JPH0625064A - ホルムアルデヒドの縮合生成物を触媒的に製造する方法 - Google Patents

ホルムアルデヒドの縮合生成物を触媒的に製造する方法

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JPH0625064A
JPH0625064A JP5080598A JP8059893A JPH0625064A JP H0625064 A JPH0625064 A JP H0625064A JP 5080598 A JP5080598 A JP 5080598A JP 8059893 A JP8059893 A JP 8059893A JP H0625064 A JPH0625064 A JP H0625064A
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ゲーラー オイゲン
Wolfgang Harder
ハーダー ヴォルフガング
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Johann-Peter Dr Melder
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Joaquim H Teles
ヘンリク テレス ヨアキム
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    • C07D249/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings having three nitrogen atoms as the only ring hetero atoms not condensed with other rings
    • C07D249/081,2,4-Triazoles; Hydrogenated 1,2,4-triazoles
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07C45/67Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton
    • C07C45/68Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton by increase in the number of carbon atoms
    • C07C45/72Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton by increase in the number of carbon atoms by reaction of compounds containing >C = O groups with the same or other compounds containing >C = O groups
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホルムアルデヒドの縮合生成物を触媒的に製
造する方法。 【構成】 ホルムアルデヒドを、式I: 【化1】 のメソイオン触媒の存在下で反応させる。 【効果】 この反応において、殊に、良好な選択性で、
縮合生成物 グリコアルデヒド及び/又はグリセリンア
ルデヒドを製造することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホルムアルデヒドの縮
合生成物を触媒的に製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】J.カステル(Castells)の研究(Tetrahe
dron Letters,21,4517-4520,(1980))以来、チアゾリウ
ムイリドを、ホルムアルデヒドの触媒的極性転換及び更
にジヒドロキシアセトンへのその自己縮合、かつ同様
