JPH0625604U - ブレーキ装置付ロッドレスシリンダ - Google Patents

ブレーキ装置付ロッドレスシリンダ

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JPH0625604U
JPH0625604U JP6754192U JP6754192U JPH0625604U JP H0625604 U JPH0625604 U JP H0625604U JP 6754192 U JP6754192 U JP 6754192U JP 6754192 U JP6754192 U JP 6754192U JP H0625604 U JPH0625604 U JP H0625604U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブレーキ装置付ロッドレスシリンダのシリン
ダの初期調整時等において、所定圧以上のエアをスライ
ドテーブル内のエア室に供給し続けなくても、ブレーキ
を開放状態に維持できるようにすることを課題とする。 【構成】 ブレーキ装置付ロッドレスシリンダにおい
て、スライドテーブル内にマニュアルプレートが回転自
在に配設され、マニュアルプレートに複数のフック部が
形成され、スライドテーブル内に配設された複数のブレ
ーキホルダに環状係合溝が形成され、ブレーキ開放時に
マニュアルプレートのフック部とブレーキホルダの環状
係合溝とが係合可能とされるようにした。ブレーキを開
放し、マニュアルプレートを回転させると、マニュアル
プレートの複数のフック部とブレーキホルダの複数の環
状係合溝とが係合する。この係合によりブレーキホルダ
の移動が停止される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、各種機械の作動部材等を作動させるために用いられ、スライドテー ブル停止用のブレーキ装置を有するロッドレスシリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、スライドテーブルがシリンダチューブ上に摺動自在に保持され、 ブレーキ板がスライドテーブル内を挿通されてブレーキ板両端がシリンダチュー ブ両端部に固定され、スライドテーブルにブレーキ板を挟圧するブレーキ装置が 内設され、シリンダチューブの駆動部の側部に上端が開口したスリットが形成さ れ、スリット内にエア供給用チューブが収納され、エア供給用チューブの一端が スライドテーブルに連結されると共にエア供給用チューブの他端がシリンダチュ ーブ端部に連結されたブレーキ装置付ロッドレスシリンダについて実用新案登録 出願(実願平4−6553号)をした。
【0003】 従来の前記未公開のブレーキ装置付ロッドレスシリンダにおいては、シリンダ の初期調整時等にブレーキを開放状態に維持するため、所定圧以上のエアをスラ イドテーブル内のエア室に供給し続けてければならなかった。そのため、シリン ダの初期調整に長時間を要するときにはエネルギーの浪費となり、またエア室に エアが供給し続けられているので、作業上の制約があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、従来の前記欠点を解消するものであって、シリンダの初期調整時等 において、所定圧以上のエアをスライドテーブル内のエア室に供給し続けなくて も、ブレーキを開放状態に維持できるようにすることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前記課題を達成するために、ブレーキ装置付ロッドレスシリンダに おいて、スライドテーブル内にマニュアルプレートが回転自在に配設され、マニ ュアルプレートに複数のフック部が形成され、スライドテーブル内に配設された 複数のブレーキホルダに環状係合溝が形成され、ブレーキ開放時にマニュアルプ レートのフック部とブレーキホルダの環状係合溝とが係合可能とされるようにし た。 なお、マニュアルプレートはスライドテーブルのエア室その他の箇所に配置さ れる。また、マニュアルプレートのフック部の1つに突出部が形成され、マニュ アルプレートの側部にマニュアルロッドが往復動自在に配設され、マニュアルロ ッドのロッド溝と突出部とが係合されるようになすことができる。
