を特定するためLFの
プロテアーゼ加水分解物からウイルス感染・増殖抑制効
果をもつペプチドを単離すること、又LFのフラグメン
トペプチドを化学的に合成し、そのウイルス感染・増殖
抑制効果を検討することなどを行った。その結果、ヒト
LFの場合、N末端側から20−37残基に相当するペ
プチドフラグメントが、ウシLFの場合同じくN末端側
から19−36残基に相当するペプチドフラグメント
が、LFのウイルス感染・増殖抑制活性の作用部位であ
ることをつきとめた。また合成ペプチドを用いた研究か
ら、S−S結合によるループ構造(ヒトLFの場合20
Cys-37Cys 、ウシLFの場合19Cys-36Cys )が、活性に
は必ずしも必須ではないこと、このペプチドループの
アミノ末端側がアセチル化されていることあるいはアミ
ノ酸残基が延長されていることは、このペプチドループ
のウイルス感染・増殖抑制活性に好ましい影響を与える
こと、このループのカルボキシル末端側がアミド化さ
れていることあるいはアミノ酸残基が延長されているこ
とは、このペプチドのウイルス感染・増殖抑制活性に好
ましい影響を与えること、などを見出した。
【0009】このペプチドループを含むLFフラグメン
トについては、これまで抗菌活性を示すこと(W. Bellam
y et al. Biochim. Biophys. Acta, 1121, 130-136 (19
92))あるいは(D. Legrand et al. Biochemistry, 31, 9
243-9251 (1992))が知られているが、これまでウイルス
の感染・増殖を抑制するという報告はなされていない。
本発明は、LFのアミノ酸配列中に存在するペプチド、
もしくはそのペプチドの配列を含むペプチド誘導体を有
効成分とするウイルス感染・増殖抑制剤を提供すること
を課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明で提供されるウイ
ルス感染・増殖抑制剤中の有効成分は、化5、化6で表
される化合物からなる。
【0011】
【化5】 (但しAは、水素原子、アセチル基または2個のアミノ
酸よりなるペプチドの残基のいずれかであり、Bは、水
酸基、アミド、アミノ酸5個よりなるペプチドの残基の
いずれかを示し、-S-S- 結合は、還元状態の-SH であっ
てもよい。)
【0012】
【化6】 但しCは、水素原子、アセチル基または2個のアミノ酸
よりなるペプチドの残基のいずれかであり、Dは、水酸
基、アミド、5個のアミノ酸よりなるペプチドの残基の
いずれかを示し、-S-S- 結合は、還元状態の-SH であっ
てもよい。またペプチド残基としては、A及びCは、Th
r-Lys-あるいはPhe-Lys-などが、またB及びDはIle-Ly
s-Arg-Asp-Ser-あるいはVal-Arg-Arg-Ala-Phe-等が好ま
しい残基として例示することができる。またこれらの薬
理的に許容される塩、例えば、塩酸基、酢酸塩等も用い
ることができる。
【0013】ヒト、またはウシ由来のLFの全アミノ酸
配列は(M.W. Rey,et al.,Nucleicacid Res.,Vol.18,52
88,1990 および P.E.Mead et al., Nucleic acid Re
s.,Vol.18,7167,1990) に記載されており、上記アミノ
酸配列のうち、Cys-Phe-Gln-Trp-Gln-Arg-Asn-Met-Arg-
Lys-Val-Arg-Gly-Pro-Pro-Val-Ser-Cys の配列は、ヒト
LFのアミノ酸配列の一次構造におけるN末端から20
─37番目の配列、Cys-Arg-Arg-Trp-Gln-Trp-Arg-Met-
Lys-Lys-Leu-Gly-Ala-Pro-Ser-Ile-Thr-Cys の配列はウ
シLFのアミノ酸配列の一次構造におけるN末端から1
9─36番目の配列を含んでいる。この構造は上述した
ように、本発明のウイルス感染・増殖抑制剤の活性を発