に、アシロインへの高分子アルデヒドの相当する反応用
の触媒として使用できることが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】触媒としてのチアゾリ
ウムイリドを用いて、ホルムアルデヒドをアシロイン縮
合する際に、主にケトン、殊にジヒドロキシアセトン
(DHA)が得られる。本発明の課題は、この反応の際
に、他の生成物スペクトルがチアゾリウムイリドとして
得られ、かつ殊に、良好な選択性で、縮合生成物 グリ
コールアルデヒド及び/又はグリセリンアルデヒドを製
造することが可能になる、ホルムアルデヒドを縮合する
ための方法並びに新規触媒を見つけることであった。殊
に、グリコールアルデヒドは、チアゾリウムイリド触媒
を用いては得られない。グリコールアルデヒド及びグリ
セリンアルデヒドは、エチレングリコール、グリオキサ
ール、グリセリンの製造並びに作用物質の合成のための
重要な中間体である。
【0004】
【課題を解決するための手段】従って、ホルムアルデヒ
ド又はホルムアルデヒド製造化合物を、式I:
【0005】
【化2】
【0006】[Xは、窒素原子又は基CR3を表わし、
Yは、硫黄−又はセレン原子又は基NR4を表わし、か
つ基R1、R2及びR3は、同じか又は異なるものであ
り、かつ炭素原子1〜30個を有する脂肪族基、場合に
より置換されたアリール基、場合により置換されたアラ
ルキル基及び/又は場合により置換されたヘテロアリー
ル基を表わし、基R4は、炭素原子1〜30個を有する
脂肪族基、場合により置換されたアリール基、場合によ
り置換されたアラルキル基、場合により置換されたヘテ
ロアリール基を表わすか、又は基R2は、基R4と一緒に
なって、C2〜C5−アルキレン−又はアルケニレン−又
はC6〜C14−アリーレン架橋を形成し、かつ基R5は、
水素原子、ヒドロキシメチレン基 −CH2OH又はヒド
ロキシ−ヒドロキシメチレン−メチリジン−基 −CH
(OH)(CH2OH)を表わす]のメソイオン触媒の
存在下で反応させることを特徴とする、ホルムアルデヒ
ドの縮合生成物を触媒的に製造する方法が見つけられ
た。
【0007】従って、本発明により使用された触媒は、
いわゆるメソイオン化合物、すなわち、同じ分子内に正
及び負の電荷中心を有する、双極性、5員のヘテロ環で
あり、従って、これは、これに関して、同時に正及び負
の電荷が存在しないメソメリー限界構造を形成すること
ができないにもかかわらず、外部に対しては中性であ
る。
【0008】基R1、R2、R3及びR4は、実質的に、メ
ソイオン触媒を安定化させるために使用される。すなわ
ち、その存在により、双極性分子が、分離した正及び負
の電荷中心を有さない他の非メソイオン分子に転位しな
いようにする。従って、これらの基は、多くのものを表
わしうる。
【0009】従って、R1、R2及びR3は、同じか又は
異なるものであり、かつ次のものを表わす;炭素原子1
〜30個を有する脂肪族基、例えばC1〜C30−アルキ
ル基、特にC1〜C10−アルキル基、多重結合を1〜2
個、特に1個のみ有するC2〜C30−、特にC2〜C10
アルケニル基又はアルキニル基、C3〜C20−、特にC1
〜C10−シクロアルキル−又は−アルケニル基、C3
20−へテロシクロアルキル−又は−アルケニル基、例
えばピペリジニル基、ピペラジニル基、ピロリジニル
基、イミダゾリジニル基、テトラヒドロチエニル基、テ
トラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、チア
ゾリジニル基、オキサゾリジニル基、イミダゾリニル
基、チアゾリニル基、オキサゾリニル基又はクラウンエ
ーテル基、触媒Iの基礎物質に、炭素原子を介して結合
しているエーテル鎖中に1個以上の、特に1個のみの酸
素原子を有するC2〜C30−、特にC2〜C10−アルコキ
シ基、1個以上の、特に1〜3個のハロゲン原子を有す
るC1〜C30−、特にC1〜C10−フッ素−、塩素−及び
/又は臭素−、特にフッ素−及び/又は塩素−、殊にフ