【0006】
【作用】
従来と同様にしてブレーキを開放し、マニュアルプレートを回転させると、マ ニュアルプレートの複数のフック部とブレーキホルダの複数の環状係合溝とが係 合する。この係合によりブレーキホルダの移動が停止される。
【0007】
【実施例】
図1〜図8を用いて、本考案の第1実施例のブレーキ装置付ロッドレスシリン ダについて説明する。図1は第1実施例のブレーキ装置付ロッドレスシリンダの 一部横断側面図であり、図2はブレーキ装置付ロッドレスシリンダの一部横断( 図1のA−A線断面)平面図である。図3は図1のB−B線断面図でブレーキ作 動(マニュアル・オフ)状態を示し、図4は図1のB−B線断面図でブレーキ開 放(マニュアル・オン)状態を示す。図5は図1のA−A線断面図でマニュアル ・オフ状態を示し、図6は図1のA−A線断面図でマニュアル・オン状態を示す 。図7はブレーキ装置付ロッドレスシリンダのマニュアルプレートの平面図であ り、図8はブレーキ装置付ロッドレスシリンダのブレーキホルダの側面図である 。 シリンダチューブ(軌道台)1の両端に第1ヘッドカバー4及び第2ヘッドカ バー5が連設され、シリンダチューブ1上にガイド6,7を介してスライダー2 が摺動自在に支持され、スライダー2はシリンダチューブ1のロッドレスシリン ダ35によって移動される。スライダー2の上部にスライダカバー3が連設され、 スライダー2とスライダカバー3との間に形成される空間に、第1ダイヤフラム 装置14、ダイヤフラムプレート53,第2ダイヤフラム装置15が挿入され、それら の周縁部がスライダー2とスライダカバー3とにより挟持される。ブレーキホル ダー20には下方から順に間隔をおいて小径部27、環状係合溝28及び環状溝29が形 成され(図8参照)、ダイヤフラムプレート53の4つの孔に気密状態でブレーキ ホルダー20がそれぞれ挿通される。ブレーキホルダー20の下部の小径部27に第1 ダイヤフラム装置14が、またブレーキホルダー20の上部の環状溝29に第2ダイヤ フラム装置15がそれぞれ気密状態で嵌合、連結され、環状係合溝28には後記のマ ニュアルプレート62が係合可能とされる。第1ダイヤフラム装置14及び第2ダイ ヤフラム装置15の下側に第1エア室25及び第2エア室26がそれぞれ形成され、第 1エア室25の下方であって、スライダー2の上面に4個のブレーキ室10が形成さ れる。スライダー2及びスライダカバー3の連設されたものをスライドテーブル 16と称することとする。
【0008】 ブレーキ板8が、シリンダチューブ1の上方に配置されて、スライドテーブル 16のブレーキ室10内に挿通され、ブレーキ板8の両端が第1ヘッドカバー4及び 第2ヘッドカバー5の上部の部材に固定される。ブレーキ室10において、ブレー キ板8の上下に各一対のブレーキシュー12・13が配設され、上ブレーキシュー12 はブレーキホルダ−20にボルト22によって固定され、下ブレーキシュー13はブレ ーキ室10の底面(スライダー2)にボルト23によって固定される。ブレーキホル ダ−20の下方部はスライダー2の凹部内に摺動自在かつ気密状態で嵌合され、ブ レーキホルダ−20の上部のスプリングホルダー18はスライダカバー3の凹部内に 摺動自在に嵌合されており、ブレーキホルダ−20は、ずれたり、ふらついたりす ることがない。第1ダイヤフラム装置14及び第2ダイヤフラム装置15の第1ダイ ヤフラム37及び第2ダイヤフラム38の外周部は、スライダー2とダイヤフラムプ レート53との間及びダイヤフラムプレート53とスライダカバー3との間にそれぞ れ挟持され、第1ダイヤフラム37及び第2ダイヤフラム38の各々の内周部は2枚 のダイヤフラムシェルによって挟持される。ブレーキホルダ−20の上面に、上方 が開放された環状孔が形成され、この環状孔内にスプリング31が挿入され、スプ リング31の上端はスライダカバー3の内面上壁に接触し、第1,第2ダイヤフラ ム装置14,15に下方向の弾発力を加える。