揮するために必須である。以下、本発明においては、発
明のウイルス感染・増殖抑制剤中の有効成分のLF由来
のアミノ酸配列を含む物質はウシLF(19-36) のように
ラクトフェリン中のアミノ酸配列の番号で記載する。本
発明のペプチドを得るためには、通常の化学合成による
方法、LFのプロテアーゼ分解物から分離する方法、遺
伝子組み換えによる方法などどれでも良い。例えば、化
3、化4の化合物を得るためには、上述のヨーロッパ特
許公報EP-0474506号に記載されたように、ヒトまたは
ウシLFをペプシンなどのプロテアーゼで処理後HPL
C処理により得ることができる。さらに、市販のペプチ
ドシンセサイザー等の合成装置を用いて直鎖状のペプチ
ドを合成した後、N末端側のアミノ酸残基をアセチル化
等の末端処理を行った後、フェリシアン化カリウム存在
下で酸化処理を行うことによりCys-Cys のS-S 結合によ
る環化操作を行い、目的とするペプチドを得ることがで
きる。
【0014】これらの、ペプチドまたはペプチド誘導体
は単独もしくは賦型剤、安定剤を添加して製剤化するこ
とができる。本発明のウイルス感染・増殖抑制剤は、経
口、注射、座剤として投与することができる。通常は、
成人1日当たり6〜30g を投与することにより効果を
示す。特に、本発明によるウイルス感染・増殖抑制剤は
ウイルス感染前24時間から感染後1時間の間に投与す
ることで効果的に作用させることができる。またこれら
ペプチドは従来から食品素材として用いられているタン
パク質の一部なので安全性の面でも問題無い。特にヒト
LF由来のペプチドフラグメントは、その抗原性が非常
に低いため実用上好ましい。以下に本発明によるウイル
ス感染・増殖抑制剤について実施例および実験例により
詳細に説明する。
【0015】
【実施例1】ヒトLF(20-37) 化7および〔20CysSH, 37CysSH〕ヒト
LF(20-37) の合成
【0016】
【化7】
【0017】ペプチドシンセサイザー431A (ABI 社)に
より、パラヒドロキシメチル フェノキシメチルポリス
チレン(HMP)樹脂を用い、9−フルオレニルメチル
オキシカルボニル(Fmoc)基をアミノ末端の保護基
として0.25mMスケールで直鎖保護ペプチドを合成し
た。得られたHMP樹脂結合保護ペプチド1250mgをフェ
ノール、1,2−エタンジチオール、チオアニソール存
在下、トリフルオロ酢酸(TFA)によりペプチドのH
MP樹脂からの切り離しと保護基の除去を同時に行っ
た。減圧濃縮によりTFAを除去した後、エチルエーテ
ルで粗ペプチドを結晶化させ、これを5%酢酸に溶解し
凍結乾燥を行った。得られた直鎖粗ペプチド500mg
は、HPLC〔カラム:オクタデシル4PW(21.5×15
0mm)(東ソー社),溶出: 0.1%TFAを含む水−アセト
ニトリルにてグラジエント溶出〕により精製し直鎖精製
ペプチド〔20CysSH, 37CysSH〕ヒトLF(20-37)340mgを
得た。S−S結合による環化反応は、フェリシアン化カ
リウム存在下空気酸化により行い、前述と同様の方法で
HPLCによる精製を行った。得られた環状精製ペプチ
ド35mgの純度は、HPLCによる分析の結果93%で
あった。エルマン法により遊離のSH基が無いこと、お
よび質量分析により単量体であることを確認した。
【0018】
【実施例2】ヒトLF(18-48) 化8および〔20CysSH, 37CysSH〕ヒト
LF( 18-42)の合成
【0019】
【化8】
【0020】実施例1と同様の方法でペプチドシンセサ
イザー 431A (ABI社)により合成し、純度94%の直鎖
ペプチド420mg、純度96%の環状ペプチド38mgを
得た。
【0021】
【実施例3】N−アセチル−ヒトLF(20-37) −アミド(Ac-ヒトLF
(20-37)-NH2)化9の合成
【0022】
【化9】
【0023】ペプチドシンセサイザー431A(ABI社) より