ッ素−含有ハロゲンアルキル基、フルオロアルキル基の
場合、有利には過フッ素化されたフルオロアルキル基、
炭素原子を介して触媒Iの基礎物質に結合しているアミ
ノ基、例えばC2〜C30−、特にC2〜C20−2級アミノ
基、C3〜C30−、特にC3〜C21−3級アミノ基、場合
により置換されたアリール基、特にC6〜C14−アリー
ル基、殊にフェニル基、ナフチル基、アントリル基又は
フェナントリル基、場合により置換されたC7〜C20
アラルキル基、殊にベンジル基、フェニルエチル基又は
ナフチルメチル基、環中に窒素原子1〜3個を有する
か、又は酸素−又は硫黄原子1個を有するか、又は窒素
原子1〜2個と酸素原子又は硫黄原子1個を有する場合
により置換されたC2〜C15−へテロアリール基、例え
ばフラニル基、チエニル基、ピロリル基、ピラゾリル
基、イミダゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル
基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、ピリジニル
基、ピリミジニル基、ピラジニル基、キノリニル基、ナ
フチリジニル基、1,2,4−トリアゾリル基又はアク
リジニル基。
【0010】脂肪族基も、芳香族基も、もちろんアラル
キル基も、1個以上、特に3個以下が、ハロゲン原子、
ニトロ基、ヒドロキシ基、シアノ基、アルキル、アルコ
キシ基又は場合により1〜2個置換されたアミノ基で置
換されていてよい。一般的に、これらの置換基は、該当
する触媒Iの触媒活性に対して僅かな作用しか及ぼさな
いので、主に、その経済的に好適な製造に基づいて、前
記の非置換の基R1、R2及びR3を使用するのが有利で
ある。
【0011】基R4は、基R1、R2及びR3と同じか、又
は異なるものであってよく、かつ更に、基R2と一緒に
なってC2〜C5−アルキレン−又はアルケニレン架橋又
はC6〜C14−アリーレン架橋、特にo−フェニレン
−、o−ナフチレン−、1,8−ナフチレン−、o−フ
ルオレニレン−、5,4−フルオレニレン−、o−フェ
ナントリレン−、5,4−フェナントリレン−、9,1
0−フェナントリレン−、2,2′−ビフェニレン−、
o−アントリレン−又は1,9−アントリレン架橋を形
成する。
【0012】式Ia:
【0013】
【化3】
【0014】[式中、R1、R2、R4及びR5は、前記の
ものを表わす]の触媒を使用するのは、殊に有利であ
る。式Iaの触媒に関して、更に、基R1、R2及びR4
が場合により置換されたアリール基、殊に場合により置
換されたフェニル基であり、かつR5が前記のものを表
わすその化合物を使用するのが有利である。本発明方法
において、式Ibのニトロン(IUPAC−名:1,4
−ジフェニル−3−(フェニルアミノ)−1H−1,
2,4−トリアゾリウムヒドロキシド、分子内塩)を使
用することは、殊に有利である。
【0015】
【化4】
【0016】本発明方法において、ホルムアルデヒド
は、ホルムアルデヒドの形又はホルムアルデヒド製造化
合物の形で、例えばパラホルムアルデヒド、ホルムアル
デヒド半アセタール溶液、気体ホルムアルデヒド又は水
溶液(ホルマリン(Formalin)(登録商標))として使用
することができる。これを、一般的に、20〜160
℃、有利には50〜120℃、殊に有利には60〜80
℃の範囲の温度で、有機溶剤及び触媒と一緒に、5〜5
00分、有利には15〜60分間撹拌する。
【0017】使用する圧力は、一般的に、本発明方法に
おいて重要ではない。従って、大気圧で、又は反応系の
自己圧下で操作する。
【0018】反応の実施のために、一般的に、補助塩基
は必要ない。しかしながら、反応の間に、副産物として
僅かな量の酸が、例えばカッニッツァロ反応によるギ酸
が生じえ、かつこれらの酸が触媒を不活性化しうるの
で、このような酸を緩衝するために、塩基、例えばトリ
エチルアミン、アルカリ金属−又はアルカリ土類金属炭
酸塩、アルカリ金属−又はアルカリ土類金属水酸化物、
