JPH06254481A - 離型シートの製造方法 - Google Patents

離型シートの製造方法

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JPH06254481A
JPH06254481A JP4363493A JP4363493A JPH06254481A JP H06254481 A JPH06254481 A JP H06254481A JP 4363493 A JP4363493 A JP 4363493A JP 4363493 A JP4363493 A JP 4363493A JP H06254481 A JPH06254481 A JP H06254481A
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JP
Japan
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release agent
wound
release sheet
release
ultraviolet rays
Prior art date
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Pending
Application number
JP4363493A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Hiragori
正彦 平郡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きな設備を必要とせず、残存官能基の硬化
速度を速め、養生期間を短くして生産性を大幅に向上さ
せることができる離型シートの製造方法を提供する。 【構成】 ロール状に巻かれた透明な延伸ポリプロピレ
ンフイルム1のコロナ放電処理面10に、離型剤塗布装
置21により紫外線硬化性シリコン離型剤22をシリコ
ン固形分で0.5g/m2 となるように塗布し、加熱炉
3で加熱した後、40W/cmの紫外線照射ランプ4か
ら20cmはなして40m/分の速度で通過させながら
紫外線を照射した。その後、このフイルム1をシリコン
離型剤層2を外側にして巻重体51として巻取りなが
ら、この巻重体51の外側から40W/cmの紫外線照
射ランプ6で2回目の紫外線を照射し、離型シート5を
製造した。巻取りが終わった離型シート5を巻重体のま
ま23℃で12時間養生した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紫外線硬化性の離型層を
有する離型シートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】粘着ラベルの粘着層面に離型紙の離型処
理面が貼り合わされている。又、離型紙はその一面に粘
着剤を塗布、乾燥して粘着剤層を形成し、該粘着剤層を
テープ基材に転写して粘着テープを製造するために使用
されている。このような離型層は、溶剤を使用した熱硬
化性の離型剤が使用されていたが、近年は製造設備の小
型化、溶剤ガスによる環境悪化の防止等の点から紫外線
硬化性のものが多く使われつゝある。
【0003】図2は紫外線硬化性離型層を基材面に設け
る従来の方法を説明するための説明図であり、ロール状
に巻かれた基材フイルム11に紫外線硬化性の離型剤2
2を離型剤塗布装置21により塗布し、溶剤型離型剤で
あれば乾燥炉3で溶剤を乾燥した後、離型剤塗布面に紫
外線照射ランプ4で紫外線を照射して離型剤を硬化さ
せ、巻重体51として巻き取っていた。
【0004】特開昭60−78667号公報には、紫外
線硬化型樹脂塗料を基材に塗布し、紫外線を照射して基
材表面に硬化膜を形成する硬化膜の製造方法が記載され
ている。紫外線硬化性の離型剤の場合も上記公報に記載
方法と同様にして離型剤は硬化されるが、離型剤が硬化
した基材はロール状に巻取られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】紫外線硬化性の離型剤
は熱硬化性の離型剤に比べ、それを基材に塗布、硬化さ
せるために用いる設備の長さは同じでも加工速度を速く
することができる。しかし、図3は一般的な紫外線硬化
性離型剤の紫外線(UV)照射時間に対する残存官能基
量、即ち反応収率変化を示すもので、このように熱硬化
性のものと同様に硬化反応の90%程度までは比較的速
く反応が進むが、残りの10%程度の反応速度が遅い。
従って、この残りの硬化を速めるために紫外線を照射す