ベンズヒドリルアミン樹脂を用いて3ブチルオキシカル
ボニル(t-Boc) 基をアミノ末端の保護基として0.25mM
スケールで合成を行った。縮合反応をすべて終えた後、
アミノ末端のt-Boc 基を除去し、無水酢酸でこれをアセ
チル化した。HF処理によりペプチドの樹脂からの切り
離しと保護基の除去を同時に行った。減圧濃縮によりH
Fを除去し目的の粗Ac−ヒトLF(20-37)-NH2 を得
た。この粗ペプチドを実施例1と同様にしてHPLCで
精製し、フェリシアン化カリウム存在下空気酸化により
S−S結合による環化反応を行い、さらにHPLCで精
製した。純度91%の環状ペプチド18mgを得た。
【0024】
【実施例4】ウシLF(19-36) 化10の合成
【0025】
【化10】
【0026】実施例1と同様の方法で合成し、純度94
%の環状ペプチド40mgを得た。
【0027】
【実施例5】ウシLF(17-41) 化11および〔19CysSH, 36CysSH〕ウ
シLF(17-41) の合成
【0028】
【化11】
【0029】実施例1と同様の方法で合成し、純度91
%の精製直鎖状ペプチド〔19CysSH,36CysSH〕ウシLF
(17-41) を380mgおよび純度95%の環状ペプチド2
8mgを得た。
【0030】
【実施例6】N−アセチル−ウシLF(19-36) −アミド(Ac−ウシ
LF(19-36)-NH2)の化12の合成
【0031】
【化12】
【0032】実施例3と同様の方法で合成し、純度92
%の直鎖ペプチド405mgおよび純度95%の環状ペプ
チド19mgを得た。
【0033】
【実施例7】ウイルス感染、増殖抑制剤の製造 本実施例においては、上記実施例1〜6の方法により得
ることのできたペプチドの注射製剤の生産例を示した。
これらの注射製剤は、静注に用いられる。 (1) ヒトLF(20-37) 100mg ヒト血清アルブミン 100mg 上記組成をpH7.0 の0.01MのPBSで溶解し、全量を
20mlに調整し滅菌後、バイアル瓶に2mlずつ分注し、
凍結乾燥密封した。 (2) ヒトLF(18-42) 100mg ツイーン80 1mg ヒト血清アルブミン 100mg 上記組成を注射用生理食塩水に溶解し、全量を20mlに
調整し、滅菌後、バイアル瓶に2mlずつ分注し、凍結乾
燥密封した。
【0034】 (3) Ac−LF(20-37)-NH2 100 mg ツイーン80 2 mg ソルビトール 4 g 上記組成をpH7.0 の0.01MのPBSで溶解し、全量を
20mlに調整し、滅菌後、バイアル瓶に2mlずつ分注
し、凍結乾燥密封した。 (4) ウシLF(19-36) 4 g ツイーン80 2 mg グリシン 2 g 上記組成を注射用生理食塩水に溶解し、全量を20mlに
調整し、滅菌後、バイアル瓶に2mlずつ分注し、凍結乾
燥密封した。 (5) ウシLF(17-41) 2 g ツイーン80 1 mg ソルビトール 2 g グリシン 1 g 上記組成を注射用生理食塩水に溶解し、全量を20mlに
調整し、滅菌後、バイアル瓶に2mlずつ分注し、凍結乾
燥密封した。 (6) Ac−ウシLF(19-36)-NH2 4 g ソルビトール 4 g ヒト血清アルブミン 50 mg 上記組成をpH7.0 の0.01MのPBSで溶解し、全量を
20mlに調整し、滅菌後、バイアル瓶に2mlずつ分注
し、凍結乾燥密封した。
【0035】
【発明の効果】本発明の実施により、ウイルス感染・増
殖抑制剤が提供される。本発明によるウイルス感染・増
殖阻止作用のある組成物の作用効果を要約すると次のと
おりである. (1)ウイルスの感染を防ぐことができ,また,既感染
者に対しては,体内でさらにウイルスが増殖して感染細
胞が増加することを防ぐことができる. (2)すでに通常食品として摂取している成分を有効成
分とする組成であるため,投与することによる副作用の
心配が少ない. (3)低分子であるため、LFなど鉄結合性タンパク質
に比べ化学合成方法などで比較的容易にしかも大量に調