緩衝液、例えばリン酸塩緩衝液、酢酸塩緩衝液等を添加
することは有利である。このことは、非常に僅かな触媒
量を用いて操作する場合に、殊に好適になりうる。
【0019】従って、塩基の使用は、触媒を、触媒的に
僅かに活性の、カルボン酸又は鉱酸との付加化合物の形
で、すなわちオニウム塩として、本発明方法に導入する
ことができる場合にも有利である。この場合、触媒と結
合した酸を、非求核性塩基の添加により、例えばギ酸塩
又は酢酸塩又はC1〜C8−、特にC1〜C4−アルキル基
含有トリアルキルアミン又はピリジンの添加により中和
し、かつ触媒を活性化させることができる。
【0020】本発明方法を溶剤の存在下で実施するのは
有利である。溶剤としては、基本的に非常に広いスペク
トルの溶剤が適当である;例えばアルコール、例えば、
メタノール、エタノール、プロパノール、シクロヘキサ
ノール、2−エチルヘキサノール及びヘキサデシルアル
コール、アミド、例えばジメチルホルムアミド(DM
F)、ジブチルホルムアミド、尿素、例えばジメチルエ
チレン尿素、ジメチルプロピレン尿素、炭酸塩、例えば
炭酸プロピレン、炭酸エチレン、芳香族溶剤、例えばト
ルオール、ヘテロ環、例えばピリジン、N−メチルイミ
ダゾール、N−メチルピロリドン、ケトン、例えばアセ
トン、エステル、例えば酢酸エチルエステル、エーテ
ル、例えばメチル−t−ブチルエーテル、ジエチレング
リコールメチルエーテル、テトラヒドロフラン、芳香族
ニトロ化合物、例えばニトロトルエン、3級アミン、例
えばトリエチルアミン、ハロゲン化された炭化水素、例
えばクロロベンゾール又はジクロロベンゾール、硫化
物、例えばジメチルスルホキシド、スルホン、例えばジ
メチルスルホン、又はスルホラン(テトラヒドロチオフ
ェン−1,1−ジオキシド)、トリオキサン及びニトリ
ル、例えばアセトニトリル又はプロピオニトリル。使用
する溶剤の量は、一般的に重要ではなく、かつ使用する
溶剤の種類に左右されるので、それ故に、予備試験で、
それぞれ使用する溶剤にとって適当な、使用すべき溶剤
量を調査する。
【0021】ホルムアルデヒド対触媒のモル比は、1
0:1〜10000:1の範囲にある。200より多い
ホルムアルデヒド/触媒モル比の場合に、塩基又は緩衝
液を、酸を緩衝するために添加するのが有利である。
【0022】本発明により使用した式Iの触媒を使用す
ることと、その合成的前駆体化合物を使用することは同
じである。従って、本発明において、この触媒の代わり
に、この前駆体化合物を使用することができる。それと
いうのも、本発明方法で使用される通常の反応条件下
で、これらの前駆体化合物から、相当するメソイオン触
媒Iがその場で、反応混合物中で形成されるからであ
る。例えば、反応式(1):
【0023】
【化5】
【0024】による、本発明方法で使用した反応条件下
での、式IIIのトリフェニルアミノグアニジンとホル
ムアルデヒドとの反応は、酸化剤、例えば空気酸素を用
いて、固有の触媒活性化合物である式Ibのニトロンへ
と簡単に酸化する、式IVのジヒドロニトロンの形成を
もたらす。グアニジンIIIを、反応混合物中でギ酸と
反応させる際にも、同じ作用が得られる。その際、ニト
ロンIbは、中間段階IVを通さずに形成される。これ
らの双方の方法は、通常本発明により使用可能なメソイ
オン化合物、殊に、式Iaの化合物を、相当して置換さ
れた式II:
【0025】
【化6】
【0026】[式中、基R1、R2及びR4は、前記のも
のを表わす]のアミノグアニジン化合物から、その場で
入手するために使用することもできる。アミノグアニジ
ンII及びホルムアルデヒド含有反応混合物を触媒活性
化合物Iのその場での入手のために添加する場合、前記
のように、酸化剤の存在は必要ない。
【0027】反応は、均一相でも、懸濁液中でも、又は
液体2相系でも実施することができる。液体2相系の場
合、例えば原料として、水性ホルムアルデヒドを使用
し、かつ触媒を、水と混合可能でない有機溶剤、特に長
鎖の、殊にC6〜C20−アルコール中に溶かす。その
