JPH06255231A - 玉虫印刷物およびその製法 - Google Patents
玉虫印刷物およびその製法Info
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- JPH06255231A JPH06255231A JP7115593A JP7115593A JPH06255231A JP H06255231 A JPH06255231 A JP H06255231A JP 7115593 A JP7115593 A JP 7115593A JP 7115593 A JP7115593 A JP 7115593A JP H06255231 A JPH06255231 A JP H06255231A
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- JP
- Japan
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- color
- metal foil
- iridescent
- printed matter
- printed
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 玉虫のように色彩等が微妙に変化する印刷物
を提供する。 【構成】 上質紙、アート紙、コート紙あるいはフィル
ムの如き基材の上にアルミニウム箔等の金属箔を粘着剤
により貼り合せ、かかる金属箔の表面に所望の印刷を施
し、その後、この表面に所望の複数の区域で、それぞれ
所望の規則性のある細かい凹凸溝をプレスにより付与す
る。
を提供する。 【構成】 上質紙、アート紙、コート紙あるいはフィル
ムの如き基材の上にアルミニウム箔等の金属箔を粘着剤
により貼り合せ、かかる金属箔の表面に所望の印刷を施
し、その後、この表面に所望の複数の区域で、それぞれ
所望の規則性のある細かい凹凸溝をプレスにより付与す
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は玉虫のように見える印刷
物およびその製法に関する。
物およびその製法に関する。
【０００２】
【従来の技術】印刷物の中には、照明の加減やその方向
が変化することにより、見た感じが変化するものがある
が、これは意図されたものではない。見る角度を変える
ことにより絵が動くように見えるものがあるが、これは
表面に細かい平行な凹凸溝を有した薄い透明層を印刷物
の表面に設けている。かくして意図的なものとなる。と
ころで、織物の中に、種々の色に染めた糸を縦横に織成
することにより、見る方向や光線の加減により微妙に色
合や模様が変化する、例えば玉虫甲斐絹や玉虫クレバネ
ットと称されるものがある。
が変化することにより、見た感じが変化するものがある
が、これは意図されたものではない。見る角度を変える
ことにより絵が動くように見えるものがあるが、これは
表面に細かい平行な凹凸溝を有した薄い透明層を印刷物
の表面に設けている。かくして意図的なものとなる。と
ころで、織物の中に、種々の色に染めた糸を縦横に織成
することにより、見る方向や光線の加減により微妙に色
合や模様が変化する、例えば玉虫甲斐絹や玉虫クレバネ
ットと称されるものがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】玉虫甲斐絹や玉虫クレ
バネットは、光沢のある糸に染色したものを織成したゆ
えに規則性のある凹凸溝が作用して、玉虫のように見え
るということを教示する。従って光沢性のある表面に印
刷を施し、これに規則性のある凹凸溝を付与すればよい
ということが予測される。しかしながら、実際に行って
みると、容易には達成されない。本発明は見る方向や光
線の加減により確実に玉虫のように見える印刷物を得る
ことを目的とし、またその製法を目的とする。
バネットは、光沢のある糸に染色したものを織成したゆ
えに規則性のある凹凸溝が作用して、玉虫のように見え
るということを教示する。従って光沢性のある表面に印
刷を施し、これに規則性のある凹凸溝を付与すればよい
ということが予測される。しかしながら、実際に行って
みると、容易には達成されない。本発明は見る方向や光
線の加減により確実に玉虫のように見える印刷物を得る