【0009】 シリンダチューブ1内のロッドレスシリンダ35の両側に、縦長で上端が開口し たスリット33及び34がシリンダチューブ1に沿って形成され、スリット34内にエ アチューブ36等が収納、配設される。スライダー2の下面でスリット34内に突出 する部分に、ジョイント39が連結される。ジョイント39内の通路と第1エア室25 ・第2エア室26とを連通させるエア流路41がスライダー2及びスライダカバー3 内に形成される。エアチューブ36の一端はジョイント39内の通路に継手を用いて 連結され、エアチューブ36の他端は第1ヘッドカバー4のエア供給口47に継手を 用いて連結される。なお、同様にして、第1ダイヤフラム装置14・第2ダイヤフ ラム装置15の上側の室にもエアを供給することができる。スライダカバー3の上 面の大部分はカバー48によって覆われ、シリンダチューブ1の下部にはロッドレ スシリンダ35へエアを供給するためのエア通路51,52が配設される。
【0010】 シリンダチューブ1の中央部に断面円形のエア流路42が形成され、エア流路42 の上部には所定幅のスリットが形成される。スリットの上面及び下面は可撓性の 上帯状体43及び下帯状体44によってシールされ、上帯状体43及び下帯状体44の両 端は第1ヘッドカバー4及び第2ヘッドカバー5に固定される。下帯状体44の下 面に作用するエアの圧力により、下帯状体44はスリット下部の溝に圧入され、エ ア流路42内のエアの漏洩を防ぐ。上帯状体43はスリットよりも相当に幅が広く、 幅広の上帯状体43がスリット上面を広く覆って、異物のスリットへの侵入を防止 する。スライダー2の凹溝にポートガイド46の上部が挿入、連結され、凹溝の両 端にはスクレーパ54が連結される。エア流路42において、ポートガイド46の下端 にスライドブロック55が連結される。ポートブロック45はスライドテーブル16に 連結されているので、ポートガイド46がエア流路42内を移動すると、ポートブロ ック45,スライドテーブル16が移動する。スライドブロック55の両端部にはウエ アリング57、ピストンカバー58が連結され、ピストンカバー58には外側が開口さ れた盲孔59が形成される。エア流路42の両端壁に筒状突起60が突出され、筒状突 起60内の流路は制御弁を介してエア源又は大気に連通される。盲孔59と筒状突起 60によって、スライドブロック55のストローク端における緩衝が行われる。
【0011】 スライドテーブル16の第2エア室26内でダイヤフラムプレート53の上側に、平 面視で略卍形のマニュアルプレート62が配設される。図1に明示されるように、 フランジ付のマニュアルボルト63には、フランジの下側に中径部,小径のねじ部 が一体に連設され、マニュアルボルト63の上側の中心部に6角形の工具係合用の 盲穴が開口されている。マニュアルボルト63の中径部がマニュアルプレート62の 中心孔64に嵌合され、かつマニュアルボルト63の小径部がダイヤフラムプレート 53の中心部ねじ孔65に螺合され、マニュアルプレート62は回転自在の状態で保持 される。マニュアルプレート62の構造については、中心部から四方(複数の方向 )へ所定距離だけ延び、そこから平面視で右方へ延びる鉤形部66が4個(複数個 )形成され、各鉤形部66の右側(中心から見て右側)に略半円状のフック部67が 形成され、フック部67はブレーキホルダー20の環状係合溝28に係合し易い形状と される。また、4個の鉤形部66の内の1個の外方部には、操作用の突出部68が形 成される。なお、ここでは、第2エア室26内にマニュアルプレート62が配設され ているが、マニュアルプレート62を第1エア室25内に配設してもよい。