際、この相間移動触媒条件下で、ホルムアルデヒドを有
機相中に抽出させ、その際、触媒において反応させ、か
つ親水性生成物(グリコールアルデヒド、グリセリンア
ルデヒド)を水相中に再抽出させる。
【0028】本発明方法を用いて、ホルムアルデヒドの
縮合生成物、殊にグリコールアルデヒド、グリセリンア
ルデヒド及びC4−糖を製造することができ、その際、
触媒Iの選択を調節する。この反応の基礎となっている
化学的メカニズムは、完全にはまだ解き明かされていな
い。しかしながら、本発明による触媒の触媒活性中心
は、メソイオン触媒Iの5位あると思われている。これ
らの仮定の原因となるのは、触媒Iとホルムアルデヒド
との反応の際に、触媒−ホルムアルデヒド−付加生成
物、すなわち、式中R5がそれ自体同様に触媒活性であ
る−CH2OH又は−CH(OH)(CH2OH)−基で
あるものが単離できるという事情である。本発明の触媒
を用いて、主に、前記ホルムアルデヒド−縮合生成物が
形成され、それに対して、ジヒドロキシアセトンが僅少
量で生じるにすぎないことは、非常に意外である。これ
らの触媒特性は、ホルムアルデヒドの縮合の際に、主
に、ジヒドロキシアセトンを生じるが、グリコールアル
デヒドを生じないチアゾリウムイリド触媒の特性とは明
らかに対照的である。
【0029】ニトロンは、市場で得るか、又はブッシュ
・ウント・メアテンス(Busch und Mertens,Ber.38,4049
(1905))により、トリフェニルアミノグアニジンとギ酸
との反応により製造することができる。同様の方法で、
本発明で使用可能な他のニトロン誘導体を、相当する置
換アミノグアニジン及びギ酸から得ることもできる。
【0030】
【実施例】
例1 パラホルムアルデヒド4.0g(133mモル)4.0
g、ニトロンxg(表参照)、酢酸エチル15.8g及
び分子ふるい0.2gからのバッチを、80℃で15分
間、ガラス圧力容器中で撹拌した。反応搬出物は、次の
結果をもたらした:
【0031】
【表1】
【0032】例2 パラホルムアルデヒド3.9g(130mモル)、ニト
ロン0.26g(0.87mモル)、酢酸エチル15.
8g及び分子ふるい0.2gからのバッチを、80℃で
60分間、ガラス圧力容器中で撹拌した。各15、30
及び60分後に、試料を取り出し、かつ分析した。
【0033】
【表2】
【0034】例3 ホルマリン(登録商標)(37%の)4.83g(60
mモル)、クロロホルム5g及びニトロン0.47g
(1.52mモル)からの2相混合物を、ガラス圧力容
器中で、80℃で60分間激しく撹拌した。15、30
及び60分後に、試料を取り出し、かつ分析した。
【0035】
【表3】
【0036】例4 この例は、広いスペクトルの溶剤がこれに該当し、かつ
殊に適度に極性な溶剤(クロロホルム、テトラヒドロフ
ラン、ピリジン)が高いグリコールアルデヒド選択性の
ために有利であることを証明する。
【0037】パラホルムアルデヒド2g(66.7mモ
ル)、ニトロン0.1g(0.33mモル)、溶剤7.
9g及び分子ふるい0.1gを、80℃で30分間撹拌
した。
【0038】
【表4】
【0039】例5 この例は、反応が広い温度範囲で実施できることを証明
する。
【0040】それぞれ、DMF中のパラホルムアルデヒ
ド20重量%の懸濁液を、触媒 ニトロンと一緒に、前
記の温度で、かつ前記の反応時間で撹拌した。
【0041】
【表5】
【0042】触媒の製造 トリフェニルアミノグアニジンII N,N′−ジフェニルチオ尿素100g(0.44モ
ル)を、トルエン300ml中で懸濁し、かつPbO1
00g(0.45モル)と一緒に、80℃で15分間撹
拌した(暗黒色のPbSが完全に分離するまで)。熱い
溶液を濾過し、かつ濾液にフェニルヒドラジン50g
(0.46モル)を加えた。これらの溶液を80℃で3
0分間撹拌した。冷却後に、生成物が晶出した。
【0043】1,4−ジ−(2−メチルフェニル)−3
−(2−メチルフェニルアミノ)−1H−1,2,4−