ことを目的とし、またその製法を目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】光沢性のある表面として
アルミニウム箔等の金属箔を採用し、これに凹凸溝を付
与するのに、粘着剤の層で前記金属箔を支持してプレス
により行うということである。
アルミニウム箔等の金属箔を採用し、これに凹凸溝を付
与するのに、粘着剤の層で前記金属箔を支持してプレス
により行うということである。
【０００５】
【作用】アルミニウム箔等の金属箔は塑性変形を受けや
すく凹凸溝を一度形成されるとそのまま凹凸溝形状を維
持する。このような金属箔が粘着剤の層で支持されてい
るので、プレスにより凹凸溝を付与するとき金属箔が変
形されるのを下層の粘着剤層は許容する。
すく凹凸溝を一度形成されるとそのまま凹凸溝形状を維
持する。このような金属箔が粘着剤の層で支持されてい
るので、プレスにより凹凸溝を付与するとき金属箔が変
形されるのを下層の粘着剤層は許容する。
【０００６】
【実施例】図１の（ａ）は本発明による玉虫印刷物の一
実施例の表面の拡大図である。図１の（ｂ）は玉虫印刷
物に仕上げる一歩手前の工程のものを示す、図１の
（ａ）と同様の拡大図である。図２の（ａ）は図１の
（ａ）のIIａ−IIａ線の断面図であり、図２の（ｂ）は
図１の（ｂ）のIIｂ−IIｂ線の断面図である。これら図
において、１０は上質紙、アート紙、コート紙あるいは
フィルムの如き基材である。１１は層厚が例えば２０μ
ｍ以上の粘着剤の層である。１２はアルミニウム箔の如
き金属箔である。このように粘着剤１１で基材１０に支
持された金属箔１２の表面に例えばオフセット印刷等で
カラー印刷を施す。模様は例えば図１の（ｂ）に示すよ
うな抽象画のようなもので、所望の模様でかつ所望の色
彩である（しかしこれに限定されることなく自然の風景
を撮影したカラー写真の如きものでもよい）。その後、
図１の（ｂ）に示す如き所望の区域１３ｂ〜３３ｂ（す
べての区域でもよい）に図１の（ａ）に示す如くそれぞ
れ所望の規則性のある細かい凹凸溝１３，１５〜３３を
プレスにより付与する。溝のピッチは１ｍｍあたり約１
０本である（しかしこれに限定されることはない）。溝
の方向は直線でも曲線でもよい。あるいは凹凸溝１３に
おける如く交差する曲線でもよい。あるいは凹凸溝１５
における如く溝の方向が放射方向であってもよい。勿
論、区域１４における如く溝を設けない区域があっても
よい。更に、印刷模様の区域１３ｂ，１５ｂ，１６ｂ等
に対応して凹凸溝１３，１５，１６等を付与したが、区
域１３ｂ，１５ｂ，１６ｂとは全く関係のない区域を設
定して凹凸溝を付与してもよい。例えば図１の（ｂ）の
ように抽象画のカラー印刷を施した後、図１の（ａ）に
示すような細かい渦状の凹凸溝１７を左右にくり返し、
かつ上下にもくり返して全面に施してもよい。他の実施
例として、図３に示す如く、無地（すなわち印刷を施す
ことなく）の金属箔１２の表面に所望の区域にそれぞれ
所望の規則性のある細かい凹凸溝をプレスしてもよい。
これにより、見る角度により、金属箔に模様が浮かんだ
り消えたりさせる不思議な潜像を生ぜしめることが出来
る。なお、プレスに使用する板は紙版、樹脂版、アルミ
版である。勿論これらのプレスには凹凸溝が設けられて
いる。また、凹凸溝１３の如く交差させる場合は、二つ
のプレスを用意して一方のプレスで溝を付与した後、他
方のプレスで交差する溝を付与するとよい。
実施例の表面の拡大図である。図１の（ｂ）は玉虫印刷
物に仕上げる一歩手前の工程のものを示す、図１の
（ａ）と同様の拡大図である。図２の（ａ）は図１の
（ａ）のIIａ−IIａ線の断面図であり、図２の（ｂ）は
図１の（ｂ）のIIｂ−IIｂ線の断面図である。これら図
において、１０は上質紙、アート紙、コート紙あるいは
フィルムの如き基材である。１１は層厚が例えば２０μ
ｍ以上の粘着剤の層である。１２はアルミニウム箔の如
き金属箔である。このように粘着剤１１で基材１０に支
持された金属箔１２の表面に例えばオフセット印刷等で
カラー印刷を施す。模様は例えば図１の（ｂ）に示すよ
うな抽象画のようなもので、所望の模様でかつ所望の色
彩である（しかしこれに限定されることなく自然の風景
を撮影したカラー写真の如きものでもよい）。その後、
図１の（ｂ）に示す如き所望の区域１３ｂ〜３３ｂ（す
べての区域でもよい）に図１の（ａ）に示す如くそれぞ