【0012】 スライドテーブル16内でマニュアルプレート62の側部に、シリンダチューブ1 の軸線方向に対して平面視で直角方向に延びる挿通孔70が形成され、挿通孔70の 一方端は止め栓72が螺合され密封される。挿通孔70の他方端には雌ねじ74が形成 され、基端部に雄ねじ79が形成されたマニュアルロッド69が、挿通孔70の他方端 から挿入され、マニュアルロッド69が一方向(締めつけ方向)に回転されて雌ね じ74に螺合される。マニュアルロッド69の後端に6角形の工具係合用の盲穴が開 口され、この盲穴に工具を嵌合させてマニュアルロッド69を他方向(ゆるみ方向 )に回転させると、マニュアルロッド69の基端部の雄ねじ79と雌ねじ74との螺合 が外される。挿通孔70の他方端側の環状凹溝にシール73が配設され、挿通孔70と マニュアルロッド69との間が密封される。マニュアルロッド69の中程に環状のロ ッド溝71が形成され、ロッド溝71にマニュアルプレート62の突出部68が係合され る。通常時には、マニュアルプレート62は図5に示す位置(マニュアルプレート 62のフック部67とブレーキホルダー20の環状係合溝28とが係合しない位置)にあ って、ブレーキを作動させることができる。
【0013】 第1実施例のブレーキ装置付ロッドレスシリンダのマニュアルプレート62の機 能について説明する。例えば、ブレーキ装置付ロッドレスシリンダの初期調整時 に、比較的長時間にわたりブレーキを開放しておきたいことがある。その場合に は、図5(マニュアル・オフ)の状態において、所定圧力以上のエアを、制御弁 (図示せず)、ヘッドカバー4のエア供給口47、エアチューブ36、ジョイント39 、スライドテーブル16のエア流路41を通して第1エア室25及び第2エア室26に供 給する。エアの圧力により上方向の力が発生し、第1ダイヤフラム装置14、第2 ダイヤフラム装置15及びブレーキホルダー20がスプリング31の弾発力に抗して上 方向に持ち上げられる。ブレーキホルダー20等が充分持ち上げられると、ブレー キ板8と上下ブレーキシュー12・13との間に隙間が生じて、ブレーキが開放状態 となり、このときブレーキホルダー20の環状係合溝28全体がダイヤフラムプレー ト53上部の第2エア室26に現れる。 マニュアルロッド69の6角形の工具係合用の盲穴に工具(6角レンチ)を係合 させ、マニュアルロッド69をゆるみ方向に回転させて、マニュアルロッド69の基 端部の雄ねじ79と雌ねじ74との螺合を外し、マニュアルロッド69を手前に引き出 す。マニュアルロッド69のロッド溝71とマニュアルプレート62の突出部68とが係 合しているので、マニュアルロッド69の手前方向の移動によりマニュアルプレー ト62が、平面視で時計方向に回転する。環状係合溝28の上下幅よりもマニュアル プレート62の厚みの方が小さく、環状係合溝28とマニュアルプレート62の上下位 置が整合しているので、マニュアルプレート62の回転により、小さな操作力で、 マニュアルプレート62の4個のフック部67がブレーキホルダー20の4個の環状係 合溝28に係合するに至る。(図5の状態から図6のマニュアル・オンの状態へ) このようにして、マニュアルプレート62のフック部67が環状係合溝28に係合し、 第1エア室25及び第2エア室26からエアを排気しても、第1ダイヤフラム装置14 、第2ダイヤフラム装置15及びブレーキホルダー20がロックされ、ブレーキの開 放状態が維持される。ブレーキの開放状態の維持は、マニュアルプレート62の材 料強度によるものであり、マニュアルプレート62は薄い板で可能である。マニュ アルプレート62は薄い板で可能であり、第2エア室26内に収納されるので、マニ ュアルプレート62を配設しても、必要なスペースは従来のものと殆ど変わらない 。
【0014】 ブレーキ装置付ロッドレスシリンダの初期調整が終了したとき、図6に示す状 態において、所定圧力以上のエアを、エアチューブ36、エア流路41等を通して第 1エア室25及び第2エア室26に供給する。エアの圧力により上方向の力が発生し 、ブレーキホルダー20等が充分持ち上げられると、ブレーキ板8と上下ブレーキ シュー12・13との間に隙間が生じて、ブレーキが開放状態となる。マニュアルロ ッド69を押し込むと、マニュアルロッド69の移動によりマニュアルプレート62が 、平面視で反時計方向に回転する。マニュアルプレート62の回転により、小さな 操作力で、マニュアルプレート62の4個のフック部67とブレーキホルダー20の4 個の環状係合溝28との係合が解除される。マニュアルロッド69を締め方向に回転 させて、マニュアルロッド69の先端部と雌ねじ74とを螺合させると、図5の状態 へ戻る。次に、第1エア室25及び第2エア室26のエアを排出させると、第1ダイ ヤフラム装置14、第2ダイヤフラム装置15及びブレーキホルダー20が、スプリン グ31の弾発力によって下方へ移動し、ブレーキ作動状態に戻る。