製できる。ゆえに特定の患者の治療に使用が限定される
ことがなく,広くウイルスの感染・増殖を予防すること
もできる.本発明のウイルス感染・増殖抑制剤は、イン
フルエンザあるいはエイズの予防または治療や臓器移植
の際のサイトメガロウイルスの感染防御に有用である。
【0036】以下に実験例により本発明の効果を詳細に
説明する。
【実験例1】LF由来ペプチドのHIV感染・増殖抑制活性の測定 (方法) HIVの一株であるHTLV−III B 持続感染
株であるMOLT−4/HTLV−III B 細胞の培養上
清をウイルス液として用いた。上清は−80℃に保存し
た。検定に用いる細胞はヒトT細胞系のMT−4を用い
た。MT−4は10%牛胎児血清(FCS)を含むRP
MI 1640 培地を用いて継代した。試料(LF由来ペプ
チド)は、培地(RPMI 1640)に溶解し目的の濃度と
して細胞に1ml添加した。60分間インキュベートした
後、HIVをmoi(細胞/感染ウイルス比)=0.01となる
ようにMT−4細胞に感染させ、3×105 細胞/mlに
調製した細胞液の1mlを加えた。細胞を3日間培養後、
HIV感染細胞を間接蛍光抗体法を用いて測定した。H
IV感染細胞は、HIV感染患者血清を一次抗体とした
間接蛍光抗体法で測定した。蛍光顕微鏡下で細胞500
個以上を観察し、蛍光染色された細胞の割合を算出し
た。なお、陽性コントロールとして試料を加えずに培養
したHIV感染MT−4細胞、陰性コントロールとして
ウイルス液を添加しない細胞培養を同時に行った。 (結果)実験結果を表1に示した。結果は染色された細
胞の割合を示している。いずれのペプチドもLFと同レ
ベルの活性を有していた。なお、陽性コントロールのH
IV感染MT−4細胞の染色率は26.0%,HIVを添加
していないMT−4細胞の染色率は0%であった。
【0037】
【表1】 ラクトフェリンおよびラクトフェリン由来ペプチドのHIV感染・増殖抑制効果 ──────────────────────────────────── 添加濃度(μg /ml) 試 料 ────────────────────────── 1000 500 250 125 63 ──────────────────────────────────── ヒトLF 3.1 5.8 7.3 8.6 17 ヒトLF(20-37) 4.4 6.0 8.9 10.9 19 ヒトLF(18-42) 1.1 2.9 6.7 8.8 17 〔20CysSH, 37CysSH〕ヒトLF(18-42) 1.4 3.1 6.2 8.5 17 Ac−ヒトLF(20-37)NH2 3.9 4.5 7.7 9.8 18 ウシLF 3.6 4.8 6.2 8.0 18 ウシLF(19-36) 4.8 5.9 8.9 9.9 20 ウシLF(17-41) 1.0 2.7 5.9 7.9 17 〔19CysSH, 36CysSH〕ウシLF(17-41) 1.2 2.9 6.4 8.3 19 Ac−ウシLF(19-36)NH2 3.6 5.0 6.1 8.8 17 ──────────────────────────────────── 単位%
【0038】
【実験例2】LF由来ペプチドのインフルエンザウイルスに対する感
染・増殖抑制効果 (方法)インフルエンザウイルスに対するLF由来ペプ
チドの感染・増殖抑制効果は、ウイルス実験学総論、国
立予防衛生研究所学友会編、P.113-129 丸善(1973) に
従い、ふ化鶏卵内培養法によって行った。ヒトLF、ウ
シLFおよび実施例1−6で調製したペプチドを1mg/
mlの濃度となるように生理食塩水に溶解し、濾過滅菌し
た。卵令10日のふ化鶏卵50個を5個ずつ10群にわ
け、コントロール群には生理食塩水のみを、他の群には
試料溶液100μlを尿液腔内に接種した。3時間後、
各ふ化鶏卵にインフルエンザウイルスA/PR/8/3
4のウイルス液100μlを尿液腔内に接種した。なお
ここで用いたウイルス量は、尿液腔内に接種した後採取