る硬化ゾーンを長くすれば設備が大きくなり、設備費、
運転費用が高くなる。しかも、該加工品を粘着テープの
製造やラベルの粘着層に貼り合わせるまで1日乃至1週
間の養生期間を必要とする。
【0006】本発明製造方法は、上記従来の問題点を解
消し、大きな設備を必要とせず、残存官能基の硬化速度
を速め、養生時間を短くして生産性を大幅に向上させる
ことができる離型シートの製造方法を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明離型シートの製造
方法は、基材の一面に紫外線硬化性の離型剤を塗布し、
これに紫外線を照射することにより該離型剤を硬化さ
せ、その後該基材を巻取る離型シートの製造方法におい
て、基材として紫外線透過性のものを用い、巻重体とし
て巻取りながら巻取る部分に更に紫外線を照射すること
を特徴とするものである。
【0008】以下、本発明の詳細を説明する。本発明に
使用される基材としては、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレン、ビニロン、セロハン、ポリカーボ
ネート等の紫外線透過性を有する合成樹脂フイルムが挙
げられる。紫外線透過性を有するものであれば着色され
ていてもよい。
【0009】本発明では、まず、基材に離型剤を塗布
し、これに紫外線を照射して硬化させるが、この段階で
は未硬化の離型剤が残存する。しかしこの後、基材の搬
送、巻取り等の加工工程で離型剤が脱落したりしない程
度の硬化状態が得られるので巻き取ることができる。
【0010】次に、巻重体として巻き取られる基材面に
もう一度紫外線を照射する。基材はロール状に巻かれな
がら回転しており、基材は紫外線の透過性を有している
ので、ロール状の最外層の基材は勿論、その内側に巻か
れている基材にも、さらにその内側の基材へも紫外線が
透過し、内層になるほど紫外線の到達量は少なくなる
が、基材には何度も紫外線が照射される。従って、紫外
線照射ランプを出力の小さいものにしたり、或いは基材
の送り速度を速めたりすることも可能である。これによ
り、離型剤の未硬化分の硬化が著しく促進されるので、
その後の養生時間も著しく短縮することができる。
【0011】ロール状に巻き取るにつれ、ロールの直径
が大きくなるので、照射ランプを移動させて照射ランプ
とロール表面との距離を一定に保つのが離型性能を安定
化させる点で好ましい。また、多軸ターレットを使用し
て巻き取る場合、ターレットの中心軸付近に複数個の紫
外線照射ランプを設け、巻き取った各ロール状基材に向
けて紫外線を照射すれば、離型剤の硬化反応を一層速め
ることができ、且つ連続生産も可能である。
【0012】
【作用】本発明では、基材として紫外線透過性のものを
用いるので、これをロール状に巻き取ったものに紫外線
を照射すると、内層のフイルムまで紫外線が透過し、内
層のフイルムに塗布された離型剤の未硬化分の硬化を促
進する。そして、離型剤を完全に硬化させるための養生
時間を著しく短縮する。
【0013】
【実施例】次に本発明方法の実施例を図面を参照して説
明する。 (実施例)図1は本発明方法の実施例を示す説明図であ
り、片面がコロナ放電処理(40dyn/cm)され、
ロール状に巻かれた厚み60μm の透明な延伸ポリプロ
ピレン(OPP)フイルム1(徳山曹達社製 商品名:
PF−22)を繰り出し、コロナ放電処理面10に、離
型剤塗布装置21により紫外線硬化性シリコン離型剤2
2(信越化学工業社製 商品名:KS−5514)をシ
リコン固形分で0.5g/m2 となるように塗布し、加
熱炉3で100℃で15秒間加熱し、40W/cmの紫
外線照射ランプ4から20cm離して40m/分の速度
で通過させながら紫外線を照射した。その後、このフイ
ルム1をシリコン離型剤層2を外側にして巻重体51と
して巻取りながら、この巻重体51の外側から40W/
cmの紫外線照射ランプ6で2回目の紫外線を照射し、
離型シート5を製造した。巻取りが終わった離型シート
5を巻重体51のまま23℃で12時間養生した。
【0014】(比較例1)2回目の紫外線照射を行わな
かった以外は実施例1と同様にして離型シートを製造
し、同様にして養生した。
【0015】(比較例2)2回目の紫外線照射を行わ
ず、1回目の紫外線照射ランプの下を20m/分の速度
でフイルムを通過させた以外は比較例1と同様にして離
型シートを製造し、同様にして養生した。
【0016】(比較例3)2回目の紫外線照射を行わ
ず、1回目の紫外線照射ランプの下を10m/分の速度