【0015】 図9を用いて、本考案の第2実施例のブレーキ装置付ロッドレスシリンダに ついて説明する。第2実施例は、マニュアルロッド69と挿通孔70の構造が第1実 施例とは異なるが、その余の点では第1実施例と殆ど同じである。 第2実施例では、マニュアルロッド75が第1実施例のマニュアルロッド69より も少し短く、後端に鍔77が形成され、マニュアルロッド75の先端部には雄ねじが 形成されず、挿通孔70の一方端には雌ねじ74が形成されない。フランジ部と筒状 部とからなるマニュアルキャップ76は、筒状部の外周面に雄ねじが形成され、フ ランジ部に工具係合用の6角形の孔が形成される。挿通孔70の後端開口部にマニ ュアルキャップ76を螺合させるための段付孔78が形成され、小径部に雌ねじが形 成される。第1実施例と同様に、挿通孔70の一方端は止め栓72が螺合され密封さ れ、挿通孔70の他方端側の環状凹溝にシール73が配設され、挿通孔70とマニュア ルロッド75との間が密封される。マニュアルロッド75の中程に環状のロッド溝71 が形成され、ロッド溝71にマニュアルプレート62の突出部68が係合される。 マニュアルロッド75を押し込み、マニュアルキャップ76を段付孔78に螺合させ 、工具(六角レンチ)をマニュアルキャップ76の6角形の孔に係合させて、ねじ 込む。このとき(通常時)、マニュアルプレート62は図5に示す位置(マニュア ルプレート62のフック部67とブレーキホルダー20の環状係合溝28とが係合しない 位置)にあって、ブレーキを作動させることができる。
【0016】 第2実施例のブレーキ装置付ロッドレスシリンダのマニュアルプレート62の機 能について説明する。例えば、ブレーキ装置付ロッドレスシリンダの初期調整時 には、所定圧力以上のエアを、エアチューブ36、エア流路41等を通して第1エア 室25及び第2エア室26に供給する。エアの圧力により上方向の力が発生し、第1 ダイヤフラム装置14、第2ダイヤフラム装置15及びブレーキホルダー20がスプリ ング31の弾発力に抗して上方向に持ち上げられる。ブレーキホルダー20等が充分 持ち上げられると、ブレーキ板8と上下ブレーキシュー12・13との間に隙間が生 じて、ブレーキが開放状態となり、このときブレーキホルダー20の環状係合溝28 全体がダイヤフラムプレート53上部の第2エア室26に現れる。 マニュアルキャップ76の6角形の工具係合用の盲穴に工具(6角レンチ)を係 合させ、マニュアルキャップ76をゆるみ方向に回転させて、マニュアルキャップ 76を段付孔78から外し、ドライバー等をつば77に引っ掛けて、マニュアルロッド 75を手前に距離Aだけ引き出す。マニュアルロッド75のロッド溝71とマニュアル プレート62の突出部68とが係合しているので、マニュアルロッド69の移動により マニュアルプレート62が、平面視で時計方向に回転する。マニュアルプレート62 の回転により、小さな操作力で、マニュアルプレート62の4個のフック部67がブ レーキホルダー20の4個の環状係合溝28に係合するに至る。このようにして、マ ニュアルプレート62のフック部67が環状係合溝28に係合し、第1エア室25及び第 2エア室26からエアを排気しても、第1ダイヤフラム装置14、第2ダイヤフラム 装置15及びブレーキホルダー20がロックされ、ブレーキの開放状態が維持される 。
【0017】 ブレーキ装置付ロッドレスシリンダの初期調整が終了したとき、所定圧力以上 のエアを、エアチューブ36、エア流路41等を通して第1エア室25及び第2エア室 26に供給する。エアの圧力により上方向の力が発生し、ブレーキホルダー20等が 充分持ち上げられると、ブレーキ板8と上下ブレーキシュー12・13との間に隙間 が生じて、ブレーキが開放状態となる。マニュアルロッド75を押し込むと、マニ ュアルロッド75の移動によりマニュアルプレート62が、平面視で反時計方向に回 転する。マニュアルプレート62の回転により、小さな操作力で、マニュアルプレ ート62の4個のフック部67とブレーキホルダー20の4個の環状係合溝28との係合 が解除される。マニュアルキャップ76を段付孔78に螺合させると、マニュアルロ ッド75のつば77はマニュアルキャップ76の筒状部内に位置する。次に、第1エア 室25及び第2エア室26のエアを排出させると、第1ダイヤフラム装置14、第2ダ イヤフラム装置15及びブレーキホルダー20が、スプリング31の弾発力によって下 方へ移動し、ブレーキ作動状態に戻る。