した尿液を64倍希釈した溶液で赤血球凝集(HA)反
応を示すことのできるウイルス量である。2日後それぞ
れの卵を氷室中で一夜静置しその後尿液を採取した。得
られた尿液を生理食塩水で段階的に希釈しこれにヒヨコ
安定化赤血球(武田薬品)を加え、HA反応を行うこと
でウイルスを定量した。 (結果)実験結果を表2に示す。インフルエンザウイル
スの感染・増殖抑制率は、ウイルスのみを接種した群の
ウイルス量を100とした時の各群のウイルス量から算
出している。値は各群ごとの平均値で示している。いず
れのペプチドもLFと同レベルの活性を有していた。
【0039】
【表2】 ラクトフェリンおよびラクトフェリン由来ペプチドのインフルエンザ ウイルスに対する感染・増殖抑制効果 ──────────────────────────────── 試 料 抑制率(%) ──────────────────────────────── ヒトLF 87.5 ヒトLF(20-37) 75.0 ヒトLF(18-42) 96.9 〔20CysSH, 37CysSH〕ヒトLF(18-42) 96.0 Ac−ヒトLF(20-37)-NH2 93.7 ウシLF 87.5 ウシLF (19-36) 50.0 ウシLF(17-41) 93.7 〔19CysSH, 36CysSH〕ウシLF(17-41) 92.0 Ac−ウシLF(19-36)-NH2 87.5 ────────────────────────────────
【0040】
【実験例3】LF由来ペプチドのCMVに対する感染・増殖抑制効果 (方法)LF由来ペプチドを2%血清添加MEM培地に
5mg/mlとなるように溶解し、濾過滅菌しストック溶液
とした。このストック溶液を必要に応じて2%血清添加
MEM培地により希釈して用いた。ヒト胎児繊維芽細胞
(HEL細胞)を試料を含む2%血清添加MEM培地に
懸濁させ10分間インキュベートした。遠心分離により
細胞を取り出しさらに2%血清添加MEM培地で細胞を
2回洗浄した後、細胞を2%血清添加MEM培地に懸濁
させた。これにヒトサイトメガロウイルス〔ヒトCMV
(Tanaka株)〕を添加し、24時間培養後、ヒト
CMV陽性血清で蛍光染色し細胞へのヒトCMVの吸着
能力を測定した。 (結果)表3、4に結果を示す。結果は1カバースリッ
プあたりの蛍光染色細胞の数から判定した。いずれのペ
プチドもLFと同様の感染・増殖抑制効果を示した。
【0041】
【表3】 LF由来ペプチドのヒトCMVに対する感染・増殖抑制効果 ─────────────────────────────── 試 料 ヒトCMV感染抑制率(%) ─────────────────────────────── ヒトLF 94.8 ヒトLF(20-37) 94.0 ヒトLF(18-42) 95.7 〔20CysSH, 37CysSH〕ヒトLF(18-42) 100.0 Ac−ヒトLF(20-37)-NH2 96.1 ウシLF 95.7 ウシLF(19-36) 93.9 ウシLF(17-41) 95.7 〔19CysSH, 36CysSH〕ウシLF(17-41) 100.0 Ac−ウシLF(19-36)-NH2 96.5 ───────────────────────────────
【0042】
【表4】 ヒトLF(18−42)のヒトCMVに対する 濃度依存的感染・増殖抑制効果 ──────────────────────── 濃度(mg/ml) 抑制率(%) ──────────────────────── 0.04 14.7 0.1 34.9 0.2 45.0 0.4 51.9 1.0 86.0 2.0 96.1 ────────────────────────
【0043】
【実験例4】in vivo におけるサイトメガロウイルス感染防御試験 (方法)4週齢雄のBalbc/AJclマウス(1群10匹)を
用いた。リン酸緩衝生理食塩水(PBS)に試料を溶か
し、マウス腹腔内に投与した。24時間後、1×106