れ所望の規則性のある細かい凹凸溝１３，１５〜３３を
プレスにより付与する。溝のピッチは１ｍｍあたり約１
０本である（しかしこれに限定されることはない）。溝
の方向は直線でも曲線でもよい。あるいは凹凸溝１３に
おける如く交差する曲線でもよい。あるいは凹凸溝１５
における如く溝の方向が放射方向であってもよい。勿
論、区域１４における如く溝を設けない区域があっても
よい。更に、印刷模様の区域１３ｂ，１５ｂ，１６ｂ等
に対応して凹凸溝１３，１５，１６等を付与したが、区
域１３ｂ，１５ｂ，１６ｂとは全く関係のない区域を設
定して凹凸溝を付与してもよい。例えば図１の（ｂ）の
ように抽象画のカラー印刷を施した後、図１の（ａ）に
示すような細かい渦状の凹凸溝１７を左右にくり返し、
かつ上下にもくり返して全面に施してもよい。他の実施
例として、図３に示す如く、無地（すなわち印刷を施す
ことなく）の金属箔１２の表面に所望の区域にそれぞれ
所望の規則性のある細かい凹凸溝をプレスしてもよい。
これにより、見る角度により、金属箔に模様が浮かんだ
り消えたりさせる不思議な潜像を生ぜしめることが出来
る。なお、プレスに使用する板は紙版、樹脂版、アルミ
版である。勿論これらのプレスには凹凸溝が設けられて
いる。また、凹凸溝１３の如く交差させる場合は、二つ
のプレスを用意して一方のプレスで溝を付与した後、他
方のプレスで交差する溝を付与するとよい。
【０００７】
【発明の効果】本発明により得られた玉虫印刷物は種々
な色彩変化をもたらして見る人を楽しませることが出
来、あきさせることがない。また、ジグソーパズルの印
刷面に応用すれば、各一片の模様は見る方向により変化
しているので、パズルがより複雑となっている上、完成
したものは全体的に玉虫印刷物を呈していて二重の楽し
みを呈供する。本発明の玉虫印刷物は、その他、看板、
カレンダー、化粧箱、等あらゆる包装材にも利用できる
効果がある。
な色彩変化をもたらして見る人を楽しませることが出
来、あきさせることがない。また、ジグソーパズルの印
刷面に応用すれば、各一片の模様は見る方向により変化
しているので、パズルがより複雑となっている上、完成
したものは全体的に玉虫印刷物を呈していて二重の楽し
みを呈供する。本発明の玉虫印刷物は、その他、看板、
カレンダー、化粧箱、等あらゆる包装材にも利用できる
効果がある。
【図１】図１の（ａ）は本発明の一実施例の玉虫印刷物
の表面の拡大図であり、図１の（ｂ）は玉虫印刷物に仕
上げる一歩手前の工程（すなわち普通）の印刷物の表面
の拡大図である。
の表面の拡大図であり、図１の（ｂ）は玉虫印刷物に仕
上げる一歩手前の工程（すなわち普通）の印刷物の表面
の拡大図である。
【図２】図２の（ａ）は図１のIIａ- IIａ線の断面図で
あり、図２の（ｂ）は図１のIIｂ−IIｂ線の断面図であ
る。
あり、図２の（ｂ）は図１のIIｂ−IIｂ線の断面図であ
る。
【図３】図３は本発明による他の実施例の玉虫印刷物の
表面の拡大図である。
表面の拡大図である。
１０ 基材 １１ 粘着剤 １２ 金属箔 １３ｂ〜３３ｂ 所望の区域
Claims (3)
- 【請求項１】 所望の模様でかつ所望の色彩で印刷され
た金属箔又は無地の金属箔の表面に、所望の複数の区域
で、それぞれ所望の規則性のある細かい凹凸溝が施され
ていて、かくして見る方向を変えると色彩が微妙に変化
して見える又は前記区域のあるものが見えあるものが隠
れることを特徴とする玉虫印刷物。 - 【請求項２】 上質紙、アート紙、コート紙あるいはフ
ィルムの如き基材の上にアルミニウム箔等の金属箔を粘
着剤により貼り合せ、かかる金属箔の表面に所望の印刷
を施し、その後、この表面に、所望の複数の区域で、そ
れぞれ所望の種々な規則性のある細かい凹凸溝をプレス
により付与することを特徴とする玉虫印刷物の製法。 - 【請求項３】 上質紙、アート紙、コート紙あるいはフ
ィルムの如き基材の上にアルミニウム箔等の金属箔を粘
着剤により貼り合せ、その後、かかる金属箔の表面に、
所望の複数の区域で、それぞれ所望の種々な規則性のあ
る細かい凹凸溝をプレスにより付与することを特徴とす