【0018】 図10〜図11を用いて、本考案の第3実施例のブレーキ装置付ロッドレスシリン ダについて説明する。第3実施例は、マニュアルロッド69と挿通孔70の構造が第 1実施例とは相違するるが、その余の点では第1実施例と全く同じである。ここ では、相違点について説明し、一致点についての説明は原則として省略する。 スライドテーブル16内でマニュアルプレート62の側部に、シリンダチューブ1 の軸線方向に対して平面視で直角方向に延びる挿通孔70が形成され、挿通孔70の 一方端にはキャップ80が挿入され、密封、固定される。挿通孔70側に開口するキ ャップ80の孔部には、雌ねじ81が形成され、マニュアルロッド69の先方端には雄 ねじ82が形成される。先方端に雄ねじ82が形成されたマニュアルロッド69が、挿 通孔70の他方端から挿入され、マニュアルロッド69が一方向(締めつけ方向)に 回転されて雌ねじ81に螺合される。マニュアルロッド69を他方向(ゆるみ方向) に回転させると、マニュアルロッド69の先方部の雄ねじ82と雌ねじ81との螺合が 外される。
【0019】
【考案の効果】
本考案においては、シリンダの初期調整時等において、従来と同様にして所定 圧以上のエアをスライドテーブル内のエア室に供給してブレーキを開放し、そう した状態でマニュアルプレートを回転させると、マニュアルプレートの複数のフ ック部とブレーキホルダの複数の環状係合溝とが係合する。この係合によりブレ ーキホルダの移動が停止され、エア室へのエアの供給を停止してもブレーキ開放 の状態が維持される。従って、エネルギーの浪費が防止され、またシリンダの初 期調整時等における作業の自由度と安全性が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例のブレーキ装置付ロッドレ
スシリンダの一部横断側面図である。
【図2】本考案の第1実施例のブレーキ装置付ロッドレ
スシリンダの一部横断(図1のA−A線断面)平面図で
ある。
【図3】図1のB−B線断面図でブレーキ作動(マニュ
アル・オフ)状態を示す。
【図4】図1のB−B線断面図でブレーキ開放(マニュ
アル・オン)状態を示す。
【図5】図1のA−A線断面図でマニュアル・オフ状態
を示す。
【図6】図1のA−A線断面図でマニュアル・オン状態
を示す。
【図7】本考案の第1実施例のブレーキ装置付ロッドレ
スシリンダのマニュアルプレートの平面図である。
【図8】本考案の第1実施例のブレーキ装置付ロッドレ
スシリンダのブレーキホルダの側面図である。
【図9】本考案の第2実施例を適用した状態を示す回路
図である。
【図10】本考案の第3実施例の断面図であって、第1
実施例の図5に対応する部分を示す。
【図11】本考案の第3実施例の断面図であって、第1
実施例の図6に対応する部分を示す。
【符号の説明】
16 スライドテーブル 20 ブレーキホルダー 28 環状係合溝 62 マニュアルプレート 67 フック部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライドテーブル内にマニュアルプレー
    トが回転自在に配設され、マニュアルプレートに複数の
    フック部が形成され、スライドテーブル内に配設された
    複数のブレーキホルダに環状係合溝が形成され、ブレー
    キ開放時にマニュアルプレートのフック部とブレーキホ
    ルダの環状係合溝とが係合可能とされたブレーキ装置付
    ロッドレスシリンダ。
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