でフイルムを通過させた以外は比較例1と同様にして離
型シートを製造し、同様にして養生した。
【0017】(比較例4)2回目の紫外線照射を行わ
ず、1回目の紫外線照射ランプの下を3m/分の速度で
フイルムを通過させ、養生時間を48時間とした以外は
比較例1と同様にして離型シートを製造し、同様にして
養生した。
【0018】性能評価 i.剥離力:OPPフイルムの片面にゴム系粘着剤層を
有する粘着テープ(積水化学工業社製 商品名:セキス
イタフライトテープ)を各フイルムの離型層面に貼り付
け、2kgのゴムロールで1往復させ、20分間放置し
たのち300mm/minの速度で180°剥離したと
きの剥離力を測定した。 ii.残留接着力:フイルムの離型層に貼り合わせた粘着
テープを剥離し、これをステンレス板に貼り付け、2k
gのゴムロールで1往復させ、20分間放置したのち3
00mm/minの速度で180°剥離したときの剥離
力を測定した。一方、フイルムの離型層に貼り付けしな
かった上記と同じ粘着テープをステンレス板に貼り付
け、これを同条件で剥離したときの剥離力で上記剥離力
を除して100倍した数値を残留接着力とした。 iii.硬化性:製造した直後の離型シートのシリコン離
型層を指で擦り、離型層に指の擦り跡が付くかどうかを
観察した。 iv.密着性:製造した離型シートを40℃、75%RH
で1週間放置したものの離型層を指で3往復擦り、離型
層の脱落の有無を観察した。 上記の結果を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1から明らかなように、比較例1〜4の
いずれも性能が良くないことを示す項目があるが、実施
例の離型シートは評価項目のすべてについてすぐれてい
ることが判る。
【0021】
【発明の効果】本発明方法は以上の構成となされてお
り、基材として紫外線透過性のものを用いるので、これ
を巻重体として巻き取ったものにもう一度紫外線を照射
すると、巻重体の内層まで紫外線が透過し、内層の基材
に塗布された離型剤の未硬化分の硬化を促進する。そし
て、離型剤を完全に硬化させるために設備を大きくする
必要もなく、硬化速度を速め、養生時間を著しく短縮し
て生産性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明離型シートの製造方法の実施例を示すた
めの説明図。
【図2】従来の離型シートの製造方法を示すための説明
図。
【図3】紫外線硬化性の離型剤の紫外線照射時間に対す
る反応収率変化を示す説明図。
【符号の説明】
1 :延伸ポリプロピレンフイルム 2 :シリコン離型剤層 4,6:紫外線照射ランプ 5 :離型シート 22 :紫外線硬化性離型剤 51 :巻重体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の一面に紫外線硬化性の離型剤を塗
    布し、これに紫外線を照射することにより該離型剤を硬
    化させ、その後該基材を巻取る離型シートの製造方法に
    おいて、基材として紫外線透過性のものを用い、巻重体
    として巻取りながら巻取られる部分に更に紫外線を照射
    することを特徴とする離型シートの製造方法。
JP4363493A 1993-03-04 1993-03-04 離型シートの製造方法 Pending JPH06254481A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996030200A1 (en) * 1995-03-31 1996-10-03 Ferguson International Holdings Plc Improvements in and relating to lamination of sheet materials
US6363691B1 (en) * 1999-09-23 2002-04-02 Brown & Williamson Tobacco Corporation Method of wrapping a package having a corona treated tear tape
KR100701652B1 (ko) * 2005-09-21 2007-03-29 주식회사 지티월드 폴리프로필렌 필름의 제조방법
JP4754694B2 (ja) * 1999-01-28 2011-08-24 ロパレックス リミティド ライアビリティー カンパニー 剥離ライナーとその製造方法

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