る玉虫印刷物の製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7115593A JPH06255231A (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 玉虫印刷物およびその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7115593A JPH06255231A (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 玉虫印刷物およびその製法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06255231A true JPH06255231A (ja) | 1994-09-13 |
Family
ID=13452452
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7115593A Pending JPH06255231A (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 玉虫印刷物およびその製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06255231A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2010064344A1 (ja) * | 2008-12-04 | 2012-05-10 | パナソニック株式会社 | 外装部品およびその製造方法 |
| JP6374625B1 (ja) * | 2018-02-02 | 2018-08-15 | 株式会社ドワンゴ | 表示媒体、表示支援媒体、処理装置および処理プログラム |
| JP2019133124A (ja) * | 2018-07-19 | 2019-08-08 | 株式会社ドワンゴ | 表示媒体、表示支援媒体、処理装置および処理プログラム |
| WO2020137031A1 (ja) * | 2018-12-27 | 2020-07-02 | 株式会社ドワンゴ | 処理装置、プログラムおよび表示媒体 |
-
1993
- 1993-03-04 JP JP7115593A patent/JPH06255231A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2010064344A1 (ja) * | 2008-12-04 | 2012-05-10 | パナソニック株式会社 | 外装部品およびその製造方法 |
| JP6374625B1 (ja) * | 2018-02-02 | 2018-08-15 | 株式会社ドワンゴ | 表示媒体、表示支援媒体、処理装置および処理プログラム |
| WO2019150652A1 (ja) * | 2018-02-02 | 2019-08-08 | 株式会社ドワンゴ | 表示媒体、表示支援媒体、処理装置および処理プログラム |
| CN110419073A (zh) * | 2018-02-02 | 2019-11-05 | 多玩国株式会社 | 显示介质、辅助显示介质、处理装置以及处理程序 |
| US11094233B2 (en) | 2018-02-02 | 2021-08-17 | DWANGO, Co., Ltd. | Display medium, display-support medium, processing apparatus and processing program |
| JP2019133124A (ja) * | 2018-07-19 | 2019-08-08 | 株式会社ドワンゴ | 表示媒体、表示支援媒体、処理装置および処理プログラム |
| WO2020137031A1 (ja) * | 2018-12-27 | 2020-07-02 | 株式会社ドワンゴ | 処理装置、プログラムおよび表示媒体 |
| CN112740305A (zh) * | 2018-12-27 | 2021-04-30 | 多玩国株式会社 | 处理装置、程序以及显示介质 |
| US11460728B2 (en) | 2018-12-27 | 2022-10-04 | Dwango Co, Ltd | Processing device, program, and display medium |
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