PFUのマウスサイトメガロウイルス(マウスCMV)
を腹腔内に投与し、10日後のマウスの生存率で感染防
御効率を評価した。 (結果)表5に結果を示した。本発明によるペプチドは
0.1 g/体重kg以上の投与でマウスCMVに対して感染
防御効果をもつことが明らかとなった。
【0044】
【表5】 in vivoにおけるマウスCMV感染防御試験 ──────────────────────────────── 試 料 投与量(g /体重kg) 生存率(%) ──────────────────────────────── ポジティブコントロール ── 100 ネガティブコントロール ── 0 ヒトLF(18-42) 0.02 20 0.05 50 0.10 100 0.50 100 ウシLF(17-41) 0.02 30 0.05 60 0.10 100 0.50 100 ────────────────────────────────
【0045】
【実験例5】サイトメガロウイルス感染防御試験、投与時期の検討 (方法)4週齢雄のBalbc/AJclマウス(1群10匹)を
用いた。リン酸緩衝生理食塩水(PBS)に試料を溶か
し、マウス腹腔内に投与した。24時間後、1×106
PFUのマウスサイトメガ ウイルス(マウスCMV)
を腹腔内に投与し、10日後のマウスの生存率で感染防
御効率を評価した。試料の投与時期はウイルスの投与時
間を基準として、48時間前、24時間前、6時間前、
1時間前、投与直後、1時間後、6時間後とした。 (結果)表6に結果を示した。本発明によるペプチドの
投与時期は、感染前24時間から感染1時間後に投与す
ることが最も効果的であった。
【0046】
【表6】 投与時期によるマウスCMV感染防御試験 ────────────────────────────────── 試 料 投与量 投与時期 生存率(%) (g /体重kg) (時間)* ────────────────────────────────── ポジティブコントロール ── ─── 100 ネガティブコントロール ── ─── 0 ヒトLF(18-42) 0.10 −48 60 0.10 −24 100 0.10 − 6 100 0.10 − 1 100 0.10 0 100 0.10 + 1 100 0.10 + 6 60 ────────────────────────────────── *投与時点を基準にした時間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 重明 神奈川県綾瀬市小園1431−6 (72)発明者 堂迫 俊一 埼玉県浦和市北浦和5−15−39−616 (72)発明者 川崎 功博 埼玉県川越市笠幡4881−21 (72)発明者 内田 俊昭 埼玉県川越市新宿町5−11−3 雪印乳業 独身寮

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化1で表されるペプチド及びその薬理的
    に許容される塩を有効成分とするウイルス感染・増殖抑
    制剤。 【化1】 但しAは、水素原子、アセチル基または2個のアミノ酸
    よりなるペプチドの残基のいずれかであり、Bは、水酸
    基、アミド、5個のアミノ酸よりなるペプチドの残基の
    いずれかを示し、-S-S- 結合は、還元状態の-SH であっ
    てもよい。
  2. 【請求項2】 化2で表されるペプチド及びその薬理的
    に許容される塩を有効成分とするウイルス感染・増殖抑
    制剤。 【化2】 但しCは、水素原子、アセチル基または2個のアミノ酸
    よりなるペプチドの残基のいずれかであり、Dは、水酸
    基、アミド、5個のアミノ酸よりなるペプチドの残基の
    いずれかを示し、-S-S- 結合は、還元状態の-SH であっ
    てもよい。
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