トリアゾリウムヒドロキシド、分子内塩VI ブッシュ(Busch)、Ber.38,856(1905)により、2−メ
チルフェニルヒドラジンとジ−(2−メチルフェニル)
−カルボジイミド(Campbell等:J.Am.Chem.Soc.84,3673
(1952)により製造)との反応により製造されたトリ−
(2−メチルフェニル)−アミノグアニジン1.4g
(3.67mモル)を、濃縮したギ酸7mlと共に、ガ
ラス圧力容器中で、140℃で撹拌した。冷却後に、反
応混合物を、水で希釈し、アンモニアで中和し、かつク
ロロホルムで抽出した。有機相を、硫酸ナトリウムで乾
燥させ、溶剤を留去し、かつ残分をケイ酸で、溶離剤と
して、始めにジエチルエーテルを用い、次いでメタノー
ルを用いてクロマトグラフィーにかけた。
【0044】融点:160〜165℃ 質量スペクトル:モルピーク:354m/e 同様に、フェニルヒドラジンとジ−(2−メチルフェニ
ル)−カルボジイミドとを反応させ、かつ引き続き、得
られた縮合生成物をギ酸で環化することにより、1−フ
ェニル−4−(2−メチルフェニル)−3−(2−メチ
ルフェニルアミノ)−1H−1,2,4−トリアゾリウ
ムヒドロキシド、分子内塩Vが得られた。
【0045】ナフトニトロン−ヒドロヨージド(9−フ
ェニル−7H−[1,2,4]−トリアゾール−[4,
3−a]−ペリミジニウムヨージド)VII メタノール120ml中の、ヘルベルト(Herbert)等、
J.Med.Chem.30,2081(1987)により製造された2−(メチ
ルチオ)ペリミジニウムヨージド19.2g(56mモ
ル)の懸濁液に、フェニルヒドラジン28.1ml(2
86mモル)を加え、かつ得られた混合物を還流下で2
時間沸騰させた。反応終了後に、溶剤を除去し、かつ樹
脂様の残分をメタノール30mlで2時間浸漬させた。
この際、沈殿した固体を濾別し、僅少量の冷たいメタノ
ールで洗浄し、かつデシケータ中で乾燥させた。NMR
−分光分析及び質量分析試験並びに元素分析の結果によ
り、得られた固体は、N−フェニル−N′−(2−ペリ
ミジウム)−ヒドラジン−ヨージドである。これらの化
合物2.0g(5.0mモル)を、濃縮したギ酸10m
と共に、25mlガラスオートクレーブ中で、175℃
で2時間撹拌した。冷却後に、溶液に水130mlを加
え、かつその際、沈殿した固体を濾別し、かつエタノー
ルから再結晶させた。
【0046】質量スペクトル:モルピーク285m/e 融点:>300℃ 補正した元素分析 1−フェニル−3−シクロヘキシルアミノ−4−シクロ
ヘキシル−1H−1,2,4−トリアゾリウムホルミエ
ート VIII トルエン900ml中のN,N′−ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド(J.Am.Chem.Soc.84,3673(1962)の方法に
より、シクロヘキシルイソシアネートから得られる)2
0.0g(98mモル)に、40℃で、フェニルヒドラ
ジン10.6g(98mモル)を加えた。室温で更に2
時間撹拌し、かつ引き続き、溶剤を減圧下で留去した。
残分を、ギ酸4.5g及びジエチルエーテル100ml
と混合し、その際、固体の沈殿が起きた。エーテルの除
去後に、固体にギ酸54.8gを加え、かつ112℃で
20時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、水5
00mlを混合し、不溶性固体粒子を濾別し、かつ得ら
れた溶液を、アンモニア水溶液を用いて弱塩基性に調節
した。その際形成される沈殿物を濾別し、かつジクロロ
メタン中に溶かした。硫酸ナトリウムでの乾燥及び溶剤
の除去後に、固体をエタノールから再結晶させた。
【0047】質量スペクトル:モルピーク325m/e 融点:178℃ 触媒活性に関する標準試験 前記したメソイオン化合物を、次のようにして、触媒活
性に関して、本発明方法では試験した。
【0048】パラホルムアルデヒド2.0g(66.7
mモル)をジメチルホルムアミド18g中で懸濁させ
た。この懸濁液に、メソイオン触媒0.33mモルを加
え(ホルムアルデヒド/触媒−モル比=200:1)、
かつこのバッチを80℃で1時間撹拌した。触媒をその
オニウム塩の形で使用し(触媒VII及びVIII)、
これから、活性触媒を、トリエチルアミン1当量の添加
により遊離させた。
【0049】反応生成物を、次のようにして分析した:
反応生成物0.5gを、オキシム化試薬(ガスクロマト
グラフィーの内部標準としてのブタンジオール−1,4
5.0g、及びピリジン1000g中のヒドロキシル
アミンヒドロクロリド70g)10gと混合し、かつ7
0℃まで1時間加温した。次いで、この溶液1mlを、
ヘキサメチルジシラン1ml及びトリメチルシリルクロ
リド1mlと混合させ、かつ室温で0.5〜1時間、塩
化ピリジニウムが大きなフロックで沈殿するまで放置し
た。混合物を濾過し、かつ得られた溶液を直接、反応生
成物のガスクロマトグラフィー測定に使用した。
【0050】個々の触媒を用いて得られた結果を、次の
表中に挙げる。この表中で、次のものを表わす略語を使
用する:GA=グリコールアルデヒド;GlyAld=
グリセリンアルデヒド;DHA=ジヒドロキシアセト
ン;C4=C4−炭化水素(テトロース);Et3N=ト
リエチルアミン。
【0051】
【表6】
【0052】
【表7】
【0053】
【表8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クラウス エーベル ドイツ連邦共和国 ルートヴィッヒスハー フェン ホッホフェルトシュトラーセ 20 (72)発明者 ヨハン−ペーター メルダー ドイツ連邦共和国 マンハイム 1 ショ ーペンハウエルシュトラーセ 9 (72)発明者 ヨアキム ヘンリク テレス ドイツ連邦共和国 ルートヴィッヒスハー フェン マックスシュトラーセ 65

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホルムアルデヒドの縮合生成物を触媒的
    に製造する方法において、式I: 【化1】 [Xは、窒素−又はリン原子又は基CR3を表わし、Y
    は、酸素−、硫黄−又はセレン原子又は基NR4又はP
    5を表わし、Zは、窒素−又はリン原子であるか、又
    は基CR6を表わし、かつここで、基R1及びR2は、同
    じか又は異なるものであり、かつ炭素原子1〜30個を
    有する脂肪族基、非置換又は置換されたアリール基、非
    置換又は置換されたアラルキル基、ヘテロアリール基及
    び/又はニトリル基を表わし、基R3及びR6は、同じか
    又は異なるものであり、かつ水素原子、酸素原子、炭素
    原子1〜30個を有する脂肪族基、非置換又は置換され
    たアリール基、非置換又は置換されたアラルキル基、非
    置換又は置換されたヘテロアリール基、ヒドロキシ−、
    ニトロ−及び/又はNH2−基を表わし、基R4及びR5
    は、酸素原子、炭素原子1〜30個を有する脂肪族基、
    非置換又は置換されたアリール基、非置換又は置換され
    たアラルキル基、非置換又は置換されたヘテロアリール
    基、ヒドロキシル−、ニトロ−又はNH2−基を表わす
    か、又は基R2は、R4又はR5と一緒になって、C2〜C
    5−アルキレン−又はアルケニレン−又はC6〜C14−ア
    リーレン架橋を形成するか、又は基R6は、R4又はR5
    と一緒になって、C3〜C4−アルキレン−又はアルケニ
    レン架橋を形成する]のメソイオン触媒を使用すること
    を特徴とする、ホルムアルデヒドの縮合生成物を触媒的
    に製造する方法。
JP5080598A 1992-04-11 1993-04-07 ホルムアルデヒドの縮合生成物を触媒的に製造する方法 Withdrawn JPH0625064A (ja)

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